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久々に読書の話。基本毎日読んでいるけど何せ遅い。今回は今年入ってから読んだいくつかの本のことを。まずは太宰治の『斜陽』。素晴らしかったです。太宰はベタに『人間失格』を読んで結構好きで以来2冊目の太宰作品だったのだけど鳥肌ものの出来。素晴らしい以外の感想がでないのが悔しいのだが本当にいい作品に出会えたな、と心から思えた1冊。読書ってやっぱりいいな、と心から思えた。自分の中で本は1度読んだらそれきりという感じだけどこの作品は残りどれだけあるか皆目見当もつかない余生で何度か開く1冊だろうな。間違いなく。大名作。宮部みゆきの『理由』は微妙だったかな。宮部作品は本作と『模倣犯』を読んだだけだけど現時点では自分の感性に合う作家ではないのかも、と思う。最初は相当興味深くてどんどんページを捲るのだが残り30ページくらいから「え?このままで大丈夫?」と思い、結局何か釈然としないで終わってしまう。僕の読んだ『理由』『模倣犯』共に結構なボリュームだけどもっと長くていいからしっかりとした形で終わらせてよと僕は思ってしまった。2作品に関しては、だけどね。社会派ミステリーの作家だから、社会の考察はリアルだがエンターテインメントの部分がちょっと弱い気がする。ちなみに『理由』は直木賞受賞作。当たり前だけど、直木賞作品=面白い本ではないよね。芥川賞なんてもっとそうだよね。それはアカデミー賞作品=いい映画という勘違いくらい偏った考え方なのだろう。あんなのただの米国映画賞だ。正直、僕はちょっと前までそう信じ込んでいた愚か者。賞を取った映画が必ずしも良いわけではないんだよね。それにしても日本人は賞とか好きだな。最近よく分かった。賞なんてものは作品を手に取るツールの1つでいいのだ。感想は人それぞれでいい。評論家がそんなに偉いかい?金城一紀の『対話篇』についてはそのうち書きます。個人的な思い入れがありすぎるので、結構濃い目で。つまり好きすぎるんです。今年中には書きます、絶対。(続)
2008.10.11
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かなり久方ぶりの更新。おまっとさんです。特に何かあったわけではなく仕事に仕事に仕事。好きなものに囲まれているので苦は「ほぼ」皆無。実際問題、相当疲れるけど文句や愚痴はダメだ。誰かに強制されたわけではなく自分で選んだのだから。そんな時期を過ごしているのでやっていることは何も変化がない。音楽を聴いて本を読んで映画観て。ただ、テレビをあまり見なくなったような気がする。多くない好きな番組だけは毎週見逃さず、それ以外は上の3つに費やしています。単調ながら素敵ライフ。世の中の流れもそんなに感じずに生きています。オリンピックもトータルで15分位しか見ていない。話題の汚染米についても正直よく分かってないです。でもYOSHIKIと大相撲協会の諍いはよく知っています。偏っているな~、ダメになりそうでちょっと怖いです。でも世の中の報道の仕方を俯瞰しているとテレビは見すぎているほうがダメになりそうな気配も。情報の伝え方が偏りすぎているような気がするんです。話題は確実に作っている人がいるわけですから。火はなくても煙はちょっと頑張れば作れるわけですから。僕は音楽と本と映画から世の中を知っています。触れている最中は特にそういう意識はなく楽しんでいるだけなのだけど、結果としてはそうなっている。確実に。たぶん、これらはそれほど汚れていないからだと思う。世に溢れる、色んなもので汚染されたものに比べれば。いい音楽、いい本、いい映画。そしていい人間。僕の世の中は驚くほど狭いのかもしれない。でも広げることはできる、ならば嘆くこともないのかも。最終的に何が書きたいかというと特になくて僕は元気です、ということ、ただそれだけで。生きています。(続)
2008.10.01
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