今回の修理は、MDドライブを2台搭載する「ビクター NS-X7WMD」だ。両MDとCDが動作せず、CD扉が開かない言う故障状態だ。

外装汚れを サッと 拭き取り、故障箇所と修理可不可の当たりを付けるため、まずは分解。 バブル期製造の製品は機能重視で分解も難解だが、崩壊以降の製品はコスト重視のために組み立て易くできている。即ち分解もし易いことが多い。

[分解中のNS-X7WMD]

[CDとMDユニットを取り外したNS-X7WMD]
NS-X7WMDは、きわめて分解しやすい機種だった。動作不良のCDユニットには、レンズに曇りがあったため、これをクリーニング。
CD扉の開閉はゴムベルトを使用していたが、このベルトが劣化して伸びていた。このため、CD扉を開くことができなかったようだ。ゴムベルトを交換した。機械的な異常は他になかった。
次に動作不良のMDユニットに取り掛かる。

[NS-X7WMDのダブルMDユニット]
分解して分かったのだが、2台のMDユニットを搭載していると思っていたのだが、なんと1つのMDピックアップユニットを共有する仕様となっていた!

[1台のピックアップを共有するNS-X7WMDのダブルMDユニット]
2つの客室を行き来する接客係のようにピックアップ部が両デッキを行き来するようになっていた。
2台のMDユニットを搭載するより、こうした方が全体としてコストダウンできたのであろう。レンズクリーニングとメカ機構の清掃とグリスアップを行った。
筐体の洗浄と破損箇所の修理を行い、組上げを行った。

[修理の完了したNS-X7WMD(落札済み)]
動作を確認する。珍しく一発OKで修理完了。なかなか良い音だ。MD to MDコピーもバッチリだ。一発で修理が完了することは、ほとんどない。ひどい時は、五回くらい分解・組立てを行い、修理断念ということもある。
修理成功の確立は、60%くらいだろうか。もちろん新品部品をメーカーから取り寄せて修理すれば、90%以上の確立で治る。しかし、部品代が高くつき過ぎるので原則行わない。修理を行うプロセスの面白みにも欠ける。(^_^;
そんな訳で、修理し切れなかったラジカセやコンポが屋根裏に多数積まれ、二個一修理される機会を待っている。
--- 趣味で修理したラジカセ/ミニコンポを中心に出品 ---
★京とんびの気まぐれオークション★
(^_^)/ あの頃の懐かしいコンポを復活 (^o^)/
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