光透波(ことは)の泉【デジタル版】  しあわせの波紋                        

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いよいよ、ゴールデンウィーク、と意気込みたいところですが、私の場合、全く関係がない、というのが実情なんです。
サービス業の場合は、祝日も関係ないので、この時期は、淡々と日々出会いを大切に、過ごしていきたいと思います。


★本屋は至福の時間★

今日は、帰りに本屋に、寄りました。
ちょっとの時間でも、本屋に立ち寄るのは、何よりの楽しみのひとつ。
買うつもりはなかったけど、2冊購入。(^^;
いくと、買いたいのが、出てしまうので、困ります。まあ、いいんですけど。

●『一葉のたけくらべ』ビギナーズ・クラシックス (角川ソフィア文庫)
●『ロシア幽霊軍艦事件』(島田荘司・角川文庫)


本書は、総ルビ付の原文、現代語訳、解説までついた、懇切丁寧な書で、手にとって、これはいい!とすぐ買いたくなりました。

島田荘司の『ロシア~』は、名探偵・御手洗潔シリーズの一作品。
最近は、というか、ここ数年、いや、もっとかな、本は読むものの、「小説」が、ほとんど読めていないので、少しずつでも読んでいきたいな、と思います。

本作品は、ロシアの最後の王朝である、ロマノフ王朝にまつわるミステリー。


★ニコライ2世と「大津事件」★

ロマノフ王朝最後の皇帝、ニコライ2世は、1917年に起こった「ロシア革命」によて、退位させられます。
そして、8月に皇后や5人の子どもとともにシベリアのトボリスクに流されます。
その後、レーニンの命令を受けたチェーカー次席のヤコフ・ユロフスキー率いる処刑隊により、1918年7月16日に、皇帝一家はイパチェフ館で全員銃殺され、近くの村に埋められた、と言われています。

皇帝一家の最後の状況については、長年さまざまな噂が流れていました。
特に、末娘である、第4皇女「アナスタシア」を名乗る女性が、ヨーロッパ各地に現れたりして、世間の話題をさらうこともあった、といいます。

本作品では、彼女に関して、歴史の謎に迫る作品となっているようなので、おもしろそうです。


滋賀県の大津といえば、仕事先や実家の隣りの市なので、こんな近くで、かつて、この事件があったのか、と思い、ちょっとドキッとします。

大津事件について、インターネットより引用してみます。

「シベリア鉄道の式典に出席するため、ニコライは艦隊を率いてウラジオストクに向かう途中、日本を訪問していた。
弱小国家として日本は政府を挙げてニコライの訪日を接待し、京都では季節外れの大文字焼きまで行われていた。
そして5月11日に、大津を訪問中に警備の津田に突然斬りつけられた。命に別状は無かったが、ニコライは負傷を負った。津田が切りつけた理由についてはよくわかっていない。


この事件のことも、本作品には、出てくるようです。

そして、ちょっと今、書きながらびっくりした事があります。
個人的な、「シンクロニシティ(偶然の一致)」かな、と。


★まさに、書いている今、起こった、「偶然の一致」?★

実は、最近、樋口一葉の日記を、訳あって、読み直したりしているのですが、今も、パソコンの隣りには、一葉の日記が開かれています。
そして、この、大津事件が起きた年代を見ていて、まず、「え?」と思いました。

事件が起きた年は、1891年ですが、元号でいうと、明治24年です。
大津事件が「明治24年」に起きている、というのを目にして、なぜびっくりしたかというと、最近、「明治24年」というのが、自分の頭の中を占めていたからです。

なぜ、「明治24年」が、頭にあったのか?
それは、「樋口一葉の日記」です。
今、小学館の一葉のほぼはじめの日記「若葉かげ」原文を見ながら、パソコンに向かっていたのですが、「若葉かげ」は、まさに「明治24年」4月11日から、書き始められているのです。
しかも、今は、「明治24年4月22日」の日記を、見ていました。

「大津事件」が起こったのは、1891年、つまり「明治24年5月11日」。

「近いじゃない!!」

「もしかして…」、と、一葉の日記のページを先へ繰ってみると、5月15日の記述にありました! 大津事件にまつわる記述が!

以前読んでいるはずなのに、今になるまで、結びつきませんでした。
あいかわらず、「鈍い」です…。

原文では分かりにくいので、せっかくなので、現代語訳で載せてみます。

一葉の日記・明治24年5月15日より。

「昼過ぎから、約束どおりに、半井先生を平河町のお宅に訪ねる。今度のお宅はたいへんすばらしい所でした。私が着いてしばらくしてから先生がご帰宅になる。何のご用かとお尋ねすると、
「いや、実は、知り合いの大阪の出版社で、今度雑誌を発行することになり、小説を書く人を世話してほしいというので、あなたを第一に推薦しておいたのです。ところが、あいにく、ロシア皇太子殿下の事件で急用が出来たといって、今朝の汽車で帰阪してしまったのです。お断りの手紙を差し上げようと思ったのですが、もう間に合わないと思ってそのままにしたのですが、この罪をお許しください」
とおっしゃる。心苦しい思いでした。今日は少しお話だけして帰る。日暮れ前でした。」

日記文中にある、「ロシア皇太子殿下の事件」がすなわち「大津事件」です。

結局、一葉にとっては、「大津事件」が起こってしまったために、大阪の出版社の人と会うことができなかった、という事です。
つまり、ニコライ2世のために、樋口一葉は、この時点で、少なからず、運命の行き先を「変更」させられた、と。
もし、大津事件が起こらずに、この時点で、出版社の人と会っていたら、一葉の行く先は変わっていたのでしょうか…。
いやいや。歴史に「もし」は禁句ですね。

ただ、出来事というのは、波紋のように、いろんなところで影響を与えあい、人々は流れていくのだなあ、とそんな事を思いました。

ニコライ2世と、樋口一葉。
ふたりは、一見、何の関連もないように思いますが、「運命」の糸は、かすかではありますが、絡まって、特に一葉のほうへ影響を与えたようです。

「運命」というのは、ちょとしたことで、大きく変わることもあるのでしょうし、JR福知山線で起きた列車事故にしても、あの日、あの時間、あの場所で、乗り合わせてしまったというのは、どう解釈していいのか、新聞などを読んでいると、言葉もありません。
亡くなった方がたには、心よりご冥福をお祈りします。

今日の新聞を読んでいると、1両目に乗っていた人で、事故が起こる直前の伊丹駅で、さまざまな偶然が重なって、急に降りて、助かった、という人の話も載っていました。
「運命」とは「人生」とは「巡りあわせ」とは、何だろう、と思ってしまいます。

一葉の日記のこの日、5月15日といえば、「葵祭り」のクライマックスを迎える日でもありますが、京都では、葵祭りが盛大に行われていたのでしょうか…。

うちの娘の名前が「葵」なので、「葵祭り」とも、無関係には思えなくて…。(^^;

一葉の日記を読むと、一葉の生きた、一葉の見た「明治」という時代が、鮮やかに描かれていて、明治という時代を、もっと知りたくなってきます。
「歴史」って、こういう風に見ていっても、おもしろいな、と思います。





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Last updated  May 5, 2005 11:36:10 AM
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