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cozycoach @ Re:徳川忠長 兄家光の苦悩、将軍家の悲劇(感想)(11/20) いつも興味深い書物のまとめ・ご意見など…
2021.05.29
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カテゴリ: カテゴリ未分類

 ”イーロンマスク 世界をつくり変える男”(2018年1月 ダイヤモンド社刊 竹内 一正著)を読みました。

 スペースX、テスラ・モーターズ、ソーラーシティ、ニューラリンクなどを創業し、ラリー・ペイジ、マーク・ザッカーバーグ、ジェフ・ベゾスを超えたと言われるイーロン・マスクの来し方行く末を紹介しています。

 また、音速での新交通システム、時速200キロでの地下交通システム、AIに対抗する脳科学などを提唱しています。

 破壊的実行力を持ち、地球の未来を左右する壮大なヴィジョンはどこから生まれたのでしょうか。

 竹内一正さんは1957年岡山県生まれ、徳島大学大学院工学研究科修了し、米国ノースウェスタン大学客員研究員を経て、松下電器産業株式会社(現パナソニック)に入社しました。

 PC用磁気記録メディアの新製品開発、PC海外ビジネス開拓に従事した後、アップルコンピュータ社にてマーケティングに携わりました。

 その後、日本ゲートウェイ(株)を経て、メディアリング(株)の代表取締役などを歴任しました。

 シリコンバレー事情に精通し、現在、コンサルタント事務所「オフィス・ケイ」代表を務めています。

 イーロン・リーヴ・マスクは、1971年南アフリカ共和国・プレトリア生まれのアメリカの実業家、エンジニア、投資家です。

 宇宙開発企業スペースXの創設者およびCEO、電気自動車企業テスラの共同創設者、CEOおよびテクノキング、テスラの子会社であるソーラーシティの会長等を務めています。

 1989年にカナダに移住し、1995年に24歳でスタンフォード大学を退学し、Zip2を設立しました。

 1999年に28歳でX.comの元となる総合ネット銀行計画を始動し、Zip2をコンパックへ現金3億700万ドルで売却しました。

 2000年にX.comがコンフィニティと合併し、ブランド名はConfinityのPayPalとなりました。

 PayPal Holdings Inc.、通称ペイパルは、電子メールアカウントとインターネットを利用した決済サービスを提供するアメリカの企業です。

 PayPalアカウント間やクレジットカードでの支払い、口座振替による送金を行います。

 アメリカを中心に広く普及していて、190の国と地域で利用でき、21通貨以上に対応していて、2011年現在、世界中で2億2000万のアカウントが開設されています。

 2001年にロサンゼルスに移住し、火星関連の会合へ参加し始めました。

 2001年にロシアへロケット購入のため旅立ちましたが、ロシアでのロケット購入は失敗に終わりました。

 2002年に31歳で商業宇宙ベンチャー設立を決意し、SpaceXを設立しました。

 スペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ、通称スペースXは、カリフォルニア州ホーソーンに本社を置くアメリカの航空宇宙メーカーです。

 宇宙輸送サービス会社である他、衛星インターネットアクセスプロバイダでもあります。

 火星の植民地化を可能にするための宇宙輸送コストの削減を目的に設立されました。

 いくつかのロケットのほか、貨物宇宙船ドラゴンや衛星スターリンクを開発しており、これまでにスペースXドラゴン2で国際宇宙ステーションに人間を飛ばした実績があります。

 2002年にPayPalをebayへ15億ドルで売却しました。

 2003年にTeslaのJ. B.ストラウベルと出会い、電気自動車プロジェクトへの支援を行いました。

 エバーハードとターペニングがTesla Mortorsを設立し、マスクは650万ドルを出資し筆頭株主となりました。

 テスラはアメリカのシリコンバレーを拠点に、二次電池式電気自動車と電気自動車関連商品、ソーラーパネルや蓄電池等を開発・製造・販売している自動車会社です。

 本社所在地はカリフォルニア州パロアルトで、社名は電気技師であり物理学者であるニコラ・テスラにちなんでいます。

 従来の多くの自動車メーカーは、付加価値を付けて高くても買ってもらえるようなクルマをつくりますか、できるだけ安くつくって数多く売るという経営モデルでした。

 多くの自動車メーカーの起源を見ると、自動車以外の事業で資産を築いた人間が、それを元手に工場を立ち上げたという場合がほとんどです。

 しかしテスラの場合は異なり、過去に多くのクルマを販売してきたわけではなく、マスクは個人の資産だけでテスラを立ち上げたわけでもありません。

 マスクは株式市場から投資を受けることで、テスラを立ち上げる資金を調達しました。

 2019年にテスラは世界で約36万7500台を販売しましたが、実態は売れば売るほど赤字ともいわれています。

 ただしテスラの場合、投資家から資金を得ることが目的であり、将来テスラがEV市場で一人勝ちする時代が来たときに、しっかり利益を確保できればよいという考えです。

 2005年にロードスター試作車の1代目が完成しました。

 2006年にTeslaの社員数が100人に到達し、EP1とEP2が完成しました。

 2007年にTesla社員数が260人に到達し、ロードスターの量産に取り掛かりました。

 2009年にモデルSを記者発表会で披露し、2012年にモデルSを発売しました。

 しかし2013年にモデルSの販売不振によりTeslaが危機に陥りましたが、全社員による営業により奇跡的に黒字決算となりました。

 2014年にモデルSに4WDとオートパイロット機能を追加し、2016年にスーパーチャージャーの有料化を発表しました。

 しかし、2021年4月17日、テキサス州ヒューストン郊外で、誰も運転席に座っていない状態で走行していたTeslaの車両が立木に衝突し、男性2人が死亡した事故が起きました。

 モデルSはゆるいカーブを曲がり切れず、道路外に飛び出したといいます。

 しかも、通常、車両火災は数分で鎮圧されますが、今回は4時間近くも続き、長時間の火災は電気自動車のバッテリーが再発火を繰り返していたためと報じられています。

 SpaceXは当初2004年にファルコン1の打ち上げを予定していましたが、2006年になって最初の打ち上げが行われたものの結果は失敗でした。

 2007年にファルコン1の2回目の打ち上げが行われましたが、結果は失敗でした。

 2008年7月にファルコン9の点火試験に成功しましたが、8月のファルコン1の3回目の打ち上げも結果は失敗でした。

 そして、9月のファルコン1の4回目の打ち上げで成功し、12月にNASAから12回分の補給契約を獲得しました。

 2010年6月にファルコン9初の打ち上げに成功し、2012年5月にドラゴンによる国際宇宙ステーションへの物資補給に成功しました。

 国際宇宙ステーションとのドッキングは、民間企業では初の快挙でした。

 2006年にリンドン・ライブがSolarCityを設立し、マスクは会長兼筆頭株主となりました。

 2014年にSolarCityは シレボを2億ドルで買収し、ソーラーパネルを内製化しました。

 2015年に発電能力は2GWとなり、年間発電量は2年8TWhに到達しました。

 いまSolarCityは世界有数のソーラーパネル設置会社で、家屋の上にはソーラールーフがあります。

 そして、ガレージ内には新しいバッテリーシステムと、車の充電器であるPowerwall 2があります。

 コネクテッドシステムによって太陽エネルギーが家中に、そして当然ながらTeslaにも供給され、ソーラールーフ+バッテリー+電気自動車となります。

 そして、2016年12月、フォーブスの世界で最も影響力のある人物ランキング21位に選出されました。

 2019年にフォーブスが発表した「アメリカで最も革新的なリーダー」ランキングでアマゾンCEOのジェフ・ベゾスと並び第1位の評価を受けました。

 近年、世界を一変させたビジネスリーダY‐と言えば、誰を思い浮かべるでしょうか。

 スティーブ・ジョブズ、ジェフ・ペソス、マークー・ザッカーバーグ、そんな面々を思い浮かべる人は多いでしょう。

 たしかに、ジョブズは洗練されたプロダクトと、まったく新しいビジネスモデルを生み出し、人々のライフスタイルを一変させました。

 シェフ・ベソスが作り出したアマゾンは世界中の流通システムを変え、人々の「買い物」という概念を完全にひっくり返しました。

 あるいは、サッカーパークのフェイスブックは人々のコミュニケーションのあり方を変え、現実の世界に革命をもたらす原動力ともなりました。

 しかし、そんな彼らの破格の活躍でさえ霞んでしまうほど、イーロンーマスクが実現しようとしている「未来」には、とんでもないスケール感と奇想天外さが溢れています。

 グーグル創業者の一人、ラリー・ペイジは、もし、自分の莫大な財産を残すとしたら、慈善団体ではなく、イーロンーマスクに贈る、彼なら未来を創れるからだといいます。

 ラリー・ペイジだけでなく、世界中の名だたる投資家がイーロッーマスクが描く未来に期待を寄せ、莫大な資金を投資しています。

 マスクは誰もが無謀だと吐き捨てたプランを、次々と実現させています。

 まったく新しいテクノロジーを開発しつつ、自らのビジネスを成功させ、同時に巨大な既得権者とも戦っています。

 それは、世界を変え未来を作る仕事であり、マスクという男の一挙手一投足に多くの人が注目し、ワクワクし、痛快ささえ感じるのでしょう。

 著者はマスクは現代のコロンブスと捉え、誰もが切り捨てる荒唐無稽な発想でもそれを実現させ、本当に未来を切り開くかもしれないと期待します。

 本書では、マスクの「破壊的実行力」を生み出す14のルールを抽出して、型破りな戦いでの輝ける成功と、目を覆いたくなる失敗を紹介しつつ、イーロンの考え方や行動を紐解いていこうとしています。

イーロン・マスクとは何者なのか?/理想を掲げた現実主義者になるービジョンに実行力を近づける/社会全体を見ろ、世界の未来を担え!-スケール感を2段階アップして考える/どんな失敗でも、正面から受け入れるー絶望をモチベーションに昇華する/ギブン・コンディションを超えるー「ワク」を取っ払う図太さ/ひとつの成功なんかで満足しないー21世紀を切り拓く起業家の正体/最後はトップがリスクを取るーやり抜く組織はリーダーがつくる/常識は疑え、ルールを壊せー絶望をモチベーションに昇華する/すべてを、ハイスピードで実行するー頭脳とフットワークの両輪を回す/相手が強敵でも、怯まず戦うー攻撃は合理的かつ客観的に/常にオープンであれー自ら「矢面に立つ」覚悟を持つ/本質に立ち戻って考えるー日本企業にこそ必要な思考法/世界を変えるビジネスモデルを構築するー点から線に、線から面に拡大せよ/時流に乗り、大勝負に出るー勝敗を分けるタイミングの見極め方/株主の言うことなんか聞くな!-ぶれない信念が壁を壊す






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Last updated  2021.05.29 07:33:14
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