『 子どもへのまなざし(続)
』
(佐々木正美、福音館書店、2001、1800円)
付箋を貼ったところを具体的に読み返していく連載記事の第7回。
今回は、「 家庭について 」という章です。
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『 子どもへのまなざし(続)
』読書メモ7 (p142~170)
( #の後の緑字
は僕のコメントです。)
・(家庭内での) 主演と助演の役割分担が大切。(p147)
#「夫婦2人3脚」というと、聞こえはいいですけど、
実際は子育ての上ではどっちが主で、ちがう面ではこっちが主で・・・
と「役割分担」は決めておいた方がよさそうですね。
・育児の主役が親であれば、祖父母が孫を甘やかしても大丈夫(p151)
#おじいちゃん・おばあちゃんは孫を甘やかしてしまうものですが、
それは心配しなくても、親がしっかりしていたら、大丈夫だそうです。(^^;)
・個性を大事にする生き方、あるいは個の確立というのは、
個だけではできない。
他の人との関係 によってしかできない。
アイデンティティーというのは、
いろいろな人との関係を通して自分をつくること
(p155)
・本当に自律している人というのは、 うんと迷惑をかけることができる人
を
たくさん持っている。
そして、 相手からも迷惑をかけられることを、
受け入れることができる人
だ。(p157)
#このブログ記事の1つ前に、「障害のある子の教育」について書きました。
「障害があって、迷惑をかけてしまう」場合を考えたときに、
分かりやすいかもしれません。
その人と周りとの関係がすごくうまくいっているときって、
「迷惑」ということにこだわって関係が阻害されたりしてないんですよね。
以前、障害当事者の団体の方が、日常的に周囲にすごく迷惑をかけていることを
とても明るく笑顔で語られたときのことを思い出します。
そのとき、「すごいな」と思いました。
障害のあるなしにかかわらず、人は絶対に迷惑をかけずには生きられません。
「迷惑をかける」ということを受け入れられないということは、
とても息苦しい生き方なのかもしれません。
かくいう僕も、迷惑をかけるのもかけられるのも、
すごく避けようとしてきました。
これからは、ちょっとは「あえて迷惑をかけたりかけられたりしようかな」
という気持ちで、生きていこうと思います。
あ、なんかそうやって書くだけでも、ちょっとラクになったな~。(^。^)
・ 自律 とは 相互依存 。
・相互依存を通して自律することが、個の確立につながる。
#「相互依存」というのはつまり、
「迷惑をかけたりかけられたり」と、イコールなのかな。
「相互依存社会」というのは、
とても「生きやすそうな社会」というイメージがあります。
「自律」をめざすというのは、
自分がしっかりする、ということではなくて、
実は逆で、「迷惑をかけてもいいと自覚する」ということだったのでしょうか。
今回のこの話、自分ではかなり「深い!」と思うのですが、
どうでしょうか。
子どもへのまなざし(続)
』p170まで)
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本書の抜粋部分は、前後を省略して編集していますので、極論に聞こえる部分があるかもしれません。
本書は、子育ての悩み・質問に答える形での書き方がされていますので、その文脈に沿って理解されるのがベストです。
興味をもたれたら、ぜひ本自体をお手に取ってください。
『 子どもへのまなざし(続)
』
(佐々木正美、福音館書店、2001、1800円)
次回は、「 母性と父性について 」です。
まだまだ続きそうです・・・。(^^;)末長く、おつきあいください!
☆ここまで読んでくださって、ありがとうございます。 (^0^)
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