新型コロナウイルス感染の特徴
新型コロナは厄介です。以下のような特徴があるからです。
①感染初期や軽症の人は「風邪」と見分けがつかない。 しかも無症状の人を含め、一定のウイルスは持っており（ウイルス旦里は症状がある人と無症状の人で変わらないという報告もある）、感染を広げる可能性がある。
②確定診断の決め手がない。 ＰＣＲ検査はなかなかしてもらえません。しかもＰＣＲ検査も万能ではありません。治療法も確立していません。
③高齢者・基礎疾患のある人の致死率は高い。 当初考えていたほど高くはないが、やはり高齢者や基礎疾患がある人の致死率が高い（最近、海外からは基礎疾患のない若い人の死亡例も報告されていますが…）。
④医療従事者の感染率が高い。
⑤医療機関での感染は医療機能を停止させる可能性がある。 医療従事者や入院患者の感染が確認された場合、医療機能が停止する可能性がある。そしてそのことが、地域の医療供給体制に影響を与える。
つまり、風邪と区別できず、知らず知らずに感染を拡大し、リスクの高い人に感染を起こす可能性があるということが大きな問題です。若い人たちが「飲み会」などで感染を拡大し、高齢の方などに広げてしまうことが懸念されています。

私たちができること
こうした、厄介で、怖いコロナですが、私たちにできることは何かあるでしょうか。
よく言われていることですが、次のようなことが考えられます。
①３密を避ける
３密とは、密閉・密集・密接のこと。大人数でカラオケに行けば、この３密がそろう状態になります。こうした状況をできるだけ避けることが重要です。
②マスク着用と手洗い
マスク着用の効果は賛否両論ありますが、とくにこの新型コロナに関しては効果があると言われています（マスクが手に入りにくくなっていますが…）。また手洗いは、１５秒間しっかりと洗えば、ウイルスを１００分の１程度まで減らすことが可能と言われています。外出から帰れば、しっかり手を洗う。手を洗う前は、顔や目などを手で触らないことが大事です。
③しっかり休養と栄養をとる
免疫を維持するためにも、しっかりとした睡眠や食事は重要です。屋外での散歩やジョギングなら、感染のリスクはほとんどありません。自宅周囲の散歩など、積極的に自分のできる範囲で体を動かすのも良いと思います。
④孤独を避けてストレス発散
もうひとつ大切なことは、孤独を避け、ストレスをうまく発散させることです。コロナ感染拡大を防ぐために３密を避けることは大切ですが、そうすると人と会う機会も少ない、出かける機会も少なくなるということになりますよね。そのことが孤独やストレスともつながっていきます。
こういうときに電話でもいいですから、何らかの形で人との繋がりを持ち続けましょう。これもとても大切なことだと思います。
こんなときだからこそ、みんなで声をかけあって、コロナを乗り越えましょう！

「健康ニュース」2020年5月号より

新型コロナウイルス感染拡大の状況では、ＰＣＲ検査も受けられない、医療機関もひっ迫していました。
それでも、人と人との接触をできるだけ避ける、マスクや手洗いなどは提唱されていました。
それは今でも変わりませんね。

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