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このテーマ、前回から大分と期間が開いてしまいました(^_^;。言い訳をすると、耐震の勉強を進めるほど、DIYで扱うことの困難さが見えてきたので、筆が遠ざかってしまいました。 耐震診断用ソフトを使えば、耐震性改善策は自動設計してくれるので、直ぐに何をどうすればいいのかは分かります。しかし、耐震性の評点を1.0以上に設定して計算させると、どうしても改善策が大掛かりになってしまうのです。 何通りも試したところ、最も効果が高かったのは、「屋根を軽くする」ことでした。現在は、土葺きの燻し瓦で、最も重量のある屋根材を使ってあります。これをガルバリウム鋼板などの金属屋根に葺き替えるだけで、かなり建物の重量が減るので、計算上は約0.3ポイント近くも改善しました。 しかし、屋根の葺き替えは、もはや私のDIYの能力を大きく超えています。 自宅の周りに足場を組んで、瓦と土を下ろして金属屋根を葺くなんて。とても無理です。大体が、高所恐怖症ですから(^_^; なので、屋根は現状のままで、壁の量と配置バランスを取るプランも計算させて見ました。しかし、評価1.0を確保するためには、自宅のほとんどの壁を補強する必要があるとのプランが提案されました。これもDIYでやるには大掛かり過ぎます。 結論は、建て替えが一番早い!(半ばヤケクソの発言) これは冗談にせよ、いろいろ考えましたが、3年後には外壁塗装をやり直す必要があるため、この時同時に屋根を葺き替え、要所を耐震補強するのが得策と判断しました。もちろん業者さんに依頼することになります。DIYは諦めました。 残る問題は、費用の捻出のみとなりました。これが最も問題だぁ!。(おわり)
2010年05月14日
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先日入手した参考書「耐震診断」によると、耐震性を大きく左右する五つの要素があるとのことです。 ■耐震性を決める五つの要素 建物重量壁の量と配置バランス 地盤の状態床の耐力軸組接合部の強度 一般診断法に必要な「上部構造評点」を算出するためのQr【必要耐力】、Pd【保 有耐力】の計算式の各項を見ても、これらの要素があり、耐震性に大きな影響を与えることが分かります。 耐震診断用ソフトでも当然これら要素を入力するようになっており、診断結果に影響を与えます。 参考書「耐震診断」ですが、分かり易くて頼りになります。(つづく)
2010年03月24日
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暇を見ていろいろ本を読んだり調べたりしているのですが、構造物が地震に対抗するには、次の三つの概念があるそうです。耐震 構造体自身の強度や靭性を向上させることで破壊や損傷を防ぐこと免震 地震力を抑制することによって構造物の破壊を防止すること制震 建物に入力される地震力を内蔵機構により減衰させたり、揺れの増幅を抑制したりすることで、建物の破壊や破損を低減すること それぞれに長所・短所があるようですが、普通の木造住宅では「耐震」で地震に対抗するのが一般的なようです。 しかし、いずれの考え方であっても建築構造物(住宅やビル)を設計する場合は、下記の状態を想定することに決まっているそうです。中規模地震の場合:建物の構造体の損傷を防ぐ(生活確保)大規模地震の場合:建物の損傷は許すが、倒壊は防ぐ(人命確保) 因みに土木構造物の場合には、「社会インフラとしての機能・性能を維持する(≒壊れない)」というのが考え方のようです。 そう言えば土木工学を勉強していた学生のころ、「土木は、何があっても壊れないように設計しろ」「100年に一度の災害を想定しろ」と教えられたことを思い出しました。 もう一つ思い出したことに「人の居ないところに災害なし」と言うのがありました。どんな台風や地震、噴火があっても、単に「自然の驚異」であり、「被害は無い」と言う事ですね。名言だと思いませんか?(つづく)
2010年03月22日
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間取の入力も終わり、いよいよ耐震診断開始です。といっても、ソフトが自動診断してくれるので、「耐震診断」をメニューから選択するだけです。 30秒ほどで診断完了です。先の現地調査の報告書と結果を見比べ、入力間違いを修正し、再度自動診断。これを何度か繰り返し、同じ結果に辿り着きました。[自宅現状の上部構造耐震評価情報] 報告書と偏心率、必要耐力は同じ値に、保有耐力は小数点以下が若干異なりました。原因は、報告書が独自の壁材定義を使っているからのようです。 なので、評点も小数点以下2桁目が±0.01ほど異なりましたが、誤差の範囲とし、一致したと考えて差し支えないと判断しました。 報告書と同じ結果が出たと喜んでみたものの、評点は極めて低く「倒壊する危険性が高い」であることを改めて確認した次第(T_T)。 本日はここまでです。(つづく)
2010年03月07日
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一般耐震診断用ソフト「木耐博士S」を¥2,625円/30日間ライセンスで入手し、入力を開始しました。操作マニュアルが用意されているので、示されている手順に沿って入力していきました。<現状の入力> 建物概要 劣化情報地盤・基礎情報間取入力 1~3までは、先の現地調査の報告書を見て各項目を拾いながら簡単に入力できました。 4も現地調査の報告書に図があるので、それを見ながら入力可能なのですが、操作に慣れないため、時間がかかります。何とか1階の間取まで入力しました。 [木耐博士Sに入力した1階の間取] 不慣れな作業で疲れたので、とりあえずここまでです。 (つづく)
2010年03月05日
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自分で耐震診断してみるといっても、何からどうやれば良いかも分からないので、参考書を入手することにしました。 多数出版されていましたが、まずはと私が入手したのは次の一冊。耐震診断 幸い、古本で入手できたので助かりました。掲載内容は、インターネットを探せば集められるでしょうが、やはり本の方が著者(保坂貴司 氏)もはっきりし、体系的にもまとめられているので信用しやすいですね。 がんばって読んでみます。(つづく)
2010年02月19日
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耐震診断を自分でもやってみようと思います。一般診断の方法を参考にすれば手計算でもできそうです。しかし、専門知識が不足すること、計算量が多いこと、計算間違いがあること、試行が困難なことから、パソコン用の耐震診断ソフトを探してみました。<一般耐震診断用のソフト> ■フリーソフトらくらく耐震(無償) ※使用期限:2010/3/31精密1号Ver2.2.0(無償) ■有償ソフトホームズ君「耐震診断Pro」Ver.3(体験版)¥128,000円/1ライセンスHOUSE-DOC Ver.2(体験版)¥157,500円/1ライセンス木耐博士S(サンプル版)¥2,625円/30日間ライセンス なんとフリーソフトがありました。これは試してみたいと思います。 一方、有償ソフトは数社から発売されており、(財)日本建築防災協会の木造住宅耐震診断プログラム評価制度に合格し、お墨付きをもらっています。 また、有償ソフトには体験版あり、活用できるかと思ったのですが、各社ごとに保存できないなどの使用制限があり、ちょっと難しそうでした。 購入を考えると、ほとんどの有償ソフトが10万円を超えるので、とても気軽に購入することができません。そんな中で、 木耐博士Sだけは「タイムライセンス」の販売形態を採用しており、30日間ライセンスなら2,625円で購入できます。これは素晴らしい! 耐震診断をしてくれた担当会社は、 この木耐博士Sを使っていましたので、安価なことと合わせ、こちらも試してみたいと思います。(つづく)
2010年02月16日
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私の職種はICT(情報通信)系です。そんな私が先日から建築の書籍を読み始めて程なく、両者の共通性に気づきました。細かいことは抜きにし、大雑把に図化したものが下記です。 私たちや世間の注目を集めるのは、最上層のアプリケーションや内外装です。この階層は私たちが直接見て、触れて、利便性や快適性を大きく左右する階層のため、注目されるのは当然です。 しかし、今回の耐震診断で指摘があったのは、中層にあたる基礎・構造です。コンピュータで言うところのOSが担う層で、ここが脆弱であり、大規模地震による攻撃を受けると倒壊は免れないという指摘でした(最下層に当たる土地に指摘事項が無かったのは幸いでした)。 この指摘事項をコンピュータに置き換えると、「 Windowsに重大なセキュリティーホール問題が存在するので、攻撃を受ける前にプログラム修正しないと重要データの流出や破壊は避けられないぞ」といった感じでしょうか。もちろん、Windows OSを自分で直すことなんてできないです。 さて、このように自分の専門分野との共通性で住宅を見ていくと、耐震補強を素人が考えてどうにかしようということの困難さが良く見えてきます。 さあ、これからどうしようかなぁ?(つづく)
2010年02月13日
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納得いかないまま、安全のためには...なんて「勢い」だけで改修した自宅は、果たして「気持ち良く」住めるのだろうか、という疑問がやはり残ります。 昔、「健康のためなら命を捨てても」なんてことが言われましたが、「安全のためなら、金や美観や気分は...」と業界の雰囲気がそうなっているような気がしてなりません(もちろん住宅の耐震性は大事ですよ)。 それだけならまだしも、「住宅の寿命は30年 、あなたのお宅は築20年、残り10年に700万円掛けますか?、それとも1000万円加算して新築にしますか?」と言われている「気」がしてなりません。(※私が勝手に思うだけです)。 住宅ローンを返し終わったら、住宅の寿命も終わりって言うのは悲しいですよね。何より無駄だし、もったいないし、エコじゃあないですよ。 でも、それが日本の住宅事情の現実のようです(T_T)。 こんなことなら、山でも買って、テントを張っている方が、よっぽどいいですね。 ともあれ、寿命 30年(余命10年)、耐震補強しないと大規模地震で倒壊する危険性の高い住宅に、私は住んでいます。 まず私ができることは... 、とりあえず耐震補強の勉強をしてみます。業界批判ばかりしても仕方ないですからね。(つづく)
2010年02月10日
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今日は、京都も雪が降りました。庭もうっすら雪化粧です。 さて、先日「耐震補強の必要性は認めるものの、今回の提案では実施しない」と判断したものの、私の力だけでは、その後の見通しを立てられずに困っています(^_^;。 耐震診断を担当してくれた会社の提案からすると、100万円単位の出費になるので、納得のいく耐震補強改修にしたいだけなのです。しかし、この「納得いく」が実に難しそうだと感じのるです。 例えば、勧めてもらった「1Fのみ評点0.7に引き上げる改修案(概算費用160万円):段階的耐震化」にある工事は、DIYの覚えるある人ならできる程度の内容です。ただし、補強材料(後施工ホールダウン金物「いのちまもる」、基礎ひび割れ補修キット「Newきそきょうこ」)が一般に入手できないようになっていました。 一例を挙げます。ホールダウン金物と言う補強金物があるのですが、既設住宅に取り付けようとすると、壁や天井、床などの内装を撤去・復旧しないと施工できません。これに対し、後施工ホールダウン金物が上記を含めた数社から発売されています。外壁側から取り付けるため、内装をいじる必要がなく、居住者への費用や生活負担が少ないと言う商品です。 因みに前者は数千円、後者は十数万円します。主たる機能は同じですが、価格が2桁も違います。施工も簡単なのに工賃は高い(しかも、命を守るためとはいえ、余りにも醜い外観)。 確かに内装の撤去・復旧など付帯工事を含めると、前者も後者を使った工事と同等の金額になるのでしょう。 しかし、やはり納得できません。しかも、これを5箇所にも取り付けないといけない。それで評価が1.0になるかと言うと、まったくならない。もっと色々補強しないと、もっと費用を出さないと、1.0にはならないんです! ん?...ここまで書いて、ふと思いました。 木耐協のチラシにあった「無料耐震診断」と「改修工事発注率:25.21%」の費用回収の秘密がこの価格に隠れているのでは...。と言うより、そういうビジネスモデルなのでは? 確かに風雨に曝されるなど設置諸条件が異なるため、前者と後者の商品を一概に比較できませんが、材料費だけ見れば2桁も違う道理がありません。 やはりタダは無いと言う事でしょうか、どうも腑に落ちない理由の一つがここに隠れていました。(つづく) <注> 上記は、あくまで私の主観に基づいた憶測であり感想です。客観的には、木耐協も担当の会社も真摯に丁寧に対応をしていただきましたし、診断結果も提案も、公的なルールに基づいた妥当なもので、満足のいくものでした。誤解の無いようにご理解ください。
2010年02月06日
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前回、担当の会社より提案いただいていた耐震補強改修案を実施するか否か判断をしました。色々と思案しましたが、結論から言うと「耐震補強の必要性は認めるものの、今回の提案では実施しない」と言う判断をしました。<NGと判断したポイント>総合評価を少なくとも1.0にする必要があるが、その費用(概算費用680万円)が大きすぎる1Fのみ評価0.7に引き上げる改修案(概算費用160万円)を勧められたが、内容的に費用が割高に感じられる各社から様々な補強工法や方法が発売されているが、木耐協認定のものでしか提案されていない(仕方ないとは思いますが...) 担当してくれた会社には、上記の旨を伝えご理解をいただきました。 さて、耐震補強の必要性は認めるところなので、今後どのように補強改修計画を検討していくのか、しばらく考えたいと思います。(つづく)
2010年02月03日
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木耐協で実施いただいた無料耐震診断の結果報告を受けました。結論から言うと、「倒壊する可能性が高い」と言う判定でした(T_T)。 まずは、木耐協の事務局より次の書類が送付されてきました。耐震診断結果報告書を担当組合員に発送した旨の通知書冊子「知って得するまるわかり耐震補強」 後日、担当いただいた会社から、報告書として次の3点を提出・説明いただきました。調査報告書耐震診断結果報告書補強提案書(概算見積書含む)<調査報告書>参考図(地震災害危険度マップ、活断層分布図)調査写真平面図現調査当日に説明を受けた内容の記載<耐震診断結果報告書>報告書の見方建築基準法の耐震基準の概説耐震改修の進め方と考え方耐震改修の種類と優先順位総合評価(上部構造評点)平面図地盤・基礎・劣化状況耐震計算書(参考:よくわかる一般診断法)地震と建築基準法の変遷【総合評価】 上部構造評点 判定 1.5以上 ◎倒壊しない 1.0以上~1.5未満 ○一応倒壊しない 0.7以上~1.0未満 △倒壊する可能性がある 0.7未満 ×倒壊する可能性が高い 我家の総合評価は、なんと「0.14」でした(T_T)。担当の方も予想を大きく下回る結果に気の毒そうでした。 評価の低い理由としては、主に「総じて保有耐力が少ない(耐力壁が弱い)」「1FのX方向の耐力壁が少ない」と言うことでした。<補強提案書(概算見積書含む)> 3パターンの補強提案書を提出いただきました。全体を評点1.0に引き上げる改修案(概算費用680万円):一気に耐震化1Fのみ評点1.0に引き上げる改修案(概算費用360万円):段階的耐震化1Fのみ評点0.7に引き上げる改修案(概算費用160万円):段階的耐震化 総合評価が予想外の低さだったため、耐震改修の費用も予想外の高価格となっていました(T_T)。担当の方も、3番目のパターンを勧めてくれていました。 この後、実際に耐震改修を実施するか否かは、1週間後に確認させていただきますということで、報告会は終了しました。 あぁ、ショックな一日となりました... (つづく)
2010年01月27日
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耐震診断の現地調査の実施日に調査結果の概要説明を受けました。あくまで調査の結果報告であり、耐震診断結果の報告ではありませんので、念のため。■現地調査の結果 <室内>柱(上部構造)の傾き測定(測定器)→【問題無し(1箇所傾きを認めるも許容範囲内)】床と柱、内壁の材質・建付け方法の確認→【問題を認めず】雨漏り箇所の有無確認→【無し】各室内と風呂・便所などの劣化確認→【無し】<屋外>周辺環境の目視調査→【問題を認めず】屋根材と外壁の種類確認→【土葺き瓦屋根=非常に重い屋根】屋根材と外壁の劣化確認→【瓦の劣化:問題なし、外壁:塗装の劣化あり(白化、苔)】塗装部(主に鉄部・トタン屋根)の劣化確認→【塗装の劣化あり】露出木部の劣化確認→【表面の劣化あり】<床下>基礎の種類確認→【布基礎】基礎配置の確認→【壁下に基礎あり】基礎鉄筋の有無測定(測定器)→【鉄筋無し(無筋)】基礎コンクリートの強度測定(強度試験 機)→【OK(許容範囲内)】 基礎コンクリートの劣化確認(クラックゲージ)→【クラックあり】 土台木材の含水率測定(測定器)→【OK(許容範囲内)】土台等の腐食(シロアリ・カビな ど)確認→【無し。ただし、床板にカビあり】土台のアンカーボルト確認→【あり】柱のホールダウン金物確認→【無し】 <小屋裏>軸組み構造の確認→【問題を認めず(ほぞ組み、筋交あり)】使用木材の劣化確認→【問題を認めず】構造用金物の設置状況確認→【横架材に羽子板ボルト(釘留め)あり、柱頭脚・筋交金物無し】断熱材の確認→【あり】雨漏り箇所の有無確認→【無し】通気口の確認→【あり】 上記結果報告の多くは、築20年の住宅であることを考慮し、自分で想定していたとおりでした。しかし、2つ想定外のものがありました。 1つは悪いもので、コンクリート基礎に鉄筋が入っていなかったことです。 大学生の頃に授業で教わったのですが、コンクリートは圧縮には強が、引っ張りや曲げには非常に弱いと言う特徴があります。この弱点を補うため、引っ張りに優れた鉄筋と組み合わせ、鉄筋コンクリートとすることで優れた建材として用いると言うことでした。 なので、鉄筋の配されていないコンクリート基礎は、鉄筋コンクリートより何倍も強度が弱いのです。 もう1つは、土台に腐食が無かったことです。 我家はベタ基礎でなく布基礎なので、地面由来の湿気が多かった(※)ため、土台の腐食を予想していたのですが、幸いなことにありませんでした。最も腐食しやすい風呂場周りもまったく問題ないとのことで、こちらは嬉しい誤算でした。※昨年防湿シートを敷きました さて、現地調査の結果は以上でしたが、耐震診断の結果はどうなるでしょうか。少々不安ですが、ちょっと楽しみでもあります。(つづく)
2010年01月24日
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新聞の折込チラシに今年も木耐協の住宅耐震診断の広告が入っていました。ピンクのわら半紙に黒単色印刷の簡素な作りです。[木耐協の耐震診断チラシ] 木耐協の紹介や無料耐震診断の概要が書かれています。 チラシの内容によると、耐震診断の依頼者の内、25.21%が耐震改修を実施しておられるようです。つまり、約75%の依頼者は、改修の必要無い住宅にお住まいか、改修を見送られたと言うことになります。色々調べると、どうやら費用的な理由で耐震改修を見送る方が多いようです。 確かに耐震診断の費用が木造住宅の場合で5~15万円と京都市の耐震化普及啓発パンフレット「京の明日は耐震から!」にありましたから、壁や床、天井を剥がして改修となると、50万、100万円と費用がかかってしまうのでしょうね。 住宅ローンだけで結構な支出を占めてますから、計画的に貯蓄していないと100万円単位の買い物は憚られますよね。
2010年01月23日
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実施担当者から電話連絡があり、約束の日時に耐震診断を実施してもらいました。主に受信者(私)への説明を担当する方と調査担当の方の計2名での来訪でした。 実施いただいた調査は、下記の通りです。ただし、私が記憶していたものだけです。実際はもっと確認いただいていたように思います。 ■木耐協の無料耐震診断当日の概要<事前説明> 挨拶(木耐協・会社の説明)調査と診断の流れを説明地震災害の歴史と建築基準法の変遷の説明一般耐震診断の特徴(長短所)と方法の概要説明写真撮影実施の説明設計図書の確認(→所持していない旨を説明)改築・増築の内容確認(→なし) <室内>柱(上部構造)の傾き測定(測定器)床と柱、内壁の材質・建付け方法の確認雨漏り箇所の有無確認各室内と風呂・便所などの劣化確認<屋外>周辺環境の目視調査屋根材と外壁の種類確認屋根材と外壁の劣化(剥がれ・ひび割れ・コケ発生・塗装劣化など)確認塗装部(主に鉄部・トタン屋根)の劣化確認露出木部の劣化確認<床下>基礎の種類確認基礎配置の確認基礎鉄筋の有無測定(測定器)基礎コンクリートの強度測定(強度試験機) 基礎コンクリートの劣化(ひび割れなど)確認(クラックゲージ) 土台木材の含水率測定(測定器)土台等の腐食(シロアリ・カビなど)確認土台のアンカーボルト確認柱のホールダウン金物確認 <小屋裏>軸組み構造の確認使用木材の劣化確認構造用金物の設置状況確認断熱材の確認雨漏り箇所の有無確認通気口の確認<事後説明>調査結果の概要説明診断結果の後日通知と説明に関する案内 所要時間は、3時間ほどでした。礼儀正しく丁寧に説明、調査をしていただきました。「次にお会いするのは診断結果の説明ですね」と、気持ち良くお別れすることができました。(つづく)
2010年01月17日
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木耐協の事務局より「診断依頼書」「住まい長持ち大事典」が封書で送られてきました。<「診断依頼書」の内容>耐震診断の申し込みの受理耐震診断の実施担当者情報実施担当者からの調査日程の連絡準備品(設計図書や写真)<「住まい長持ち大事典」の内容>手帳サイズで全14ページ、フルカラー印刷長持ちさせるためのメンテナンスの重要性から始まり耐震診断のチェックポイント耐震補強工事の基本耐震診断を受けた人々の声...などなど また、ホームページには、「浴室や押入れの天井にある点検口および床下収納庫などから、屋根裏・床下に入れるようにしてください」の旨の記載がありました。 「お申し込みからの流れ」に従い、「実施担当者」からの電話連絡を待ちます。(つづく)
2010年01月14日
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「日本木造住宅耐震補強事業者協同組合(略称:木耐協)」の「無料耐震診断」の申し込みにあっても、自治体などと同じく「診断家屋の条件」がありました。<診断家屋の条件> 木造在来工法2階建て以下の家屋であること持ち家であること昭和25年以降平成12年5月までに着工された家屋であること 我家はこの条件を満たすので、ホームページより申し込みを行いました。こちらに「お申し込みからの流れ」が書かれています。 <耐震診断の基準について> 木耐協が行う耐震診断は、財団法人 日本建築防災協会が発行している「木造住宅の耐震診断と補強方法」の一般診断法に準拠すると書かれていました。<一般診断法の特徴> 主として壁の強さ、壁の配置、劣化度、柱と壁の接合部分等であり、平均的な評価を行う 目視・非破壊にて検査を行う調査時に判断に迷う場合は、原則として「安全側(=より評価が低くなる方)」に判断精密検査に比べると、破壊検査を行わない分、精度は劣る精密検査に比べると、短時間で安価な診断が可能 「お申し込みからの流れ」に従い、木耐協の事務局より「住まい長持ち大事典」「診断依頼書」が送られてくるのを待ちます。(つづく)
2010年01月11日
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「自分でできる簡易耐震診断 」で専門家による耐震診断が必要なことが分かりました。市区町村が実施する無料耐震診断があると言うので調べました。<京都府> 耐震診断事業-京都府ホームページ 対象は、昭和56年5月31日以前に着工した住宅に限定されていました。我家は平成元年に建築されたので、対象外でした。 残念。ただし、京都市には独自の制度があると付記されていたので、調べました。<京都市> 京都市木造住宅耐震診断士派遣事業(自己負担2000円)がありました。 ★二次募集中★木造住宅耐震診断士派遣事業(対象:昭和26年~56年5月以前着工)/京都市 都市計画局 建築安全推進課 こちらも事業対象として、京都府と同様に昭和56年5月31日以前に着工した住宅に限定されていました(それ以外にもいくつかの条件がありました)。 この日付は何ぞやと調べると、1978年(昭和53年)の宮城県沖地震の被害を教訓に、建築基準法の耐震基準が大改正された日のようです(参考:木造住宅耐震基準の変遷)。この資料を見ていると、地震などで大被害がある度に建築基準法が改正されていることが良く分かります。 1995年(平成7年)阪神・淡路大震災でもは、1981年(昭和56年)以前に着工(完成ではない)した住宅に倒壊の被害が多かったようです。よって、同大震災後の2000年(平成12年)にも建築基準法が改正されています(法令:建築基準法)。 つまり、我家は1989年(平成元年)に建築された住宅ですが、1981年(昭和56年)に施工された建築基準法の新耐震設計基準で設計されたもので、2000年(平成12年)の建築基準法には準拠していないと言うことが分かったのでした。 さて、耐震診断に話を戻します。 京都市の耐震化普及啓発パンフレット「京の明日は耐震から!」によると、耐震診断の費用は木造住宅の場合5~15万円、鉄筋コンクリート造の場合500~2000円/平米程度かかるようです。 しかし、どの会社に頼めば耐震診断をしてくれるかまでは載っていませんし、もちろん知りません。工務店か建設会社か、はたまた設計事務所か・・・。信用の程度もまったく以って分かりません。そんな状況で5~15万円もの耐震診断費用を出費するのは、言わずもがなです。 そこで前回一応の信用を確認した「日本木造住宅耐震補強事業者協同組合(略称:木耐協)」の「無料耐震診断」に申し込みを行うことにしました。(つづく)
2010年01月09日
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<まえおき> 阪神淡路大震災を大阪で経験した私は、京都で家を買うときも、その時なりに土地や家を気にして自宅を購入しました。 しかし、中古住宅のために建築図面がありません。第三者の評価としても不動産屋の「京都市内の家にしては建平率や容積率を守っている」や知り合いの大工の「しっかり立ててある」程度しかなく、客観性に欠けていました。 なので理系な私は、各地で地震被害がある度に「我が家は大丈夫だろうか?」と心配する日々を10年も過ごしていました。 もう少し客観的、定量的に自宅の耐震性や信頼性を把握する手段はないかと調べました。すると「耐震診断」なるものがあり、自宅の耐震性を客観的(数字)に把握することができるとありました。 この方法は、有効だなと考えていたとき、新聞の折込チラシに度々「日本木造住宅耐震補強事業者協同組合(略称:木耐協)」の「無料耐震診断」の広告チラシを目にするようになりました。 一方で、害虫駆除会社などによる、半ば押し売り的で不適切な耐震補強工事による被害も小耳に挟んでいたため、上記のチラシのだけは信用するに不十分で、直ぐに申し込む気にはなれませんでした。 それが今年になって同協会のホームページの存在を知り、こちらと広告チラシの申込み電話番号が一致。また、全国多地域の複数の工務店も同協会に加入し、同協会へのリンクが設定されていることから、信用しても大丈夫だろうと判断しました。 そんな訳で、まずはこの木耐協で耐震診断のことを勉強させてもらいました。 <耐震診断の種類> 耐震診断には、次の3つがあるようです。このうち素人ができるのは、1番なので、まずはこれを実施しました。簡易診断(精度良くない)・・・一般(素人)が実施、一般診断(普通の精度)・・・・専門家(建築士・建築関係者)が実施精密診断(非常に良い)・・・・専門家(建築士)が実施<簡易診断> 木耐協や各県市町村の防災課、その他企業のホームページにも簡易診断は掲載されていますが、大本は下記の日本建築防災学会のようです。誰でもできるわが家の耐震診断(日本建築防災協会)<我家の簡易診断結果> 自分で簡易診断を実施した結果、総合評価は「8→専門家に診てもらいましょう」でした。満点の「10」でも「念のため専門家に診てもらいましょう」のコメントが付きます。素人への問診だけで診断精度が良くないため、当然のコメントなのでしょう。 いずれにせよ、専門家による耐震診断が必要なことが分かりました! (つづく)
2009年12月30日
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