愉快なジョン家

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*ライム*

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夫は韓国人だけど、日本語をかなり達者に操る。

セイン・カミュ並にペラッペラに話せるのだ。
セイン・カミュはあの顔だからペラッペラでもガイジンとバレるけど、
夫のあの顔では、見知らぬ人に日本語を聞かれても、
ガイジンと疑う人間は、まず、いないと思う。

そんなわけで、家でも日本語オンリーの我が家。
夫がたまに独り言で韓国語をブツブツ話していると違和感すら感じる。

あんた、韓国語上手いなぁ…って。（笑）

某バラエティ番組を観ていた。

某有名司会者が「象」を使ったギャグをいい、観客を爆笑の渦に沸かせていた。

そのギャグに私も爆笑！！

しかし、夫はその時、テレビから目を離していたため、
その抜群のギャグをちゃんと聞いていなかったのだ。

「え？？なになに？何が面白いの？『ゾウ』って何？？」

と問うではないか。

確かに『ゾウ』といっても「象」や「像」や「蔵」などなど、色々ある。
ちゃんと聞いてなければどの「ゾウ」かはわからんよなぁ。

ということで

「『ゾウさん』の象やで～。」

しかし夫が素っ頓狂なことを言うではないか。

「『ゾウさん』？…ああ、あのサッカー選手の？？」

…サッカー選手？？

サッカーにそんなに詳しいわけではないが、
私の知る限り、そんな名前の選手は知らない。

「『ゾウ』ってどこの国の選手？」

「え？？いるやん！！ジョウ！！」

「はぁーーーー？？ひょっとしてあんた、『城』のこと言ってる？？」

「…うん…」

「それは『ジョウ』やろ！！私が言ってるのは
『ジョウ』じゃなくて『ゾウ』！！つまり『象』やぁーーー！！」（ツッコミの連打を浴びせる…）

「ああ、ゾウさんの象かぁ～～。」

だからぁー、さっきから言ってるやん！！
あんた、わざとおちょくっとんか！！

韓国人の苦手な発音のひとつがこの『ゾ』だと思う。
「ざじずぜぞ」が「じゃ・じぃ・じゅ・じぇ・じょ」になるもん。
でも、言葉と言うのはある程度話せて通じれば問題がないわけで。
ましてや第二言語。
日本人並みにパーフェクトに話せると言うのは並大抵の努力ではないと思う。

しかし、夫レベルの日本語の達人でも、聞き取れないのかぁ。
夫も「車」が「グルマ」と言ったりと微妙に発音が違うかもしれない？
というのもあるけど、
「新撰組」も「素」で観てた人やで。
ちょっと意外やったわ。

夫に韓国人を感じた瞬間だった。

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