あの日からもう18日も過ぎたなんて。
半月以上か・・
実際、被災地に居ると、
そんなにも日にちが経ったという感覚がありません。
まだまだ街は潮と泥が混じった異臭がするし、
安否確認がとれない人もたくさんいるし。
気仙沼の田中前という地区がありますが、
私、正直ここまで津波が来るとは思ってもなかった海から離れた場所。
でも、バイパスの手前まで瓦礫が押し寄せてて、
お世話になったパルポーさんも、1階がダメ。
その近くに、親戚が働く歯医者があるのですが、
後かたずけをしていると、
なんとボイラー室から、イカやサンマが泥と共に出てきたと。
どこかの冷凍工場から流れてきたと思われる、
そのイカや魚。
解凍されて、それはそれは異臭を放っているんだとか。
確かに、気仙沼は津波の後、
街中にマグロや鮭、サンマの塊が無惨に転がっていました。
さて、
昨日から仮設住宅の建設が始まった気仙沼。
でも、絶対数、数が少ない。
みんな、まずは「住む家を」という事で、
探し回っているのですが、
我が家にもひっきりなしに多くの方が相談にきます。
といっても、うちは不動産を持っているわけでもなく、
知り合いに不動産屋さんがいるわけでもありません。
それでも、 空家の情報
が欲しくて、父の所に来るのでしょうが、
「確かここは今人が住んでなかったはず」としか御答えが出来ません。
分かる範囲でしか・・
確かに、今までは、「あ~ここも空家になっちゃったね~」と、
住人を失った家を見るたび、気仙沼の人口の減少、
継ぐ人がいない現状を淋しく思っていましたが、
今はそんな感情はどこへやら。
とにかく、「今ある家が役に立つ」時なんです。
所有権を持つ県外に居るであろう息子さん達に連絡を取るのも一苦労。
もし、使用していないお家が気仙沼にあるのならば、
一時的でいい、困っている方に貸してはいただけないでしょうか?
電話一本、市や気仙沼の御親戚に連絡を入れ、
賃貸の意向のあるのとを伝えて戴きたい。
「え?ここに?」という、もう何年も空家で、朽ち始めたお宅にさえ、
荷物を搬入して、今から生活をスタートさせるご家族。
そのくらい、今、気仙沼では住む家がありません。
気仙沼の不動産はインターネットに載ることは殆ど今までもありませんでした。
今、みんな歩いて空家を見つけ、歩いて所有者を自ら見つけ、
交渉の場に立つのです。
その頃には同じように希望者がたくさん居て。
私に出来ることは、
今は気仙沼とは疎遠になっているけれども、
まだ気仙沼に家が残っている方が、偶然にもこのブログを見て、
貸す意思を連絡入れてくれること・・・
みなさんも、お近くにそのような方がいらっしゃったら、
お声掛けをお願いします。