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2004.08.06
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【この映画について】
この映画はエルヴィス・プレスリーのラス・ヴェガスでのショウーとそのリハーサル風景を収めたものだ。と言っても日本では既に'71年に日本で公開されたが、当時は編集でカットされたシーンを一部追加し音質も向上して今回登場した。
【ストーリー、挿入歌】
音楽記録映画なので文字通りストーリーはない。だがその代わりに全体の構成はざっとこんな感じだ。
最初はロスのスタジオでバックバンドとリハーサルを重ねる。何時ものメンバーを相手にリラックスした様子が伺えるし、エリヴィスのおふざけも映されている。ここでのシーンは歌はそれぞれ完奏されずに一部が紹介されているのが多い。
ロスでのリハが終わると今度は、舞台になるヴェガスのホテルの宴会場を使ってのリハ。今度はバックコーラス隊も交えるが、エルヴィスがコーラスの付け方を指示する。スタジオでのリハとは違い多少緊張感が出てきた。
そしてリハの舞台はいよいよホテルのステージへと移る。今度はバンドとバックコーラス隊も含めた、本番と同様のスタイルでのリハ。
そして遂にエルヴィスがステージに登場する。時は1970年8月10日から9月7日までのステージの中から選ばれた映像が映画となって残された。
エルヴィスが登場すると主に女性ファンからの黄色い声援が物凄い。勿論男性ファンもいるのだが女性ファンの興奮度は桁違いだ。ある曲ではステージに女性が殺到してエルヴィスにキスを迫る。一人また一人と次から次へと殺到して流石のエルヴィスもヘトヘトみたい。途中で男性のファンがいたことに気付くと、おどけた表情で会場の笑いを取っていた。
エルヴィスは流石、アメリカを代表するエンターテイナーとあってサービス精神も旺盛だ。こういった所がアメリカ人の心を揺さぶったのだろう。


2.THE NEXT STEP IS LOVE(恋へもう一歩)
3.BRIDGE OVER TORUBLED WATER(明日へ架ける橋)
4.YOU DON'T HAVE TO SAY YOU LOVE ME(この胸のときめきを)
5.THAT'S ALL RIGHT
6.POLK SALAD ANNIE
7.HOW THE WEB WAS WOVEN(恋のはた織り)
8.LITTLE SISTER~GET BACK
9.WORDS
10.MY BABY LEFT ME
11.CRYING TIME
12.LOVE ME
13.TWENTY DAYS AND TWENTY NIGHTS(20昼夜)
14.SANTA CLAUS IS BACK TO TOWN(サンタが町に来る)
15.MARY IN THE MORNING
16.I JUST CAN'T HELP BELIEVIN'(君を信じたい)
17.I GOT A WOMAN
18.HOUND DOG
19.HEARTBREAK HOTEL
20.TOREADOR(闘牛士の歌)
21.LOVE ME TENDER
22.I CAN'T STOP LOVING YOU(愛さずにはいられない)
23.JUST PRETEND
24.THE WONDER OF YOU
25.IN THE GHETTO
26.PATCH IT UP
27.YOU'VE LOST THAT LOVIN' FEELING(ふられた気持ち)
28.ONE NIGHT
29.DON'T BE CRUEL(冷たくしないで)
30.BLUE SUEDE SHOES
31.ALL SHOOK UP(恋にしびれて)
32.SUSPICIOUS MINDS
33.CAN'T HELP FALLING IN LOVE(好きにならずにいられない)

【鑑賞後の感想】
この映画を観たのが8月1日の日曜日で、前の日には今回観た劇場に小泉首相も観にきた。小泉首相は大のエルヴィス・ファンなので堪能したそうだ。

客席は50代後半から60代半ば位の女性が一番多くて、後はそれらの女性と旦那との組み合わせだったり親子連れもいた。自分なんかかなり若い部類だった。
映画の半ば位まではリハーサルのシーンだが、ヴェガスでのステージなると場内の雰囲気も変わった。エルヴィスが歌い終わると、客席からも拍手をする客が多いのには驚いた。まるで映画館がコンサート会場のようだった。拍手しているのもそうした当時を知るであろう年輩のご婦人方が多かった。
私がエルヴィスを知るきっかけはビートルズだった。それは彼らは人気絶頂だったエルヴィスに憧れて音楽の道に進んだ。デビュー前にはジョンもポールも好んでエルヴィスのレパートリーを歌っていた。そうしてビートルズが好きだったエルヴィスを「研究」しようと思ったのがきっかけだ。
残念ながらエルヴィスは大の飛行機嫌いで海外公演は実現せずに日本にも来なかった。
今回の映画はビートルズが解散した後のショーで、これを機会に再びエルヴィスが活動を本格化してきた。

現在のロック界はビートルズが作ってきたが、そのルーツは間違いなくエルヴィスである。そんなエルヴィスの生の映像を始めて観ることが出来てとても満足できた。





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Last updated  2005.10.06 23:35:49
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