沢木遥の「幸せ力をつける練習日記」

沢木遥の「幸せ力をつける練習日記」

2003.07.27
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ダンナは怖い映画が大好きだ。


「怨霊」だの「降霊」だの、わたしなんか、書くだけでゾーッとしてくるようなタイトルのVシネマを片っ端から借りてくるうちのダンナ。しかも、家中の電気を真っ暗にして観るのが好き。わたしは必ず枕をぎゅーっと抱きしめて、悲鳴を上げながら観ることになる(じゃあ、観るなよ)。

とにかく私の怖がりは並みじゃない。すぐに「気配」を感じたり、……あああ、もう書きたくない。
だけど、うちのダンナと来たら、幽霊を一度も見たことがない。たとえ、見たとしても全然怖くないと思うって。まったく不公平だ。
「だって、そこに幽霊がいるのと、刃物持った狂人がいるのとでは、どっちが怖い?」
そりゃ、そうだけど。

全然怖くないのに、ホラー映画を観ているっていうのは、どういうわけかと思うけど、単に刺激を求めているんで、「恐怖感」も、もはやエンターテインメントとして消費されるものなんだろう。うちのダンナのオカルト感覚は、まさに現代っ子のオカルト感覚だ。USO!チャンネル的な。

……そう、思ってたんだけど、めずらしく、「どうして怖くないの?」という話をいろいろしてしまった。


ほおう。なるほど。

「いないって、いってるわけじゃないよ。ほら、うち、じいちゃんが昔医者で、家と医院が一緒になっているようなところだったから、いろいろあったらしいよ」

おいおい、なんだよなんだよ。

「入院してたはずの人が、イキナリやってきて、ボソボソお礼を言うから、『寝てなきゃダメじゃないですか』って怒ったら、スーッと姿が消えて、慌てて入院室に行ってみたら、死んでたとか」
「お寺の秘宝のお面をふざけてかぶったら、ばちが当たったように脱げなくなってしまったひとがいて、手術して取ったとか」
「虫の知らせみたいな話はたくさんあったらしい。うちの人、さっき亡くなりましたねって、連絡する前に家族が訪ねてきたり」

小さいころから、そんな話をうんと聞かされた、というのだ。
だから、「ナニか」はあるんだろうな、とは思う――って。

「じいちゃんの話が怖いのは、みんな『俺の病院で』だったからさあー。でも、子供が怖がるのがおもしろくて、作り話してただけかもしれないんだけどね」

そうか、こいつは小さいころ、じいちゃんからそういう話を聞くのが大好きだったんだな。
おじいちゃん、おじいちゃん、怖い話してよ、もっと、もっと……。






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Last updated  2003.07.28 09:01:47
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