彼女は、私がチェックインをしているカウンターの真横にいつもやって来ては、「Kang, you are so smart! (kang、あなたって凄く賢いわ~!)」「kang, you are so polite!(すごい礼儀正しいわ~!)」(←彼女のあの独特の口調を文字で再現できないのが口惜しい~!)等の言葉で私をおだてあげるのが日課でした。
そして彼女は、Fという20代の台湾人のスーパーバイザーに対し、なぜか敵対心を丸出しにしており、「Kang, what do you think about F’s skirt length ? She always stands like this ! (kang, Fのスカート丈、どう思う?いっつもこんなして立ってるわ!)」と言って、自分のスカートを太ももまでたくし上げ足を交差させて見せるのでした。(み、見たくないぞ~!)
それをANチャンは「Rは仕事をサボってkangの邪魔をしている」と言うのです。私は「ANチャン、That’s not true. She doesn’t bother me, she always helps me after she finishes working. (ANチャン、そら違いますわ。彼女は私の邪魔をしてるんじゃなくて、自分の仕事が終わった後に、私を手伝ってくれてるんですよ)」ときっぱり言いました。事実と違うんだから「違う」と言うべきだと思い、私はこう言ったのです。
ANちゃんから「誰それは×××でしょ?」と陰口を振られると、「Yeah~, I know~(えぇ、そうですね~)」と曖昧に笑顔で答える人もいました。私と同様にANチャンに気に入られていたMという若い日本人の女の子もそうでした。
I knowって何を? What do you know about?! 自分が逆の立場に置かれたら、あなたはどんな気がするの?と聞きたいのですが、人に媚びる事を武器とするMは「ANちゃんはスーパーバイザーだから口答えしないほうがいい」というスタンスでした。他にも「自分がイジメの対象になったら嫌だから」という理由で「触らぬ神に祟り無し」という姿勢を貫く仕事仲間も何人もいました。
私の態度を見て、「そのうちイジメられるから気をつけな」と忠告してくれる人もいましたが、たとえスーパーバイザーの言うことでもwrong is wrong なのです。自分の目で見て、自分の頭で考えれば、彼女が言っていることがオカシイ事とそれによって誰かが傷ついている事は、すぐに分かるはず。分かっていて何もしないの?