映画に恋してる

映画に恋してる

2006.04.09
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カテゴリ: 映画館で観た映画










巧妙に仕掛けられた罠だった。





幸せな日常は
何ものかによって
気づかぬうちに
切り取られていた。
歳月をかけて。
しかも淡々と。
企みは密かに進行する。







ジャックは銀行の最高幹部。

その手腕を発揮してきた。
不正侵入を一切受け付けない
鉄壁の守りのファイヤーウォールは
彼が手がけた中でも
最高の仕事。
業界内では最高峰の
防御力を持つと
評判のシステムだ。







普段通りの一日だった。
彼が後部シートに
乗り込んでくる

昼間オフィスで紹介されて
さっきまでは
新しいビジネスの
パートナーだと信じていた男。





冷血そうな薄い唇

彼が差し出す手のひらの中に
そっと閉じこめられた
信じられない現実。





人質にとられて
恐怖に怯える
携帯メールの家族の画像。
助けたければ従えという
男の言葉に
ジャックは逆らうことは出来ない。






降りしきる雨の中
ハンドルを持つ手が震える。
どうか無事であってくれ。
打ちのめされた思い。
ワイパーの動きより激しく
早鐘のように打つ
ジャックの心臓。
















男は知っていたのだ。
どんな完璧な
コンピューター・セキュリティーも
その最大の弱点は
それをつくった人間にあることを。











犯人の綿密なシナリオと
思惑と駆け引きの心理戦。






愛する家族の
命を救い
ネットワーク犯罪の被害を
自らがはばむ壁になる。





立ち向かうことを
心に決めた瞬間から
「ファイヤー・ウォール」はもはや
システムの名前ではない。
全てを守れるのはただ一人
真の「ファイヤー・ウォール」は
ジャック自身だ!

















システムを作った人間が、
システムを破る・・・
やはりこれが
一番簡単なやり方かもね!






前半は手に汗握るサスペンス!
家族を人質にとられ
あらゆる助けを封じられる主人公。
緊迫感に胸が苦しくなっても
心配しないで大丈夫(笑)





特にハリソン君やシュワちゃん映画には
ラストにお約束の
満塁逆転ホームランが待っているはず♪
ありきたりではあるけれど
ある意味、安心して最後まで観れる
完全安心補償印がついた
サスペンス映画というわけです♪(汗)
水戸黄門と同じと考えればいいの(笑)
これぞサスペンスの王道パターン♪






かといって、ストーリーに
手を抜いている訳ではござらんよ。
綿密に周到に用意されてる犯人側の策略に
どうすりゃいいのよ~!と
真剣に悩む。
伏線もたくさん用意されていて
ああ、この出来事は
ここの部分のためだったのね!と
そういう楽しみもうれしいところ。





キャスティングがまた
心憎いの~!
ハリソン君を助ける有能な秘書は
眉間に相変わらずシワを寄せてる
「24」 のクロエ・オブライエン♪
(本当の名前は
メアリー・リン・ライスカブ)





ハリソン君の美しい妻は
「サイドウェイ」 でお馴染みの
ヴァージニア・マドセン。
彼女はホントに親しみやすい美しさ。
子供たちをかばう
緊迫した演技は
説得力があってやはり巧い!





ハリソン君を執拗に苦しめる
ビジネスマン風の悪党には
冷酷非道な強盗犯のリーダーが
これまたピタッと決まる
ポール・ベタニー♪
若々しくてノリに乗っててステキ♪
ホントに目が離せない
ここ数年の活躍は凄いです。






もうすぐ公開の期待の映画
「ダ・ヴィンチ・コード」 にも
彼はここぞ!という役柄で
出演しています。
「ウィンブルドン」 の爽やかな青年も
こういう血の通わない冷血な役柄も
ちゃんとこなせる
赤丸急上昇中の
英国イケメン俳優ですね♪






そして、ハリソン君の務める銀行で
進む合併話の相手側の重役には
ここのところよく目にする
かつては 「ターミネーター2」
シュワちゃんを脅かした実力の持ち主
T-1000こと
ロバート・パトリック!
「ウォーク・ザ・ライン」 でも
ジョニー・キャッシュの父親役で
いぶし銀の魅力を醸してました。






年齢を重ねて重みが加わり
近年、ますますいい感じ。
脇で物語のスパイスとなって
控えめだけれど
がんばってくれています。







後半、主人公と犯人の
ぶつかり合いが増えるにつれて
若くてキレのあるベタニーと
すっかりヨボヨボしちゃったハリソン君の
対比が強すぎて見るのが辛い~!
少し心が痛かったりします。





ファンの勝手な
理想なのはわかってる。
だけどハリソン君には
いつまでもカッコよくいてもらいたい!
そう思うのもこれまたファン心理♪
そこで一つ提案を・・・。





肉体的に辛いんだったら
アクションはもう別に
してくれなくてもいいんだよ~!
年相応の演技でいいの。
若い相手と対決しないでも
済んでしまうカッコいい役を♪





こんなことで本当に
長年の懸案事項の
「インディー・ジョーンズ4」
実現の日がくるのかな?
くれぐれも言います。
がんばらなくてもいいからね~!
アクション入れなくても
カッコよく見えるストーリー。
今後はそういうので
楽しませて欲しいです~♪





最後はハリソン君にエールを
送るレビューになってしまいました(笑)
「ハリソン映画」ともいえる
ジャンルを築き上げた彼だもの。
これからは
イケてるお祖父ちゃん俳優として
また一時代を確立して欲しいです♪











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Last updated  2006.04.10 22:52:11
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あかまっちゃん2004 @ Re:アース  EARTH(01/17) ようやくDVDで見ました。ただ、プロジ…
Christophor@ ... [URL= <small> <a href="http://www.qerig…
セビセビ @ 七光り うおぅ。。 なぜかは分りませんが、禁止…
亜美tsugumi @ おおっ トムクルーズというキーワードに釣られま…
Jessie @ Re:親の七光りって言うけれど・・・   夏恋の映画独り言♪(04/24) ね!たしかにジュリアに目もとがそっくり…
sweet sue @ 本当だ! 笑顔がキュートなところそっくり! 目元…
ねこんちゅ @ 七光り おはようございます。 七光りは日本も…
マリーmypink @ 使っちゃえ!七光り~(笑) こんにちは~~ うわっ!目元がそっく…
夏恋karen @ Heikさん へ ★Heikさん、おはようございます♪ >そ…

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