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先日吊るした干し柿にカビが発生していた。青カビを中心に、所々に白カビも見られる。 雨露に濡れぬよう、風通しの良い軒下の深い場所に吊るし直しておいたのだが、数日雨が続いた後、気が付くとあえなくこの状態に。例年になく暖かい秋ということも、カビ発生を促したのだろう。 ただし、カビは柿の表面だけで、内部に問題はない。試しに内側を食すと、甘く美味しかった。 しかし、表面に散在するカビが思うように除去できないため、やむなくコンポスト入りとなった。残念。干し柿作りも、カビ対策が重要なポイントだと言うことが分かり、良い経験となった。来年に生かしたいと思う。
2015年11月24日
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今回の修理は、「Victor(JVC) UX-MD1 CD/MDミニコンポ(発売日:1997年)」だ。前作の UX-E1のコンセプトを踏襲し、小型な2BOXユニットとツインドライブウーハースピーカーが特徴の一台だ。オプションで専用シングルカセットデッキ(TD-VD1)も用意されていた。[CD/チューナーユニット:XT-UXMD1、MDユニット:XM-UXMD1、スピーカー:SP-UXMD1、リモコン:RM-RXUMD1 一方で本機種にはOEMもあった。DENON D-MD01(URCD-MD01、UMD-MD01、USC-MD01、RC-823)SUNSUI MH9(CD-9MH、MD-9MH、S-9MH、RS-1800)■主な不具合症状と原因CD再生等不可 → CD光ピックアップの劣化MDユニットの液晶表示が無い → 同液晶表示板(LCD)の劣化(ビネガーシンドローム)操作ボタンの誤動作 → タクトスイッチの劣化音量ツマミの誤動作 → ローターリーエンコーダの劣化■修理 CD/チューナーユニットを分解し、CDブロックを摘出。 CD光ピックアップ(Victor(JCV) OPITMA-6)を互換部品と交換し、CDトラバースメカをオーバーホールしてCD認識/再生/選曲の回復を確認。 MDユニット側の液晶表示が読み取れない。しかし、極端に角度を変えて目視したところ、微かに表示している様子が観察できた。 同様の症状を調査したところ、俗に「ビネガーシンドローム」と呼ばれる液晶表示板(LCD)の劣化故障であることが判明。メーカーの交換部品は終了のため、OEMの中古機「SUNSUI MH9(MD-9MH)」からLCD摘出し、移植交換した。 結果、LCD表示の回復を確認。 押下する操作ボタンの誤動作は、タクトスイッチの劣化が原因。これを全て交換して回復を確認。 音量調整はアナログ式ではなく、デジタル式となっていた。このため回転式可変抵抗器ではなく、ローターリーエンコーダーが使用されていた。同交換部品の入手が困難なため、これを強制分解・清掃・接点研磨・給脂し、正常な音量調整の回復を確認した。 因みにMD光ピックアップ(MDPU)は「KMS-194E」、ATRAC ICは「CXD2535BR」であった。同MDPUは、純正部品は既に終了して久しく、互換部品も現状では流通が無いようだ。 ハンダ付部の補修やその他多数の修理・調整を行い、エージングを実施。作業を完了した。 ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2019年02月05日
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今回の修理は、「Victor NX-F5WMD ミニコンポ(発売日:2001/11/1)」だ。 ダブルMDと3CDチェンジャーを搭載し、MDLPにも対応した非常にレアな機種だ。ビクターのこれ以降の機種では、ダブルMDは継承されるものの、CDチェンジャーは廃され、シングルCDデッキとなっている。[Victor NX-F5WMD ミニコンポ] ■主な故障と原因 電源投入不可 → 電源コード切断 CDトレー破損 → 無理やりCDを取り出したと推測MDの再生や録音が失敗することがある → MD光ピックアップ劣化■修理 ともあれ、電源コードを交換して動作確認を実施すると、上記のような故障を確認した。 さて、Victorのミニコンポでは、従来2基搭載していたMDデッキを、この機種から1基の光ピックアップと録音磁気ヘッドを2つのデッキで共有する形式(ダブルMD)としたようだ。以降、このダブルMDが標準となり、後続機種に継承されていったようだ。 CD光ピックアップは「Victor OPT-725B1」だ。特に問題は無く、メカ共々クリーニングを実施。 CDチェンジャーは、トレーの一部が欠けていたため、同機種の正常部品と交換した。どうやらCDが取り出せなくなったため、無理やり取り出し破損。結果、AC電源コードを切断して廃棄処分にしたのだろう。 MDメカは、Victorオリジナルだ。MD光ピックアップは「SONY KMS-260E」、ATRAC ICは「MATSUSITA MN66621ARG」を2個搭載する。ATRAC ICは、製造時期によって細かなバージョン違いを確認している。 MD調整モードで調整するが、TOC読み込みや録音が稀にうまく行かない場合があった。MD光ピックアップの寿命のようだが、原因特定に時間を要するため、別途調整が完了していた同型のMDユニットと交換し、復旧とした。 同型とは言え、MDユニット同士を見比べると、歯車の色やICのバージョンが異なっいるなど、微妙に改善やコストダウンがなされているようだ。 その他各部のクリーニング。エージングを実施し、作業完了。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★整備済み「ラジカセ」や「ミニコンポ」のオークション★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ修理・ミニコンポ修理の相談は、こちら!☆
2014年05月30日
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今回の修理は、「SONY ZS-5 "ソナホーク" CDラジカセ(発売日:1991年)」だ。同時期に発売の「ZS-7」の下位機種だ。愛称は「ソナホーク」。 何とか修理できないかとご相談いただいた。 [SONY ZS-5 CDラジカセ] ■主な故障と原因CD再生不可 → 主基板ハンダ付け部の劣化主基板の一部が破損 → 筐体の組み戻し時の作業ミスTAPE A/Bとも再生等の一切の動作不可 → ゴムベルトの劣化左スピーカーの音声出力がない → ヘッドホン端子内部の電気接点劣化■修理 分解したこの時点で、ハンダ付け部の劣化が多数目視できた。全ての基板を点検してハンダ付けの劣化を補修。CD再生不可等は、この作業で回復。 マイク入力端子の基板取り付け部。プリント配線がはがれている。同端子と筐体の穴がずれて圧迫されたことが原因。過去の修理時の作業ミスと思われる。ジャンパ線で代替補修。 取外したダブルテープデッキ。磁気ヘッドやピンチローラーは磨耗や劣化が少なく、クリーニングのみ実施。 ゴムベルトは劣化(伸び、硬化)があったために採寸・製作・交換。 TAPE走行速度やアジマス、レベル調整を行って回復。 CD系メカも分解清掃。CD光ピックアップは「SONY KSS-240A」 。比較的高級機種に使用されるタイプ。経年なりの劣化はあるものの、交換するまでには至っていなかった。 CDトレーの開閉用ベルトも劣化していたので交換。 TAPE調整中に突然、左スピーカーの出力が無くなった。ヘッドホンは左右とも問題なく出力がある。原因は、ヘッドホン端子内部の電気接点劣化。分解してクリーニング。 他多数の修理を行い、エージングを実施。作業を完了した。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★【オークション】整備済みラジカセ・ミニコンポ★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2015年11月28日
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今回の修理は、「KENWOOD MDX-F1 MDラジカセ(2000年4月中旬発売)」だ。手軽に使えるMDラジカセ入門機種として、多数のカラーを用意したベーシックなモデルだ。[KENWOOD MDX-F1 MDラジカセ(2000年4月中旬発売)] カセットテープからMDへの移行を意識し、両デッキを搭載している。 因みにカセットデッキは、ノーマル(Type I/NORMAL)、クローム/ハイポジション(Type II/CrO2)、メタル(Type IV/METAL)テープ自動対応という、今時ありえない贅沢仕様ユニットを採用している。 ■主な故障と原因CD音とび → レンズ汚れカセット左ch出力なし → 再生磁気ヘッド故障カセット逆再生、巻き戻し不可 →ゴムベルト(2種)劣化、歯車等磨耗■修理作業 まず、分解でトップパネルの取り外しに手こずった。破損させない程度の力とこじりが必要だった。 カセットデッキはソニー製。再生用磁気ヘッドを交換すると左右chから出力を得られたので、ヘッド故障が原因と判明。 逆再生不可の不具合は、ゴムベルト交換とクリーニングだけでは復旧しなかった。同系のカセットユニットと交換したところ、問題なく動作したため、メカ的(プラスチック歯車の磨耗)な不具合が原因と判断した。 結果として、磁気ヘッドを含めてカセットユニットを丸ごと交換することで復旧完了とした(同系のカセットユニット在庫があって助かった)。 付帯すたカセットテープ種別検出部のみ使用が異なったため、旧ユニットのものと交換した。 CDはレンズクリーニングのみで復活。CD光ピックアップに型番の記載はないが、恐らく「KCP3H」 と思われる。 MDは至って健全。各部クリーニングのみ実施。以上で全て復旧だ。--- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆修理や入手代行のご相談は、ここをクリック!☆
2012年03月11日
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今回の修理は、「SANYO PH-PR910 WカセットCDラジカセ(発売日:1992年)」だ。 同社のPrimaire(プリミエール)シリーズの一台で、イルミネーションが印象的だ。同年の発売には、兄弟機のPH-PR810がある。[三洋電機 PH-PR910 WカセットCDラジカセ]■主な不具合症状と原因CD再生に限り、スピーカーとヘッドホンともに右出力が無い → ハンダ付部の経年劣化一部操作ボタンが誤動作する → 押下式スイッチの経年劣化■修理 分解開始。 主制御基板のハンダ付劣化部を多数補修。CD制御基板を接続するコネクタのハンダ付部劣化が主原因だ。 主基板とアンプ基板を跨ぐ配線のハンダ付劣化部を補修。 アンプ基板のハンダ付劣化部を多数補修。 表示・操作基板に実装されている故障した押下式スイッチを交換。 因みにCD光ピックアップは、同社の「SANYO製 SF-P1(13PIN)」 が搭載されていた。これは互換品を含め、ほぼ入手不可な現状となっている。 その他多数の修理を行い、エージングを実施。作業を完了した。 ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2018年05月23日
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今回の修理は、「SHARP MD-F250 MDラジカセ(発売日:2002/2/25)」だ。MDLPと音楽用CD-R/CD-RWの再生に対応した「MD studio(エムディースタジオ)」シリーズの一台だ。 [SHARP MD-F250 MDラジカセ] ■主な故障と原因CD再生不可 → CD光ピックアップ故障TAPE動作不可 → 部品多数欠損MD録音終了時に異音発生 → MD光ピックアップのホームポジション検知センサーの劣化■修理 この年代の機種、特にシャープのこのシリーズは、分解・組み立てがしやすい。分解すると直ぐにCDとTAPEユニットにアクセスできる。 TAPEユニットは、ピンチローラーなど、多数の部品が欠損している。恐らく、カセットテープが取り出せなくなり、強引に取り出したときに欠落してしまったのだろう。幸い同系のTAPEユニットがあったので、こちらから欠損した部品を流用して修理した。 CDは、レーザー光が確認できない。CDピックアップを交換し、論理調整を実施すると無事に復旧した。因みにCD光ピックアップは、「SHARP製 HPC1LX」 だ。 各基板を確認すると、半田付け劣化が多数確認できた。全て補修した。 MDは録音終了時に異音発生があった。録音が完了し、MD光ピックアップがホームポジションに戻ったとき、それを検知するセンサーが劣化し、正しく動作していないようだ。 このMDユニットはシャープ製(MD光ピックアップ「HPM312S」、ATRAC IC「LR37816A」)で、検知用に5個ほどの各種マイクロスイッチが使用されていた。 問題のマイクロスイッチ(検知センサー) の導通を確認すると、抵抗値が大きい。接点部に接点復活材を流し込み、導通を回復させることで復旧した。念のため、他のマイクロスイッチも同様に修理した。 筐体や各部も分解・洗浄。組み上げて修理完了だ。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセとミニコンポ修理のご相談は、ここをクリック!☆
2013年03月09日
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今回の修理は、「SONY CFD-S22 CDラジカセ(発売日:2000/9/10)」だ。品質を落とさず、機能と部品数を減らし、低価格にしたお手軽な廉価版ラジカセだ。[SONY CFD-S22 CDラジカセ] 廉価版とは言え、雑に作られている訳ではないところが、日本製らしいところだ。■主な故障と原因CD再生時に音跳び →CDレンズの曇りスピーカー金属ネットに大きな凹み■修理 至ってシンプルな設計。 筐体の剛性を保つため、中央の仕切り板は「ハニカム構造」になっていた。 TAPEユニットには、特段の異常はなかった。 ただし、テープ走行速度以外の調整機構を持たない仕様のため、BIASやアジマスの調整はできない。 しかし、測定したところ、いずれも大きな狂いは無かった。良く言えば「メンテナンス・フリー」と言うところか。 CD光ピックアップは、定番の「SONY製 KSS-213C」だ。一部の高級機種を除き、上位機種から普及機種まで、メーカーを問わず採用されているベストセラーパーツだ。 CDレンズの曇りをクリーニングすることで音跳びは改善したが、若干残る。CD光ピックアップの寿命が間近いと判断し、交換した。 スピーカーも1970年代のラジカセを髣髴させるユニットが採用されていた。 スピーカー金属ネットの大きな凹みを板金修正。以上で作業完了。--- 分解清掃修理した や や を出品中 ---★京とんびの『もったいない』オークション★♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆修理や入手代行のご相談は、ここをクリック!☆
2012年12月05日
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今回の修理は、「DENON D-MG55DV DVD/MDミニコンポ(発売日:2005/11)」だ。 バーチャルサラウンド技術を採用し、別売製品の接続で2.1ch/5.1chサラウンドシステムに発展可能。DVD再生からMD録音まで対応した、コスパの高い製品だ。 [DENON D-MG55DV DVD/MDミニコンポ]■主な故障と原因CD再生不可 → トラッキング用ピンオンギアの空転MD録音不可 → MD検出スイッチ接点劣化■修理 デノンやオンキョーは、音へのこだわりが実装にも現われているのか、往々にして分解に頭を使うことが多い。この機種も上下左右に電子基板を配し、限られた空間に数多くの電子部品を配置している。 分解してすぐに半田付けの劣化が目に飛び込んできた。どの基板にも同様の劣化が確認された。確認できる限りの半田付け劣化を補修した。 DVD/CDドライブに辿り着くには、全ての電子基板の取り外しが必要だ。DVD/CDは、TOC(目次情報)は読み込むものの、演奏に至らない症状。 よくよく確認すると、トラッキング用のピニオンギアが空転していた(初めての経験)。取り付けミスのようだ。回転軸の奥まで押し込むことで復旧した。 CD/DVDドライブユニットは、韓国の「RMC社製 RL-S87」だ。 ピックアップは恐らく「SANYO SF-HD62?」と思われる。 MDはドライブごとシャープ製。ピックアップは「SHARP HPM312S」 、ATRAC ICは「SHARP LR37816A」だ。 MD録音不可の原因は、「PROTECTED」が表示されることから、MD検出スイッチの接点劣化と推測。接点復活材の塗布で復旧を確認した。 その他各部のクリーニング、組戻し、点検。動作確認と修理後のエージングを実施し、作業完了。--- 分解清掃修理した や や を出品中 ---★京とんびの『もったいない』オークション★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ修理・ミニコンポ修理の相談は、ここをクリック!☆
2013年11月17日
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今回の修理は、「SONY ZS-M5 MDラジカセ(発売日:1997/4/21)」だ。 MD普及期にあって、素直でクリアな音響特性から、スタジオモニターに用いられた一台だ。コンパクトながら、高品質パーツを用いて丁寧に設計・制作されている印象だ。シンプルなデザインは、飽きなくて良い。現在でも人気のある機種だ。[SONY ZS-M5 MDラジカセ] ■主な故障と原因 電源投入すると上部パネルが勝手に開き、閉めてもまた開く → パネル開閉知スイッチの劣化押下スイッチのほとんどが誤動作 → 押下スイッチの劣化CD再生不可 → CD制御基板のコンデンサ劣化 MD再生不可 → MD光ピックアップのレンズ汚れ ■修理 この年代ほど古い機種は、正常に動作することはまずない。当該機も、押下スイッチがのほとんど全てが誤動作するため、動作確認すらできない。まずは押下スイッチの全数交換を行う。 スピーカー保護ネットは脱着式なので、手前に引けば外すことができる。 前面パネルを外す。 中央部に多くのユニットが集約設置されている。 上部パネルを取外す。 とにかく押下スイッチを交換。前面パネルにもスイッチが配されており、全38個ある。上部パネル開閉用の押下スイッチ(形状が異なる。問題なし)を除き、全て交換した。 つづく --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★整備済み「ラジカセ」や「ミニコンポ」のオークション★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ修理・ミニコンポ修理の相談は、こちら!☆
2014年07月15日
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今回の修理は、 「Panasonic RQ-SX20 携帯カセットプレーヤー(1997/2発売)」だ。いわゆるSONYで言うところのカセットウォークマンだ。 これまで、部品が小さく肩がこりそうなので、修理を敬遠していたのだが、オークションを通じて懇意になった方からの依頼があったため、入手・修理を一括して行わせていただいた。 [Panasonic RQ-SX20 携帯カセットプレーヤー] 依頼は「メーカーや機種は問わず、乾電池駆動可能なもの2台。有線リモコン不要」との依頼だったため、人気があり割高なSONYのものはあえて避け、中古流通数もSONYについで多いPanasonicを選択した。 乾電池を内蔵できる機種は、メーカーを問わずほとんど存在しないようなので、外付け乾電池ボックスを取り付けて使用いただくことで機種の選択肢を広げることに同意頂いた。 実際に入手した機種は、 Panasonicの「RQ-SX55」「Q-SX55V」「RQ-SX20」「Q-SX35」の4種、合計6台だ。ここから2台を使える状態に修理した。■主な故障状況と原因モーター音はするが再生不可 → ゴムベルト劣化モーター音もせず、再生不可 → カセットテープ検出センサー破損再生音に揺らぎがある → 再生ヘッドやピンチローラーの磨耗・劣化 とにかく全ての部品が軽薄短小だ。目が痛い(^_^;。 Panasonicの場合、機種が異なっても内部構造や使用部品はほぼ同じだということが調査と分解により判明した(年台により2系統に分かれるようだ)。 ゴムベルトを確認すると、6台中6台とも劣化してのび、プーリーが空転する状態だった。 ゴムベルトを交換するには、ねじのほかに数箇所のハンダを除去する必要があった。 ゴムベルトは0.5mmと細く、手持ちは無かっため、応急的にゴム手袋の指部分を細く切って代用し、故障箇所の確認作業を行った。 確認の結果、ゴムベルトを交換できれば、とりあえず再生して音の出ることが確認できたので、Panasonicの代理店を通じてゴムベルトを取り寄せていただいた。1台に2種のゴムベルト「RDV0037(定価100円)」と「RDV0038(定価200円)」が必要だった。上記機種でも異なるゴムベルトを使っていた機種もあり、既に在庫なしという回答だった。 ゴムベルトを交換すると予想通り再生した。ただし、固体により再生音に揺らぎの大小があったため、グリスアップやヘッドユニットの入れ替えを行い、何とか2台を仕上げ(残り4台はNG)、昨日無事に納品を行うことができた。--- 分解清掃&修理したラジカセやコンポを出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★あの頃のカセットやCDを もう一度ラジカセで、コンポで聞く 懐かしい音楽とともに 過ぎし日々が甦る ♪~(-_-).o○
2011年05月21日
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今回の修理は、「ビクター RC-Z1MD MDラジカセ(発売日:2002/09/13)」だ。 同社独自の音場再生回路「αサウンド」とカラーイルミネーション搭載している。 [ビクター RC-Z1MD MDラジカセ] 機能と価格を高水準でバランスさせた大衆向け製品の手本のような一品だ。■主な故障と原因CD再生不良 → ディスク回転用モーターの劣化故障TAPE再生録音不良 → ゴムベルトおよびピンチローラー劣化 ■修理 ビクターのラジカセは構造が良くまとまっており、分解と組立ては容易な部類だ。 MDメカニズムは同社オリジナル。CDは他社製と同社オリジナルの場合とがある。この機種は、ビクターオリジナルのメカを搭載していた。CD光ピックアップは入手困難な「OPT-73B1」だ。 CDは再生されないが、CD光ピックアップは発光(直視厳禁)し、初期動作を実行していた。しかし、ディスクが回転していない。手でディスク回転を補助してやると、うまく再生を行う。どうやら原因は、ディスク回転用のモーター劣化のようだ。 幸いなことに、同系のCDユニットがあったので、これと交換して復旧とした。 次はカセットテープだ。手動でメカニズムを動かしてやると、駆動用ゴムが劣化して伸びていることが判明。また、ピンチローラーのゴムも劣化による効果が著しいことも分かった。 私の経験的にビクターのピンチローラーゴムは、他社と比較した場合、経年劣化が顕著に思われる(使用環境による寿命差有り)。同部品はウレタンゴム製と推測たれるため、加水分解が促進され易い高温多湿な使用環境で使用すると、劣化が促進される。 ビクターに純正部品を確認したところ、ピンチローラー単体での提供はなく、「ヘッドセット」として再生録音磁気ヘッドと一体部品(2000円程度)としての提供になるとのことで、価格的に断念。 幸いなことに、同系のTAPEユニットがあったので(^_^;、これと交換して復旧とした。 お決まりの調整を行い、全復旧、修理完了とした。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆修理や入手代行のご相談は、ここをクリック!☆
2012年04月27日
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寒くなると、どうも断熱ネタが多くなりますね。自転車の変速ワイヤーも交換したいのですが、どうも後回しになってしまいます。 さて、今回は浴室窓の冷気対策です。 築20年目の我が家の風呂は、作り付け(と言えば聞こえは良いが...)。今時はめったにお目にかかれない総タイル張り(天井はモルタル)です。小窓も当然ながらシングルガラスです。[冷気を吹き降ろす風呂の小窓とタイル] マンションから引っ越した当初は、寒くて寒くて、風呂に入るのが嫌でしたね(^_^;。 比叡(山)おろし宜しく、風呂の上にある窓付近から冷たい風が吹き降ろしてきます。 何とかこの冷気を防ぎたいと思いながら思案している間に、体の方が寒さに慣れてしまいました(^_^;。 しかし先日、偶然にもバスマット(材質:EVA)と風呂の小窓の寸法が同じ事に気づいたのです。そんな訳で、はめてみました(若干カットしました。スリットはテープで裏から目止め)。[風呂の小窓にはめたバスマット(^_^;] う~ん、ピッタリ。効果の程は以外にありました! 冷気がずいぶんと減りました。また、小窓の結露もずいぶん減りました。 と言うことで、格好悪いですが、このままで対策とすることに決定ました。(おわり)
2009年12月13日
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今回の修理は、「Panasonic RX-ED50 CDラジカセ Wカセット(発売日:1999/10/1)」だ。MDデッキは搭載しない。CDデッキとノーマル(Type I/NORMAL)、クローム/ハイポジション(Type II/CrO2)、メタル(Type IV/METAL、再生のみ)テープ自動対応のダブルカセットテープデッキを搭載した、 カセットテープ派のための一台だ。 [Panasonic RX-ED50 CDラジカセ Wカセット][カセットデッキ1(左)は再生、デッキ2(右)は再生/録音] [乾電池での使用も可能] ■主な故障と原因 TAPE 1/2とも再生不安定 → ピンチローラーの劣化故障TAPE 2再生時、右ch出力レベルが極めて小さい → 再生/録音用磁気ヘッド劣化故障FM受信感度低い → ロッドアンテナとTUNER基板の内部接続不良 ■修理 筐体は、底側からねじを外し、上下に分解する。各パーツはほとんどが下側に設置され、作業性は良好だ。 この個体は内部の汚れが極めて少ない。 磁気ヘッド周辺やキャプスタン軸に、汚れや軽い錆が見られる。クリーニングして錆を落とす。可能な箇所にはスポット塗装を施し、防食とした。 再生/録音用の磁気ヘッド(下写真の左)は、磨耗劣化していた。 同社他機種の程度の良い磁気ヘッド(下写真の右)を探し、流用して交換。 TAPE 1/2ともピンチローラーが劣化により著しく硬化している。4個とも交換。一方、ゴムベルトは至って健全だった。これでデッキ部の物理修理は完了。 ベーシックなフルレンジスピーカーが搭載されていた。往年のバブルラジカセに搭載されていたような大口径のスピーカーは、この年台にはすっかり見かけなくなった。 主基板を外して点検すると、やはり半田付けの劣化が50箇所ほどあったので、これを補修。トランジスタやレギュレータなど、発熱の多い部品ほど半田付け劣化の発生が多い。 CDユニットも点検。 まったく問題なし。CDレンズや可動部をクリーニング。CD光ピックアップの型番は調査中、「Panasonic RXQ0633」または「同 RXQ0704」だ(2014/10/18追記)。 その他各部のクリーニング、組戻し、点検。TAPE1/2のアジマスと走行速度を調整。動作確認と修理後のエージングを実施し、作業完了。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★【オークション】整備済みラジカセ・ミニコンポ★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2014年02月18日
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今回の修理は、「SONY|ソニー ZS-M30 MDラジカセ(発売日:2000/10/21)」 だ。2ウェイ4スピーカーを搭載し、音に立体感を加える「パノラマサウンド」機能を装備するなど、手軽さと音質を重視したMDラジカセだ。[SONY|ソニー ZS-M30 MDラジカセ(発売日:2000/10/21)] デザインにも重視しており 、質感の高い塗料できれいに塗装されてる。■主な故障と原因CD再生不可 → CD光ピックアップ劣化寿命液晶表示不可 → ハンダ付け劣化表示部バックライト不点灯 → 電球玉切れ■修理 この個体の故障箇所は、この機種の典型故障と一致している。液晶パネルは、既にメーカーにも在庫がないようだ。 いきなり分解で伏兵に出くわした。ねじ穴に填まり込んだドライバーだにより、1箇所ねじを外すことができないのだ。試案と試行錯誤の挙句、 ねじ穴部を筐体の隙間から切断し回避した。 内部はきれいな状態だ。ちゃんとしたスピーカーユニット4個が確認できる。バックライトには麦球が使用されており、見事に切れていた。麦球の代替にLEDにを使用したいが、この箇所の電圧値が高いためにLEDの許容電圧値をオーバーし、直ぐにLEDが玉切れしてしまう。 よって、LEDとともに電圧と電流を制限する電子パーツも追加して復旧とした。 液晶が表示されない不具合については、幸いにもサービスマニュアルが入手できたため、回路を点検。結果として、ハンダ付けを修正したことで液晶表示が復活。目視では見つからなかったが、ハンダ付けの劣化による接触不良が原因だった。 CDは、光ピックアップ(型番:SONY KSS-213C)のレーザー発光がないため、手持ちの同等パーツと交換して、全復旧とした。--- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆修理や入手代行のご相談は、ここをクリック!☆
2012年04月08日
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今回の修理は、「東芝 AW-702HVP 全自動洗濯機(2002年製)」 だ。我家で現役活躍中の洗濯機。発売当時、汚れや洗剤で弱まった水に除菌パワーをつけた除菌活性水で、すすぎながら衣類も槽も除菌するがうたい文句の一台。 [東芝 AW-702HVP 全自動洗濯機]■主な故障と原因電源が入ら無いことがある → スイッチ接点の劣化 ■修理 操作盤のみの取り外しができる。ポイントは写真(下)の隠しねじだ。マイナスドライバーなどで隙間をこじると小パネルが外れ、隠しねじが現れる。このねじを外すと、操作盤全体を右に5mmほどスライドさせ、上へ持ち上げると外れる。 全ての信号線コネクタを外すと操作盤を本体から切り離せる。 電源ボタンは、オムロン社製のマイクロスイッチだった。 分解すると、案の定接点が激しく劣化している。これが接触不良して電源が入らなかったりする原因だ。 スイッチ類は、同じものが入手できれば交換した方が良いが、古くなると大概入手できない。よって、マイクロスイッチ自体を分解し、劣化した両接点を紙やすり等で研磨する。 組み直して復旧を確認し、修理完了。
2012年12月18日
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一昨年の断熱材追加に続き、今年は「遮熱シート」を屋根裏に新規設置した。遮熱シートには、入手性が良く価格も手頃な「川上産業 アルミプチ」を選択。[川上産業 アルミプチ] 太陽光で蓄熱した屋根瓦から室内方向への輻射熱をアルミプチで反射させ、天井裏および2階の室温上昇を抑制することが目的だ。[遮熱シート設置前の屋根裏] 5月下旬とは言え天気が良い日中には、天井裏は35度前後にもなる。更に屋根から輻射熱を明らかに感じる。 [遮熱シート設置後の屋根裏] アルミプチを設置するや否や、顔に感じる輻射熱が明らかに減った! [南西側の側壁にも遮熱シートを設置] アルミプチがどのくらい効果を発揮するかのか、少し楽しみだ。今年の夏をエアコンなしで乗り切れとありがたいのだが。
2012年06月05日
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今回の修理は、「Panasonic SC-NS550SD SDミニコンポ(発売日:2007/4/26)」 だ。パソコンなしで簡単にSDメモリーへ音楽を録音できるのが特徴の一台だ。 [Panasonic SC-NS550SD SDミニコンポ] 音楽の著作権を厳格に捉えて設計されており、SD-Audioフォーマットに対応した機器/ソフト以外では再生できない仕様となっている。■主な故障と原因CD再生不可 →CD光ピックアップ劣化■修理 今回最も手間取ったのは、「分解」だった。2007年製と新しい機種と言うこともあり、随分とシンプルな作りになっていながら、分解するには分かり難い設計になっていた。3D-CADの賜物と言ったところだろうか。 ここまでの分解は簡単。 しかし、このプラスチックの台座を外さないと、その後の分解ができないことを探り当てるまでに小一時間を要した。 CD光ピックアップは、「Panasonic製 RXQ1476」のようだが、同社パーツは型番の明記はない。クリーニングのみで復旧。半田付けの結果が多数認められたため、予防的に補修を行った。 スピーカーユニットはフルレンジ1つのみだが、良い印象の音に聞こえるのは、技術進歩の結果と言ったところか。以上で作業完了。--- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆修理や入手代行のご相談は、ここをクリック!☆
2012年11月20日
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今回の修理は、「Victor UX-E1 CD/カセットミニコンポ(発売日:1995/8/21)」だ。 小型でキュービックなユニット筐体とツインドライブウーハースピーカーが特徴の一台だ。また、小型・薄型・軽量・高効率・極低ノイズ等が特徴のRコアトランスを電源部に採用、高出力もサポート、高音質をうたっており、同シリーズのコンセプトとなっている。 同シリーズは、部屋に設置しておくだけでもインテリアとしてその存在が様になる。今日(2018年)にあっては、新たに入手し難い質感・品質である。[ビクターUX-E1 CD/カセットミニコンポ。スピーカーの設置が(メーカー指定の)左右逆である。][CD/チューナーユニット:UX-RLE1、カセットユニット:UX-RAE1、スピーカー:UX-B1014、リモコン:RM-RXUE1] 同シリーズの後続に「UX-E3」「UX-MD1」がある。■主な不具合症状と原因カセットテープの早送りと巻戻しができな → ゴムベルトの劣化MDのディスクが排出できない → ゴムベルトの劣化■修理 TAPEメカは、本体上面に設置されている。 下記写真の左側はカセットTAPEブロック、右側はRトランスコア(「VTP09D2-12J」のラベルが貼付)だ。 TAPE不動の原因は、ゴムベルト2本の経年劣化(軟化・破断)だ。 同TAPEメカを分解する。 同ゴムベルトの走行経路を採寸。バンコードで代替品を製作し、これらを交換してTAPEの回復を確認。 続いてCD/チューナーユニットを分解。 CD光ピックアップは「Victor(JCV) OPITMA-6S」。CDレンズやCDトラバースメカをオーバーホールしてCDの回復を確認。 ハンダ付部の補修やその他多数の修理・調整を行い、エージングを実施。作業を完了した。 ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2018年12月09日
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今回の修理は、「SHARP MD-ZV30 MD/CDシステム(1996年11月発売)」だ。3CDチェンジャーを搭載し、カセットテープからMDへの代替を狙ったと思われる製品だ。スピーカーには「HOROFINE(ホロファイン)-K」を採用した10cmコーン型スピーカーを搭載。更に3Dサラウンドシステム「SOUND RETRIEVAL SYSTEM」も搭載し、音にこだわった仕様となっている。[SHARP MD-ZV30 MD/CDシステム(1996年11月発売)] 確かに音が良い。透明感があり低音から高音まで、伸びのある音色だ。パソコンなどは年式が古いと使えたものではないが、音響機器やカメラなど、人の五感に訴えかける機器は年式の新旧にその良否を左右され難い。これは実に興味深い事実だ。■主な故障状況と原因CDトレーが開かない → トレー開閉用ゴムベルト劣化 → CDメカ不良(ギアの磨耗)■修理作業 実はこの機種の修理は、結果的に他機種2台を犠牲にしている。 他機種1台目は、MD-ZV30と同型のMD-Z10(1996年10月発売)。CDチェンジャー非搭載の先行発売機だ。これはCDは生きているが、MDは録音時に音跳びする不具合があり、どうしても修理できなかったものだ。音が良いだけに処分をためらって長期保管していた。 同型機は100%同一パーツを使用しているので、MD-ZV30とMD-Z10のどちらかは修理できると考え、後から本機MD-ZV30を入手した。 さて、まずは MD-ZV30を分解。 スピーカーユニットには、「SHARP Horofine-K」と誇らしげな印字。Horofineは、千島笹パルプを使用したシャープ独自のスピーカー用振動板だ。 CDチェンジャーユニットを取り出し、CD光ピックアップを確認する。形式は、MD-Z10と同じHPC1MX(または、H8164AF)だ。レンズが著しく曇っているのが気にかかる。 レンズの曇りをきれいに拭いてやり、CDの再生確認をする。あっ、再生した。と言うことは、CD/MDの再生に問題はない。残る不具合は、CDチェンジのみ。 CDチェンジメカを分解・組戻しは、最も複雑で手間と集中力を要する作業だ。トレーを駆動するゴムベルトに問題がないかを確認するが、「ない!」。てっきりゴムベルトが劣化し、プーリーやギアが空転してCDチェンジできないと推測していたのだが、見当が外れたようだ。 とりあえずCDチェンジメカを清掃。グリスアップして組み戻し、動作を確認した。何とかCDトレーは開くようになったが、CDチェンジに失敗する。 再度CDチェンジメカを分解し、動力伝達系の細部をルーペで確認。ギアに磨耗跡を発見。これが原因では、その交換以外に手段がない。 う~ん。MD-ZV30のCDチェンジャーは捨て難いが、先達のMD-Z10を生かすことに方針転換しようか、、、と悩んでいたところ、3CDチェンジャーを搭載したシャープの別機種があったのを思い出した。 これが他機種2台目のMD-X8(1997年7月発売)だ。こいつはCDチェンジはするものの、CD/MDとも再生不可で、修理不能と判断した処分対象機だった。 ラッキーなことに、このMD-X8と本機MD-ZV30のCDチェンジメカは、同一だった!あっ、磨耗のあったギアの材質が変更されている。付帯する電子基板とCD光ピックアップを載せ替え、見事修理完了。 いや~、修理完了まで1週間も費やしてしまった。修理の完了した本機の演奏は、実に良い音に聞こえた。--- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪
2011年09月01日
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新聞の折込チラシに今年も木耐協の住宅耐震診断の広告が入っていました。ピンクのわら半紙に黒単色印刷の簡素な作りです。[木耐協の耐震診断チラシ] 木耐協の紹介や無料耐震診断の概要が書かれています。 チラシの内容によると、耐震診断の依頼者の内、25.21%が耐震改修を実施しておられるようです。つまり、約75%の依頼者は、改修の必要無い住宅にお住まいか、改修を見送られたと言うことになります。色々調べると、どうやら費用的な理由で耐震改修を見送る方が多いようです。 確かに耐震診断の費用が木造住宅の場合で5~15万円と京都市の耐震化普及啓発パンフレット「京の明日は耐震から!」にありましたから、壁や床、天井を剥がして改修となると、50万、100万円と費用がかかってしまうのでしょうね。 住宅ローンだけで結構な支出を占めてますから、計画的に貯蓄していないと100万円単位の買い物は憚られますよね。
2010年01月23日
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今回の修理は、「ONKYO CBX-Z1 CDチューナーアンプ(発売日:2006/11/30)」だ。 iPod再生に対応した一体型本格オーディオだ。大きさは、一般的なラジカセと同程度。ただし、可搬用ハンドルは装備しない。音は素直な印象で、低域もまずまず再生される。[ONKYO CBX-Z1 CDチューナーアンプ] ■主な故障と原因 CD取り出し不可 → EJECTスイッチ動作不良■修理 iPad再生に対応したラジカセ型デザインの筐体。既にTAPEもMDも搭載されていない。 ここからの分解には+1のロングドライバーが必要だった。 この時代のスロットインCDを搭載した機種は、製造をSHARPに委託しているようだ。 CDユニットを取外す。 CD光ピックアップは、「MITSUMI PXR-560X」だ。この時代のSHARP、ONKYOで見かける。特に異常はなく、メカクリーニングのみ実施。 操作スイッチは全滅。劣化して抵抗値が大きくなり、誤動作を生じさせていたようだ。タクトスイッチ全11個を交換。 半田付けの劣化を補修。その他各部のクリーニング、組戻し、点検、調整して無事に復旧。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ修理・ミニコンポ修理の相談は、ここをクリック!☆
2013年08月09日
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今回の修理は、AMアンテナの先端加工だ。ラジカセがMDドライブを搭載しだした頃から、AMアンテナが内蔵されなくなり、外部のAMループアンテナを必要とする機種が多くなった。 当初はスピーカーケーブルと同様にアンテナ線をネジ締めしたり、はさんで使用するものが多かったのだが、年代を下るに従い、専用のコネクタを採用するものが多くなった。 [専用コネクタを採用したAMアンテナの接続口] 専用のコネクタは使い易いのだが、中古機器にこのコネクタの付いたAMアンテナが付属してくることは、まずない。しかもメーカーや機種によってコネクタの形状が異なるため、別のAMアンテナを流用しようとしても口が合わなくて困る。 私が出品する表品を落札頂いた方から、AMループアンテナの希望(稀です)があれば無料で差し上げているのだが、 最近、ラジカセを落札された方から先端を加工頂けないかとご相談があり、試みることとにした。 今回、コネクタに代用したのはICソケットだ。 専用のコネクタは入手が難しいためだ。また、見つかっても発注数が1000個単位など、個人使用の手に余る場合が多い。他にもいくつかの材料で試作したが、加工性、価格ともICソケットが最も良かった。[丸ピンICソケット][AMアンテナ線と2口に分割したICソケット][半田付け接続したAMアンテナ線とICソケット] このICソケットを2口に分割し、AMアンテナ線と半田付けして接続する。絶縁と保護を兼ね、熱溶着剤で包み、結束バンドで留めた。 [代用コネクタで接続したAMアンテナ線] 本体側の接続ピンの間隔を調整し、無事に接続完了。受信も良好だ。次回から要望があればこの方法で対応することができるようになった。
2010年12月23日
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今回の修理は、「SONY CMT-M3 MDミニコンポ(発売日:2005/10/21)」だ。 この年代、もはやソニーでさえ音響的な差別化が困難な時代で、視覚的な511色カラーウインドウを特徴とせざるを得なくなっていた。消費者の大半が低価格を優先して久しく、本機種もOPEN価格設定ながら、標準小売価格が2.5万円となっており、販売末期には1.5万円前後であったようだ。メーカーとしても低価格を優先し、無難な仕上がりと薄利に甘んじざるを得ない時代の一機種と言える。 それでも、昨今電気店に僅かに並ぶ同類の音響機器よりは、音質が良いと感じる。[SONY CMT-M3 MDミニコンポ(本体:HCD-M3、スピーカー:SS-CM3、リモコン:RM-SM3)]■主な不具合症状と原因MDランプが点滅して動作しない → スピーカー出力系ICの故障等幾つかの操作ボタンの誤動作 → 同ボタン背後の操作スイッチの経年劣化■修理 電源投入と同時に「本体のMDボタンが点滅」し、以後の操作・点検ができない。同症状から出力系または電源系ICの故障と推定。双方ともに入手困難なICがあることから、同IC搭載基板を交換するのが適切と判断。中古の同基板を入手・交換し、回復を確認した。 次いで操作ボタンに誤動作を確認。点検もままならないため、操作スイッチを全交換。 電気二重層コンデンサ2個の性能劣化を確認。これらも交換。 大量のハンダ付劣化の補修やその他多数の修理・調整を行い、エージングを実施。作業を完了した。♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2019年04月28日
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今回の修理は、「SANYO PH-Z50 ラジカセ(1990年発売)」だ。 丸みを帯びた流線型デザインが魅力的な一台だ。 [SANYO PH-Z50] 独立ウーハーとCDデッキ、ダブルカセットデッキを搭載するものの、バブルラジカセ最盛期ほどに機能は盛られていない。機能的、デザイン的に好感の持てる機種だ。■主な故障と原因CD再生不可 → CD光ピックアップレンズの汚れ■修理作業 筐体の分解から始まるのだが、ねじ位置が深く、手持ちの長柄ドライバーに延長ソケットを取り付け、ようやく届いた。ねじ頭溝にドライバー先端を合わせるのに一苦労だった。 内部は埃も少なく、きれいな状態。使用頻度も少なく、保管状態も良かったのだろう。半田付け劣化も少なく、状態は良好。 電子部品には標準グレード品が使用されて、保守交換性も良さそうだ。 機能が少ない分、配線コード数も少なめだが、でもやっぱり多い。バブルラジカセの証といったところか。 CD光ピックアップには、「SANYO SF-90」が使用されていた。互換品や再生品を含め、国内での流通が確認できないパーツだ。CDレンズとメカのクリーニングで無事に復旧。 カセットデッキ部は、1モーターで2台を駆動する廉価仕様。ゴムベルトの劣化も無く、メカクリーニングと調整でOK。 ウーハーが黒い箱に収められている。分解すると立派なユニットがあった。ウレタンエッジだが、環境影響が少ない位置にあるためか、劣化はまったく無い。念のため保護材を塗布。 メインのフルレンジスピーカーは、少々力不足の印象。こちらは布エッジを使用しているため、劣化は認められない。 全てを組み戻して、修理完了。無音時の定常ノイズと機能切替えノイズが若干耳に障るが、使用上問題ない程度だ。--- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆修理や入手代行のご相談は、ここをクリック!☆
2012年01月28日
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今回の修理は、SONY "CFD-400" と SHARP "FX-1000"だ。どちらも往年のバブルラジカセだ。[SONY "CFD-400" (1990年製)レストア済み][SHARP "FX-1000"(1991年製)レストア済み] 今まで、あまりバブルラジカセを修理してこなかった。なぜなら、機能やボタンが多く、構造が複雑、修理作業に期間を要する割には修理断念の確率が高く、修理の「ワクワク感」と修理できた時の「達成感」を同時に享受しにくいためだ。また、次の楽しそうな故障機に取り掛かれないと言うのも、フラストレーションが溜まっていけない。 などと思っていたのだが、過去に落札頂いた方から、バブルラジカセの修理の依頼が舞い込んだ。修理代も頂けるとのこと。故障機入手の費用を掛けずに修理を楽しめるのは「ワクワク×2」だ。お住まいも近かったので、万一の際にも対処できるので、お引き受けすることにした。 そこで、依頼の修理品に粗相があってはいけないという事で、 デットストックしていた標記のバブルラジカセ2台を修理し、ウォーミングアップしようと考えた次第だ。 結果は、どちらもレストアを完了できた。(^_^)v SONY "CFD-400" は年を越すまでにレストアが完了。気分良く年を越せた。 一方、SHARP "FX-1000"は年始早々から着手した。もちろん故障品だが、程度が良かったので、修理完了までそうは時間がかからないだろうと高をくくっていたのだが、これが大誤算だった。 レストア完了までに、述べ5日は費やしただろうか。修理・清掃するには、分解・組立を何度か行うのだが、その度に異なる不具合が発生してしまったのだ。一時は断念しようかと思ったほどに故障が多発した。 全ての原因は共通で、電子基板の半田にクラック(半田の剥がれ)が新たに発生したためだ。内部のパーツをはずすためにコード類やコネクタ類をはずすのだが、このとき電子基板に力(応力)が加わる。この応力で経年劣化した半田に新たなクラックが発生したのだ。特にコネクタや入出力端子回りの半田で発生。 結局、レストアを完了させるために、200箇所余りも半田修正を行う羽目になり、かなりヘビーなウォーミングアップとなってしまった。(^_^; ただし、両機とも良い状態にレストアは完了した。 さて、修理依頼品が届いたので、この週末でレストアを行う予定だ。因みに機種は、「SONY "CFD-700"」。初めての機種なので、楽しみだ。--- 分解清掃&修理したラジカセやコンポを出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★あの頃のカセットやCDを もう一度ラジカセで、コンポで聞く 懐かしい音楽とともに 過ぎし日々が甦る ♪~(-_-).o○
2011年01月14日
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今回の修理は、「SONY CMT-PX5LTD MDデッキ搭載オールインワンコンポ(発売日:2000/10/10)」だ。先行発売のCMT-PX5をベースに、高音質にチューンアップした限定バージョンだ。 カーボン調ブラックボディを採用し、精悍さをアピール。また、スピーカーには、単品スピーカーにも採用される、口径12cmグラスファイバーコーンユニットを採用したウーハーを搭載し、音質特性を向上させているとのこと。[修理を完了したSONY CMT-PX5LTD] ■主な故障と原因 CDトレー開閉/CDチェンジ不可 → ゴムベルト劣化CD扉破損塗装はげ■修理 この機種は、十中八九、CDトレーが開閉できない故障を呈する。原因は、ゴムベルトの劣化だ。 上の写真の状態から、底板ごとCDチェンジャーユニットをごっそりと取外すことができる。 同ユニット後部にゴムベルトが位置している。これを交換するには、CDチェンジャーを手動で少々動かす必要があるが、箱根寄木細工の秘密箱よろしく、ゴムベルトに到達するまでに頭を使う。 CDピックアップは、ASSY(ユニット)になっており、ピックアップのみの部品割り当てはないようだ。 私も、この機種以外でお目にかかったことがないASSYだが、調べると2000年前後に発売のMXDシリーズ(CD/MD一体デッキ)に採用されているようだ。 因みにASSYの名称は「SONY BU-21」で、後ろには細かい枝番が付くようだ。 CD扉が破損し取れてしまった前面パネル(下の写真)を補修。 MDピックアップは、「SONY KMS-262A」 、ATRAC ICは「SONY CXD2662R」だ。 電源とアンプの基板に半田付け劣化が多い。他所も含めて全て補修。 スピーカーも前面パネルを取り除き、各ユニットをクリーニング。 傷の多かった本体ボディと、塗装はげが多かったスピーカー保護カバーのパンチグメタル部の再塗装を実施。 その他各部のクリーニング、組戻し、点検。動作確認と修理後のエージングを実施し、作業完了。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ修理・ミニコンポ修理の相談は、ここをクリック!☆
2013年11月10日
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今回の修理は、「SONY ZS-D55 パーソナルオーディオシステム(2000年6月発売)」だ。CDトレーが開閉しないと言う故障だった。[SONY ZS-D55(2000年6月発売)レストア済み] この機種のCDトレーは、揺りかごのように円弧を描いて出てくる凝った仕組みだ。 内部は下記のような状況。粉塵も少なく、程度は良い。前面部に向かって電子基板等が幾層か重なった構造で、分解/組上げの難易度は少々高めだ。 [ZS-D55の内部の様子] カセットテープ部は上部にあるため、直ぐに取り外すことができた。駆動ベルトの劣化も無く、清掃とアジマス調整のみでOKだった。 [ZS-D55カセットテープ部] CDプレーヤー部は取り外すのに一苦労。設計者は、さぞや苦労して実装方法を考えたのだろう。CDトレーが出ない原因は、 グリスが不足し、開閉ギアの噛み合わせがずれていたためだった。 ここで一旦組み戻し、CDが正常に再生されるかを確認。NG(^_^;だ。再度分解する。 [ZS-D55のCDプレーヤー部] CDピックアップは、 初めて目にする「DAX-11」という形式。インターネットにもほとんど情報は無かった。 レーザー出力を調整するのだが、組上げないと正常にCDを読み取るかの確認ができないと言う難儀な設計だ。 何とか調整ができ、CDを読み取るようになったが、CDによってはNo DISKとなってしまう。CDピックアップの寿命が近いようだ。 こうして修理が完了したZS-D55は、別途リモコンも入手し、現在寝室で目覚まし時計代わりに愛用している。--- 分解清掃&修理したラジカセやコンポを出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★あの頃のカセットやCDを もう一度ラジカセで、コンポで聞く懐かしい音楽とともに 過ぎし日々が甦る ♪~(-_-).o○
2011年01月19日
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今回の修理は、「Panasonic RQ-SX15 携帯カセットプレーヤー(発売日:1996/2)」だ。この年のグッドデザイン賞を受賞している。ガム型充電池に加え、オプションの乾電池BOXを増設することで、36時間連続再生を可能にした、再生専用モデルだ。 [Panasonic RQ-SX15 携帯カセットプレーヤー] ■主な故障と原因 TAPE走行不可(モーター音あり) → ゴムベルト(2種)の劣化 TAPE巻き取り不良 → 「ギア押えバネ保持部品」の劣化破損(亀裂) TAPE再生が若干不安定 → ピンチローラーの若干の劣化 メカ動作音が若干大きい → 同メカ(AR10系)の特徴+固体差。シリコーングリス塗布 ■修理 修理依頼をいただいた機体だ。ただし、必要な交換部品の大半がメーカー供給終了となっているので、修理は非常に困難だ。 キャビネット(外装)を取り外すと、早々に「ギア押えバネ保持部品(黒色のワッシャー状の部品)」の劣化破損を確認した。中心部から外周部にまで、亀裂が生じている。原因は、環境応力によるストレス・クラックと推測する。接着剤や熱溶着による安定した修理が困難なため、交換以外に確実な修理方法がない。 因みに同部品はメーカーによる単品部品割り当てがなく、メカブロックとして一体供給される。ただし、このメカブロックの供給は、既に終了している(2015/1/16時点)。 一方、モーター部品を外すと、劣化したゴムベルト(ポリウレタン製)が現れた。この AR10系メカでは、2種のベルト(RDV0037とRDV0044またはRDV0038)が各1本、計2本使用されている。いずれのベルトも劣化により、使用の用に耐えない状態だ。原因は、材質の加水分解と推測する。 ベルトRDV0044及びRDV0038(代替)のメーカー部品供給は終了している(2015/1/16時点)。RDV0037は在庫があるようだが、両方がないと復旧はできない。幸い当方に在庫があったため、交換ができた。 ただし、当方が在庫していた最後の1本だ。これらのベルトは約0.5-0.6mm角と細いため、 バンコード丸ベルト(φ1mmから)で代替できない。検討課題である。 さて、先の 「ギア押えバネ保持部品」は、故障した別機種の正常品を移植した。 ついでにとご要望があったので、ピンチローラーも交換した。「ピンチローラー+アーム」を一体とし、部品供給されていた。左右で部品が異なる。 また、ヘッドブロック(RXQ0445またはRXQ0636(共用))として、一体で部品供給もされているが、両者とも、メーカー部品供給が終了している(2015/1/16時点)。 このAR10系メカは、全体に動作音が大きい。メカの稼動部や駆動部にシリコーングリスを塗布することで、若干は動作音を軽減できる。 その他各部を点検・クリーニングして組戻し。動作確認後、エージングを実施し、作業完了。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★【オークション】整備済みラジカセ・ミニコンポ★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2015年02月08日
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今回の修理は、「SONY ZS-7 "ソナホーク" CDラジカセ(発売日:1991年、69,800円)」だ。過去に紹介した同時期に発売の「ZS-5(54,800円)」の上位機種だ。ZS-5では別売だった「ジャイロステージ SWV-1(11,000円)」が、ZS-7では標準装備されている。 [SONY ZS-7 CDラジカセ] 当該機は、CDとW-TAPE、リモコンが機能せず、ジャイロステージは異音がする、とのことで修理の依頼をいただいたものだ。 ■主な故障と原因 CD認識せず、再生等も不可 → CD制御基板故障:電子部品故障(コンデンサ故障(16個)、トランジスタ2個)、CD光ピックアップの劣化CDトレー開閉不良 → ゴムベルトの劣化TAPE-A/Bとも一切の動作不可→ ゴムベルトの劣化無音時の定常雑音が多い → 各部電源系のコンデンサ故障(9個)リモコン操作不可 → コンデンサ故障(1個)ジャイロステージの異音 →モーター劣化(2個)、コンデンサ故障(1個)、タクタイルスイッチ(4個)■修理 かなり重症な状態。結果的に原因の大半は、電解コンデンサの故障であった。 まずは点検のうえ分解し、一見して液漏れ故障と判別できる電解コンデンサを複数交換。これらは、いずれもルビコン(Rubycon)社のYKシリーズだった。 もしやと考え、使用されている他のYKシリーズを取り外して点検したところ、容量の大小に関わらず全てが故障と判明。同社のCEシリーズも使用されていたが、こちらに問題はなかった。 よって、YKシリーズ故障と判断し、電源基板、音響基板、ジャイロステージ基板で使用されていた同コンデンサ全9個を交換した。 これにより無音時の定常雑音は解消し、各部に安定して電源が供給されだした。 時折開閉不良のあったCDトレーは、ゴムベルトが劣化していた。交換して回復。 TAPE-A/Bの動作不可は、ゴムベルトの劣化が原因。 これを交換・調整し、回復。 最難関はCDの不具合。原因は、大きく2つあった。 まず1つは、CD制御基板の故障。表面実装電解コンデンサが液漏れ故障を呈し、同基板と周辺部品の一部を腐食させていた。幸い、故障はしているが腐食のない同型基板の在庫があったため、まずはこの基板と交換した。 しかし、この基板の電解コンデンサも、表面実装タイプを含め、すべて劣化故障していることが判明した。全数(15個)を交換。 加えて、唯一使われていたタンタルコンデンサ(1個)も故障と判明し、これも交換。また、トランジスタ2個も劣化が疑われたため、これらも交換した。 もう一つの原因は、CD光ピックアップ(SONY KSS-240A)の劣化故障。これを互換品に交換・調整し、回復を確認。と簡単に書いたが、この回復に至るまではなかなかに手強く、修理・点検を繰り返す過程で、互換CDピックアップ2個を破損させている。当方の設備と技量では、現状これが修理の限界。 ジャイロステージの異音の原因は、モーター(2個)と判明した。 左右と上下の首振りに、各1個づつ同型のモーター「マブチ(MABUCHI) RF-320CH-12400」が使用されていた。交換したかったが、生憎同型品を入手できなかったため、既存モーターの軸受け部と接点に注油することで異音を軽減し、様子を見ていただくことでご了解を得た。 マブチモーターはその型番から諸元の大枠が判明するが、そこに表記されない細かな仕様違い品が、同じ型番で多数存在する(例:軸長さ)。このため、実際に入手して確認やテストをしないと、思わぬ支障が生じる場合もある。 一方、ジャイロステージの操作ボタンに使われているタクタイルスイッチ(4個)は、劣化が顕著だったため交換した。 リモコンの故障原因は、電解コンデンサ(1個)の故障だった。しかし、リモコンは組み立て後の分解を想定して作られていないため、強制分解すると筐体破損する場合が多い。よって、メーカーと同様に正常な同型リモコンと交換のうえ修理に代えた。 なお、上記のリモコン故障の原因は、この故障リモコンの筐体を一部破壊して基板を取り出し、調査した結果、特定したものである。 その他にも多数の修理を行い、エージングを実施。作業を完了した。♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2016年09月29日
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今回の修理は、「ソニー ZS-M35 MDラジカセ(発売日:1999/10/21)」だ。4色のカラーに加え、光る“イルミネーションLED”を採用するなど、ファッション性を強く意識したデザインだ。 なお、ZS-M3xシリーズは、「ZS-M35 (発売日:1999/10/21) → ZS-M30 (発売日:2000/10/21) → ZS-M37 (発売日:2000/11/21)」の順に発売されていた。過去に紹介したZS-M37の記事では、順序を間違えて記載していたので訂正したい。 [SONY ZS-M35 MDラジカセ]■主な故障と原因 CD再生不可 → CD光ピックアップのレンズ汚れ 電解コンデンサの故障上面の操作ボタンが誤動作 → 押下式スイッチの劣化■修理 CD再生不可は、レンズをクリーニングすることで復旧を確認。 主基板を中心にハンダ付け部の劣化が多数確認された。シールド板も取外して点検し、ハンダ付け部の劣化を全て補修。 この年代の機種に搭載された海外製電解コンデンサは、経験的に故障が多いようだ。 防爆弁が動作したものは一見して故障と判断できるが、今回は無い。しかし、外見に異常はないが、点検してみると、容量が許容誤差以下に低下したもの、逆にこれを超過したものを主基板で確認。結果、100μF×3個と470μF×1個を交換した。 CD制御基板は、 ハンダ付け部の劣化を補修。 CD光ピックアップは、「SONY KSS-213C」だ。トラバースメカのオーバーホールを実施。 TUNER基板も、 ハンダ付け部の劣化を補修。 MDピックアップは「SONY KMS-260B」、ATRAC ICは「SONY CXD2654R」だ。 上面の操作ボタン誤動作の原因は、押下式スイッチの劣化。これを交換修理(写真忘れ)。 他多数の修理を行い、エージングを実施。作業を完了した。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★【オークション】整備済みラジカセ・ミニコンポ★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2016年02月18日
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今回の修理は、「KENWOOD MDX-J3 MDラジカセ(発売日:2001年10月)」。過去にも紹介した一台だ。 株式会社ケンウッドは、日本ビクター株式会社と経営統合し、現在では、株式会社JVCケンウッドとなっている。なお、「ケンウッド(KENWOOD)」の名称は、同社の商品ブランドの一つとして位置づけられるに至っている(出典)。[KENWOOD MDX-J3] ■主な故障と原因CD再生不可 → CD光ピックアップ及びCDメカの劣化TAPEの早送り・巻戻し不可 → ゴムベルト劣化操作ボタンの大半が誤動作する → 押下式スイッチの劣化電気二重層コンデンサの劣化■修理 不具合症状の再現確認の後、分解を開始。 本体でのボタン操作が困難なため、まずは押下式スイッチを全交換した。 CD光ピックアップは、「SONY KSS-213C」。プラスチック製歯車にも素材劣化が確認されたため、CDトラバースメカごと交換(KSM-213CDM(写真左)→KSM-213CDP(写真右))した。同シャーシ仕様が若干異なるが、設置上・使用上の問題はない。 TAPEはゴムベルト2本のうち、1本が劣化。 これをバンコード(赤色)で自製したベルトで交換して回復。 主基板のハンダ付劣化部を補修。 劣化した電気二重層コンデンサを交換。 その他にも多数の修理を行い、エージングを実施。作業を完了した。♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2017年03月25日
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今回の修理は、「SONY CMT-PX5 MDミニコンポ(発売日:2000/09/10)」だ。最近、立て続けに修理依頼をいただいたので、内一台を紹介する。本機種は過去にも紹介している(過去の修理記事、カーボンブラック限定機)。 [SONY CMT-PX5] ■主な故障と原因 CDチェンジャー動作不能 → チェンジャー用ゴムベルト劣化MD取出し不可 → ローディング用ゴムベルト劣化 液晶表示不可 → 液晶パネル故障メモリバックアップ不可 → 内蔵充電池の劣化による性能低下■修理概要 電源は入りガシャガシャ動作音はするものの、まったく液晶表示されない。ラジオに切替えて選曲すると、正常に受信し、音も出力された。 分解し、点検しながら順に修理を行う。 MDには、取り出せないディスクが挿入されたままの状態。 原因はローディングベルトの劣化によるスリップ。採寸してベルトを作成。これと交換で復旧。 (MD光ピックアップは「SONY KMS-262A」、ATRAC ICは「SONY CXD2662R」) CDチェンジャーユニットを取外す。取り出せないCDが、2枚取り残されたままだ。 原因はCDチェンジャー用ゴムベルトの劣化のよるスリップ。 採寸してベルトを作成。これと交換で復旧。(写真には写っていないが、CDベースユニットは「SONY BU-21BD53」で、光ピックアップ単体の部品割り当てはない) 問題の表示部は、液晶表示(LCD)ユニット事態の故障と判明。同型別機体の正常なユニットと交換して復旧。 メモリバックアップができない原因は、内蔵のリチウム二次電池(SII MS621)の劣化による性能低下だった。仕様調査の上、同等品と交換して復旧。 仮組みして動作を確認。 その他各部のクリーニング。エージングを実施し、作業完了。 (おわり) --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★整備済み「ラジカセ」や「ミニコンポ」のオークション★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ修理・ミニコンポ修理の相談は、こちら!☆
2014年09月21日
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キッチンで愛用していたラジカセ「KENWOOD MDX-G7(2000年製)」が、MDの動作不良でついにお蔵入りすることとなった。中古で購入・修理しながら2年間近くがんばってくれた。 薄型で壁掛けができ、 場所を取らないのが良かった。しかし、MDを愛用する妻から「MDが聞けない~!」と苦情があり、ついに入れ替えとなった。 実はこの機種、MDが弱い。 これ以外に同じ機種を3台調達(^_^;したが、全てMDが機能しなかった。調整で1年程度はしのいだものの、やはりMD光ピックアップの寿命のようだ。残念ながらこのピックアップは入手できなかった(メーカー供給停止後のMD用のピックアップは、ほぼ流通がない)。 後継機種を検討の結果、「Victor SS-D5MD コンパクトMDシステム(2002年製)」にした。MDX-G7は、スピーカーが低音域を再生できなかったことと、音の指向性が強かった。 一方、SS-D5MDは、小型のコンポながら、豊かな低音域と無指向性のスピーカー特性を持っている。音質も申し分ない。しかし、独特のスタイルが災いしてか、オークションに出品しても落札がなかったものだ。個人的には、音もデザインも気に入っていたので、この機種に決定した。 設置場所の確保には、トースターの移設など苦慮したものの、 旧来とは一線を画する音楽再生環境が台所に出来上がった! 妻も以前よりCDやMDを良い音で聞けるので、幾分ご機嫌で台所仕事をしてくれている。
2012年01月10日
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洗濯機用の排水トラップを取り付けました。 学生時代からアパート暮らしの長かった私は、洗濯機は「洗濯機パン」に設置するものと思い込んでいました。しかし、今の一戸建て住宅に転居したところ、洗濯機パンが付いていませんでした。なので仕方なく、防臭キャップで排水管を塞いでいました。[防臭キャップで塞いでいた洗濯機の排水パイプ] ゴキブリなど害虫の侵入は阻止できていたのですが、風呂の水を落としたりすると、どうしても防臭キャップと床の僅かな隙間から、悪臭が上ってきました。10年も使ったので(^_^;、思い切って排水トラップが付属する洗濯機パンを設置しようと調べました。 すると洗濯機パンを設置しなくても、排水管内に収まる洗濯機用の排水トラップがあるのを発見!【カクダイ】 通気弁つき洗濯機用排水トラップ【50】 (426-002) 洗濯機パンを設置しようと思うと、排水パイプを床下で切断し、床に穴を開け直して・・・などと、大げさな工事が必要なようだったのですが、この洗濯機用排水トラップならば、トラップを排水管内に挿入するだけで取り付けが完了します。素晴らしい。 と言うことで、こちらの商品を注文し、取り付けることにしました。取り付けは至って簡単でした。製品に付属の説明書に従って取り付けるだけです。製品以外に必要な材料として、シリコンオイルと塩ビ用ボンドがありました。[排水管接続用ソケットを取り付け][トラップの挿入][洗濯機の排水ホースを接続] 作業時間は30分ほどでした。 今回、「通気弁付き~」の製品を選択したのは、「破封」という現象への対策です。我が家は、トイレ、洗面台、風呂が一連の排水管で繋がっています。これまでは、洗面台と洗濯機の排水管を防臭キャップで塞いだだけだったので、良い意味で空気が自由に出入りできる隙間があり、破封が生じませんでした。 しかし、先日前者には、気密性の高い防臭ゴムを取り付けました。後者も同様に気密性のある排水トラップで仕上げると、破封の発生する恐れあります。なので「通気弁付き~」の製品を選択することにしました。 結果、悪臭は見事に止まりました。また、トイレや風呂水を流した時には、今回取り付けた洗濯機用排水トラップからそれらの排水音が聞こえますので、うまい具合に通気弁が機能し、破封を防いでくれているようです。 ただし、直径50mmの排水管内にトラップを持つ構造上、ゴミが溜まり易いようです。説明書にも定期的な清掃の指示がありましたので、そのようにメンテナンスしたいと思います。 (おわり)
2009年12月20日
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今回の修理は、「ソニー ZS-M37 MDラジカセ(発売日:2000/11/21)」だ。 広がり感のある「パノラマサウンド」とゲーム再生ポジションを装備した一台だ。 リッチになったゲーム音楽を意識した設計仕様が時代を映している。 [ソニー ZS-M37 MDラジカセ] 機能仕様や内部構造を見ると「系譜 ZS-M30 → ZS-M35 → ZS-M37」と発展してきたようだ。 ※【訂正】ZS-M3xシリーズは、「ZS-M35 (発売日:1999/10/21) → ZS-M30 (発売日:2000/10/21) → ZS-M37 (発売日:2000/11/21)」の順に発売されていた。 ■主な故障と原因 CD再生不良 → レンズ汚れ■修理 CDレンズが曇っていた。これをクリーニングすることで、無事に復旧。 「パノラマサウンド」を実現するために搭載された2Way4スピーカー。通常再生でも、なかなか良い音で再生してくれる。 CD光ピックアップは、「SONY KSS-213C」だ。 MDピックアップは「SONY KMS-210B 【訂正】KSM-260B」、ATRAC ICは「SONY CXD2662R」だ。 各部クリーニングをし、組戻して無事に復旧。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ修理・ミニコンポ修理の相談は、ここをクリック!☆
2013年06月30日
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今回の修理は、「アイワ XR-H55MD MDミニコンポ(発売日:1998年)」だ。ルーレット式の3CDチェンジャー、MD(MDLP非対応)、ダブルカセットTAPE、AM、FMを搭載する。[本体:CX-NH55MD、スピーカー:SX-FNH51(写真無し)、リモコン:RC-7AS08]■主な不具合症状と原因CDをどのトレーにセットしても再生しない → 主にCD光ピックアップ(CDOPU)の経年劣化、次いでゴムベルト(2本)の経年劣化等ダブルTAPEデッキが双方ともに再生等不可 → ゴムベルト(5本)の経年劣化MDは再生するも録音に失敗する → MDレンズの汚れ、設定値の狂い■修理 動作確認後、分解開始。塵の侵入・付着が顕著。適宜清掃しつつ作業を進める。 CDチェンジャーメカを点検・清掃・注油しつつ、CDトレー開閉用ゴムベルトを交換。 CDトレー回転用ゴムベルトを交換するも摩擦が大きくトレー回転に失敗。改めて中古ゴムベルトに交換して回復を確認。 CDトラバースメカを清掃・注油し、CDOPU(SOPY KSS-2113F)をKSS-213Cで代替交換して回復を確認。 ダブルカセットTAPEメカのゴムベルトの経年劣化(軟化・溶断)を確認。これを除去・清掃。 新しいゴムベルト(5本)を設置・各種調整して回復を確認。 MD(MDOPU:SONY KMS-260B、ATRAC IC:CXD2652AR)は、MDレンズやMDメカを清掃・注油し、各種再調整をして回復を確認。 各電子基板のハンダ付劣化部の補修やその他多数の修理・調整を行い、エージングを実施。作業を完了した。♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2020年12月14日
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自宅の鉄部の塗装が劣化したため、再塗装を行った。前回の塗替え(門鉄扉、物干し場、トタン屋根)は2009年なので14年前である。時々補修で部分塗装をしていたとは言え、「アサヒペン 水性スーパーコート」の耐久性の良さに寄るところが大きい。よって今回の塗り替えでも、上塗り塗料はこれを使用した。 アサヒペン ジンクスプレー 420mL・・・錆止め(錆びやすい部分用)アサヒペン 強浸透性水性シーラー 1L 透明(クリヤ)・・・下塗り1回(旧塗膜との密着性向上)アサヒペン 水性スーパーコート ツヤ消し黒 1.6L・・・上塗り2-3回(錆止剤配合)アサヒペン 水性スーパーコート 若草色 1.6L・・・上塗り2-3回(錆止剤配合) やはり今回も「天候を見計らうこと」「下地処理をしっかりすること」が最も大変であった。このレベルの再塗装は、目の衰えや体力・気力の低下傾向からすると、今回が最後となるだろうか。(おわり)
2023年06月21日
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キッチン流し台の排水トラップから臭気が漏れ出るようになったため、新しいもの(SANEI H6562S)に交換した。既設の流し台深型トラップ。一度も交換していないので35年以上使ったことになる。外状からは臭気漏れ箇所は特定できなかった。過去(2009年)に悪臭防止のためのカクダイの防臭ゴムを設置していた。新たに設置する「SANEI 流し台薄型トラップ H6562S」。下の写真でセット一式。同様の製品は各社から発売されている。主要な接続部の形状や寸法などは各社共通なのがうれしい。トラップとは別売のSANEIの「流し排水栓ホース(ネジ付) PH62A-860-1」と防臭用の「ホース用クリーンパッキン JH62-900-50」も調達。既設排水管やホースの外径によりバリエーションがあるため、適したものを選択。既設の排水トラップはシンク裏から大口径のナット1つで固定されている。これを回して取り外すが、手で緩まない場合には専用の「流し排水栓スパナ」が必要となる。事前に緩むかを確認した方がよい。新しい薄型トラップを取り付ける。取り付けは至って簡単。よく考えられている。排水ホースを現場の長さに合わせて切断。防臭パッキンを取り付けた排水ホースを既設配管に接続。以上で交換は完了。事前に段取りし、円滑に作業が進めば30分程度の作業内容。浅型の排水桝。深型と比較すると掃除がとても簡単。排水栓カゴも浅くて掃除しやすい。排水溝のゴミ取り部品も取り外せる。排水栓フタの材質はポリプロピレン製。これは傷つき汚れてくるため、数年で交換が必要になる。次の流し台排水トラップ交換は十数年後だろうか。(おわり)
2025年09月12日
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ソニーの平面型スピーカー「SS-X300」を入手して以来、平面スピーカーにハマってしまった。ソニーやアイワ、テクニクス、富士通テンなど合計7セット14本と増殖中(^_^;。[中古で集めた平面スピーカーたち] もちろん、現在は販売されていないので1980年台の中古品である。しかも、高級機は未だに数万円と高額で取引されている。私はオーディオマニアではないので、ここにお金をかけるつもりはない。普及機種・故障品を安価に入手し、メンテナンスして音が出てこそ楽しい。まぁ、修理マニアですな。 さて、平面スピーカーにハマった理由だが、「音が驚くほど良い」の一言。具体的には、次の感想だ(以前も書いたが)。透明感がある音(透き通った湖を覗いたような、透明感ある音)解像度が高い音(バックでこんな楽器が鳴っていたんだ)大きさの割りに意外と低音が出る(ベースや大太鼓が聞こえる)フラットでリニアな音圧特性(低音から高音まで同じ傾向の音)音量が小さくても、上記の傾向に変わりはない費用対効果が高い はっきり言って、私がこれまで聞いたスピーカーの中で、最も良い音に感じた。 音の良し悪しは、料理の美味い不味いと同じで、個人の嗜好とその場の雰囲気に大きく左右される。よって、自分が「いい音」と「感じた」スピーカーやその他の音響機器を選べば良いと割りって考えている。 ここで、平面スピーカーをドライブするアンプだが、相性が良いのは1ビットデジタルアンプを搭載した機種だ。アンプとスピーカーの特性が同じ傾向のためだろう。 私は、ΔΣ1bitデジタルアンプを搭載したシャープのSD-CX11を使っている。これも中古で入手し、修理したものだ。 逆に独自の音作りをし、既に定評のある機種やメーカーのアンプは、相性が悪いように感じる。 しかし、これだけスピーカーが増えると聞き比べをしたくなるものだ。「そんなことより、置き場所のことを考えて!」とは妻の弁。 また1セット届いたようだ。
2010年09月09日
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今回の修理は、「SONY WM-150 カセットウォークマン "WALKMAN" (発売日:1988年頃)」だ。 [SONY WM-150 "WALKMAN"] ["DOLBY B NR"機能を搭載] 部品取り機を含めて3台を提供いただいての修理。終盤で1台追加しての長丁場となった。 現状、修理が極めて困難な機種(WM-150メカ)系列だ。■主な故障と原因 一切不動(モーター音なし) → ゴムベルト劣化 TAPE再生不良 → クラッチASSY破損TAPE再生不安定 → テープ巻上げリール歯車破損再生リバース不良 → レバーASSY破損■修理 メーカーの部品供給終了を確認。また、部品取り機を含む3台に上記破損1,2,4を確認。最終的に修理対象とした機体を例に紹介する。 ゴムベルトが飴状に伸びている。これがモーター軸に絡み付き、回転を阻害していた。代替ベルトをモビロンコードで製作・交換。 クラッチASSY破損を確認。同一部品にクラックが生じていた。このため、同ASSYが常に空転状態となっていた。 正常な交換部品がないため、同破損部品を補修。接着剤数種と熱溶着を試みたが、結果的に4個中1個を熱溶着で補修するに留まった。 テープ巻上げリール歯車破損(クラック)を確認。 部品取り機から正常部品を摘出し、交換修理。 再生方向を切り替える「レバーASSY」。先のクラッチASSY裏面のガイドレールと連動し、動作する。同ASSYが1回転すると、必ず同位置でレバーASSYが動作し、逆再生モードに切り替わることが判明。 レバーASSYを取外した結果、部品の一つにクラックが生じ、不良の原因となっていた。こちらは熱溶着で一発補修完了。 他多数の修理を行い、各部調整を実施。エージングを実施し、作業完了。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★【オークション】整備済みラジカセ・ミニコンポ★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2015年05月04日
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昨年、階段下の押入が湿気るので対策を行ったのですが、その経過報告です。<対策前> 押入の壁板や床板が全体的に湿っている古新聞やダンボールなどが湿ってしまう除湿剤を入れると1ヵ月足らずで満水押入の換気を忘れるとカビが発生することがある<対策後> 対策として、まず階段の蹴り込み板に押入換気用の穴を開けました。その後、床下の防湿工事を行いました。結果は下記の通りです。押入の壁板や床板は、サラサラした感触になり、乾燥しているのが分かる古新聞やダンボールなどが湿めることが無くなった除湿剤は一度も使用していない押入の換気をしなくてもカビは発生しない<結果考察> 別途、床下収納庫も階段下の押入と同じ湿気具合で悩んでいたのですが、上記対策後は計らずも湿気が無くなりました。また、同様に床板や内壁の下部なども湿気が感じられなくなりました。 このことから、換気用の穴を開けたことよりも、床下への防湿シートの敷きこみにより、床下地面からの水分補給が無くなったことが、大きいな効果に繋がったと考えられます。 この結果、収納庫としての機能を十分に活用することができるようになりました。また、床下を含め家全体の湿度が相対的に下がったことにより、湿気に起因する建物への悪影響が減少し、耐久性が向上したと考えられます。 (おわり)
2010年01月31日
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今回の修理は、「SHARP MD-Z1 MDラジカセ(発売日:1994年2月)」だ。以前にも紹介している一台だ。先日、修理依頼をいただいたので、久方ぶりに再掲載する。 [SHARP MD-Z1 MDラジカセ] ■主な故障と原因 CDトレーの開閉が異常 → 同ゴムベルト及びグリス劣化CDトレーの開閉状態を誤検知する → 同検知スイッチの接点劣化CD光ピックアップの初期位置を誤検知する場合がある → 同検知スイッチの接点劣化CD再生途中に音とびや停止することがある → ピニオンギア破損MDのTOC読取中に頻繁にエラーが表示される → MD光ピックアップの経年劣化操作ボタンが誤動作する → 同操作スイッチの劣化スピーカーエッジの劣化及び破損■修理 故障箇所が多岐に渡る重篤な状態。修理できないことが予想されたため、一度お断りしたものの、踏ん切りを付ける為にと、まずは有料見積の依頼を受けることとなった。 結果的には、程度の良い同型機を別途入手できた事で修理を受託し、程度の良い部品を使用して何とか各部を復旧し、修理を終えることができた。 スピーカーのエッジが劣化し、一部に亀裂を確認。部品取り機のスピーカーユニットと交換修理した。 CDトレーが十分開閉しないため、まずは同ゴムベルトを交換し、メカを清掃してグリースを再塗布。十分にトレーを開閉するようになったものの、勝手に開閉する場合がある。 点検したところ、同検知スイッチの接点が劣化していたため、これをクリーニングして復旧。 CD再生時の音とび等の動作不良の主原因は、やはり歯車の破損(亀裂)だった。 部品取り機からCDメカユニットのみを移植交換して復旧。 操作ボタンの誤動作は、同スイッチの劣化が原因。全て新品に交換。 MDは、同ピックアップレンズの清掃だけでは、十分に症状が復旧しない。MDも部品取り機からユニットごと移植交換して復旧とした。 他多数の修理を行い、エージングを実施。作業を完了した。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★【オークション】整備済みラジカセ・ミニコンポ★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2015年07月14日
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【6月初旬】取外した後、水洗いできれいになった既設のポリカーボネート波板を改めて設置していく。 「波板の張り方」にも、外せない多数の施工条件があり、設計段階で全ての値を決めておく必要があった。 例えば、「止め付けは、6山おき」、「重ね代は、2.5山」といった具合だ。設置場所の建屋や気象条件で変化する。 波板の止め付けには、若井産業の波板専用ビス「波座セット 木下地・アルミ兼用 トラス頭(仕様:Φ5×35mm:ポリカ製波座+EPDM製スポンジワッシャ+ラスパート表面処理の鉄ビス)」を選択した。 結果、止め穴は、(日射等による波板の伸縮を考慮して)ビス径よりも、1-2mm大きくする必要があると言う施工条件に従い、「Φ6.5mm」とした。これは穴あけに電動ドライバーに取り付けて使用できる「スターエム 六角軸波板キリ」の製品仕様でもある。 新規購入したこの波板キリは、刃先が滑らずに山に穴あけできて作業性が大変に良い。100箇所以上穴あけするので、買って損は無い一品だった。下穴なしでビスを直打ちするのは厳禁だ。遊びが無くなり、夏場に波板が波打つ原因になる。 既設の波板だったので、古い穴が開いていた。これを塞ぐべきか事前に思案た。もちろん古い穴から、雨水が漏れ入らないかが心配だったからだ。 結果的には、塞がずとも問題になる程の事態が無いことを、後日の雨天で実際に確認した。 一方、 風の吹き上げによる波板の「まくれ破損」を防止するため、棟先と軒先とには「押え縁」を設置した。この押え材は、専用部材の市販が無いようだった。よって、強度があり、薄くて耐食性に優れた材料を条件とし、他部材を流用することにした。 材質はアルミに決定。だが、安価で気の利いたアルミ材がホームセンターなどには無い。特にアルミに穴あけすることは、手間なので避けたかった。八方探索した結果、産業用電装で使用される「DINレール(アルミ製)」を選択、設置した。 押え縁の威力は絶大。一山ごとにビスを打つよりも、固定効果が高いと思う。ゴミの引っ掛かりが、多少心配ではある。 これでようやく波板の張り替えが完了。 張り始めれば、1日ほどで仕上げられた。下地に追加した桧材が、透けて丸見え状態。接合部が2本取りとなっているため、見場は今一だが、仕上がりは上々。 下から見上げるとこんな感じ。 最後に雨樋に排水ホースを取り付けて完成。 後日、太陽の熱線を遮るため、波板裏には、断熱アルミシートを設置した(冬場にカーペットの下に敷くあれです)。 なお、以前設置していた「アルミプチ」は、この用途には不適切だったようで、既に撤去した。アルミ蒸着層がプチプチから剥がれてしまったためだ。おそらくは、風のあおりによるプチプチの繰り返し変形が、剥がれの原因と思われる(もちろんメーカー指定外の用途で、自己責任での設置である)。
2014年07月12日
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今回の修理は、「Victor RC-MD33 MDラジカセ(発売日:1999/5)」だ。 MDを搭載したClavia(クラビア)シリーズの初代モデルだ。MDLP規格発表前年のモデルのため、同規格には非対応だ。翌年には、MDLPに対応したRC-MD330が発売されている。 印象としては、この年代のラジカセとしては比較的大きなサイズと言うこともあり、低域から高域までフラットな音が出る。また、教室程度のスペースならば十分な音量が得られる。[ビクター JVC RC-MD33 MDラジカセ]■主な不具合症状と原因CD再生時に顕著な音とび → CD光ピックアップ(CDPU)の劣化MDは認識するが、再生/録音ができない → MD光ピックアップ(MDPU)の劣化、MD録音磁気ヘッドの故障(変形)、MD制御基板のコンデンサの性能低下補助電源用の電気二重層コンデンサの性能低下■修理 この年代の機種になると、分解・組戻しがし易く設計されている。 CD再生不可の原因は、CDPU(SONY製 KSS-213C)の経年劣化。これを交換して復旧を確認。これでも回復しない場合は、CD制御基板上のトランジスタ(2SA952)の故障が考えられる。 MDブロックは、1998年から1999年にVictor製の機種で見かける形式だ(Victor RD-MD5や同UX-MD1。ただし、MDPUや同制御基板などの細部は異なる)。 MD不具合の原因は、MDPU(SONY製KSM-260B)の劣化とMD録音磁気ヘッド(HMD-7B)の変形だった。これらを交換・調整して一旦は回復を確認。 しかし、MD再生/録音のテスト/エージング中に異音がしはじめ、録音に失敗する不具合が発生。調査したところMD制御基板の固体電解コンデンサの性能低下が原因と判明。同仕様の固体コンデンサは入手性が悪いため、仕様の近い液体電解コンデンサで代替交換して回復を確認した。 ハンダ付部の補修やその他多数の修理・調整を行い、エージングを実施。作業を完了した。 ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2018年12月01日
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