オークションで、懐かしいスピーカー「 SONY SS-X300 」を入手した。
1980年代に流行った平面型のスピーカーだ。 当時、スピーカーと言うと円形すり鉢状だと思い込んでいた私に、四角形で平面のスピーカーは、新鮮な驚きを与えてくれたことを覚えている。
しかし、高校生だった私には当然購入資金などなく、カタログを眺めるしかなかった。
そんな30年近く昔のスピーカーだが、今なおオークションで取引されている。高級モデルは、現在でも数万円が相場のようだ。
私は純粋に技術的な興味が勝っているので、同じ動作原理ならば、高値で取引される高級モデルを入手する気は毛頭なく、廉価なモデルを落札した。それが先の SONY SS-X300 だ。
届いた SONY SS-X300 は汚れや退色はあるものの、スピーカーユニットはほぼ無傷で、30年前のスピーカーとしては比較的良好な状態。しかし、6kgと近頃のスピーカーの2倍以上もある重さはびっくりだった。
さすがにバスレフポートのウレタン製スポンジが、経年劣化でボロボロになっていたので、除去して代わりに手近にあった換気扇フィルターを詰めて対策とした。(^_^;
スピーカー保護ネットは付属しなかったため、これは作成することにした。


SONY SS-X300
と作成中の保護ネットの木枠]
ヒノキの造作材と網戸のアミを材料に選んだ。30年前、同じ方法で父のボロボロになったJBLスピーカーの保護ネットを張り替えた経験があったためだ。
スピーカーの寸法を測って図面を起こし、そのとおりに木材をカット。木工ボンドと鋲で木材を接合し、、タッカーでネットを固定した。
スピーカーの固定穴にはめ込む箇所は、写真のスペーサーと木ねじを応用した。

[つや消し黒で塗装したスピーカー保護ネット]
オリジナルのネットが黒色だったので、 それに習ってスプレー塗装した。たいした面積でもないのに新品のスプレー缶の内容量が半分以下になってしまった。どうもアミの塗装は効率が悪い。

[手作りスピーカー保護ネットを取り付けた SONY SS-X300
]
取り付けてみるとサイズはぴったり。ネットは2枚か3枚重ねた方が、透け具合が少なくなって良かったかもしれないが、 まぁ、よしとしよう。
末筆になったが、 SONY SS-X300 の音は、かなり衝撃的だった。視聴に使用したのは、 シャープのSD-CX11 と ONKYOのFR-155GX だ。具体的には、次の感想だ。
はっきり言って、私がこれまで聞いたスピーカーの中で、最も良い音に感じた。もっとも、音の良い悪いは、定量的な測定・評価ができない以上、聴く人の好みに完全に支配される。食べ物の美味い・不味いと同じ理屈だ。
因みに SONY SS-X300 と相性が良かったのは、 シャープのSD-CX11 の方だ。 同社のの ΔΣ 1bit デジタルアンプ と特性と傾向を同じくするためであろう。
一方、 ONKYOのFR-155GX の方は、それほど相性は良くないと感じた。味付けの違いと言ったところか。
しかし、これだけは明白である。スピーカーは、その他の音響機器に比べ、30年経ってもそれほど大きく進歩していないと言うことだ。
よし、古くて安いスピーカーで遊んでみよう!
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