2005/02/06
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カテゴリ: 読了本


1995年日本で、イギリスの女性ギターリスト・ファラオナの演奏会が開かれた。
それを聴いた織部まさる(愛称・サンティ)は、”エル ビエント”という名の小さなバーを経営していた。
          。
”エル ビエント”という共通の関心でファラオナとサンティは、スペインへ旅立つ。
”エル ビエンテ”というギターの製作者に会う為、そしてサンティの友人ホセリートを探す為。

1965年12月、ギターリストの古城(愛称・ホセリート)という日本人青年は、有名ではないが素晴らしいギター”エル ビエント”の製作者を探して、スペインに来た。
翌年1月、スペイン上空で、核を搭載した米軍機が2機衝突し墜落した。
事実をひた隠して懸命に捜査を行う米軍。
放射能汚染におびえる村人。
イギリス人夫婦とメイド、他所から来て住み着いた教師でありギター製作者のディエゴ、古城の3組は、村人からみればよそ者。
フランコ政権下、治安警備隊の力は絶大だった。
米軍機墜落事故をソ連に密告するスパイが居た。
疑われるのは、よそ者の3組のうちの誰かという事になる。

30年前と現代が交互に並行して語られる。
最後の結末は、。。。。。!!!

謎あり、たぎる恋あり、壮絶な陰謀あり、フルコースの饗宴の後に<茫然自失の大終局>と<驚天動地のカタストロフィ>が待っている。

***************************

”1966年1月17日米軍基地を飛び立った2機が空中給油中に衝突事故を起こし、核爆弾を4基搭載したままスペインアルメニアに墜落した。
核弾頭1基はすぐに回収されたが、2基は破裂して放射線物質が飛散し、残る1基は80日の捜索ののち、やっと海中から回収された。”
これは歴史的史実。

トマト畑が広がるのどかな田舎に、ある日突然、米軍機が墜落。それも核を搭載してる。
これによって起る騒動。
スペイン政府の対応、米軍の対応、村人たち、冷戦下でのソ連のスパイ。

逢坂さんのスペインものの面白さと、最後の結末のミステリーとして面白さも充分有る、とても読み応えのあるものでした☆






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最終更新日  2005/02/06 07:19:58 PM
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