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今日、もらった感動へのお礼を綴りたい。
そう思って書いていると嬉しさがよみがえって
笑っているうちに楽しくなる。
読み返した時、また嬉しくなる。
だから、明日が楽しみ!
August 30, 2019
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8月29日の「ひとつなぎの会」



​​​ 笑猿さん。 ​      
深々と丁寧なお辞儀からスタート。
「北州」は江戸の北である吉原のこと。

吉原の年中行事を描くので、
清々しい笑猿さんが色っぽく見せたり
ユーモラスに見せたり…
トップバッターの面目躍如。

祥三さん。
スラっと長身。
歌舞伎界一背が高い彌十郎さんと
背比べしてほしい(⌒∇⌒)

「越後獅子」は角兵衛獅子のこと。
若い人は知らないだろうな。
親方に怒られ、怯えていた貧しい子どもたち。

令和の今、美しい若者が、シュッと晒をさばいて
見事でした。




喜太郎さん ​。

敵である頼朝の前で
義経を慕う気持ちを隠さずに舞った
気丈で一途な静御前。

喜太郎さんの切ない表情が胸を打ちました。

彌風さん。
切れの良い立ち回りの要でありながら
演技力も高い彌風さんの踊りを観られるので
楽しみでした。

今回見せてくれたシャボン玉売りのような
愛嬌のある踊りもお見事!引き出し多いなぁ。

彌紋ちゃんに加え、今年は彌風さんがご出演とあって
平成中村座に通うたびお見かけした大和屋、中村屋の
ファンの方が客席にたくさん見えました。

幕間


郁治郎さん。
「供奴」は歌舞伎のスタンダードナンバー。
初演の芝翫へのリスペクトから
成駒屋の祇園守の紋入りの
藤市提灯を下げてます。

吉原に行く旦那のお供のはずが…
ユーモラスでかわいい奴さんでした。

彌光さん。
「多摩川」は「神霊矢口渡」のある、あの多摩川です。
多摩川の源流から下流までの風景、風俗を描いています。

二枚扇を晒に見立てて、娘たちが川で布をさらす様子を踊った
彌光さんの技術の高さと若さにお客様、目がまんまるに!

翔之亮さん。
「義士餅」の「義士」は「忠臣蔵」の赤穂義士のこと。
江戸の餅売りが、忠臣蔵の見立てをする趣旨。

第一回の「ひとつなぎの会」で踊りの名手として
お客様が皆、その名を胸に刻んだ翔之亮さんですから
難なく、たくさんの登場人物を踊り分けていました。



瀧昇さん。
「藤娘」も、人気の高い演目です。
大津絵から抜け出してきた娘。

まさに、藤の花の精のような可憐な瀧昇さん。
女方のある歌舞伎っていいなぁと再認識。



幕間

猿くん。
「おせん」は行水の後の
色っぽいおねえさんの踊りだから
猿君にはハードルが高いのでは、
の心配もどことやら。

板付きで登場。
涼し気な夏色の着物の後姿が猿君とは思えず。
振り向くと歓声が。

納涼でも、子役じゃなくて、
大人の役者さんと一緒でしたものね。

本名で出ていた頃から見ているファンは皆、
「あんなに小さなかったのに」とウルウルきてましたが、
ご本人は、幕が閉まるまでしっかり、
恋する乙女になり切ってました。

彌紋ちゃん。
「端午」というのは坂東流の踊りです。
端午の節句の勇ましいお人形を次々と踊ります。

曽我五郎の時の若さ溢れるイメージが強いのですが
深みを増して、より素敵になりました。

御園座で屋根より高いところから飛んだり、
歌舞伎座で鼠で活躍(だけど動きが激しいものばかり)の
彌紋ちゃんをジックリ観られるのが「ひとつなぎの会」


この春入門の彌光さんは、18歳になったばかり。
ご覧になった方、皆さんが絶賛していた日舞は
5歳の頃からからお始めになったそうです。

彌十郎さんご夫妻がうしろの席で
そっと見守っておられました。

やじゅさんにハイタッチさせて
いただきたくなるくらい、お弟子さん達

それぞれに輝いていましたよ((♡▽♡))


三四助さん。
「八島官女」の八島は屋島。
平家の官女の最期は錨知盛の時には、
哀れな中にも雅に描かれていますが、
その後の官女達の暮らしはただ、ただ哀れ。

三四助さんと「初舞台が一緒なの」と
女優の島津尋さんが教えてくれました。

その時は、小学生だった三四助さん、
立派に成長された姿を感慨深く見つめて
いらっしゃいました。

右田六さん。 ​ ​ もひとつ右田六さん
「三番叟」はおめでたい踊り、
様々なバージョンがあり、
中でもこの「操三番叟」は親しまれています。

人形遣いの笑猿さんがまず登場してご挨拶。

最初に出てきた笑猿さんが最後もしめる。
OH!
演出に感心し、ああ、おわりなんだと寂しくもあり。
笑猿さん、人形を抱えて再登場。
その時から、右田六さん、人形になり切っていて、ビックリ。

それから不謹慎だけど、思っちゃった。

人形大きいから、スリムな人形遣いさんには重たそう!

では、あったけれど、(≧▽≦)
息の合った二人が作る世界を楽しませていただきました。



人形の暴走には、ハラハラし、
笑猿さん、ガンバレと心の中で応援し、
愛嬌をふりまく人形の表情に笑いが起き、
高い跳躍には感嘆し、
いつしか会場がひとつになりました。

三番叟は五穀豊穣を願う踊りだけど、
この三番叟のご利益は、

十二種類の個性が豊穣になること
間違いなし!

カーテンコールなし、アッサリ終演。
と思ったら、スーツに着替えた出演者が
一列に並んで、送り出しがありました。


写真は翔之亮さんと瀧昇さん。

疲れた顔を見せず、穏やかに対応してくださる
出演者の皆様のプロ意識に頭が下がります。

この日を楽しみにしていたファンの方、
晴れ舞台を観ようと駆け付けた
家族や友人、懇意の方と談笑する姿が和やかで、
手作りの会っていいなぁ。


そうそう、「喜太郎涙もろい伝説」は、
今回更新できませんでした。

一門の後輩たちの後見として、
喜太郎さん大活躍で、女方の時の
優しい風情はどことやら、
キリっと素敵でした。

平成中村座、涙の赤星十三郎を忘れられない私たちが
今回もしっかり応援していたのは、
あの時から変わりませんけれどね(^-^)



長唄や日本舞踊に精通した友人も、
日本舞踊に疎い私も、
バレエやオペラが好きで、
日本舞踊は久しぶり、という友人も、
ワンピースから歌舞伎ファンになったという若い友人も、
平成中村座の度にお会いするのが楽しみだった
勘三郎ファンの皆さんも

みんなが楽しめて、笑顔になった「ひとつなぎの会」
珍しく誰からも不満や不評は聞かれませんでした。

最後は、

居合わせた人(まだ残っていた人)全員で記念写真。

数時間前には知らなかった人とも心が通い合って
ファンもひとつなぎになっちゃった!



「ありがとう、スタッフの皆さん」
八大さんや澤路さんが今回はお出にならなくて残念!と
思っていたら、最後のページにお名前発見((♡▽♡))
お陰様で素晴らしい時間を共有できました。
ありがとうございました。
お疲れさまでした。

「ムーブ町屋」
町屋には降りたことがなかったし、
ショッピングモールの3階だったから
ちょっと分かりにくくて、

昨年は迷ったけれど、
今年は二度目なので大丈夫。
エスカレータで3階までスイスイ。

コンパクトかつ、程よい勾配、
後ろの席からも良く見えます。

杖を頼りにいらした方が開場を待つ間、
立って並ばなくても済むように、
速やかに椅子を用意してくださるなど、
スタッフの方の対応も温かくて
本当に良い1日になりました。

3回目が今から楽しみです。
関係者の皆さま、よろしくお願いいたします!​​​

第二回「ひとつなぎの会」演目(概要)と出演者

第二回「ひとつなぎの会」演目と出演者(写真付き)

次回は、演目決まり次第、一つにわかりやすくまとめて
当日じゃなく、早めにアップするのが目標!





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最終更新日  August 7, 2022 11:50:01 PM
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