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2024.12.01
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テーマ: 読書(8660)
カテゴリ: 読書



女性の長い黒髪にも見えた表紙の絵。墨なのだろうか。
タレント作家の本を読むこと、エッセイではなくて小説を読むことに抵抗を感じて、評価されている加藤シゲアキの本を手に取ったことはこれまでなかった。
直木賞候補である。
読み始めてみると、手練れとも思える導入部。文章に重厚感が感じられる。
ミステリーかと思わせるはじまりは興味をそそられた。
その後も読み進むうちに作家としての確かな力量が感じられた。
展開も楽しみであった。

作者自身が馴染みのあるテレビ局を取り上げて、事件性のある展開。男女交際も巧みに取り入れて読者の気を惹く。「たった一枚の展覧会」を企画しようとしたことによって秋田という土地、日本最後の空襲といわれる秋田の土崎空襲まで行きつく。戦中・戦後という時代をさかのぼり、さぐりつつ、行方不明である無名の画家を探し出そうとする。テレビ局の社内政治、秋田の地元の秘密など秘匿されたものをあばくという一面を通して、傷つき翻弄されていく主人公たち。
読んでいて圧倒された。しかし、主人公は誰なのか。守谷なのか吾妻なのか、読み進めていくうちに二人とはかけ離れたところで捜査(?)が展開していく。守谷と交際している女性キャスターの関係も気になるが最低限しか描かれない。枝葉末節なことであるが気になってしかたなかった。




なれのはて [ 加藤 シゲアキ ]





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最終更新日  2024.12.01 20:28:13
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