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またまた読書の話。今回は漫画です。今更ながら「DEATH NOTE」を読み終えました。単行本は出た当時から買っていたのだけど単に2・3年間ほとんど漫画を買ってなかったのと社会現象ほどになったの本作のブームに何となく乗っかりたくないというひねくれた思いがあったため長い歳月を経て今更になった。う~ん、どうなんだろう。これが僕の読み終わった後の率直な感想。まあ、面白かったですよ。手に汗握り最後まで退屈なく読めたのは紛れもない事実。でも、やっぱり前半のほうが圧倒的に面白かった。このことについてはインターネットで至るところに書かれているけど僕もやっぱりそう思う1人です。決して後半がつまらなかったわけではない。ただ、前半が面白すぎた。神がかってましたものね。もともとの設定自体かなり奇異なものだったけどそれでも前半のほうはすんなりと受け入れることができた。が、後半はちょっと無理があったような気もする。話のスケールがでかくなりすぎて収集が付かなくなった感もある。止め時を失っていたみたい。最後も想像の範疇だったからね。そこはちょっと残念だった。でも誉めるところも多々ある作品です。まず、これを少年ジャンプで連載したということ。青少年がメインターゲットであろうジャンプ誌上において今作は様々な面で連載自体が相当な冒険だったはず。しかし、結果は周知のとおり社会現象クラスの大ヒット。これは単純にすごいことだと思う。映画・ドラマ問わず今日の映像界は原作ものが氾濫しているけれど、何だかんだで漫画原作の実写化ブームも本作が火付け役だったように思える。作画担当の小畑健さんは「ヒカルの碁」で日本はおろか海外でも爆発的に囲碁ブームを作り上げた方だが、彼の描く美しい絵にはそんな人を虜にする不思議な力が宿っているのかもしれない。というか週刊連載漫画の絵としては異常なほど綺麗過ぎる。作品の構成力も見事に尽きると思う。バトルものという点では少年ジャンプの王道パターンなのだけど、それが肉体ではなく頭脳のそれになっただけでこれほど新鮮だったとは。知らず知らずのうちに読んでいる側も騙されている感覚も並みのメディアではなかなか味わえないものだと思う。字数の多さも含めて小説に近い漫画だったように思える。そしてキャラクターの魅力。これは小畑作品の魅力の1つだけど今回も遺憾なく発揮されていたんじゃないかな。僕はやっぱりLがその最たるものだと思う。何せスピンオフ作品が公開されるくらいですからね。我が兄が「Lを演じるって相当おいしいよね」と言ったことがあるがまさにその通りだと思う。今日の松山ケンイチの位置はL無しに語れない。僕は今作の映画版にはほとんど興味ないけど松山ケンイチがどのようにLを演じているかだけは興味あります。その他、死神の造形とか人間の愚かさや浅はかさなどいいところをあげればたくさんある作品であるけど何より感心したのは最後まで完全な善悪をつけていないところ。いい意味で投げっぱなし。そこが良かった。僕が今作を読み終わった感想が↑に書いた感じになったのはたぶんそこなんだろうな。だって少年漫画の終わりじゃないもの。一方的なメッセージを発してはいない読んだ人の数だけ感想がある作品だと思う。読んだ人同士で討論してみたい。何度も読み返す類の作品だとはあまり思わないけど一読の価値は確実にある。やっぱり何だかんだで良作です。(続)
2008.06.22
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また読書の話。フランツ・カフカの「変身」を読んだ。読書サイクルがちょうど海外文学に入っていたのと大学時代の後輩が面白いと薦めてくれたのを本屋でふと思い出したので。確かに面白かった。すごく面白かった。独特の文体というか節回しで読むのが多少難儀だったが、とにかく面白い話だったので全然OK。まあ、相当重い読後感だけどね。読む前は何となくポップというか滑稽な作品かなと思っていたが全然違った。重い。ドッロドロ。最初の1行からは想像も出来ないラストだった。登場人物それぞれの内面の変化描写がとにかく圧巻で20世紀文学の名作と呼ばれる所以も大いに納得。が、僕の買った1冊には「変身」以外に「ある戦いの描写」という作品も入っていた。こっちはね・・・・・無理だった。理解が。難しいというか。ストーリーあるの?という具合。最初から読みにくかったけど「変身」でそういう作家であることは分かったからそこは大丈夫だった。しかし、途中から急に分からなくなり最後まで自分の中で一切の収拾がつかぬまま物語は閉じた。裏にはカフカ的エッセンスが凝縮された名作と書かれてあったが、僕には全くの理解不能。自分は特別頭が悪いわけじゃないと思っていたが今作が世で名作と言われ、それを理解できないならどうやら僕は頭が悪いらしい。人22年目にしてそう思った。話の内容はもちろん、良さも理解できなかった。J・D・サリンジャーの作品は話の肝は理解できなかったが世界観や登場人物が好きでとても楽しめた。だけど、こいつは無理。表現が僕には高等すぎる。要所要所で好きなとこはあったがつまる結果はよくわからん、でしたよ。名作だとはとても思えなかったね。(続)
2008.06.18
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読書の話。吉本ばななさん著の「体は全部知っている」を読んだ。何がいいかは分からないけどすごく好きな作品だった。20ページちょい(というか1編を除いて全て20ページ以内)のショートショートな物語が13入った作品なのだけどどれも余韻、つまり読後感がすごくいい。どれにも何か特別な事は起こるわけではない。だけど、不思議と素敵と思える。何か特別なことが起こらない日常も案外素敵ということかもしれない。僕は本を読むのが遅い。ページ数にもよるけど大体月に1冊。うまくいって2冊。ちなみに今作は4日くらいで読めました。普段の読書は音楽を聴きながら。それが終わるまでの間が僕の読書時間だ。でも今回は1つが20ページちょいなので時間が空いたら読む感じだった。スナック感覚というかエッセイを読むような感覚。僕は特定の作家を読むことはあまり無いのだけど吉本ばななさんは3冊持っている。特別意識はせぬともきっと好きな作家なのだろう。何がいいとかはうまく表現できないのがもどかしいが作品全体から醸し出される空気感や雰囲気がそれだと思われる。同じく好きな吉田修一さんの作品もそんな感じなんだけど。唯一引っかかったのは全登場人物が適度に金持ちなところ。同じく吉田修一さんの作品もそんな感じなんだけど。特別裕福ではないフリーターには憧れでありつつもそこはちょっとした違和感だった。でも温かくていい作品です。(続)
2008.06.16
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ようこそ。そしてはじめまして。ここは「goku goku average」という名の部屋です。僕はここで文章を紡ぐmiyamoto-02という者です。22歳のフリーターです。一応社会人です。趣味は音楽鑑賞、読書、映画(というかDVD)鑑賞です。プロフィール欄に書かれているのはこのくらいですね。詳しいことはこれから書かれていくことで分かると思います。というか例え一方的でも教えていきますよ。まずはこの部屋の簡単な説明を。と、書いてもただ僕が日記を書くだけなんですけどね。本当にそれだけのシンプルなものです。ここでは自分の好きなものを紹介していこうと思います。タイトルは「ごくごく平均的」という意味です。インターネットの特徴の1つである匿名性を生かした誇張や謙遜、感情な比喩表現は可能な限りしたくないという意味を込めてこういう名前にしました。あと単純に格好よくない名前にしたかったからですね。という具合です。それではこれからよろしくお願いします。(続)
2008.06.15
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