明きょう止水 

明きょう止水 

PR

Freepage List

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

-きょう-

-きょう-

Calendar

Favorite Blog

Words Тоsйiуаさん
A LITTLE DREAM winthemixさん
アンバーグリースの… アンバーグリースさん
手作り日記 junjun0306さん
わたしのブログ ちるちる9428さん

Comments

http://buycialisky.com/@ Re:ちょっと思い立ったこと(02/11) what doe cialis look likewo kann man ci…
http://cialisvbuy.com/@ Re:ちょっと思い立ったこと(02/11) cialis tooth painfree sample of low dos…
杏唯@ 雪は嫌です (★´・ω・`)ノ【こんばんわ】ヽ(´・ω・`○) …
杏唯@ お友達 †Good Evening†o(・"・*) お友達と…
-きょう- @ Re:(o゚ェ゚))ゥンゥン(02/21) 杏唯さんへ コメントありがとうござい…
Aug 16, 2007
XML
カテゴリ: 思うこと




去年はなんだかんだと忙しくて、何かに急かされるように実家に帰り、そして何かに急かされるように1人暮らししている家に戻ったものだった。別に実家が嫌いとかそういうような類の理由ではなく、単純に「帰らなければならない」という意思のもとに帰っただけであって、お墓参りをするという確固たる目的を持って実家に帰ったわけではないからだ。実益的な考え方をした時点で人は物事の真理を曇った目で見てしまう。去年の私はある意味ではそう考えていたのかもしれない。お墓に参ることはその行為に意味があるのであって、お墓に行くという行為に伴う効用はありはしない。そう思うとお墓参りというのは途端に意味がなくなってしまう。
お盆・正月に実家に帰って、それまでにあったことを祖父や祖母に報告する。そのような行為には本当は意味がないことなのかもしれない。去年の私はそう考えていた。しかし今の私にはそうは思えない。


あの頃の私は盲目的だった。本当の意味で「大人になる」ということを履き違えていたような気がする。当然のように親が世話をしてくれて、そして困った時には親に頼っていけばいい、そう思っていた。現に1人暮らしをしているものの、そこにかかる経費のほとんどは親が払ってくれていて、そのような環境が当たり前だと思ってしまっていた節があった。
状態は同じでも今はそのような環境には生きていない。こんなことは敢えて言うことではないのかもしれないのだが、やっと普通の生活を出来ているのかもしれない。親に迷惑をかけないで生きていくということがどのようなことなのか、やっとわかった。


そのような状況だからこそ、そのことを直に報告したかった。お盆という特別な時期、現世に霊が戻って来て実家で一日を過ごすという神聖な日。お墓参りをするということが当たり前に根付いている日。私は無宗教だが、もしもそれが本当ならそれを信じてもいいと思えるくらいにお盆には特別な意味があると思っている。そんな日だからこそ私はちゃんと家に帰って祖父と祖母のお墓に参っておきたかった。
しかしそこに立ちはだかったのは皮肉にも今の私を形成したとも言える「仕事」だった。

ここまで精神論を書いてきたのだが、実質的な話をすると…

結局のところ仕事のせいでお盆に帰ることは出来なかった。




私がフリーターをしていた期間はおよそ2ヶ月間なのだが、その間私の身を案じてくれたのはいつも両親や親戚や大切な友達だった。私の仕事は機密事項が多い、はっきり言って業務内容を語ることは簡単だが、それをすることは今の立場を失うことに等しい。それはどこに個人情報を仕事にしているある種同業者がいるかわからないからだ。
そのせいで仕事に就いたということを喜んでくれた両親や親戚に私がしている仕事の内容を話したことはなかった。大切な友達には話したことがあった、しかしそれは私が名古屋に行っている時、即ち周りに私を知っている人がいない環境だからこそ叶ったことであって、それを京都市内で行うことはリスクが高すぎて出来ない。

友達にもそうだが、私が仕事をしていて、それにやる気を見出して頑張っているということを報告したいのは家族や親戚だった。親族が一同に会するお盆、それが一番報告しやすい場だった。しかも実家に帰れば祖父や祖母にもそのことが報告できる。一挙両得で安心してもらう為の手段を仕事によって断たれたわけだ。




まぁそこまで考えた後にお盆はどうして休みじゃないのかと課長に直訴したこともあったが、しかしその願いは叶えられなかった。当たり前だ、課長としては一個人の考えを理解した上でその意思を汲み取る為にシフトを変更するわけにはいかないからだ。個の存在を軽んじることなく、全体の調和を保つ。それが社会の構成要素である以上は…私と同じように親元を離れて仕事をしている人の我慢が場の雰囲気を乱さないことでもある。先輩が我慢しているのに一番下っ端の私が文句を言うのも筋違いだということで私はそれ以上反論しなかった。



仕事をするということは社会の中での地位を確立すると同時に、概念的に大人になるということを意味している。しかしそれと同時に時間に追われることも付加効果として存在している。よく働くことは自分の時間の切り売りだという言い方をする。自分の価値を正当に評価してくれる場所で働けることは幸せなことだなのだが、そのような評価をされる為には我慢しなければならないことも多いのだということを痛感した。
今の職場はそういう意味では私の価値を正当に評価してくれてはいるが…前述したような諸問題は未だ解決を見ない。それは今の私には過ぎたる望みであって…モチベーションをあげる事象でもあった。頑張って頑張って評価されれば、ある程度の自由も得られるといったところか。


今年のお正月には帰れるだろうか?
それは今の段階ではきっとわからない。
しかしその時までに仕事を覚えて一生懸命に頑張れば
或いは認めてもらえるかもしれない。
その時になって初めて家族や親族に説明してあげた方が

そう思えば報告できないことにも意味があるのかもしれない。
合縁奇縁とはこのことだろう♪













お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  Aug 18, 2007 09:42:51 PM
コメントを書く
[思うこと] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: