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このサイトの横にあるカレンダーを見れば一目瞭然ですが、今月に入ってから、ほとんど更新していませんでした。それでも遊びに来てくれたみなさん、ありがとうございます。実は、どーやら、私の現実の生活圏内の人々に、ばれちゃっているようで、なかなか好きなことを書けないジレンマに苦しんでました(←大げさ)。あたりさわりのないことばかり書くのはつまらないですね~。・・・と、そんなわけで、一度この仏フツキールロワイヤルは、閉鎖したいと思います。ですが、ブログを書くことに味をしめた(?)私、またべつのところで別のスタイルで、ブログをはじめることでしょう。もともと、文章を書くのは大好きですし。ブログはそもそも、友達に勧められたのですが、それ以上に、日本にいる私の大切な友達に、私の生活を垣間見て欲しい(ってゆーか書きすぎとも言われてますが)と願ってはじめました。遠いフランスのどこかの田舎に住んでいると、きっと友達からしたら、私の生活ってすごくフランスちっくで、わけのわからないものだと思われて、心の距離が離れてしまうのが嫌だったんですね~。だから、そんなことはないよ~、こんなしょっっぼい生活だよ~(本当に・・ToT)ということを何気なく(・・ないか)伝えたかったわけです。次にはじめるサイトもやっぱり私とダンナと赤子のへなちょこ生活記になるはずです。それに加えて、もう少し、普段私が思うことなどを気軽に書いてみようかな~と思ってます。以上、すべて予定ですので、いつ、どこで新しいブログを始めるかはまだ未定です。もし、次のサイトも読みたい!という心の広い方は、このサイトの私書箱にメールしてください。新しいサイトを始めしだい、お返事させていだたきます。もっちろん、アドレスはお返事するためだけに使わせていただきます。悪用などは・・したくてもやり方しりませんので(笑)、信用していただきたいです。あと、このサイトにリンクしていただいてる方には、こちらの方から新サイトのアドレス付きで、メールさせていただきます。嫌だ!(泣)という方、これまた、この日記にでもコメントしていただけたら幸いです。このサイトはしばらくの間、私書箱へのメールを受信するためこのままにしておきますが、更新はこれで最後です。それでは今までたくさんの訪問、コメント、本当にありがとうございました!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(追記)たくさんの方に、私書箱の方にメールをいただいて、めちゃめちゃ感激しています!わざわざメールしてくださって、そして私を信用してくださって(笑)ありがとうございます。お返事の方は、新サイト開始しだい、アドレスつきで送らせていただきます。しばらくの間、待っててくださると嬉しいです。私はちょっとパソコンから離れた生活を・・できるかどうかわかりませんが、してみようと思ってます。それでは、また、どこかでお会いしましょう。
2005.06.30
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今日の午後もフランス語の授業だった。しかしかなりの暑さ(31度)プラス湿気(65%)もあって、先生も生徒もやる気ゼロ。私は5分ほど遅れて教室に入ったのだが、誰もまだ居なかった。その後ポツポツと30分くらいかけて生徒が入ってきたけど、全員女性。ちなみにラストは先生。さすがフランス人?女性だけが集まると、どこの国でも、だらだらとおしゃべりが始まるのは一緒だろう。今日はいつもより輪をかけてひどかったので、ごく一部を紹介。ベトナム「暑いね~~!!ベトナムがこの暑さなのは、4,5月なのよ~~、日本は?!」(←この人はいつもテンション高い)日本(私)「う~ん、7、8月よ。普通は。フランスと一緒」(←この人はいつもぼーっとしている・・らしい)マダガスカル「あなたは2003年の夏、フランスにいた?酷かったわよね~・・またあんなだったらイヤだわ、ほんと~~」(←この人はいつもアンニュイな雰囲気のマダム)たぶん、この質問は私にした・・と思って答えようとすると、ベトナム「私はいなかったよ!!でもたくさん老人が死んだんでしょ?!!扇風機買わなくちゃ~~!!」フランス(先生)「そうね~、死者がたくさんでたのは、だれも予想していなかったせいもあるらしいけど。今年もあれくらい暑かったとしても、みんな準備万端でいるだろうから、あんなに酷いことにはならないと思うけどね~」インド「私の国、今45度くらいよ。だからこんなの全然暑いうちに入らないよ」みんな「45度~~?!ぎえぇぇ~~!」ロシア「でも、てことはあなた(インド)は、冬は全然だめじゃないの?」(←この人はいつもクール)インド「うーん、夏のほうが得意なのは確かね~、あ、インドの写真、みる?」(←この人はいつもインドのお菓子やつまみ、写真などを持ち歩いている)ベトナム「みんなは~?暑いのと、寒いの、どっちが好き~~?」誰も返答しない。仕方ないので、日本(私)「どっちもやだ。」ベトナム「あはは・・・・・・。」マダガスカル「私昨日、電気屋でエアコンの予約してきたわ~。売り切れたらいやだもの」ロシア「私はカルフール(大型スーパー)で扇風機かったわ」ベトナム&フランス「いくらだった?!」ロシア「38ユーロ、機能なんかの面から見て、高くはないと思うわ」ベトナム「あ、それ!みたみた、この間、お店で!強さの調節が3段階のやつでしょ!!」一方がこの扇風機の値段について話しているのに、マダガスカル「最近のような暑さだと、着る服にこまっちゃうわ~、なんだか」マラケシュ「あら?どうして?今日の白のドレス、素敵じゃないの」(←彼女は無口、というか何かすべてを悟っているようなかんじ)マダガスカル「これね~、胸の部分が少し開きすぎなのよ。それにこの前買ったサングラスとの相性もいまいちだし・・」ベトナム「あ!胸といえば!昨日のテレビ、整形のやつ、見た?!!あれって最悪~」マダガスカル、いきなり整形の話に変わって、ちょっとムッとしている様子。でも負けずに、マダガスカル「私、整形する人だけは理解できないわ~。私は私の胸とお尻でいいわ~」ちなみにこのマダガスカルのマダム、スタイル抜群である。日本(私)「そりゃ~、あなたが満足しなくて、誰が満足するっていうの・・」と、ムッとしたマダガスカルの機嫌を持ち直そうと気をつかってみたのに、マダガスカル&インド「そうね~・・、あなた(私のこと)は、整形とか考えるの?」 ・・・って、どーゆー意味だ(怒)フランス「それにしても、あなた(インド)、髪が長いから、よけい暑いんじゃない?」インド「だから~、私は慣れているから全然平気なのよ~。あなた(日本)の髪、中途半端な長さで、なんか暑そうね~」腰までの髪の彼女に暑そうと言われてしまった・・私、ひょっとしてやられキャラ?日本(私)「うん。暑い。でも結うには短すぎだしね~」フランス「じゃ、ヘアバンドみたいなのしたら?ほら、化粧落とすときみたいなの」日本(私)「あれ、すごく老けてみえるから、やだ」フランス「うふふ。あなた(私のこと)は、快適さよりもおしゃれを優先するのね~」日本(私)「うーん・・そう・・だけど、快適さも欲しいし・・・」マダガスカル「私の職場にも、こういう曖昧な返事の人が多くて、よくわからないわ~」 がーーん。もしかして私、いじめられてる?(笑)フランス「・・・・それにしても暑いってゆうか、蒸し蒸ししてて、授業やる気にならないわね~。暑さで生徒みんなが来なければいいなぁ~とか思ってたわ、さっきまで」 先生、正直すぎ。インド「そういえば、昨日の音楽のお祭りも、下手な音楽が暑さをいっそう盛り上げていたよね~」注)21日は、フランスは音楽のお祭りの日。町のいたるところで音楽の演奏やライブが行われていた。あなた、暑さ平気といいながらけっこう毒吐いてるね・・。ロシア「私もやってらんなくて、23時には家に帰ったわ」ベトナム「先生~、今日なにするの?ゲームでもして終わりにしない?」マラケシュ「そんなものするなら、今すぐ帰るわよ、私は」ってゆーか、一時間以上井戸端してるのに、それは帰る理由にならないのですか。インド「この前、偶然あった、あの辺に住んでるの?」来た!いきなり私への質問だ(この前偶然インドの彼女と会ったから)。ベトナム「え?どこで会ったの??」マダガスカル「あ~、私、引っ越したいわぁ~」日本(私)「家の近く」ロシア「上の住人の騒音がうるさくて、私も今のところに満足できないわ」マラケシュ「昨日は音楽祭だったから、うちの近所もうるさかったわ」フランス「さ、出席とりましょうか。カードにサインしてね~」・・・会話の収拾がつかなくなってきたところで、ようやく授業開始。と、思ったら、フランス「あら、もうこんな時間?休憩時間よ~。コーヒーでも飲みましょう」あの~、さっきから休憩しかしてないような気がするんですが・・。たっぷりの休憩時間の間もがんがんに会話は続き、ようやくホントに授業がはじまったのは、終了50分前。しかも、フランス「暑いから、今日は早めに終わりましょう~」とかいって、終了15分前にはみんな帰っていった。 あれ?私、何したっけ?この3時間の記憶が空白なんですが。何が暑苦しいって、このミニ万博のような会話である。井戸端会議にだって、お国柄がけっこうあらわれていて、面白くもあるけれど。一番お国柄があらわれてるのは、そんな暑苦しい会話を覚えていて、こうして日記にうっているこの私だな・・とちょっとヘコんだりもする。
2005.06.23
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日曜日、車を見に行ってきた。もちろん、前回書いた「ごみ箱車」の後釜をみつけるため。当初、ファミリーカーの新車を買おうという案もあった(主に私の希望)のだけど、そば茶はローンを組むのを毛嫌いしていて、どーーしても一括でなきゃイヤだといわれた。なんでそんなにローンがイヤなのかなぁ~?過去になにかあったか?(笑)私「ローン組まないのなら、この先もずーっと中古車人生??それはイヤだよ!私は車の国(日本)からやってきた、オートマ、エアコン、エアバック、カーナビ、当たり前の人間なのよ!!」と、ちょっとオーバーに嘆いてみた。そば茶はちょっと黙っていたけど、そば茶「ローン組んで買う車は、本当に欲しい車だけ!そんなのはすっごく高いから、今はまだその時じゃ~ないの。」ほ、ほ~~う?一体どんな車狙ってんだ???私「参考までに、いずれローンで買う、その車はどんな車なの?」そば茶 「トヨタのおっきな四駆」 大却下!!!・ ・・・ま、この件で数年後にもめることになるだろうけど、いまそんなことで揉めてもしかたないので、保留にしておく。(でもトヨタの四駆が“キメ車”はやだなぁ~)そんなわけで、一括で買うなら中古車になってしまうので(涙)、またまた中古車を探す旅にでた私たち。とにかく、中古車に狙いをさだめ、新聞の個人広告や、中古車屋の広告などを片っ端から読み漁った一週間だった。そして、いくつか候補もあがっていたけど、 これっ!というのが見つからず、最初に書いたように、日曜日、車を探しに“車のフリマ”みたいなものに行ってきた。これは毎週日曜日に、ちょっと大きめのショッピングモールの駐車場で開催されているもの。フランスは日曜日はほとんどの店が閉店なので、こうやって駐車場を活用しているわけだ。システムは、本当にフリーマーケットみたいなかんじで、「自分の車を売りたい人」が、参加代として14ユーロ払い(誰の懐にいくのだろう?)「中古車を買いたい人」が、わさわさと集まってきて、じろじろと車を見る。車のフロントガラスのところに、値段や年代、走行距離、などなどが書いてある。交渉が成立すれば、その場で契約をしてしまうこともあるらしい(早いもの勝ちだからね)。まさに車直売のシステム。その場で値引き交渉したりできるし、前の持ち主を直接知ることができるわけだから、いろいろな情報も得られて、けっこういいじゃん♪と思っていた私。だが・・ 「甘い、あま~~い!!」と、前回も登場した車関係の仕事をしている、車のベテランのそば茶の友達に一蹴されてしまった。なんでも、ここは海千山千の“その道のプロ”が集まる“中古車の戦場”だとか。たしかに良く見ると、けっこうコワモテのおっちゃんが“いかにも常連”というかんじで隣の売り人とビール片手にワイワイ話したりしている。例えば、我が家の「走るごみ箱」、現在なんとかかろうじて動いているような車を“タダ同然”の値段で買取、適当に修理して、けっこうなお値段で売りつけるような裏道のプロがいっぱいいるんだそうだ。そういう人が、“いかにもちゃんと手入れして僕が乗っていた愛車で~す”という顔をして、この車のフリマに来ているのだ。私やそば茶みたいのが、のほほ~ん♪とやってきて、「わぁ☆けっこう安くていい車がいっぱいあるじゃ~ん!(←私が言ったセリフ)」とかいってはしゃいでいたりしたら、 ねぎしょって、鍋もって、ガスボンベも蓮華も用意してやってきたカモ中のカモってところだろうか。そば茶「あぶない、あぶない。まただまされるところだったよ~僕たちだけで来たら!」というわけで、今回は、助言者として、その車のベテランの友人に同行してもらった。そば茶とその友人とで何台かの車に目をつけて、現在の持ち主といろいろ話あったりしていた。私はといえば、車のことなんか全然知らないし、言うことといえば、「この色きら~い。」とか、「エアコンついてないのぉ~?」くらいで、はっきりいって邪魔以外の何者でもない・・ということで、交渉の場からは追い出された。まぁ、私にしたって、車用語なんて日本語でも知らないんだから、フランス語じゃぁ、チンプンカンプンだし、コチュ(赤子)も退屈しちゃうしで、その場にいてもしかたない。退屈しのぎに、ベビーカーを押しながら、50台くらい並んでいる売車を、見てまわった。う~ん、確かに、みなさん厳しい顔して交渉中。ワンピースでベビーカーで日本人の私は激しく浮きまくっていた・・と思う。結局、そば茶は2台、まぁまぁ良さそうなのを見つけたそうだ。でも、今日のところは持ち主の連絡先だけを聞いて、買いはしなかった。そば茶友人いわく、「今日買っても、たいして値引きできない。ほかの客もいるからね。ここには、売りたくて仕方ないのになかなか売れない車をもってくる人が多いから、来週あたりに電話すれば、かなり値下げしてくれるよ。まだ売れてなければね、わはは。」・ ・・売りたくて仕方ないのになかなか売れない車・・・? 全然買いたくないんですけど、私たちも。こんな調子でちゃんとした車をはたして手に入れることができるのだろうか・・?日本のちゃんとした中古車ディーラーを、懐かしくせつなく思い出す私である。
2005.06.21
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先日、そば茶(ダンナ)の実家にいつものように車で遊びに行ったら、帰りがけにそば茶のおじいさんに、「車から、何か液体がもれてるよ。そば茶に言って、調べた方がいいよ」といわれた。またかよぉぉ~~、本当によく液漏れする車だ!とちょっとへこみながら帰宅した私。なんといってもこの車、買って2週間目で緑の液体をドバドバと吐き出して煙をムクムクさせた、そうとうダメな車である。マニュアル車なのに、3速と5速に入れるのがすごく難しいし、ちょっときついカーブを曲がるとハンドルがカチカチカチカチ・・・と鳴るし。今もどこかは知らないけど(←車のことは何もわからない私)ちょっと壊れていて、冷却水を、乗るたびに毎回補給しないといけないという有様だ。めちゃくちゃ面倒くさい・・・らしい。(←毎回そば茶にやらせているので、私は知らない)そば茶に液漏れのことをいったら、「僕が冷却水ちょっと満タンに入れすぎたのかな~?あふれさせちゃったかな~?」と最初はのん気なことを言っていた。でも、今年の夏のバカンスは南フランスに下る予定なので、一応の点検も兼ねて、この車を買った中古車屋にもっていった。すると、中古車屋の社長、「最低で、700ユーロの修理代だね。でももっと奥のシリンダーが壊れているかもしれないから、そうなると1500ユーロはいくかもね。」とサクッといってくれた。 ぎょええええ~~~!!何?シリンダァ~??分からないけど、たっかーーい!!実は、そろそろ2台目の車を買おうと検討していたところだったので、大ショック!!南仏に下る予定があるから、半壊れの車で行くわけにはいかないし、直すしかない・・。でも最低700ユーロは痛いなぁ・・とそば茶と2人で頭をかかえ、そば茶の友人で車関係の仕事をしている人にアドバイスを求めてみた。そば茶の友人とはいっても、もう50歳をすぎたりっぱなオジサンである彼は、車の仕事をして30年のベテランで、しかもとっても気さくでいい人だ。電話で事情を話すと、友人「そうだねぇ、その、700ユーロってゆうのはまぁ、妥当な値段だと思うけど・・その車に本当にそこまでして直す価値があるかどうか、僕は疑問だね、今から車見に行くよ」と、電話してすぐ、家まで車を見に来てくれた。そして一言、友人 「今すぐ、捨てたほうがいいよ、コレ」げっ!!!固まるそば茶と私。友人 「走るゴミ箱ってかんじ?」そんな・・・・あ然として口を半開きのまま動かないそば茶。大丈夫か・・。友人 「こんなのに、700ユーロ出してまで直せって言うなんて、その中古車屋は詐欺以外のなにものでもないねぇ・・・」そんなにハッキリと・・。そば茶のガラスの心臓は大丈夫か・・。そば茶「で、でも、じゃぁ、修理したとして、今年の夏、南に下るのは・・厳しいの?」友人「は??南下するの??コレで??・・・・ま、10分の1くらいの確率で、無事たどり着いたとしても、帰りは徒歩になるよ、絶対。」絶対ですか、そうですか。友人「あ、コチュ(赤子)がいるから、ベビーカー押して帰ってくることになるね、いや~大変だ、わははははー!」笑えないぞー!ベビーカーだって半壊れだってのに!!!念のために、ということで、彼の友人の車の整備士の人を紹介してもらって、正確にはどこがどう壊れているのかみてもらうことになった。そしてその整備士から翌日電話があった。整備士「いや~~!カタストロフ(大惨事・超悲惨ってこと)だね!!よく持ったと思うよ、1年以上も!」ってゆーか、どうしてみんなしてそんなに嬉しそうに私たちの車をけなすのぉぉ。思うにこれは、いじめられ系キャラであるそば茶のせいだろう。確かに買った当時から、値段のわりにはしょぼい車だとは思っていたけど、だまされていたとは・・。私「だから、あの中古屋の社長は悪人顔で好きじゃないって言ったのに~」とまたいじめる私。そば茶「もう、あの中古屋の話は禁止。禁止。」と、能面のような表情のない顔でつぶやくそば茶が哀れだった・・。ともかく、この車はあきらめて、新たに車を買うことになった。わずか1年4ヶ月の、短いつきあいだった・・。今度はちゃんと選んで、少しマトモな車を買うことにしようと話し合った。だけど、2台目も買うことを考えているから、近々2台買うことになるのか。あぁ、年内に日本に帰国する予定をちょっと考えていたのに。日本行きの往復航空券がひらひらとお空の彼方に飛んで行くのが見えるようである。
2005.06.18
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海外で暮らしていて何よりも気になるのが、日本に住む家族の健康、安否である。楽天的に、「大丈夫、大丈夫」と自分に言い聞かせて暮らしているような気がする。今日の午後はフランス語の授業があったので、コチュ(赤子)はそば茶の実家に預けた。そば茶は午後の仕事が今日は16時からと遅かったので、ひとり家で留守番していた。14時半すぎ、授業中、携帯が鳴った。私の携帯は「鳴らずの携帯」で、これが鳴ることはものすごくめずらしい。超非常緊急用に持ち歩いているだけで、本当に役に立ってない。私の友達が少数精鋭・・てゆうか少ない(大涙)のと、私が電話苦手で、めったに自分からかけることはなく、友人もそれを知っているから・・というところか。めったに鳴らない携帯なので、私は自分の携帯の着信音と分からず、ほったらかしにしておいたら切れた。となりに座っていたアルジェリア人の女の人に、「あなたの携帯がなったんじゃない?」といわれ、「ええ~~、ありえないわ~、あはははは」と答えつつ、一応、着信を見てみると、確かに非通知の人から直前にかかってきていた。「何かあったに違いない!!」と即座に思い、教室を飛び出して、家で留守番しているはずのそば茶に電話。コチュがケガをしたとか、落っこちたとか、そういう事態だろうと思ったのだ。そば茶「ヨシ(弟)からさっき電話があったよ~」私「ヨシって・・私の弟?!本当に?それで、何の用だったの??」血がそうさせるのか知らないが、私の弟も本当に電話しない人間で、私がフランスに来て以来、電話してきたのは、結婚したとき、一回だけ。(しかも1分も話さなかった)その弟が、電話してきたって・・・緊急事態に違いない!!(真っ青)そば茶「よくわからなかったけど・・マルモット(私)がいるかどうか聞かれて、いないといったら携帯にかけるというから、携帯の番号教えたよ。(彼から)電話なかった?」ってことは、さっきの非通知の着信は弟!!固定電話に電話して、その上携帯にまでかけてくるなんて・・・(パニック寸前)両親の身になにかあったのか・・!!!私「他には何も、言ってなかった?急いでるとか・・そういうこと!」そば茶「う・・ん、急いでるかんじではなかったけど・・。マルモットが17時半ころには家に帰ってくると言ったら、じゃあその頃にまた電話しよう、と言ってたよ。だから、17時半以降は家にいるんだよ。 あ、今も、またヨシが電話かけてくるかもしれないから、この電話切ったほうがいいね、じゃあね!!がんばって!!」私のびびりをかんじて、そば茶までびびりだす始末。それにしてもあの弟が、17時半以降にかけなおすって・・・どうしよう!!今日にでもエアチケット取って帰国するようなことだったら・・・!!!とりあえず携帯は履いていたカプリパンツのポケットに入れて、すぐ取れるように待機した。カプリパンツはぴったりしていて、おしりに携帯を入れるなんて絶対イヤなんだけど、そんなレベルのことは言ってられない・・事態に違いない!!その後は授業終了まで携帯は鳴らず、私はコチュを引き取りにそば茶実家へ。いつもならそこでまたお茶を飲んでダラダラとおしゃべりするのだけど、なんといっても17時半までに帰らないといけない。私「どうも弟が電話をかけてくるみたいだから、今日はさっさと帰るね」義両親「ええっ?!弟?・・・なんか重大な事態じゃないといいねぇ・・・」と深刻な顔。ああ、心配させてしまった、言わなければよかったか・・。とりあえずコチュをひっつかんで車に入れて、ダッシュで家に帰宅。自宅の電話の着信はなし。17時半、18時、と電話を待ったがぜんぜんならない。耐え切れず、弟の携帯に電話することにした。日本時間だと午前1時だから、寝ている時間だろうけど、本当に非常事態なら寝てはいないだろう・・・。数回鳴らすとすぐ、弟がでた。私「もしもし!私!どうしたの??なにがあったの??!!」弟「いや~~~、やばいよ、これはほんと~~にやばいよ!!やばい、やばい!!」私「・・・・何が・・・?」どうも口調が嬉しそう・・ってゆーか絶対酒入ってるな、コイツ。弟「日本がね~~なんと!ワールド・カップ出場を決めたのよ!!世界で一番乗り!!2-0!!知ってた?知らないでしょ?まいったね~コリャ!!わはは!」 まいったね~、コリャ!?・・・(怒・怒・怒)・・サッカーか・・・(怒・怒・怒)彼は私が“隠れ・超インチキ・サッカーファン”なのを知っていて、ニュース速報してくれた、というか、奴がタダ単に嬉しくて誰とでもいいからこの話をしたかっただけか・・。そういやアイツはサッカー・バカだったな・・。電話嫌いでモノグサの弟に、国際電話、しかも携帯にまで電話をかけさせる、サッカーは偉大だ。べらべらべらべらと、ワールドカップ最終予選の経過と、もうすぐのコンフェデレーション・カップについてしゃべり倒す弟。私の結婚式なんて、このニュースに比べたら、彼にとっては米粒とサッカーボールくらいのちがいがあるのだね・・。その後、そば茶帰宅。そば茶「ヨシからは電話あった??何だった??!」私「あの大ボケとはしばらく口をききたくないわ・・・サッカーで日本代表がね、ワールドカップ出場を決めたんだってさ・・・・大ニュースでしょ・・」そば茶「ああ~~、なるほどねぇ~~。ヨシらしいね。そういえば午後に僕が電話を取ったときも、嬉しそうな声だったよ。」私「・・・・え?」そば茶「今度日本に行ったときは、また一緒に釣りに行こうね、って話もしたし。“味つきさきいか”は今も食べてるの?って聞いたら爆笑してたしね。」 それをはやく言え!!このミトコンドリア!!!海外で暮らしている者の不安は、所詮本人にしかわからないものらしい。もう携帯が鳴ってもムダにびびることはやめよう。そう考えるといい予行練習?というか訓練になったのかもしれない。ありがとう、 大ボケ・サッカーバカ(弟)とミトコンドリア(そば茶)よ。
2005.06.09
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今週はさくらんぼを食べるのに忙しくて、日記をかいている暇がなかった。・・というのはあながち嘘ではない。(ホントでもない)私は自分の好物が「さくらんぼ」(2位がいちご)だということは知っていたが、まさかこれほどまで自分がさくらんぼ好きだとは30年間気付かなかった。そば茶のおじいさんの家の裏にある年季の入った桜の木がたわわに実をつけて、食べごろになりはじめたのが月曜日あたり。「年季の入った桜の木が、最後の力をふりしぼって実をつけてるから、食べて食べて食べまくれ~」とそば茶のおじいさんから連絡をもらい、今週はほぼ毎日、この桜の木に通い続けた。今週、フランスは好天に恵まれたので、どんどんおいしく熟れていき、毎日変化するさくらんぼの味を楽しみながら、ほんとーに、食べまくった。そば茶もさくらんぼが大好きである。「僕は一日中、この樹の下にいれたらすごく幸せ~」というくらいだ。(花の時期ではない、もちろん実の時期)ちなみに私も似たようなものだ。コチュ(赤子)は樹の下で適当に遊ばせておいて、私たちはがんがん食べる。そのうちコチュがこけてベージュのズボンにさくらんぼの染みがつき、あわてて脱がせて洗うこと2回。(さくらんぼの染みはすぐ洗わないとほんとにとれにくい)そのコチュが手で握りつぶしたさくらんぼを私のバックにいつのまにか入れてくれちゃって、私のバックの底がさくらんぼ色に染まること1回。毎日大量に「おみやげ」でもさくらんぼをもらったので、(注・それまでに死ぬほど樹の下で食べている)腐らせないように必死でお菓子(clafoutis aux cerises さくらんぼのクラフティ)を作ること2回。このお菓子はそば茶のおばあさんの家でもいただいたので、少々飽きがきて、なんとかそれでもさくらんぼを腐らせずに消費しようと、鳥肉のローストのソースにアレンジしてみて失敗すること1回。鳥がだめなら豚だろう、と自分の腕を棚に上げて、再度さくらんぼを豚肉のソテーのつけあわせに、てきと~に作ってみて、てきと~な味になったこと1回。こうして体の芯から外まで、しっかりさくらんぼ色に染まった私たちの一週間だった。一年分食べた・・とは言わないが、人生で一番さくらんぼを食べた一週間だったのは間違いない。小さい頃、さくらんぼが大好きで、おおきくなったら山もりのさくらんぼを(親に止められることなく)食べまくりたい・・と思っていた。幼き日の夢がかないました(涙)。唯一心配なのは、私の消化器官だけど、今のところりっぱに仕事している。(快便)意外と丈夫だったらしい。今日また山盛りのさくらんぼをさんざん食べた後「おみやげ」にもらった。↓何作ろう・・もう冷凍しようかな・・(←うんざり?笑)
2005.06.05
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私が心底苦手な家事、それはアイロンがけである。はっきりいってそれ以外の家事も全然得意ではないけれど、“てきとーがモットー”なのでなんとかなっている。だけどアイロンがけは適当にやるとやる前よりひどい事態になってしまったりする。アイロンをかけること自体は、しわがのびてシャツとかピーンとなって好きなのだけど、私がやってもそううまくはいかないので、だんだんアイロンが憎くなってくる。3本の小さな皺を消すために、2本のでかくて濃いアイロン皺を作ってしまったりするのだから、3歩進んで2歩さがる・・どころの騒ぎではない。アイロンがけなんか別にたいした問題じゃないじゃん!という方もいるだろう。だけど、フランスで嫁をやっている以上、けっこうな問題である。なぜならフランス人は何にでもアイロンをかけまくるから。最近一番驚いたのが、そば茶(ダンナ)の実家に行ったときのこと。みなさんは、ベビー用のガーゼハンカチをご存知だろうか。日本のお母さんの必需品とおもわれる、10枚セットとかで安く売っているあのガーゼハンカチ。実はフランスにはあれが存在しない(と思う)。でもすっごく便利なので、私は日本で50枚くらいまとめて買ってきて使っていた。赤ちゃんのよだれや食べこぼし、手をぬぐったりするのに気軽に使えるし、洗濯しても汚れが落ちやすく、すぐ乾く、といいことづくめだ。私はこのガーゼハンカチを、コチュ(赤子)を連れて歩くときは常に携帯している。先日そば茶の実家でコチュにお昼ご飯をあげて、そのあと口の周りをこのハンカチで拭いていた。それをじーっとみていた義母。「いつも、それ使ってるわね~。どうして小さなタオルか何かを使わないの??」「だって便利だもん!いっぱい持ってるし~」 「だけど、そんなのアイロンがけが大変じゃ~ないの!すっごくたくさんつかうのに!」かけるわけないでしょ~一日4,5枚は使うこのガーゼハンカチなんかに~~、と内心思っていると、 そば茶「大丈夫!!マルモット(私)はアイロンがけしないから!!」 だまれー!!このタコ!!よけいなこと言うな~~!!と心の内でそば茶をこてんぱんにする私。義母「あ、そ、そうなの??それならまぁ、そのハンカチでもいいかもね・・・」私「うん、 このハンカチには アイロンかけないから、大丈夫」とさりげなく自分をフォローしておいた。どーしてフランス人がアイロンかけまくるかというと、乾燥機を使う人がほとんどだからじゃないかと私は思う。アパルトマンでも普通の家でも、日本のように堂々と洗濯物を庭やベランダに干すということは少ない。せいぜいタオル類などを干す、小さな物干しがある程度。ともかくこの国で嫁をやっていくのに、アイロン上手にかけれない(苦手だからやりたくない)というのは大きな声では決していえない(もうばれてるけど)。結婚して最初のクリスマス・プレゼントに、そば茶の叔母さんにあたる人から、すばらしいアイロンとアイロン台をいただいた。もちろん喜んでもらったけれど、これは豚に真珠、マルモットにアイロンである。このアイロンが常に私に、「俺を使え~~!!棚にかざっておくな~~!!」と言っている気がしてものすごいプレッシャーを感じる。そば茶のほうがアイロンがけは上手なのでたいていは彼がやっているけど、私は専業主婦なので、これでも一応気がひけていたりするのだ。それでもこの間、そば茶のおばあさんがアイロンをかけているのを横で見ていて、ついにコツをつかんだ。というか、どうして私のアイロンがけが上手くいかないのかわかった、と言うべきか。おばあさんは、アイロンの蒸気を上手に使って、スルスルと衣類の上にアイロンを滑らせていた。一方私は、“皺は、アイロンを押し付けて伸ばすもの”という思い込みがあって、アイロンの重さに加えて、自身の全体重もかける勢いで、ぎゅーぎゅーとアイロンで衣類を押しつぶしていたのだ。そりゃ~消えないアイロン皺だらけにもなるはずだ。蒸気ももちろん使っていたけど、昔、アイロンに触ってやけどしたことがあるし、蒸気でやけどしたこともあって怖いので、おっかなびっくりでかけているうちに入れた水がなくなっちゃったりして、うっとおし~と思っていただけだった。蒸気を近づけて当てるだけでも、皺ってある程度のびるのね・・・。多少コツがつかめたといって、私がアイロン握る回数がふえるとは思わないけど。これを読んでいる方は、「そんなの常識!あほか!」と思われているだろうけど、私にとっては大発見だったので、ここに書いておきます(恥)。
2005.05.27
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長らく更新してませんでした。なんだか書くことがやたらとあるような、でもここに書くほどでもないような・・微妙な日々を送っていました。何故だかパソコンの前に座ることが妙に少なくなっているこの頃、そういう年頃?なんでしょうか。年頃といえば、先日とうとう20代とおさらばしたので、その話を書きます。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ケタが変わる年の誕生日(20、30など)は、わりと派手にお祝いするらしい、ここフランス。それに加えて、そば茶(ダンナ)は大のイベント好きである。でも20歳になるならともかく、30なので、さりげなく、こっそりと年をとりたい・・な~んていう乙女心はかるく無視された。私に内緒で、シャトー・ホテルのレストランを予約していたそば茶、誕生日当日に私を黙って連れて行ってびっくりさせるつもりだったらしい。だけど私は好みがうるさい(私はそうは思わないけど)から、連れて行って、「なんじゃい!ここはーー!!」と言われるのを恐れたそば茶、誕生日数日前に、私にばらした(笑)。そば茶「あのね~~、20日ね、実はレストランを予約してあるんだけど・・・言わないで連れて行こうと思ってたんだけど、それでマルモット(私)の気にいらなかったら、マルモット発狂するだろうから、このレストランでいいか、確認することにしたよ」とインターネットのページをひらくそば茶。私「賢明な判断ね~~。どれ?どんなところ?」そば茶のことだから、あやしい中華レストランあたりを予約しかねない・・と思ったのだ。ところがどっこい、森の中に立つ古くて小さなお城を改装したホテルのレストランはなかなか素敵な雰囲気ではないですか。そば茶も少しずつ進歩しているらしい。私「ええ~~!ここを予約したの?!ここなら、黙って連れて行ってくれたら、感激しまくりだったよ~~!!」そば茶「(がぁぁーん)・・・・・マルモットの気に入ることをするのは僕には不可能かも・・・(涙)」まったく身勝手な奥さんを持って大変ですね、そば茶さん。そんなわけで、当日はコチュ(赤子)はそば茶の実家の両親にあずけて、我々はそのレストランへ出かけた。予想以上に山の中にあったそのお城になんとかたどり着いて、席に案内される。中世の雰囲気満点の部屋で、食前酒を取って乾杯し、私は大変満足だった。ふと見ると、食前酒を飲むそば茶の目がうるんでる。は??なんで泣いてるの?この人は?私「そば茶、泣いてるの??もしかして」はっ!!とびっくりして目元を押さえるそば茶。そば茶「あ、あれ・・・涙でちゃってた・・!こうやってちゃんとマルモットの誕生日をお祝いできて、マルモットが喜んでくれているのが嬉しくって・・・」この場合、感激して泣くのは普通、お祝いされてる私なんだろうけれど、ここで先に泣いちゃうのが、そば茶らしい。私はレストランに感激して泣くほどではなかったけれど、そば茶が感極まって泣くほど真剣に私のお祝いを考えてくれていたというのは、やっぱりじーんときた。このあとの料理もデザートもワインも、すべてすっごくおいしかったけれど、やっぱり一番心に残ったのは、彼のそういう気持ち(涙)だったのは間違いない。そんなわけで、泣き虫ダンナに一本とられ、私は30歳になった。さて、どんな30代になるのか・・・なるべく素敵な笑いじわを作れるようにと、アンチエイジング・クリームを塗りたくりながら願う私である。
2005.05.23
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前の日記で、そば茶の、美容師見習いのいとこの女の子に髪を切ってもらったはいいが、ぜーんぜん気に入らなかった。のに、いとこにタダで切ってもらってしまったせいで、美容院に行って手直ししてもらうこともできないと愚痴った。それから約1ヶ月経過。ほとぼり冷めた・・かどうかはわからないが、自分の中で限界にきていたので、「もうすぐ誕生日だから、その前に小ぎれいになっておきたい」という、いざという時(?)のための姑息な言い訳も準備して、今日は美容院に行ってきた。日本では、美容院に行くのが好きで、まぁまぁ頻繁に通っていた私。フランスでは、最初はビンボウ留学生だったし、のびのびの髪でもがまんして、本当にときどき、美容院に行っていた。それでもトータルで結構いろいろなフランスの美容室に行ったと思う。そして、今日現在まで変わらない思いは、 「髪は日本で切れ」。 総合点で、絶対日本の美容院の勝ちである。やっぱりこれは、“サービス業”として美容師さんたちがこの仕事をとらえているかどうかの違いのような気がする。日本のそれはみなさまご存知のとうりだが、フランスのフツウの街の一角にある(てゆうか街中に腐るほどあるけど)フツウの美容室をポンと日本に移動させたら、絶対評判悪すぎてつぶれるだろう。技術どうこう、ではない。「自分はアーティスト」とより思っているのは、フランス人美容師のほうかもしれない。とにかく他のサービス業同様に、接客がぜんぜんよくない(日本に比べて)。今日行った美容院も、初チャレンジのところだったのだけれど、例にもれず、「フランスの美容院」だった。店について、すぐに女主人のような人に対応され、どうしたいのか聞かれたので、「長さはあまり変えたくないが、全体に重いから軽くして、厚さも薄くしてほしい・・・」などなど頑張って説明した。そのあと更衣室に案内され、上半身の服をぬいで(つまりブラ一枚になって)青いシートを着て出て来いと説明された。あちこち行ったが、上半身裸にされたのはここがはじめて。そのあといかにも見習い!という感じのわか~いお兄ちゃんにシャンプーされる。このシャンプーがまた、雑。両耳に泡が入ってきて、何か話しかけてきている(多分水の温度か何か)のに聞こえないってば!シャンプー終わってカットの席に案内される。誰が切るのかなぁと思っていたら、その、わか~いシャンプーの兄ちゃんが、「で、どうしたいんです?」と聞いてきた。ええーーっ、あなたが切るのぉぉ??と、内心叫びつつ、でも一見さんの私にはこういう見習いさんがつくのはわりとよくあることなのであきらめる。さっき長々と“どうカットして欲しいか”説明した女主人らしき人は、退社時間だったのか帰ってしまっていた。もちろん、若い兄ちゃんには全然説明してくれていない。しょーがないのでもういちど説明し直す。ここが日本ならそれだけで大減点ものだけど、ここはフランス、あきらめが肝心。最初は席に座って、お兄ちゃんはふつうに立って切っていたが、私がチビで、彼が超長身なため、辛くなってきたらしく、「立ってください」と言われ、椅子のうしろに立つ。(これははじめてではなく、他のところでも結構あった)ここから終わるまでずーっと棒立ち。日本ではフツウ、客は自分の頭は固定してあまり動かさないものだと思うが、この兄ちゃんは、私の頭を、右へ左へ前へ後ろへ、微妙な角度から、かなり直角な角度まで、動かしまくり。左ななめ前方に、微妙な角度で頭を倒されて、そのままじーーっとしているのはけっこうきつい。「それじゃぁ、髪をかわかしてから、前髪を切りますね」といわれたので、え?もう前髪以外は終わったのか??と思ってみてみると、下に落ちてる私の髪は、あまりない。全然変わってないやんけーー!!と叫びたいのをこらえて、「乾かしたあと、サイドと後ろももう一度切るんですよね?」と念を押してみたところ、“え?まだ切って欲しいの?”とあからさまに顔に出され、「それじゃぁ、切りますよ」といって、ふてぶてし~~くまた切り始めた。そのあとしばらくして、コチュ(赤子)をベビーカーにのせてそば茶(だんな)が迎えに来た。 「あれ??これから切るところ?迎えにくるの早すぎたね~」鏡越しに、私の終了寸前のヘアスタイルを見て、でかい声で言うそば茶。“このまま終わるのならお金払うのいや~~!!”と思っていた私は、 いいぞ!そば茶!もっと言ってやって!!とそば茶の無神経をウヒョウヒョ喜んでいた。そば茶「え?もうこれで終わりなの??全然軽くなってないじゃない?もっと後ろをこうして、サイドをこうしたいって言ってなかった??ね?」うん、うん、とうなずく私。そば茶「後ろのこの重~い黒~いモノをがんがん取っちゃうかんじでやり直してください」さすが、フランス人にはフランス人が一番である。がんがんと調子に乗ってそば茶がクレームをつけていたので、今まで暇そうに他の店員とおしゃべりしていた、たぶん35くらいの働きざかりの男性が、見習いの兄ちゃんと交代した。「じゃぁ、とにかくガンガン軽くしちゃっていいんですね?」そば茶「もうすぐ夏ですからね!ばりばりやっちゃってください!」こんなときのそば茶は妙に生き生きしている。やっぱりフランス人だね、あんた。そしてその働き盛りが、ばばーーっと切ったあと、それを横で眺めていた見習いの兄ちゃんに、「じゃ、後よろしく」といってまたおしゃべりに戻っていった。日本だと、カットしたあともう一度シャンプーしたりするところもあるが、フランスではお目にかかったことは今のところない。この兄ちゃんも、顔や首についたカットした髪の毛を、ドライヤーでババーーっと吹いて払うだけである。人の顔面にそんなに近くから強風を当てるな~!というほど吹き飛ばされたにもかかわらず、まだまだたくさんついているカットした髪の毛。そば茶「まだたくさんついてるよ、髪の毛。タオルか何かないですか?」といったら、兄ちゃんはタオルを私に渡して、さっさとレジに向かった。自分でせっせと髪を払う私。出来上がりの髪型は、働き盛りに途中交代したおかげで、そんなに悪くはなかった。でも、この美容院、日本にもって行ったら絶対につぶれる、私がそういう理由は、日本人のあなたなら、わかってくれるだろうと思う。私がもうその美容院に行くはずもないことは言うまでもない。いったいいつになったらお気に入りの美容院に出会えるのか。ちなみにパリに住むそば茶のいとこから今日たまたま電話があったので、この話をしたところ、パリにすごくいい美容院があって、とくにアジア人におすすめだから、ぜひパリに来いといわれた。兵庫県に住む人が東京に髪を切りに行くようなものである。そんなハイカラなことは、1歳児のママの私にはとても出来ない。私のこの小さな街での美容院ジプシーは、まだまだ続きそうである。
2005.05.12
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フランス人の、とか書いているけれど、もちろんだんなのそば茶のことであり、他の人はこんなにひどくはないだろうと思う。私たち夫婦は今ダイエット中で、夜は、2人でエクササイズやストレッチをしている。私は次の日筋肉痛になるのはいやだし、まして、筋肉ムキムキになるのも嫌だから、腹筋体操くらいはするけれどあとは、ほとんどストレッチ。そうやってたらたら運動(?)している私の隣で、なんだかゴリラちっくにものすごい勢いで筋トレしているそば茶。腹筋は、なんと毎晩300~400回はしているらしい。・ ・・おかしい、人間じゃない。腕立て伏せは100回くらい、あとは全身の筋トレをくまなくやっているのだとか。私の腹筋やストレッチはそば茶からみたらなんだかニョロニョロしていて、 “ウケねらい?” と思うのだとか。まったく失礼なフランス人だ。そば茶の筋トレこそ、ものすごい形相で、しかもものすごいスピードで、 今からバグダッドにでも攻め込む気?とつっこみたくなる。いちおう、「筋トレのあとはストレッチも大事なのよ~~」といってみた。だけど彼の体、おそろしくかたいのだ。足を伸ばして手を床に近づける、あの「体の柔らかさをみるポーズ」をやらせてみたら、笑えるほどかたくて、彼こそ本当にウケねらいでやっているのかと思ったほどだ。そば茶「だけど僕は、日本人はフランス人より体が柔らかいとおもうんだよね、なんとなく。」とか言い出した。私「なんで?フランス人は肉食べすぎだから??」そば茶「かもね~~、わかんないけど。だって、この間の会社の健診のとき、このポーズをやってって言われて、 中指の先が0.1秒だけ床に着いたら、医者に、「あなたは充分、体やわらかいですよ、充分です!」って言われたし。」この、頭の中はフニャフニャかもしれないが、体はコチコチの男のどこをみたら充分やわらかいのか・・。私「その医者おかしい。」そば茶「ほかの人にも柔らかいっていわれたことあるもん。」要するに彼がいいたいのは、「体が柔らかい」とみる基準が、日本とフランスでははげしく違うということだ。それが本当かどうかはわからないが、ちょっとそば茶に無理させて、上記の柔軟体操をできるだけ長く、最大限にやらせてみた。そしたら、 「両ケツがつったぁぁぁ~~!!」と魚のように床にころがって、おしりを押さえてのたうちまわっていた。ちなみにこの体操で無理をしておしりがつったのはこれで3回目だとか。「もう、絶対無理してやらない!絶対!!」となみだ目でうらみがましい顔で私を見て、ぶつぶつ言っていた。私はおしりがつったことはないので、苦しみは分からないけど、そもそも私のせいではないはずだ。それにしてもここに書いていて思うのが、私のだんなは本当にどんどん変な人間になっていってるような気がする。このブログも、フランス人全般について書いてることなんて少ないし。この変なだんながたまたまフランス人だった・・というだけのような気もする。なんだかフランス人に対して少し、申し訳なく思い始めた私である(←今さらか・・)。
2005.05.07
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日曜日はメーデーだった。通常ならば祝日になるこの日も、今年は日曜日にあたってしまった。日本のように、振り替え休日というシステムがないフランスで、しかも休日に異常な執着心をもつフランス人(ほとんど例外なし!)はみなさんむくれていた。しかも5月8日も、本来なら祝日(第二次世界大戦戦勝記念日)で、休みなのに、これまた今年は日曜日。私は現在働いてないので、なーんにも問題ないのだけれど。メーデーには、親しい人同士で(主に家族、一族間で)すずらんの花を贈りあう。このすずらんは、幸運をはこぶのだとか。そしてこの日、我が家は、そば茶(だんな)のおばあちゃんの家に昼食に招かれていた。私たちはもちろん、すずらんの花を行きがけに買っていく予定だった。(道端で子供たちが売っている)このおばあちゃんは、家から車で40分ほどの田舎(うちも田舎だけど、もっともっと田舎)に住んでいる。このおばあちゃんは、とにかく心配症で、到着予定時刻から、10分ほど遅れると、もう心配して落ち着かなくなる人。ちなみに我が家は、超・遅刻常習犯。遅れないと驚かれるくらいである。でも、このおばあちゃんの家に行くときだけは、遅れないようにかなり注意していた。赤子がいると、出かける準備をするのに、通常の倍の時間をみなくてはいけないというのは小さな子供を持つ親なら常識だろう。でも今日は、余裕をもって、3倍の時間を準備にとれるように、朝7時半に起床(私にとっては驚異的に早起き)。12時過ぎくらいに到着する予定なので、11時30分前に家をでるとしても、充分間に合うと踏んでいた。だけど、そこは超・遅刻常習犯の私たち。余裕がありすぎると、「楽勝ムード」が漂いはじめて、朝のコーヒーを飲みながらだらだらとおしゃべりしたり、よちよちと歩きはじめたコチュ(赤子)と鬼ごっこして遊んだりしてしまう。どんなに早起きしようとも、時間がありあまっていようとも、「予定より早く着くように家をでる」という発想がないのが、常習犯のゆえんである。だけど、こんな風に余裕でいると、その後トラブルが発生して、3倍とった準備時間もまったく意味なし状態になるのもまた、いつものことである。この日も、コチュのオムツを替えた直後にコチュがうんこしたり、コチュの離乳食を作っているときに、コチュが派手にころんで大泣きしはじめ、なぐさめているうちになべがこげたり。お隣さんが「バター少し分けてくれない~?」と来たのに対応したそば茶が思わず30分も玄関先で話しこんでいて、私が後ろからけりを入れたり。「今日は30度まで気温が上がるらしいから、コチュはTシャツ一枚でいいよね~」と私が決めると、「田舎は急に冷たい風が吹くから、Tシャツ2枚重ねにしよう!」とそば茶がいいだし、これでまたもめて15分くらい時間をロスしたり。出かける直前にそば茶が、「眼鏡がない!!」とさわぎだして家中を大捜索したり。きわめつけに、行く途中ですずらんを買うつもりでいたのに、小銭を用意するのを忘れて、銀行をさがしてお金をおろしてすずらんを買ったら、おつりがないと言われ、値下げ交渉したりした。(まけてもらった~♪)こうして結局、おばあさんの家についたのは、12時50分。大・遅・刻。私たちが到着したとき、おばあさんと、親戚の人をふくめて4人のひとが、屋外に用意されたテーブルに着席していて、ようやく着いた私たちを じーーーーっとみていた。わぁぁ・・・針のむしろだぁ・・とちょっと固まる私(←なら遅刻するな)。そば茶はすかさず 1.コチュ(赤子) 2.すずらんのブーケ (ご機嫌取りグッズ)を手にとって、「いや~~、 このすずらんを探すのにちょっと手間取っちゃった、ごめんなさ~い」とにこにこ笑顔で花を渡していた。いくらなんでも花さがしは、50分遅刻の理由にはならないと思うけど。どうやら花よりも、よちよち歩きの赤子がニコニコ歩く姿が効果的だったようで、私たちはなごやかに昼食をとることができた。サンキューコチュ★天気も抜群で、外で食べるのも久しぶりで、ダイエット中にもかかわらず、やっぱり食って飲みまくってしまった。その後はベビーカーを押しながら、近所の牧場やら野っ原やらをたらたらと散歩。家に飾る用に花を摘んだりしてみた。コチュが寝たのに乗じて、私たちも昼寝。起きたらそば茶のおばさんにあたる人が用意してくれていた紅茶とクッキーを食べた。あまりに静かで、なごやかな、完璧な日曜の午後に感動してしまった私たち。そば茶「田舎って・・・いいよねぇ・・・食べるものすべてがおいしく感じるよぉ」私「そうだねぇ。この辺に引っ越そうか~」おいしいものに目がない我々は、そんな理由で田舎への引越しを真剣に考えはじめた。ロマンに生きるそば茶は今も大真面目に引越しを検討している。現実的な私は、いろいろ考えるとやっぱりド田舎はなぁ~~さすがに色々大変だしなぁ~~と思い始めているけれど。まぁ、もしかしたら本当に引っ越すことになるかもしれない。
2005.05.03
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今日、通販の春夏カタログをいくつか買って、見ていた私。日本と同じように、通販はしょせん通販というかんじで、フランスでもいまいちなんだけど、それでも日本では通販では扱ってないようなメーカー、ブランドもたまにあったりして面白い。その辺はフランスならではとも言えるかもしれない。 が。そんなモードとは、かけはなれた世界に住んでいるフランス人のだんな、そば茶。彼が服になんぞ全く興味がなくて、おばあちゃんに編んでもらった不思議模様のセーターや、人からもらった丈のあわないズボンを何も考えず平気で着てしまう人であることは、前にも書いた。それでも私が着て欲しくないものは着るな!といつも、こうるさく言っているせいで、最近は少しは服に興味をもつようになり、ウインドーショッピングなんかにも喜んでつきあってくれたりして、だいぶましになってきたかな・・と思っていた・・・・ 私が甘かった・・・。婦人服のページを一緒に見ているときは、「この服は胸の谷間の空き具合が絶妙だね」とか「あ、下着のページはもうちょっとゆっくりめくってよ~」とか、まぁ、男の視線で適当にみていたようだった。それでも、「こういうのを一緒にみると、お互いの好みがより理解できていいよね~」とか言ったり「男のページになったら、僕の好みをいうからね、センス良くなったってわかるよ、きっと」とか自信満々に言ったりしていた。まぁ、それですごく期待してたわけでもないけれど、それでもやっぱり少し希望をもって男性服のページを開き始めた私。最初は、「う~ん、この辺のブランドはいまいちだね~~めくってめくって」とかいっていたそば茶。いわれるままにめくっていると、「あっ!!今の!!もどってもどって!!これ!!いいよね~!!」と彼が言ったそれはいわゆるジップアップ・ブルゾンってやつ。それはいいんだけど、 チャックが上からも下からも開閉できる、旅行バック式?のブルゾンカタログ写真では、上と下のチャックが開いてて、真ん中だけ中途半端にしまっていた。目を輝かせて、「どう?どう??!いいでしょ??!!これならチャックがこわれることもなさそうだし!」と私に言ってくるそば茶。確かに最近、彼のもってるブルゾンのチャックがこわれたばっかりなんだけど。「あ~~~、日本でも一時期このタイプがはやったような・・でも速攻すたれたわ、ださいことにみんな気付いたのかもね~~」と私の意見をさっくり述べると、「そ・・・そう・・・?・・」と黙ってまたページを見始めた。しょっぱなからこれじゃぁ、ちょっとなぁ・・チャックの心配なんかしてたら服は買えないぞ・・・と思いながらページをめくっていると、「あぁっ!!これ!!このズボンいいよー!」というので見てみたら、ベージュのフツーのズボンだった。「どこがそんなにいいの?めちゃめちゃフツーじゃない?」と聞いてみると、 「ここみて!!撥水加工ってかいてあるでしょ!!」確かによくみたら、水をしっかりはじいている写真つきでのっていた。撥水加工だからいいのか・・・・(泣)。いったいそのズボンで何するつもりなんだかしらないけど、デザインうんぬんより機能を優先させている時点で、今後に期待はもてそうもない。機能を最優先させるなら、作業用のつなぎでも着てればいいのだから・・・と思っていたら、ちょうどめくったページに作業用の青いつなぎが小さく載っていてそれを真剣に見ているそば茶がいた・・・。気をとりなおしてまた男性服をみていると、「これ~~!こういうの、前から探してたんだよね、僕!」と指差したそのズボンは、 伸縮自在、スーパーストレッチジーンズと書いてあった・・・。ああ・・・昔うちの母が喜んではいてたな・・・と思い出しつつも がっっかり!!という顔をあからさまにした私に対して、「でも、でも、これならもう股が破れることもないし!!」(「美にめざめたそば茶」参照のこと)と必死にフォローしていた。やっぱり少しでも希望を持った私がアホだった。ヤツにはチャックのこわれにくいブルゾンと、撥水加工の伸縮自在ジーンズをあきらめて与えるべきなのか・・・。あきらめずにしつこくカタログを見ていたそば茶が最後に、「あっ!このパンツ、僕の今はいてるパンツと全く同じだ!!」と言ってはいていたズボンを脱いでパンツ一丁になっていた。たしかに色もメーカーもまったく同じだけど・・・「腹の出具合がちがいすぎる!!これはもう完全に別物だわね!」と私が言うと、「こんなパンツ専用モデルみたいなのの腹筋と比べないでよぉ・・」とへこんで、カタログを閉じていた。お互いのために、しばらくそば茶と服のカタログを見ることはないだろう。
2005.04.23
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だんなのそば茶は健康おたくである。健康おたくといっても、健康グッズを買いあさったり、健康にまつわる情報誌などを読みあさったりするわけではない。そういう物には限りなく興味のない人だ。だたひたすら、自分の体に神経質なほどに注意を払っているということ。おそらく心配性の性格が、この現象を生み出しているのだろうとは思うのだけど。これがほんと~~に、邪魔くさい。今日は、そのそば茶の会社の健康診断の日だった。彼はずいぶん前からこの健診の日をかなりドキドキして待っていた。「何かすごい病気が見つかっちゃったらどうしよう・・」は、まぁいい、フツウのレベルだろう。「体重が家で計るのとすっごい誤差があったらどうしよう・・」うちの体重計はオンボロで、乗るたびに、針がずれて、決して0(ゼロ)にぴったり合わないので、正確な体重はわからない。私たちは今ダイエット中なので、この心配もまぁもっともな範囲だろう。「この肌荒れが、ただの肌荒れじゃなかったらどうしよう・・」そば茶は今、手首の部分だけ集中的に荒れていて、「フツウの荒れ方じゃない!!」と常づね言っている。彼の頭の中でどんなおそろしい皮膚病になっているのか知らないが、どっからみてもただの肌荒れだ。「足の皮がむけすぎのような気がする」・・・水虫かもね。「最近眠りが浅すぎる気がする。」老化の第一歩かもね。でもすぐ横でコチュ(赤子)が大泣きしていてもぴくりとも動かないんだから、私からしたら死んだように寝ていると思うんだけど。とまぁ、挙げればきりが無いほど、毎日のように新たな心配の種をみつけては、本気で心配しているのである。はたからみるとがっしりした体格に日に焼けた肌で、健康そのものといったかんじだが、実は、“象の体に蚤の心臓”状態。この人のその、異常なまでの心配性が、いちばん病的だと思うのだけど。いつ“想像がん”や“想像奇病”にかかってもおかしくないだろう。それはともかく、健診を終えて帰ってきたそば茶はひたすらその話をしていた。「心拍数が50だって言われてさ~、すごくびっくりして、“もうすぐ止まるってことですか!!”って叫んじゃったよ~~わはは。でもね、すごくスポーティな心臓だってほめられちゃったー」どんなにスポーティでもすごくショックに弱い蚤チックな心臓じゃあ意味ないけどね。「尿検査のとき、尿が出すぎてカップに入りきらなくて、途中で出すのをぐっとこらえて“カップもう1つ下さい”って頼みに行ったら、笑われちゃったよー。ひどいよね~」ひどいのはお前だ(涙)。「だけど、健診の直前にトイレに行ったばっかりだったのに、カップ1杯半分もでるなんて、ちょっと変だと思わない?」水分ひかえりゃいいって気付かないのね・・・。「体重はね。一キロ多かったよ、家で計るより。でもね、トイレに行く前だったから、本当は一キロも多くないはずだよ。なんたって、カップ一杯半だからね!!」なんだか女子高生のようなこと言ってるな・・。と思いつつも、じゃあうちの体重計プラス1キロって考えなくちゃいかんのか・・?とちょっとへこむ私。「今ダイエット中だから、夜はスープとりんごしか食べてません、っていったら、医者が、ヨーグルトも食べてカルシウムを補給しなさいって言ってたよ」「でも、昼はチーズでもなんでも、好きなだけいっぱい食べてるんです、っていったら、チーズを好きなだけ食べるのはやめなさいって言われたよ」「昼のチーズは夜のヨーグルト代わりにならないですか?と聞いたら、他のダイエット法にしたほうがいいんじゃないの?って言われたよ」・ ・・、そば茶のとりえは正直さだけど、こんなくっだらないことを健診で長々と相談される医者ほうもたまったものではないだろう。そば茶の医者話を聞くといつも思うことだが、今回も、 その場にいなくてよかった・・と心から思った。「ついでだから、コチュのうんこについてもまた聞いてみたよ」このところコチュは一日三回すばらしいうんこをするので、うんこのしすぎじゃないかと心配したそば茶が小児科医に電話したのが昨日のこと。小児科医には、「うんこは量でなく、質で判断しなさい」といわれて安心したのかと思っていたら、そうでもなかったらしい。健診の医者には、「食わせすぎでしょう」といわれたそうだ。は、恥ずかしいったらありゃしない・・・。今後も出来る限り、そば茶と一緒に医者に行くのは避けようとあらためて思った。
2005.04.21
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そば茶のいとこの一人は、見習い中の美容師である。昨日、彼女にコチュ(赤子)と私の髪を切ってもらった。まず、コチュ。前髪がかなり伸びてきて、毎日やしの木のように頭のてっぺんでゴムで結んでいたが、コチュが嫌がってすぐゴムをとってしまう。私はコチュの毛で筆を作りたいと思っていたので、なるべく伸ばしたかった(そのほうが作りやすいだろうと思って)のだが、さすがに前髪が目にかかって邪魔なようなので、ついに初カットすることに。筆は作りたいので、できるだけ長い髪を採取したい。そういうふうに、見習いの彼女に伝えたら、ほんとう~~に短く切ってくれた。そして日本でいう、“サル頭”状態になったコチュをみて、ちょっとびっくり。もともと、コチュの顔は“男顔”だな、とは思っていたが、ここまでとは思わなかった。どっから、どーーみても、おちんちんなんてついてなくても、去勢したのか?というくらい雄雄しい 男になっていた。そもそも私自身男顔で、赤い口紅つけたら即おかまチックになり、ひらひらかわいい服は全然似合わない。淡いパステルカラーもダメで、ふわふわした髪型も、顔だけ浮きまくる。こんな私に、イタリア系濃い濃いフランス人顔のそば茶の遺伝子がプラスされて成り立っているのがコチュなのだから、雄雄しい顔になるのは当然なのだろうが、それにしたって、これは・・・私よりひどい・・かもしれない。ああ、せっかく今年の夏はかわいいサマードレスを着せて、ビキニの水着を着せて・・と考えていたのに、こんな金太郎なみに雄雄しいコチュでは、ふんどしくらいしか似合わないのではないか。「なんか凛々しくなったな~コチュー!!」と“コチュならどんなでもかわいい”状態のそば茶は喜んでいたが、私は内心、かなりがっくりしていた。買って着せてあげようと思っていた、水色のギンガムチェックのワンピースと、オレンジのマドラスチェックのワンピースは、あきらめるしかなさそうだ(涙)。気を取り直して、次に私。長いことほったらかしにしていたせいでだらしなく伸びきっていた髪を、「好きなようにやってくれ!!」とこれまた男らしく言い放ってみた。“こんな髪型になりたい”といういいイメージが浮かばなかったし、見習い美容師にタダで切ってもらうのだから、ある程度の覚悟はしていたし、それに彼女のセンスをけっこう当てにしてもいた。「アジア人の髪を切るのははじめて~~♪嬉しい~~♪本当にきれいな髪よね~~」と言いながらばっしばっしと切り飛ばしていく、いとこの彼女。ちなみに枝毛だらけでめちゃくちゃ汚い、ひどい髪なのだが、それでもフランス人からみると、アジア人の髪はつやつやときれいな髪に見えるのだそうだ。美容院以外の場所で髪を切られるなんて、小学校の3年生以来だろうか。そば茶とコチュが観察する中、居間で髪を切られる私。鏡がまん前にあるわけではないので、途中経過が全くわからない。たよりはまわりの人々のおしゃべりのみ。だけど、そば茶が「わぁ~~、このくらいの長さ、マルモット(私)によく似合うな~~」とか言うし、見習いの彼女も、「すっごくいいわ!!我ながら上出来だわ!!」とか繰り返し言うから、けっこう私の期待値はアップしていた。そして、出来上がりはというと・・・。鏡をみて、「あれ?これ、どっかでみたことある髪型・・・・?」 って、中一のときの私だよ!!が~んが~んが~んが~ん・・と頭で鐘が鳴り響く・・・。田舎の中学生だった私が、お母さんの知り合いの人(50代)の美容院(兼床屋)で切ってもらったとき、こんな頭になったような・・と古い記憶の糸をたどってみた。あの時だって、家にかえってこっそり泣いた。ただなんだから、髪が家中に飛び散ったって仕方ない。ただなんだから、途中彼女がそば茶とのおしゃべりに夢中になり、15分くらい手をとめていても仕方ない。ただなんだから、首に巻いたスカーフ(?)がゆるすぎて、大量の髪が服のなか、下着の中に落ちていってるのを肌で感じてもしかたない。ただなんだから、切った髪をはらうブラシを忘れたからといって、ドライヤーで吹き飛ばされて、居間中に私の髪が舞い落ちても、仕方ない。そして大変気のいい見習いの彼女の、自信とセンスを傷つけないために、「うん、すごい気に入ったわ~!ありがとう!!」と満面の笑顔でお礼を言わなければいけないのも、やっぱりただなんだから仕方ないのか・・。「正直に、思ったままに批評してね!!」といわれたって、言えるわけがないのだ。明日美容院に行って、手直ししてもらおう・・と一瞬思ったが、その彼女は近所に住んでいてしょっちゅう会うので、会って私が手直ししたことを知ったらそれはそれは傷つくだろうと思うとそれもできない。お金を払って美容院にいくことすらできない。ただより高いものはないって、まさにこのことだわ・・・。今しているダイエットが成功したら、ちょっと大人っぽいサンドレスを買って、“ちょっと色っぽいママ”になっちゃお~と思っていた。“フェロモン・ママ”の私の横には、“ヨチヨチ歩きのかわいい娘”がかわいいワンピースを着て、手をつないで歩いている素敵な夏の午後・・・・を夢見ていたのに。美容院に行く手間とお金をけちったばかりに、“黒髪がおも~い、田舎の中学一年生”が“サル頭”のふんどし巻いた雄雄しい赤子を申し訳なさそうに連れ歩く図・・・になってしまうことに。「いくら」がちょっと伸びてよけい変な頭になったそば茶とともに、しばらく日本人の方には会えない家族になった。
2005.04.17
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土曜日、そば茶(ダンナ)と小ゲンカした。いつものことである。ケンカといっても、私が一方的に文句を言って、ひどいことを言っていじめているだけである。これもいつものことである。だけどひとつだけいつもと違ったことがあった。ケンカのおわりにそば茶が、「どうしてそんなにひどいことを言って僕をいじめるのーー!?」と聞いてきたので私は、「そば茶がもっとかっこよくなったら、もうひどいことは言えないよ」と言い捨てたのだ(←ひどすぎ?)。どうもこれが、そば茶を本気にさせてしまったらしい。翌日の日曜日、そば茶の友人数人が、午後のお茶をしに家に来ることになっていたので、私はせっせとお化粧していた。某“きれいなおねえさん”アイテムのひとつである、愛用の電動眉毛剃り器でジョリジョリと眉の手入れをしている私に、のそのそとそば茶が近づいてきて、「僕の眉毛も、剃ってくれないかな?」と言ってきた。むかし、付き合い始めた頃、遊びで眉毛を剃ってあげたことはあったが、なにしろ彼の眉毛はやたらハリとコシがあり、しかも一本一本が妙に長いのでやりづらいことこの上なく最近はほったらかしになっていた。両眉のあいだには ゴキブリの触覚みたいに数本やたら長くて力強い毛があり、全体にタランチュラな感じの眉毛。でもせっかくそば茶が「美しくなろう」としているのだから、と私も気合をいれて眉を剃ってあげた。おかげで、すっきりきりっとした眉毛になって、そば茶は大満足していた。そのあと、私の化粧道具をじーーっと見ていたそば茶、「僕もファンデーション塗ってみようかな」と言ってきた。私は内心 げえええぇ~~!と叫んでいたが、面白いので塗ってあげることにした。とりあえず軽めに、顔の小さな傷やにきびの跡などを隠すかんじで塗ってみた。だけど、そば茶はもともと日焼けしたカンジの肌色なので、私のファンデでは白く浮いてしまって、なんだか“お富さん”・・というより、 “ばか殿”になってしまっていた。一方満足気に鏡をみてにやにやしているそば茶・・・。私「そば茶には、その色は白すぎるかもね。」と一応アドバイスしてみた。そば茶「じゃあ、僕用のファンデーションを買わなくっちゃね!高いの?ファンデーションって。」私「う・・・・ううん。そんなに高くはないよ・・・。(きゃぁぁ~~~!!だれかたすけてぇぇ~~!!)」そば茶「濃い色のファンデもあるよね。今度一緒に選びに行こうよ、ね!」私「う・・・・うん。(ど・・どうしよ~~)」そのあとまた、私が化粧している様子をじーーっと見ていたそば茶、「その、目の周りに黒くぬるやつ、僕もやってみたらいいんじゃないかな?」 って、今度はアイライナーか!!ホントに恐ろしいことに、そば茶は真剣そのもの、大真面目に言っているのだ。繰り返すが、このあとそば茶の友だちが遊びにくる予定なのである。いくら私が鬼でも、そば茶の無知をいいことに友人たちの笑いの種になるのを黙って見過ごすわけにはいかない。私「そば茶の目はもともとぱっちりくっきりしてるから、アイラインは必要ないと思うよ」そば茶「そ、そう??じゃあ、まぁ、いっか・・・」はぁ~、よかった、あきらめてくれたーー、と心底ほっとする私。その後そば茶は洗面所に髪をセットしにいった。まぁ、髪型はこんなんなのでどうやってもどうにもならないのだけれど。さらに香水をつけて、さらに、「最近少しやせたから」と言って、2年ほどまえに私がプレゼントしたのに太ってしまってはけなくなっていたズボンをはいていた。最後に、私がキッチンでコーヒーやらなんやらの準備をしていると、「唇がすごく荒れてるから、マルモット(私)のリップクリーム借りるね~!」といってきて、私の化粧ポーチから勝手にリップを取り出して塗っていたようだった。その後すぐ、友人たちが到着。玄関に迎えにでたそば茶は、すぐに友人たちに大笑いされていた。それで私がもういちどそば茶をみると、唇には“はちみつ入り超つやつやリップクリーム”がてっかてっかに塗られていた。おまけに、ファンデーションも塗りなおしたらしく、超厚塗りになっていた。キリッとした眉毛に、真っ白なお肌、つやつやと赤い唇 ぎゃぁぁぁ~~!!完全にばか殿だぁぁ~~!!そば茶は本気でかっこよくなったと思っているらしく、笑われている理由が全く分からないといった感じで、ものすごく不服そうな顔をしていた。彼の美意識、センスがここまで究極にひどいとは思わなかった。というか一般常識レベルの問題か。そば茶が本気で身支度したら、こんなことになってしまうのだ。いままで彼が女の子に振られ続けてきた理由がまたひとつわかってしまった。このブログのタイトルも、「おかまフランス人、ウフフのばか殿日記」に変更か。そう思いながらなんだか落ち込んでいた私(←そもそも誰のせい?)。そば茶は大笑いされたこともすっかり忘れ、友達とわいわい談笑していた。ふとみると、 ズボンの股の部分が直径1,5センチくらいの円形に裂けていた ぱ・ぱ・ぱんつがみえているよ~~ばか殿~~~!!きついズボンを無理してはいたせいである。そば茶はまったく気付かず、にこにこと大股ひろげて笑っていた。私のダンナ・・こんなにかっこわるくていいんだろうか・・・・。
2005.04.12
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一ヶ月ほど前から市が主催しているフランス語講座に通っている私。この講座、けっこういい授業を無料で受けれる。それだけあって、長いときは1年くらい席が空くのを待つとか。そういう話は受講する前から聞いていたので、さぞかし教室中に生徒がひしめいているんだろうと想像していたのだが、これが全然違ってた。本来は20人くらいの生徒が私のクラスに登録しているらしいが、真面目に毎回通っているのはほんの一握り。平均5,6人しかいない。教室の席はいつもガラガラ。こんな状態なら、いつもサボっている人を首?にして、長く待っている人をいれればいいのに・・と思うのだけど、まぁ何かいろいろ事情があるらしい。当初は久しぶりの“学生”にドキドキしていた私。こういうところはもちろん外国人だけなのだけど、いろんな国の人と知り合えておしゃべりしたりできて、面白い。以前フランスに着いた当初は語学学校に通っていたが、そのころはフランス語がまともに話せなかったので、なかなか日本人以外の“お友達”ができにくかった。ようやくお友達になっても、アジア系の方がだんぜん多かった(それはそれでおいしい思いができてよかった)。いまも決してマトモとは、お世辞にもいえないような私のフランス語だが、それでも国際交流をまともに深めて“お友達”になれるくらいに、いつのまにかそれとなくレベルがアップしていた・・らしい(と、思いたい)。レギュラーのクラスメイトは、イラン人、ロシア人、マダガスカル人、アフリカのどこかの国の人、ブラジル人、アルジェリア人、あたり。今一番仲良しなのが、イラン人のおっちゃんである。このおっちゃん、外見はイラン人以外のなにものでもないが、イタリアに25年住んでいたそうで、彼の話すフランス語はものすごいイタリア語訛り。彼のキャラクターも、ふつうのアラブ系とは何か一味ちがう、みょ~にカラッと明るいたしかにどことなくカルボナーラな?おっちゃんだ。彼とはいつも席も隣どうし(お互い視力が悪いので、最前列にすわるから←眼鏡しろ?)。いつも「ブォンジョ~ルノ!(こんにちは!)グラッツェ~!(ありがとう!)」とわずかなイタリア語を超日本語訛りでしゃべりかけたりして遊んでいる。今日会ったら、散髪にいってきたばっかりだと言っていた。私にはどこがどう変わったのか全くわからなかったが(もともとかなりの短髪だった)とりあえず、「若返ったね~」となんだかホステスちっくに褒めておいた。でも彼は、「両サイドが短すぎる。あんまり切らないでって頼んだのに・・・」と落ち込み気味だった。もともとかなりの短髪だったのだから、それを切ったら短すぎるくらい短くなるのは当然だと思うが・・。「わかめ食べたら?はやく髪のびるよ~」と適当なことを言ったら、ぜひ食べたいというので、次回「ふえるわかめ」を持参することになった。もうひとり仲良しなのが、私と同じ年のバツいちのロシア人女性。病気の息子さんと2人暮らしで、彼の病気を治すためにフランスに移住したそうだ。「ダンナはフランスに来たくないって言ったから、とっとと別れたわ~」考えるとかなり厳しい状況だと思うが、彼女はケタケタと笑いながら話をするので、悲壮感はゼロ。おしゃれで美人なので、すごくもてそうだ。私の受講初日に、いきなり、「私と外の空気でも吸いながらコーヒーでも飲まない?」とお互い自己紹介すらしてない初会話でこう言われ、なんだがドキドキした(←バカ?)。彼女は15分の休憩時間のとき、いつも紙カップのコーヒーを4杯は軽く飲む。「紙カップのコーヒーが大好きなの。私の小さな贅沢なのよ~」といっていつも私にもコーヒーをおごってくれる。いいひとだ(笑)。「おなかすいた~」が口癖のようで、いつも自動販売機で売ってるお菓子もけっこうな量を買っている。正直食べすぎだと思う。万年食べすぎ女の私に、食べすぎだと思われる人はそうはいない。「ロシア人はコーヒーとお菓子が好きなのね~新しい発見だわ~」といったら、ちょっと照れてた。照れるところか・・?とにかく、イラン人のおっちゃんと3人でいつもくだらないおしゃべりをしている。私のひそかな楽しみのひとつになっている。今は「フランス語やるぞ!!」のモチベーションが自分の中で高まっている時期なので(ものすごく波がある)、暇をみつけては勉強したりしている。昨日、そば茶(ダンナ)に、文法的なことで(主に動詞の活用・時制)質問したら、彼はうまく答えられずにたいそうヘコんでいた。「大丈夫よ~、そば茶がフランス語できないことくらい、知ってるからさ~。」とまた軽くいじめたりしていた。そうしたら、夜中、私のとなりでグーグー寝ていたそば茶がいきなり寝言で「Je vais eteindre la tele (僕はテレビを消す) J’eteindrai la tele (僕はテレビを消す(だろう)) J’ai eteint la tele (僕はテレビを消した)・・・・etc」と、フランス語の動詞を活用させていた・・・。そしてそのあと、「これ、正しいよね・・?うん、たぶん、正しい・・・はず・・」とすごく自信なさげに顔をしかめて、自分に問いかけていた。寝ながら(涙)。母国語について見る夢が、こんななんて、なんともあわれなそば茶。彼の母国語のレベルもあわれだが、それでもしばらくフランス語文法で彼をいじめるのはやめようと、爆笑しながらも思った。フランス人にとっての“国語”は、日本人にとっての“国語”とは比べ物にならないほど、重要であり、「きちんとしたフランス語を話せるように」小さな時から厳しく教えられてきているので、私のこんないじめはけっこうこたえたらしい。こんなわけで私のフランス語ブームは一部(そば茶)に迷惑をかけたりしてるが、けっこう波にのっている。今回はいつまでつづくのかな・・・。
2005.04.09
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今日は午後からそば茶(だんな)が仕事休みだった。お昼ごはんを食べたあと、「今日は、赤ちゃん用品店めぐりをして、コチュ(赤子)用のバリケードを買おうか~、あと、靴も新しいのをかってあげなくちゃね~」とそば茶が言ってきた。彼の休日は、私たち家族はいつも3人一緒である。おしどり家族とはこのことだ。別にのぞんでこうなったわけではないが、そば茶の休日プランは、常に“家族でどこかに行く”か“家族で何かする”しかないので、自然にそうなった。マイホーム (のことしか頭にない)パパ、それがそば茶である。だから今日の午後もいつものように、ウインドーショッピングも兼ねて買い物しようと上記のように言ってきた。が、「今日は徹底的に家の掃除したいから、コチュと2人で行って」と、私が即答すると、「なんで?!いつもは買い物ならどんな時でもどんなモノでも自分が選ぶとか言ってるくせに!それにマルモット(私)、赤ちゃん用品店、大好きじゃん!!」と、さんざんごねられた。確かにそのとうりなのだけど、さすがに潔癖症とは縁遠い私でも、家のあまりの汚さにガマンの限界がきていた。そば茶はわりときれい好き(コチュが生まれてからは特に)だが、“片付け”というものがおそろしく下手である。ポン、ポンとあちこちに色んなものを置くので、家の見た目はごちゃ~~っとしたかんじになる。私はどちらかというと、“きれいさを保つ”よりは、“見た目を片付ける”ことを優先する、そば茶とは正反対の人間である。1歳児コチュはいわずとしれた、“自動よごし、ちらかし、マシーン”である。こんな3人が狭い家でわいわい暮らしていれば、当然家は、立ち入り禁止の札でも立てたいくらいのレベルに達する。それでも、コチュは常に私の後にくっついてくるし、掃除機の音がきらいで号泣するので、なかなか掃除できない。それで、ぶつぶつと文句を言ってるそば茶を無視して、さっさと掃除にとりかかった。結局コチュと2人ででかけることにしたそば茶に、「2時間は帰ってこないでね!」といいつけて。大掃除は、日本だと年末を思い浮かべるが、フランスでは春だそうだ。確かに、天気のいい春の日に、冬服を洗濯してしまいこみながら家をきれいにするのは身も心も軽くなるかんじで気持ちがいい。はりきって床を雑巾がけし、たまりにたまった洗濯物を干し、油っぽくなってたキッチンをガンガン磨き、順調に掃除はすすんでいた。だんだんきれいになってきて、私の気分もノッてきていた頃に、そば茶とコチュが帰宅した。私「ええ~~っ!もう、帰ってきたの~~?」そば茶「うん。でも、これでもちょっと大回りしてゆっくり帰ってきたんだよ~えへへ」と嬉しそうに手ぶらで帰宅。私「何で、手ぶらなの?買い物は?」そば茶「うん、なんだかバリケードも靴も、選ぶの難しくって、やめといたよ、今日は。今度また一緒に見に行こう」そば茶は優柔不断でもあるのだ。ほんとーーに、使えない奴め~。それでもそば茶がコチュの相手をしているので、少しは掃除の続きができると思い、続けていると、そば茶が、「コチュがおなかすいてるっぽいから、おやつあげるね~」といって、チョコレート味の赤ちゃん用ペーストの入った容器を勢いよく開けた。すると、 びしゃーーっ!!と中身が思いっきり、掃除したばかりのキッチンの白い壁に飛び散った。私「・・・・・・・・(怒)(怒)!!!」↑の私の空気を感じて、あわてて雑巾をさがしにいったそば茶、すると、がっしゃぁーーーん!!と何かが割れた音・・・・・。怒りをこらえながら、何が割れたのか見に行くと、「マルモットぉ~、早太郎がぁぁ・・早太郎の両足がぁぁ・・・」と情けなさ120パーセントの顔でそば茶が言う。“早太郎”というのは、家の玄関先においてある、日本で買った陶器の犬の形のお守りである。勢いよく雑巾をさがしにいったら、近くの早太郎の置いてあった棚に体がぶちあたり、早太郎が落ちて、その両足を超複雑骨折させてしまったらしい。「我が家の大事なお守りなのにぃぃ~~は、はやく足を接着剤でくっつけなくちゃ!!早太郎の呪いがおこるーー!!」あわてて接着剤をさがしにいくそば茶を横目でみながら、細かくちらばった破片をひろう私。 ここはさっき、丁寧にぞうきんがけしたばかりなんですけど!破片をひろって、居間にもどると、そば茶が強力接着剤で、早太郎の足をくっつけていた。みると、テーブルの上に、ふたをしてない接着剤がポンと置かれていて、中身がたらたらと流れ出てる。私「そば茶~~!!のり!!たれてるよ!!」そば茶「あわわっ!!ごめん、ごめん」と自分の指で拭くそば茶。 それって、ふき取ってるんじゃなくて、範囲をひろめてるだけでは・・?と思えるほど、強力接着剤の跡が、ダイニング・テーブルの上にしっかりついてしまっていた。 そこもさっき、力をこめて磨いたばっかりなんですけど!!ふと、コチュはどこだ?!と見ると、キッチンにポンとそば茶が置きっぱなしにした赤ちゃん用ペーストに手を伸ばし、上半身チョコまみれになっているコチュがいた。 「ぎぇぇぇっ!!そ~ば~ちゃ~~!!これを見んか~~い!!」キッチンの白い壁も、コチュの上下白の洋服も、べッたべたにチョコが染み付いている。そば茶「あわわ~、ごめんね~、コチュは僕が着替えさせるから!!」と、コチュをつれて寝室へはいっていくそば茶。腹を立てながらも、テーブルの接着剤を落とそうとごしごしこすっていたら、「わぁぁ!コチュがおむつ当てる前におしっこしたぁーー!!」とそば茶が言っているのが聞こえ、見にいくと、そば茶の服までぬれていた。結局、コチュ、そば茶ともに、洋服全とっかえ。「いや~不意打ちでやられちゃった~~」と笑いながら、汚れた洋服をどさどさと洗濯機の横の汚れ物かごに入れるそば茶。そのかご、さっき必死に洗濯して、やっとカラにしたばっかりなんですけど!!なんなんだ、この流れは。早太郎の呪いか?!私が1時間半かけて掃除したぶんを、かる~く50分くらいぶんは巻き戻されたかんじだ。それでも怒ってもきれいになるわけじゃーない、そば茶のドジは今に始まったことではない、とめずらしく大人の対応で、せっせと後片付けをした。すると、そば茶、自分の失敗のことをすっかり忘れたかんじで、「ねぇ、マルモット~、今日なんだか、体をかがめるたびに、僕おならが出て出てしょうがないんだよね~!ヘンじゃない?」と言いながら屈伸運動をし始め、そのたびに、 ぷっ!ぷっ!ぷぅ!ぷぅ!とオナラをしていた。 空気も入れ替えたばっかりなんですけど!!いますぐここからでていけーーー!!!この後、今日の掃除はあきらめて、コチュの靴を買いにお店に行くことにした。今日は最初から、そうすればよかったのかもしれない。
2005.04.06
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日曜日、コチュ(赤子)の1歳の誕生日パーティーをした。場所はそば茶実家。でも料理は私が作った。ものすごく張り切ってみた。メニューは、太巻き寿司、牛肉とレタスのピラフ、チャーシュー、スパイシーからあげ、トマトソースのペンネ、キノコとほうれん草のキッシュ、野菜の煮込み、グリーンサラダ、そして、日本風の果物いっぱいショートケーキ。金曜日の夜から仕込みして、必死で日曜の昼に間に合わせた。メニューは和洋折衷(コチュがハーフだから、それにちなんだ)。フランス風に、一皿目にアントレで、二皿目に・・というやり方にあわないメニューなので、バイキング形式に、ばーーっと全種類をならべて、好きなものを好きにとってもらうことにした。「まるでFlunch みたいだね~~!」と口をそろえて言う人たち。Flunchというのは、フランスのファミレスみたいなもんで、メインを選ぶと、つけあわせはバイキングで取り放題なのだ。金曜の夜から夜なべ(おおげさ)して作ったのに、あんなファミレスごときと一緒かよ・・と一気にモチベーション低下の私。 この太巻き寿司サマが目に入らんのか~~!! このトロトロチャーシューの価値がわからんのか~~!!と叫びたくなったが、もちろんそんなものの価値はぜんぜんわかってはもらえない。張り切りすぎただけに、ちょっとしたむなしさが残った・・。ともあれ、コチュの誕生日会はなごやかに終わった(ホッ)。ところでこの日、パーティーの後、そば茶実家にホームステイする日本人の女の子が到着した。彼女は黒の上着に、黒のロングスカートといういでたちだったのだけど、これをみたそば茶のパパ、さっそく一言、 おお~!、わざわざ日本から、ローマ法王の葬儀のために、シスターがきたぞ~~!!す~ば~ら~し~~い!!もちろん冗談である。そば茶パパはこんなきわどい冗談をとばすのが生きがい?というほど好きである。おいおい、彼女けっこうフランス語わかりそうだぞ・・そんなこと言って知らないぞ~~、と内心ハラハラする私。かまわず飛ばす、そば茶のパパ。 この近くに、神学校あったっけ??あの子、神学校行くんでしょ?うぷぷぷぷっと、しつこくシスターネタを続けるそば茶のパパ。そば茶のパパは前にも書いたけど、かなり変態なので、黒の足首までのロングスカートは、シスターぐらいしか着るものではないと思っているのである。 マルモット~(私)!日本人はミニスカートはかないのか!?ミニスカートはいた日本人をみたことがないぞーー!!と、私に訴えてくるそば茶のパパ。 日本女子の生足がみたい~~!!マルモット~~!!太もも~~!!太もも~~~~!!これを日本ではセクハラというが、そば茶のパパにこれを適用したら、累計でかるく禁固20年コースになるくらい(のひどさ)なので、言うだけムダである。そば茶パパが言うには、この新しく着いた女の子は、ちょっと礼儀正しすぎるそうだ。なぜかというと、家に到着して、外の階段をのぼるとき、彼女のスーツケースを持ってあげたそば茶のパパに、何度もお礼をいいながらおじぎしたらしい。そば茶パパが、「もういいよ、当然のことだから、いいよ、」とおじぎをやめさせようとしたにもかかわらず、彼女はほんとうに悪いと思ったのだろう。ひたすらおじぎをしていたそうだ。そんな彼女を、ひとこと 「背中のどこかがおかしくなっちゃって、ペコペコが止まらなくなったのかと思った、おおこわい、こわい、わははは~~っ」とこれまた冗談にしていた。ま、日本人のおじぎはこういうネタにされやすいのだけど。こんな冗談だけみると、ちょっと意地悪にも思えるが、そば茶パパは、それはそれは優しい人である。つまりこれが、フランス流のユーモア。こういう、つるしあげと紙一重というカンジの冗談が好きな(ちょっとうざい)国民なのだ。逆に、こんな半いじめ系のジョークを本人の目の前で言われたら、それは言った人がネタにした人をけっこう好きな証拠であると思う。好きな女の子をいじめてきらわれる小学生をイメージするとわかりやすいか。こーゆーのに真面目に付き合うとドッと疲れるので、へぇぇ~~~っと冷たく流すのが一番である。そば茶とはちょっとちがうタイプだが、「うざい」という意味ではさすがに共通点のあるほんものの父子だな、と思う。
2005.04.05
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30日、コチュ(赤子)が1歳になった。本格的なパーティーは、今度の日曜日にする予定なので、今日は、家族3人でほんとにささやかにお祝いした。まずは昨日、おもちゃ屋さんにコチュの誕プレを買いに行った。だけどコチュは買い物の間中、ベビーカーで爆睡。まぁ、起きてても、「これが欲しい~!」と訴えられる言語力があるわけじゃないけど。かわりにハッスルしたのはもちろん、言わずと知れた、そば茶(ダンナ)。ひろいおもちゃ屋を、ベビーカーを押しながらくまなく隅々まで見て歩いては、「マルモット(私)!!来て!みて!僕これもってたよ!なつかしい~~!」と、知ってるおもちゃの思い出ばなしを語りだす。“なつかしい”という言葉はいつも必ず日本語を使うくらい、そば茶は思い出話の大好きな人間なのだ。日本なら、こんなタイプはかなりうっとおしがられるに違いないと思うのだけど、フランスではこんな人いっぱいいるので、全然、許容範囲内らしい(泣)。こんなそば茶対策としては、 「それ聞くの、もう10回目」これは頻繁に言い過ぎて、最近効果(?)が薄れつつある。つまり、ダメージがないので、平気で話を続けられてしまう。 「その話、つまんない」 つめたい~といわれそうだが、そば茶はもっとひどいことをいっぱい言われてるので、これもあんまり効果なし。 「し・つ・こ・い・」もしくは 「へ~~え、すごいね~~」を、どんな話でも、ひたすら繰りかえす(これはわりと効果あり)。まるで中学生の口ケンカ・・いや、兄弟ケンカか・・なんとも見事なレベルの低さ。それでもおもちゃ屋でハッスル中のそば茶は、ひたすら思い出ばなしを語っていた。この人も打たれ強くなっちゃったな~。思い出話は、おもちゃ屋を出たら終わる・・と思ったら甘かった。そば茶「一年前の今、この時間、マルモットは、産科で陣痛に耐えてたよね~~」そば茶「覚えてる?陣痛促進するために、産科の周りを30周くらい回ったことを・・」そば茶「なつかしいね~~、もう一年たったんだね~~」この、“一年前の今”ばなしが、昨日から今日にかけて、約一時間ごとに更新され、繰り返されるのである。最初は、「そうね~~、大変だったね~~」とまともに会話していたが、なんども、なんども、なんども、なんども、「一年前の今・・・」をやられたら いったいいつまで、この話のパターンは続くのか・・?と不安になってきた。もしかして、1週間たっても、「一年前の今、コチュが退院してはじめて我が家に着たね~」とか言いかねない、そば茶なら、ほんとに。それでもそば茶にとって、コチュの誕生はほんとうに特別なできごとで、暇と隙さえあれば語りたくてしかたないらしいので、とりあえず今回はこらえて、ほっておいた。30日、当日は、もう上記のフレーズのオンパレード。コチュは朝10時35分にうまれたのだが、「あ!コチュがうまれてから、一年と2時間経ったよ!!入院した部屋に移って、写真撮ったりしてた頃だね~~」コチュ誕生後は、“一年と、○時間前の今・・”にフレーズが変化・・・。コチュへのバースデイ・カードに熱い思いを綴っていたそば茶は、書き終えた最後に、日にちと時間をいれるところで、「ああっ!!書き終えた時間が、22時35分だ!!コチュがうまれてから一年とちょうど12時間後だよ!! すごい偶然じゃない?!」「・・・・・・」 いったいどこが、どんなふうに、すごい偶然なのか私には、ほんとにまったくわからない。これから思い出が増えていくたびに、そば茶のうっとおしさも倍増していくのだろうか。思い出話って、たまにするからイイってことを、この妖怪・おもいでばなしに誰か教えてやってほしい。
2005.04.01
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日曜日は、復活祭(Paques パーク)だった。なんじゃそりゃ?という方は、こちらのpidooさんのすばらしい説明をどうぞ。私もよく知らなかったから勉強になりますです。一言でいえば、クリスマスの次に大事なキリスト教のお祝いの日。(はしょりすぎか?)親戚みんな集まって、昼間っから食べて飲んでしゃべって、チョコレートなんかを贈りあったりする。私たち一家も、そば茶の実家に毎年恒例でお呼ばれされる。お呼ばれされたからには、お菓子の1つくらい作ってもってかなくちゃいかん。別に義務じゃないけど、嫁の立場的に、そのくらいしないと、ただ食いただ飲みもしにくいってもんだ。実家のほうも、私がお菓子を作ってくるだろう・・とある程度計算に入れているはずなので、その計算を狂わせてもいかんだろう、というところ。なので、土曜日の夜中12時すぎに、菓子作るのをすっかり忘れていた私はパニクり、あわててテキトウに簡単な菓子を作った。そば茶は、「明日ちょっと早く起きて作れば~?」などといっていたが、私はそば茶の休日の日に早起きなんてする気はさらっさら無いのだ。休日は最低でも10時までは爆睡。コチュ(赤子)の遊び相手はそば茶に無言でおしつける。そんなすばらしい日曜日を菓子作りごときに邪魔されるわけにはいかない。そんなわけで、そば茶は7時に起床、私は10時に起床した。そば茶の実家に呼ばれるとき、いつもいつも遅刻する私たち。そば茶「今日は、まだあと2時間もあるから、ゆっくり支度して出かけられるね~」といっていた。12時に到着予定なので、確かに2時間もあれば余裕で着く(車で5分のところ)。私はのんびりと朝食をとり、コチュの昼ごはん(離乳食だからみんなとは別)をねぼけながらタラタラと作っていた。10時半をすぎたころ、そば茶がテレビをみて、「あれ?なんでこの番組もうやってんだろ??まだ10時半なのに??」と、テレビの画面を変えて正確な時間を確認したところ、「ぎょええっ!!マルモットーー(私)!!もう11時35分だよーー!!」「はっ!!そういえば、今日から サマータイムだ・・」サマー・タイムに入る日は、時計の針を1時間進める。つまり、この時点で家中の時計は10時半だったけど、フランス時間は11時半なのだ。ああぁ・・せっかく早起きしたと満足(ふざけるな?)してたのに、そんな日に限って一時間すっとばしの刑(泣)。3人全員まだパジャマ姿で、な~んにも準備できてなかったので、凍りつく私たち。まるでドリフのコントのラストシーンのようにあわてまくって全速力で準備をはじめた。12時になったころ、プルルルル~ッと電話がなった。まだ我が家は修羅場ラバラバ真っ只中。わああっ!もう、「遅いぞ~!何しとんじゃ~!」コールがそば茶実家からかかってきたぁ~!と、引きつりつつ電話をとるそば茶。すると、電話は私の母からだった。うちはスカイプをつかっているので、電話代が安くつくため、一度切って、こっちからかけなおした。母は、「あんたはちっとも連絡してこないんだから~~」と文句をいいながら、電話代がかからないのをいいことに話す、話す。どーでもいいことを延々50分。そば茶とコチュはとっくに準備をすませ、私を待っていた。普段マメに連絡してない後ろめたさから、なかなか電話を切れない私。そうして、あのドリフぶりは何だったのか・・と悲しくなるほど、電話が終わったら13時になっていた。そば茶「こーなったら、サマー・タイムに切り替わったことは知らなかったことにしよう!」さすがに、大事な復活祭の日に1時間の遅刻はとっても気まずいらしい。なので、私たちはいかにも、“今はまだ12時~♪時間ぴったり~♪”と思い込んでるアホカップルを演じることにした。そば茶「マルモット!!演じすぎは禁物だよ!!ナチュラルにね!!」実家到着時に車のなかで念を押すそば茶。ガラスの仮面か?迎えにでてきた義母は、「ど~したの~?コチュがぐずったりして時間かかったの~?」そば茶「何が??べつに遅れてないでしょ?」わ~~しらじらし~~い!義母「今はもう、13時10分よ!!今日からサマー・タイムでしょ!」そば茶「まじで?!知らなかった~~・・」わ~~そらぞらし~~い!と演じるそば茶のうしろで、私は“あんぐりと口をあけておどろいてる嫁”を見事に演じきった。この日、復活祭のお祝いに遅れて、この理由を使った人は、けっこうフランス中にいるんじゃないかと私は思っている。すでにみんなが集まってアペリティフ(食前酒とつまみ)をとっているサロンに入ると、「♪Joyeux anniversaire~~♪(ハッピバースデー・トゥーユー)」の合唱がいきなりはじまった。はて??そういえば今日はいくら復活祭にしても、サロン中に風船や花が飾り付けてあって、ちょっと派手だなぁ~・・と思っていたら「♪Joyeux anniversaire~~Sebastien(そば茶の名前)♪」 し、しまったぁ~~!!完全に、完璧に、わすれてたぁ~~!青ざめて立ち尽くす私。本日は復活祭、ということで頭がいっぱいで、そば茶の誕生日だったとはみじんも気付かなかった・・。なんといってもそば茶はイベント・記念日大好き男。(バレンタインのはなし参照のこと)自分の誕生日は、朝っぱらから上記の“誕生日の歌”を自分のために高らかに歌いあげることが習慣になってるような男である。やばいっ!!完全に忘れてたと知れたら、かなりくら~く根にもたれるかもしれん・・。あわてて、その誕生日の歌の合唱に便乗し、歌い終わったあと、「誕生日、おめでとう、そば茶」と付け足した。そば茶「マルモット、覚えてた??知ってた??今日僕の誕生日だって、分かってた??」私「うん、うん、うん(冷や汗)。もちろんよ。おめでと~おめでと~~おめでと~~う!」必死でごまかす私。なんか今日演技多いな、北島まやだな、と思いつつ。(ガラスの仮面は読んだことはありませんが)朝おきてから一度も誕生日の話はしてないので、知ってたというのにはかなりムリがあるけれど、ここは言い張らなくては。そば茶「ほんとに?!ほんとに?!僕、すっかり忘れてたー!!僕、自分の誕生日忘れたの生まれて初めてだよ~~!!」と、そば茶は自分自身にすごく驚いていた。昔は、自分の誕生日なんてすっかり忘れちゃうような、あっさりクールなタイプの男の人が好みだったこともあったのに。ま、現実はこんなモンなのだろう(涙)。おっと脱線。とりあえずそば茶自身忘れていてくれて助かった。まぁ、そば茶は自分の誕生日だとわかっていて黙っていられるタイプでは絶対ないけれど。そんなわけで、復活祭&そば茶のバースデーは、食って食って飲んで飲んで、いつものようにわいわい過ごした。午後はペタンク(砲丸投げ+ゲートボール÷2ってカンジのスポーツ←ひどい説明だ)をして遊んだ。そば茶とチームを組んだけど、初心者の私のほうがうまかった。そば茶は「ビギナーズ・ラックってヤツだよぉ・・」と捨て台詞をはきつつ、庭の端のほうでこっそりカゲレン(影で練習)してた。そうやって張り合ったので、いまだに私は筋肉痛である。その日は夜11時ころまでパーティーは続き、家に帰って即ねた。とっても疲れた一日だった。イベントは楽しいけれど、決して楽ではない・・。
2005.03.31
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去年の12月から、そば茶は髪をのばしていた。のばすといっても、もともとかなりの短髪だったから、たいした長さではないのだけど、それでも4ヶ月近くほっておいたら、かなりウルフルなかんじの頭になった。そのうえ、かなりカールする髪の毛だから、くるんくるんになっちゃって、頭のでかさは1,5倍くらいになって、醜さ3倍くらいになっていた。ロックを忘れたもみ上げ控えめのエルヴィス・プレスリー、ってかんじか。それでかなり前から、「このぶさいくめ~~!愛が冷める~~!ぐんぐん冷める~~!さっさと髪の毛切れ~~!」と言いたい放題言っていた私。そば茶としては、今まで一度もまともに髪を伸ばしたことはなく、常にバリカン・ヘアーだったので、一度風にゆれる髪の毛ってものを体験して、あたらしい自分を発見したかったらしい。 だけどあたらしい自分の頭は1・5倍になった。 あたらしい自分は3倍醜かった。それでようやく、彼は髪をもとのバリカン・ヘアーにもどすことにした。バリカンで刈るのは慣れているそば茶だけど、後頭部は難しいから、私に手伝ってほしいといってきた。私は人の髪なんて切ったことも刈ったもない。でもバリカンで刈るだけなら、自分のムダ毛を剃るのと大差ないだろうと甘く見ていた。お風呂場ですっ裸になって、まずはそば茶が前と横の髪を刈り、そのあと私がそれにあわせて後頭部を刈ることにした。前と横は、そば茶的にかなり満足いったみたいで、「どう?どう?絶妙じゃない?この前と横の長さのバランス!!」と、私にはわからないミリ単位のバランスに大満足していた。そば茶は襟足のところにくるくるとよく巻くつむじが2つもあって、これがちょっとマサカズ(田村)なかんじの襟足を作り出していて、私はどーーーしてもこれをさっぱりと切ってやりたいと常々思っていた。私に後頭部をまかせたそば茶の運はそこで尽きていた。バリカンを一番短く刈るように設定し(スキン・ヘア設定)その襟足に手をつけた私。うっとおしい2つのつむじがさっぱりと消えて、ふつうの肌になった。 なんてすばらしい!!バリカン・マジック!! 初めて使ったバリカンに感動してしまった。スキン・ヘア設定だと、まるで毛なんかなかったように、ホントにスキンになるなんて知らなかったのだ。そば茶「気をつけてよ!!慎重にね!!あんまり上のほうまでその設定で刈ったらだめだよ!!」私「わ~~かってるよ~~。だいじょ~~ぶ!!こんなの楽勝よ~~私は意外と器用なんだからさ~~」うっとおしかった髪があまりにもスッキリとなくなっていくのに快感を覚えた私。が、ちょぉぉっと手がすべって、後頭部右下だけ刈りすぎてしまった。スキン・ヘア設定だから、そこだけ穴があいたように欠けていてやけに目立つからそこにそろえて左下ももうすこし刈った。 はっ!!と気付いたら、そば茶の後頭部の生え際が、耳たぶより上、耳の上部よりかろうじて下くらいまで上がっていた。 わぁぁ~~!!かつおくん?!てゆーか、いくらちゃんだぁぁ!!! と心の中でさけぶ私。無言で後頭部を見つめる私を鏡越しに見て、「何?何?どうしたの??失敗したの??!」とめちゃめちゃ心配そうに聞くそば茶。私「うん・・ちょーっと、生え際が上のほうになっちゃったかも・・・」そば茶「えええっ!!あ!!本当だ!!~~~だから~~言ったのに~~!!このスキン・ヘアの設定は間違ったらめちゃめちゃ目立つから、修正きかないんだよ!!」とプンプン怒って私からバリカンを取り上げ、かなり上のほうになった生え際にあわせて、両サイドとてっぺんの髪の長さを調整しはじめた。そして、そば茶「どう?どう??よくなった??ましになった??」私「う~ん、ま、そば茶がよいと思えばそれでいいんじゃないの?私バリカン・ヘアーのことはよく知らないしさ~~」と無責任を絵にかいたような私。そば茶「マルモット(私)が気に入るかどうかが、一番重要なの!!僕がいいと思っても、マルモットがいいと思わなければ意味ないの!!」 そ~んなこと言われたって、いくらちゃんはいくらちゃんだしさ~~と内心思いつつも、「春・夏バージョンってかんじで涼しげでいいんじゃないの~~」と答えておいた。それにしても、生え際が耳まであがると、ひとはこんなにアホっぽく見えるものだとは思わなかった。かる~くI・Qマイナス50ってかんじだ。当初そば茶は私の失敗に腹をたてていたが、結局、本人には普段はみえない後頭部。前面のほうがうまくいったらしく、あっという間に私の失敗のことは忘れて、「ちょっと、“トップ・ガン”のトム・クルーズみたいじゃない?」とかぬかしていた。私は「そ~ね~、ちょっと丸くなったトムかもね~~」とテキトウに答えつつ、 サザエさんファミリー入りしたトムだわね~~ としみじみ後頭部を見ていた。その後、腹が立ったり、落ち込んだりしても、そば茶の後頭部をみると、腹の底から笑いがこみ上げてきて、気分が回復するのでけっこう助かっている。そば茶がそのサザエちっくトム・クルーズな髪を家族にみせて、「マルモットが手伝ってくれたんだよ~~!マルモットは初めてバリカン使ったのに、けっこう上手でしょ~~!!」とか言っていた。私は内心、ぎょぇぇぇ~~っ!!やめろ~~!!と思ったが、そば茶の家族は、アホっぽくなったそば茶を見慣れているのか、家族のひいき目なのか、「ほんと、かっこよくなったわ~~!!これからはいつもマルモットに刈ってもらったらいいわ~~!!」とか言っていた。フランスでサザエさんが放送されていなくてよかった。バリカンをなめていた私だが、むだ毛を剃るほど簡単じゃないということはよくわかった。・・・・・・・・・なんと写真のリクエストなんぞをもらってしまったので、載せちゃいます。みたくないよ!という大多数のかた、すみません。実は最初は写真のせるつもりで撮ってあったのです。でも、あまりにもかっこわるいし、なんか生々しいのでやめたのです。そば茶にも人権があるし・・と思ったのですが、そば茶の人権は私が握ってるのでよしとしました。
2005.03.29
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コチュ(赤子)がもうすぐ1歳になる。よくまあ、とりあえずまともなかんじに、ここまで育ったなぁと思う。ダンナのそば茶は、年の離れた弟が2人いるし、いとこやらなんやらもみんな年下で、そのうえ本人の精神年齢もおおいに手伝って、子供大好きな人間だし、子供からも人気抜群な人間である。だけどももちろん、子育てははじめてだった。私はというと、子を身ごもるまでは、どちらかというと子どもは苦手だったし、赤子なんて間近で観察したことすらなかった。こんな人間が、アドバイスをくれる実母も遠いフランスで子育てするんだから、まともに健康に育ったらラッキー、それだけで万々歳ってなもんだ。最初の頃は、私も日本から送ってもらった育児書を愛読書にしていたが、2,3ヶ月して慣れてしまったら、もう本を見る暇があるなら寝ていたいと思うようになり、コチュが病気したり、様子が変なときくらいしか見ないようになった。そんなんだから、私たちの子育ては、かなりその道からはずれているかもしれないと、ときどき不安になったりする。とくにそば茶は、ほっとくと色々な子育てのワザ(?)をあみだしてはコチュに試して、何気に避けられたりしているときもある。今日は、そば茶がいきなり、 「コチュにへそをみせると、爆笑するよ~!やってみせるから、みてて、みてて~!」などと言い出して、でかい腹をつきだしてかわいいコチュの目の前にへそをつきだしていた。こんなのをみたりすると、やや将来に不安を覚える。ちなみにコチュが本当に爆笑するのがおもしろくて、私とダブルへそでやってみた。ケタケタと笑うコチュに、大満足のそば茶だった。日本好きなそば茶は、子守唄に、私の地元の盆踊りを歌う。もちろん振りつき。昨年の夏日本に行って、メロディーと踊りを覚えて帰ってきた。それ以降、夏でも冬でも盆踊り。歌詞だけそば茶がてきとうにあわせるフランス語で。そば茶は、コチュが「ウタダヒカル」になることをひそかに夢みてるようだが、激しくむりがあるだろう。フランス語の盆踊り・・こんな妙なものを0歳児に聞かせて、早期教育もなにもあったものじゃない。万一コチュに音楽的センスが備わっていたとしても、すでに壊滅状態かもしれない。そば茶がコチュに聞かせる別の音楽の1つが、私の母がやっている扇舞の音楽。やはりこれも、去年日本で仕入れたカセット。扇子をもって踊る、これまた0歳児がフランスで聞くには渋すぎるメロディーだ。これにあわせてそば茶が扇子をもってテキトウに(みようみまねで)踊る。コチュがこれを、日本の伝統芸能だと思わないことを祈るばかりだ。今日私が留守の間、そば茶がコチュの子守をしていたのだが、この扇舞の音楽に加えて10年前くらいにはやったディスコ音楽をガンガンでコチュに聞かせていた。コチュだって、扇舞のあとにバリバリのディスコミュージックじゃあ、ノルにノレないだろうよ。私が帰宅したときは、そば茶が子供の頃カセットに吹き込んだという、 自分の歌声をコチュに聞かせていた。カセットの中で、みょ~にノリの軽い少年が、自分でキーボードを弾きながら、♪ゴン・ブン・カン ♪チン・ペン・トン (フランス語チックに♪)と、何故か 擬音を歌っている。そもそも何故この擬音の歌をカセットに吹き込もうとおもったのか?まぁ、少年の頃は、 今よりひどかった(いろんな意味で)のだろうと推測される。それにしても父親になった今、コレを娘に聞かせようという気持ちがイマイチ私にはわからない。そしてさっき私がお風呂からでてくると、マジックで何かを必死で書いていた。それが、コレ↓買い物したときにもらった袋、コレ↓が原型。目をかいただけ。コレを手にはめて、「コチュ~~!!ジュテ~~ム!!(愛してるよ~!)」と言いながら人形の口をパクパクさせて、コチュを追い回す。ものすごくおびえて、全速はいはいで逃げ回るコチュ。「ジュ・テ~~ム!!」と自分の作品に大満足のそば茶は、しつこくコチュを追いかけまわす。泣きながら私の足元にかくれるコチュ。この人の愛情表現は、ストレートなのか曲がってるのか、ほんとによくわからない。どちらにしろそれが伝わってないことだけは確かだ。ちなみに、この袋の顔、そば茶いわく“自画像”だそうなので、いちばん適当とおもわれるものをのせておきます↓。
2005.03.23
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ダンナのそば茶には年の離れた弟がいる。今年15歳になるその弟に、最近彼女ができた。でもその彼女は同じフランスでもはるか遠くに住んでいて、遠距離恋愛である。このニュースを聞いたときのそば茶の反応は複雑だった。「遠距離恋愛なんて、つらい思いをするかもなぁ・・・・」年が離れているので、この弟は長男であるそば茶が面倒をみて育てたような面があるらしく、ちょっとおセンチなそば茶になっていた。「僕がオムツを替えていたあの赤ちゃんが、彼女ねぇ・・・」このニュースを聞く数日前にそば茶の実家で夕食を食べていたときに、この弟が、頻繁に携帯を取り出して誰かとメールをやり取りしていた。これを見たそば茶が「お前、女の子ひっかけようとしてるだろ~~」とからかったのだった。そしてその数日後、ほんとうに弟に彼女ができた。そば茶「冗談で言ったのに、じゃああれはホントに好きな女の子にメールしてたのか・・」そば茶ママ「そうよ~~、かわいい子よ~、私の未来の義理の娘は♪」そば茶パパ「4日前からつきあってるだけなのに、何いってんだか、ワハハハ・・」と、そば茶一家は末っ子の恋愛をおおいに喜んでいたし、いろいろな人に話してネタにもしていた。だけど、フランスの15歳の青少年はどんなお付き合いをするのだろう?日本の中学生とはやっぱりいろいろ違うのかしら?と、おばさんくさいけど(笑)興味がわいたのでそば茶に聞いてみた。私「フランスで、“つきあってる、恋人である”という状態は、どういう関係のことをいうの?」そば茶「そりゃ~、そーゆー関係があるかないかに決まってるでしょ」私「・・・・いや、そういう大人の話じゃなくて、中学生くらいまでのハナシで」そば茶「そりゃ~、チューする仲か、そうでないかだよ」私「つまり、つきあってるというのは、言い換えるとチューしたかどうかってこと?」そば茶「たいていそうだと思うよ。つきあうときって、チューからはじまることがおおいでしょ?」・・・そうかなぁ?私がはげしく時代遅れなのかもしれないけど(中学なんて10数年まえのハナシだから当然だけど)私が中学生の頃は、いきなりチューして付き合い始めるなんて大胆なハナシはあまり聞いたことがなかったと思う。だいたい、両思いでもない限り、いきなりチューするなんてかなりリスキーじゃないか?そば茶「だから、こう、お互いの間にある空気を読み取るしかないの。読み間違えてチューしてひっぱたかれたことも数回あるよ、僕」あんたはいかにも読み間違えそうだしねぇ~。そば茶「じゃあ、日本の小、中学生はどういうきっかけで付き合いはじめるの?」私「“つきあってください”って頼むのが、清いカンジで王道だね♪」そば茶「ああ、そういう風にたのむこともあるよ。それでオーケーだったらその場でチューして、つきあいはじめるんだよ」私「オーケーだったらその場でチュー??!!」そば茶「だから、いきなりチューしてひっぱたかれるリスクを避けるために、“お願い”して、オッケーもらってチューするの」どーしてもチューからはじめなきゃいかんのか。私「チューするなんて、つきあいはじめて1ヶ月後とか、そんなんだったような気がするけどなぁ~」そば茶「い、1ヶ月後??!その間何してるの?」何してるって・・何かしなきゃいかんのか。私「お手てつないで、映画観にいくとか・・カフェでおしゃべりしたりさ~」そば茶「それじゃあ、ただの友達とあまり変わりないじゃん」2人の間に流れるドキドキした空気が違うんだってば!!お前は愛の国フランスを代表するロマンチストじゃなかったのか?!だんだん腹立たしくなる私(なんだかいつもと立場が逆だ)。そば茶「僕も何度か、“僕の彼女になってほしい”って頼んだことあるよ。でもいつもふられて、まわりで聞いてたクラスメイトが爆笑してた。“あいつまたふられてるぞーっっ”って。」まわりで聞いてたクラスメイト?!私「あんたら(フランス人)は、クラスメイトがいるような教室で、そういう告白するの?」そば茶「みんながそうかは知らないけど。でもわりとそうだと思うよ。みんな他の話をしてるようなフリして、ひそかに聞き耳たててるんだよね~」さっき、告白してオッケーだったら即チューするとか言ってなかったか?てことは、オッケーならみんなのいるような教室でチューすんのか?そば茶「そういうこともあるよ。なんで?変?」・・そういえば、ここは人前でも親の前でも平気でベタベタする人種の住むフランスだった。あれだけ堂々とイチャイチャしてるんだから、恋の始まりだって、堂々と人前で告白して、その場でいきなりチューしてイチャついたって、おかしくはないのかも。みんなに隠れてこそこそと付き合う喜び(?)のようなものは皆無らしい。ダイレクトにガツン!と。チューが無ければ恋愛とはいわないのだ。日本の少女マンガ的なリリカル・ロマン(古いか?)なんて全然理解できないのだろうなぁ。それとも、日本の中学生も今はススンでるだろうから、それくらい大胆なのかな~?そば茶「なんかマルモット(私)にインタビューされて、嬉しいなぁ~、僕はふられた話ばっかりで恥ずかしいけど、うふふ」と変なところで喜んでいた。分かったことは、かわいい純なそば茶弟も、ついに大人への階段(笑)をのぼりはじめたということ。フランス人はたとえ中学生でも、しょっぱなから飛ばしまくって恋愛をスタートさせるらしいということ(例外もいるだろうけど)。そば茶は案の上、ふられ大王だったということ。そして、昔も今も、そば茶はチュー大好きなロマン空回り野郎だということ。小さな時からこれだけ恋愛をとりまく環境がちがうのだ。そば茶と私がはげしくタイプがちがうのも、単に性格のちがいとだけはいいきれない。だからものすごくあべこべで、日記のネタになったりしちゃうんだなぁ・・とちょっとだけ納得した。
2005.03.19
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そば茶が風邪で、鼻水とくしゃみとせきと一晩中格闘したせいで、翌朝つかれきって起きれなかったことがあった。そば茶が仕事休みの日は、私は早くても10時くらいまで寝坊するのがフツウなのだけど、この日はコチュの起床にあわせて7時半おき。めずらしく早起きしたせいで、お昼ごはんを食べたら猛烈に眠くなり、コチュが遊んでいる様子を観察しながらウトウトする私。「コチュは僕がみてるから、ちょっと寝たら?僕今朝ゆっくり寝れたから大丈夫だし」と言われたので、速攻そのままソファで爆睡した。はっ!と起きたらなんと2時間半も昼寝をしてしまっていた。私「ご、ごめん!寝すぎた・・・」そば茶「いいよ~、まだ眠ければ寝てていいよ~。コチュも今お昼寝から起きたところだよ。母娘そろってぐっすり寝てたよ~」おやまあ、なんか今日はサービスいいなぁ。そば茶「コチュのおやつ作ってある?僕があげとくから、もっとゆっくりしたら?」なんかずいぶんゆっくりさせてくれるなぁ~と思いつつも、お言葉に甘えて2度寝する私。5分のつもりが、いきおいで思わず1時間半、追加で寝てしまった。昼寝というより、午後中まるまる本睡眠だ。そんな4時間も昼寝する妻を横目に、赤子の世話をし、にこにこと笑っているそば茶。いつもは使えない奴だと思っていたけど、けっこういいダンナかもなぁ~。いろいろと文句いわずやってくれるし。それにしても今日は妙に機嫌がいいなぁ。などなど思いながら、とりあえずおはようのチューをする私たち。ちなみにおはようとおやすみ(たとえ昼寝でも)のチューは、どんなに大けんかしていてもそば茶にとっては絶対にはずせないものらしい。(もちろん私はどうでもいい)すると、なんかにおう・・・。私「なんか、口くさくない?口臭っていうか・・へんなにおいするよ」そば茶「そ、そぉ?!・・じゃ、歯磨きしようかな・・」せこせこと洗面所で歯磨きをはじめるそば茶を横目に、私は夕食の支度をはじめた。それで冷蔵庫をのぞいてみると、最下段に今朝並べて置いたビールの、一番奥の3本がない。あれ??今朝9本数えて冷蔵庫に確かに入れたよなぁ・・。6本しかない・・、しかも奥の列が空いてる・・・・、そば茶か・・?あっ!あの臭い!!ビールかぁ~!!どうも私が4時間昼寝している間、そば茶はひとりでビールを飲んでいたらしい。でも、いつもなら飲んでもすぐには片付けないビール瓶もあとかたもなく片付けられているし、臭いのこともトボケてたし、何よりビールを手前からじゃなく奥から取ってる・・。私「そば茶、さっきビール飲んだでしょー、3本。でも、なんで隠すの?」そば茶が隠し事をすることなんてほんとにないことなので、ちょっとびっくりした私。しかもたかがビール飲んだくらいで・・・。フランス人は、(とくに夏などは)ビールは水代わりに昼間っからごくごく飲むことはよくあるので、慣れているのだけど(私も飲むし)。私がそう聞くと、“げっ!!なんでバレた?!”とあからさまにびっくりした顔をした。私「そば茶は正直さだけが取り得だと思ってたのに~~、がっかりだなぁ~~~~」と、これまたここぞとばかりにいじめる私。そば茶は、それはそれは気まずそうに、「だって、昨日、“ダイエット本気宣言”したばっかりだったし・・。それに、昼間からビールいっぱい飲んで、アル中と思われたらやだから・・・」そういわれてみれば昨日の夜、ダイエットだなんだといいながらちっとも痩せないし、アルコールもあまり減らさないそば茶をかるく糾弾したんだったっけ・・。すっかり忘れてたわ~、そりゃぁ、自己申告しづらいはずだわね~。私「・・そんなに、ビール飲みたかったの?」そば茶「うん、それもなんだか、隠れていっぱい飲みたくなっちゃったんだよね~」うん、うん、そういう気分ってなんだかわかるわ~。でも・・・もしかしてそば茶、めちゃめちゃストレスたまってる・・・? やっぱり私のせいか? と一瞬反省モードに入りそうになったが、即切り替え。鬼(私)「そば茶に秘密つくられて、ショックだったなぁ~~。悲しいなぁ~~。」鬼はこんな格好のいじめのチャンスは絶対にのがしません。へこみまくって無言でうつむくそば茶。鬼「そば茶が秘密いっこ作ったなら、私も秘密いっこ作ってもいいよね~~」そこらへんの小学生並みのセリフだが、そば茶には効き目抜群である。鬼「どんな秘密にしよっかな~~、大きな秘密も、ちいさな秘密も、いっこはいっこよね~~」そば茶半なみだ目で、「僕のはちっっちゃいんだから、マルモット(私)の秘密も、ちっちゃくなくちゃダメだよぉ~」もともと、秘密なんて作る気はさらさら無い(めんどくさいから)のに、こーやっていじめて楽しむ私。(←ストレス与えまくりか?)しかし、この会話以来、そば茶がしつこく頻繁に、「もう秘密作った??もうどんな秘密にするか決めた??」と聞いてくるので、仕方なく適当な秘密を見つくろうことにした。スーパーに一人で買い物に行ったときに、いつもは買わない高級なチョコレートの詰め合わせを買ってきて、キッチンに隠して、隠れてチョコチョコ食べることにした。我ながら、そば茶と同レベルの、なんともココに書くのも恥ずかしい秘密だけど。それにしても、隠れ食いするチョコはなんでこうおいしいんだろう、うふふ。しかし、私のしょぼい秘密は、あっさりとそば茶にバレた。チョコの箱が結構なおおきさで、隠すのが難しかったし、そもそも適当に秘密をみつくろうために作った秘密だから、食べたあといちいち隠すのが面倒になったのだ。それでフツウにお皿の置いてある棚に、ポンと置いておいたら、そば茶がそれを発見した。そば茶、満面の笑みで、チョコの箱を手に、「マルモットの秘密はっけ~~~ん!!」はいはいはい、よかったね~。そば茶「これであいこだからね。秘密1個ずつだから、これでおしまいね」鬼「・・そば茶、私がどんなすごい秘密を作るかと、すごいビクビクしてたでしょー?」そば茶「うん」鬼「そう思って、チョコレートっていう、かる~~いかわいい秘密にしてみたのよ~~」そば茶「マルモットは優しいなぁ~、チョコで本当にホッとしたよーーありがとう~!!」こうして4時間昼寝して、ビールを飲んだダンナをいじめ、その上高級チョコレートをゲットした上に、優しいと思われて、ありがとうとお礼まで言われちゃう私。こんな私を優しいと思うひと、ほかにいますでしょうか?ある意味レアなそば茶なので、もうちょっと大事にしてあげようかな。
2005.03.15
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この数日ツイてない我が家。そば茶(ダンナ)は親指の抜糸をしたので、私は彼が仕事に復帰するものだと思っていたのだが、なんと担当医はもう1週間の労働停止にした。抜糸からルンルンで帰ってきたそば茶は、「1週間延長~~♪♪もう全然痛くないのに~~♪♪念のためだって~~♪♪」当初は4日間ぐらいの休みの予定が、なんと合計3週間に延びたからびっくりだ。そんなわけで、健康なのに1週間のバカンスをもらったそば茶はツイていた・・はずなのに。この人は先日、この記録的な寒さのフランスで水たまりに落ちたため、案の定風邪を引いてしまった。みごとなほどに自業自得だ。熱はないが、くしゃみとせきと鼻水が恐ろしくひどく、一日ティッシュ1ケース消費。鼻の下がカピカピで皮がむけて赤く腫れあがってボロボロだ。「笑うと上くちびるが裂けそうだから、笑えない・・・」といいながらヘラヘラとなんともマヌケな顔(みすぼらしいドナルド・ダックってかんじ)をさらされると、100年の恋も0.1秒で冷めるってもんだ。今も、ティッシュケースとそれを捨てるための小さなごみ箱をかかえて部屋をうろうろしている。そば茶は自業自得として、大いに鼻をかみまくってくれてかまわないが、最悪なことに、コチュ(赤子)までおとといの夜から熱を出してしまった。「ぼ、僕の風邪をうつしちゃったのかもしれない・・・・」自分の風邪を水たまりジャンプのせいだと認めたくないそば茶は、ウイルス性の風邪だと主張し、それを溺愛する娘にうつしたかも・・・と相当へこんでいた。「そうだね~、きっとうつしたのかもね~、あんなに頑張ったのにね~」といじめる私。なんといっても“ザ・おやばか”フランス代表選手のそば茶。去年の12月にコチュが風邪をこじらせて5日間入院してしまったことがトラウマになっていて、それ以降まわりが口をそろえて、「やつはとうとうほんとうに頭がおかしくなった」というほど、異常に潔癖、ウイルス退治の鬼になっていた。そば茶の実家の家族誰かが風邪をひいていると聞いたら、完治したと聞くまで、コチュはおろか、私ですら実家に近づくなと言い渡す。そんな時実家の誰かが家に来たらさっさと追い返して、がんがん換気、ごしごし掃除、まわりの反感などおかまいなしだ。風邪のせいで一日100回くらい鼻をかむそば茶が、ウイルスが手についてるだろうからと、一日100回ごしごしと手を石鹸で洗うのだ。すべてコチュにうつさないためである。当然手もボロボロになり、薬局で風邪薬とともに、高い濃厚なハンドクリームも買うはめに。そんな涙ぐましい努力を続けてきて、ようやく3月も半ばに入り、もう一歩で春・・!!というところで、コチュが突然の熱を出したものだから、コチュよりもそば茶のほうが倒れそうないきおいでパニクった。とにかく解熱剤を与えて一晩様子をみたが、熱があまり下がらないので、翌日小児科に連れて行った。コチュの9ヶ月健診の際、行き付けの小児科医に、「次の1歳健診までは、ここに連れて来ないようにね~」といわれ、それを「絶対守る!!」と誓っていたそば茶だったので、それはそれはへこんでいた。小児科の待合室はいっぱいおもちゃなどがあって、熱があっても元気なコチュが遊びたがったが、もちろん潔癖の鬼のそば茶がそんなことは許さない。「この部屋は細菌のるつぼだ!なんにも触っちゃいけないー!!」とかいいながら、「おっ!このおもちゃいいね~、コチュの誕生日プレゼントにしようか~」 って、おまえが触って遊んでどうする?!!とつっこむと、あわててトイレに手を洗いに行った・・ ばか・・(泣)診察で、コチュは扁桃腺炎であるといわれた。初期の中耳炎も併発しているとのこと。「せ、先生・・僕のせいでしょうか?!僕の風邪がうつったんでしょうか?!」ほんとに悲壮な表情で小児科医に聞くそば茶。「さぁね~、世の中には細菌なんてうじゃうじゃしてるからね~、そうかもしれないし、そうじゃないかもしれないしね~」サクッと飄々と答えるこの小児科医が、私はけっこう好きである。そんなわけで、たっくさんの薬を処方されて家に帰ってきた。1日2回のお薬タイムは、とくにシロップタイプの薬が大嫌い(ふつう赤ちゃんは甘いから好きなのに)なコチュとの壮絶な戦いだ。全身でなんとか薬を逃れようと暴れるその姿は、釣り上げられた大物の魚のようだ。この赤子をそば茶と2人係りで押さえつけて口をあけさせて、薬を飲ませる。2種類のシロップと2種類の座薬を与え、鼻の掃除をしてやって、鼻に点鼻薬をさす。とくにコチュは鼻を掃除されるのを嫌がるが、前回の入院の時の原因が、「鼻の奥に細菌が繁殖したため」だったので、そば茶は“コチュの鼻そうじの鬼”でもある。ちょっとでもコチュの鼻が「ズズッ」とつまった音をたてようものなら、愛用の“鼻水すいとり器”を片手にコチュを追い回すのだ。ある晩、夜泣きしたコチュをようやく寝かしつけた私が寝ようとしたら、それまで爆睡していたのに、突然目をさまして“鼻水すいとり器”を手にコチュの鼻を掃除しはじめてコチュをたたきおこしたことがあった。コチュの鼻は全然つまってないのに!!寝ぼけて赤子の鼻水を吸い取るそば茶。私はこれにぶち切れて、夜中に大けんかした。ほんとうに、「完全にイカレてる」レベルでコチュの鼻を常時観察しているのだ。私はコチュが気の毒でならない。扁桃腺炎もそうだが、寝ぼけた父親に鼻水すいとられてたたき起こされたら、たまったもんじゃないだろう。はやくコチュの風邪がなおってくれるといいのだけれど。
2005.03.12
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ちょうどコチュ(赤子)が午後のお昼寝の真っ最中だった15時頃。15時半に外科の診察を予約していたそば茶(ダンナ)は音をたててコチュを起こさないようにぬきあしさしあしで家を出た。4針ぬった親指の、抜糸をしてもらうために。コチュも寝てるし、そば茶もいなくなったし、ゆっくりコーヒーでも飲んで自分満喫ターイム!とうきうきしていたら、5分もしないうちにドアが開いて、そば茶が帰ってきた。 全身水浸しで。 は??この雲ひとつない晴天の中、何したんだ?この人はまた・・。 「さ・・寒いよう・・マルモット~~(私)!タオルもってきてぇ・・」 私「どうしたの?!」そば茶「ころんだ・・・」私「ど、どこで?!」そば茶「外の駐車場にできてた、でっかい水たまりの中で」私「・・・・・」いつもは地下のガレージに駐車するのだが、今日はすぐに外出する予定があって、ガレージにとめるのがめんどう(シャッター開け閉めするだけだけど)だったので、アパルトマンの目の前にある一般用駐車場に車をとめてあった。そこの一区画に、昨日の大雪が溶けてできた、かなり巨大な水たまりがあった。もちろん誰もがその場所を避けて駐車するから、そこだけ空いていた。その水たまりを渡った向こう側に駐車していたそば茶は、水たまりを迂回しようとせず、ジャンプして飛び越えようとしたのだ。 「助走をつけたからイケると思った・・・」と彼は語る。助走をつけて大ジャンプしたのはいいが、大失敗。「最後の踏み切りのときにちょっとすべった・・」とも彼は語った。びしょぬれのそば茶をとりあえず着替えさせて、15時半の予約に間に合わせなくちゃいけない。寝ているコチュを起こさないように着替えるそば茶だったが、ブルゾン、セーター、その中のTシャツ、ズボンに靴に靴下、おまけにパンツまで完全にびちょ濡れだった。パンツ一丁姿をみたら、パンツから水滴がポタポタとしたたっている。 「見ないでよぉ~、もらしたみたいで恥ずかしいっ!」 その前に、大の大人が水たまりでころぶほうが恥ずかしいだろうが。私「誰かに見られた?」と笑いをこらえながら聞くと、そば茶「うん。遠くからすごい笑い声が聞こえた。たぶん誰かベランダから見てたんだと思う・・ちっくしょおぉ~っ!!恥ずかしいぃ~~っ!!」その水たまりのあった駐車場には、うちのアパルトマンの多くの家のベランダが面しているから、見られていても全然おかしくない。そば茶「次会ったら笑われるんだろうなぁ、はぁ・・」って、こっちがためいきつきたいよ。恥ずかしいのは私だっ!水たまりで大ジャンプしてコケた男の妻だもの・・(泣)。もちろんそのアパルトマンに住んでる日本人なんて私だけだから目立つったらない。でも、ただ水たまりでころんだだけで、ここまでびしょびしょになるか?と思って詳しく聞いてみると、その水たまりはけっこう深さがあったらしい。そば茶「その、一番深いところに着地した」着地というよりは、スライディングしたようだ。そば茶「なんでかわからないけど、勢いで2回転した」それは まるっこい体型が手伝って、ごろんごろんと勢いよく転がったのだろう。 そば茶「豚とか、ゾウとかって、水たまりが好きで、みつけるとごろごろと体をなすりつけるでしょ?あんな感じだった」動物好きなそば茶らしい、自分を客観的にみた、わかりやすい例えだ。その図を想像して爆笑した私につられて、そば茶も爆笑し、結局コチュを起こしてしまった。いつもロクな理由で起こされない、ほんとにかわいそうな赤子だ。30分後に抜糸するはずの親指の包帯も、びしょびしょになっていた。そば茶「ぎゃぁぁ~傷口がぁ~、くさっちゃうよー、破傷風になるよー」とゴタゴタ言っていたが、どうせすぐ手当てしてもらえるのだから、といってまた病院へ送り出した。外科では当然、どうして包帯がぐしょぐしょなのかを聞かれ、全部話したらしい。「そういうことしてると、また別のところ怪我して、ここにくる羽目になるよ~」と医者は爆笑しながら、まっとうなことを言ったそうだ。そんなこといわれていいのは、小学生男子くらいだっていうのに(泣)。結局今日は抜糸はせず、包帯だけ替えてもらって帰ってきた。あんまりはやく帰ってきたので、「ただいまー」と玄関が空いたとき、「ま、またころんだのっ?!」と言ってしまった。するとそば茶「ははは、やだなー、ころんでないよ。 2回目は成功したよ!!」はぁ?!着替えてからまた懲りずに水たまり大ジャンプしたのか、こいつはっ!!「あきらめたら、ダメなんだよ。1回の失敗がこわくて、2回目をしなければ、水たまりをジャンプすること自体が怖くなっちゃうんだよ。だから成功するまでチャレンジしなきゃいけないんだよ!」 ふ・ふざけるなっ!! 水たまりジャンプなんか怖くなって出来なくなったって、人生に何の支障もないわい!!「 今度水たまりジャンプして転んでも、家にいれないぞ!!」と本気で怒鳴った。ほんとうに、世話が焼ける上に、懲りない人である。この先の結婚生活が、今更ながら(笑)、不安になった私である。
2005.03.08
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去年の夏、日本に行って、そば茶(ダンナ)は恋に落ちた。 肉まんに。最初に食べたのはミスドの肉まん。それ以来毎日のように「ミスドに行こう!」とうるさくなった。コンビニにも肉まんはあるが、夏だったので常時置いてるところはほとんどなかった。結局、日本にいた一ヶ月の間に、ミスドに10回はかるく行ったと思う。フランスに帰国してからも、「肉まん食べたいね~、マルモット(私)作れないの?」とか言ってきた。簡単にいってくれるね~。作れないことはないが、手のかかる0歳児コチュの下僕と化してる今の私に生地から作らなくちゃいけないようなそんなものを作る体と心のゆとりはない。だいたい、一度でも気が向いて肉まん作ってしまったら、もうおわり。なにかにつけて、肉まん、肉まんとうっとおしく言ってくるに決まってるのだ。だから、「絶対に、ムリ!!次に日本に行くときまでガマンしろ!!」と言い聞かせていた。んが。先日日本食材を仕入れるために、車で高速とばして1時間ほどのところにある町へ行った。アジア食材の店で、和食材がメインではないけれど、それでも日本のモノもちょこちょこある。そしてその店の冷蔵庫を、コチュをベビーカーにのせて押しながら見ていたそば茶が見つけてしまったのだ、肉まんを!!「マ、マルモット!!マルモット!!こ、これ!肉まんじゃない?!肉まんだよ!!」興奮して目を見開いて、口をパクパクさせている。 おお、なんというぶさいくな顔!!と冷静に観察しながら私も冷蔵庫を見てみた。袋に4つ入ったそれは、中国語だったが、(肉胞・・)と書いてあって、たしかに肉まんのなりかたちをしていた。「そうね~、これは私たちが長いこと捜し求めていた肉まんだわね~」「買おう!買おう!いっぱい買って帰ろう!!10袋くらい!!」と大興奮のそば茶。でもよく見たら、賞味期限が10日後くらい。いくらなんでも4個×10袋で40個の肉まんを10日で消費するのはきつい。毎日毎食食べるのもいやだし。そういってそば茶を説得して、結局3袋だけ買ってきた。そば茶は毎日毎食でもいいとうるさく言い続けていたけど。買ってきてさっそくその日の夕食に食べてみた。温めかたは、レンジで3分チンするか、蒸し器で15分蒸してくださいと袋に書いてあった。迷わずレンジで3分を選んだ私。肉まんを買ったのは、料理の手抜きができるから、というのも大きな理由のひとつなのだから、蒸し器わかして15分なんて冗談じゃない。ところが横で袋の説明書き(各国語で書いてあって、フランス語もあった)を真剣に読むそば茶。「なんか、蒸し器でやったほうが、おいしそうじゃぁなぁい?!」じゃかましーわい!そんなことは百も承知。「同じよ!同じ!!電子レンジを持ってない人のために、蒸し器の説明もしてあるだけよ!」アジア人の私にむかって肉まんのノウハウ(?)を語るなんていい度胸じゃないの!まだ肉まん暦1年も満たない小僧っ子が!!というような勢いで言ってみた。念のため、肉まんにかるく水を吹きかけてからラップでしっかりくるんで、レンジ前で2つの肉まんを待つこと3分。できあがった肉まんは・・・ラップがはじけて、水分が飛んで、おおきさは元の三分の二くらいになって、しわしわくちゃくちゃの無残な姿に。 え?何コレ?シュウマイか? 目を点にして眺めていたら、うしろでそば茶がなみだ目になっていた。だけど、シュウマイだろうが、肉入りの石ころになりはてようが、フランスでは貴重な肉まん様。「食感はともかく、味付けは悪くないね~」とフォローをいれながら食べた。次の日、また肉まんを食べようと言い出すそば茶。「今度は、蒸し器でやろうよ!時間かかってもいいから!!」といってきたが、レンジで3分をあきらめられない私。「多分、3分じゃ長すぎたんだよ、昨日は。今日は2分でやってみよー!!」かなり不安そうに私に肉まんの袋を渡すそば茶。娘を外国に嫁に出すわけじゃーあるまいし、けっ!!強気の私は昨日よりもっと丁寧に水をかけてラップで2分加熱してみた。2分後。またもや石のようになったシューマイもどきの肉まんの亡き骸を2つ発見。「ああああ~~っ!!だから言ったのに!マルモットぉぉ~~!!」うるさくさわぐそば茶。私「おかしーなー・・・。あ、わかった!!ラップの質が悪いんだよ、きっと!フランスのへなちょこラップを日本の最新技術のかたまりのラップと、同じに考えた私がばかだったわ!!」罪をみとめないへなちょこアジア人妻をもった、かわいそうなそば茶。肉まんを計4つヤラレタ恨みは大きいらしい。そば茶「もう、次はぜったい、ぜーったい、蒸し器でやろうね、ね!」そば茶「肉まんちいさくなりすぎて、下にひいてある紙が食い込んでてとれないよ!!」などなど散々言われた。そして今日。しょーがないので、蒸し器を使って15分蒸した。案の定ふっくらほっこり蒸しあがった。嬉しいけど、なんか悔しい・・。そば茶は大満足、満面の笑顔で2つも食べた。「ようやく、ようやくおいしい肉まんが食べれたよぉぉ!!おいしいね~マルモット!!」その後も、肉の色がうつってしまって茶色くなっている部分の生地がおいしいだの、肉まんのすばらしいところは、パンのようにパンくずが落ちないところ、だの肉まんへの愛をあますことなく語るそば茶だった。ちょっとうっとおしいけど、今回は何の文句も言えない(泣)。フランスのラップが悪いんだ・・・
2005.03.06
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昨日はわが愛しき娘コチュの初節句、ひなまつりだった。フランスに住んでいるだけによけい、日本のそういう行事が尊く大事に感じてしまい、なんとかそれらしきお祝いをしてあげようと思う。私も、ちんたらのろりんとではあるが、母親らしくなってきたもんだ(自分自身に感心)。・ ・とはいっても、フランスで産んでフランスに住んでる私たち。おなじみカルフールには、ひなあられやひし餅なんて売ってない。私の母が、「もうすぐひなまつりだから、あなたの(つまり私の)7段かざりのお雛さまを送ろうか~~?」と能天気に電話してきたが、あんな重くてでかくて、しかもフランスでは私以外に誰もその価値や意味が分からないモノをわざわざ送ってもらってもらうことはない。私「い、いいです・・・。それはいいから、私の本とCDと、あとゴマ餅とかつお節けずりと、とろろ昆布送って~~★」母「あんたは、自分の物や、自分の好物ばっかり!!せめて、ひなあられとか、ひし餅とか、そういう母親らしいこと言えないの?かわいそうなコチュ!!」と大罪人のようにののしられた。私「あ、うん。ひなあられもひし餅も、送って、送って★(甘え声・送ってくれるならお雛さま以外なんでもオッケーよ~)」そんな風に、ひなあられとひし餅が送ってくる荷物のメインになるようなことをひな祭りの2週間ほど前に言っていた母だが・・あの~~まだ届かないんですけど・・もしかして、船便?? 届くのは春の終わりか・・?(うちの母なら充分ありえる)。まぁ、そんなわけでひなあられとひし餅はなかったことにして、とりあえず豪華な和食でも作ってお祝いすることにした。せっかく豪華な和食を作っても、そば茶(ダンナ)と2人きりで食べてもなんの張り合いもない(というかもったいない)ので、近くに住む友だちもよんで、ついでにパーティーに。我が子の初節句ということで、異常にはりきる私たち。そば茶が、昔日本人の友人にもらった手乗りサイズの雛人形(おだいりさまとおひなさま)が実家にあるはずだから!!と探しに行ったが、見つからず、がっくり帰宅。私はわたしで、和食と、デザートを前日の晩から仕込み、その上そば茶に、どーしても“桃の花”が飾りたい!!と言った。“桃の花”くらいが、唯一、フランス(の田舎)で見つけられる可能性のあるひなまつりっぽいデコレーションだと思ったからだ。当日の昨日、悪天候の中、桃の花を探して、町を奔走する私たち。でもよく考えたら、花があったとしても、花を飾れるような(きれいな)花瓶がない!!と途中で気付いた。途中から、雑貨屋めぐりに変更して、花瓶を探し回る。雑貨屋で、3ユーロの花瓶と6ユーロの花瓶をみつけたが、3ユーロのほうはガラスで、6ユーロのほうは陶器製だったので、せっかくだから(?)と6ユーロのほうを購入。(どっちでも安いじゃん!!というつっこみ禁止)その後、今度こそ、その花瓶に似合う桃の花を!!と花屋をめぐる。何件か目の大きな花屋にたどり着いたときには、本日の主役コチュが車内で爆睡していたので、そば茶を車に残して、ひとりで花屋へ。広い店内を見て回ったが、どうもなさそうだ・・あきらめ半分で近くにいた女性店員に「すみませーん、桃の花ってありますか・・?」と聞いてみた。「桃の花・・・??」と真剣に考え込む彼女。ひっっじょうにめっずらしいことに、その店員さん、めちゃめちゃ親切、丁寧だった。店員「その花は、実をつけるんですよね??」私「は、はぁ・・。たぶん・・・(桃の花ってくらいだから、桃がなるんだろう・・?)」店員「アプリコットならありますが、それじゃあダメ?桃のほうが好み??」私「い、いや、食べる目的じゃないので・・・・」私「実は今日、日本の伝統的なお祭りの日なんですよ。それで、そのお祭りにちなんだ桃の花をさがしてるのです」店員「あ、あなた、日本人?!わかったわ!!あなたの探してるもの、あるわ!!ここに。しばらく前、やっぱり日本人の人が、その花を買っていったから、覚えてるわ!」やさしい満面の笑みで、すごく嬉しそうに私にそういう店員さん。私「わ~~!!嬉しい~~!!散々探し回ったの~~!!」と答えつつも、“しばらく前って・・?いつのことだ??”とちょっと疑問に思う私。小雨の降る中、ひろい敷き地内を探し回ってくれる彼女。店員「あなたはここ(屋根のあるところ)にいて!私つい最近見たのよ!その花がきれいに花を咲かせているのを!ぜったいまだあるはずだから、みつけてくるから!!」ああ、嬉しいなぁ、フランスでこんなに丁寧なサービスを受けれるなんて(感涙)。と、ひたりながら、暇つぶしにそのへんの花でもながめつつ、待つこと15分。彼女が満面の笑みで、「うふふ、これでしょ?!きれいに花が咲いてるわ~!!日本的よね~この花!!」と持ってきてくれたのは・・・ 赤い梅の鉢植えだった・・。あああ・・・梅・・・うめ・・・、日本的だけど・・。その鉢植えには、“日本のナンチャラ・・“という説明書きのついた札がくっついていた。ああ、それで彼女は、私が梅を探してると思ったのね・・・。梅の花というとどうしても正月のイメージがある私。(たぶん前に買っていった日本人の人は、正月用に買っていったのだ・・・。)たしか、雛壇には梅と桃を左右に飾ったような気もするけど・・よくわかんないし(←無知)。おまけに、桃の花の枝だけを買おうと思ってた私は、すでに6ユーロの花瓶を買ってしまっていた・・。鉢植えじゃぁ、花瓶がムダになるぅ・・、何の為に今日買ったんだか・・。しかも、梅の鉢植えじゃぁ、写真写り悪くないか・・・?でも、この店員さん、すごい親切に探し回ってくれて、今更買わないのもかなり勇気がいる・・っていうか、彼女に悪い・・・。などなど、柄にもなく考え込んだ私。めずらしく、すばらしい店員にフランスで当たってしまい、困惑する私。とりあえず、その場では、梅の鉢植えを買うことに決めた。親切な彼女は、「最初の年は丁寧に水をあげてくださいね~、それから土に植えてあげてね~~、わからないことがあればまた来てね~~」と言ってくれた。そうして、彼女にお礼を言い、レジに向かう。「いや、でも、桃の節句だから、梅じゃあなぁ・・・。しかも25ユーロ(約3千円)・・」ものすごく悩んで、考えた挙句、その梅の鉢植えを買うのはやめることに決めた。でも、せっかく探し回ってくれたのに、しかも買うそぶりまでみせたのに、もしも買わなかったことがすばらしい店員の彼女に知れたら与えるショックは大きいはず。今度は、どこかその梅の鉢植えを隠す場所がないか、店中を歩き回る私。結局、でかいサボテンの鉢植えがあったので、その奥の隠すようにして梅を置いてきた。サボテンがあるなら、きっとあったかい。この梅も発見されるまで、枯れることはないでしょう。こんなしょうもない小細工をして、結局手ぶらでその店を出た。結局桃の花は見つからなかったので、かわりに色とりどりの花束を別の花屋で買った。ようやくすべての買い物を終えて、家につき、♪今日は楽しいひなまつり~~♪のつもりで準備、準備。んが。6ユーロの花瓶をよくよく見たら、 「注意!!ドライフラワー以外禁止!耐水性はありません!!」がぁぁーん!思い切って6ユーロの方を買ったのに?!花束いけれないじゃん!!3ユーロのガラスの方がよかったか・・!!・ ・でもまぁ、いっか、と買ってきた花束をテーブルの上にいける。それを知ったそば茶。そば茶「ぎゃーーっ!ほんとにいけるの??食事中花瓶から水が漏れてきたらどうするの?!」漏れてきてもいい。今日のほんの数時間もてばそれでいい。でなければ、何のために雨の振るなか探し回って花瓶を買ったのか分からない。肝っ玉母さん(←憧れ)な私☆(てか、花瓶くらい家にないのかよ・・ってゆうつっこみ禁止)その後は、友だちが到着したのでカメラマンになってもらって、パシャパシャと記念撮影。私が幼い頃に着た、私の祖母から送られたふっっるい着物をむりやりコチュに着せる。厚い着物を着せられて、人から人へと抱っこされまくり、汗だくになったコチュ。おいしいご馳走もまったく食べれず、疲れて眠りに着いた主役コチュ。はりきりすぎて、疲れ果てた母(私)。初節句って、いったいだれのため・・・?もしかして、おいしい日本料理をただ食いできるそば茶のため・・?行事の意味が分からなくなりつつも、とりあえずいつもどうり酔っ払って幸せな気分で眠りに着いたコチュの両親だった。気合を入れまくって作ったご馳走(と言うのも恥ずかしいですが)です。だれかほめてください・・。
2005.03.05
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昨日はそば茶の親友Rの誕生日パーティーに出席した。フランスでは自分の誕生日パーティーは、自分の家に人を招いて、自分がご馳走作って、っていう自作自演が一般的のようだ。誰かが祝ってくれるのを待つのも悲しいし、どんな理由であれパーティを開きたいのだろうと思う。友達と騒いで飲んだくれる、小さなきっかけの1つ、といったところか。2、3月は私の周りで誕生日ラッシュ。ほとんど毎週末パーティー。親友Rのママは、イタリア人母とフランス人父のハーフだが、母親がイタリア人のせいか、彼女の料理はまるっきりイタリアンな感じ。この家によばれると、おいしくて素朴な家庭のイタリア料理をこれでもか!というほど食べれるので嬉しい。依然として何もできないじゃまくさい親指ヤロウのそば茶(前回の日記をどうぞ)と、あばれんぼうコチュ(赤子)を連れて出かけた。期待どうりのおいしいイタリアンが次から次へと出てきて、おいしい赤ワインも飲めて、幸せ満喫のわたしたち。ここでもそば茶、自分の親指を語る、語る。たしかにめちゃくちゃ目立つ(包帯ぐるぐる)から、ほっといても話題になる。日本なら本当にただのうっとおしい奴になるはずのそば茶だが、フランスでは、面白おかしく話題を提供する彼は、パーティーなどでは特に人気があるから、わからん国だ、ここは。そのけがした親指の話から、仕事中に負傷した場合の休暇についての話題になった。フランス人(イタリア人もいたけど)、休暇の話には、燃える、燃える。そこにいたすべての人たちが、医者にうそをついてでも、できる限り長くこの有給休暇をとるべきだ!!と主張していた。たとえ痛みはなくても、もう治っていたとしても、最大限休暇をとって、このチャンスを利用しろ!!と・・・。中にはけっこう大きな会社の重役クラスの人だっていたのに、その人だって、「次に医者にいったら、(仕事は早くはじめたいんですが・・はじめても何もできないかもしれません・・・)とか、うまいこと言うんだぞ!!」と大真面目にそば茶と話し込んでいる。有給休暇を取れる喜びは私ももちろんわかるけど、でも、治っているのに仕事に行かないっていうのも・・罪悪感とか、迷惑かけて悪いな~とか、そういうのないわけ?でも私が一言でもこんなこと言おうものなら、その場にいた20人あまりの酔っ払いに絡まれまくるのがわかっていたので、だまってその熱い議論を聞いていた。“日本人はほんとに働くの好きねぇ~”(←わりとよく聞く皮肉)とか、何気に祖国日本をバカにされたりしてムカツクのもバカみたいだし。働く量のことじゃなくて、責任感とか、同僚に対する気遣いとか、そういうことをいいたいんだけど・・・悲しいかな語学力が足りません。私だって日本では怠け者同盟副会長くらいは務まりそうな勢いの怠け者だったけど、根っから働く気なし!たくさん働くことほどマヌケなことはない!という彼らの筋金入りの労働意欲には歯がたたない。まあ、そんな風にパーティーはそこそこ盛り上がったようだ(笑)。後日、医者に行ったそば茶は、この負傷有給休暇が、10日も延長されて、満面笑顔スキップ、スキップで帰ってきた。「げっ!!あと10日もこの手がかかる上に何にもしない、ここぞとばかりに甘えまくりのそば茶と毎日24時間一緒かい?!!」と私が即考えたのは言うまでもない。親指切ったくらいで計14日間(もしかしたらそれ以上)の有給休暇かぁ・・。元気この上ないそば茶をみていると、理解不能、摩訶不思議、自分のことをほんとに異邦人だなぁ・・と実感してみたり。そんな休暇でルンルンのそば茶とコチュと、今日はカルフール(またか)へ買い物へ。2日後に迫ったコチュの初節句(ひなまつり)をささやかにフランスでもお祝いしようと、食材やワインをがんがん放り込んでいたら、カートからあふれんばかりになった。1つのレジに並んでよくみたら、私たちの前の客は、そば茶の職場の同僚の女性だった。さすがに“まずいっ!!”という顔のそば茶。だって、“大怪我で有給休暇中”の身なのに、カートの中身は、 今から大パーティー開きます!! って勢いなんだから、居心地わるくてもムリはない。そば茶は彼女と、傷口がうずいて何もできないのがどれだけうっとおしいか、とか、できるかぎり早く職場に復帰できるように医者に頼むよ~とか 大うそ並べまくっていた。 「そう・・・で、今日は何のパーティ?」 と、当然のことながら、さりげなく、でも鋭く突っ込まれるそば茶。 「ち、ちがうよ~、これは、今月分の食料をまとめ買いしてるだけだよ~~」そりゃー苦しいいいわけだね~、そば茶。だって、 お菓子とつまみと酒ばっかりだよ。どんな一ヶ月の食生活だよ、うちは。そうしてそば茶はかるく冷や汗をかいた(いい薬だ)が、とりあえず彼女に殴り飛ばされることもなく、なごやかに別れた。彼女が去ったあと、そば茶、「彼女疲れきった顔してたよ~、なんか5日みないうちに老けたよ、あの人」一体誰のせいだよ!あんたよくそんなこと言えるねぇ~。彼女を走って追いかけて、チクッッてやりたい気分になったが、やめておいた。そば茶の親指がでかくなったと同時に、態度まででかくなったような気がするのは気のせいだろうか(私に言われたくないだろうけど)。あと1週間以上・・長いな~、はてしなく長い。
2005.03.02
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ここにもちょくちょく書いてるが、私にはもうすぐ11ヶ月になる赤子、コチュがいる。今はまだ立つことも、歩くことも一人ではできないから、とにかく手がかかる。そのうえ、さらに手のかかる生き物が昨日から我が家に生息中・・・。それはダンナのそば茶だ。そば茶が昨日、職場で怪我をして、右手親指を4針も縫って帰ってきた。昨日の昼、13時に一度帰宅するといっていたのに、12時に、包帯ぐるぐるの巨大な親指で戻ってきた。どうやら、9時に出社してすぐに指を切って、大量出血でそのまま外科に行き、4針縫われて、月曜日まで4日間仕事禁止のドクターストップがかかったらしい。「プチ・バカ~ンス!!」とでかい親指をかかえて笑顔のそば茶、フランス人だね~、あんた。バカンスはいいんだけど、なんといっても右手の親指なので、ひとりではな~んにもできない。帰ってきたその昼も、私はラーメンを昼ごはんに用意していたのだけど、箸はもちろん、フォークもまともに使えない。仕方ないので、わたしがスパゲッティのようにラーメンをフォークでくるくる巻きつけていちいち渡してあげた。フォークでくるくるのラーメンはいかにもまずそうだった。それからというもの、せっかく仕事休みで家にそば茶がいるのに、何もしてもらえないばかりか、私のやることは3倍に増えた。まず、コチュ関係のことはほとんど全く手伝ってもらえない。オムツを替えるのだって、着替えさせるのだってムリだし、抱っこも左手のみしか使えないので、ほんとに短時間しか無理。それはまだいいのだけど、本人がシャワーもまともに一人で浴びれない。右手をぬらさないように、ごみ袋を2重に輪ゴムで腕にとめている(もちろん私がとめた)のだけど、そば茶は調子に乗りやすい性格なので、シャワー浴びながら、「マルモットー(私)!!左腕洗ってくれる~♪とくに、わきの下!!べとつくんだよね~♪ちょーっと臭いかも~♪うふふふ~」 洗ってとれる匂いなのか?それは!トイレにいくときも、「マルモットー!!ウンコしに行くけど、どうやっておしり拭こう~?」 拭かなくていいから、一生トイレにこもってろ(怒)!!!コチュを左手で抱っこしても、「マルモットー!!コチュが重いから、血のめぐりがよくなって、傷がずきずきするー!」とか言うくせに、「せっかくプチ・バカンスだから、ワインのんじゃおっか~?」 酒で血のめぐりがよくなって、もうちょっと出血しときなさい寝るときも、「マルモット寝相わるいからなぁ~。親指ふんずけられそうで寝るのこわいなぁ~」これだけ世話になっておいて、よくそんなこといえるねぇ明日の朝にはその親指、倍の大きさにしてやる!!(怒)食事のときも、「今日出血したとき、血をとめるためにいっぱい血をのんじゃったから、なんか気持ち悪いな~、食欲ないかも~」 そんな話を食事中に聞く私のほうが気持ち悪いんじゃ!! 食欲なんてなくても大丈夫、ってゆーか、 「その腹の脂肪切り落としてくればよかったのにねー」と言ったら、「そういわれるかなーと思ったんだよね、切ったとき・・(泣)」とちょっとヘコんでたけど。こいつはちょっとヘコむくらいでちょうどいいのだ。そのうえ、前にも書いた(熱中症、進行中)けど、そば茶はひとつのことを考え出すと、止まらなくなってしまう単細胞動物で、話すことも90パーセントが親指になる。朝から晩まで、親指の感覚がどんなだとか、麻酔がきれはじめてしびれるとか、包帯がきつく巻かれすぎじゃないか、このままでは手がくさるんじゃないか、とか。この親指でヒッチハイクしたらさぞ目立つだろうとか・・・・。同じアパルトマンの住人とすれちがって、ちょっと挨拶するたびに、「僕ね~、指切って4針縫っちゃって、いま休みもらってるんだよね~」(←自慢げ)とか語りだすからほんとに恥ずかしい。 はっきりいってかなりじゃまくさい。怪我したのはそば茶だけど、よりつらいのは私じゃないかい?この親指星人、少なくとも月曜日までは休みがでていて、経過によってはそれ以上の休暇もありえる。しかも10日後に抜糸予定らしいが、傷がいえるのはもっと先か・・・。と考えると気が重くなるので、やめておく(涙)。
2005.02.27
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最近、そば茶(ダンナ)に、「今日、何食べたい?」って聞くと、「日本食」と即答されるようになった。いつ聞いても、毎日聞いても、「日本食」。確かに、彼は和食大好きなフランス人ではあるけれど、ほんとうに和食が食べたいから、「日本食」と答えているわけではない、ということに、最近気付いた。日本人の男に、何食べたい?って聞いて日本食と答えられたら、ふざけてんのかい?どんなおかずが食べたいか聞いとんのじゃーー!!と即つっこめる場面だが、相手がフランス人だとそうはいかない。だって彼が知ってるメニューなんて限られているし、メニューを知ってても、その名前を知らなかったりもするし。うちの冷蔵庫がレストラン並みの食材で埋め尽くされているなら、そういわれても「野菜?魚?肉?」など絞り込んで質問できるが、いつもスカスカのうちの冷蔵庫事情では、それもムリ。つまり、「日本食」と答えられたら、無い冷蔵庫の中身でそれでもなにか適当にできる和食を、結局 私がひとりで 考えて作らなければならない。しかもフレンチとかイタリアンとかの選択肢がなくなるだけ、考えるのがもっと大変になるのでタチが悪い。おまけにフランスの片田舎で、限られた食材で日本食を作るのは、決して楽じゃない。はじめは、“ああ、そば茶はほんとに和食すきなのね~、よし、じゃあ今日は何が作れるかな~“とケナゲにも、無い知恵と食材を絞って考えて作っていた。だけど、いつもいつも「日本食」と、考える様子もなく即答するそば茶をみて、 こいつ、考えるのがめんどいだけなんじゃないの・・(怒) と気付いてしまったのだ。考えてくれないのも腹が立つが、もっとむかつくのは、私の愛する祖国の料理、日本料理を、「考えるのがめんどくさいから」という理由で、使われるということ。それなら「なんでもいい」と言ってくれたほうがまだましなのだけど、前にそば茶が「なんでもいい」と言ったときに、たまたまカチンときたことがあって、食卓に缶詰を2つほどならべてやったことがあった(ええ、わたしは鬼です)。それ以来、そば茶は「なんでもいい」とは決して言わなくなってしまったのだ。そば茶が「日本食」というとき、それは、「なんでもいいから、マルモット(私)が考えて」ということを意味するらしいと最近気付いた私。たぶん、“和食が食べたい気持ち20”の“考えたくない80”くらいなのだ。 いい度胸じゃ~~ないですか!! そば茶には、“結局家庭では、食事を作る人間が、いちばん強い”という(私が思う)鉄則を、思い出してもらわにゃ~ならねぇ。(←親分風)そこで私は、近頃そば茶に「日本食」と即答されるたびに、毎回同じものを作ることにした(ええ、私は卑怯で姑息です)。それはというと、「目玉焼き丼」である。そうとう貧乏くさい料理だが、実は私の好物である。私は好物なので、これプラスお味噌汁なら5日連続でもヘイキである。学生の時など、ビンボーなときはいつもコレを作って飢えをしのいでいた。だけどフランス人そば茶は、さすがにすぐに辟易するだろう、ふふふ・・。・・と思ったが、私の計算違いだった。先に私のほうが辟易してしまった。2月に入ってからだけで、かるく10食は食べたんだもん。反対に、目玉焼き丼は、そば茶のお気に入りになってしまい、この前「今晩何食べたい?」と聞いたら「目玉焼き丼!」と日本語で即答された。もう目玉焼き丼にあきあきしていた私、つい、「・・・この前コチュ(赤子)がしょうゆをこぼして、もうほとんどないから、無理」コチュがしょうゆをこぼしたのはホントだが、まだ目玉焼き丼5食分くらいは残っていた。「だから、今日は、マクドにしない?」と提案する私。って、お前がそんなこと言ってどうするーーー!!!上記の青文字(↑)作戦大失敗(泣)。今回の醜い争いは、めずらしくそば茶の完勝に終わった。まぁ、そば茶にとっては争いでもなんでもなく、私が勝手にたくらんで、自滅したと言ったほうが正しい。ここしばらくの間は、そば茶に「何食べたい?」と聞くことはないだろう。自分一人で考えて作った方が、よっぽど楽で自分の好きなものが食べれると、ようやく気付いたからである。料理は好きだが、いい奥さんからはほど遠いかんじの私である。うちの目玉焼き丼のレシピです。レシピなんていえるようなものでもないですが・・。基本形1.どんぶりにごはんを盛る2.キャベツの千切りを適当にのせる3.マヨネーズをキャベツにぬるように適量つける(ポイント)4.かつお節けずりを多めにのせる(超ポイント)5.しょうゆをたらたらっっとまわしかける(ポイント)6.半熟の目玉焼きを1、2個上にのせる7.またちょこっとしょうゆをたらす。以上がノーマル・バージョンです(笑)。好みでもちろんいろいろアレンジできます。2.のキャベツは、春キャベツなどでやわらかい場合は、千切りで、かたい(または古い)キャベツは、ベーコンやソーセージと一緒にかるく炒めた方がいいかも。ゆでてもオッケー。または、たまねぎの千切り(水にさらしたもの)でも。好みで、納豆や、とろろ、もやしをいためたもの、などなど白いごはんに合うものならなんでもたいていオッケーです。手を抜きたいときに、試してみてください。
2005.02.25
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この間、フランスのサービス部門のへなちょこさをフランスでネット(怒)で書いたばっかりだが、この部門への文句はつきることがないかもしれない(泣)。 1ヶ月以上前に、我が家の電話が壊れた。コードレスフォンなのだが、なぜか充電できなくなってしまい、使い物にならないのですぐに買った店に持っていった。この電話は、4ヶ月ほど前に買ったばかり。通常なら、保証期間内だ。レシートと保証書を持っていったら、壊れた原因を調べてから連絡します、といわれた。修理待ちの間用に、コードレスではないがきれいな電話を貸してくれた。買った店は、電化製品の店では大手で、アフターサービスもましだろう・・とちょっと期待した私たちがばかだった・・。10日くらい待ったが、なんの音沙汰もない。そんなに複雑に壊れてるんかい?と、確認の電話をいれると、若いお姉さんらしき店員さん。店員「原因ね~、わかりません。バッテリーがいかれてる可能性がありますが、それを調べるには、新しいバッテリーをいれてみなければいけません。」ほうほう、じゃあ新しいバッテリー入れてみたら?店員「うちの店にはこの電話のバッテリーはありません。あなたが、バッテリーを見つけてきてください。そうしたら、バッテリーの問題なのか、もっと他の原因なのかわかります」・・・・(でた~はじまったぞ~!)。バッテリー見つけて来いって・・、どこで?店員「さあ・・?隣町の○○のあたりに、バッテリー専門店があるって聞いたことがあるから、そこに行ってみたらどうですか?」おねーさん、ホントに人ごとだね~。てゆーか、バッテリーの可能性があるなら、なんで連絡してこないんじゃ!!さらにつづけて、おねーさん。店員「それと、もしもバッテリーが原因だった場合、保証は効きませんので。バッテリー代はそちらの負担になります」え??でもバッテリー買って電気屋にもって行かないと、バッテリーが原因かどうかもわからないんでしょ?せっかく買ってもっていって、もしバッテリーが原因じゃなかったら?店員「う~ん。とにかく、それしか方法がないんですよ。バッテリーはどのみち買ってもらうことになりますね~、使う使わないにかかわらず」 えええーーっ!そんなんアリなの?! こんなアフターサービス、まかりとおっていいのか(怒!!)故障を調べるためだけに、バッテリー買うなんて・・それぐらい用意しておいてよ~。とサービス天国日本から来た私は叫びたかったが、無駄な抵抗はやめておいた。そして、そば茶(ダンナ)とコチュ(赤子)と3人で、どこにあるかいまいちわからないバッテリー専門店を、さがす旅にでた。30分ほどさがしてようやくみつけたバッテリー専門店。なのに、そこの店では、「バッテリー買うなら、その本体(壊れてる電話)を持ってきてください」と言われてしまった。がぁぁん、また電気屋にもどって、電話機をもってこなくちゃいけないのかぁ~。しかたなく電気屋にもどって、“バッテリーを買うには本体が必要だそうだから、一時的に引き取りに来た“と説明。すると、「電話機を引き取るなら、あなたに貸した、代替えの電話機を持ってきてもらわないと、返せません」 あはははは、冗談でしょー、もちろん!怒!!怒!! もちろん、冗談であるはずもない(号泣)。その日はもうとうに日が暮れていたので、また別の日に、代替えの電話をもって、こわれた電話を引き取りにきます・・とつぶやいて、何の収穫もないまま帰宅した。そして、数日後の月曜日。そば茶が仕事休みだったので、またまた3人で、こんどは代替えの電話をちゃんともって、電気屋に行った。すると、「月曜日は、アフターサービスの係りの者はお休みです。」・・・・、店は開いてるんだけども。さすがにここで引き下がるのはマヌケすぎる・・!というわけで、今までの経緯をそば茶熱弁。責任者でてこーーい!!熱弁のかいあってか、しばらくまったら、ちょっと偉そうな人が出てきて、こわれた電話を取ってくると言ってくれた。待つこと20分あまり・・。やっとその人が戻ってきたと思ったら、「そのこわれた電話は、今は店にありませんね。たぶん、修理工場にいってると思います」 はぁぁっ??! バッテリー故障の可能性があるから、バッテリー買って来いって言ったのは、あなたのお店の店員ですよ!!だから電話引取りにきたのに、なんでないんだよぅ・・。ないものはしかたないので、とぼとぼ帰宅。「修理からもどったら、すぐに連絡します」という、その偉そうな人の言葉を信じて・・・。・・・信じたわたしがバカでした。2週間経ってもなんの音沙汰もないので、再びこちらから電気屋に電話。あの~~、電話は修理から戻ったんでしょうか~~?と聞くと、店員「あなたの電話は、修理になんて出てませんよ。バッテリーが原因かもしれないですからね。まだここ(店内)にありますよ」 きぃ~~っ!なんじゃそりゃーー!!あの偉そうな人の言ったことはいったいなんなの??店員「きっと、そのときは、あなたの電話を倉庫で見つけられなかったんでしょう。彼は本来、アフターサービスの担当者じゃないですからね」 もしかして私たち、いじめられてる?? そんな被害妄想を抱きそうになりそうになる私を、「ここはフランスなんだから、ね?」となぐさめるそば茶。いいのかフランス人がそんななぐさめ方をして・・。そうして、とにかく今そこにあるという電話機を(もう逃さないように)さっそく引き取りに行った。もちろん、代替えの電話機をもって。そしてようやく、電話機をもってバッテリー専門店にまたやってきた。やっと、やっと、バッテリーが壊れているかどうかを調べられる・・!!コチュが寝てしまったので、車内で待っていた私に、バッテリー屋さんから戻ってきたそば茶が言った。 「電話、こわれてなかったみたい」え?え?ごめん、ごめん、私今の意味よくわかんなかったかも。フランス語ってむずかしーわー。 「だから、バッテリーを買う前に、念のため電話つないでみたら、正常に作動したの」 「・・・怒!!じゃあ、いままでの一ヶ月は、なんなの?!!」でももうここまでくると、怒る気力も消えうせる。つまりもともとちょっとコードの接続が悪かったか何かで、こわれていなかったのだ。あわてて電気屋にもって行った私たちにも問題あるかもしれないが、はたして、電気屋はほんとうに、もって行った当初、原因を調べたのだろうか??つよい疑惑が残った。わたしたちがもうその店で買い物しない決意をしたのは、いうまでもない。フランスならどこで買ってもこんなものかも・・なんていうことは考えないようにしないと生きていけない。今日の日記は怒りのマークと、でかい字だらけになっちゃいました。ちなみに、字のでかさは、私の感じたストレスのでかさと比例します(笑)。
2005.02.23
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今日はそば茶(ダンナ)の弟の誕生日パーティーだった。彼の誕生日は2月7日でとっくに過ぎてる。ちなみに先週の日曜日も彼の誕生日パーティーだった。先週のは招待客は、彼の友達がメイン(私たちもいたけど)。そして今日のは、家族がメインのパーティー。フランス人はパーティー好きだから、なにか理由をつけては人を呼んで騒ぐけど、今回彼は20歳になったのでちょっと派手にダラダラと祝ってるわけだ。今日のはけっこうおおがかりで、30人弱はいただろうか。この招待されたメンバーに、ちょっとびっくりした。というのも、ダンナ弟の彼女Jの家族も招待されていたのだが、これがなかなかすごい。彼女Jの本当の両親は離婚していて、それぞれ再婚している。その4人、つまり本当のパパとママ、パパの再婚相手と、ママの再婚相手、が勢ぞろいで招待されていた。日本じゃなかなか、こういうびみょ~な関係の人は一同に集まらないものだと思うが。この4人を招待したせいで、招待主である私の義母は、テーブルの席ぎめに、昨日1時間半悩んだそうだ。昨日の夜は、うちに電話をしてきて、「そば茶とマルモット(私)の席がとなりどうしにならないかもしれないけど、いい?もう、席ぎめに迷っちゃって、悩みまくりなのよ~」と言ってきた。そのときは、なんでそんなに悩むのかわからなかったけど、今日その4人をみて納得。この微妙な関係の4人を呼ぶのだから、ぜったいにモメ事のおこらないように、招待主の近くに、そして、主役であるそば茶弟の近くに、そして話が盛り上がるように、とめちゃめちゃ気をつかっているわけだ。そば茶はわりと場を盛り上げるタイプなので、その微妙な人たちのあたりに配置したかったらしい。私はというと、アイドルコチュ(赤子)の付き人なので、孫をそばでみたいそば茶の祖父母のとなりがベスト、というわけだ。結局は、私とそば茶はとなりどうしで(どうでもいいよと言ったんだけど)微妙な4人は、4人横並びに座っていた。 悩んだわりには直球なげたね~と思ったけど。場はそれなりに盛り上がり、4人はなごやかに、普通にしゃべっていた。ところが、宴もたけなわになった頃・・・。彼女Jの実の母親は、プリント関係の会社を運営していて、その会社名は、そのまま彼女の名字(離婚しているので、旧姓)を使っている。日本で言うなら、山田さんがやってる、「山田プリント」っていうところだろうか。この会社の社名がプリントされているTシャツを、私の義理の父、つまりそば茶のパパが持っていた。そしていきなりこのTシャツに着替えて現れたのは、別れたダンナ、つまり彼女Jの本当の父親だった。そば茶のパパがこのTシャツを、別れたダンナに着させたわけだ。別れた奥さんの名字の入ったTシャツを着て、現在のだんなさんに、「このTシャツ、もってる~~?」とか言っていた。えええ~~っ、それはちょっとギリギリのラインじゃない?冗談だといって笑っていた、招待主の私の義理の父・・。おいおい・・。 気をつかってたわりには、すごいジョークだ。たしかに、彼女の現在のだんなさんは、冗談通じるタイプの人だけど、ちょっと笑顔がひきつってたのを、私はみたぞ。 ぜったいこいつらちょっと楽しんでるな。この人たちの微妙な関係を・・。 ひとのゴタゴタなんて興味ないわ~~という顔をしつつ、結構ゴシップ、スキャンダル好きなのだ。まぁ、そんなブラックなユーモアもおりまぜつつ(笑)、誕生日パーティは夜中まで続いた。私はというと、ダイエット中で禁酒していたのに、ひさびさにワインに手を出したら、アタマがガンガンして、パーティの真ッ最中にソファで爆睡してた。かるく2時間ほど寝てみた。アイドルコチュの付き人は放棄。そば茶がせっせとお世話していた・・らしい。一応この家の嫁だが、皿あらいなどの後片付けも、ぜーんぜんしなかった。おまけにつけてたピアスを片方なくしてしまい、みんなに探させた。もっとおまけに、誕生パーティーに呼ばれたのに、プレゼントを忘れた。迷惑きわまりない、ただ食いだだ飲みするだけの日本人嫁の私。日本なら、長男の嫁がそんなんだと、総スカン(古いか)喰らいそうだが、そこはテキトーオッケーのフランス。いつもはこのラフさかげんにうんざりさせられているが、こういうときだけは、Vive la France!(フランス万歳!)と思う、ダメ嫁の私だった。
2005.02.22
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フランスのパンはおいしいことで有名だが、フランスの食パンはまずいことでひそかに有名だ。トーストが大好きで、日本では毎朝、厚切りトーストを食べていたのでこれにはちょっとショックだった。フランスのふつうのまちのパン屋では、食パンはまずみかけない。フランスで食パン(pain de mie パン・ド・ミ)探すなら、スーパーに行く。でもこれがどれもこれもおいちくないったら。サイズは日本のふつうのサイズより小さめのものが多くて、厚さもうすい。生地も日本のそれのようにきめ細かくつまってなくて、荒くてパサパサしてる。そういうパンが好きって人にはいいかもしれないけど、あんまりいないんじゃないかなぁ。これ以外のパンはさすがにとってもおいしいだけに、なんで食パンだけおざなりになっているのか摩訶不思議。フランス語で食パンを、別名(pain anglais パン・アングレ イギリスパン)とも言うそうだから、それでかな?とも思ったりして。(フランス人はイギリス好きではない・・人が多いとか。)ともかく、私はフランスに来た当初から、「食パンは日本のほうがおいしい!!」と主張してきたが、フランス人は誰も信じてくれなかった。当時彼氏だったそば茶でさえ、ぜんぜん聞く耳をもたない。んが。幸か不幸か、私と結婚して日本に来ることになったそば茶。去年(2004)の夏、そば茶ははじめて日本の土を踏んだ。私は、帰国する前から、ぜったいに日本のおいしい食パンをそば茶に食べさせて、あっと言わせてやる!とかなり意気込んでいた。電話で母に、おいしい食パンとジャムを買っておいて~と用意周到に頼んでまでいた。なのに、うちの母。フランス人が来るなら、食パンよりフランスパンを買ったほうがいいだろう、とはげしく気をつかって、地元のパン屋で和製バゲットを買ってくれていた。これを食べたそば茶。「うん、おいしいよ~」といいながらも、“やっぱりパンはフランス!!”と顔に書いてあった。 違うのに~~!!私は食パンを食べさせたいのよーー、くやしい~~!!それから連日私はパン屋に行っては食パンを頼んで買ったり、スーパーでも厳選して厚くてもっちりの食パンを買いあさった。当初は、「おいしいね」と言いながらも、「フランスよりおいしい」とは言わなかったそば茶だったので、私は内心かなりがっくりしていた。が、およそ1ヶ月の滞在後、フランスに帰国して、朝食で食パンを食べて、「うん・・、食パンは日本のの方がおいしい。」 やったーー!!ついに言わせてやったぞーー!! とまあ、くだらないことで喜んでいた私。それ以後、そば茶もときどき、「日本の食パンが食べたいなぁ~」と言うようになった。でもフランスで日本っぽい食パン食べたいなら、パリに行って買うしかないらしい。はるか田舎の小さな町に住んでいる、私たちは、フランスでおいしい食パンは食べれないのか・・・・とあきらめていた。んが、最近。テレビのCMで、“CROUSTI Moelleux”という食パンが新製品ででたことを知った。訳すなら、“外はさくさく、中はふっくらやわらか”ってかんじの名前。これは期待がもてそうじゃないですか!!!そのCMを見た翌日、さっそく近所のスーパーに探しに行ったが、売ってなかった。それをそば茶に言うと、「カルフールなら、あるかもよ!さがしに行こう!!」と、夜8時半(カルフールは9時まで)に食パンだけを買いに行った。あったあった!!喜んで買って帰った。翌朝、起きる時間が違うので、朝食は別々にとる私たち。私ひとりでトーストして食べてみた。むむっ、これはなかなか、いける!進化した日本の食パンたちにはまだ及ばないが、それでもそれでも、近い、近い!欲をいえば、もうちょっと厚みが欲しいところだが、それでも合格点。お昼にそば茶に会ったら、開口一番「パン食べた?!おいしいね!日本のみたいだね!!僕バターと蜂蜜たっぷりつけて食べちゃったよ~。」「それで僕気づいたんだけど、けっこうしっかり焼いたほうがもっとおいしいよ!」と目を輝かせてそば茶が言った。うっふっふ。よーやくフランス人そば茶にも、トーストした食パンのおいしさが分かるときがきたか。私はたいへん満足である。こうしてこの新製品の食パンは、我が家の新しい定番になりつつある。もっとふっくらもっちり厚切りの食パンの登場をひそかに、気長に待ちつつ。
2005.02.21
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フランスのインターネット事情は、かなり悪い。はげしく遅れていると思う。ここ半年でようやく、CMでADSLの8メガが宣伝されはじめた。光ケーブルなんて、知ってる人は少ないし、広まるのなんて、想像の範疇外。今はほとんど見かけないが、ミニテルと呼ばれる簡易型の情報入手端末が以前は普及していたそうで、そのせいで遅れをとったとかどうとか・・・。でもそれだけのせいでもないだろう。問題は彼らの国民性、テキトーがモットーの性格に由来するはずだ。彼らはそもそも、何かわからないことがあったり、問題にぶつかったりしたとき、とりあえず再起動しとけばいいと、思い込んでるフシがある。取り扱い説明書の類だって、フランス人ほど無視する人たちもめずらしいのではないか。とりあえずなんとか“勘で”やってみて、だめだったら再起動。そして別の方法をまた“勘で”やってみる・・・・の繰り返し。なにかエラーがでたり、わからないウインドウがでてくると、すぐテンパる。確かに私のダンナのそば茶はこのテのフランス人代表だけど、何もそば茶だけ見て言ってるわけではない。私が昔フランスに来た頃行っていた語学学校のパソコン担当の人に、何度かトラブルを訴えたことがあったが、いつも、 ぶちッと勢いよく電源を切られた。そんな乱暴なことされるくらいなら相談しないんだけどなぁ・・。昔の人はテレビをたたいて直したりしたそうだが、フランス人なら今でも、パソコンをたたいて直しかねないと思う。昨日、我が家もネットをグレードアップして、今までの1メガから、8メガに変えた。申し込んでから 2ヶ月経って、ようやくモデムとインストールCDが送られてきた。日本なら電気屋にいけば次の日には・・・とは考えないようにした(泣)。だが、このインストールにかなり手こずった。まず、私(たち)の知識がないのが問題ではあるのだけど、それは置いといて。1メガのときにつかっていたプログラムがどういうわけか完全にはアンインストール出来ないせいで、新しいプログラムにエラーがでる。しかたないので、そのプロバイダーのテクニカル・センターに電話。もちろんフリーダイヤルであるはずもなく、1分45円くらいとられてしまう。国際電話並みじゃあないの!高すぎだってば。それなのに、ひたすらひたすら待たされて、ようやく担当らしき人につながれた。んが。この担当者が最悪。人の話をちゃんと聞かないし、発音がかなり訛ってて、言ってることが(簡単なことなのに)よく分からない。私のフランス語能力の低さのせいでは、(今回は)あんまりないはず・・である。1メガから8メガに変えるための作業をしている途中で手こずっていると何度も何度も繰り返し言った。なのに結局アンインストールとインストールについては分からずじまい、手動で接続するするように言われて、言われるままにしたら、速度1メガ以下。 遅くしてどうする!!怒!怒!もうこの人と話しても仕方ない・・と判断して翌日再び電話することにした。そして翌日今度はそば茶が電話。女性スタッフがでた。昨日のことを説明し、速度が遅くなっては意味がないから、インストールできないのは何が問題なのか、エラーの内容とかもメモってせつめい、せつめい。が、ひとこと。「日本語パソコンだからじゃないかしら?」(パソコンは私が日本から持ってきたノート)なんだと~~!!昨日まで1メガであなたの会社によってネットしてたのに、どーしてグレードアップできないと、日本語パソコンのせいになるのか(怒!)キレそうになるのをこらえて、時間帯を変えて、もう一度電話。こんどはアクセントのない男性スタッフ。そば茶が同じことをまた説明。日本のパソコン用語は、ほとんどそのまま外来語で、英語ならばわかりやすいのだが、フランスのパソコン用語は、英語をそのまま使ってないので(フランス語訳されているので)日本語パソコンとの置き換えが難しい。フランス語OSを直接使って覚えていくしかないのだが、私は私のパソコンを使うから(当たり前)、ちーーっともフランスのパソコン用語が覚えられない。だけどもめずらしいことに、この男性スタッフは英語もパーフェクトで、言葉の壁をこえ、ちゃちゃっと電話で指示して、問題解決!!「うそ~!ここほんとにフランス?!この人ほんとにフランス人?!」私がそれまでに、フランスのテクニカル・サポートについて、けちょんけちょんに言っていたので、またまたへこんでいたそば茶、私がこう言うのを聞いて「こういう人だって、いるんだから!!」と鼻息あらくしていばってた。全然いばれないと思うけどね。サポートの人がこういう人ばっかりだったら、いばってもいいけどね。ともあれ、ようやく8メガを手に入れたわたしたち。「わ~~☆☆ はやい!はや~~い!!」とコドモのようにはしゃいでみた。日本にいた頃ですら、これよりはやかったような気がするが・・それはもういい(泣)。フランスで無事ブロードバンドできるだけで、神様に感謝しなくちゃ、なのだ。そうしてしばらく快適になったネットを楽しんでいると、電話がなった。話をしながら、なんだか声が遠いような・・へんな雑音が入るような・・。・ ・これって、モデムを変えたせいか・・?しかたなくもう一度同じプロバイダーのテクニカル・サポートに電話。電話が遠いし、雑音が聞こえるような気がする、と説明すると、即答で、「電話が古いんじゃないのか。」 ほっほ~~う(怒)そうきたか、さすがだネ(あきらめ)。モデムを変えてからこうなったと、言っているのにねぇ・・。冗談じゃなくまじめにこういってのけるサポートの人に乾杯(フランス人の好きなironie 皮肉をちょっと使ってみました)。でもそば茶、「そうですか」といって電話を切っている。ええ~~っ!鵜呑みにすんのかい??私「電話が古いせいじゃぁ、ないでしょー、そう思わない?」そば茶「古いせいじゃないと思うけど、今回のサポートの人はダメなかんじだったから。また明日、前回の英語のできた優秀なスタッフに当たるように電話し直すよ」さすが、フランス人は、へぼサポートに慣れているというか、なんというか。辛抱強く、まともなスタッフに当たるのを待つわけだ。いいけどさ、で、でんわだいがぁぁぁ・・。
2005.02.18
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そば茶にとって惨敗に終わった去年のバレンタイン。さて今年は・・。14日月曜日はたまたまそば茶は休日だった。彼の休日の朝は、私は限界まで寝坊することができる。コチュ(赤子)はいつも8時ごろに起きるので、相手をしないといけないが、休日はそば茶が朝のお相手。バレンタイン・デーも、コチュは7時半まえには起きたが、そば茶が一緒におきて、私は10時半ころまでひとりベットで死んだように寝ていた。10時半すぎになってようやくのそのそと起きた私に、「Bonne fete!! marmotte!!(ハッピー・バレンタイン!ってかんじか)」満面の笑顔で待ち構えていたそば茶。テーブルには、紅茶やジャムなどの朝食がセッティングされている。私「あれ?まだ朝食とってないの??7時に起きたのに?」そば茶「うん、だってバレンタインだもん。一緒に食べなくちゃ」・ ・・・意味がわからん。ヨーグルトとパンですら一緒に食べなきゃいけない日、バレンタイン。今年のプレゼントは、すでに注文済み。先週朝のテレビショッピングの番組を見ていた私が、どーしても欲しくなったものがあって、そば茶にリクエストしたのだ。その商品は来週届くということなので、そのときにまた日記に書くと思うが、今回はロマンのかけらもないプレゼント。まぁもともと私はロマンなどどうでもいいのだけど。そば茶側のプレゼントは、犬の本。去年に比べると格段にロマンチック度は落ちている(笑)。と、私が言うと、「僕にとって犬はロマンなんだから!それにテレビショッピングでヘンなもの見つけて欲しいってさわいだのはマルモット(私)でしょ!!」とちょっとあせって言っていた。夜は予約していたレストランへ。そこは去年行きたかったレストランで、今年は、2週間以上前から予約しておいた。そば茶もちょっとは学習しているらしい。コチュはそば茶の実家に預けた。夕方から雪が降ってきていた。「なんてロマンチックなんだろう!僕はほんとに嬉しい!!」彼はほんとに幸せそうに夜空をみあげていた。「そうね~、ほんとになんてロマンチックなの!私すっごく幸せ~~!」とか言ってあげられたら、そば茶が失神するほど喜ぶのはわかっているが、生まれながらにそういうことが言えるキャラではない。私にとっては遺伝子レベルで不可能だ。とりあえずにっこり笑っておいた。レストランは燭台にならべられたろうそくの明かりに照らされていて、テーブルはカップルで満席。たぶんレストランで一番若いカップルが私たちで、ほとんどが、中年以上の紳士淑女。そのレストランがけっこういい値段のするところだったということもあるけれど、愛の国フランス、中年だって老年だって、ラブラブのいちゃいちゃな人たちがわんさといるのである。現に、私たちの隣の席の丸テーブルにすわっていたカップル(あきらかに50代以上)は、テーブルが丸いのをいいことに、椅子をくっつけてすわって、ずーーーっといちゃいちゃしまくっていた。食事なんてほんとに無視してる。フランスでは非常によくある光景なので、誰も気にとめもしないが。メニューはやっぱりバレンタイン特別メニューだったが、もちろん南米料理ではなく、ばりばりのフレンチで、すごくおいしかった。ワインもせっかくだからと、かなりいい物を注文。ふたりともニコニコといい気分で夜を過ごした。レストランを23時頃でると、外は雪がふわふわと舞うように降っていた。「これ!これ!こんな降り方が一番ロマンチック!!!」 そば茶感涙。彼にとっては、こんなバレンタインが理想だったそうな。理想は高いが、いつもあわてんぼうな性格のせいで、現実は厳しい彼の人生。思ったように事が運んで、空まで見方してくれたと、ひたりまくるそば茶。めったにないことなので、好きなだけひたらせてあげた。そんなわけでネタ的にはいまいちだが、今年のバレンタインはかなり上出来だった。あとはテレビショッピングの商品を待つばかりだ。パソコンのトラブルで更新遅れちゃいました。ごめんなさい。これについての文句がくさるほどあるのですが・・それはまた今度書きます。
2005.02.16
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バレンタイン。今年のバレンタインはだんなのそば茶とレストランで食事だ。そのことは次の日記に書くとして、今回は、去年のバレンタインを思い出してみる。私が今まで会ったたくさんの人たちのなかでも、ベスト3入り確実なほどのロマンチスト、それがダンナのそば茶である。バレンタインは、フランスでは、「愛の日、恋人の日」だ。べつに女の子がチョコを渡すことはなく、2人でプレゼントを贈りあい、愛を確かめる日・・。なんてロマンチックな響き!純粋(単純とも・・)で超ロマンチストのそば茶にとって、こんなに素敵で大切なイベントはないのだ。去年のバレンタインは、そば茶のバレンタインにかけるその意気込みにびびった。てゆうか、ちょっと引いた。去年の2月14日、私はまだ妊婦で、コチュ(赤子)はまだ私の腹の中でぬくぬくしてた。でも、妊娠9ヶ月で、コチュはかなり外からも目立ち、丸い腹が歩いてる、ザ・妊婦だった。仏ふつ妊婦にも書いてるが、結婚式の翌日に妊婦の私を残して南米に赴任したそば茶が、フランスに戻ってきたのは、2004年の1月末。早いハナシ、私たちの新婚生活は、2004年の1月末からはじまったも同然だった。だから、2004年のバレンタインの日は、新婚ほやほや、ラブラブ状態。フランスのバレンタインの流れをいまいち把握してなかった私だったが、そば茶は1、 プレゼントを贈りあって2、 チョコレート屋さんでチョコを買って3、 花束も買って4、 レストランでロマンチックな食事これをしないと気がすまん!やらなきゃ男じゃない!夫失格!とでも思っているかのようだった。フランスのチョコ屋と香水屋と、花屋とレストランのおもうツボ、理想的な客である。私の誕生日なら、これくらいとーぜん!と思うが、バレンタインごときで何をそんなに・・と私は内心思っていた。が、別に私がいい思いするだけのことなので、思う存分、好きなようにさせてあげた。だが、このそば茶、段取りの悪さ天下一品なのだ。意気込みだけが、空回り。かわいそうなタイプだ。プレゼントの香水だけは、バレンタインの何日か前に2人で選びに行って買ってあった。が、当日。花屋にいそいそと赤いバラを買いに行ったそば茶、ぜんぜんちがう、適当な花を適当に花束にしました~という感じの花束を買ってとぼとぼと帰宅した。赤いバラは売り切れだったらしい。私的には、バラの花束なんか飾ったら浮きまくりの家に住んでいるから、ふつうの花束でよかったよかった、と思っていた。だけど、そば茶、半泣きの悔しがりよう。“「愛」を意味する、赤いバラ”これが大事なんだそうだ。(←他人ごと?)へこむそば茶をなぐさめ、「きれいね~、嬉しいよ、花束~」と言ったりもしてあげた。次にチョコレート。花屋でバラが売り切れだったから、チョコ屋でも、ハートのチョコレートは売り切れかもしれない!!と危機を感じたのか、花屋から帰るなり、チョコ屋に行こうと言い出した。そば茶が何週間も前から目をつけていたショコラティエ(チョコ屋)。その店のショーウインドウに飾られていた、赤いビロードの布でつくられたハートのパッケージのチョコレート、彼はこれを狙っていた。 はい、売り切れ~~!その店のハート型のものは、すべて売り切れだった(これにはちょっとびっくり)。言葉をなくすそば茶。魚じゃないんだから、そんなに鮮度にこだわらなくてもいいものなのに、そば茶は新鮮なハートのチョコを買いたくて、当日を待っていたのだ。その店の主人であろう男性に、「結婚して、はじめての大切な大切なバレンタインなんだ。なんとかならないか・・」と説明、説得をはじめるそば茶。ちょっとこっぱずかしい私。親切なその店の主人、赤とピンクのきれいな箱を奥のほうから探してきて、バレンタインチックにリボンやらで飾ってくれた。“ハート型”にこだわっていたそば茶だが、私が、「そんなにハートがいいなら、そのへんのスーパーで、ハートチョコかえばいいじゃん」と言ったら、なんだかあきらめがついたらしく、その赤とピンクの箱でガマンすることにした。ショコラティエで買う、というのも重要なポイントだったらしい。もちろん、私は、 「箱なんかどーでもいいから、うまいチョコ食べたい」 と思っていたのは言うまでもない。そして最後はレストラン。なんとそば茶、レストランの予約を忘れていた。段取り悪すぎ、日本人女性には、ぜったいもてないタイプだ。あわてて当日の午後、予定していたレストランに電話したが、満席。そば茶真っ青。必死でイエローページをひいて、レストランに電話するそば茶。でもどこも満席だと断られる。どうやらそば茶、雰囲気のよさそうな、フランス料理レストランだけを選んで電話しているらしかった。「もういいじゃん、イタリアンで。パスタ食べようよ」と私は言ったが、聞いてくれない。「テーブルには花が飾ってあって、オーケストラがバックで演奏しているような、そういうレストランじゃなきゃ、バレンタインじゃない!!」なんじゃそりゃ。オーケストラなんてどーでもいいんですけど。てか逆に、そんなの後ろにいたら食べづらいんですけど。そう思ったが、そば茶があまりに必死なので、言わないでおいた。結局、3時間くらいイエローページをめくって、めぼしいかんじのレストランに電話しまくったが、全部満席(これにも正直びっくり)。しぶしぶ、ふつうのフランス料理レストランをようやく予約した。そば茶は自分の段取りの悪さにかなりへこんでいたが、それでもバレンタインを満喫しようと、私たちはめかしこんで、そのレストランに行った。そのレストランには前にも行ったことがあったのだが、その日は、“バレンタイン・ナイト”とやらで、メニューも特別メニューがひとつだけ、雰囲気もいつもと違ってた。“バレンタイン・ナイト”“バレンタイン特別メニュー”と聞き、ちょっと満足するそば茶。 んが。そのレストランも何を考えているのか、バレンタイン特別メニューは、全部南米料理。バレンタインと南米の関係がまったくみえないが、フランス人はそんなことおかまいなし。バレンタインにフランス料理屋に行ったら、南米料理しかない・・。 へこむへこむ、へこみまくりのそば茶。しかも本人、南米から帰ってきたばかりで、南米のことなんか考えたくもないという状態の時だったから、なおさらだ。 おまけに。 “バレンタイン特別企画”とやらで、食事中に、急に南米のダンサーがわさわさと入ってきて、テーブルのまわりをおどりだす。サンバな音楽。真冬のフランスに、水着姿の日焼けしたねーちゃんがテーブルのまわりをまわる・・・。そば茶、なみだ目。 私はあまりの展開に、爆笑したいのをこらえ、「南米料理なんてあんまり食べれないし、おいしいじゃない、ダンスもめずらしいし」とまともになぐさめた。そば茶はほんとうに落ち込んで、ダンサーを恨めしそうに見ていた。まぁ、オーケストラが南米の熱いダンサーになっちゃったんだから、ムリもないけど。こうして私たちの最初のバレンタインは終わった。私としては、けっこう強烈な印象の残った、おもしろいバレンタインで、楽しんだのだけどそば茶はいまだに、そのレストランをちょっと恨んでいる。それにしても、そのレストラン、バレンタインに南米ナイト・・すごいアイデア、どうしてそんなことになったのか、そこに居た客みんなが苦笑いしていたのを今でもよく覚えている。
2005.02.14
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いつもは8時に目覚めるコチュ(赤子)、今日は7時前にはすでにお目覚め。 ギュ~、キョエ~ と笑いながら奇声をあげて「早く起きろ~!退屈なんじゃ~、遊ばんかい!!」とさけぶ、さけぶ。しぶしぶ起きて、コチュ用のパーク(柵でかこってあるスペース、おもちゃやぬいぐるみが散乱している)に一緒にはいって、朝っぱらから“むすんでひらいて”の歌を20回くらい歌う。きのうからちょっと風邪ぎみでのど痛いのにがんばる私(変わったな・・)。コチュはきゃっきゃっと大喜び。10時、今日は遅番のそば茶(ダンナ)出勤。この頃からコチュがどうもご機嫌ななめ。歌をうたって、絵本をよんで、いないいないばぁして、「のんたん」のアニメDVDをみせて・・いまいち反応鈍い。いつもより早く起きてしまって、疲れてきたのかもしれないと思い、寝室を暗くして抱っこして歌いながら歩き回る。15分くらいで寝付くコチュ。この隙に、朝食食べて、コチュの昼ごはん(離乳食)に、かぶとブロッコリーのクリーム煮と、パンがゆ、じゃがいものハムソースがけをつくって冷ましておく。ほんとは掃除もしたいけど、でかい音たててコチュを起こすのがやなのであきらめる。大人用の昼ごはん(クリームソースのタリアッテレとゆでいんげんとオムレツ)も用意。11時すぎ、コチュ起きる。歩行器にいれると ガラガラガラガラー と一目散にキッチンへむかっていく。油断して棚の下に置いておいた私のカフェオレ・ボールをがしゃんと割られる。・ ・・誕生日プレゼントにそば茶のじーちゃんとばーちゃんからもらったものなのに・・(泣)。ちょっと落ち込んで割れた破片を拾っていると、すぐ横でコチュ、何かをじーーっと見てる、床を見てる。ん??何だ?よく見たら、先日買って、2回しか食べてない750ml入りのはちみつが、床にころん・・中身はほとんど だら~~っと垂れ流し中。 ぎゃぁああ~奮発して高いはちみつ買ったばっかりなのに~!! しかも流れでたはちみつ、家具の下にまで入り込んでいっている。そのうえ、コチュがそのはちみつの上を歩行器で歩いた上に、逃げるように、そのまま寝室へ・・。 はちみつ・ロードがあちこちに~~ららららら~~(涙)はちみつ掃除に30分費やす。13時。そば茶お昼を食べに帰宅。パスタとインゲンはあらかじめ作っておいたので、それを食べてもらってる間に、オムレツを焼く。んが。あれれ?ガスの火が消えていく・・。 「そば茶~~ガスがきれた~~(怒)」 うちのガスはプロパンみたいなかんじのボトルの小さいのを買って、キッチンに置いてある。これはなくなるたびに(だいたい3ヶ月に1回くらい)近所のガソリンスタンドに買いにいかなくてはならない。重いし、面倒くさいことこの上ない。いつもはそば茶がやるけど、今日は彼は仕事。今日買いに行かないと、明日は日曜日でお休み、週末ガスレンジ使用不可はきつい。 「この雨空の下、ガスのボトル(25キロはある)買いに行くのかぁぁぁ」 ぼやきまくる私をみて、「仕事に戻る前にスタンドによって、僕が買って、車にのせるから」といってくれたそば茶、待ってました、その言葉。一方オムレツにはぜんぜん火が通らなかったので、電子レンジでチンした。おしゃべりしてたら、ついチンしすぎて、がちがちの卵のかたまりが出来た・・。ふわふわトロトロのチーズオムレツを食べるつもりで、胃の準備万端だったのに。14時30分、ガスのボトルを買いにコチュも連れて3人でスタンドへ。空になったボトルと満タンのボトルをお金を払って取り替えるシステム。んが。売り切れーーーーーーっ。15時再出勤のそば茶はもう時間がない。結局私がひとりでもっと遠くのガススタンドまで買いに行くことに。この雨のなか、赤子かかえてガスボトル買いに行くのはムリ、ムリ。そんなわけで、コチュはセブの実家に預けて一人で行くことにした。ついでに食料も買わないと、冷蔵庫はしなびたレタスとヨーグルトしかない・・・。15時。そば茶の実家に行くが、誰もいない。「おーーい、いつもいるくせに、なんで今日いないんだよーーう。」隣に住むおばあちゃんの家は明かりがついてたので、コチュをおばあちゃんに預けていく。コチュは(ひい)おばあちゃんと2人っきり、サシで長時間いることには慣れていない。私は内心「コチュ今日はただでさえ、ご機嫌わるいから、泣きわめきまくりだろうなぁ・・」と確信していた。15時すぎ。カルフールのスタンドでガスを買う。雨は大降りになって、私は完全にびしょぬれ。重いボトルをひきずって、車まで持っていき、トランクに入れる。「あーれー、何で誰も手伝ってくれないのー?困ってる人には手を貸すのがフランス人の(唯一の)ウリちゃうんかい?!」こころのなかで毒吐きまくりの私。16時。カルフールで買い物。コチュが泣いてるに違いないと思っていたので、急ぐ私、カルフールを大疾走、走る、走る。そのとき、「お客さまの、マダム○○、マダム○○、お電話が入ってます、受付までどうぞ~」と店内アナウンスが入った。この、マダム○○、非常に私の名前に発音というか響きが似ていた。 げっ!!コチュに何かあって、ばーちゃんが電話してきたか?? ひとりカルフールでパニクる私。ど、どうしよう、ほんとに私かな?とかなり挙動不振な日本人オンナひとり。そこにもう一度同じアナウンスが流れ、それを真剣にヒアリングする。・ ・どうも、私の名前ではなさそうだ・・。人騒がせなっ!!と内心さけびながら、買い物、買い物、買い物。帰り道、混むはずのないところで、何故か大渋滞。事故かよ~。17時。なんとかおばあちゃん家にたどり着く。案の定、コチュ大号泣だったらしい。泣き疲れて寝てるコチュを車のベビーシートに乗せて家へ向かう。んが。トランクにのせてるガスのボトルが ごろごろごろごろ~~、どーーん!!と転がって、コチュのベビーシートを後部から攻撃。そのたびに起きておお泣きするコチュ。17時すぎ。買い物やガスは無視して、コチュを抱きかかえ、雨の中を疾走。ようやく家へ。夕食の支度をしたいが、買ったものは全部車の中に置きっぱなし。ガスも車の中だから、火も使えない。眠くて機嫌最悪のコチュを無理やりお風呂にいれる。手間取る。そこにそば茶帰宅、そば茶シャワーをあびる。夕食は冷たいものだけ。ハムとピクルス、きゅうりのサラダとチーズ、パン。20時30分。夕食後、コチュを寝かしつける。つっ・・かれた~~と、休む暇もなかった一日を振り返りながらシャワーを浴びる。んが。 お湯が冷たいぞーーー!!!うちのお湯は、夜中に沸かしてためといたものを、昼間つかう、けちけちシステム。コチュのお風呂にとまどって、けっこうな量のお湯を使いすぎてしまったらしい。しかたなく水シャワーを浴びる・・・。だらだらと書いたが、まとめると、こうなる。・ 7時前におきて、歌を歌いまくる。・ カフェオレ・ボールを割られる。・ はちみつ流出事件。・ がちがちのオムレツを食べる。・ ガスを買いに行ったら売り切れ。・ そば茶の実家に行ったら無人。・ 25キロはあるガスのボトルを雨の中ひきずって歩く。・ カルフールの店内アナウンスにびびりながら、走って買い物。・ 事故渋滞にはまる。・ 車内でガスボトルが、コチュを攻撃。泣き声が雨空のフランスに響く。・ とほほな冷たい夕食。・ 笑えてくるほど冷たいシャワー。すみません、これって、天罰ですか?今日学んだことは、コチュを早起きさせないこと。そして、ヒアリング能力をもっと向上させること。こんな日は起きててもいいことないので、さっさと布団にはいって、引きこもるのが一番だ。おやすみなさい~。
2005.02.13
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歩行器というものを、ご存知だろうか。私は自分で子供を産んで、その後で初めて知ったので、知らない人もきっといるだろう。赤ちゃん用の歩行器は、まだ歩けない赤ちゃんが、自分で移動するために、使う道具。その中に、スポッと入れると、4隅に小さなタイヤがついてて、それでゴロゴロと移動する。タイヤつきの椅子みたいなもんだろうか。コチュ(赤子・満10ヶ月)は今、コレなしでは生きていけない体になっている。まだひとりで立つこともできないし(つかまって立つのはOK)、ハイハイをしても、すぐに床ですべって、でかいアタマを ゴチッ と打って、 びゃーっ と泣く。・・・ああ、緑の畳の上を這わさせてあげたいなぁ・・(つぶやき)。ともかく、コレの中に入ってさえいれば、自由自在、水を得た魚になる。スピードだってかなりのもので、これで ガーーーーーッ と廊下を走ってる姿は、我が娘ながらちょっと怖いくらい。いったい時速何キロくらいなんだろう・・。もちろんこの暴走する歩行器に引かれたら、かなり痛い、涙確実だ。そりゃあ、こんなすばらしい移動手段を知ってしまえば、せこせことハイハイなんて、バカらしくてやってらんないよ!とコチュが思っていたとしても不思議ではない。歩行器に慣れた赤ちゃんは歩き出すのが遅いと聞いたことがあるけども、そりゃ当然だろうと思う。まぁ今はコチュがこれが大好きで、楽しくてしかたないというかんじなので、ほっといているのだけど、ここで大きな問題が起きた。コチュが、歩行器からの自力単独脱出に成功したのである。赤ちゃん育てたママさんなら、 ええ~~~っ!?と驚いてくれるだろう。ほんとうに、血の気のひく光景とはこのことだ。歩行器でぐるぐる(家の中を)探検してるコチュを横目に、雑誌をよんでいた私。ふと見ると、コチュがソファに手をひっかけて、足を歩行器のバーに引っ掛けて、ものすごい力で脱出している真っ最中だった。お尻は完全に宙に浮いていて、あと一息で、転げ落ちる・・・!! ぎょええええ~~~~っ!! あわてて駆け寄って、すんでのところでキャッチするわたし。うそだろう・・、ありえない・・。歩行器とかって、赤ちゃん脱出する可能性あるの?(コチュはしたけど)。これ以後味をしめたのか、何度も何度も隙をみては脱出に挑戦するコチュ。そんなもん特訓するなよぉ・・(泣)。しばらくすると、ものの2,3秒で、お尻を浮かせて脱出体勢に入れるようになってしまった。これはさすがに危なすぎる。かといって、ずーーっと目を離さないというのも不可能だ。私は考えて、自分のスカーフを安全ベルト風に歩行器とコチュに巻きつけた。これなら、脱出しようにも、スカーフが引っかかって無理ってモンだ、わっはっはっ。 んが! コチュはなんとこのスカーフから何とか片足を抜き取り、なおかつスカーフに足をかけて、今までよりももっとはやく、脱出体勢に入ってしまえるようになった。 な、なんだ?この赤ん坊は??? 思えば生まれてすぐから足をモーレツにバタバタさせて、すごい脚力をアピールしていた赤子だった・・、でも、それにしたって・・。そば茶は、 「コチュは忍者だ!くのいちだ!スパイダーマンだ!」 とのん気に喜んでいるが、このくのいちは、まだひとりで立てもしないのだ。落っこちたら、ひとたまりもない。しかたないので、私はもう一枚スカーフをコチュと歩行器に結びつけた。もう、スカーフでがんじがらめ状態。「これで脱出したら、ビデオカメラにとって、TV局に送っちゃおうか~」と冗談ではなしてる両親の真横で、ものすごい形相で脱出に挑戦するコチュ。 え?ってゆーか、引田テンコー?? すばらしいチャレンジ精神、拍手を送りたいくらいだ。でもさすがのコチュも、2枚目のスカーフが引っかかって、お尻が上がらない。「いままで出来たのに?なにがいけないの?!」とでも自問するかのように、ひたすら挑戦を続けるコチュ。一体彼女が歩くようになったら、どんなことになるのか・・。スカーフで引っ掛けられるのも今のうちだけ、覚悟しなくては。コチュの成長は心から楽しみだけど、ちょっと、かなり怖い。
2005.02.11
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前回の日記で、けんかして仲直りしたことを書いたばっかりだが、今日も朝っぱらからけんかした。今回は、めずらしく私が優勢。というか、私のほうが怒る立場で、そば茶が怒られる立場。理由はというと、めちゃくだらないんだけど。今朝、私たち夫婦はある人と待ち合わせをしていた。コチュ(赤子)をそば茶の実家に預けて、車をとばして2人で待ち合わせ場所へ。11時に待ち合わせだったのに、実家を出たのが11時。完全に遅刻状態だった。急ぐそば茶、とばす、とばす。私は生理初日ということもあって、気分が悪かったので、「もうちょっと静かに運転して」と2回ほど頼んだ。そば茶は、うん、と返事はするものの、歩行者がワサワサいる細い道を、とばすとばす。「ねー、さっきから、そんなにとばさないでって、言ってるんだけど?」そば茶「・・・・・、でも・・・、うん」でも遅刻してるから、って言いたいんだろう。おまけに、待ち合わせ場所の近く、車を停める予定だった場所(一応私たちの駐車場)に、誰かが車を停めていて、とめる場所がない!!そこは古い街のど真ん中だから、駐車スペースを探すのは、一苦労だ。ぐるぐると駐車スペースを探して街をまわる私たち。感情を運転で表現する人種(フランス人の得意技)のそば茶、あせりと苛立ちがそのまま走ってるかんじだ。「急ぐのはわかるけど、事故ったら、どうしょうもないでしょ!!」怒るわたし。「そんなこといってたら、待ち合わせに着くの1時くらいになっちゃうよ!!」おおげさなそば茶。いくらなんでもそんなわけあるかい!!こういう意味不明のこどもみたいないいわけが、大嫌いなわたしのツボにはまった。・ ・というたったそれだけの理由なんだけど、これで勃発。ようやく駐車スペースをみつけても、けんかは続行、もう、どうしてけんかしたのかはどうでもよくなっている(←いつものこと)。朝っぱらから、街のど真ん中、道路の歩道でけんか(←う~ん、めずらしくフランスちっくだ☆)。そば茶はひたすら謝っていたが、それでもプンプン怒る私に、ちょっと逆ギレぎみ。と、その時・・ ドガッシャーーーン!!!と凄い音がしたので見てみると、私たちが言い合いしてた歩道のすぐ真横で、縦列駐車しようとしていた赤い車が、前にとめてあった車につっこんでいた。車の左後ろのあたりがちょっとへこんでる。私たちがけんかをやめて、その事故をじっとみていると、その赤い車の運転手も、私たちのほうをじーーっと見ている。恨めしそうだ。 え?え? もしかして、私たちのせいとか???たぶん、道端でけんかしてる私たちを見ながらハンドルを切っていたら、ぶつけてしまった・・らしかった。どうやらそば茶も、その空気を感じたらしく、これはとっととこの場を立ち去った方がよさそうだ・・・と判断。そのつっこまれた方の車の運転手は、車内にいたらしく、降りてきて、怒鳴っている。赤い車の運転手もしぶしぶ車をおりて、でも全然あやまる気はないかんじ。今度はその2人の言い合いが同じ道の同じ場所ではじまっていた。なんかちょっとコミック映画みたい・・と内心思いつつも、 「あらららら・・事故の引き金になっちゃったよ・・」 と、その場を立ち去りながら、話す私たち。なんとなく罪の意識でへこむ私たち。そんなわけで、このけんかは強制終了となった。こんな事故を引き起こすようなけんかまでして待ち合わせに急いで、11時30分ころついた私たちだったが、相手は、もっと遅れて、11時45分頃にこにこ笑顔でやってきた。 これだよ、でたよ(怒)、フランス人!!まぁ今回は私たちも遅れたので、文句言えないけどもさ。ところで、こんなけんかのあとは、そば茶はきまって妙に優しくなる。 「今日はどんなわがままでも聞きまっせ!!」 と顔にかいてあるかのようだ。うふふふふ、それを見逃す私じゃあないですよ。◎車で高速とばして1時間くらい行ったところにある私のお気に入りの家具と雑貨のお店まで行き、キッチン小物などを数点買わせた。◎ついでにその近くのトイザラスにも寄って、コチュのおもちゃも買わせた。◎帰り道、おいしいパンが食べたいといって、おおまわりさせたら、お目当てのパンが売り切れだったので、注文して、明日そば茶にとりに来させることなった。◎おおまわりしたから帰宅が遅くなったので、私が「遅いし、長距離ドライブ疲れたから、料理する気にならーん!」といい、彼が夕食を適当に用意した。◎私の体調が悪いので、コチュのおふろもそば茶がいれた。・・・こうしてそば茶の辛く長いかわいそうな休日がおわった。こんな日記を書くと、「この鬼!!」とののしられそうだが、まぁ一応真実をそのままのせることにした。彼は今はぐっすり寝ている。明日への体力、気力をしっかり回復しているんだろう。彼の明日が心やすまる一日であるよう、ちょっとは努力しなくては(いつも言ってる?)。
2005.02.09
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中学校の家庭科の授業以来、10数年ぶりにクッキーを作った。これでも私は、お料理大好きな(食べるのが好きだからね)人間だ。お菓子作りだって、けっこう頻繁にする。まぁ、酒のツマミになるお料理のほうが好きだし得意だけども。だけどもなぜか、クッキーを作ろうとは、10数年間思いもつかなかった。なんとなく、クッキーというかわいい響きがいかに自分に似合わないかを無意識のうちでわかっていたのかもしれない。じゃあなんで、急に作ろうとおもいたったのか。 ダイエット中だから。 なんじゃそりゃー!とつっこまれるのは承知の上なんだけど。夫婦でダイエット再開して、なんとか1週間経過したのだけど、ちょっとストレスたまってきていた。「なんか、ちょっとでいいから、甘いもの食べたいなぁ~」と、遠い目をして私が言ったら、そば茶も無言で遠い目をしていた。だけどそのときは、なんとかこらえた(食べなかった)。その次の日、そば茶とくだらないことでけんかになった。まぁ、はっきり言えば、私のわがままが過ぎたかんじで、私が8割5分悪いところだけど、腹が立ってしかたない。イライラして、何か甘いものを食べたい~~!!(←超ありがちなパターンだ)だけど市販のお菓子は、めちゃくちゃカロリー高い。とくにフランスの市販のお菓子なんて、見た目はきれいだけど、だまされちゃいけない。バターと砂糖が合体したもの、そういう風に無理やりでもみないといけない。だから、自分で、バターと砂糖少なめのクッキーを数枚作ろうとおもったわけだ。ケーキとかタルトは、ちっちゃく少なめに作るって、難しいから。レシピを見たら、あら簡単。キッチンでクッキーを作りながらそば茶をみると、けんか後なのでまだムスっとしてスーパーの広告をチェックしてる(注・彼の趣味である(恥))。クッキーを8枚ほど適当なまるいかたちにしたところで、生地がはんぱにあまった。 そーだ!!最後のいっこは、ハート型にしてそば茶にあげよう!! おお、ナイスアイデア!これで一気に仲直り・・・。と、思ったが、いや、待てよ、私まだなんか腹立ってるしなぁ。 やっぱり、ハート型をこわして、ぎざぎざハートにしてやろう!! ・・いやいや、さすがにそれは、かわいくなさすぎる。そんなことしたらたとえ冗談でも、そば茶なら泣いちゃうかもしれない。思い直して、最後のいっこは、大きめのハートにした。焼きあがったクッキーをかごにいれて、でかハートを真ん中にでんと置いた。私「そば茶~、クッキー焼いたから、お茶にしよ~」そば茶「うん!僕いれるよ。オレンジ・ティーでいい?」いそいそと嬉しそうにお茶をいれるそば茶。けんか後のぎこちなさが多少残るものの、甘いものは人を優しくするらしい。 「はい、これ、わたしのきもち。」 (中学生の告白か?)とでも言ってハートクッキーを手渡そうかな~と考えてたら、めざとくクッキーを見つけたそば茶、すぐ手にとって、 「あああ~!!マルモット(私)が、僕のために、ハートのクッキー作った~~~!!」 ぼう然とクッキーをもったまま立ち尽くすそば茶。心臓の部分に手を当てて、目を見ひらいて固まってるその姿は、いかにも心臓発作真っ最中、呼吸が止まるちょっと前のひと、そのものだった。・ ・そんなことで、逝くのか?そば茶。しばらくそのまま固まっていたあと、そば茶はそっと 目頭をぬぐった 。 な・泣いてる・・・・ ちょっと引くわたし。そのあと私に抱きついて、ありがとうといい、めちゃめちゃ嬉しそうにそのハートクッキーを食べていた。そして見事仲直りした私たちだったが、その日は夜寝るまでそば茶は、「ハートのクッキーにほんとに感動したよ、僕。すっごく嬉しかったんだよ~~」と繰り返し言っていた。そう言われるたびにわたしは、 「ぎざぎざにしなくてよかった・・・(冷や汗)」と内心ちょっと反省していた。世の中に、奥さんがハートのクッキーを一個(生地がはんぱにあまったから)つくっただけで、泣くダンナがどれだけいるだろう。それだけ、ふだんの私の行いがひどいという証拠のようなものだ。これはイカン、さすがにやばい。もしわたしがなにかの間違いで、ハートのチョコレート・ケーキでもつくったら、そば茶はまちがいなくあの世行きだ。ハートクッキーは、そば茶を狂喜させたが、私をちょっとへこませる結果となった。これがその、(殺人)未遂におわったハートクッキーです。
2005.02.08
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赤ちゃん泣いたら、抱っこしてあやす。当然でしょう、それが親の役目だし。だけども、だけども、親だってそんなにいつもやる気に満ち溢れてるわけじゃーない。コチュの夜泣きはちょっとマシになってきたけど、まだまだ続行中。20時半頃に寝入るけど、23時頃泣いておきる。ひどいときは、21時、22時、23時と1時間おきにやられるときもある。コレをやられたら、ひたすら抱っこして、泣き止ませて、寝かしつけるしかない。いいけども、もう何ヶ月もそんなんで、慣れたけども。だけど、21時~23時って、ちょうどテレビで映画を流す時間帯。ずっと見たかった映画のちょうどいいところで、 ふ、ふええっ、ふえ~~ん!と聞こえてくると、私たち夫婦の間に緊張がはしる。 ・・ はたして、どっちが、あやしにいくのか・・? はりつめる空気。私たちの暗黙の了解として、「先に泣き声に気付いた方が、あやしにいく」というのが以前にはあった。だけど、このやり方だと、「気付いた方が、聞こえなかったふりをする」という現象が当然おこる。“そんなの、当然、母親であるお前が行け!”という声がどこからか聞こえてきそうだが、それはもう、手遅れだ。なぜなら、コチュが生まれた当初~生後4ヶ月のはじめ頃まで、夫そば茶は仕事の都合で、週末しか帰宅できなかった。海外で、初の子育て、ひとりぼっち、だんなは、週一の帰宅・・・・。これはひどい、いくらなんでも私がかわいそうだ。コチュが夜中熱をだした時、緊急医に電話して、パニクってるから日本語で症状を説明したいところをこらえて、必死でフランス語で説明したのに、相手の医師に冷たくあしらわれたり、向こうの説明がよく分からなかったり。コチュがひどい下痢をして苦しそうなのに、私も熱を出して、それでも夜中に夜間医にきてもらったら、「明日、この処方箋をもって、薬局に行きなさい」といわれただけなのに、55ユーロも払ったり(怒!)。次の日雨の中、熱があるのに赤子をかかえて薬局にいったら、しまってたり(怒!怒!)。あの頃、こういう日記を書いてたら、フランスに対する恨みと怨念で、サイト開いた瞬間パソコンから貞子でてくるくらい、おっかないHPになっていただろうなぁ。とにかくこうして、いかにわたしがかわいそうな、つらい目にあったかを、毎晩電話できかせていたので(迷惑きわまりないが)、彼には、非常に罪の意識があるのだ。だから、生後4ヶ月以降、毎晩帰ってくるようになってからは、今まで赤子の世話をまったくできなかったことを含めて、とっても育児なパパになった。 大成功☆ これも私の苦労ばなし吹き込みの努力があったからである。それ以降、そんなけなげな育児パパを利用しまくった私は、もう普通の母親にはもどれなくなった。映画鑑賞中に赤子が泣いたら、何気なく横目でそば茶の反応をうかがう、そんないやらしい母親になってしまったのだ。そう、もう完全に手遅れなのだ。だけど育児パパだって映画はみたい。そば茶も泣き声にきづいてる・・が、気付いていないフリしてる・・可能性、大。私「あれ?今、泣き声きこえた・・?私の気のせいかなぁ?」そば茶「うん・・・、聞こえたかも」 し~~~~ん。 はりつめる空気。コチュ 「ふぎゃ~~~っ!!(さっさと来んか~~い!!)」 そば茶「・・いってくる」とぼとぼ。(疲れたかんじのうしろ姿・ちょっとつくりはいってるかんじ)こうしてさっきもそば茶は抱っこマシーンやってました、ふふふ。そんなアホなかけひきするくらいなら、交互にあやしたらいいでしょ~と、良識あるふつうのママさんに言われそうだが、それはだめ。通常時は私があやすが、重要なとき(映画とか、友達としゃべってるときとか)は、そば茶が行くっていう、このシステムが大事。そんなわけで、今は、「気付いた方が行く」システムはほとんどすたれ、仮に私が先に気付いても、「聞こえた?」とそば茶の確認をとるシステムになった。ずるがしこすぎ?そば茶があまりにもかわいそう?大丈夫、きっともうすぐ、コチュの夜泣きもおさまるだろうし。そば茶がゆっくりテレビで映画を見れる日も、そう遠くないだろう。
2005.02.06
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私は基本的に、賭け事はしない。パチンコ、スロット、競馬、競艇・・・・そういうものにはなるべく近寄らないように生きてきた。まったくしたことないとはいいませんが。むかし雀荘でちょこっと痛い目にあったような気もしますが・・ところで、宝くじも、賭け事にはいるのだろうか?賭け事でムダな散財をせず(散財は酒だけで(泣))、つつましく生きてる私たち夫婦が、唯一それらしきことをするといえば、毎週金曜日の宝くじ。その名をEURO MILLIONS (ユーロ・ミリオン)という。ヨーロッパに住んでる方ならご存知かと思うけど、ヨーロッパ規模のロト(宝くじ)だ。最高金額は、10ミリオン・ユーロ(だいたい13億円くらい)からスタート。毎週金曜日の夜、抽選があり、その週最高金額の当選者がいないと、次の週の最高金額は、ぼーーんと跳ね上がって、17ミリオン・ユーロ(22億1千万くらい)ぐらいになる。こうして最高額当選者がでないと、どんどん週を増すごとに金額も上がっていき、過去最高は、41ミリオン(53億3千万くらい)だったと思う。このロトは、去年の2月頃から始まった。日本の年末ジャンボ、前後賞あわせて3億円とかいうのでさえ、当たったら、すべての運を使い果たして、死ぬんじゃないか・・と思っていた私は、このユーロ・ミリオンの太っ腹ぶりに、かなりたまげた。そして、年末ジャンボがとてもしょぼく思えてきた。年末ジャンボに当たっても、たぶん、石につまずいてころぶくらいだろう・・。とにかく、去年の2月はじまったその宝くじに、当時妊婦だった私は、とても興味をもったのだった。なにかの本で、妊婦はくじに当たりやすい、とかいてあるのを読んだからだ。一方、ダンナのそば茶も、ちょうど禁煙をはじめた時期で、モチベーション・コントロールのためとかなんとかで、たばこ代で、そのユーロ・ミリオンをやったろーじゃないか、と考えた。こうして、毎週金曜日に近所のTABAC(タバ・タバコ屋、宝くじや雑誌などもある)に買いに行くのが欠かせない習慣になった。抽選日が金曜なだけで、べつに金曜日に買う必要はなく、いつでも買えるんだけど、これまた迷信?チックな我が夫そば茶が、金曜日にこだわっているのだ。田舎のたばこ屋に、毎週金曜日、日仏夫婦の私たちが、当初は妊婦、その後はちいさな赤んぼを連れてくじを買いにくるのがよほど目立つのか、すぐにたばこ屋のにーちゃんとねーちゃんに覚えられた。「あれ?今日は、いつもより来るの遅かったね~」とか「今日はいい顔色してるね~、イケルかもよ!!」とか「先週ぜったい当てるとかいってたのに、今日もまたやるの?」とか。行く度にチャチャを入れられる。ある日、コチュ(赤子)をちょっと壊れ気味のキシキシいうベビーカーに乗せてそのたばこ屋に行ったら、にーちゃん、じーっとベビーカーをみて、「・・今日こそは、・・・ね!がんばれ!」 じゃかましーわい!!(恥) そんなに切実にみえますか・・・。そして今日も、私たちはそのたばこ屋へ行って、こりずに、くじを買った。それがこれです。ある韓国人の友人に言われたことがあるのだが、宝くじに当たる確率は、雷に3回連続うたれて、3回連続死ぬ確率と同じだと。彼女がいったいどの宝くじのことをいっていたのか、誰にそんなことを聞いたのか全然わからないので、そのまま鵜呑みにはできないが、要するに、宝くじ嫌いな彼女のいいたかったことは、 「さっさとあきらめろ」ってことだろう。ああ、彼女の言うことをおとなしく聞くべきだったかなぁ。今日も惨敗(泣)。
2005.02.05
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2005年がはじまって、すでに1ヶ月経ちましたね。みなさま、新年の目標・・なかったことにしてませんか? ええ、それは、私です。 この日記をはじめた1ヶ月前、私たち夫婦は、ダイエットをはじめた。その頃の日記に、ちょっと(けっこう)派手に挫折したことをかいたけど、その後も私たちは挫折しまくった。最初は、“今日だけ、例外ね?”(←典型的なくじけ方ですね)とか夫婦でいいあって、ワインで乾杯!チーズはトロットロ!パンはふっくら!ああ、フランスって素敵!というほんとに、オッソロシイ日々が続いた。そうしてるうちに、もちろん、“毎日が例外”状態になる。この頃には、もう2人ともダイエットのハナシはしなくなる。そば茶などは、仕事の帰りにワインを買ってきては、それでもちょっと罪悪感があるのか、 にやっ (また今日も、やっちゃったよ、)と笑いながら、無言で私にワインを見せる。わたしも、うふふ (いいのよ、いいのよ、いまさら手遅れじゃないの) と笑ってそれを受け取る。そんなヘタレな夜を何日もくりかえした後、そば茶が「・・・ぼくたち、今回は、派手に失敗したね・・」とつぶやいた。ようやく、終結宣言。ダイエットは、とっくに終結していたが、失敗したことを認めてなかったので。だからといって、このまま自然にまかせて欲望のままに生きていたら、とても生きて日本に帰れる姿ではなくなる。そして私たちは、1月31日の月曜日から、またまたダイエット再開を誓った。週末はお呼ばれされたり、パーティーしたりが多くて、ダイエット初日には向かないからだ。初日でくじけたら、さすがにしゃれにならない。31日の朝は、そば茶が仕事休みだったので、ふたりでヨーグルトと小さな食パン一枚の朝食をとった。「まずまずの出だしだね~、がんばろうね~、どちらかが挫けそうになったら、もう一方が止めるんだよ」いつも必ずパンにつけるnutella(ヌテラ・ヘーゼルナッツとカカオのクリームペースト)をガマンして、満足気に意気込みを語るそば茶だった。31日の昼、そば茶の実家に寄ったら、お昼食べてったら?といわれる。ここの家の料理はかなり脂っこいので、一瞬躊躇した私たちだが、ま、油っぽいものを避けて、量も食べなければオッケーでしょう、ということにした。そこに、翌日の朝フランスを発つ、日本人Mが登場。彼女は、4ヶ月間、そば茶の実家にホームステイしていたのだ。つまり、31日が最後の晩餐ということになるので、ちょっとしたパーティをするからと、招待されてしまった。もちろん、Mの最後の夜なので、パーティにはぜひ参加したいが、問題は、このぜい肉だ・・・。いいや、問題は、このかぎりなく酒に弱い私(たち夫婦)の意志である。ともかく、じゃあ、今晩は何を食べようかというハナシになって、義母がMにリクエストを聞いた。Mは、raclette( ラクレット・チーズを溶かして、芋や、ハム製品といっしょに食べる料理)と言った。 ぎょえええ~~ラクレット!! というのが、それを聞いたそば茶と私の正直な心の叫びだろう。このラクレット、とってもおいしくて、私たちの好物の1つだけど、カロリー計算なんてしたら2度と食べれなくなりそうで怖い・・くらい、やばい料理だ。「今日は、ダイエット初日だから、ラクレット食べたわ」といったら、完全にアタマがやられたと思われるだろう。おまけにそば茶の父、私の義父は、銀座のホステスさん顔負けの飲ませ上手。彼自身、お酒を飲むこと、とくに誰かと晩酌することが大好きで、いつもボトルを片手にニコニコと近寄ってきて、「お~い☆マルモット(私)!!飲んでる?飲んでる?ほれほれほれ~~!!」この攻撃をそば茶や私が断るのは至難の業。はやい話、この31日の夜は、ダイエット中止間違いなしだった。 ・・・てことは、今(31日の昼)ダイエットしてもあんまり意味ないじゃん?と考えてしまうところが私たちのダメなところなんだけど。意味ないことないんだけど、はじめるなら、ガッツリはじめたいダイエッターごころ。そんなわけで、この日は、義父もいたので、平日の昼間っから、しっかり食べて、ワインまで飲んだ。ダイエットをはじめて、一日どころか、 午前中しかもたなかった というのは、自己最短記録だ。そば茶が、「考えてみたら、1月31日からなんて、キリが悪いしね。明日、2月1日からにしよ~」と、苦しいダイエットが一日延びて、いかにも嬉しそうに言った。・ ・なんか、今回のダイエットもすでに、かなりあやしいムードが漂っているんですけど。とりあえず、2月1,2日は、何とか続いてます。(←当たり前)あたたかく見守ってください。失敗したら、またネタにします。でも、2月14日、バレンタイン・デーは、レストランを予約したので、挫折必至。ダイエット中になるから、レストランはやめようって言ったんだけど、今年のバレンタイン・デーにめちゃくちゃ意気込みをかけるそば茶に説得させられた。そば茶がバレンタインに意気込むその理由は、また別に書きます。
2005.02.03
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とてもめずらしいことなのだが、昨日は、そば茶とその家族、彼のおじいさんとおばあさんも一緒に、中華レストランへ行った。中華レストランは、フランスでもかんたんに見つけられるけれど、日本人からすると、お世辞にもおいしいといえるところは少ない。ま、その中華も、夜のバイキングで食べ放題、19ユーロなのはいいけど、私のお気に入りは、冷凍庫に入ってて、アイスクリーム・サーバーで、食べ放題のアイスクリームくらい。日本の中華が恋しくなるレストランだ。だけど、そば茶のおじいさん(72歳)とおばあさん(77歳)のお2人にとっては、はじめての本格中華料理だったらしい。おばあさん(メメと呼んでいる)は、知らない素材や料理にも積極的に挑戦するタイプ。だけど、おじいさん(ぺぺと呼んでいる)は、最初、かなりいろんな食材を、怪しんでいた。ぺぺは、生春巻きを取ってきて、最初は、フォークとナイフで切ろうとした。アレをきれいに切るのは、なかなかむずかしい。 「なんだ?このゴムは!どうやって食べるんだ?!」前回のタイ料理に引き続き、罪作りな生春巻きである。次に、切るのをあきらめて、お箸でつかもうとしていた。この手のレストランは、たいていどちらもすでに用意してあるので。だけど、72歳のムッシュー、お箸初チャレンジは、ちょっと無謀でしょう。見事、生春巻きは、お箸にはじき飛ばされてテーブル上にころがった。私「ぺぺ、手でつかんで食べたら?」ぺぺ「(箸で食べてる私の手元をじっとみて)・・いいの?」わたしが、もちろんだ、と言うと、ぺぺは手でつかんでうれしそうに食べた。それを見てた、他の家族みんなも、春巻きのたぐいを手でつかんで食べ始めた。どうやら、みんなさりげなく私(唯一のアジア人)を見て、中国のテーブル・マナー違反ではないか、どの食べ物をどのソースで食べたらいいのか観察、まねしてるようだった。いいけども、私も中国のマナーなんて全然知らないし、ソースも適当につけてたから、あんまり観察されてもねぇ・・、ヘタなことできません。その上、焼き豚を食べているとき、じーっと見てた義母が、「箸で、どうやって、この大きな焼き豚を食べるの?箸で切るの?」と聞いてきた。義母は頑張って箸で食べていたが、ちょっとあきらめはじめたらしい。日本料理ではふつう、大きな肉は切られた状態ででてくるから、箸を使って切る必要はほとんどないよ、と私は説明したが、「でも、今日、この焼き豚は?どうやって食べるの?」とくるので、「えーえ、切れますとも!箸を使って切っちゃえるよ、この場でね~!」と私は言い切って、焼き豚を切り始めた。注目するそば茶ファミリー。だけど、箸は、中華のお箸で、先がとがってない四角い箸だし、おまけにこの豚、かなりスジがおおくて、簡単にはがれない。だけど日本人の血と誇りにかけて(なにいってんだか?)、意地でもこの豚だけは切り裂いてやる!!とむきになる私。なんとか、切れました。ちょっと力ずくでしたが。「まぁ、すごいわ~、片手で、箸だけをつかって切っちゃったわ~」感心するファミリー、ちょっと汗だくの私。日本のみなさん、私は日本人の沽券を保ちました。頑張りました!!でも、その場にほかの日本人がいたら、いい笑いものだった・・よかった(ホッ)。バイキングのなかに、何種類かのbeignet (ベニエ・揚げ物だけど、ここでは、ドーナツくらいあついころもに、野菜や、えび、かにかま、フルーツなどがはいってるもの)があった。見かけは、へんなかたちのドーナツ。何がはいってるかわからないので、みんなすごく怪しんでいた。おもわず、パイナップルのベニエを食べてしまった、ぺぺ。「ありゃりゃ、パイナップルがはいってたよ、これは、デザートだったんだね、アントレ(一皿目の軽いもののこと)で食べちゃったよ~」「でも、何が入ってるか食べなくちゃわからないものね。アントレになるか、デザートになるか、賭けみたいなもんだね~、どうして同じ大皿にいれてるんだろう」とわいわい話すフランス人たち。フルーツ=デザート。これは遺伝子レベルでインプットされているのか。中華をたべても、食べ方や、食べる順番は、フランス式なのだ。ひとりかまわず、パイナップルのベニエをもくもくと食べる私。となりで、豚肉か何かのしょうが炒めを食べる義父。そう、彼は、前にも書いたが、下ネタ大好き亀仙人である。フランスでは、しょうがは、催淫剤てきな作用があるといわれている。(日本でもそうなのかな?)「マルモット(私)!!そば茶にこれ(しょうが)を食べさせろ! 今夜は、コチュ(赤子)のきょうだいのたんじょうだ~~!!」にっこにこ、満面の笑顔で私にしょうがをみせる義父。 そうくると思ってたけど、やっぱりね・・・(泣) しょうがをみると、ほとんど反射的に、こう言わずにはいられない、亀仙人。その中華レストラン、けっこう大きいのだけど、週末だったこともあって、かなりの客入り。どうも、バースデイサービスがあるらしく、いきなり店内が暗くなり、♪ハッピバースデー、トゥーユー♪の音楽(歌詞は中国語)がながれ、花火がささったケーキをもったウエイターが当人のテーブルに持っていく。これが、4回もあった。そのたびにみんなで歌い、当人の座っているテーブルを見て、みんな拍手を送る。4回あったら、4回とも、「おっ、今度は、あっちのテーブルのかわいい女の子だぞ!」「あっ、今度は、奥のテーブルだぞ!」とかなり楽しんでいる様子。こういう小さなイベントって、日本だとあたりまえってカンジで流しちゃうのに、何度でも楽しんじゃうところが、かわいいなぁと思う私。こうしてそば茶ファミリーの中華は、わいわいがやがや、楽しくすごしました。最後、会計のあと、ひとりのウエイターの中国人が、その店の名前のはいった中国風カレンダーをおばあちゃんのメメに“こっそり”渡してくれたらしい。「え?なんでメメに??しかもこっそりと?」と聞く私。亀仙人は、「ウエイターが、メメの巨乳にノックアウトされたんだろう・・うふふふふ」と笑っていた。おまけだけど、そのウエイター、笑いじわが若いのにばっちり目元にはいってて、私好みだった。私、授乳中で、今けっこう胸あるのにな・・。メメ(ギネス級)には、負けるけどさ。
2005.01.31
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隣人とのつきあいって、日本では、特に都会では、もうほとんどないのではないだろうか。フランスでは、日本ほど、クールにはすまさない・・場合がおおい。少なくとも、隣人の顔すら知らないということはないし、会えば挨拶するぐらいは、普通だ。うちは、アパルトマン住まい(5階)なので、左右、上下に隣人がいることになる。フランスでは、上下の住人も、voisine (隣人)というので。さて、今すんでるアパルトマンの左隣のマダム。彼女は、おそらく50歳はいってるだろうとおもうが、お一人で暮らしている。彼女のアパルトマン内での評判は、かぎりなく悪い。だけど、私たち家族には、かぎりなく優しいのだ。引っ越してきた日に、家具を移動したり、家具を組み立てたりを、夜8時頃までしていた。ふつうなら、たしかに音をたてるには、はばかられる時間帯なのかもしれないが、その時は、8月で、8時でもまだまだ明るかったので、油断した。(ここの夏は、10時頃まで明るい)ピンポーンとチャイムが鳴り、そば茶がでると、その隣人のマダム。どうやら騒音を、引越し初日にして注意されてしまったらしい。「まずいスタート切っちゃったねぇ・・彼女は、そういうことにすごくうるさいらしいよ」と私たちはちょっとへこんでた。でも、次の日にあったときは、とても優しげで、赤ちゃんの名前もすぐ覚えてくれた。(日本名だから、フランス人には難しいのに)それ以降、私たちは、なるべくへんな時間にへんな音をたてたりしないように注意していたので、今までのところ、彼女とは非常にうまくいっている。そば茶は、「彼女は、とても親切で優しいじゃないか。なんで悪い評判がたってるのか、全然わからないよ。」といっている。彼の長所だと思うが、周囲の評判や、評価より、自分の感じたことのほうをだんぜん優先する。どんなに悪評たかくても、彼がすばらしいと感じたら、彼はそれを信じるのだ。 あ~あ、だから私と結婚しちゃったのねぇ・・・ と、つっこまないように(自爆)。ところが、昨日、私がゴミ捨てにエレベーターにのると、エレベーターの床が激しく汚れていた。なにかを落として、それを拭き取ったかんじだった。1階について、エレベーターをおりると、そのマダムがすんごい形相で立っていた。私「(ちょっとびびって)ボンジュール!ご機嫌いかがです?」マダム「ちょっと、見ました?エレベーターの床!!ひどかったでしょ?」私「ああ、そうですね~。なんでしょうね、アレ」マダム「 犬のウンコよ!! 6階にでっかい黒い犬が飼われてるでしょ?あいつよ!!わたしがエレベーターに乗ろうとして、ドアが開いたら、 あいつがひとりで乗ってて、ウンコしてる真っ最中だったわ!!」 私「犬がひとりで、エレベーターに??」とんちんかんな受け答えをする私。マダム「(イラついて)それはいいの、その部分は重要じゃないのよ、あなた。問題は、エレベーターは、あいつのトイレじゃないってことなのよ!!!」このマダム、ほんとに、青筋たてて、いまにも卒倒しそうな勢いだ。マダム「そのあと、犬は出て行ってしまって、飼い主はぜんぜん来ないから、この私がさっき、うんこの始末したのよ!!信じられる?!」私「うーん、それはちょっとひどい話ですねぇ。」どうやらそのマダム、ウンコをそうじしたあとも怒りがおさまらず、飼い主がアパルトマンのエントランスを通るのをはっていたんだそうだ。最後に彼女は、「私はもう二度とエレベーターは使わないわよ。5階まで階段つかうわ!!」とさけんでいた。このことをゴミを捨てて家に戻って、そば茶にはなした。私としては、彼女のまわりからの悪い評判と、さっきの怒り方をあわせて考えると、彼女は、優しいけど、敵にまわしたら、超こわいヒトっぽいなぁ・・と思っていた。でもそば茶、「それは、となりのマダムが怒って当然だよね~。あの犬の飼い主、普段から犬野放し状態だしね」おお、めずらしくまともな意見。私も、確かに、彼女が怒るのは当たり前かな、と思った。そして、今日。そば茶と私でエスカレーターに乗った。エスカレーターの壁は、鏡になっているのだけど、その鏡に、太い赤マジックで、「これは、恥です!みなさん、この犬のウンコの跡のある、床をみてください!これは、飼い主である人物のおおいなる、恥なのです!!」と、でっかい字で書いてあった。もちろん、彼女が書いたのだ。それを読みながら、ちょっと引く、わたしたち。私「なんか、彼女の怒りが、ひしひしと伝わってくるね・・」そば茶「うん、なんかこれに触ったら、呪われそう・・」犬のウンコの呪いかよ。今のところ、私たちは、彼女に対して、「とても優しいけれど、悪いことや、規律にはすごくうるさい、寄宿学校の先生」のイメージを持つことにした。でもきっと、こういう人こそ、いいかげんなひとばっかりのフランスのアパルトマンには必要なのかもしれない。
2005.01.30
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そば茶は、毎晩、でもないけど、わりとしょっちゅう、夜は、日本語ドリルをしてる。ヴォキャブラリーと、言い回しの暗記と、練習問題からなっていて、1ページごとに色んなテーマにわかれている。私が勉強を手伝ってやるなんてことは、とてもまれだけど、最後の答え合わせだけはいつもみてあげている。この前、私がネットしてるとき、そば茶が質問してきた。「ねぇ、カオモジって、何?」ネットに集中してて、ほとんど耳を傾けてない私。「あ??日本語にそんなのないよ。読み方間違えてるんじゃない?」「ka・ o・ mo・・・ ji・・カオモジって書いてあるよ」「聞いたことないねぇ・・そんな言葉は。だいたい、フランス語訳ものってるでしょ?」「emoticon(エモチコン)だって。こんなの僕フランス語でも聞いたことない」「じゃあ、私たちの知らない、生まれたばかりの新しいことばなんじゃないの~」ほんとに全然考えずに、適当に返事している私。「そうだね・・、今日の練習問題のテーマは、“コンピューター、インターネット”だし新しいことばかも」私が知らないことになんとなく納得いったのか、今度は自分で考え出した。「emoti(エモチ・・)って、たぶん、emotion(エモスィオン・感情、感激)かなぁ。Con(コン)・・あほ・・?(conは、フランス語(俗語)で、ばか、あほ) Emoticonは、 アホの(な)感情??? 」なんかまたバカなこといってるぞ、コイツ・・と思いながら、私も何気にかんがえてみる。 パソコン関係のことば・・・カオモジ・・? 「あ~あ、わかったよ、カオモジ、顔文字、知ってる、知ってる」と私。まともに考えたらすぐわかるのに、私がどれだけ適当に返事してるかがわかる。「で、どういう意味? あほの感情って??」「・・てか、con は、あほとかいう意味のcon じゃなくって、icon(アイコン)とかのcon でしょ、きっと」まぁ、おそらく、感情を表すアイコンってなところなんだろう。そもそも、con (あほ)は、俗語だから(よく聞くけど)、そんな合成語に使われるわけがない。そう考える、アンタがcon だわよ・・・。そう思いながらも、いちおう顔文字の説明をしてやったけど、いまいちよくわかってない様子。私がパソコンで書いてみせてあげれればいいんだけど、ほとんど全然知らない・・。実際見ればすぐわかるだろうと、顔文字を紹介してるサイトなどをみせてあげた。でも、顔文字って、見慣れないと、いまいち、文字のなかに「顔」がみえないらしい。記号の羅列にしかみえないようだ。「これは、怒ってる顔。これは、ちょっと困ってる顔。こいつは、つっこみをいれてる」と、私も全然詳しくないながらも、説明してやる。「え?え?どこが困ってる??え?????つっこみ???」確かにああいうサイトにのってる顔文字は、私もわからないのもたくさんあるぐらいフランス人には、高度かもしれないけど、そば茶はとくに、そういう「センス」が全然ないらしい。唯一、この (*ToT) 顔文字だけは理解できたらしい。翌日、彼の実家にいったときに、家族みんなのまえで、自慢げに、「みんな~、emoticon(エモチコン)って、何のことかしってる~? T(ティー)O(オー)T(ティー)って、かいて、泣いてるやつだよ~」と説明しているcon (あほ)がひとり。なんというひどい説明。彼には、顔文字を理解するセンスも、説明するセンスも、かけらもないらしい。Emoticonという言葉は、だれひとり知らなかったが、この説明でわかるわけがない・ ・っていうか、たまたまそば茶が唯一理解した顔文字が、 (*ToT) だっただけで、この説明は限りなく、間違いに近い。それなのに、最先端をいってる気分で、ご機嫌なそば茶だった。幸せなヤツ (*ToT)。ちなみに、フランスにももちろん、顔文字は存在するようだが、日本のそれほど進化してはいないらしい。
2005.01.28
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昨日の夜中から、極度の腹痛におそわれていた、私。それまでは、全然眠くなくって、ベットの中で退屈していたのに。午前3時頃、ようやくうとうとしてきたのと同時に、お腹がキリキリ・・・。日本からもってきた腹痛の薬をすぐに飲んだのに、ぜんぜん効かない。痛いので、ベットをごろごろのたうちまわって、そば茶を起こす私。起こされたそば茶、私が怒ってケリを入れたと思ったらしく、(←日ごろの行いが・・)「なに?なに?どうしたの?僕また掛け布団全部とっちゃった??」「お腹いたい~~、ねむい~~ ムカツク~~」人をたたき起こしておいて、なんともひどい態度の私。でも優しいそば茶、せなかをさすってくれる。が・・「背中にさわるな~!気持ち悪くなってきた!吐きそう~~」当たりまくりの私。こうなったら手がつけられません。「痛すぎて、背中に汗かいてきた!冷や汗!冷や汗!(←なんか自慢げ?)」お腹痛い時って、じっとしてられないですよね?それはもう、動きまくりの私。ひさしぶりにこんなに運動したってなくらい、のたうちまわりまくり。あとでかんがえたら、冷や汗じゃなく、ふつうに動いたときの汗だったかも。「たぶん、今日夜たべた、マ★ドのせいだよ。ハンバーガー、いたんでたんだよ~」と、そば茶。でも、マ★ド好きな私は、マ★ドを嫌いになりたくない。長年の私のパートナーだもの。「ちがうよ、たぶん、胃腸かぜひいたんだよ。今朝アタマも痛かったし、ダルかったし」私がそういっても、聞いてくれないそば茶。ぜったいマ★ドのせいだって、いいはる。いいはる理由は、2つ。1つは、胃腸かぜだったら、コチュ(赤子)に伝染してしまう可能性がある。最近病気がちなコチュが心配でならないそば茶は、私がまた胃腸かぜなんて、やっかいな病気をひいたとは、想像するのも嫌みたい。2つ目は、ちょうど2週間ほどまえ、そば茶もkebab(ケバブ・アラビアンサンドイッチ?)に、おもいっきりあたって、仕事にならないくらいの腹痛が4日くらい続いた。そのとき、「へぇ~、あたっちゃったの~?私食べなくてよかった~~」という感じのつめた~い反応をした私にむかついてたらしく、どうも、私を「サンドイッチであたっちゃった」同類にしたいらしい。だけど、そのあと、私は貴重な日本の下痢止めをあげたのになー。(当たり前?)この恩知らずめ~~。「マ★ドのせいなら、それを買ってきたのはそば茶じゃないよ~」なんとかそば茶を糾弾したい私。「でも、夕食つくるの嫌だから、マ★ドにしよーって、言ったのマルモット(私)でしょ~」ちっ、やっぱりそうきたか。お腹は、だんだん薬が効いてきたのか、痛みがおさまってきていたけど、形勢が不利になってきていた私、まだまだ痛いふりをする。「痛いよう、痛いよう、しゃべるのだってつらいほど痛いよう~!」・ ・そこらのコドモ並み。・ ・ ・・この後の記憶なし。翌朝、そば茶が言うには、痛い痛いとさけんだあと、急にコテッと寝てしまったらしい。「あんまり痛がるから、救急車を呼ぼうかと思っていた」そんなそば茶を残して、瞬間爆睡に入った私。愛する夫をたたきおこし、さわぐだけさわいで、先に寝る妻。痛さでムカムカしてたのもあるけど、 私って、ほんとに極悪人? さすがに今回ぐらいは、ちょっと反省しようかな。結局その次の日(今日)も、お腹痛いのは、キリキリ続いた。でもそのほかの風邪の症状はなし。 やっぱマ★ドかよ~~!! 長年のパートナーだけど、しばらくは、カオもみたくないです。でも、ほとぼり冷めたらまた食べちゃうんだろうなぁ。
2005.01.26
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今夜は早めにコチュも寝付いてくれたし、ゆっくり過ごそう~と、思っている私。その横で、さっきから、ずーっと家の中をチョロチョロと動き回っているあやしい夫・そば茶。「てか、さっきから、何してるの?」と一応聞いてみると、ぼそっと、 「オナラが出て、出て、しかたない・・昼食に豆の煮たやつをたべすぎたかもしれない・・」「 ・・・・・。 」いいけどさ、生理現象だし、夫婦なんだしさ。でもチョロチョロ動きまわらずに、トイレに行きなさい。と、言うと、 「すごい勢い の、 音のでかい のが、 とめどなくでる から、トイレだと、すごく音がひびいて、それでせっかく寝ている コチュを起こす のがいやだ」と考えたらしく、いちいちベランダにでているらしい。「いくらなんでも、トイレとコチュのねている部屋は離れてるから、それで起きるなんてこた~ないでしょ~。」と私が言っても、「ぜったい起こしちゃう!コチュは眠りが浅いから、ぜったい起きる!」と言ってきかない。 それじゃ、ホントにおきるかどうか、実験してみようか??と、いつのまにか、なぜかそんなハナシになっていた。そば茶は、トイレでスタンバイ。私は、コチュの寝ている部屋に耳をあてて、目が覚めたかどうかを確認する係。 ぷ・ぷっ・ぷぷ~~!! う~ん、なかなかのシロモノ。でもコチュは起きない。私 「ほらね、いくらなんでもオナラで起きるわけないじゃん!」そば茶 「今のは小粒だった!!もう一回!!」と、すごく悔しそう。むきになっている。その後何度か試したけれど、コチュは全然起きなかった。トイレと部屋はそこそこ離れてるから、当然といえば、当然。そこで、そば茶が、「コチュの部屋のとなりにある、居間でやったら、ぜったいに起きるはずだ!」と、言い出した。そしてそれも、実験してみることに・・・。この際、「オナラはトイレでしなさい」とか言ったことは、すっかり忘れている私。そば茶も、何のために、ベランダにでてまでしていたか、そんなことはどうでもよくなってる様子。何度目かの、 ぷ・ぷ・ぷ・ぷ・ぷ~~~~~ぷっ。 と、かなりふざけたカンジの作品のとき、 「ふ、ふぇふぇ~~~ん!」 「 やった~~!!おきた~~~!!!」 狂喜乱舞するバカ両親。 オナラなんかでおこされて、泣き叫ぶ、かわいそうなコチュ。 そんなコチュを抱っこして、再び寝かせつけながら、「アホそば茶につられて、かなりアホなことしちゃった・・・」とへこみはじめる私。でも面白かったから、このことをホームページにアップしてもいいかな?と、そば茶に一応(彼にもわずかな人権があるので)聞いてみたところ、小さなときから、「恥かき王」と呼ばれてきた彼いわく、「そんなことは、屁でもないよ~。」おっ、なんだか、笑天のようなオチだぞ。(←勘違い?)
2005.01.25
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去年の11月にダンナのそば茶に買ってもらった、けっこうおおきな鉢植えを枯らせてしまった。買った時点では、つまりお店では、すごくきれいで生き生きしてたのに、うちに来たとたん、「こんなとこは、いやじゃ~!」とでも言いたげに、みるみる葉を落として、 あっ というまに、丸坊主・・。「なんでこんなに、猛スピードで枯れちゃったんだろうねー」と不思議がるダンナ。「ちゃんと水も肥料もあげてたよね?」・ ・お?私が手抜きしたと疑っているな??まぁ、手は抜いてないけど、私のせいにちがいないのだ。実は、その鉢植えを買ったときに、“育て方説明書”みたいのがついてたのだけど、あとでゆっくりみようと思って、そのへんにポンと置いて、そのまま行方不明。しかたないから、適当に水をあげたり、肥料もあげたりしてたのだけど、ずいぶん後になってから、その種類の植物は、水はほとんどあげなくてよかったらしいということを知った。でもそれを知ったのは、もう、まるはげ寸前。完全に、手遅れだった。だけど、その鉢植えのあった場所に、別の鉢植えを買って置きたい私は、「私が手入れをまちがえちゃった、えへ。」とは、全然言いたくない。そこで、「なんだかさ~、この家に引っ越してから、動植物がひ弱になってない?」と言ってみた。今の家に引っ越したのは、去年の9月。それから今までに、上記の鉢植えとはべつに、鉢植え2つ、金魚1匹、コンバッタンとかいう魚(日本名は知らない)は2匹、お亡くなりになっているのだ。「前の家ではみんな元気だったのにね~、そう思わない?」そういわれて、本気で心配しだす、そば茶。「そ、それって、この家が呪われてるとか、そういうこと?!!」「さぁ~・・、呪われてるとまでは言わないけどさ~・・ でも、何かちょっと、ヘンよね・・ 」「え~~~!もし、そうだったら、どうする??お守り買ってこようかー!」しめしめ、心配しだしたぞ。そば茶は思い込みが激しく、心配症だから、一度そう思い始めたら、それしか考えられない、かわいそうな単細胞生物だ。これで私への疑いは、晴れたも同然☆じつは、他の2つの鉢植えも、死因は、私のミス&ずぼらのせい・・かもしれない。1つは、日陰に置かなくちゃいけないのに、「場所がないから、まぁいっか」と、半ひなたに配置したから。もう1つは、引越しのとき、一度派手に、落っことしてしまっていたのだ。植物たちに関しては、完全に有罪の私。魚たちは、直接私のせいではないとおもうけど、やっぱり、お世話する知識と、手入れが足りなかったせいだと思っている。それ以降、そば茶は、お皿を落として割ってしまったのを、「呪いだ!呪いだ~~!!」と、ひとり騒いでおびえている。ほんとにちょっと、この先が心配になるくらい、だまされやすさ天下一品だよ、このひとは。まぁ、汚い手口で、ハナシの焦点をずらした私に言われたかないだろうけどさ~。
2005.01.23
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