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雨里2006さん
そのシアターと下の階の別シアターで
2本映画見た・・・
めったに休めないからね。
はじまりは5つ星ホテルから

VIAGGIO SOLA/A FIVE STAR LIFE(2013年イタリア)
監督:マリア・ソーレ・トニャッツィ
脚本:マリア・ソーレ・トニャッツィ 、イヴァン・コトロネーオ 、
フランチェスカ・マルチャーノ
あらすじ
ローマ在住の独身女性イレーネ(
マルゲリータ・ブイ
)は、
高級ホテルの覆面調査員。
素性を隠して世界各国の5つ星ホテルに滞在しては、
サービスの徹底度を事細かくチェックしていた。
スイスのグシュタード・パレスホテル、
ドイツのホテル・アドロン・ケンピンスキー、
中国のザ・プリホテルなどに宿泊しながら、
自由気ままな人生で誰もがうらやむ仕事をしていると固く信じていたイレーネ。
しかし、ある出来事をきっかけに、
仕事、家族、愛、友情といったさまざまなものを見つめ直すようになる。
まず、こういった職業があるということが新鮮でした。
なんとなくあるのかなーぐらいには想像つくけど、
一般客としてイレーネが部屋に入って開始する調査ってのは
もう相当キビシイ。
泊まるホテルは一流とされるホテルの

最上級の部屋ばかり。それも世界中の。
当然、手入れが行き届いてるかとシロートは思うけど・・・
ベッド下はもちろん、引き出しの備品や絵画の額のふち、
ベッドのマットまでめくり、寝具やその他においまでもチェック。
水周りの磨き具合などなど、見える部分はもちろん、
ホテル内スタッフの対応もしっかりチェック。
若い客に横柄な態度を取るようなスタッフがいるホテルは
即格下げ!ぐらいの権限があって、
そういう意味ではすごい爽快感があります。
あと、自分では一生泊まらないような高級豪華ホテルの様子が
いろいろ見る事が出来るのも面白い。
高級ホテルに泊まるなら、高級旅館がいい、なんて思うお年頃ですが
見る分にはめちゃ楽しかった。
イレーネは男友達もいるし、妹家族とも仲が良くて

姪たちとも仲がいいんだけど・・・
どこの国でも、ある程度の年齢のキャリアウーマンは
バリバリ仕事をこなす傍ら、時々戻るだけの寒々とした自宅とか
突然死んでしまった同じキャリアウーマンとか
すごく敏感でナーバスで、自分の人生、この先もこれでいいのか、
と悩んでしまうんですね・・・
イライラして仲のいい妹と喧嘩したり、
姪たちを思わず怒鳴りつけたり、
恋人が出来た男友達と一夜を過ごしてしまい落ち込んだり、
結構難しいのだ。
柄にもなく、おたおたしてしまうところは、
本人は必死だけど、傍目に見るとかわいくもある。
この映画に製作協力したLHW、
ザ・リーディングホテルズ・オブ・ザ・ワールド
というグループは、ラグジュリーホテルの予約マーケティングを行い
世界80カ国430軒以上のホテルが加盟するホテルグループで
このLHWに加盟申請するホテルは、必要なサービスに経営、設備、
レストランなど高い水準を満たしていないとだめで
また加盟後には基準を満たしているか、厳しい審査を実施する審査チームを
この映画のように派遣するそうです。
すごい世界があるものです。
パンフの最後のほうに、このイレーネのような調査員の

秘密のチェック項目10、というのが載っていて
お客様ひとりひとりを、"その人"として接し対応したか
とか
朝食時、テーブルに案内されてから1分以内に飲み物のオーダーを聞かれたか
とか、厳しいものばかりです。
すごいね。
資本主義のきわみ??
イレーネは40歳という設定で、それなりに年齢を感じるかもしれないけど
立ち振る舞いもきれいでしゃんとしていて
いろいろ考えることも寂しいこともあるかもしれないが
でもそれもいいんじゃない・・・って思えるような
そんな魅力的なキャラでしたねー
ちょっと元気が出ました。