仏ふつキール・ロワイヤル

2005.02.25
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カテゴリ: 非日常の超日常


「日本食」と即答されるようになった。

いつ聞いても、毎日聞いても、「日本食」。

確かに、彼は和食大好きなフランス人ではあるけれど、ほんとうに和食が
食べたいから、「日本食」と答えているわけではない、ということに、最近気付いた。


日本人の男に、何食べたい?って聞いて日本食と答えられたら、
ふざけてんのかい?どんなおかずが食べたいか聞いとんのじゃーー!!
と即つっこめる場面だが、相手がフランス人だとそうはいかない。


だって彼が知ってるメニューなんて限られているし、メニューを知ってても、
その名前を知らなかったりもするし。

うちの冷蔵庫がレストラン並みの食材で埋め尽くされているなら、そういわれても
「野菜?魚?肉?」など絞り込んで質問できるが、いつもスカスカのうちの
冷蔵庫事情では、それもムリ。


つまり、「日本食」と答えられたら、無い冷蔵庫の中身でそれでもなにか
適当にできる和食を、結局 私がひとりで 考えて作らなければならない。

しかもフレンチとかイタリアンとかの選択肢がなくなるだけ、考えるのがもっと
大変になるのでタチが悪い。

おまけにフランスの片田舎で、限られた食材で日本食を作るのは、決して
楽じゃない。


はじめは、“ああ、そば茶はほんとに和食すきなのね~、よし、じゃあ今日は
何が作れるかな~“とケナゲにも、無い知恵と食材を絞って考えて作っていた。

だけど、いつもいつも「日本食」と、考える様子もなく即答するそば茶をみて、


こいつ、考えるのがめんどいだけなんじゃないの・・(怒)

と気付いてしまったのだ。


考えてくれないのも腹が立つが、もっとむかつくのは、私の愛する祖国の料理、日本料理
を、「考えるのがめんどくさいから」という理由で、使われるということ。


それなら「なんでもいい」と言ってくれたほうがまだましなのだけど、前にそば茶が
「なんでもいい」と言ったときに、たまたまカチンときたことがあって、食卓に
缶詰を2つほどならべてやったことがあった(ええ、わたしは鬼です)。

それ以来、そば茶は「なんでもいい」とは決して言わなくなってしまったのだ。


そば茶が「日本食」というとき、それは、「なんでもいいから、マルモット(私)
が考えて」ということを意味するらしいと最近気付いた私。

たぶん、“和食が食べたい気持ち20”の“考えたくない80”くらいなのだ。


いい度胸じゃ~~ないですか!!


そば茶には、“結局家庭では、食事を作る人間が、

もらわにゃ~ならねぇ。(←親分風)



そこで私は、近頃そば茶に「日本食」と即答されるたびに、毎回同じものを作る
ことにした(ええ、私は卑怯で姑息です)。


それはというと、「目玉焼き丼」である。

そうとう貧乏くさい料理だが、実は私の好物である。

私は好物なので、これプラスお味噌汁なら5日連続でもヘイキである。

学生の時など、ビンボーなときはいつもコレを作って飢えをしのいでいた。

だけどフランス人そば茶は、さすがにすぐに辟易するだろう、ふふふ・・。



・・と思ったが、私の計算違いだった。

先に私のほうが辟易してしまった。

2月に入ってからだけで、かるく10食は食べたんだもん。

反対に、目玉焼き丼は、そば茶のお気に入りになってしまい、この前
「今晩何食べたい?」と聞いたら「目玉焼き丼!」と日本語で即答された。

もう目玉焼き丼にあきあきしていた私、つい、

「・・・この前コチュ(赤子)がしょうゆをこぼして、もうほとんどないから、無理」

コチュがしょうゆをこぼしたのはホントだが、まだ目玉焼き丼5食分くらいは
残っていた。

「だから、今日は、マクドにしない?」と提案する私。

って、お前がそんなこと言ってどうするーーー!!!


上記の青文字(↑)作戦大失敗(泣)。


今回の醜い争いは、めずらしくそば茶の完勝に終わった。

まぁ、そば茶にとっては争いでもなんでもなく、私が勝手にたくらんで、
自滅したと言ったほうが正しい。


ここしばらくの間は、そば茶に「何食べたい?」と聞くことはないだろう。

自分一人で考えて作った方が、よっぽど楽で自分の好きなものが食べれると、
ようやく気付いたからである。


料理は好きだが、いい奥さんからはほど遠いかんじの私である。





うちの目玉焼き丼のレシピです。
レシピなんていえるようなものでもないですが・・。

基本形

1.どんぶりにごはんを盛る

2.キャベツの千切りを適当にのせる

3.マヨネーズをキャベツにぬるように適量つける(ポイント)

4.かつお節けずりを多めにのせる(超ポイント)

5.しょうゆをたらたらっっとまわしかける(ポイント)

6.半熟の目玉焼きを1、2個上にのせる

7.またちょこっとしょうゆをたらす。

以上がノーマル・バージョンです(笑)。

好みでもちろんいろいろアレンジできます。

2.のキャベツは、春キャベツなどでやわらかい場合は、千切りで、かたい(または古い)キャベツは、ベーコンやソーセージと一緒にかるく炒めた方がいいかも。ゆでてもオッケー。
または、たまねぎの千切り(水にさらしたもの)でも。

好みで、納豆や、とろろ、もやしをいためたもの、などなど白いごはんに合うものならなんでもたいていオッケーです。

手を抜きたいときに、試してみてください。












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最終更新日  2005.02.25 22:02:44
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