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kugutsushi

kugutsushi

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2008.09.21
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カテゴリ: ことばの処理
経済や株価について書いているとネガティブかつ後ろ向きになっていく自分を感じるので、明るい未来を少しでも描けるようなことも書こう。

ということで、コトバノウチュウを再び取りあげる。すでに フレッシュアイのコトバノウチュウおもしろい を書いたが、9月1日に コトバノウチュウのβがとれた ので、再び取り上げる。

これはやっぱりおもしろいと思う。

コトバノウチュウは、ウチュウに瞬く話題のコトバをクリックするだけで、欲しい情報をまとめて収集できる検索サイトです。
サイト内での体験を通し、あなたにぴったりの情報をお届けできる、そんなサービスを目指して、コトバノウチュウは無限にひろがり続けます。
どうぞコトバノウチュウで未知なるコトバとの出会いをお楽しみください。

コトバノウチュウ にアクセスすると下のような画面が出てくる。後はとりあえず、目の前に表れたものをざっと眺めて、気になるコトバをどんどんクリックしていけばいい。それだけでもおもしろい。そのときに、漠然と何か考えるとかなり楽しめる。

kotobanootyuu.PNG

第一にキーワードの出し方がおもしろい。フレッシュなニュース、ブログ、テレビから抽出したキーワードが最初に表示されるので、とりあえず「今」に関心がある私にはとても気持ちがいい。

そして表示されるキーワードには 適合性フィードバック (レレバンス・フィードバック) なる技術を使っているらしい。だから、これをユーザー層が変化すると表示されるものも変わるかもしれないが、今のところ時事問題とかに興味がある人がユーザー層としてそれなりに多いから私の興味ともマッチしたものが出てくる。芸能あるいはスポーツに興味がある人ばかりが使うようになってしまうと、最近なんか表示されるキーワードが...とかなる可能性もあるかなぁ。

想像力をかき立てるもの、相関図ジェネレータ 「勝手にブログ評論」から脱線 あたりを見ると、私がこの手の表現方法に弱いのがわかるかな。刺激物が好きなんだよなぁ。

たとえば リーマン・ブラザーズ を中心としたキーワードだと、バンク・オブ・アメリカ、ニューヨーク証券取引所、ライブドア、金融庁、サブプライムローン、アメリカ合衆国が表示される。この感度がよい感じ。ちょっと残念なのは、時系列的には AIG も出てきていいかなぁというところ。時間とともに変化していくだろうから、そのうち出てくるか、出てこないままか不明。連邦倒産法第11章や民事再生法などは4/5に出てきている。とりあえず 1/5 ~ 3/5 まで並べて見ると下のような感じ。 米AIG公的救済 の方には、「米リーマン・ブラザーズ破綻」が出ているんだけど。

kotobanootyuu3.PNG

ニュース等での扱われ方と、ユーザーの反応の仕方で変わって来るところだろうから、いつも私が期待するものとならないのは仕方あるまい。が、基本的に、いい感じに出てくるので感心する。

ちょっとここで、 連想検索エンジン reflexa でリーマン・ブラザーズを検索してみよう 。さあ、どっちが今の話題を中心に探索的な検索を刺激してくれるか。 想 IMAGINE Book Seach ではどうか。リーマン・ブラザーズだけだとおもしろい結果にならない。「リーマン・ブラザーズ 金融 破綻」ぐらいで検索するとおもしろくなってくるので、結果のページを何分間も眺めて楽しめる。でも終着点があくまで書籍になってしまう。最新のニュースに対応するようには探索しづらい。reflexa も 想 もどちらもおもしろいのだが、今旬の話題を中心として私の脳みそを刺激し、最新のニュースにたどり着く目的には向いていない。

コトバノウチュウの場合、リンクをたどっていたら。 米リーマン破綻:欧州部門、野村が買収交渉 モルガンからも出資要請 なんて出会いがある。んー、野村も大分痛んでいるだろうから、どうなんだろう。欲しい部分をうまく切り離してもらって、欲しい値段で都合良く買えるだろうか。キーワードからニュースにたどり着くと刺激してくれるのだな。

麻生太郎 麻生太郎:メディア別にみる話題度推移 みたいなものもおもしろい。ニュースの話題度だから、ブログみたいに簡単に操作効かないからね。記事数とクリック数の関係も意外に興味深いものがある。

キーワードによって各キーワードのページに表示されるものが微妙にちがうが、企業の場合、R・PR情報や株価情報なども表示されれるのが便利。動画や画像、話題度、地図等、その他諸々マッシュアップされている。

ちょっと残念なのは、スライダーを使った機能がなくなってしまったこと。 ランキング表示 があるから、それを見ながら動きはある程度頭の中で組み立てることはできるかもしれないが、トップページでグリグリっと過去にさかのぼれると嬉しいのだが。10分更新になったからなのかな。せめてトップページに6時間前、12時間前、24時間前、48時間前のボタンを付けて、過去の状態が表示されるといいのだけど。あるいは、別のタイムマシーンのページを作って、何日の何時から表示とかいうことができて指定秒ごとにスライド表示されるとか。んー、サーバーの負荷とか大変だからきついのかな。時間軸がやっぱり欲しいかなぁ。

kotobanootyuu2.PNG

リコーのオンラインストレージサービスの quanp quanp slideshow も公開されて、地道に発展しているのね。こうやってチャレンジしていく人たちって好きなんだわ。

最後になってしまったのだが、コトバノウチュウを提供している Fresheye ラボ研究所長 酒井 哲也さんが、 コトバノウチュウに関する論文第一弾が金メダル獲得 らしい。おめでとうございます。

「クリックスルーに基づく探検型検索サイトの設計と開発」の 論文 (pdf) 発表スライド(pdf) を見てみる。

ちなみに、本ブログエントリの表題は「論文ありサービス、コトバノウチュウは刺激的」としたのだけれど、なぜそうしたかというと、この論文のことを指しているのね。

Google が話題になり始めた頃、ベースになる論文が公開されていたからこそ、日本でも Google の秘密 - PageRank 徹底解説 みたいな解説を書く人も現れて、刺激を与えて盛り上がったところがあると思う。新しいサービスの形の一つに、こうした公開論文で、私たちはこういう理論に基づいてサービス作ってますぜというのを公開しちゃう形態があると思う。

なんだか凄いなぁ。なんでなんだろう。ここで論文が公開されているのといないのとでは大きな差が出る。ある程度、手の内をサラしてしまうことによって、その流れに乗るという選択肢だって生じる可能性が出てくるわけだし、もっとユニークなものを作ってやろうとかいう人も出てくるだろう。

特許だって、そもそも、新しい技術を独占しないで公開し、適切な対価を払えば使わせてあげるよ、というのがベースにあるでしょ。

とりあえず発表スライドを見てみると、研究の目的のところに

ユーザの情報要求の変化を促進し、検索開始時には
必ずしも意識されていなかった有用な情報を提供する
探検型検索サイト「コトバノウチュウ」

とある。

株式を頻繁に売買したりする人は、漠然と今起きていることから刺激を得て、だんだんとあるポジションをとるための確信に迫っていくとかいうことがあると思う。そんなときに漠然とした刺激から探索的に検索していく検索サイトというのはおもしろいと思うのね。テクニカルチャート派には不要だろうけどw

ユーザのクリックスルーがランク付けに取り入れられるということは、その話題に対する一般的な注目度も推し量る手掛かりになる。皆が反応する話題かどうかというのは、株式相場が大きく動くかどうか、そしてその方向の手掛かりになる。また、ユーザがランクを重視するのと同様に、株式相場は美人投票とも言われるようにランクが重視される。だから、とっても相性がよいと思うのだな。

できれば、ロイター、ブルームバーグ、日経のいずれかが、このコトバノウチュウの背後にあるものを取り入れて、新しいニュースの見せ方にチャレンジしてくれると嬉しいのだが。

Fresheye ラボ所長ブログ 検索メイニアックのコトバノウチュウ関連の記事


金融破綻とかに関連することを書くと気分が暗くなるが、こういうことを書いていると前向きな気分になってくるなぁw


なかのひと Firefox meter 携帯アクセス解析






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Last updated  2008.09.21 16:41:44
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