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カテゴリ: 好きな映画
「そう、私、無茶だと思う。でも無茶でもいいの。
私のホントにつまらない人生に、初めて大きな冒険が現われたのよ。
私、もちろん覚悟しています。
これこそホントの命がけの恋よ。」


★石井聰亙がモノクローム灼きつける、幻惑の恋情絵巻★

上記は、パッケージの言葉を拝借しました。
先日4回目の鑑賞をしましたが、思い入れのある作品です。
ということで、この映画に関しては、ヤプログ版で紹介したのですが、今回、内容を一部変更して、再度こちらへ載せました。

★夢野久作の原作を見事映像化★


ちなみに、この『ドグラ・マグラ』は、読んだけどさっぱり分からなかった記憶があります。
しかし、あの独特の雰囲気は、強烈な印象を記憶に残してくれました。
機会があれば、また、再読したいと思います。

この映画は、彼のわずか数10ページの短編『少女地獄』を、映画化したもの。
この作品を鑑賞した後、原作を読みましたが、原作の雰囲気を継承しつつ、さらに脚本段階で魅力的なエピソードを加えながら、原作を遥かに越えた作品として結実したのではないか、と感じました。

特に、石井聰亙監督のモノクロ映像が、本当にすばらしい。
これこそ、映画らしい映画、映像での表現において、映画でしかできないような映像。
一時たりとも目を離せない緊張感が、映像から伝わってきました。


★物語の概要★

バスの女車掌のトミ子(小嶺麗奈)は、憧れから女車掌になりますが、だんだんと現実を知るにつれて、女車掌なんてやるもんじゃない、と思うようになります。
そんな中、親友の女車掌が、バスの事故で亡くなってしまいます。

その噂とは、何でも、女車掌をひっかけては、付き合い、飽きると、事故に見せかけては殺していくと。
そして、どうも、その婚約者が、その男に似ているのではないかと、トミ子の友達は言います。

それからしばらくして、その殺人鬼の疑いがある、新高(浅野忠信)が、何と、トミ子のいる職場に、やってきます。
トミ子は驚きますが、親友の敵を討つことを密かに誓い、危険と知りつつも、新高に近づいていきます。
しかし、彼とバスに同乗して仕事をするうちに、逆に、この危険な男に、抗うことのできない魅力を感じて、惹かれていってしまうトミ子。



★小嶺麗奈と浅野忠信の主演ふたり★

この見事な映像に、ピタリとはまったのが、小嶺麗奈と浅野忠信のふたり。

特に、小嶺麗奈の、じっと一点を見つめる瞳の強さや、きりっとした表情は、見ていてぞくぞくするほど美しいです。

彼女を初めて見たのは、たまたま見ていた金八先生のドラマでした。
この時のシリーズでは、彼女が、一人ずば抜けて目立っていた感があり、抜群の存在感を発揮していて、女優としての格の違いを、改めて感じます。

しかし、この後は目立った活躍をしていないだけに、本当に残念。

『ユメノ銀河』の2年前に主演した、同じく石井監督の作品『水の中の八月』でも、好演していただけに、もっと作品に出てほしいと思います。

浅野忠信の、無口な、どこか危険な匂いのする、謎ありげな運転手役も、抜群の存在感があります。


★「間」のもつ緊迫感★

この作品は、「間」というものが、本当に効果的に用いられています。

ふたりは何度か見つめ合うのですが、見つめ合う時間の長さといったら、半端じゃないです。
見ているこちらが、「おいおい、なんかしゃべってよ!」と、ともすれば痺れを切らしてしまうほど、「間」が長いです。
といって、だれているわけでは全然ないし、見ていて退屈にはならない。

むしろふたりの間に漂う空気は、驚くほど張り詰めています。
特に、小嶺麗奈の沈黙に秘められた「万感の想い」がひしひしと伝わってきて、こちらも、その「間」に引き込まれていきます。

原作では、結末を割合きっちりとつけていましたが、映画の結末のつけ方の方が、個人的には、深い余韻が感じられて好きです。
ある意味、観た人の判断に委ねられています。

タイトルも、作品の幻想味と非常にマッチして良いと思います。
夢野久作の「ユメノ」をかけて、また、同時に「夢」「夢幻」の世界観を現わして、いくつかの意味を重複させたような、なかなか深いタイトルです。

ゆったりと物語は流れますが、濃密なドラマが、90分という時間に目いっぱい凝縮されて、張り詰めた空気の中繰り広げられていく、傑作です。


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Last updated  April 5, 2005 01:51:04 AM
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コメントありがとうございます  
ちはな さん
トラバありがとうございます。すごーく、静かな映画で、いい雰囲気です。

いま、FIRE兄弟だし(・∀・)
(April 5, 2005 03:54:44 PM)

Re:コメントありがとうございます(04/03)  
kotoha1972  さん
ちはな様、こちらもトラックバックありがとうございます。

>忠信、かっこいいですよね!!!!!

研ぎ澄まされた表情がいいですね。『青春デンデケデケデケ』のときの、ぷにゅぷにゅちゃんと比べると、えらい違いですね。(^^)
(April 6, 2005 01:33:39 AM)

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