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cozycoach @ Re:徳川忠長 兄家光の苦悩、将軍家の悲劇(感想)(11/20) いつも興味深い書物のまとめ・ご意見など…
2008.10.21
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 米証券大手リーマン・ブラザーズが経営破綻して1カ月が経過しましたが、世界的な連鎖株安が続くなど金融市場の激震が収まりません。

 国際スワップ・デリバティブ協会(ISDA)は、破綻した米証券大手リーマン・ブラザーズを対象にしたクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)の清算価格が元本の8.625%に決まったと発表しました。

 総額約4000億ドル(約40兆円)と見られるリーマン関連のCDSの価値が9割以上吹き飛んだ形です。

 欧米では金融危機克服の切り札とされる公的資金による金融機関への資本注入に踏み切る動きが出始めましたが、先行き不安はなお根強いです。

 CDSは、融資先や社債の発行体である企業が倒産して債権が焦げ付く可能性に備えた保険商品のような金融商品で、債権者ではない第三者も買い手になれる点などが特徴で、投機的な性格を持つようです。

 CDSの買い手は、売り手に保証料を払う代わりに、企業の倒産時には売り手から回収不能となった債権の元本の補填を受けます。

 企業が倒産する可能性が高いほど、保証料率も高くなります。

 リーマンを対象企業とするCDSのスプレッドは破綻直前に3%から7%に跳ね上がりました。

 リーマン破綻以降、連鎖破綻懸念が広がり、欧米の金融機関のスプレッドは軒並み急上昇しました。



 その結果、金融機関は資金調達がしにくくなり、資金繰り難で破綻を余儀なくされる懸念がさらに高まるという悪循環に陥っています。

 CDSは取引所ではなく、金融機関同士の相対で取引されるため、各金融機関にどれだけ損失が発生しているのか、にわかには見えないそうです。

 ISDAによると、6月末時点の取引残高は54兆6000億ドル(5460兆円)に達し、世界のGDP(48兆ドル)や株式時価総額(49兆ドル)を上回ります。

 リーマン関連のCDSをどの金融機関が、いくら保有するかは明らかになっていません。

 金融機関同士が疑心暗鬼となり、短期金融市場でお金を借りられなくなる一因になりました。

 また、金融機関が手元資金の確保に動き、保有株式を相次いで売却して株式相場下落を招いていました。

 清算価格決定で損失額が確定するため、新たに破綻する金融機関が出る可能性があります。

 一方、健全な金融機関も明確となり、不安が沈静化する効果もあります。

 あと、ここ1カ月が見所のようです。






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Last updated  2008.10.21 20:07:49
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