読書とアメカジの日々とetc.

買った当日に読み終えたのでとりあえず感想でも。

薬師寺涼子の怪奇事件簿

海から何かがやってくる

田中芳樹

薬師寺涼子の怪奇事件簿 海から何かがやってくる 祥伝社　NON NOVEL


作者の本は面白いのが多く、けっこうな数を読んでます。
いまだとアニメ化もしてるアルスラーン戦記の原作者っていうと伝わりやすいんでしょうかね～？
一昔前だと銀河英雄伝説の人。

このシリーズはいつもマニアックというか濃いというか、それはもう「こんなマイナーな怪物をどれぐらいの日本人が知ってるんだ？」ってういぐらいに。
ほぼそんな怪物しか登場しないんですけど、今回のも期待を裏切らない怪物でした。
登場人物もいつもどおりの活躍をみせ一気に読み終える面白さ。

東大卒の警視庁キャリア官僚、加えて絶世の美女だが性格は最悪の主人公・薬師寺涼子が、部下を引っ張り回して怪奇事件を解決していくというストーリー。部下である苦労人の泉田準一郎による一人称視点で語られる。
(Wikipediaより抜粋)

って紹介されてるんですけど、読めばわかりますが難儀な性格ですけど当然ながらそれだけではなく魅力的すぎる部分が多くあり、さすがは主人公って人物です。
涼子の行くところ行くところで怪奇事件が発生します。
荒俣宏レベルの博識にくわえ、強くて美貌と智謀と財力を兼ね備えた完璧超人なんですけど、超絶な破天荒さで事件を解決していきます。

このシリーズはいつも権力に対する皮肉と風刺が効きまくりの少し刺激的な内容になってるので、これは受け付けない人もいるだろうなとは思いますけど私は面白く読んでます。伝奇小説なんですけど作風はラブコメっぽいので重くなりすぎることもないです。
今回はタイトルにもあるように海から何かがやってきて事件勃発なんですが、何がやってくるのか？とかどうやって解決するのか？とかそんなのを書いたらこれから読む人の邪魔にしかならないので今回も感想らしい感想を書かずに終わりたいと思います。
とりあえず帯にある「血も凍る戦慄のラスト3行とは！？」ってのは、血も凍らず戦慄もしなかったですけど今後の展開が楽しみになる3行でした。

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