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2018.01.20
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​​​​さてと、年明けてずいぶん経つんだけど
やっと1冊です
年々ペースが落ちてる~

窯変 源氏物語1  book0422
(桐壺・箒木・空蝉・夕顔)
橋本治


​​あらすじ​​
一口に”古典”で片づけられてしまう様々な作品群を見ていると、
今の文学というのはなんと寂しいものだろうと思う。
生き生きした話し言葉の文学もなければ、壮麗典雅な大悲劇もない。
そういうものは全部アリだと思うのに。
今度の私の源氏物語は、ただ一言、絢爛豪華をやりたい……これに尽きる。

千年前に、人はこんなにも豪華に現代の悲惨を演じていたという、そ
んな話。日本語ってこれだけ凄いんだぞ……。著者
(文庫裏表紙より)

光源氏が生まれる前、帝に寵愛された源氏の母親の話の桐壺から始まり、
17歳ころ、後々まで死なせたことが残念だった、と語る夕顔との日々をつづる
夕顔、の帖まで書かれています。
360ページ越えで4帖分なので、
上中下巻などの本当の訳本より


極端といえば極端、
例えば語り手は源氏自身なのですが
かなりクールで世間を斜に見てて独特。
また、通常の訳本ではあまり表現されてないけど、
当時の貴族社会の高貴な男性は、両刀だったといわれ、
元服前後の男の子をそばに仕えさせ、
女性との橋渡しを頼むに加えて、自分の愛玩として召し使っていた、
というようなこともそれなりに表現されていて
ある意味、よりリアルな風俗を感じさせます。
そのへん、好き嫌いがはっきりするかもしれません。
極端と感じる人は嫌かもしれないしね。


読みやすいし想像しやすいかも。
もう、20年ぶりくらいに読んだんだけど、
冒頭はもたついてる感じがして
ちょっと話が進まない感があったものの、
そのうち慣れて?


てなわけで、今2巻目に突入です。
今年はしばらく橋本源氏かなー



◆◆窯変源氏物語 1 / 橋本治/著 / 中央公論社 ​​​​​





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Last updated  2018.01.20 10:16:54
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