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さーて、最近は、どうも新聞で言うと、政治・経済面ではなくて、スポーツ・社会面中心になっているみたいですが、今日も、所謂、3面記事ネタで行っときます。
日本でも話題になっていますかね。ドイツを中心に多くの感染者が出て、既に16名の死者まで発生している、腸管出血性大腸菌O104の感染問題。
ドイツの保健当局は、当初、スペイン産のキュウリを感染源の一つとして公表し、キュウリ、トマト、レタス等の生野菜の摂取を控えるようにとの声明を出していた。その結果、スペイン産の野菜は、店頭から姿を消し、輸入も停止されました。
しかし、昨日になって、実は、スペイン産のキュウリから検出された病原菌は、別の弱毒性の菌であることが判明したのです。つまり、スペイン産のキュウリは、犯人ではなかったわけですね。これは大変なことです。スペインの農家や関係者がが蒙った実害と風評被害はどうなるのでしょう?これはドイツに負担してもらうしかないと思いますよね。
スペイン側は、もとより、仮にスペイン産のキュウリが原因だとしても、流通経路において菌が付着した可能性もあるのだから、スペイン産のキュウリ全体が問題あるかのような対応は問題だと主張しており、日本でもよくある、担当大臣がTVの前でスペイン産のキュウリをかじるパフォーマンスなども織り交ぜて、必死の防戦を張っていたところでした。それが何と、そもそも、犯人じゃなかったとは・・・。
日本でも、食品に関する風評被害の問題は、現在進行形で発生していますが、この問題は中々の難問です。先ず、安全面を考慮すれば、疑わしきは避けるように指導することが必要であり、この初動が遅れて被害が拡大したりすれば、取り返しがつきません。一方で、それが誤りであった場合に、全てを風評被害として扱い、莫大な損害賠償請求の対象となるのであれば、逆に、リスクを恐れて注意喚起が妨げられるというディレンマに陥ってしまいかねません。
私も、明快な答えは持っていなくて、食の安全に関する検査基準や監督体制を不断に見直し、同時に、厳密な原因究明+予防策の構築、違反事例への厳格な対応を行うことくらいしか思いつきません。風評リスク問題は、ゼロにするのは難しいので、事後の信頼回復でいかに知恵を絞れるかですね。本当に問題ないならピンチをチャンスに変えて市場を味方につけることも、常にとは言えないまでも、不可能ではないとも思えますしね。
あー、それはそうと、こんなことなら、日曜日に行きつけのオーガニック専門のスーパーマーケットで見つけた大安売りのスペイン産のイチゴを買っておくべきだったな。だって、イギリス産よりずっとおいしいんですもの。何だか締まらない終わり方だけど、まあいっかー。
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