独習!ウクレレ奮闘記

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December 13, 2007
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開けてみると、高校時代の恩師の奥さんが出版した短歌集だった。

もうかなりの高齢のはずだが、
火傷しそうなほどに熱い歌ばかりだ。
おまけに美術、文学、演劇、歴史など、
あらゆる方面に造詣が深くないと理解できない。
昔から毒舌家であられたが、
老いてますます激しくなっている。
もう、生涯が青春なんだろうな。


いくつか紹介したい。

『陰と影のちがいを説きいる今日の夫教師たりし日の顔となりゆく』

『開かれしままなるヴァレリーの一行に夫は数日をまた奪わるる』

『「沖縄戦の図」寄りつ離れつ見つめいる夫よあなたの沖縄を彫れ』

『雨しきるこの夜も像を刻みつつ岬に逝きし声を聞く夫』

『天窓に映れる雲の春めきて凍てし粘土を夫ほぐしゆく』


短い言葉の中に、懐かしい恩師の姿がありありと浮かんでくる。

歌から察せられるように、恩師は彫刻家である。
私は師から画家としての“眼”と
芸術家としての“心”を学んだ。

年に絵を100枚も200枚も描いていたあの頃。

奥さんは『ほんに絵のムシじゃのう』とあきれかえっていた。

絵と彫刻の創作活動は数年前から、さまざまな事情によりお休みしている。
その代わりにウクレレを弾いているわけだけれど、
あの頃のように熱中している自分が可笑しい。
精神年令は思春期のままだ。


師のように若い人に何かを伝えられる自分だろうか?

<『歌集 珊瑚の島』 西村節子著>





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Last updated  December 13, 2007 09:27:27 PM
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lele-azarasi @ Re[1]:あるんだね~(07/23) +ハメハメハ大王+さん 可能性はゼロではな…
+ハメハメハ大王+ @ Re:あるんだね~(07/23) そんなことがあるんですね~。 以前、ヤフ…
lele-azarasi @ Re[1]:ウクレレ用シールド(05/10) kiboringさん George L'sはエレ…

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