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2018年09月06日
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カテゴリ: 子供
先週教育庁のA氏と電話でニコちゃんの学校問題について話し合った。A氏はRealschuleの担当ではないので、担当者に問題を伝え、担当者から連絡させると約束してくれた。しかし一向に電話がかかってこないのでこちらから電話したが、何度かけても通じなかった。そこで担当者にメールを書き、A氏にも送信した。
A氏から「担当者と連絡が取れないので、私に電話をしてください」という返信が来た。
私はこの問題をA氏に7月末から相談している。メールも書いた。地元のRealschuleの6年生に空きがなくて困っているということを明確に伝えていたのに、来週から新学期が始まるという段階になってもなぜRealschuleの担当者と連絡が取れないのか理解に苦しむ。
そのことに不満を持ってもどうにもならないので、A氏に電話をした。

A氏は「Realschuleの校長と話し合いました。残念ながら6年生の普通科はすでに31人も生徒がいてこれ以上生徒を受け入れることはできません。特にお宅のお子さんの場合は、少人数のクラスのほうが良いでしょう。バイリンガルコースは24名で空きがありますが、残念ながらお宅のお子さんの英語の成績では6年生からいきなり入るのは無理があります。5年生のクラスは21人程度なので十分に受け入れる余地があります。あとはそちらの選択に任せます。」と言った。「選択とおっしゃいましたが、どんな選択肢があるんですか?」と聞いたら、「Realschuleの5年生かギムナジウムの6年生かの選択です。ギムナジウムの6年生に行っても意味がないと思いますよ。ギムナジウムはAbiturを受けることを目的にカリキュラムが組まれています。たとえAbiturを受けたとしても平均が4とかならどうしようもないですよね。私の子供なら迷いなく私はRealschuleの5年生のクラスに行かせますけどね。」と言った。

「おっしゃる意味はわかりますが、成績表にはギムナジウムの6年生に進級できると書いてあるのに、Realschuleの5年生になることを子供が納得しません。」と訴えると、「それを説得するのが親の役目じゃないですか?」と諭された。「何度も説明しています。でも、本人が嫌がります。もしよければ、息子に説明してもらえますか?」とお願いしてみたのだが、「それはできません。お子さんが13歳や14歳なら話しますが、まだ11歳ですよね?親に全責任があります。子供が自分の好きな学校を決めるのではなく、親が子供に一番いいと思う学校を選ぶべきなのです。子供に理解させるのは親の義務です。」と強い口調で断られた。
「何度話しても子供が納得してくれません」と繰り返すと「カルチャーの違いかもしれませんが、ドイツでは親は子供を教育、支援する義務があるんですよ。子供に好き勝手させていいわけではないんです。」と言われた。何度も「日本ではそうかも知れませんがドイツでは・・」という言い方をされた。私は自分は日本人だとか外国人だと一言も言ってないが、名前とドイツ語の拙さですぐにわかったのだろう。人種差別をされているわけではないが、カルチャーが違うからと片付けられてしまうのは意地悪に感じた。

「他に選択肢はありませんか? 例えばA市やB市のRealschuleの6年生に編入することは可能ですか?」と聞くと、「空きがあれば可能でしょうが、なんでわざわざ片道30分以上かけて通わせるんですか?交通費の援助はできませんよ。自費でお願いします。」と呆れた声で言われた。「でもそもそも地元の学校に空きがないから仕方なくよその町の学校に行かせるわけですよね。」と言っても、「だから5年生になら入れると言っているじゃないですか。」と相手も堂々巡りの会話にいらついているのが電話越しでも伝わってきた。

実は別のギムナジウムで校長をしている友人に相談したところ「Realschuleの6年生にかわったほうがいいと思う。ギムナジウムは6年生から第二外国語が必修になる。これが生徒にとってとても大きな負担になっている。コツコツ学ぶ習慣がない子にとってこの壁はすごく厚い。ニコは一人で家にいるのが問題だと思うから、A市の教会が経営している寮にいれてみてはどうだろうか。そこは学校ではないので、A市の学校に転校手続きをして寮から学校に通うことになるが、食事は美味しいし、宿題の面倒も見てくれるよ。」と教えてくれた。翌日早速問い合わせてみたが、寮には空きがないと言われた。


賢浩、恵子とともに一生懸命ニコちゃんに、Realschuleの5年生からやり直すことが一番ためになることだと説明した。ようやく理解してくれたところに、夫から電話があり「本当にそれでいいのか?ギムナジウムの6年生に行かなくてもいいのか?」とニコを問い詰め、また振り出しに戻ってしまった。夫は「Realschuleに行くことはニコにとって本当に幸せなことなのか?5年生をやり直すことに本当に納得しているのか?ママが言うから仕方ないと思っているのではないか?僕はニコに幸せでいてほしいだけ。」ともっともらしいことを言いながら、結局はニコを混乱させているだけだと思う。夫の無責任さに腹が立ってしょうがない。以前から教育方針にかなり隔たりがあると思っていたが、水と油でどこまでいっても融合することがないのだとはっきりわかった。
夫からは子供がしたいことをさせてあげるのが親の役目と言われ、教育庁の人には子供にとってベストな道を決めてあげるのが親の仕事と言われる。どちらからも責められて、ここから逃げ出したい気持ちでいっぱいだ。





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最終更新日  2018年09月06日 04時57分24秒
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Re:親の権限と子供の自主性(09/06)  
通りすがり さん
お疲れ様です。

「子供の意思・自主性を尊重する」といえば聞こえはよいですが、仮にニコちゃんがほんとうに自分の意志で「Realschuleに行きたい」とハッキリいっても、ご主人はやっぱり反対するのじゃないですか?
多分、「そんなの、母親に洗脳されてそういっているだけ」というだろうし、でもご主人はおそらく「自分(の方)が」ギムナジウムにいかせたいのに、「ニコちゃんに幸せになってほしいだけ(つまりRealschuleにいくことはお前の幸せにはならないよ)」と暗に示唆するのは「洗脳や自分のエゴではない」と考えていらっしゃるような印象を受けます。

でも、一方行政側も、価値観の違いやドイツの教育方針と言う大義名分をかざしてはいますが、基本的にはなるべく面倒くさくない方法を提示して、それで話をさっさと終わりにしたい、というところじゃないでしょうかね・・。
だから、そういう正論、教育方針、文化的な価値観のクラッシュというように真面目に考えるより、単に、お互い自分の勝手な意見が対立してる(だけ、ということじゃないでしょうが、少なくともそういう部分のほうが大きい)と私なら受け取ります。

勿論、だからといって今直面していらっしゃる問題がそれで解決すると言う意味ではないのですが、今のニコちゃんには、本人の意思?より、周囲の大人が判断してあげることが適切なように感じますし、カシオパイアさんがそう判断なさったからと言って、罪悪感を感じられることはないと思いますよ。

本当に、はやく落ち着くとよいですね!
(2018年09月07日 04時09分06秒)

Re:親の権限と子供の自主性(09/06)  
お疲れ様です さん
本当に、 ドイツは下手に色々とチョイスがあるだけに親の責任が重いというか、 悩みますよね。

でも日本の小学校五年生と考えると、将来のラインを決めさせるのはやっぱり早すぎるような気がします。日本の仕組みの方が私はいいとおもっています。中学で化ける子もいるし。

でもレアルでさらにもう一度5年生というのは彼のプライドが許さないというのもわからないではありません。

私の回りでは成績が微妙な子はゲザムトシューレに子供をいかせているパターンが多いですが、それと同じように考えれば、他にいい枠がなく一応進学許可が出ていて本人もきぼうしているのであれば、もう一年ギムナジウムに行かせてみて様子をみるのも手かもしれません。

ラテン語やフランス語などが始まって追い付けなくなれば本人も納得するかもしれませんし、来年は進学許可がおりないかもしれず、そうしたらご主人も納得されるのではないでしょうか。

私だったらずるいので、 あとで「ママに言われたからああしたけどぼくはしたくなかった」 みたいな恨み言を言われるのもいやなので。。。それで旦那にも「 ぼくはこうしろっていったんだけど」っていわれるのもムカつくし。

アジア出身で高学歴一家のご主人が大卒にこだわる気持ちもわかりますが、 カシオペアさんが思うように、ドイツでは意外と大卒のほうが仕事になかなかつけなかったりするところもありますし、どっちがいいとは言えないですね。私の主人の友人も大学は出ていても民族学とか歴史、日本学、 体育学など、就職の難しい学問の子たちは就職にかなり苦労して、結局関係無い仕事だったり別のアウスビルドングやり直したり、 色々です。

私の主人もジムナジウムをなめていてスポーツに熱中しすぎて出席がたりず退学になり、 その後アウスビルディングをしたあとにやっぱり大学で経済の勉強がしたいとアビチュアを受けて大学にいきました。本人が最終的に大卒にこだわるのであればそういうのもありだとおもいますし、 英語がある程度得意ならいっそ日本の大学に入れちゃう(英語の論文とかだけで結構入れるので) というウルトラcもありかなと。私の大学はそんな感じの海外日本人子女がいっぱいでしたから、日本の大学はハードル低くて入りやすいかと。それでも一応ドイツでも大卒同等扱いではありますからね、 書類上は。

幼稚園の段階から留年させるか早く小学校にいかせるかとか、親が決めさせられる事が多すぎて私も正直ゲンナリしています。。。日本みたいに15才くらいまではエレベータでいって、 あとは本人が決める、 っていうほうがどれだけ楽か。

でもこれだけ子供のことを考えて、 手もかけて考えているカシオペアさんの気持ちが、 もし彼が何かがうまくいかなかったときに、お母さんのせいにする言い訳の余地を与えることにならないか心配です。

私も結構心配して口を出すほうなので、娘から時々自分の失敗を私のせいにしているような喋りっぷりをされて、あーこうやって将来毒親とか言われんのかしら~ムカつくわ~、 と最近は娘に自己責任主義を取るようになりました。

もう時間もないし、 彼にこの一年が勝負だということを説明して、それでも勉強しなければ自己責任だということで来年の進路を考えてみては。親が留守の時間は家庭教師など外部の人を入れてみるのも手かもしれません。子供って外面いいですからね。

悩みはつきないですが、めげずに頑張ってくださいね。 (2018年09月08日 03時54分06秒)

Re[1]:親の権限と子供の自主性(09/06)  
お疲れ様ですさんへ
息子がGymnasiumにこだわるのは、Hauptschule<Realschule<Gymnasiumという公式が刷り込まれていて、Gymnasiumを退学してしまうと「負け組」のレッテルをはられてしまうと考えてしまうからのようです。
そんなことはない、Realschuleに行ってもHauptschuleに行っても自分の頑張り次第でいろいろな職業につけるし、卒業後にGymnasiumに入ってAbiturを受けることもできる、逆にGymnasiumに行ってもAbiturに受からなければRealschule卒業と同じ資格になるだけで、しかも成績が悪ければ就職先を見つけることも難しいかもしれない・・・など、いろいろと説明していますが、理解してもらえません。

私も夫も最近まで(夫は今でも)大学に行くのは当たり前と考えていたので、そういう雰囲気が子供にも知らず知らずに伝わっていたのかもしれません。ドイツの学校システムをよく理解できていなかったことも現在の状況を生み出している遠因になっていると思っています。

しかしながら、教育庁の人が「ドイツでは・・・」という枕詞を何度も使うのは不愉快でした。私は「日本ではこうです」「ドイツではなんでこうなんですか?」なんてことは一言も口にしていません。「子供が理解しない」「子供を説得できない」といっただけです。そういう家庭はドイツ人にだってあるのではないでしょうか?教育庁の人が口に出すべき言葉ではなかったと私は思ってます。 (2018年09月08日 14時57分40秒)

Re[1]:親の権限と子供の自主性(09/06)  
お疲れ様ですさんへ
4年生の段階でGymnasiumに行きたいという息子の意思を尊重し、周りの反対を押し切って入れたのがそもそもの間違いだったと今は思ってます。
子供の意志に反してRealschuleに入れていたら、子供のモチベーションを削ぐことになるし、うまくいかなったときには私のせいにされると思ったので、本人の「Gymnasiumに行ったら頑張る」という言葉を信じて進学させました。しかしあの時それでもRealschuleに行くことを説得していたらと今になって後悔しています。

彼のノートやもらってきたプリントを見ても、いかに彼がGymnasiumの授業についていっていなかったのがありありとわかります。生活態度もひどいものでした。でも注意をすると発狂してしまうので、話し合いにならなかったのです。そして夫には「注意の仕方が悪いから子供が言うことを聞かない」「口調が高圧的、好戦的だから余計やる気を無くす」などと非難されました。そういう夫のやり方はお小遣いやお菓子やおもちゃで子供を釣る方法。しかし餌だけ取られて逃げられてしまうパターン。だから余計「何もくれないママの言うことなんて聞かない」となってしまうのです。
そういうことに疲れてしまい、「ママの言うことを聞きたくないならそれでもいい。もう何も言わない。勝手にしなさい、自分のことは自分でしなさい。」と育児放棄をしたのですが、それは結果的に間違いだった思っています。息子のようなどこかネジが緩んでいる子を放任すると自主性が芽生えるどころかやりたい放題になってしまいました。

私の場合、最大の敵は夫です。
ことごとく意見が対立します。
息子の態度にもムカつくけど、夫の行動は許しがたいです。
夫の同僚にADHSの息子さんを持つ方がいるようなのですが、その人は息子さんの教育をめぐり奥さんと意見が対立し、離婚されたそうです。私も邪魔されるぐらいなら一人で育てたほうがマシと思ってしまいます。 (2018年09月08日 15時02分45秒)

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