元ロンドン新(米)所長→現ハノイ所長日記

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2011.05.13
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カテゴリ: 英国社会・生活

先日、ある方と話をしていて、イギリス人と日本人の考え方の違いの話になった。

例えば、イギリスの中学では、各科目の先生が、それぞれに沢山の宿題を出したとする。とてもではないが、普通にやるのでは、期限までに出来そうにないくらいの量だ。さて、そんなときどうするか?

日本人の生徒は、必死で徹夜してでも期限までにやり遂げようと努力する(もしくは、できないと開き直る)。一方、イギリス人の生徒は、先生と交渉して、期限の延長を勝ち取るというのだ。しかも、ここで言っている交渉は、決して、全員に対する期限の延期ではなく、あくまでも個人のための交渉であり、先生も生徒の言い分を聞いて、それぞれに期限を再設定することを厭わない。

日本人は、言われたことをきちんとやることが美徳だと思っているし、実際得意でもある。イギリス人は、人はそれぞれ違うのだから、同じでなければいけないと思っている方がおかしいと考えている節がある。親も、「先生の言うことなんだからちゃんと聞きなさい」と言うよりは、「不合理だと思うなら、自分で説明して相手(先生)を納得させてきなさい」と教えるわけです。

そこで、くだんの"スカートをはいた少年"、ある中学校で、夏に、女子は(涼しい)スカート着用が認められるのに、男子に短パンが認められないのはおかしいと主張、却下されるや、ならばと、校則の抜け穴を利用して?スカート通学を開始し、議論を喚起し世論を味方につけて再チャレンジしようとしている。彼の行為を、両親は、「誇りに思う」とコメントしており、世間からも高い評価を得ている。

学校の校則も、日本のように「規則なんだから、守りなさい」とは言わず、「おかしいと思うなら、問題提起して、先生を説得しなさい」となるわけだ。というわけで、今、"スカートをはいた少年"は、とても立派で将来は政治家に!と言われているのです。

そう言えば、小学校の学年にしてもそうだった。日本であれば、〇年4月~〇年3月生まれの人は、〇年生と決まっているが、イギリスでは、そこは自由だ。5歳から小学校に行く子もいれば、6歳や7歳から行く子もいる。私も、前回、家族帯同でロンドンに住んでいたが、娘を現地の学校に入れるときに、「何年生に編入しますか?」と聞かれて、一瞬、戸惑った。とにかく早く目的に到達することを目指すのか、じっくりスタートして追い上げていくことを目指すのか、各自が選択できるわけだ。もちろん、飛び級も出来るし、学年を落とす事だって出来る。

最近、日本では、非難するのも生肉を食べるのも、挙句は原発を止めるのも、何かと"自己責任"。何か、言葉の使い方が正しくない。本当の”自己責任”というのは、こういうことを指すんだと思う。

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Last updated  2011.05.14 08:25:00
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自己責任。。。  
tetsu さん
本来、自己責任とは己自身に言い聞かせるものだと解釈していますが、どうも日本では相手に責任をなすりつける都合の良い言葉として用いられているように感じます。 (2011.05.14 09:51:16)

確かに  
okn さん
自分が責任を取りたくない人が他人に取らせる時に使う言葉ですね。。。自分に対して使う表現を聞いたことないな(日本しか知りません) (2011.05.14 12:14:05)

Re:“スカートをはいた少年”が褒められるわけと“本当の自己責任”(05/13)  
Kousuke  さん
先生と個別に交渉する発想はありませんでした。

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