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今回の修理は、「SONY CFD-700 CDラジカセ(1989年製)」だ。いわゆる「バブルラジカセ」で、多機能豪華仕様な時代の中堅機種といったところだ。 この作業は、私のオークションで落札頂いた御方と懇意になり、修理を依頼されたものだ。同型機を2台所有されており、「二個一」ででも良いので、何とか1台でも稼動状態にできないかとの依頼だ。万一修理が完了しなくても、最低限の経費は負担するとのありがたいお申し出。もちろん、ありがたく受託させていただいた。 さて、患者機器の到着後、早速診断作業に着手。 まず分解すると、とにかく両機体とも汚い。粉塵が進入しやすい構造で、内部が相当汚れている。天板面にスイッチ類や放熱口の多い機種に顕著な症状だ。 また、内部構成もかなり煩雑/複雑で、枯れた設計でないことが分かる。中堅機種とはいえ、機能優先が当時の命題だったのだろう。力技で実装したように思われる箇所が多い。 当時、機能的、音響的に評価は高かったのかもしれないが、構造的/長期使用的に見ると必ずしも高い評価はできない。[バブル期の機種によく見られる、航空母艦然とした外観] [ネジが多い。宝探しのようだ][とっても粉塵の多かった天板直下の内部][左スピーカー裏面には煤が付着。コンデンサ劣化の証拠だ][とにかくコード類が多い][テープB(右)のスイッチを全交換したが...][あと作業でウーファーのエッジがNGであることが判明する][スピーカーの素材は贅沢にもカーボンコーンとチタンキャップらしい] ■故障状況◎1号機 CD再生するも微振動で音とびテープA,B再生/録音不可スピーカーエッジ劣化操作スイッチ誤作動3度のメーカー修理履歴有[3度もメーカー修理に出され、磁気ヘッドや電子パーツが交換されていた]◎2号機CD透明アクリルカバー外れバックライト暗いCD再生不可テープA,B再生/録音不可左スピーカー出力音小さい左/右/背面のスピーカーのバランス狂いスピーカーエッジ劣化操作スイッチ誤作動 両機体とも、かなりシビアな状態。人間で例えると、末期的状態だ。しかし、気を取り直し、まずは単機ごとに復旧を試みる。■修理作業 ◎1号機CDの調整を試みるも、改善ならず。更に長時間再生で再生不能になることが判明→CDピックアップNG確定テープAメンテナンス→復旧OKテープBメンテナンス→期待通りの動作せず、NG◎2号機CDの調整→復旧OKテープAメンテナンス→期待通りの動作せず、NGテープBメンテナンス→復旧。ただし、稀に誤作動 以上の結果より、単機での復旧を断念。依頼者の許可の下、「二個一」での復旧作業に着手した。■移植修理作業 程度の良い1号機をベースにし、2号機から正常稼動のCDユニットとテープAユニットを移植する。 移植完了。移植ユニットの正常動作墓を確認。しかし、テープBが指定した操作ボタンと異なる動作は以前解消しない。 思い切って、操作スイッチの全交換を実施。結果は、一部NG。順方向の再生指示を逆方向で機能することが稀にある。方策が手詰まりとなった。 目先を変え、スピーカーの良品ユニット選別を行う。ここで、致命的症状を確認。本シリーズ売りのDodecaHONEたらしめるサブウーファーユニットが、A/B号機のいずれもエッジ劣化していることが判明。 目視では亀裂等なかったのだが、触診したところ、硬化していることを確認。スピーカーコーン紙の前後往復運動を著しく阻害していた。 プラスチック保護剤を塗布し、軟化を試みたが、いずれも失敗。卵の殻のようにバラバラと割れ落ちてしまった。 この時点で、テープB、サブウーファーユニットを復旧できないことが確定。また、電子基板も半田劣化が進行しており、分解・組立の度に半田不良が発生することから、「二個一」復旧も断念する判断をした。 依頼者にも説明し、了解を得た。20年を過ぎた音響機器修理の困難さを実感する結果となった。 なお、修理・復旧できなかったにもかかわらず、同じ依頼者から次の修理依頼を頂いてしまった。1988年製の「SONY CFD-DW83」だ。更に古い機種だ! 当たって砕けろ。だめで元々の精神で、がんばりたいと思う。←がんばってどうにかなるものでもないが...
2011年02月09日
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今日の京都市は、日差しもあり、暖かい一日でした。 さて、小屋裏へ入ったところ、浮いている小屋束(屋根の)を発見してしまいました(T_T)。 [浮いていた小屋束] 1cmほど小屋梁から浮いており、ホゾ部分が見えています。以前、床束も浮いているものがあり、がっかりしたのですが、こちらの方が構造に関わるので問題が大きいです。 初めから寸足らずだったのか、経年変化で浮いたのかは分からないですが、どうやって修繕したらよいのですかねぇ?合板を詰めて、金物固定する程度で良いのでしょうか? (つづく)
2010年02月21日
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今回の修理は、「Victor(JVC) UX-MD1 CD/MDミニコンポ(発売日:1997年)」だ。前作の UX-E1のコンセプトを踏襲し、小型な2BOXユニットとツインドライブウーハースピーカーが特徴の一台だ。オプションで専用シングルカセットデッキ(TD-VD1)も用意されていた。[CD/チューナーユニット:XT-UXMD1、MDユニット:XM-UXMD1、スピーカー:SP-UXMD1、リモコン:RM-RXUMD1 一方で本機種にはOEMもあった。DENON D-MD01(URCD-MD01、UMD-MD01、USC-MD01、RC-823)SUNSUI MH9(CD-9MH、MD-9MH、S-9MH、RS-1800)■主な不具合症状と原因CD再生等不可 → CD光ピックアップの劣化MDユニットの液晶表示が無い → 同液晶表示板(LCD)の劣化(ビネガーシンドローム)操作ボタンの誤動作 → タクトスイッチの劣化音量ツマミの誤動作 → ローターリーエンコーダの劣化■修理 CD/チューナーユニットを分解し、CDブロックを摘出。 CD光ピックアップ(Victor(JCV) OPITMA-6)を互換部品と交換し、CDトラバースメカをオーバーホールしてCD認識/再生/選曲の回復を確認。 MDユニット側の液晶表示が読み取れない。しかし、極端に角度を変えて目視したところ、微かに表示している様子が観察できた。 同様の症状を調査したところ、俗に「ビネガーシンドローム」と呼ばれる液晶表示板(LCD)の劣化故障であることが判明。メーカーの交換部品は終了のため、OEMの中古機「SUNSUI MH9(MD-9MH)」からLCD摘出し、移植交換した。 結果、LCD表示の回復を確認。 押下する操作ボタンの誤動作は、タクトスイッチの劣化が原因。これを全て交換して回復を確認。 音量調整はアナログ式ではなく、デジタル式となっていた。このため回転式可変抵抗器ではなく、ローターリーエンコーダーが使用されていた。同交換部品の入手が困難なため、これを強制分解・清掃・接点研磨・注油し、正常な音量調整の回復を確認した。 因みにMD光ピックアップ(MDPU)は「KMS-194E」、ATRAC ICは「CXD2535BR」であった。同MDPUは、純正部品は既に終了して久しく、互換部品も現状では流通が無いようだ。 ハンダ付部の補修やその他多数の修理・調整を行い、エージングを実施。作業を完了した。 ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2019年02月05日
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今回の修理は、「SONY CFM-104 SPORTS(海外仕様)ラジカセ(発売日:1993年)」だ。日本国内では発売されていなかったようで、検索しても日本語の情報はあまりヒットしない。 仕様はFM(87.6-108MHz)/AM(530-1710kHz)ラジオとカセットテープ(モノラル録再、自動リバース無し)、防滴構造、内臓マイク、単体スピーカー等とシンプルだが、ハンドルを有し軽量で可搬性に優れる。付属のACアダプタまたは単二型乾電池4本で動作する。[SONY CFM-104 SPORTS(海外仕様)ラジカセ][付属ACアダプタ:AC-104]■主な不具合症状と原因カセットテープの巻戻し・早送りをすると、徐々にテープを巻く勢いが弱まり、途中で止まってしまう → ゴムベルトの劣化■修理 機能がシンプルな分、分解もシンプルだ。 ゴムベルト2本中1本が劣化していたため、これを交換。 ハンダ付劣化の補修やその他多数の修理・調整を行い、エージングを実施。作業を完了した。♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2019年12月25日
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今回の修理は、「SONY D-3000 CDラジオ "Celebrity"(発売日:1993年)」だ。 D-2010、D-3000、MD-7000と続く、「セレブリティ」シリーズの一台だ。確かに音が良い。 「CD音跳び」の症状で修理依頼を頂いた。[SONY D-3000 CDラジオ "Celebrity"] ■主な故障と原因 CD音跳び → 設定値のズレ操作ボタンが誤作動 → 押下スイッチ劣化バックライトが時々消える → 電球切れメモリーバックアップ不可 → 充電池の故障 ■修理 天板は電動開閉、カセットデッキ非搭載等の違いはあるが、 基本設計は前機種のD-2010を踏襲している。 背面パネルを外すと裏側に組立図が添付されていた。D-2010と同じだ。 脚部を外すと、木製側板を外せる。 電源部直下には給気口が設置され、廃熱に配慮したようだ。前機種では廃熱が不十分で、これによる電源部の劣化があった。この改善策と思われる。 CD音跳びは、光ピックアップ(SONY KSS-210B)を交換しても症状変わらず。経年使用で設定がズレたようだ。 この調整には整備マニュアルが必要だが、入手できなかった。仕方なく他機種(CFD-400)のものを参考に手探りで調整した。因みに調整は、下記の4個の可変抵抗器で行う。 誤動作のあった操作スイッチを交換。 劣化したメモリーバックアップ用の充電池を交換。 バックライトには、3個の電球が使用されていた。 この電球は入手性が非常に悪くなったため、LEDで代替交換。 その他各部のクリーニング。エージングを実施し、作業完了。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★整備済み「ラジカセ」や「ミニコンポ」のオークション★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ修理・ミニコンポ修理の相談は、こちら!☆
2014年04月09日
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今回の修理は、「アイワ XR-H55MD MDミニコンポ(発売日:1998年)」だ。ルーレット式の3CDチェンジャー、MD(MDLP非対応)、ダブルカセットTAPE、AM、FMを搭載する。[本体:CX-NH55MD、スピーカー:SX-FNH51(写真無し)、リモコン:RC-7AS08]■主な不具合症状と原因CDをどのトレーにセットしても再生しない → 主にCD光ピックアップ(CDOPU)の経年劣化、次いでゴムベルト(2本)の経年劣化等ダブルTAPEデッキが双方ともに再生等不可 → ゴムベルト(5本)の経年劣化MDは再生するも録音に失敗する → MDレンズの汚れ、設定値の狂い■修理 動作確認後、分解開始。塵の侵入・付着が顕著。適宜清掃しつつ作業を進める。 CDチェンジャーメカを点検・清掃・注油しつつ、CDトレー開閉用ゴムベルトを交換。 CDトレー回転用ゴムベルトを交換するも摩擦が大きくトレー回転に失敗。改めて中古ゴムベルトに交換して回復を確認。 CDトラバースメカを清掃・注油し、CDOPU(SOPY KSS-2113F)をKSS-213Cで代替交換して回復を確認。 ダブルカセットTAPEメカのゴムベルトの経年劣化(軟化・溶断)を確認。これを除去・清掃。 新しいゴムベルト(5本)を設置・各種調整して回復を確認。 MD(MDOPU:SONY KMS-260B、ATRAC IC:CXD2652AR)は、MDレンズやMDメカを清掃・注油し、各種再調整をして回復を確認。 各電子基板のハンダ付劣化部の補修やその他多数の修理・調整を行い、エージングを実施。作業を完了した。♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2020年12月14日
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京都も入梅した。先日は雨が降り続き、蒸し暑い一日となった。 例年なら、裸足で廊下を歩くと、ペタペタと足の裏が床に貼り付ほど湿気ていたのだが、昨年の11~12月に床下の防湿工事を実施したお陰で、今年はさらさらとした足ざわりで喜んでいる。 [和室床下への防湿シートの敷設] また、今年3月には、カビだらけだった和室の床板も張り替えたため、押入や室内のカビ臭さも無くなった。 これまで10年も湿気とカビ臭さに悩まされていたのが嘘のようだ。同じ悩みを持つ方は、多いと思う。調湿用の炭や除湿材を置いたりしても、期待するほど効果は出なかったはずだ。 私が実施した床下防湿工事は、上記のような対処療法ではなく、防湿シートを1枚敷設することで、床下から室内へと上がってくる水分の供給を遮断すると言う根本的な方法だ。最近の住宅ではべた基礎が多いため、既に基礎コンクリートの下にこの防湿シートが敷かれている。 しかし、布基礎の住宅の場合は、この防湿シートは敷かれていないため、床下が湿気る最大の原因となっている。 べた基礎の住宅と同じように防湿シートを敷き詰め、床下の湿気を追放しようと言う単純な発想だ。だが、この単純な方法を教えてくれる工務店は、私が相談した限り一店も無かった。やはり本当に良いことは教えてくれないものなのだろうか。 一方、ホームセンターなどでよく目にする床下換気扇も手軽に設置できるので悪い選択ではない。しかし、水分供給を断っていない以上やはり対処的な方法の一つで、終始エネルギーを使ってファンを動かし続ける必要がある点で環境的にも経済的にも負担が大きい。 その点、防湿シートは敷設に手間はかかるものの、一度敷いてしまえば根本的に床下への水分供給を断つため、上記のような負荷も発生せず、私的にはかなりお勧めの方法である。
2010年06月14日
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今回の修理は、「SONY CMT-A01MD ミニコンポ(2004年発売)」だ。ミニコンポを更に凝縮したマイクロコンポで、MP3やATRAC3plus形式のCD-R/RW再生もできる多機能オールインワンな一台だ。 アンプ部は本体でなく、右スピーカー内部に分離配置され、本体と専用ケーブルで接続されている。故に本体とスピーカーは不可分なことに注意したい。 [SONY CMT-A01MD ミニコンポ]■主な故障と原因スピーカー出力なし → ケーブル脱線、ハンダ付け劣化テープ再生不可 → ピンチローラー保持部品破損CD再生不良 → フォトセンサー汚濁、ハンダ付け劣化■修理作業 スピーカーだけでなくヘッドフォンからも出力がない。原因に頭を巡らせながら分解すると、基板をまたぐケーブルが脱線していた。 繋ぎ直すと出力は戻ったが、ケーブルに触れるとブツブツ音が途切れたりする。コネクタ部のハンダ付けクラックだろうと思い、補修すべく分解を進めると、「ブチッ」と基板側にハンダ付けされているコネクタがもげてしまった。少しショック。 配線パターンを追い、ジャンパー線でもげたコネクターを接続補修した。細かな電子部品が基板両面に実装されているため、回路修理は非常に難儀である。 国内ではサービスマニュアルも入手できないため、 この年代以降の機種は修理できる余地が少ない。 CDは鳴るようになったが、CD-RWだけが検知されない。フォトセンサー検知も行っているようなので、そのクリーニングとハンダ付け補修を行ったところ、 見事復旧した。 カセットテープが再生しないのは、片側のピンチローラー保持部品の一部が破損しているためであることを突き止めた。 メーカーに確認したところ、出荷できる当該保守部品は在庫切れとのこと。仕方なく補修したところ無事に復旧。しかし、この思案作業に丸一日を要した。 今回の機種は2004年発売と比較的新しい機器であったが、社外に出荷できる保守部品が既に在庫切れになっているものもあることが判明した。社内で修理に使用する在庫はあるらしい。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆修理や入手代行のご相談は、ここをクリック!☆
2011年12月04日
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今回の修理は、MDラジカセ「AIWA MR-X3(2001年製)」だ。カセットテープとMDが動作せず、FMアンテナが折れ、CDは再生すると音とびすると言う多重苦状態だ。 [整備前のMDラジカセ「AIWA MR-X3」] サッと外装の汚れを拭き取り、故障箇所と修理可不可の当たりを付けるため、まずは分解。 [分解中のラジカセ] ラジカセの分解には、穴の奥にあるねじを外すために長いドライバーが必要だ。 [伸びて外れたカセットテープレコーダーのゴムベルト] カセットテープが動作しない原因は、ゴムベルトが伸びて外れていたためだった。 [液漏れした電解コンデンサ(中央水色)] 主基板の大型電解コンデンサに液漏れした後があったので、交換が必要だ。 [CDユニットを取り外して整備] CDユニットは問題ないので清掃のみでOK。 [MDユニットを取り外して整備] MDユニットもメカ故障はない。クリーニングとグリスアップを行う。 [カセットのゴムベルトを交換(橙色)] カセットのゴムベルトを新しいものと交換する。バンコードと言う好きな長さで切って繋げて使うものを使用した。[液漏れしたコンデンサを同等品と交換] 液漏れした電解コンデンサは、同容量のものと交換。[前面パネルのネット部を再塗装] 筐体はきれいに洗浄。錆や塗装剥げの合った前面パネルのネット部は再塗装した。マスキング作業と塗料の乾燥に時間がかかる。 後日組み上げた。が、カセットテープがピクリとも動かない。再び分解して確認すると、 カセットテープ駆動モーターのリード線が断線していた。組み立て時に切ってしまったようだ。 リード線を剥き直し、ハンダ付けする。 [カセットテープ駆動モーターのリード線が断線] 分解、組み上げを行うと、この手のトラブルがまま発生する。トラブル原因が分からず、そのままお蔵入りすることもある。 さて、再び組み直して完成だ。後日専用リモコンも入手できたので、2ヶ月ほど我が家で活躍してもらった。[整備が完了したMDラジカセ「AIWA MR-X3」] --- 趣味で修理した中古オーディオを中心に出品 ---★京とんびの気まぐれオークション★(^_^)/ あの頃の懐かしいコンポを復活 (^o^)/追記 分解や修理は、危険のないように注意し、 自己責任で行ってください。また、分解や修理をするとメーカー保証や修理が効かなくなる場合があることにも留意し、あくまでも自己責任で行ってください。
2010年11月20日
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調子の悪かったキッチンの「INAX SF-B442SX シングルレバー混合水栓(2002年設置)」 を交換することにした。やはり10年程度が寿命のようだ。[調子の悪かった既設のINAX SF-B442SX シングルレバー混合水栓] 水栓の類は、取り外しの方が困難を伴うようだ。水道水中のカルシウム分などが、水栓のあらゆる隙間で固着し、取り外しを困難にしているからだ。インターネット検索で先達の経験を学習し、何とか取り外すことができた(感謝)が、全作業1.5時間の内、1時間は取り外しに要した。 この機種は、下部のリングを回すとねじが現れる。固着対策として、「呉工業 5-56」を隙間から含侵し、打撃振動を与えた。 水道系のナットは大きいため、その脱着には配管レンチ(モーターレンチ、パイプレンチの類)が必要となるので、事前に準備が必要だ。 新しい「TOTO 台所用 シングルレバー混合栓 TKGG31EB」を設置する。シンプルで使いやすく、価格も手ごろで、まったく不満がない。定価は42,300円(税別)だが、15,000円程で入手できた。 取付は、付属の説明書と不明な個所はインターネットで確認すれば難しくはないが、水漏れを避けるため、慎重に作業を行った。 10年も経つと細部が改善され、格段に施工しやすくなっている。 無事に取り換え完了。水はねしにくい泡まつシャワー「ミクロソフト」が妻にも好評だ。 説明書には、設計寿命は10年程度、定期メンテナンスの実施が記載されていた。次の交換は、10年後の2026年頃だ。 余談 旧水栓のヘッドパーツを交換しようと入手したものの、固着により分解できず、今回の水栓交換に至った。
2016年10月11日
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【6月初旬】取外した後、水洗いできれいになった既設のポリカーボネート波板を改めて設置していく。 「波板の張り方」にも、外せない多数の施工条件があり、設計段階で全ての値を決めておく必要があった。 例えば、「止め付けは、6山おき」、「重ね代は、2.5山」といった具合だ。設置場所の建屋や気象条件で変化する。 波板の止め付けには、若井産業の波板専用ビス「波座セット 木下地・アルミ兼用 トラス頭(仕様:Φ5×35mm:ポリカ製波座+EPDM製スポンジワッシャ+ラスパート表面処理の鉄ビス)」を選択した。 結果、止め穴は、(日射等による波板の伸縮を考慮して)ビス径よりも、1-2mm大きくする必要があると言う施工条件に従い、「Φ6.5mm」とした。これは穴あけに電動ドライバーに取り付けて使用できる「スターエム 六角軸波板キリ」の製品仕様でもある。 新規購入したこの波板キリは、刃先が滑らずに山に穴あけできて作業性が大変に良い。100箇所以上穴あけするので、買って損は無い一品だった。下穴なしでビスを直打ちするのは厳禁だ。遊びが無くなり、夏場に波板が波打つ原因になる。 既設の波板だったので、古い穴が開いていた。これを塞ぐべきか事前に思案た。もちろん古い穴から、雨水が漏れ入らないかが心配だったからだ。 結果的には、塞がずとも問題になる程の事態が無いことを、後日の雨天で実際に確認した。 一方、 風の吹き上げによる波板の「まくれ破損」を防止するため、棟先と軒先とには「押え縁」を設置した。この押え材は、専用部材の市販が無いようだった。よって、強度があり、薄くて耐食性に優れた材料を条件とし、他部材を流用することにした。 材質はアルミに決定。だが、安価で気の利いたアルミ材がホームセンターなどには無い。特にアルミに穴あけすることは、手間なので避けたかった。八方探索した結果、産業用電装で使用される「DINレール(アルミ製)」を選択、設置した。 押え縁の威力は絶大。一山ごとにビスを打つよりも、固定効果が高いと思う。ゴミの引っ掛かりが、多少心配ではある。 これでようやく波板の張り替えが完了。 張り始めれば、1日ほどで仕上げられた。下地に追加した桧材が、透けて丸見え状態。接合部が2本取りとなっているため、見場は今一だが、仕上がりは上々。 下から見上げるとこんな感じ。 最後に雨樋に排水ホースを取り付けて完成。 後日、太陽の熱線を遮るため、波板裏には、断熱アルミシートを設置した(冬場にカーペットの下に敷くあれです)。 なお、以前設置していた「アルミプチ」は、この用途には不適切だったようで、既に撤去した。アルミ蒸着層がプチプチから剥がれてしまったためだ。おそらくは、風のあおりによるプチプチの繰り返し変形が、剥がれの原因と思われる(もちろんメーカー指定外の用途で、自己責任での設置である)。
2014年07月12日
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今回の修理は、「SONY PS-Q7 レコードプレーヤー(1982年頃)」だ。 何と言っても小サイズが特徴だ。小型ながらダイレクトドライブ方式やフルオート機能を内蔵しており、当時のSONYの意欲が感じられる一台だ。[SONY PS-Q7 レコードプレーヤー] [LPジャケットの3分の2サイズ][LP盤を再生時の様子] [FMトランスミッターを搭載。レコード再生信号をFM電波で送信] この機種は、部品取り機を含めて計2台で修理依頼をいただいたのだが、結局修理できたのは部品取り機の方だった。 因みにこの機種には、初期型(1982年以降)と改良型(1983年以降)が存在するようだ。 今回紹介するのは、初期型(1982年6月製造)の方だ。■主な故障と原因 スタートボタン押してもアームが移動しない → ベルト劣化。プーリー位置ずれ等スタートボタンを押しても自動的にアームがインしない → リード・イン・ラッチ破損アーム動作や針降下位置が異常 → 自動針降下位置調整プレート破損ねじ穴破損箇所多数 → 経年劣化(ストレス・クラック) ■修理 元々、部品取り機として提供いただいた機体で、電源投入すると、勝手にローターが回る以外は何の動作もしない状態。レコードの出力信号も無い。 分解して状態を確認する。プラスチックカバーに、ねじ穴の亀裂が多い。これは熱溶着と補強テープで補修した。 針信号線が切断状態。後に再接続。接続箇所がプリント基板に色名で記載されている。青線と緑線は同じ箇所に半田付けする。 アームブロックを取外すと、既にゴムベルトが脱落状態。 ゴムベルトを製作・交換。モーターに直接電源を印加すると、アームメカが動作することは確認。 ただし、この時点では、レコードプレーヤーとしては、正常に機能しないことも確認。 アームブロックを更に分解し、「針降下位置調整プレート」 の破損を確認。補強に鉄心を追加して補修。 更に「リード・イン・ラッチ」 の破損も確認。熱溶着+熱溶融樹脂で補強補修。初期型は写真のようにプラスチックの板ばねだが、改良型では金属コイルばねに変更されていた。 主に以上の修理で一通りの機能回復を確認した。この後、回転数やゲインなどの電気的調整、針圧や針降下位置などの機械的調整を実施。 その他各部を点検・クリーニングして組戻し。動作確認後、エージングを実施し、作業完了。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★【オークション】整備済みラジカセ・ミニコンポ★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2015年04月25日
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今回の修理は、「Pioneer X-B501 CDチェンジャーミニコンポ(発売日:1994年頃)」だ。同時期に発売の「Pioneer PD-F51 CDプレーヤー」をセットに組み込んだミニコンポだ。立派なセットスピーカーも存在するが、今回は修理対象外のため、写真はない。 [Pioneer X-B501 CDチェンジャーミニコンポ] [(上)CDチェンジャープレーヤーデッキ:PD-P840F (下)ダブルTAPEチューナーアンプデッキ:RX-P840] [両デッキは専用システムケーブルで接続される] 本機は、過去に4回のメーカー修理歴があり、5回目に「部品がなくなった」とメーカー修理を断られ、当方に修理依頼をいただいたものだ。 過去のメーカー修理で、CD光ピックアップやTAPEメカ、同磁気ヘッドなど、主要部品を交換してあったため、幸いにも下記の修理のみで回復できたことは、幸いだった。■主な故障と原因CD再生不可 → 関連歯車の脱落CDチェンジに失敗する場合がある → メカの摩耗などプラス1スロットインメカでCD取込不良 → 経年によるグリース劣化などハンダ付け部の劣化■修理 「CDチェンジャープレーヤーデッキ:PD-P840F」は、インターフェース基板を除き、PD-F51と同一であるため、部品も共通だ。PD-F100も全体の仕様は異なるが、CDの基本メカは共通しているようだ。 一連の不具合症状の確認と点検の後、分解を開始。 確認すると、歯車の一つが脱落していた。これは本機種によくある故障の一つで、毎度同じ位置の歯車だ。 脱落した歯車は、ポリスライダー製のスリットワッシャーで軸に固定されているが、このワッシャーが経年使用で脱落し、結果、同歯車も脱落して先の不具合症状を呈する。 同ワッシャーの代替品にEリングを使用し、同歯車を再設置した。この修理により、他の機能の点検が可能となる。 「CDチェンジに失敗する場合がある」不具合については、メカをオーバーホールすることで一旦は改善を確認。しかし、1時間以上放置すると、同様の不具合が再発することが判明。 何度かオーバーホールやグリースアップを試したが、大きな改善はなかった。結果的には、メカをユニットごと交換することで回復したことからすると、メカ部品の摩耗が原因であるったと考えられる。 プラス1スロットインメカは、オーバーホールで回復した。 繰り返し、CD再生やチェンジ動作の確認を行う。 写真は掲載していないが、「ダブルTAPEチューナーアンプデッキ:RX-P840」には、800箇所を超えるハンダ付け部の劣化が見つかり、こちらもすべて補修を行った。 その他にも多数の修理を行い、エージングを実施。作業を完了した。♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2016年08月17日
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今回の修理は、「KENWOOD MDX-02 MDラジカセ(発売日:2000/7/1)」だ。外見の趣が異なるモデル「MDX-01」もラインアップ。かつカラーバリエーション(前者3色、後者5色)も展開し、”より自分らしい選択”を売りにした一台だ。コンパクトな筐体にCD/MD(MDLP非対応)/AM/FMチューナーを装備する。[ケンウッド 本体:MDX-02-S、リモコン:RC-MDX0001]■主な不具合症状と原因CDの認識に失敗したり音跳びする → CD光ピックアップ及びCD基板の電解コンデンサの経年劣化MDの挿入/排出/再生等ができない → MD基板の電解コンデンサ及びMD光ピックアップの経年劣化AM/FMともに受信不可 → TUNER基板のハンダ付け部劣化操作ボタンの大半が誤動作したり操作できない → 押下式スイッチの経年劣化右スピーカーの出力が少し小さく、また電源を切った直後に「ズズズ」様の異音 → パワーアンプICの入力側の電解コンデンサの経年劣化(写真掲載無し)■修理 各部の動作確認の後、分解開始。 まずは、操作ボタン誤動作の原因である押下式スイッチ(タクトスイッチ)を交換。 CD光ピックアップ(CDOPU)「SONY KSS-213CL」を「KSS-213C」に交換。(これまでの修理経験では、同機種のCDOPUには「KENWOOD(JVC) KCP3H」が使用されていた) CD基板の電解コンデンサをすべて同等品に交換(下記の写真は交換前のもの)。 MD基板を取り外す。 同等スペックの固体電解コンデンサがそろわないため、セラミックコンデンサで代替交換。因みにATRAC ICは「SONY CXD2654R 」だった。 MDの挿入/取出しは回復したものの、MDの認識や再生は不可。MD光ピックアップ(SONY KSM-260B)を交換。 仮組してCDとMDの動作確認・調整を実施。 今回交換した部品。 各電子基板のハンダ付劣化部の補修やその他多数の修理・調整を行い、エージングを実施。作業を完了した。♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2021年08月18日
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今回の修理は、「KENWOOD MDX-F1 MDラジカセ(2000年4月中旬発売)」だ。手軽に使えるMDラジカセ入門機種として、多数のカラーを用意したベーシックなモデルだ。[KENWOOD MDX-F1 MDラジカセ(2000年4月中旬発売)] カセットテープからMDへの移行を意識し、両デッキを搭載している。 因みにカセットデッキは、ノーマル(Type I/NORMAL)、クローム/ハイポジション(Type II/CrO2)、メタル(Type IV/METAL)テープ自動対応という、今時ありえない贅沢仕様ユニットを採用している。 ■主な故障と原因CD音とび → レンズ汚れカセット左ch出力なし → 再生磁気ヘッド故障カセット逆再生、巻き戻し不可 →ゴムベルト(2種)劣化、歯車等磨耗■修理作業 まず、分解でトップパネルの取り外しに手こずった。破損させない程度の力とこじりが必要だった。 カセットデッキはソニー製。再生用磁気ヘッドを交換すると左右chから出力を得られたので、ヘッド故障が原因と判明。 逆再生不可の不具合は、ゴムベルト交換とクリーニングだけでは復旧しなかった。同系のカセットユニットと交換したところ、問題なく動作したため、メカ的(プラスチック歯車の磨耗)な不具合が原因と判断した。 結果として、磁気ヘッドを含めてカセットユニットを丸ごと交換することで復旧完了とした(同系のカセットユニット在庫があって助かった)。 付帯すたカセットテープ種別検出部のみ使用が異なったため、旧ユニットのものと交換した。 CDはレンズクリーニングのみで復活。CD光ピックアップに型番の記載はないが、恐らく「KCP3H」 と思われる。 MDは至って健全。各部クリーニングのみ実施。以上で全て復旧だ。--- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆修理や入手代行のご相談は、ここをクリック!☆
2012年03月11日
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今回の修理は、「SHARP MD-Z1 MDラジカセ(発売日:1994年2月)」だ。年に一度くらいは修理依頼をいただくような一台だ。過去の紹介記事はこちら。 [SHARP MD-Z1 MDラジカセ] ■主な故障と原因 CDトレーの開閉不良 → 同ゴムベルト及びグリス劣化CD再生時の音とびが酷い → ピニオンギア破損(亀裂)MD再生時に音とびがあり、録音にも失敗する → MD光ピックアップの経年劣化 → ※修理不可と診断■修理 申告の不具合症状が無事に確認できたので、分解を開始。 CDローディングユニットを分解・清掃・グリース再塗布。同ユニットのゴムベルトを交換し、CDトレー開閉の回復を確認。 CD音とびは、やはりピニオンギアに生じた亀裂が原因だった。本機種では、CD光ピックアップよりも、こちらの劣化の方が早いケースが多い。 同型中古機の流通もほぼなくなり、入手できたとしても同様の故障を有する確率が高い。今回、修理方法を思案した結果、破損した既存歯車を撤去し、代わりにエラストマーパイプを設置した。歯車駆動ではなく、摩擦駆動へ変更した次第だ。同パイプの内径と外形を試行錯誤し、正常にCD演奏する状態に回復できたことは幸いだった。 一方のMDの不具合は、MD光ピックアップの劣化が原因だということは判明している。しかし、同部品は既にメーカーの部品供給が終了して久しい。これまでは中古品で何とか修理してきたのだが、今日(2016/5)に至り、修理を断念する状況となった。 理由としては、(1)MDの論理調整に必要な技術情報が入手できないこと、(2)これを回避するために必要な正常な同MD中古ユニットが入手できなくなたこと、だ。 上記を修理の依頼主にご了解いただき、修理完了とさせていただいた。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★【オークション】整備済みラジカセ・ミニコンポ★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2016年07月15日
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今回の修理は、「CASIO MDH-5 MDラジカセ(おそらく発売日:1999年)」だ。市場のMD浸透に合わせた普及価格帯の一台だ。とは言え、それなりのスピーカーユニットを搭載しており、最近のラジカセと比べれば、音はすこぶる良い。[CASIO MDH-5 MDラジカセ] 普及機らしく、ファンクション(CDやラジオなどの)切替は手動で、ラジオもアナログ式だ。 長い間大切に使ってきたので修理できないかと相談を頂き、修理させて頂いた一台だ。 流通数が少なく、初めて修理する機種だ。■主な故障と原因 MDに録音ができない。最近はMDの再生ができないこともある → MD光ピックアップの劣化故障操作スイッチの多くが誤動作する → 押下式スイッチの劣化故障CD扉が正常に開閉しない → 開閉ノッチの経年使用による摩擦抵抗増加■修理 機能が少ない分、分解は比較的容易だ。 多くのスイッチが動作しないか誤動作するので、点検前に押下式スイッチを全交換した。 操作できるようになったので、点検を再開。MDレンズのクリーニングで再生は復旧したが、録音は以前できない。 この状況から、MD光ピックアップの劣化が原因とあたりを付け、その交換を試みる。 再度分解し、MDユニットを取外す。 MDユニットを分解し内部を確認。MDメカはカシオのオリジナル。MD光ピックアップは「SONY KMS-260B」、ATRAC ICは「Panasonic MN66614R4C1」だ。 MD光ピックアップを交換してみる。 これを交換した場合、個別調整が必要となる。しかし、当該機もご多分に漏れず、整備マニュアルが入手できない。調整しなくても問題ない場合もあるため、これを期待し、確認。 結果、録音はできたが、数箇所に音跳びがあった。やはり未調整が影響しているようだ。今回は、個別調整を割愛できないと判断した。 改めて整備マニュアルを精査すると、「ZD-3」の機種名で英語版を発見した(ただし、各所微妙に異なる)。 早速、MDの調整方法を確認したところ、「現場ではできない。工場の専用マシンで行え」の記載を発見。仕方なくMDピックアップの交換を断念した。 メーカーが当初より工場以外でのMD修理をしない方針は、初めての経験だ。更に調べると、カシオの他機種も同様のようだ(まいったなぁ)。 幸い、手元にあったカシオの別機種のMDユニットを整備したところ、これが正常に動作したため、MDユニットごと交換を行い、修理を完了できた。[取外して点検中のMD制御基板] 一方のCDは、特段の不具合は無く、全体をクリーニング。CD光ピックアップは、これも初見の「SONY KSS-880A」だ。国内はもちろん、海外からの入手も困難なレアパーツだ。 CD扉の開閉不良は、開閉機構の整備で復旧した。その他各部のクリーニング、組戻し、点検を行う。動作確認と修理後のエージングを実施し、作業完了。 今回は、何度も分解と組戻しを行ったため、かなりの日数を要してしまった。手を動かす事は簡単だが、やはり事前の調査が大切だ。かつ、定石は最善の道程。これらを再認識した修理となった。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪
2014年03月04日
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今回の修理は、「SANYO DSC-S4 デジタルカメラ(発売日:2004/07/09)」だ。 400万画素CCDを搭載した小型で操作性の良いデジカメだ。DIYなどの作業記録用などに自分で使用している一台だ。各種作業ごとにデジカメを分けて使用しているので、この機種は3台所持している。 [SANYO DSC-S4 デジタルカメラ] ■主な故障と原因 日付時刻の保持ができない → メモリーバックアップ用内蔵充電池の劣化■修理概要 デジタルカメラ等では、主バッテリー交換時に日付や時刻、各種設定データが失われないよう、メモリーバックアップ用の電池やキャパシタを別途装備している。Canonのデジカメなどは、市販のボタン電池で交換可能としているが、本機種などでは内蔵充電池が採用されており、メーカーに修理依頼しないと交換することができない仕様のデジカメも多い。デジカメ分解で、安全上、特に注意が必要なのは、内蔵されるフラッシュ用キャパシタだ。分解時に誤ってショート(短絡)すると、90V前後の電圧で感電する。 下記の写真で、レンズの右隣に黒色と灰色で直立する部品がフラッシュ用キャパシタだ。注意深く分解し、写真のような段階でキャパシタの端子間電圧を測定。放電させた後、改めて安全な電圧であることを確認し、続く作業をする必要がある。 因みに放電時の負荷には、半田ごてを接続して使用している。 では、分解する。 事前に作業環境周辺の粉塵を除去し、戸や窓を閉じ、室内空気の対流が少なくなるよう留意する。 この時点でレンズ内側やCCD素子が暴露するため、埃や粉塵には要注意だ(逆に埃を取り除く機会でもある)。交換すべき内蔵充電池は、下記の写真の右手基板上に位置する。 既設の劣化した内蔵充電池付近を拡大撮影したものが下記の写真だ。 既設の充電池は、リチウム二次電池「SANYO ML614」(写真左)。これを新たに入手した同等の「SII MS621FE(写真右)」に交換する。後者の方が、若干蓄電容量が多い。 内蔵充電池は、別種部品との交換が憚られる電気部品の一種だ。充電特性や放電特性をデータシートで比較し、性能と安全に留意しながら、交換の妥当性を十分に事前吟味する必要がある。 交換を完了したのが下記の写真だ。 上記作業を完了した当該デジカメを毎日1ヶ月間使用し、現状、問題なくメモリーバックアップができ、使用もできている。
2014年10月20日
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♪ 今回の修理は、「SONY CMT-J3MD MDミニコンポ(発売日:1999/11/10)」だ。シンプルな外観の筐体にCD/MD/カセットテープ/FM/AMを搭載。カセットテープからMDへのメディア移行を目論む途中の一台だ。 ただし、2000年のMDLP (MiniDisc Long-Play mode)規格公開前の設計・製造のため、MDLPには非対応だ。[本体:HCD-J3MD、スピーカー:SS-CJ3MDS、リモコン:RM-SJ373]■主な不具合症状と原因CDトレーが開いたまま閉まらない → 同部ゴムベルトの経年劣化CD光ピックアップの経年劣化TAPEの早送りができない → ゴムベルト及びピンチローラーの経年劣化内臓リチウム充電池の経年劣化■修理 細かな粉塵侵入が顕著。極力除去しつつ分解を進める。不用意に粉塵を残したままにすると、修理後の輸送や再設置の振動によりそれら機器内部を移動・拡散し、思わぬ不具合を招く危険性がある。 これらを予防する観点から機器内部の清掃は、ハンダ付け部の劣化補修と同様、重要な修理作業の一環と位置付けて実施している。 劣化したCDローディングメカユニットのゴムベルトを交換。同ユニットの単体テストでCDトレーの正常な開閉を確認。その後、同ユニットの清掃・注油も実施。 劣化したCD光ピックアップ(SONY KSS-213B)を交換し、CDトラバースメカの清掃・注油を実施。 TAPEのピンチローラーを交換し、磁気ヘッド周りを清掃。 劣化したTAPE系のゴムベルト1本を交換しつつ、プーリー等を清掃。 経年劣化した内臓リチウム充電池を交換。 MDメカブロックの粉塵を除去し、MDレンズと同録音磁気ヘッドも清掃。MD光ピックアップは「SONY KMS-260B」、ATRAC ICは「SONYCXD2654R 」だった。 各電子基板のハンダ付劣化部の補修やその他多数の修理・調整を行い、エージングを実施。作業を完了した。♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2020年02月11日
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今年の初夏から秋にかけ、電気製品を中心に家財の故障や破損が相次ぎ、買い換えとなった。 寿命以外にも落雷による故障もあったため、損保会社への提出書類の作成や設置交換に、思いのほか日数を取られる事になった。 本ブログの修理記事で紹介した機器もいくつかあった。まとめて紹介。■AV系◎HDビデオレコーダー【寿命故障】Panasonic DMR-XP12 → Panasonic DMR-BRW1000【落雷故障】Panasonic DMR-XP12 → Panasonic DMR-BRW500◎デジカメ【寿命故障】SANYO DSC-S4→ SANYO DSC-S4■PC系◎プリンター【使用故障】NEC PR-L5600C → brother DCP-J957N【寿命交換】brother MFC-410CN と MFC-425CN → brother MFC-J870N◎液晶モニター【落雷故障】I-O DATA LCD-MF234XPBR → I-O DATA LCD-MF235XDBR◎NAS(ネットワークハードディスク)【落雷故障】I-O DATA HDL-F320 → I-O DATA HDL-A2.0RT◎外付けハードディスク【落雷故障】I-O DATA HDH-U320SR → I-O DATA HDJA-UT2.0■白物家電系◎エアコン【寿命故障】SANYO SAP-406VR2 → TOSHIBA RAS-401G◎電子レンジ【寿命故障】SANYO EMO-FE43(C) → Haier JM-FH18C◎FAX付電話【寿命故障】SHARP UX-T7CL → Panasonic KX-PD604DL■その他◎電機テスター【寿命故障】CUSTOM 型番忘れ → sanwa PM-3◎折畳み傘【寿命破損】totes 型番忘れ → mont-bell #1128158◎自転車のタイヤほか【寿命交換】Panaracer PASERA BLACKS → Panaracer PASERA BLACKS以上
2015年10月22日
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今回の修理は、「DENON D-A03 システムコンポ(発売日:2001年8月)」だ。 短い奥行きで、シンプルなデザインと高音質を実現した「ラピシア」シリーズの一台だ。[DENON D-A03 システムコンポ]■主な故障と原因CD再生不可 → CD光ピックアップ故障一部スイッチ誤動作 →スイッチ接点劣化CDトレーカバー割れ■修理 設置面積が少なく音も良いので、個人的に好きなシリーズだが、分解には少々"コツ"が必要だ。分解は、筐体を前後部に分割するのだが、噛み合わせ部にシームテープが貼られており、少しずつ力を入れながら分けていかないと、分割が覚束ない。 分解できれば、後はユニット単位で修理ができる。 後ろ半分には、電源ユニットとスピーカーシステムが設置されいる。 前半分には、主基板、CDユニット、表示部、操作部がある。 電源ユニットには、多数の半田付け劣化があることが多い。点検し、全て補修する。 CDピックアップは、「SHARP HPC-3LX」だ。 国内での入手が困難なパーツだ。今回はレーザーの発光が確認できなかったため、交換修理した。 MDユニットは、丸ごとシャープ製だ。 MD光ピックアップは「HPM312S」、ATRAC ICは「LR37816A」だ。 MDユニットは、CDやTAPEユニットより密閉度が高いため、粉塵による汚れが少ない。レンズと磁気ヘッドを中心にクリーニングする。 今回はこれで無事に復旧。ただ、最近は修理が完了できないケースが増えてきた。CDが所定の性能が出ないのだ。どうやら、いずれのケースでもCD制御基板のICに故障があるようで、CDピックアップを交換しても修理が効かない。 当方は個人診療所と同じで、高価な診断機器を所有していないため、これ以上はお手上げで、修理を断念することにしている。ICも入手できないしね。追記(2014/10/21) 交換テスト用に使用していた同CD光ピックアップの一部に故障があったことが判明。正常品に交換することで、無事に復旧することを確認した。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセとミニコンポ修理のご相談は、ここをクリック!☆
2013年03月02日
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前回のキッチン用混合水栓に次ぎ、浴室のシャワー付サーモスタット混合栓を交換した。 既設水栓は竣工時に設置された約30年前のものだ。一般的には10年前後が製品寿命とされることを考えると、随分と長く使えたものだ。 数年前に不調のシャワーヘッドを交換したが、最近はサーモスタットの調子が悪く、湯温調整にムラがあった。[既設シャワー付きサーモスタット混合水栓] 同様の水栓は、ホームセンターや通販などで約1万円からで入手できる。専門業者さんから調達すると、工賃込みで約4万円からの費用がかかるようだ。 さて、今回新たに購入したのは「SANEI SK1800DS9-13」だ。既にメーカー製造・販売を終了した製品のようで、送料込みで約1.2万円で販売されていた。 同水栓の交換要領は、SANEI社の「水まわり解決帖」の当該ページに従ったので、こちらを参照いただきたい。また、新しい水栓にも、施工・取扱説明書が添付されており、こちらも参考にした。 以下、施工写真を順に紹介する。 偏心管を取り外すと、ザルボと呼ばれる部品も一緒に外れてしまった。 このザルボは偏心管と固着して取り外すことができなかった。 急遽ザルボの寸法を測定し、最寄りのホームセンターで調達。このザルボと呼称する部品、同じSANEIの物を購入したが、品名は「継足しソケット(ツギタシソケット)」と異なる名称が付けられていた。説明書とは呼称が異なるため、注意が必要である。 ザルボ(継足しソケット)用の六角スパナ(六角レンチ 12mm)も併せて調達。[SANEI SK1800DS9-13 シャワー付サーモスタット混合栓] 説明書には、定期的(3-5年)な部品(逆止弁2個 税別定価\1,400/個)交換の指示がある。また、製品寿命は10年前後との記載もある。交換部品1個が約千円から5千円超(工賃別)であること、また、新品の同水栓が1万円程度であることを考えると、10年毎で同様の水栓をDIYで新品交換する方が得策のようだ。 故に次の交換は、10年後の2029年頃だ。 (おわり)
2019年04月19日
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今回の修理は、「東芝 AW-702HVP 全自動洗濯機(2002年製)」 だ。我家で現役活躍中の洗濯機。発売当時、汚れや洗剤で弱まった水に除菌パワーをつけた除菌活性水で、すすぎながら衣類も槽も除菌するがうたい文句の一台。 [東芝 AW-702HVP 全自動洗濯機]■主な故障と原因電源が入ら無いことがある → スイッチ接点の劣化 ■修理 操作盤のみの取り外しができる。ポイントは写真(下)の隠しねじだ。マイナスドライバーなどで隙間をこじると小パネルが外れ、隠しねじが現れる。このねじを外すと、操作盤全体を右に5mmほどスライドさせ、上へ持ち上げると外れる。 全ての信号線コネクタを外すと操作盤を本体から切り離せる。 電源ボタンは、オムロン社製のマイクロスイッチだった。 分解すると、案の定接点が激しく劣化している。これが接触不良して電源が入らなかったりする原因だ。 スイッチ類は、同じものが入手できれば交換した方が良いが、古くなると大概入手できない。よって、マイクロスイッチ自体を分解し、劣化した両接点を紙やすり等で研磨する。 組み直して復旧を確認し、修理完了。
2012年12月18日
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今回の修理は、MDドライブを2台搭載する「ビクター NS-X7WMD」だ。両MDとCDが動作せず、CD扉が開かない言う故障状態だ。 [理前のビクター NS-X7WMD] 外装汚れをサッと拭き取り、故障箇所と修理可不可の当たりを付けるため、まずは分解。 バブル期製造の製品は機能重視で分解も難解だが、崩壊以降の製品はコスト重視のために組み立て易くできている。即ち分解もし易いことが多い。[分解中のNS-X7WMD][CDとMDユニットを取り外したNS-X7WMD] NS-X7WMDは、きわめて分解しやすい機種だった。動作不良のCDユニットには、レンズに曇りがあったため、これをクリーニング。 CD扉の開閉はゴムベルトを使用していたが、このベルトが劣化して伸びていた。このため、CD扉を開くことができなかったようだ。ゴムベルトを交換した。機械的な異常は他になかった。 次に動作不良のMDユニットに取り掛かる。 [NS-X7WMDのダブルMDユニット] 分解して分かったのだが、2台のMDユニットを搭載していると思っていたのだが、なんと1つのMDピックアップユニットを共有する仕様となっていた![1台のピックアップを共有するNS-X7WMDのダブルMDユニット] 2つの客室を行き来する接客係のようにピックアップ部が両デッキを行き来するようになっていた。 2台のMDユニットを搭載するより、こうした方が全体としてコストダウンできたのであろう。レンズクリーニングとメカ機構の清掃とグリスアップを行った。 筐体の洗浄と破損箇所の修理を行い、組上げを行った。[修理の完了したNS-X7WMD(落札済み)] 動作を確認する。珍しく一発OKで修理完了。なかなか良い音だ。MD to MDコピーもバッチリだ。一発で修理が完了することは、ほとんどない。ひどい時は、五回くらい分解・組立てを行い、修理断念ということもある。 修理成功の確立は、60%くらいだろうか。もちろん新品部品をメーカーから取り寄せて修理すれば、90%以上の確立で治る。しかし、部品代が高くつき過ぎるので原則行わない。修理を行うプロセスの面白みにも欠ける。(^_^; そんな訳で、修理し切れなかったラジカセやコンポが屋根裏に多数積まれ、二個一修理される機会を待っている。 --- 趣味で修理したラジカセ/ミニコンポを中心に出品 ---★京とんびの気まぐれオークション★(^_^)/ あの頃の懐かしいコンポを復活 (^o^)/
2010年11月28日
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洗面台と流し台の排水管から度々悪臭がするようになったため、排水管の防臭キャップを交換することにしました。 因みに10年前に取り付けた製品は、次の製品です。当時近所のホームセンターにこれしかなかったのですが、差し込む排水管が斜めになると隙間ができてしまい、密閉しなくなります。我が家は蛇腹状の排水ホースなので、使用しているうちにホースがどうしても斜めになり、できた隙間から悪臭と水気が上がってきてしまうのでした。 【三栄】 防臭キャップ (PH62-84) 今回取り付けたのは、次の製品です。【カクダイ】 防臭ゴム【呼50×32】 (0416-4) 排水管の寸法に合わせて選ばないといけないですが、気密度が高い製品です。 以下の写真の順で取り付けました。所要時間は30分ほどです。 [排水トラップの水を抜く][床にある排水口][防臭ゴムを排水ホースに取り付け][排水口に防臭ゴムを押し込む] この要領で流し台の排水管にも防臭ゴムを取り付けました。見事に悪臭はとまりました。(おわり)
2009年12月16日
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今回の修理は、「SONY CMT-M333NT MDミニコンポ(発売日:2002/11/21)」だ。 MD録音機器とパソコン間の音楽転送規格である「NetMD」に対応。専用アプリ「SONY SonicStage」をパソコンにインストールして使用する。また、新開発の「ATRAC/ATRAC3 DSP TYPE-S」を搭載し、従来のSPモード録音(TYPE-R)だけでなく、LPモード録音での高音質化を実現している。 [SONY ソニー CMT-M333NT(本体:HCD-M333、リモコン:RM-SM100W)] ■主な不具合症状と原因カセットテープの早送りと巻戻しができな → ゴムベルトの劣化MDのディスクが排出できない → ゴムベルトの劣化■修理 TAPEメカは、本体上面に設置されている。 粉塵の侵入があるので、同メカを清掃。 この年代になるとTAPE系の部品単位の供給は無く、「TAPEデッキメカ一式」とブロック単位の組品での供給しかなくなっている。 早送り・巻戻し用のゴムベルトを代替品で交換し、回復を確認。 MDメカを分解して残留していたディスクを取り出し、清掃。 MDローディング用のゴムベルトを代用品で交換し、回復を確認。 MD光ピックアップは「KMS-260E」、ATRAC ICは「SONY CXD2662R」が使用されていた。 各電子基板のハンダ付部の多数に劣化を確認したため、これをすべて補修。 CD光ピックアップ(CDP)は「SONY A-MAX.3」 だが、単品での部品供給がなく、これを含むCDベースユニットでの提供であったため、その型式の「BU-30」と称される場合が多い。既にメーカーからの部品供給は停止している。 因みにCDP故障よりも、BU-30の歯車破損による故障の方が多い。 その他にも多数の修理を行い、エージングを実施。作業を完了した。 ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2017年08月01日
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今回の修理は、「Panasonic RX-MDX3 MDラジカセ(発売日:1997年12月)」だ。 往年の「コブラトップ」を継承しつつ、MDへの以降を目指し、カセットテープを排除した一台だ。 [Panasonic RX-MDX3 MDラジカセ] 素直な印象の音。往年の「重低音」になれた方には物足りないと思うが、料理の味付けと同じく、こちらの方が素材の特徴がよく分かる。■主な故障と原因CD再生不可 →CDレンズの曇りMD再録不可 →MDレンズの曇り■修理 底面から分解する。各部が上手に配置されており、分解は容易に思う。 スピーカーはフルレンジが左右各一台ずつ上向きに設置されている。スピーカーユニットから出力された長は、直上にある反射ユニットにより前方180度に拡散される仕組みだ。 特徴であるコブラユニットを取り外す。メカ機構が煮詰められており、安定した開閉を実現している。 CD光ピックアップは、Panasonic製だが、型番は例によって記載がなく不詳(年代からすると「RAE0152Z」と推測)。CDレンズクリーニングで復旧。 MD光ピックアップもPanasonic製だが、型番は不詳。MDもレンズクリーニングで復旧。 以上で作業完了。--- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆修理や入手代行のご相談は、ここをクリック!☆
2012年12月01日
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一昨年の断熱材追加に続き、今年は「遮熱シート」を屋根裏に新規設置した。遮熱シートには、入手性が良く価格も手頃な「川上産業 アルミプチ」を選択。[川上産業 アルミプチ] 太陽光で蓄熱した屋根瓦から室内方向への輻射熱をアルミプチで反射させ、天井裏および2階の室温上昇を抑制することが目的だ。[遮熱シート設置前の屋根裏] 5月下旬とは言え天気が良い日中には、天井裏は35度前後にもなる。更に屋根から輻射熱を明らかに感じる。 [遮熱シート設置後の屋根裏] アルミプチを設置するや否や、顔に感じる輻射熱が明らかに減った! [南西側の側壁にも遮熱シートを設置] アルミプチがどのくらい効果を発揮するかのか、少し楽しみだ。今年の夏をエアコンなしで乗り切れとありがたいのだが。
2012年06月05日
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今回の修理も「SONY D-3000 CDラジオ "Celebrity"(発売日:1993年)」だ。 最近、修理依頼が増えている(過去の記事)。 [SONY D-3000 CDラジオ] ■主な故障と原因 CD再生不可(定番故障) → CD光ピックアップの劣化操作ボタンや脚部(インシュレータ)のベタ付き(定番故障) → 表面の材質劣化電球をLEDに換装(要望)(電球の球切れは定番故障)メモリーバックアップ不可(定番故障) → 内蔵充電池の劣化一部電源IC不良天板開閉時に若干の異音 → 開閉メカへの粉塵侵入リモコン操作不可 →リモコンの故障(定番故障)■修理 CD光ピックアップ(SONY KSS-210B)のレーザー出力がまったく無い。 これを交換・調整して復旧。 電球切れを見越して予防交換の要望があったため、CD扉内照灯と表示部バックライトをLEDに換装した。電圧調整回路の追加と、既設回路の一部変更が必要。 寿命故障のメモリーバックアップ用内蔵充電池を交換。また、電源用IC(3端子レギュレータ)に不良を確認し、これを交換。 天板開閉時の異音は、メカへの粉塵侵入が原因。取外してオーバーホール。乾式トルクリミッタを内蔵している。これ程の機構を有した他機種は見たことがない。前機種D-2010の天板破損が多かったことに対する、SONYの本気対応だろうか。 リモコン操作不可は、リモコン自体の故障と判明。赤外線LEDが常時点灯し、正常信号を発光しない。 ICかトランジスタの故障と思われるが、交換部品を入手できないため修理不能。 操作ボタンや脚部がベタ付くのは、部材の表面が紫外線等で劣化することが原因。劣化表面が保護層となり、内部への劣化進行を防いでいる。 溶剤を用いて劣化表面を除去・研磨して復旧。再劣化を抑制するため、保護剤を表面に塗布。下写真は復旧後の脚部。エージングを実施し、作業完了。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★整備済み「ラジカセ」や「ミニコンポ」のオークション★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ修理・ミニコンポ修理の相談は、こちら!☆
2014年11月08日
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今回の修理は、「ソニー ZS-M35 MDラジカセ(発売日:1999/10/21)」だ。4色のカラーに加え、光る“イルミネーションLED”を採用するなど、ファッション性を強く意識したデザインだ。 なお、ZS-M3xシリーズは、「ZS-M35 (発売日:1999/10/21) → ZS-M30 (発売日:2000/10/21) → ZS-M37 (発売日:2000/11/21)」の順に発売されていた。過去に紹介したZS-M37の記事では、順序を間違えて記載していたので訂正したい。 [SONY ZS-M35 MDラジカセ]■主な故障と原因 CD再生不可 → CD光ピックアップのレンズ汚れ 電解コンデンサの故障上面の操作ボタンが誤動作 → 押下式スイッチの劣化■修理 CD再生不可は、レンズをクリーニングすることで復旧を確認。 主基板を中心にハンダ付け部の劣化が多数確認された。シールド板も取外して点検し、ハンダ付け部の劣化を全て補修。 この年代の機種に搭載された海外製電解コンデンサは、経験的に故障が多いようだ。 防爆弁が動作したものは一見して故障と判断できるが、今回は無い。しかし、外見に異常はないが、点検してみると、容量が許容誤差以下に低下したもの、逆にこれを超過したものを主基板で確認。結果、100μF×3個と470μF×1個を交換した。 CD制御基板は、 ハンダ付け部の劣化を補修。 CD光ピックアップは、「SONY KSS-213C」だ。トラバースメカのオーバーホールを実施。 TUNER基板も、 ハンダ付け部の劣化を補修。 MDピックアップは「SONY KMS-260B」、ATRAC ICは「SONY CXD2654R」だ。 上面の操作ボタン誤動作の原因は、押下式スイッチの劣化。これを交換修理(写真忘れ)。 他多数の修理を行い、エージングを実施。作業を完了した。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★【オークション】整備済みラジカセ・ミニコンポ★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2016年02月18日
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芽を出したはっさくが大きくなってきたので、植え替えをした。[植え替えたはっさく][発芽した夏みかん] 静岡県に住んでいた頃、柑橘類の木が民家の庭に植わっているのを目にした。実が大振りだったが、はっさくか夏みかんか、どちらだったのだろうか。 [アサガオも発芽] 毎年日除け代わりに植えているアサガオも発芽した。今年は少し植えるのが遅かったので、日除けにはならなそうだ。
2010年07月18日
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今回の修理は、「SHARP MD-Z5 MDラジカセ(発売日:1995年11月)」だ。 「MD STUDIO」のZシリーズで、MD-Z1、MD-Z3に続く3機種目の一台だ。 [SHARP MD-Z5 MDラジカセ] スピーカーには、北海道の高地に生息するチシマ笹の幼かん繊維を素材に新開発した振動板素材「HOROFINE(ホロファイン)」を採用。透明感のある音色で、高音域まで伸びのある優れた再生特性。個人的には、好みの音だ。■主な故障と原因 CD再生不可 → CD光ピックアップ故障■修理 大柄なボディ。スピーカーユニットも10cmコーン型フルレンジを搭載している。 CD光ピックアップは「SHARP H8151AF」だ。 既に発光していない。同系のピックアップをSHARP QT-K5から移植して復旧。 MD光ピックアップは「SHARP H8153AF」。SHARP MD-Z1のメカニズムと比較し、随分とすっきりした印象。特に問題はない。各部をクリーニング。 MDのATRAC ICは「SHARP LR37673」だ。 各部点検中に見事な半田付けの亀裂を発見。他の箇所も含めて補修して復旧。 その他各部のクリーニング、組戻し、点検。動作確認と修理後のエージングを実施し、作業完了。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ修理・ミニコンポ修理の相談は、ここをクリック!☆
2013年10月19日
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今回の修理は、「SONY ZS-D55 パーソナルオーディオシステム(2000年6月発売)」だ。CDトレーが開閉しないと言う故障だった。[SONY ZS-D55(2000年6月発売)レストア済み] この機種のCDトレーは、揺りかごのように円弧を描いて出てくる凝った仕組みだ。 内部は下記のような状況。粉塵も少なく、程度は良い。前面部に向かって電子基板等が幾層か重なった構造で、分解/組上げの難易度は少々高めだ。 [ZS-D55の内部の様子] カセットテープ部は上部にあるため、直ぐに取り外すことができた。駆動ベルトの劣化も無く、清掃とアジマス調整のみでOKだった。 [ZS-D55カセットテープ部] CDプレーヤー部は取り外すのに一苦労。設計者は、さぞや苦労して実装方法を考えたのだろう。CDトレーが出ない原因は、 グリスが不足し、開閉ギアの噛み合わせがずれていたためだった。 ここで一旦組み戻し、CDが正常に再生されるかを確認。NG(^_^;だ。再度分解する。 [ZS-D55のCDプレーヤー部] CDピックアップは、 初めて目にする「DAX-11」という形式。インターネットにもほとんど情報は無かった。 レーザー出力を調整するのだが、組上げないと正常にCDを読み取るかの確認ができないと言う難儀な設計だ。 何とか調整ができ、CDを読み取るようになったが、CDによってはNo DISKとなってしまう。CDピックアップの寿命が近いようだ。 こうして修理が完了したZS-D55は、別途リモコンも入手し、現在寝室で目覚まし時計代わりに愛用している。--- 分解清掃&修理したラジカセやコンポを出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★あの頃のカセットやCDを もう一度ラジカセで、コンポで聞く懐かしい音楽とともに 過ぎし日々が甦る ♪~(-_-).o○
2011年01月19日
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今回の修理は、「Panasonic SC-PM77MD MDミニコンポ(発売日:2003/04/20)」だ。 CD5枚をセットできるCDチェンジャーを搭載し、WMAやMP3の音楽データ形式の再生に対応する。また、HighMAT レベル1規格で作成されたCD-RやCD-RWなどのメディアにも対応している。[パナソニック SC-PM77MD MDミニコンポ(本体:SA-PM77MD、スピーカー:SB-PM77、リモコン:EUR7711050)]■主な不具合症状と原因CD再生不可 → CD光ピックアップ及びCD制御基板の故障CDチェンジ不良 → ゴムベルトの劣化カセットテープの再生・録音等不可 → ピンチローラー及びゴムベルトの劣化、各部の錆など■修理 複数枚のCDトレーを有するCDチェンジャーは、省スペースではあるものの、その機構はとても複雑で、分解や組立には集中力と時間が必要だ。本機種に搭載されるCDチェンジャーも、その類だ。 CDチェンジャーのゴムベルトを交換。 次いでCD光ピックアップ(Panasonic製 RXQ1013)を交換するも、CD-RWの再生に失敗する。更にCD制御基板も交換し、回復を確認した。 カセットTAPE部は、走行系の経年劣化が激しい。 まずはピンチローラーを交換。キャプスタン軸や磁気ヘッドを研磨・清掃。 ゴムベルト2本中、劣化した1本を交換。 各電子基板のハンダ付劣化部を500箇所ほど補修。 その他多数の修理を行い、エージングを実施。作業を完了した。 ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2018年03月09日
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今回の修理は、「KENWOOD MDX-L1 MDラジカセ(発売日:2005/11)」だ。デザインは、2002年発売のMDX-K1を踏襲し、「デジタルオーディオプレーヤー・リンク機能」を追加した一台だ。[KENWOOD MDX-L1 MDラジカセ]■主な故障と原因CD再生不可 → CD光ピックアップレンズの曇り■修理 CD光ピックアップレンズの曇りを除去で復旧。各部をクリーニングするために分解した。 念のため、半田付けの怪しい箇所を補修。 CD光ピックアップは、「SONY KSS-213CH」。ケンウッドの機種のみで採用されているようだ。外見上は、KSS-213Cと同一だ。 MDは、ユニットごとソニー製だ。同形式のSONY製品と共通なので、ユニット交換可能だ。 MD光ピックアップは「KMS-260E」、ATRAC ICは「CXD2664R」だった。MDパーツは国内外とも一般流通しておらず、入手はメーカーからのみとなる。しかし、消費者への直接提供はしてくれない。融通の利く電気店を経由するしかないが、小売価格はかなり割高だ。もちろん、電気店への卸価格も同様に割高である。 この機体は、製造年が2008年と新しく、これと言った劣化もない。作業完了だ。--- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆修理や入手代行のご相談は、ここをクリック!☆
2012年11月04日
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今回の修理は、「KENWOOD SE-5MD MDミニコンポ(発売日:1998/9)」だ。MD/CD/カセットテープ/FM/AMを搭載した機種だ。カセットテープからMDへの移行を意図した年代に発売された機種だ。 [KENWOOD SE-5MD(本体:RXD-SE5MD)] 取扱説明書の表紙には、 「SE-5MD」「SE-500MD」「SE-55MD」「SE-50KS」の各システム名が併記されており、セット構成や流通・販売の別により、細かな差異があったと推測される。■主な故障と原因カセットテープの再生ができない → ゴムベルトの劣化表示部が明暗する場合がある → ハンダ付部の劣化 インターネットを検索しても、あまり情報の出てこない機種だ。 不具合症状を確認し、分解開始。 CD光ピックアップは「KENWOOD KCP1H」、MD光ピックアップは「SHARP H8173AF」、ATRAC ICは「SHARP LR37648」だった。 TAPEユニットは、フロントパネルに設置されている。 TAPE動作不良の原因は、ゴムベルトの劣化によるスリップだ。プーリーへの粉塵付着が、同ベルトのスリップに拍車をかけていた。 汎用ベルトに交換し、機能の回復を確認。 同ベルトのメーカー純正部品の供給があったため、 改めてこれと交換。 各電子基板のハンダ付部の劣化が顕著だ。表示部が明暗するのは、これが原因だった。 その他にも多数の修理を行い、エージングを実施。作業を完了した。♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2017年01月07日
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今回の修理は、「ビクター RC-Z1MD MDラジカセ(発売日:2002/09/13)」だ。 同社独自の音場再生回路「αサウンド」とカラーイルミネーション搭載している。 [ビクター RC-Z1MD MDラジカセ] 機能と価格を高水準でバランスさせた大衆向け製品の手本のような一品だ。■主な故障と原因CD再生不良 → ディスク回転用モーターの劣化故障TAPE再生録音不良 → ゴムベルトおよびピンチローラー劣化 ■修理 ビクターのラジカセは構造が良くまとまっており、分解と組立ては容易な部類だ。 MDメカニズムは同社オリジナル。CDは他社製と同社オリジナルの場合とがある。この機種は、ビクターオリジナルのメカを搭載していた。CD光ピックアップは入手困難な「OPT-73B1」だ。 CDは再生されないが、CD光ピックアップは発光(直視厳禁)し、初期動作を実行していた。しかし、ディスクが回転していない。手でディスク回転を補助してやると、うまく再生を行う。どうやら原因は、ディスク回転用のモーター劣化のようだ。 幸いなことに、同系のCDユニットがあったので、これと交換して復旧とした。 次はカセットテープだ。手動でメカニズムを動かしてやると、駆動用ゴムが劣化して伸びていることが判明。また、ピンチローラーのゴムも劣化による効果が著しいことも分かった。 私の経験的にビクターのピンチローラーゴムは、他社と比較した場合、経年劣化が顕著に思われる(使用環境による寿命差有り)。同部品はウレタンゴム製と推測たれるため、加水分解が促進され易い高温多湿な使用環境で使用すると、劣化が促進される。 ビクターに純正部品を確認したところ、ピンチローラー単体での提供はなく、「ヘッドセット」として再生録音磁気ヘッドと一体部品(2000円程度)としての提供になるとのことで、価格的に断念。 幸いなことに、同系のTAPEユニットがあったので(^_^;、これと交換して復旧とした。 お決まりの調整を行い、全復旧、修理完了とした。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆修理や入手代行のご相談は、ここをクリック!☆
2012年04月27日
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寒くなると、どうも断熱ネタが多くなりますね。自転車の変速ワイヤーも交換したいのですが、どうも後回しになってしまいます。 さて、今回は浴室窓の冷気対策です。 築20年目の我が家の風呂は、作り付け(と言えば聞こえは良いが...)。今時はめったにお目にかかれない総タイル張り(天井はモルタル)です。小窓も当然ながらシングルガラスです。[冷気を吹き降ろす風呂の小窓とタイル] マンションから引っ越した当初は、寒くて寒くて、風呂に入るのが嫌でしたね(^_^;。 比叡(山)おろし宜しく、風呂の上にある窓付近から冷たい風が吹き降ろしてきます。 何とかこの冷気を防ぎたいと思いながら思案している間に、体の方が寒さに慣れてしまいました(^_^;。 しかし先日、偶然にもバスマット(材質:EVA)と風呂の小窓の寸法が同じ事に気づいたのです。そんな訳で、はめてみました(若干カットしました。スリットはテープで裏から目止め)。[風呂の小窓にはめたバスマット(^_^;] う~ん、ピッタリ。効果の程は以外にありました! 冷気がずいぶんと減りました。また、小窓の結露もずいぶん減りました。 と言うことで、格好悪いですが、このままで対策とすることに決定ました。(おわり)
2009年12月13日
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今回の修理は、「シャープ SD-FX200 MDラジカセ(発売日:2005/3/18)」だ。CD-R/CD-RW再生にも対応し、乾電池でも稼動する。更にカラオケマイク用端子を装備し、MDやTAPEへのミキシング録音を楽しめる日本的一台だ。 [SHARP SD-FX200 MDラジカセ]■主な故障と原因TAPE再生不安定 → ゴムベルト劣化上面部スイッチ一部誤動作 → タクトスイッチ劣化■修理 2000年代中盤のラジカセは、バブル期のラジカセとは対照的に、メーカーを問わず分解・組立てが容易だ。 組立作業にかかる費用の削減に貢献したことだろう。 カセットテープの再生不良は、明らかに駆動用ゴムベルトの劣化によるスリップが原因だった。ベルト長さを採寸し、バンコード融着。交換して復旧だ。 上面部スイッチの一部が誤動作するのは、やはりタクトスイッチの劣化による抵抗値上昇が原因だった。こちらも交換して復旧。 それ以外は至って問題なし。乾電池動作は、単2乾電池が10本が用意できなかった。試験用のDC電源も、12Vまでしか対応していないため、遺憾ながら確認を断念。まぁ、問題ないとは思うが。 メカや筐体をクリーニングし、各部を調整して全復旧とした。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆修理や入手代行のご相談は、ここをクリック!☆
2012年04月30日
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今回の修理は、ヤマハの機械式メトロノームだ。昭和50年/1975年製造と、私が修理した機械の中で最も古い。故障の症状としては、まったく動かないとのことだった。 外観は大きな傷もなくきれいだ。丁寧に使われていたことが察せられる。しかし、確かにまったく動作しない。ぜんまいを巻いてみると、既にいっぱいまで巻かれている感じだ。とりあえず分解してみる。[裏蓋を取り外した機械式メトロノーム][メトロノームから取り出した機械部] メトロノームの分解は初めての経験なので、機械部を取り出し、機構を観察する。 動力はぜんまいバネ、歯車とカムを介して振子の付いた針を左右に動かす仕組みだ。拍子用のベルを鳴らす歯車も繋がっている。昔の円盤オルゴールを思わせる形状の歯車だ。 極めてシンプルな機構で、見たところ破損や部品の脱落はなさそうだ。手の力で動力を補助してやると振子が動く。 潤滑用に赤茶色いグリスがあるが、これが硬化している為かと思い触ってみたところ、硬い。松脂のようになってしまっている。動作不能の原因は、これだ。 早速硬化したグリスを洗浄する。使用したのは自動車用金属部品の脱脂に使う溶剤だ。いつも自転車部品の洗浄に使っている。[硬化したグリスを洗浄] 角度を変え30秒ほど噴射洗浄すると、徐々に動き出した。どうしても落ちない固着グリスは竹べらでこそげ落とした。快調に歯車が回る。 新しいグリスを塗布し、ケースに収め直す。見事に動き、拍子用のベルもチンチンと鳴ってくれる。 [修理の完了したヤマハ製の機械式メトロノーム] 念のため、動作精度を確認。テンポを60に設定したときの秒数をキッチンタイマーで測定。OK。誤差は1秒未満。 機械式のメトロノームは、現在でも少数種が数社から販売されているが数千円から数万円の価格だ。一方、乾電池で動く電子式メトロノームは、千円を切る価格からあるようだ。機能も後者に軍配が上がる。 何でもかんでも電子式の現代、電気を使わず、ぜんまいを動力に動くメトロノームは、極めて「エコ」だと思う。私は迷わず「ぜんまいバネ式」を選択したいと思う。 かくて、私が小学生の頃に製造されたメトロノームは再び動作するようになり、早速息子がリコーダーの練習に活用している。ちょっと嬉しい。
2010年12月20日
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今回の修理は、「Panasonic SC-NS50MD ミニコンポ(発売日:1997/2)」だ。5CDチェンジャーとMD、カセットテープを搭載した、多機能なオールインワンミニコンポだ。現在では、このような機種は発売されていおらず、正常動作するものは、貴重な一台だ。[Panasonic SC-NS50MD ミニコンポ] 既にメーカーでは、修理を受け付けてくれない年代の機種だ。 思い出のある機種で、何とか修理できないかと依頼を頂いた一台だ。■主な故障と原因CD再生不可 → CD光ピックアップの劣化 MD挿排誤作動 →接続ケーブル(FFC)端子故障音が異常に小さく、音量調整不能 → トランジスタ故障■修理 非常に分解し易い(組み立て易い)機種だ。 MDユニットは、初めて目にする形式だ。恐らくユニットごとSONY製と思われる。 同ユニットを点検するも問題はない。両端子とケーブルを確認したところ、ケーブル(FFC)端子が一箇所折れ曲がり、コネクタ側とのと接続が断になっていた。慎重に端子の折れを補修し、MDは正常に復旧。 出力系のトランジスタが2種各1個、故障していた。いずれも製造中止のため、特性の近いトランジスタで代替交換する。 2SC2001K(下の写真)は、2SC2120Yに交換。 2SB1238Q(下の写真)は、2SB1181Qに交換。 CDはレンズ清掃で音が戻ったものの、再生が安定せず、CDピックアップを交換することにした。 CDチェンジャーユニットを裏返す。 CD制御基板とCDピックアップトラバース部を幾つかの半田付けとねじを取り除いて分離する。 保守交換用のCDピックアップトラバースは、品番が「RAE0152Z-1C」に更新されていた。 クリーニングしながら組み戻しをし、調整と動作確認を繰り返し、復旧完了。 ■変更履歴◎2014/03/16 交換後のトランジスタの型番に誤記(2SC1181)があったため、正しいもの(2SB1181)に修正 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセとミニコンポ修理のご相談は、ここをクリック!☆
2013年06月16日
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今回の修理は、「CASIO MDH-507 MDラジカセ(発売日:不詳(おそらく1999年))」だ。ジョグダイヤルを採用し、CD/MD/TAPE/FM/AMを搭載したオールインワンラジカセだ。 シリーズにMDH-505、MDH-507(本機種)、MDH-515が存在するようだが、マイナーメーカーだけに、情報はほとんどない。メーカーが情報を残しておいてくれると有難いのだけれど、、、 しかし、このクラスとしては、メジャーメーカーに比肩する機能と音質。要所に日本製電解コンデンサが使用され、コスパを考えれば、むしろ優秀と言える一台だ。 [CASIO MDH-507 MDラジカセ][MDを搭載し、乾電池で使用できる機種は貴重だ] ■主な故障と原因 CD再生不良 → CDレンズの汚れMD再生不良・録音不可 → MDレンズの汚れ上面操作ボタン誤動作 → 押下式スイッチの劣化故障■修理 筐体は、前後に分解する。この年代の機種にしては、フラットケーブルの数が多く、再組み立ては手間がかかる。 スピーカーはカシオ製ではないものの、しっかりとしたフルレンジユニットが採用されている。 後部筐体には、電源が配置される。 CD光ピックアップは、今は無き「SANYO SF-P101(16ピン --> 15ピン)」だ。レンズクリーニングで復旧。 MDユニットは、ユニークなレイアウト。MD光ピックアップは、「SONY KMS-260B」、ATRAC ICは「Panasonic MN66614R4C1」だ。両社が異なることから察するに、CASIOオリジナルのMDメカであろうか。 レンズと録音用磁気ヘッドクリーニングで復旧。 カセットテープユニットも、見かけないタイプだ。 その他各部のクリーニング、組戻し、点検。動作確認と修理後のエージングを実施し、作業完了。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪
2014年01月19日
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今回の修理は、「SONY CFD-DW83 CDラジカセ(1988年製)」だ。この機種も「バブルラジカセ」。中堅機種といったところだ。 私のオークションでを通じ、懇意になった方からの再注文だ。同型機を2台所有されており、「ダメ元でも良いので、見て欲しい」との依頼だ。 依頼品の到着後、早速診断作業に着手。 前回のSONY CFD-700よりもきれいだ。スペックが低い分、音響性能は良いが劣化し易い部材の使用が少なく、何とか修理できそうな感触だ。[SONY CFD-DW83][前面パネルを外したところ][DodecaHONEが見える] [CDピックアップはKSS-210A。もう一台はKSS-210B] [それにしてもネジが多い!][カセットテープ駆動ゴムベルトを張り替える] [オートリバース用ギアのカムが減って動作不良]■故障状況 2台ともカセットテープが「巻戻し不可」の状態。それ以外は問題ないようだ。恐らく原因は、駆動用ゴムベルトの劣化による弛みだと思われる。 1台目を順調にオーバーホールし、組立。途中動作確認でCDピックアップが発光しないことが判明(直視せず、デジカメを介して目視確認)。 CDピックアップを交換したりといろいろと手を尽くした結果、この機種の仕様であることが判明。 CD再生しないとレーザー発光がないという仕様だった。がっくり。まる一日近く原因追求作業に費やしてしまった。まぁ、いい勉強になったと納得する。 結果、2台ともカセットテープ駆動ゴムベルトの張替えと各部調整等で見事に復活。前回のCFD-700は全滅だったので、何とか面目躍如(^_^)v。 現在、最終動作確認中。順調に行けば、明後日には返送できそうだ。 --- 分解清掃&修理したラジカセやコンポを出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★あの頃のカセットやCDを もう一度ラジカセで、コンポで聞く 懐かしい音楽とともに 過ぎし日々が甦る ♪~(-_-).o○
2011年02月23日
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今回の修理は、「Panasonic RQ-SX15 携帯カセットプレーヤー(発売日:1996/2)」だ。この年のグッドデザイン賞を受賞している。ガム型充電池に加え、オプションの乾電池BOXを増設することで、36時間連続再生を可能にした、再生専用モデルだ。 [Panasonic RQ-SX15 携帯カセットプレーヤー] ■主な故障と原因 TAPE走行不可(モーター音あり) → ゴムベルト(2種)の劣化 TAPE巻き取り不良 → 「ギア押えバネ保持部品」の劣化破損(亀裂) TAPE再生が若干不安定 → ピンチローラーの若干の劣化 メカ動作音が若干大きい → 同メカ(AR10系)の特徴+固体差。シリコーングリス塗布 ■修理 修理依頼をいただいた機体だ。ただし、必要な交換部品の大半がメーカー供給終了となっているので、修理は非常に困難だ。 キャビネット(外装)を取り外すと、早々に「ギア押えバネ保持部品(黒色のワッシャー状の部品)」の劣化破損を確認した。中心部から外周部にまで、亀裂が生じている。原因は、環境応力によるストレス・クラックと推測する。接着剤や熱溶着による安定した修理が困難なため、交換以外に確実な修理方法がない。 因みに同部品はメーカーによる単品部品割り当てがなく、メカブロックとして一体供給される。ただし、このメカブロックの供給は、既に終了している(2015/1/16時点)。 一方、モーター部品を外すと、劣化したゴムベルト(ポリウレタン製)が現れた。この AR10系メカでは、2種のベルト(RDV0037とRDV0044またはRDV0038)が各1本、計2本使用されている。いずれのベルトも劣化により、使用の用に耐えない状態だ。原因は、材質の加水分解と推測する。 ベルトRDV0044及びRDV0038(代替)のメーカー部品供給は終了している(2015/1/16時点)。RDV0037は在庫があるようだが、両方がないと復旧はできない。幸い当方に在庫があったため、交換ができた。 ただし、当方が在庫していた最後の1本だ。これらのベルトは約0.5-0.6mm角と細いため、 バンコード丸ベルト(φ1mmから)で代替できない。検討課題である。 さて、先の 「ギア押えバネ保持部品」は、故障した別機種の正常品を移植した。 ついでにとご要望があったので、ピンチローラーも交換した。「ピンチローラー+アーム」を一体とし、部品供給されていた。左右で部品が異なる。 また、ヘッドブロック(RXQ0445またはRXQ0636(共用))として、一体で部品供給もされているが、両者とも、メーカー部品供給が終了している(2015/1/16時点)。 このAR10系メカは、全体に動作音が大きい。メカの稼動部や駆動部にシリコーングリスを塗布することで、若干は動作音を軽減できる。 その他各部を点検・クリーニングして組戻し。動作確認後、エージングを実施し、作業完了。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★【オークション】整備済みラジカセ・ミニコンポ★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2015年02月08日
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先日、「ネットワーク系を屋根裏に集中化」で屋根裏に上がった時、何気なく撮影した写真の一枚に何やら「丸いこぶ状」のものが写っていました。もしやと思い、後日改めて確認・撮影したのが次の写真です(息子も「僕も見に行く」と勇敢にも私の後に続きました)。 実は、昨年、一昨年と2階の居室に蜂が出没し、通風孔から蜂らしきものが出入りすることが確認できたので、役所に依頼して駆除をしてもらっていたのです。 このときの駆除業者さんの話では、姿形から「クロスズメバチ」か「ツヤクロスズメバチ」とのことでしたので、恐らくその時の巣なのだと思います。既に蜂の姿は無く、 空き家となっていました。 一方、通風孔に目をやると、これまた何やらその一部に「泥」が付着して言います。よーく見ると穴も開いてます。うーん、何だろう。 調べてみると、どうやら「エントツドロバチ」の巣のようです。 実は家の外壁にも「トックリバチ」なんかの巣が、いくつかあるんですよね。まぁ、自宅の裏が直ぐに山手なので、蜂に限らずムカデやいろんな虫、蛙やトカゲは、日常的に出没するんですけれどね。 私は、クロスズメバチを含め、人間が何もしなければ危険を加えてこない類の虫や生き物は、原則殺生しないことにしています。幸い、これまで家族に被害が出たことはありません。 しかし、やはり妻や息子は怖がりますし、室内に侵入されると、さすがに駆除しないとしょうがないです。今朝も台所でムカデを一匹駆除しました。(^_^; 自然保護が言われる昨今、できるだけ殺生せず、彼らと共生したいと思います。
2009年06月22日
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今回の修理は、「SONY ZS-5 "ソナホーク" CDラジカセ(発売日:1991年)」だ。同時期に発売の「ZS-7」の下位機種だ。愛称は「ソナホーク」。 何とか修理できないかとご相談いただいた。 [SONY ZS-5 CDラジカセ] ■主な故障と原因CD再生不可 → 主基板ハンダ付け部の劣化主基板の一部が破損 → 筐体の組み戻し時の作業ミスTAPE A/Bとも再生等の一切の動作不可 → ゴムベルトの劣化左スピーカーの音声出力がない → ヘッドホン端子内部の電気接点劣化■修理 分解したこの時点で、ハンダ付け部の劣化が多数目視できた。全ての基板を点検してハンダ付けの劣化を補修。CD再生不可等は、この作業で回復。 マイク入力端子の基板取り付け部。プリント配線がはがれている。同端子と筐体の穴がずれて圧迫されたことが原因。過去の修理時の作業ミスと思われる。ジャンパ線で代替補修。 取外したダブルテープデッキ。磁気ヘッドやピンチローラーは磨耗や劣化が少なく、クリーニングのみ実施。 ゴムベルトは劣化(伸び、硬化)があったために採寸・製作・交換。 TAPE走行速度やアジマス、レベル調整を行って回復。 CD系メカも分解清掃。CD光ピックアップは「SONY KSS-240A」 。比較的高級機種に使用されるタイプ。経年なりの劣化はあるものの、交換するまでには至っていなかった。 CDトレーの開閉用ベルトも劣化していたので交換。 TAPE調整中に突然、左スピーカーの出力が無くなった。ヘッドホンは左右とも問題なく出力がある。原因は、ヘッドホン端子内部の電気接点劣化。分解してクリーニング。 他多数の修理を行い、エージングを実施。作業を完了した。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★【オークション】整備済みラジカセ・ミニコンポ★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2015年11月28日
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正月早々、 電気式湯沸しポット「National(Panasonic) NC-ELV22(2000年製造)」が故障した。「ボタン押してもお湯が出~へん!。昨日(12/31)は出てたのに!」とのこと。 お湯は沸くので、軽量カップで湯をくみ出して使うことで急場を凌いだ(重要な対応!)。 さて、このポット、息子の誕生祝に妻の友人からいただいたもので、既に15年が経過している。当時は3時間おきのミルク作りに活躍してくれた。その後は来客の多い時に引っ張り出し、時々使用していたものだ。 操作ボタンが誤動作している。 どうやら押下式スイッチが劣化故障しただけのようだ。その交換で直る確率が高い。 そこのねじを外すと内側がごっそりと外れる仕組み。 操作基板を確認。 押下式スイッチを交換し、無事に回復を確認。 それ他は軽い錆が所々にある以外、問題は無いようだ。これでもう数年は使用できると思う。
2016年01月13日
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前回は台所用換気扇を交換したが、トイレの既設換気扇も設置から15年が経過したため、交換した。[15年経過した壁埋込形の同時給排形換気扇 National FY-13GH] 撤去開始。まずは、ルーバーを外す。 旧型は木ねじ4本を外し、仮止め用定ねじ2本を緩めると、本体を外せる。 しかし、粉塵の付着が多い。過去に何度か除去したのだが、どうしても付着する。粉塵は主に紙粉だ。付着すると動作音が若干大きくなる。 旧型本体撤去後の壁面開口部。 奥に見えるのは屋外フード(FY-HSP13)。先日取り外して点検・清掃したときに問題ないことを確認しているので、これは現状のまま継続使用する。 新しい換気扇には、同型の「Panasonic FY-13GH2」 を選択した。新型と旧型で、基本的な仕様は同じだが、異なるものがいくつかある。 まずは、ルーバーのデザインと表面の質感(ツルツル→サラサラ)が、また、本体の色がグレー色から黒色に変更されている。[写真左がNational FY-13GH、右がPanasonic FY-13GH2] また、旧型にあった仮止め機構が新型では廃止され、固定ねじ4本のみとなっていた。 取扱説明書と工事説明書が付属する。 新型を取り付ける。プロペラ形状等が変更され、排気風量(m3/時)は旧型より向上。また、旧型では取り外せなかったプロペラも、新型ではワンタッチで取り外せるように変更されており、清掃性が向上している。 また、消費電力(W)は、旧型の76%程度に低減されていた(すごい!)。騒音(dB)はほぼ変わらず。 最後にルーバーを取り付けて試運転。問題ないことを確認し、交換完了。 「使用期限:15年」 のシールが貼付されていた。次の交換は、15年後の2031年だ。 作業は、30分ほどで完了した。(おわり)
2016年12月06日
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今回の修理は、「Panasonic RX-MDX5 MDラジカセ(発売日:1999年11月)」だ。 シンプルなデザインながら、回転型セレクターを搭載して使い易い一台だ。 [Panasonic RX-MDX5 MDラジカセ] 乾電池によるメモリーバックアップ(時計/設定)が可能。■主な故障と原因 MDを挿入するとすぐに排出される → MD検知スイッチの接点劣化乾電ボックスのバネ端子の腐食欠損 → 乾電池の電解液漏れによる腐食乾電池によるメモリーバックアップ不能 → メモリー故障■修理 見た目もシンプルだが、内部もシンプルだ。分解・組み立ても容易だ。 フルレンジのスピーカーユニットも、 相応に良いものが使用されている。 さて、電池ボックスの端子基板を取り出すには、中央部に配置される基板やユニットを全て取外す必要がある。バネ端子が見事に腐食して欠損している。 手持ちのバネ端子と交換。 MDユニットを取外す。同ユニットケースに若干の錆が見られる。埃の侵入も多いようだ。分解してメカをクリーニングし、MD検知スイッチに接点復活剤を塗布することで再生・録音ともに復旧。 MD光ピックアップは「Panasonic RAF1701A-KIT」 、ATRAC ICは「Panasonic MN66616RA3」と思われる。 CDユニットもクリーニング。CD光ピックアップは「Panasonic RXQ0633」のようだ。 組戻し後、乾電池によるメモリーバックアップの確認テストをしたところ、機能しなかった。恐らくは記憶メモリー用ICの故障と思われる。仕方なく主基板を交換して復旧とした。 その他各部のクリーニング、組戻し、点検を行う。動作確認と修理後のエージングを実施し、作業完了。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪
2014年03月14日
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1年前にリプレイス導入したDELL OPTIPLEX 780の電源が、年末に突然入らなくなった。 BIOS起動中に「パンッ」という破裂音がして停止。再度電源ボタンを押しても電源が入らない。破裂音の原因は、おそらく電解コンデンサの破損(防爆弁動作)、全く電源が入らないので、電源ユニットの故障と推定。 破損コンデンサを特定できれば、比較的簡単に修理できる。早速、分解・点検する。 電源ユニット(DELL H235P-00)の二次側に全く出力が無い。 取外した電源ユニットを分解し、破損形跡のある電解コンデンサを探すも、見当たらない。 原因が電解コンデンサで無い可能性もあるため、これ以上深追いしないこととした。DELLは保守部品を一般販売しないので、いつもは同型中古機を入手するが、検索すると、保守部品を販売してくれているショップがあった。ありがたく電源ユニットを注文した。年明け早々に納品の予定。 分解したついでに各部の清掃・点検を行う。まずはマザーボード。 ハンダ付けの怪しい箇所が散見されたのでこれを補修。 1/6(水)に注文しておいた電源ユニットが納品されてきた(下の写真の上側)。 このユニット交換で、無事に回復を確認した。
2016年01月11日
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