この本の読書メモを書いていっています。
本日が第3回。
(第1回は こちら 。)
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『心に響いた珠玉のことば』
3
(p104~133より。
○印は正観さんが選んだ「珠玉のことば」、
それに続く ・
以降の 太字
が正観さんの意見・考え方の部分的抜粋です。
顔マークのあとの 緑文字
は僕の個人的コメントです。)
○水戸黄門のことば
「 吾(われ)唯(ただ)足るを知る
」
について
・江戸にある後楽園は、水戸家の藩邸であったところ。
「後楽」は、「 先憂後楽 」からとったことば。
・「先憂後楽」の本質的な意味は、
「 民に先んじて憂い、民に遅れて楽しむ
」。
中国のことば。
・何かが自分の思い通りになったら、
それで満足ということは人間にはない。
夢や欲望が叶ったら、
「もっともっと」「まだまだ」と、なおさら望んでしまう。
欲望に火がつき、自分の執着をもっと思い通りにしたくなる。
・人間が心穏やかに、楽しく幸せに生きるためには、
「足るを知る心」が必要。
「足るを知る」は僕の好きなことばです。
足るを知ることがなければ、永遠に幸せが来ない、というのは
大変うなづける論理です。
いかに今めぐまれているか、幸せであるかに気づくことが、
新しく何かを追い求めるよりも、よっぽど「幸せを感じる」ことになる。
このことばを知って以来、自分の中で振り返りを持つようになりました。
「足るを知っているか?」と。
偶然ですが、ヨメサンの実家があるところが、
「足る」を変化させた地名です。
そこに行くたびに、「すでに満ち足りたり」ということを
意識的に思うようにしています。
おかげで、とても幸せな気分で田舎暮らしができています。(^0^)
○良寛のことば
「災難に逢う時節には
災難に逢うがよく候
死ぬ時節には
死ぬがよく候
是(これ)ハこれ災難をのがるる妙法にて候」
について
・流れてくるものを受け入れて、執着をしないこと
。
自分の欲求・欲望に執着をしないこと。
・「災難に遭いたくない」とか、
「死にたくない」ということも、
その欲求・欲望の中に入るものなのだ。
・そういう欲求・欲望までも、自分の中でゼロにしてしまう。
災難に遭ったときには、
そのまんまそれに従えばいいではないですか
というのが、
良寛さんの考え方。
・仏教の根底は受け入れること。諦観にあるのだ。
若い頃は特に、「従う」というのがとてもきらいでした。
「自分は自分なりに考えがあるので、やりたいようにやっていきたい」
というのが、僕の考えでした。
意志は強かったほうかもしれません。
今でもそういうところはあります。
でも、同時に、「そのまんまそれに従えばいい」という考えも、
すんなりと受け入れられるようになってきました。
どう転んだところで、たかだか人間のやることです。
昔は、「自分はすごい」と思っていましたが、
今は割と「自分の出来ることなど、たかが知れている」ということも
わかってきました。
自分よりももっと大きなものの視野から見ると、
自分の悪あがきなんて、まったく大したことがない、意味がないものです。
だから、大事に当たっては、運命に身を任せて
自分の卑小な判断や執着なんて、ぽーんと放ってしまえばいい、
と思っています。
実際、追い込まれたときにあがかずにおれるかどうかはさておき、
そういう覚悟をもって冷静にいられる人は、
本気で尊敬します。
(~p133まで。続きはまた次回)==============================
歴史上の人物で、今の今まで語り継がれてきて、
今なお人気のある人物・・・そういった人の考え方にふれると、
なるほどその人の素晴らしさの片鱗が分かった気になります。
江戸時代なんて、たった500年ほど前に過ぎません。
それだけに、今なお残る史料もたくさんあります。
だから、非常に詳しく、その人となりに迫ることができます。
日本史の教科書でさらっと読んで単に暗記するだけではもったいない。
できるだけ身近に感じ、
自らの師とすることができれば、どんなにいいでしょう。
難しい本を読むのは嫌いなので、
昔の実在の人物をとても身近に感じられるように分かりやすくお話をしてもらえる正観さんのような存在は
とてもありがたいです。

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