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皆様、御無沙汰致しております。普段は、gooでの「新館」にてブログ更新をしている関係でこちらの更新は、「気が向いた時」というのが現状です。私の職場は昨日を持って仕事納め。1月4日が仕事始めなのだが、この年末年始休暇中ってホッとするのか、風邪引いて体調崩すことが過去にもあったので自分的には健康管理要注意期間なんですよ。 まあ、年末年始休暇の6日間なんて、あっと言う間に過ぎてしまうのが常。とても普段と同じ時間が流れているとは思えない早さで過ぎて行くのは何故?
2011.12.29
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残暑、お見舞い申し上げます!楽天のTB廃止という歴史的暴挙をきっかけに、「goo」へ移籍して4カ月が経ちました。楽天での記事の全てを移行した訳ではありませんが、過去記事を振り返るより、gooでも楽天の時と変わらないペースで更新をしています。まだ、未踏の方がいましたら、是非、トップから入ってご覧ください。東京では連日猛暑日が続き、かと思えば、突然のゲリラ豪雨に見舞われたりと、まだまだ真夏の暑さは厳しいですが、体調を崩すことなくお過ごしください。
2011.08.14
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日本ブログ史に残る記念日驚いた!!!本日からTB機能が廃止されると知らされていたが、まさか、過去のTBまで削除するとは...いやはや楽天がブログそのものを廃止する意向である意思表示ではないだろうか?楽天がここまでやるとは思えなかった。こんなにも大胆で誰もが思いつかないようなことが出来るのに、その大胆さを球団の選手にも注入したら?楽天の野球って粘りが無く淡白な野球だったもんね昨季まで。しかに、過去に張られたTBまで全て削除されるとは知らなかったぞ!みなさん、どうおもいますか?それでも楽天でブログを続けますか?因みに私は、既にgooへ移籍しましたが、記事の一斉引っ越し方法が分からないので、それが終われば退会したいのですが、取りあえず、楽天ブログはいままでTBなどでお世話になっていた外部ブロガーの方への連絡の意味もあり残しているだけです。一夜にしてTBが全てブログから消えた日!日本ブログ史に永遠に語り継がれるであろう一日です今日は。
2011.04.19
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楽天のTB廃止がイキナリ決定した。私はそんな大事なことが告知されていたのを、他社のブログを読んで知った。そして、そこには「楽天スタッフブログ」で書かれているとあるので、早速読んだ。何故、楽天ブログだけがこのような暴挙に出るのか理解不能。確かに、迷惑TBなども多く扱いにくい面も多いが、それは設定である程度弾けるし、豆に「削除」を繰り返している分には問題は無い。そもそもブログは自分で記事を書いて、それに共感した方達がTBやコメントなどを残していくことで成立するもの。TB記事を読んで、その方の考え方が分かるし、コメントを残すなどして交流が増えることがブログの良い点。楽天はTBの送信機能は残すが受け付けないとのこと。こんな傲慢な決定は相手に失礼だ。こちらから一方的に送っておいて、相手のは受け取れないのではブログとして成立しない。せめて、新規のブログ開設からTB廃止とするのが常識的な対応である。「楽天ブログに送られてくるトラックバックの多くが迷惑トラックバックであること、またmixiやTwitter、Facebookなど外部サービスを通じたブロガー同士のコミュニケーションの広がりといった現状を踏まえ、トラックバックの受付機能のみを廃止することにいたしました。」こういう風に楽天側は理由を示しているが、これは変な話だ。個人情報でもあるフェイスブックが日本ではまだまだ海外ほど定着していない。ツイッターは急速に普及しているが、TB機能を廃止する理由には当たらない。要は、楽天側が無料サービスで提供しているブログの管理に手を焼いているだけではないのか?私は、「2003.9.12」に初記事を書いて以来、160万件を超すアクセスを頂き7年7カ月にも渡って楽天ブログを利用してきた。それがこんな形でそれも「スタッフブログ」という分かり難い場所でこっそりと、しかも実施3日前に通告されるやり方には憤りを感じる。楽天ブログは他社と比べると保存が出来ないとか、表紙の編集機能やデザインがイマイチなど使い辛い点も我慢して更新を続けてきた。Kintyre's Diary Goo Version(4/11以降はこちらでもヨロシクお願い致します)TB使えないなら楽天に残っている価値は無いので、早速、「goo」へ同じタイトルで引っ越しすることに決定し手続きも完了しました。今後は、引き続きこちらのブログへは来ますが、楽天での記事をgooにそっくり移す作業にかなりの期間を要することから、アクセス頻度は減るでしょうが、残しておきます。いままでTBやコメント残して頂いた方達には多大な感謝をここで表明すると同時に、gooにおいても変わらぬお付き合いを頂ければ幸いです。
2011.04.09
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深夜にグラリ、東京は震度3昨夜、午後11時32分ごろ、東北地方で東日本大震災の余震とみられる強い地震があり、仙台市と宮城県栗原市で震度6強を観測し、北海道から中国地方の広い範囲で震度6弱~1の揺れを感じた。震源地は宮城県・牡鹿半島の東約40キロで、震源の深さは約40キロ、地震の規模を示すマグニチュード(M)は7.1だった。この地震で気象庁は一時、宮城県沿岸に大震災発生時以来となる津波警報を発表し、青森、岩手、福島、茨城県の太平洋沿岸にも津波注意報を出したが、その後解除された。私も寝る直前だったが、横揺れに始まり船酔いのような揺れが1~2分程度きた。本来は寝たかったのだけど、やはり地震情報を確認したかったのでしばらくの間ニュースをみていた。福島や仙台の放送局では発生した瞬間の映像を放送していたが、凄い揺れだったようですね。東北大震災から1カ月近くが経過し、私も10日以上に渡って眠りの浅い日が続き、不眠とは言わないけど不安な状態が続いていましたけど、この地震で3/11をまた思い出しそうな気もしますけど、今回は自室にいたので安心です。昨夜の地震では津波も発生しましたけど、津波そのものは海面が隆起する程度の高さで津波による被害は少なかったようですが、逆に停電が東北の広いエリアで発生しています。それにしても地震は怖いですね~。またこのクラスの余震が発生するという専門家のコメントもあるので、東京にいても油断は出来ませんね。防災対策、個々で出来ることをしっかりしたいです。
2011.04.08
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引退までの代表報酬も全額寄付ソフトバンクグループは、東日本大震災の義援金10億円を拠出すると発表した。また、孫正義社長は個人で100億円を寄付するほか、2011年度から引退までのグループ代表報酬を全額義援金に回すと発表。これら義援金で震災遺児の支援などを行っていくとしている。この義援金・支援金について同社は「日本赤十字社や赤い羽根共同募金などを通じて寄付を行うほか、NPOやボランティア団体などへの早急な支援や、両親を亡くした震災遺児への中長期的な生活と勉学の支援などに役立てる」ほか、「今すぐに支援を必要とされている方々へ義援金・支援金を早急にお届けできる寄付の方法を検討している」としている。米フォーブス誌が今年3月に発表した2011年度版『The World's Billionaires(世界長者番付)』によると、孫社長の資産は日本で1位の81億ドル(約6723億円・世界113位)。こんなに資産があるとは知りませんでしたが、100億円/6723億円なので孫社長にしてみれば、決して目玉が飛び出るような額では無いのでしょうね。現金で6723億円を持っている訳ではないでしょうが、どうせ相続時にたんまりと相続税を払う事になるのでしょうから、例え100億円でも国庫に入るより被災地の復興に役立てた方が、孫氏への賞賛はいつまでも残るでしょう。世界中から、また国内からも多額の義援金や支援金が寄せられイチローも1億円を寄付するなど、有名高額所得者による寄付もある中で、孫氏の額は飛びぬけて多い。折角の義援金なので、これを孫氏の意向を汲んで有効に生きたお金として活用出来なければ折角の寄付も意味がない。個人的に「福岡ソフトバンク・ホークス」は嫌いだけど、孫氏の今回の行動には拍手を送りたい。それに比べて国会議員はどうだろうか?最低でも、議員報酬1か月分でも寄付するなど出来ないのだろうか?菅首相より、孫さんが首相になった方が良いんじゃない?
2011.04.04
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九州国際大附、九州勢の4連覇ならず!チ ー ム 123456789計東海大相模(関東・神奈川)0021201006九州国際大付(九州・福岡)0000000011東海大相模(神奈川)が九州国際大付(福岡)を下し、吉田投手(元近鉄)らを要して優勝した2000年以来11年ぶり2度目の優勝を決めた。夏を含めると3度目の甲子園制覇。東海大相模は昨春は優勝候補の一角として臨んだものの、初戦で初出場の福岡代表「自由が丘」相手に力を発揮出来ずに敗退。巻き返しを誓った夏は順当の勝ち進み、決勝では春優勝校の興南(沖縄)に敗れたものの、一二三投手(阪神に2位指名で入団)の投打に渡る活躍で準優勝した。そして今大会は、関東地区2位校(1位は浦和学院)として臨み、昨年の様に飛び抜けた投手は居ないが、複数投手を使い分け、打線も活発で1回戦から強打で勝ち上がってきた九州国際大付の打線を長田-近藤のリレーで9回の1点に抑えて優勝した。一方、準優勝に終わった九州国際大付は九州勢のセンバツ4連覇に挑んだが、初回のチャンスに得点出来ず、逆に東海大相模の強打をエース三好が防げず6失点した。打線も、あと一歩でチャンスを物に出来なかったが、それでも最終回2死無走者から長短打の連打で1点を返す意地を見せたが、最後は、近藤の140キロの直球に代打内川が三振に倒れた。東海大相模の強打は春の時点では異例とも思えるほど好調で、この強打が維持出来れば夏も激戦の神奈川代表として甲子園に再び戻ってくるだろう。その東海大相模の県内でのライバルはアベック出場した横浜高校だが、こちらが初戦敗退しており夏に向けて投手の整備が課題だ。今大会は、東北大震災の影響で開催そのものが一時危ぶまれたが、被災地に勇気を与える目的で開催され、被災地の東北高校も出場したが残念ながら初戦敗退で散った。事前の予想では明治神宮大会の優勝校である日大三高が優勝候補の筆頭だったが、準決勝で九州国際大附に敗れ、昨春に続いての決勝進出は逃した。東海大相模は今後、夏に向けて追われる立場になるが、夏はどんな大会になるだろうか?
2011.04.03
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今日から平成23年度がスタートです。4月1日と言えば西洋社会ではエイプリルフールの日ですが、日本の社会では新年度の初日で、多くのフレッシュマンが社会人デビューを飾る日です。街中には新品のスーツに身を包んだ若い人が多くみられるのもこの時期の風物詩ですね。平成23年度は東北大震災直後でもあり、日本が自粛ムードで暗く沈んでいる中で入社式を中止や延期したり、被災した会社では内定取り消しが出たりと沈滞ムードが何となく漂う。私自身は、2年間所属していた部署からまたもや人事異動で、折角馴れてきた職場を離れる辛さを味わい、今日は移動先の初出勤日でした。昨日は職場で、ささやかに全員揃ってのランチ会を開き、課の費用でお寿司を頂き美味しかったです。1人が定年退職、私を含めて4人が異動で計5人が職場を離れることになり、加入は無かったので人数も減って寂しくなりそうな昨日までの職場です。移動先の初日って緊張するんだよね、何年勤めていてもね。予期していなかった異動なので残念な気持ちが強く前の職場への未練も大きいのですが、そんなこと会社はかまってくれないので、1年間は頑張るしかないのが社会人としての辛さです。1年後...どうこの職場にいるのかな?
2011.04.01
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11-25.アメイジング・グレイス■原題:Amazing Grace■製作年・国:2006年、イギリス■上映時間:118分■字幕:小寺陽子■鑑賞日:3月20日、銀座テアトルシネマ(京橋)■料金:1,800円スタッフ・キャスト(役名)□監督:マイケル・アプテッド□脚本:スティーヴン・ナイト□撮影監督:レミ・アデファラシン□衣装デザイン:ジェニー・ビーヴァン□音楽:デヴィッド・アーノルド◆ヨアン・グリフィス(ウィリアム・ウィルバーフォース)◆ロモーラ・ガライ(バーバラ・スプーナー)◆ベネディクト・カンバーバッチ(ウィリアム・ピット)◆アルバート・フィニー(ジョン・ニュートン)◆マイケル・ガンボン(チャールズ・ジェームズ・フォックス)◆ルーファス・シーウェル(トーマス・クラークソン)◆ユッスー・ンドゥール(オラウダ・エクィアノ)◆キアラン・ハインズ(バナスター・タールトン大佐)◆トビー・ジョーンズ(クラレンス公爵)【この映画について】イギリスで「奴隷貿易廃止法」成立200周年を記念して製作された本作。「アメイジング・グレイス」の作詞者であるジョン・ニュートンに師事していた政治家ウィリアム・ウィルバーフォースの、奴隷貿易廃止のための戦いの模様を描いた物語。ジョン・ニュートンはもともと奴隷貿易船の船長をしており、彼の航海の最中、2万人の奴隷が命を落としたという。「アメイジング・グレイス」自体が、ニュートンの悔恨と神への感謝から生まれた詩なのだ。本作を観た後でこの曲を聴くと、また新たな響きを感じるだろう。監督は、「ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島」のマイケル・アプテッド。出演は、「ファンタスティック・フォー」シリーズのヨアン・グリフィズ、「つぐない」「エンジェル」のロモーラ・ガライ。(この項、gooより転載しました)【ストーリー&感想】(ネタバレあり)18世紀のイギリス。交易で富を築いた家に生まれたウィリアム・ウィルバーフォースは成長すると、父と叔父が残した財産を多くの慈善事業に使うほどの優しい青年となる。イギリスの主たる収入源である奴隷貿易に心を痛めた彼は、世のために祈る聖職者になるか、世を変える政治家になるかで心が揺れる。彼の師で、『アメイジング・グレイス』の作詞をしたジョン・ニュートンに背中を押されたウィルバーフォースは、21歳の若さで議員に選出される。彼は英国最年少の首相ウィリアム・ピットと共に、奴隷貿易廃止を訴える。どんな危険な場所でも乗り込み情報を掴んでくるトマス・クラークソン、貴族出身で奴隷経験者でもあるオラウダ・エクィアノ、ウィルバーフォースの友人で下院議員のヘンリー・ソーントンら、12人が活動のために集められる。1787年5月、彼らは活動を開始する。ウィルバーフォースたちはロンドンのコーヒー店や地方のパブ、ディナーパーティーの会場など国中を回って演説し、1年足らずで世論に影響を与える。39万人もの世論の賛同を得、1791年、国会に奴隷貿易廃止案を提出する。しかし奴隷制度賛成派の妨害により、その申し立ては否決される。うちのめされたウィルバーフォースを病魔が襲う。ヘンリーはウィルバーフォースを自宅に招き、妻マリアンヌとともに看病をする。そして、美しく聡明なバーバラ・スプーナーと強制的に引きあわせる。ウィルバーフォースとバーバラはすぐ恋に落ちる。ウィルバーフォースは心が折れかけていたが、バーバラによって立ち直る。ウィルバーフォースの苦難に満ちた活動は、名曲『アメイジング・グレイス』によって支えられ、奇跡の結末を迎える。ウィルバーフォースは何度もくじけそうになりながらも、奴隷貿易廃止法案を国会で成立させることに情熱を燃やし続けた。そこにはジョン・ニュートンの影響が大きかったことは否めない。そして彼は一計を案じ、法案を提出する日に反対派議員達が国会に来ないように仕向ける作戦を練り、これが見事にはまった。映画のストーリーそのものは「アメイジング・グレイス」の誕生秘話というよりは、むしろ曲誕生の時代背景を描いているといった流れに終始している。従って、誕生秘話を楽しみに観賞する人には向いていない?かも。出演陣としてはウィルバーフォースを演じたヨアン・グリフィスの熱演や、ジョン・ニュートン役のアルバート・フィニーの抑えた演技などは良かった。共演者の中にはセネガル出身の世界的ミュージシャンとして有名なユッスー・ンドゥールが、ウィルバーフォースらに奴隷廃止法案を考えさせる重要な役で出ていたし、「英国王のスピーチ」ではチャーチル首相役だったマイケル・ガンボンなど英国出身の脇役達がストーリーに深みを与えていた。
2011.03.27
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1970年代の半ばに、日本で絶大な人気を誇った西海岸出身のガールズ・バンド「ランナウェイズ」の伝記映画が公開されている。映画の予告編を観た時から、ヴォーカルのシェリー・カーリーを天才少女子役のダコタ・ファニングが演じるとあって注目した。ザ・ランナウェイズが日本で大人気だったのは、「チェリー・ボム」を引っ提げて来日公演を成功させた1977年だった。私は、ザ・ランナウェイズが来日した時は高校生だった。この時、人気を二分していたのは「クイーン」と「ベイシティ・ローラーズ」(古~い)だった。だが、この二組のロックグループに割って入って人気を博していたのがザ・ランナウェイズだった。この時の人気はすごかった。私は、特にファンでは無かったが、それでもその人気は社会現象化していて、シェリー・カーリーの挑発的な衣装は高校生には刺激が強過ぎた?残念ながらバンドは来日公演の最中にベースのジャッキー・フォックスが自殺未遂騒動を起こす等で(バンドは否定していた)帰国する等して騒動を起こしたが、それでも人気はすごかった。「チェリー・ボム」はストレートなロックナンバーで、2分少々と短い時間ながらも強烈なビートとシェリーの凄みを利かせたヴォーカルで「乳乳乳乳乳乳乳乳、チェリー・ボム!」と絶叫されてはたまらない。グループとしては全米規模のヒットを出せず、本国より日本での人気が先行してしまい、シェリーのルックスばかりに注目が集中し、日本公演から帰国後まもなくシェリーもジャッキーも脱退してしまった(その辺のいきさつは映画で描かれていた)。グループはまもなく解散してしまい、シェリーは双子の姉妹マリーとデュオ名義でアルバムを発表したり女優として活動していた時期もある。ジョーン・ジェットはブラックハーツをバックに従え、苦労の末に「アイ・ラヴ・ロックンロール」の大ヒットを飛ばし、ソロでの成功が逆にランナウェイズの名前を知らしめることになった。ジョーンと一緒にバンドを始めたドラムスのサンディ・ウェストは残念ながら数年前に肺がんで死去。リタ・フォードはソロ転向に成功しトップ10ヒットを飛ばしたが、最近の活動は分からない。ベースのジャッキー・フォックスは?分かりません。映画でも描かれていませんでした。記録より、ガールズ・バンドの草分け的な存在として記憶に残るでしょう。
2011.03.26
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11-24.ランナウェイズ■原題:The Runaways■製作年・国:2010年、アメリカ■上映時間:107分■字幕:小寺陽子■鑑賞日:3月19日、シネクイント(渋谷)■料金:1,000円スタッフ・キャスト(役名)□監督・脚本:フローリア・シジスモンディ□原作:シェリー・カーリー□製作総指揮:ジョーン・ジェット、ケニー・ラグナ、ブライアン・ヤング□撮影監督:ブノワ・デビー□衣装デザイン:キャロル・ビードル◆ダコタ・ファニング(シェリー・カーリー)◆クリステン・スチュワート(ジョーン・ジェット)◆マイケル・シャノン(キム・フォウリー)◆ステラ・メイヴ(サンディ・ウェスト)◆スカウト・テイラー=コンプトン(リタ・フォード)◆アリア・ショウカット(ロビン)◆ライリー・キーオ(マリー・カーリー)◆ジョニー・ルイス(スコット)◆テイタム・オニール(シェリーの母)◆ブレット・カレン(シェリーの父)【この映画について】『トワイライト』シリーズのクリステン・スチュワートと、同シリーズ最後の2章に出演しているダコタ・ファニング共演の青春音楽映画。1970年代の音楽シーンにすい星のように登場した実在のガールズバンド、ランナウェイズの内幕に迫る。当時のバンドのギタリストで、今も現役で音楽活動を続けるジョーン・ジェットが本作の製作総指揮を担当。ギタリスト役とボーカル役で圧巻のパフォーマンスを見せる2人の若手女優の熱演も見どころだ。(この項、シネマトゥデイより転載しました)【ストーリー&感想】(ネタバレあり)1975年、ロサンゼルスで暮らす15歳のジョーンの夢はロックスターになること。ロックは男のものと相場が決まっていた時代、彼女は周りから変人扱いされていた。ギター教室に通い弾き方を習いに行くが、教師からは「女にエレキは教えない」と言われ教えられたのは退屈なカントリーソング(「On Top Of Old Smokey」)だった。一方のシェリーはデヴィッド・ボウイに憧れ学校のコンテストに出場しボウイを演じたのだが、変人扱いされる。双子の姉妹マリーと父と暮らすが母は愛人を作り家出してしまった。ジョーンは地元のクラブで偶然、音楽プロデューサーのキムと出会い自らを売り込む。キムはその時、クラブにたむろしているサンディ・ウェストを紹介しガールズ・バンドを組むように勧める。バンド結成を考えていたジョーンは、早速、サンディと共におんぼろトレーラーの中でリハーサルを繰り返す。キムはジョーンのヴォーカルに物足りなさを感じ、バンドの顔となれる存在が無いと切り捨てる。その時、偶然手にした雑誌に女優ブリジット・バルドーの姿を見て「まさにこれだ」と言わんばかりに運命の相手を探すのだった。キムが出入りしているクラブのカウンターの隅っこで一人佇む少女を目にし、ピンと来たキムは少女にバンドをやらないかと誘う。キムが名前は?と尋ねると「シェリー・カーリー」と少女は答え、キムは「本名か?」と再度尋ね、うなずいた瞬間にバンドの顔が誕生した。キムはオーディションを受けるにあたり、シェリーをリード・ヴォーカルに据えて受ける覚悟を決めたが、ミュージシャンで無いシェリーが歌える曲を急遽作ることになった。トレーラーの中でキムとジョーンが歌詞の無いリフを繰り返しているうちに、シェリーの名前から「チチチチチチチチ、チェリー~ボム!」というフレーズを思いつき、後は、ジョーンが一気にメロディを完成させた。この「チェリー・ボム」を引っ提げ、キムの勧めで前座としてライヴで各地を回るうちにマーキュリー・レコードとの契約が決まった。バンドは一気に上り詰めて行くが、シェリーには母が去ったあとで父が病に倒れマリー一人に看病させていることが気になっていた。そして、バンドの日本公演が決まったが、マリーからは父の看病をするために日本行きを断念するように言われるが、振り切って日本へと旅立つ。日本では本国以上に人気が沸騰していたが、バンドはシェリーのルックスにばかり注目が集まることで、人間関係に緊張感が生じていた。バンドは日本公演後、シェリーが父の病状を心配しバンド活動との両立に難色をしめしレコーディングもシェリーの気まぐれで進まない。意を決しジョーンはシェリーに家庭とバンドのどちらが大切なのか迫るが、シェリーはバンドを去ってしまう。バンドはその後崩壊し、シェリーは地元のお店でアルバイトをする生活に。ある日、シェリーはラジオに生出演しているジョーンの声を聴いて、ラジオ局に電話をする。DJは驚いたが、電話口で二人は会話にならない言葉を交わすのだった。最後は、リハビリ施設にジョーンが訪ねて来ておしまい。原作はシェリー自身の著書だが、ジョーンが監修として参加しているだけに、映画としてはジョーンとシェリーの関係が主体で、ベースのロビンは何故か架空の人物だ。ランナウェイズはベーシストが目まぐるしく短期間で交替していたが、日本公演時はジャッキー・フォックスだった。どのベーシストに許可を取るのか難しかったのか、それともシェリーの人気に嫉妬して脱退したジャッキーのOKが出なかったのかは定かではない。ジョーンを演じたクリステン・スチュワートは映画出演に際してギター特訓をしたそうだ。しかも服装の着こなしや雰囲気まで本人にそっくりで、特に、ラストのラジオ局に出演した時の姿は本人と見間違えるほど似ていた。ジョーンというよりミュージシャンになりきっていたのが良かった。シェリーを演じたのは天才子役少女の名前を欲しいままにしたダコタ・ファニングちゃん。「ランナウェイズのシェリー・カーリー」を「演じた」だけでは、当時を知るファンは納得しないだろう。金髪に染め、ドギツイ化粧を施し、ローディーと舞台裏のトイレでH行為に耽ったり、股を広げて歌っても、撮影時は16歳だったダコタちゃんはまだまだ少女体型で「胸も小さく、雰囲気も少女のまま」では、ジョーンになりきっていたクリステン・スチュワートの方がインパクトが強かった。天才子役少女としてはハリウッド映画史上に残るダコタちゃんだが、少女から大人の女への変遷期にあたる15~18歳位の時期って難しいですね(アンナソフィア・ロブはどうかな?)。登場シーンは数カットしかなかったけど、シェリーとマリーの双子の母役はテイタム・オニールだった。エンドロールで始めて気が付いたけど、ダコタちゃんの遥か前に「天才子役」として「ペーパー・ムーン」に出ていた女優ですが、今では単なる脇役なんですね。ストーリー的にはジョーンとシェリーの関係がメインだが、やはり、ランナウェイズは日本での活躍は外せない。だが、日本へ行く飛行機内での薬物使用シーンは本当かな?それと、日本に着いてからのシーンも、明らかに撮影スタジオにセットを組んでの撮影が見え見えで、バンドが接待で日本食を食べるシーンや変なインタビューに違和感を覚えた。更に、細かい点を言えば、日本公演前にシェリーを撮影する日本人カメラマンだがあれは篠山紀信氏だろうがヘアスタイルが違った。日本での熱狂的なライヴの様子も再現されていたが、観客の顔が何度かアップになるが、明らかに中国系のエキストラが居てロス辺りのスタジオで撮影したのがバレバレですね。監督はイタリア出身のミュージック・ビデオ製作畑出身の女性だが、日本のことは詳しくないのかな?
2011.03.25
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セ開幕延期、ナベツネ降参!セ・リーグは、緊急理事会を開き、東日本大震災の影響で29日に延期していた公式戦開幕の再延期を決め、4月12日にパ・リーグと同時開幕することになった。節電策でもパと足並みをそろえ、東京電力管内での4月中のナイターを自粛し、3時間半を超えて新しい延長回に入らないことも決めた。東京ドームではデーゲームでも4月中は開催しない。セは当初、加藤コミッショナーまで洗脳して3/25開幕を一方的に主張し、パが求める4/12開幕を一蹴していた。その後、世間と選手会からの猛烈な反発を受けて1カードだけ「ずらす」3/29開幕を提示。それでも電力事情を考慮しない読売のごり押しは遂には政府までが動いた。セの3/29開幕案は大木文科相らにダメ出しを食らい、読売の滝鼻オーナーは「お上が決めることではない」と強がっていたが、結局はこの期に及んで読売に同調するセ球団は現れず、これ以上の抵抗は困難と察し、パ側が既に4/12開幕と節電開催案を出していたものを「丸呑み」するしか無かったのだから読売の完敗である。但し、144試合+CS+日本シリーズを全てこなすには、超過密日程での試合消化が待っている。電力事情からダブルヘッダーでの消化も当面は難しい。また、球宴を3試合開催するのも無理があることから、個人的には球宴は1試合で充分だと思う。日本シリーズが11月中旬以降にずれこんだ場合、今後、12球団主催球場の確保が可能なのかという問題もある。その場合、11月中旬に台湾で開催するアジアシリーズはどうするのか?既に、台湾側が日程を発表しており再考が求められそうだ。新井選手会会長(阪神)「大変、大きな決断をしていただき、選手会の意志を理解していただき感謝しています。12球団の選手会が団結して意志を表示し続けたことが大きかったと思います」新(あたらし)セ・リーグ理事長(ヤクルト球団常務)「監督官庁の指導で決めていった。最終的には選手の気持ちを酌んだ。早く開幕日を決めてあげないと選手のコンディションのことがあるので4月12日に決めた」読売・清武代表「ベストでもベターでもないが、唯一これが選手の気持ちとか、政府の指導、要請に沿うとなればその道をとるべきだ。選手会は日程が12月にずれ込んでも協力すると約束してくれた。これは今までなかったこと。その覚悟があるなら応えようと」
2011.03.24
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セそれでも3月開幕に固執文部科学省からナイター開催を自粛するよう要請を受けたセ・リーグは、臨時理事会を開き、当初の3月25日開催からたった1カードだけ政府に圧力かけられて嫌々ずらして3月29日に開幕をすることを決めた。あくまでもパが決めた4月12日開催は眼中に無いらしく、東京ヤクルトはグループ企業も被災していると断った上でパ・リーグと同じ4月12日か、それ以降まで遅らせるよう主張したと聞く。阪神も追随した。4月8日の折衷案もあった。結局、他5球団は「ナベツネ」たった一人の恫喝に折れ、1カード繰り下げただけの開幕強行では、引き続き世間からのバッシングは止まないし、セの人気低下へと拍車がかかるのは間違いない。「1(読売)対5(読売以外のセ球団)」で昨季リーグ2位だった「1(読売)」のごり押しが未だに通る。古くからの読売依存体質からの脱却はセにおいて困難なようだ。今後の運営方針は、開幕後4月3日までは東京電力、東北電力管内でナイターを取りやめる。4月5日からの同管内のナイターは照明を減灯して行うことも決めた。また、節電策の一環として、今季のレギュラーシーズンは延長戦を行わず9回で打ち切りとする。同管内の夏場の試合は可能な限りデーゲームとすることも検討する。新井選手会会長(阪神)は「(29日開幕は)予想していなかった。最初からセ・リーグとパ・リーグの同時開幕と言ってたので。12球団の選手でどういう風な反応になるのか。これから対応を協議していきます」とした。選手会会長って中畑、原、古田、宮本と続いて新井が7代目会長だけど、何故か歴代会長は全てセの選手って言うのも気に入らない。新井は阪神の選手だから果たしてパの事情をどこまで親身になって行動に移しているのか、悪いけどそういう視線で見てしまう。パの選手会会長のメンツからすればサブロー(千葉ロッテ)が年齢的には適任と思うけど、サブローって口下手のイメージがあるからな~...。
2011.03.19
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パは4/12開催で合意「予定通り開幕」を強く主張する読売は、清武球団代表が選手らと話し合い、25日開幕に理解を求めた。清武代表は「野球選手ができるのは野球。セ・リーグはできる可能性があるのだから、25日で準備しようということ」と説明。計画停電が実施されている中での開催については、「(停電の範囲外は)やってもいいということ。経済活動はやめるべきではない」と主張。「何でもかんでも自粛すればいいのか。条件が許せばスタートするしかない。それがスポーツマンの責務」と述べた。一方、選手会長の内海は「関東近辺も被災地。現状では、まだその段階(開幕)ではない」と否定的な考えを示した。これに対して、東北楽天と千葉ロッテの本拠地球場が被災したパ・リーグは、4/12開催を決めた。だが、この決定に至る中で、中立の立場の筈である加藤コミッショナーは、パ側にセが(と言うより読売、中日)求める3/25開催へ同意するように暗に求めたそうだが、当然ながらパ側はこれを拒否。いつから加藤コミッショナーは読売の御用コミッショナーに成り下がったのか!第一何で被災したパ側がセに同調しないと行けないのか?コミッショナーの発言の根拠を分からないが理解不能だ。セ側が25日開催にこだわるのも、この期に及んで収益を追求しているからで、そうでは無いと反論するなら、計画停電が行われている中でのナイター開催は世間から理解を得られるとは到底思えず、読売の「勇気を与える」など思い上がりである。計画停電が行われている中での試合開催は平日でもデーゲームが当たり前であるし、本来なら被害の無い西日本地区での開催を模索するべきだ。それによる観客減は当然のことであり、経営者も痛みを分かち合うべきである。何ならキャンプ地が集中する九州や沖縄で12球団が「被災地救援チャリティ・トーナメント大会」を開催し、経費を除いた収益を全額日本赤十字を経由して被災地救援に役立てる等も一つの方法ではないだろうか?パが4/12開催を決定したのは常識的な線である。4/12は火曜日であることと、対戦カードが本来なら2周目に相当する期間であり納得が出来る。延期対象となった試合日程は未定だが、個人的には対戦毎に週末などにダブルヘッダーを組めば消化は可能だ。例えば、週末の2連戦が組まれている場合は金曜日からの3連戦とか、予備日に組み込むのも手だ。このセの決定に対して、菅内閣の閣僚からも疑問を投げかけられており、このままでは世間の批判にさらされるだけである。いくらナベツネが恫喝しても世間は許さない。そもそもセは昨年の交流戦でも日本シリーズでもパの後塵を拝しており、ましてや2位だった球団のオーナーの独断で決めるのはおかしい。選手会も強硬開催には反対の意向を表明している。計画停電の趣旨を無視しての開催は、このままでは国民の、いや、被災者たちの理解も得られないのは必至。私も3/29(L対NH),4/2(L対SB)のチケットを購入していますが、残念ながら払い戻しします。当面は、イースタン・リーグの試合を観戦するべく予定を組み直します。「セ・リーグ」の常識は「世間の非常識」。こんなレッテルを張られそれでもパや選手会の立場を無視して強行するなら、その結果「プロ野球界」が批判の対象になるならパは被害者である。今年は両リーグ(セ・パという必ずセを先に表示するのは個人的には反対なので!)同時開催なので「4/12同時開催」で足並みをそろえるべきである。
2011.03.18
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「買いだめ」は止めよう!東日本大震災の被害が深刻化し、計画停電の広がりが生活を直撃する中、首都圏のスーパーやコンビニ店では、食料品や生活必需品などを買いだめする動きが一向に収まらない。都内のスーパーでは開店と同時に買い物客が押し寄せ、争ってティッシュペーパーや飲料水を買い込み、昭和48年の第1次オイルショックを再現する光景がみられている。メーカーには増産で対応する構えをみせるところもあるが、計画停電で思うように対応が進まず、沈静化どころか全国に広がり始めている。深刻なのは必要以上に品物を買いだめする動きが、震災の影響がなかった地域にも拡大している点だ。こうした買いだめに対して、政府は枝野官房長官が記者会見で、買いだめを控えるように呼びかけているが、以前にも蓮舫消費者相が記者会見で、地震後に首都圏のある店舗の売り上げが平時と比べ、米1・6倍、缶詰3倍などと跳ね上がっている事例を紹介し、懸念を示した。首都圏でのこうした買いだめ傾向は、連日TVで被災地の悲惨な様子を放映したり、気象庁が震度6クラスの余震が3日以内に来るとの発表が不安を煽っている。特に、第1次オイルショックを体験している、今の高齢者達が不安を感じて物資の買占めに走っているのではないだろうか?これは私の推測ですけどね。首都圏では、11日の規模を超える余震は起こっていないことから、TVやマスコミも必要以上に不安を煽ることなく、食料も普段通りの生活に耐えられるレベルであることを強調するべきだ。確かに、首都圏と被災地間の輸送ルートが途絶えているので物資の供給が普段通りではないのだが、首都圏の消費者が買い占めていては最も必要としている被災地の住民が苦しむことになる事を理解しよう。食料だけではなく燃料不足も深刻であり、東京のガソリンスタンドでは長蛇の列があちこちで見られる。被災地へは無傷の日本海ルートを検討しているそうだが、まだまだ原状回復へは時間を要しそうだ。国民一人一人が冷静に行動することがまずは第一だ。
2011.03.16
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東電、明日も計画停電実施へ東京電力は、東日本大震災を受けた計画停電を、「第5グループ」に含まれる千葉、茨城、静岡、山梨の4県の各一部地域で初めて実施したと発表した。停電は午後5時以降、1時間半前後にわたり行った。夕方以降の電気点灯や食事の支度などで、同社の供給能力を上回る電力需要が発生すると判断した。初日の停電実施は限定された地域にとどまったが、一部被災地を対象にするなど、東電の失態による混乱が続いた。東京電力の計画停電で、午前は実施が見送られたにもかかわらず、首都圏の鉄道は始発から相次いで運休に踏み切り、大混乱に陥った。全体の56%の自家発電能力があるJR東日本も、安全を優先し広範囲で終日運休とした。計画停電の対象地域や時間の発表が前日夜と遅く、情報と準備不足も大きな原因で、鉄道各社からは批判の声が上がる。私は、今日は元々年休取得日で会社を休んだが、私用で六本木へと向かったが井の頭線も本数減で間隔調整しながらの運転で、銀座線は渋谷駅の改札口で行列が出来ていた。そもそも計画停電は不要不急の電力は減らす一方で、公共機関への影響は減らすべきだった。鉄道の本数減は通勤客を直撃するし、会社へ予定通り辿りつけないのでは業務への影響も否定できない。結局、この鉄道の本数減が功を奏して、当初予定されていた時間からの停電はなくなったのだが、これが4月に入ると今度は通学への影響も考えられるので、東電と政府は再考すべきだ。それでも被災地での辛い出来事を思えば、この程度のことは我慢できる範囲である。だが、鉄道会社は利用者へ確実で素早い情報提供を今後も求めたい。
2011.03.14
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死者1300人超、不明者2000人【計画停電、東京23区内は除外】菅首相は記者会見で、東京電力が14日から、地域ごとに順番に送電を止める「計画停電」を実施すると発表した。発電所の停止が相次ぎ、企業活動の本格化する週明け以降、電力の供給不足が避けられないため。首都機能維持を理由に、東京23区の一部は除外する。細野資源エネルギー庁長官は「数週間かもう少し続く」との見通しを示した。海江田経済産業相は、産業界に「ネオンの自粛など最大限の節電を」と要請するとともに、「不測の大規模停電を防ぐ必要がある」と停電の理解を求めた。【気象庁、マグニチュード9.0に修正】気象庁は13日午後0時55分ごろ、地震の規模を示すマグニチュード(M)を8・8から9・0に上方修正すると発表した。昭和35年のチリ地震(M9・5)、39年のアラスカ地震(M9・2)、平成16年のインドネシア・スマトラ沖地震(M9・1)に次いで、観測史上世界4番目の規模となる。
2011.03.13
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広範囲で津波、被害拡大-「壊滅」情報相次ぐ東北地方太平洋沖地震から一夜明けた被災地では、余震が続く中、懸命の救助作業が続けられている。毎日新聞のまとめでは午後0時半現在、死者は800人超に上り、784人が行方不明。政府は東京電力福島第1、第2原発で放射能災害の恐れがあるとして、原子力緊急事態を宣言し、周辺住民に避難を指示した。気象庁は史上初めて、国内全66予報区で大津波警報、津波警報、津波注意報を発表し、警戒を呼びかけている。 各県などによると、都道県別の死者は、岩手202人▽福島115人▽宮城84人▽茨城17人▽千葉10人▽東京4人▽神奈川、栃木3人▽青森2人▽北海道、山形、群馬1人。さらに仙台市で200~300人、宮城県岩沼市と名取市で200人の遺体を発見。死者・行方不明者は計1500人を超える見通しだ。(この項、毎日新聞より一部転載しました)被害情報は一部で錯綜しており、特に、太平洋沿岸で津波被害をまともに受けたと思われる地区の被害は深刻で、仙台市若林区で水死とみられる200~300人の遺体が発見され、宮城県名取市の海岸でも100人程度の遺体が見つかったとの情報があり、被害は拡大している。こうした地区では救出に向かうにも二次災害の恐れや水が引いていないことから近寄る事すら出来ず、被害は益々増えることが予想される。
2011.03.12
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管理人、午前2時に無事帰宅午後2時46分ごろ、東北地方で震度7の地震が起きた。気象庁によると、震源地は三陸沖の牡鹿半島の東南東130キロ。震源の深さは約10キロ。地震の規模を示すマグニチュード(M)は8.8と修正された。震度速報で宮城県北部で震度7、福島、茨城、栃木県などで震度6強、岩手、群馬、埼玉、千葉県で震度6弱を記録した。この地震が発生した際に、管理人は仕事で事務所を離れて私と同僚一人の二人で現場視察へ向かっている最中で、埼京線車内に閉じ込められてしまいました。そして、結局、自宅に戻ったのは翌日の2時5分頃でした。【地震発生から帰宅までドキュメント】14:00 西新宿の事務所を出発14:45 新宿駅で埼京線に乗車14:46 地震発生。電車は目白駅手前で駅に辿りつけずに車内に閉じ込められる16:30 車内アナウンスで目白駅方面へ誘導するとのこと。結局、電車を降りて線路を伝って池袋駅手前まで徒歩で向かった。16:45 何とか池袋駅に到着。駅東口へと向かうが既に多くの人でごった返していた。17:20 ドトール珈琲店に入り携帯電話などで情報収集。18時過ぎに自宅へ連絡が取れた。19:40 店が20:00に閉店するとのことで店を出る。駅のバス停は物凄い人が行列を作っていた。20:50 この頃、近くのデニーズに何とか入店出来た。ここで夕食を済ませた。しかし、店は24H営業なのに0時に閉店するとのことで、23:35頃に店を出て池袋駅へ向かった。23:50 丸ノ内線で池袋から赤坂見附駅へ。ここで銀座線に乗り換える予定も、半蔵門線の永田町まで歩いて移動し、渋谷駅へと向かった。0:40頃に着いたが、井の頭線に乗車するのに、既に109の近くまで行列が伸びていた。結局、電車に乗れたのは1:25頃。01:25頃、井の頭線に乗車し、自宅へ着いたのは02:05頃。ざっと、これが帰宅までの12時間を時系列で書き記しました。書ききれなかった部分は、一旦、睡眠を取り起床後に更新します。昨日は経験したことのない規模の大地震に遭遇してしまいました。私は、その時、埼京線の車内の目白駅手前でした。最初は、カーブを曲がるときの電車の揺れと勘違いしていましたが、直ぐに、異様な震れからこれは「大地震」だと気付き電車も直ぐに停車しました。JRの車内アナウンスは要領が悪く、ポツポツと車掌が頼りなさそうな声で状況を説明するだけでした。最終的に1時間30分以上経過したところで、車外に降りて線路を歩く羽目に。そこに至るまでの経過説明も全く分からず不安は募るばかりでした。車外に降りた際にも、緊張感の無い服装をしたJRの若い女性社員が突っ立っていた。この大事に、長髪を束ねもせずヒールの高い靴で立っているだけ!!アホか全く!!!結局、線路を暫く歩いて西武池袋駅近くの改札手前で外に出て、池袋駅を目指す。この時、17時頃でしたが、既に西武百貨店も閉店してしまい一般の商店なども閉店する店が続出。私と、一緒に行動していた同僚が会社に連絡を入れて無事と現状を報告した。その後、駅前のドトールに入店したが、私の携帯も一緒にいた同僚のもワンセグ機能はない上に、店内にもTV装置は無いので現状は把握出来ず。他の来店者も携帯のニュースなどで情報を探っていたようだが、やはり、TVが受信出来ないと携帯では限界があるのが分かった。そしてドトールも20時閉店となってしまうことが決まり、やむを得ず出て次の空いている店を物色。その頃、池袋駅前のバス停には多くの人が運行再開を待ちわびて大行列状態。我々は1時間以上待って近くのデニーズに入店。ここは24時間営業だが、結局、0時閉店となることから23時35頃に駅へと向かう。この間、携帯の電池が微妙になり殆どまともに情報収集が出来ず、僅かに繋がる時間を利用してi-modeで最低限の情報収集を実行したのみ。JRは再開しないと聞いていたので、再開したという地下鉄を頼りに帰宅することに。丸ノ内線で遠回りして赤坂見附駅で銀座線の乗り換えて渋谷駅を目指すことに。所が、赤坂見附駅で銀座線が入線したが、間隔調整とかで暫く停まるとのことで、半蔵門線永田町駅まで200m強を歩いて移動し、半蔵門線で渋谷駅に。渋谷駅から自宅までは井の頭線が再開したのでこれに乗車することに。しかし、マークシティから改札口までの上りエスカレーターから109手前まで大行列が。結局、大行列は改札手前まで数珠繋ぎになっていて乗車まで30分以上要した。そうこうして自宅に着いたのは2時を過ぎた頃の事でした。池袋駅から自宅まで2時間以上を要し、普段なら長くても1時間チョイの距離です。こうして地震発生から11時間15分後に、やっと自宅に辿り着きました。
2011.03.11
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土肥議員、国会と党の全役職の辞任表明民主党の土肥衆院政治倫理審査会長(兵庫3区、当選7回)は、国会内で記者会見し、竹島の領有権主張を中止するよう日本政府に求めた宣言文を韓国国会議員とともに発表した責任をとり、政倫審会長と党の常任幹事会議長を辞任する考えを表明した。土肥氏は同日、国会に同審査会長の辞任願を提出した。牧師でもある土肥議員は先月27日に「キリスト教議員連盟」の日本側会長として訪韓。「日本政府は歴史教科書の歪曲と竹島領有権主張で平和を傷つけようとする試みを中止しなければならない」などとする共同宣言文に名を連ねた。菅首相は参院予算委員会で自民党の世耕弘成氏の質問に答え、土肥議員の行動についてと強調。この後、記者団に「全ての役職を辞任することで一つのけじめを付けたと思うが、強く戒めとしてもらいたい」と語った。土肥議員は国会と党の全役職を辞任するとして会見したが、そもそも、国益を損なうような行動をしたのだから、議員辞職及び公民権停止処分が妥当である。このような議員が与党のしかも菅首相の側近の一人であるという点にも驚きを隠せない。野党は細川厚労相の問責を出す前に、土肥議員の議員辞職勧告決議を提出するべきである。当然ながら「売国奴」と罵倒されても文句を言える立場ではなく、前原前外相の辞任とはレベルが違う。前原氏の場合は顔見知りの焼肉店の在日韓国人女性からの献金で国益をどうこうという話では無く、土肥議員の場合は、こうした軽率な行動が韓国側に「竹島(島根県)の領有権放棄を日本の議員が認めた」と韓国側に有利な材料を提供してしまい後戻りが出来ない状況と作ってしまった。土肥議員はどこの国の議員か?今後、野党からだけでは無く身内の民主党内からも批判が集中しそうだ。自民党・小野寺五典外交部会長「もし事実であれば、政倫審の会長をお辞めいただくことが重要。議員の身分についても、日本の国会議員として適当なのか、今後の対応を見ながら考える必要がある」と、議員辞職を求める可能性に言及した。みんなの党・浅尾慶一郎衆院議員「拘束力のない決議案ですが、議員辞職勧告決議案を出すことを検討します。但し、みんなの党は衆議院に5名しかいないので、他党の協力が必要」と他党と連携した上で議員辞職を求めていく考えを明らかにしている。
2011.03.10
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11-19.ショパン 愛と哀しみの旋律■原題:Chopin,Pragnienie Milosci■製作年・国:2002年、ポーランド■上映時間:126分■字幕:古田由紀子■鑑賞日:3月5日、シネスイッチ銀座(銀座)■料金:1,800円スタッフ・キャスト(役名)□監督・脚本:イェジ・アントチャク□撮影:エドヴァルト・クウォシンスキ□衣装:マグダレナ・テスワフスカ◆ピョートル・アダムチク(フレデリック・ショパン)◆ダヌタ・ステンカ(ジョルジュ・サンド)◆ボジェナ・スタフーラ(ソランジュ・サンド)◆アダム・ヴォロノーヴィチ(モーリス・サンド)◆イェジー・ゼルニク(ミコワイ・ショパン)◆ヤヌシュ・ガヨス(コンスタンチン大公)【この映画について】「母」であり続けるジョルジュ・サンドの愛情に対して、何よりもショパンが情熱を傾けたのは作曲だ。燃え上がるような恋の炎もやがては哀しい終末を迎えるのだ。2010年に生誕200年を迎えたショパンの半生を、サンドとの愛の日々に焦点をあてて描いた本作は、「革命のエチュード」「英雄ポロネーズ」をはじめショパンが残した名曲の数々をふんだんに盛り込んだ音楽映画としても贅沢なつくりになっている。世界的なチェリストのヨー・ヨー・マ、『戦場のピアニスト』の演奏でも知られるヤーヌシュ・オレイニチャク、さらに日本からはショパン弾きとして名高い横山幸雄もサウンドトラックに演奏家として名を連ねている。監督は「Noce i dnie」でアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされたイェジ・アントチャク。出演は、「カロル~ローマ法王への歩み~」のピョートル・アダムチク、「カティンの森」のダヌタ・ステンカ。(この項、、gooより転載しました)【ストーリー&感想】(ネタバレあり)フレデリック・ショパンはロシアの圧政下にある祖国ポーランドでの演奏に嫌気がさし、コンスタンチン大公による気まぐれから逃れるために、家族の協力の下、単身ウィーンを経てパリに辿り着くが、音楽家としての才能を認められずにいてアメリカ行きさえ考えはじめていた。しかし有力者たちの集まるサロンで、奇跡的なテクニックを持つ人気ピアニストのフランツ・リストがショパンのエチュードを見事な演奏で披露したことから、ショパンの才能はパリに知れ渡る。まもなくショパンはリストから、女流作家ジョルジュ・サンドを紹介される。サンドはフランス最大の作家と言われる一方、前夫と財産と2人の子供の親権を巡る裁判中であり、その間にも数々の男との関係を噂され、まさに、パリ社交界一の寵児だ。サンドはショパンの才能に惚れ込み、その想いを彼にぶつける。一方、ポーランド貴族の娘マリアに求婚し、彼女の両親の許しを待っていたショパンは、サンドに関心を示さない。しかしショパンは持病を理由に結婚を断られ、ショックのあまり寝込んでしまう。ショパンが肺炎で倒れたことを聞いたサンドはすぐに駆けつけ、滋養に富んだ料理を作る。ショパンは彼女の優しさに心を動かされ、2人の関係が始まる。2人はショパンの療養と作曲に集中するため、サンドの息子モーリスと娘ソランジュとともにマヨルカ島へ旅立つ。温暖な島のはずだったが、その年は例年以上に雨が降り、ショパンの病状は悪化する。それ以降、冬はパリ、夏はノアンにあるサンドの別荘で暮らすようになる。ショパンは次々と名作を生み出していく。画家志望のモーリスは、母の愛を独占しようとする母より6歳も年下のショパンを快く思わず、ソランジュはショパンに尊敬以上の感情を抱くようになっていた。そんな2人はやがて、ある悲劇を巻き起こす。ソランジュはショパンを誘って散歩に出かけている最中に、母からショパンを奪おうとの一心で突如全裸になりショパンを誘惑するが、ショパンは関心を示さなかった。そして、日頃からショパンを快く思っていなかったモーリスは、母に対し、ショパンと自分のどちらを取るのか究極の選択を迫るが、母は煮え切らない態度を取り激怒したモーリスは銃を構える。こうしてサンド家は家庭崩壊への道を辿り、ジョルジュは泣く泣くショパンと別れる道を選ぶことになる。その後、ショパンの病状は回復せず、死期を悟った彼は故郷ポーランドの姉に手紙を送り看病を依頼し、間もなく亡くなった。この作品のタイトルは「ショパン」だが、ストーリーの構成はあくまでもショパンとジョルジュ・サンドとの愛の軌跡を描いている。故郷を離れてパリで生活するショパンに取ってサンドは母でもあり、スポンサーでもあり、理解者でもあり、自分を世に送り出してくれた恩人でもある。が、サンドが彼に注いだ愛情以上の愛情をショパンは音楽に費やした。そんな母ジョルジュの愛情が子供達に向けられる前に、ショパンに対して向けられたことで家庭崩壊は早まった。思春期の子供が6歳も年下の男に夢中になり、同じベッドの中にいることは、特に芸術家志望のモーリスには穏やかでは無かった。ソランジュは、母からショパンを引き離すには何が一番効果的かと考えた結果、女の武器を最大限に利用すればショパンは振り向いてくれると思っていたが...。ソランジュは結局、ショパンを母から奪う事は出来ず、成り行きで粗野な彫刻家との情事に励み?妊娠する。ポーランド製作の映画であるが、台詞は基本的に全て英語であるのは不思議だが世界公開を前提に作ったからかな?ショパンの音楽がふんだんに流れ、ロケ映像も綺麗だし、ジョルジュ・サンド役の女優も良かった。が、肝心のショパン役に今ひとつ個性とインパクトが足りなかった。出来ればサンド家との関係より、名曲誕生秘話みたいな展開が観たかった。私の様にクラシック音楽無関心派でも、充分に楽しめる作品だと思いました。
2011.03.07
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菅政権の閣僚辞任は3人目前原誠司外相は、外務省で記者会見し、政治資金規正法が禁じる外国人からの政治献金を受けていた問題の責任(京都の在日韓国人女性から献金を受け取っていた問題)をとって辞任を表明した。これに先立ち、前原氏は首相公邸で菅首相に辞意を伝達。菅首相は慰留したが、最終的には辞任を了承した。看板閣僚の辞任によって、野党から解散・総選挙を求める声が強まることに加え、党内からも首相の任命責任を問う声が高まるのは確実。菅政権は発足以来、最大の危機を迎えた。菅政権の閣僚辞任は、亀井静香金融・郵政改革担当相(国民新党)、柳田稔法相(いずれも当時)に続いて3人目。14、15日にフランスで開かれる主要8カ国(G8)外相会議など重要な外交日程が控えており、後任には松本外務副大臣や福山官房副長官(元外務副大臣)ら継続性を重視した若手・中堅の起用も取りざたされている。前原外相は支持率低下にあえぐ民主党政権に取って、菅首相が退陣した場合の次期首相候補とも目されている人物であり、政権内の事実上のナンバー2的な存在であったが、今回の辞任劇で一歩後退した。前原外相の政治資金規正法違反問題に関しては、自民党がナンバー2である前原外相のスキャンダルを探し当て辞任に追い込むことで菅政権を窮地に立たせ、不人気の菅首相の下での総選挙をたくらんでいるのだろう。自民党を中心とした野党は細川厚生労働相の主婦年金救済での課長通達に関する答弁で問責決議を出す構えを見せており、更には、菅首相の任命責任を問い首相への問責決議までこぎ着けたい考えで、菅政権は予算関連法案の可決の目処が立たないまま立ち往生するのが目前となってきた。前原外相は反小沢の急先鋒でもあり、その前原外相が辞任したことで小沢派が攻勢を強める可能性も指摘されており、菅内閣の命運は尽きようとしている。献金した女性は、取材に対し「18年前の初当選のころから応援している。少しでも役立ててほしいと思った」と話している。
2011.03.06
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11-18.英国王のスピーチ■原題:The King's Speech■製作年・国:2010年、イギリス・オーストラリア■上映時間:118分■字幕:松浦美奈■鑑賞日:3月3日、TOHOシネマズ・シャンテ(日比谷)■料金:1,600円スタッフ・キャスト(役名)□監督:トム・フーパー□脚本:デヴィッド・サイドラー□編集:タリク・アンウォー□衣装デザイナー:ジェニー・ビーヴァン◆コリン・ファース(ジョージ6世、バーティー)◆ジェフリー・ラッシュ(ライオネル・ローグ)◆ヘレナ・ボナム=カーター(エリザベス王妃)◆ガイ・ピアース(エドワード8世、デヴィッド)◆ティモシー・スポール(ウィンストン・チャーチル)◆デレック・ジャコビ(大司教コスモ・ラング)◆ジェニファー・イーリー(ローグ夫人)◆マイケル・ガンボン(ジョージ5世)【この映画について】幼少時の恐怖を抱えたまま大人になった“バーティ”ことジョージ6世は現在の女王エリザベス2世の父である。自己嫌悪の塊でありながら短気な面も持ち合わせた複雑で繊細なこの人物を『シングル・マン』のコリン・ファースが好演。常に夫を支える頼もしいエリザベス役にヘレナ・ボナム=カーターが気品と極上のユーモアをもたらし、さらに、対等で親密な関係こそが治療の第一歩と信念を持つローグに名優ジェフリー・ラッシュ。この最高の布陣でメガホンをとったのは「第一容疑者」など主にTV畑で手腕を発揮してきたトム・フーパー。ナチス・ドイツとの開戦前夜、まず自分自身の劣等感と闘った国王に拍手喝采せずにはいられない。(ここまで、gooより転載しました)この作品、第83回アカデミー賞の「作品賞」・「監督賞」(トム・フーパー)・「主演男優賞」(コリン・ファース)・「脚本賞」(デヴィッド・サイドラー)という主要4部門を制した。【ストーリー&感想】(ネタバレあり)ジョージ6 世は、幼い頃から吃音(きつおん)というコンプレックスを抱えていたため、英国王ジョージ5世の次男という華々しい生い立ちでありながら、社交的な兄デヴィッドとは正反対で内気な性格となり、いつも自分に自信が持てないでいた。厳格な父王はそんな息子を許さず、王の名代として様々な式典のスピーチを容赦なく命じる。そして、ある日、やはり王の名代として式典に臨んだが、生憎この時はラジオ中継もある中で、やはりスピーチに失敗してしまい自信喪失してしまう。妻のエリザベスはスピーチ矯正の専門家であるライオネルのもとへ身分を隠して、ジョージを連れていく。ライオネルは、診察室では私たちは平等だと宣言、王太子を愛称の「バーティー」で呼び、ヘビースモーカーのジョージに禁煙させる。さらに、大音量の音楽が流れるヘッドホンをつけ、シェイクスピアを朗読するという奇妙な実験を行うが、ジョージはこの治療は自分には合わないと告げ、足早に立ち去ってしまう。だがクリスマス放送のスピーチがまたしても失敗に終わったジョージは、ライオネルに渡された朗読の録音レコードを聞いて驚く。音楽で聞こえなかった自分の声が一度もつまることなく滑らかなのだ。再びライオネルを訪ねたジョージは、その日から彼の指導のもとユニークなレッスンに励むのだった。1936 年、病床にあったジョージ5世が亡くなり長男のデヴィッドがエドワード8 世として即位する。そんな中、ジョージはかねてからアメリカ人で離婚暦のあるウォリス・シンプソンとの交際を止めるように忠告していたが、兄エドワード8世は王位か恋かの選択を迫られる。彼はウォリスとの恋を選び、戴冠式をすることもなく退位し元々王位に就くことなど望んでいなかったジョージは即位することになり、大切な王位継承評議会のスピーチでまたもや大失敗。「私は王ではない」と泣き崩れる新国王を優しく慰めるエリザベス。ジョージとエリザベスはライオネルの助けを借り、戴冠式のスピーチは無事成功に終わる。しかし、本当の王になるための真の試練はこれからだった。ヒトラーの率いるナチスドイツとの開戦直前、不安に揺れる国民は王の言葉を待ち望んでいた。王は国民の心をひとつにするため、世紀のスピーチに挑む……。そこには常にライオネルの姿があった。スピーチの草稿を内閣からもらったジョージは、ライオネルの指導に素直に従う。そこには王と植民地出身の豪州人という関係ではなく、友人としての信頼関係があった。そして、収録当日、狭い部屋の中でマイクに向かったジョージに対して、ライオネルの指導が実る日が来た。ジョージは国王として立派にスピーチをこなし、英国民と海外でラジオ放送を通して国王の肉声を聞いたひとたちは大いに勇気付けられ国難を乗り切った。この作品、受賞レースでは数々の賞を受賞し、前哨戦でのゴールデン・グローブ賞の結果からアカデミー賞でも賞を独占するとの予想が大半を占めていた。いざふたを開けてみると主要4部門を受賞したが結果は当然である。作品賞と監督賞のダブル受賞も凄いが、特に、監督としての実績から「ソーシャル・ネットワーク」のデヴィッド・フィンチャー監督との一騎打ちと見られていたが、この部門での受賞も凄いの一言だ。主演男優賞を受賞したコリン・ファースは「真珠の耳飾りの少女」でのフェルメール役から最近では「マンマ・ミーア」での出演もあり、コメディもシリアスな役も演じ分けることが出来る俳優で個人的にも好きな俳優。吃音症に悩む実在の国王という難しい役で本人も英国人であることからプレッシャーもあっただろうが、この受賞でそんな苦労も報われただろう。また、国王と友人関係を築いたライオネルを演じたオーストラリア出身のジェフリー・ラッシュも英国が舞台の作品には度々登場していたが、今回はアカデミー賞受賞こそなかったが受賞してもおかしくない程の名演技だった。その他にも妻エリザベスを演じたヘレナ・ボナム=カーター、「デザート・フラワー」ではカメラマンを演じていたティモシー・スポール、父王ジョージ5世を演じていたダンブルドア校長ことマイケル・ガンボンなどの配役も絶妙だった。こういう脇役がしっかりとした演技をしたからこそ、主演のコリン・ファースが落ち着いた演技を見せられたのは言うまでも無い。
2011.03.05
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「首を手で絞めて殺害した」と供述熊本市内のスーパーで同市清水東町、介護士、清水誠一郎さんの長女、心(ここ)ちゃん(3)が3日夜、男に連れ去られる事件があり、熊本県警は、スーパーの防犯カメラの映像で浮上した男の供述から、市内の川で心ちゃんの遺体を発見し、死体遺棄容疑で、熊本学園大社会福祉学部福祉環境学科2年、山口芳寛容疑者(20)を逮捕した。調べに「スーパーのトイレ個室内で殺害し、遺体をリュックサックに入れた。自転車で運んで川に捨てた」と供述しており、県警は殺人容疑でも調べる方針。スーパーの店長によると、3日午後7時半ごろ、店員が母親から「娘がトイレに行ったままいなくなった」と知らされた。店内のほか倉庫まで約30分捜したが見つからなかった。館内放送をかけても有力な情報は得られなかったという。店長は「非常に残念。生きていてほしかった」と悔やんだ。2年前に卒業した甲子園に出場経験もある私立文徳高(熊本市)の横田教頭は「礼儀正しい子だったと記憶している。信じられない」と沈痛な面持ち。2年生から3年生にかけて1年間、生徒会の環境美化委員として花壇の世話などをしていたといい、当時の生徒会顧問は「まじめな性格で積極的に生徒会活動をしていた」と話す。今回の容疑者逮捕のきっかけになったのは防犯カメラの存在だった。今では日本でもすっかり定着してきた防犯(監視)カメラ。このスーパーには犯行現場となったトイレを写しており、心ちゃんがトイレに行った1分後にリュックを背負った不審な若い男性がトイレに向かい、その後、心ちゃんはトイレで姿が消えて、男のリュックが膨れていたことから、県警は周辺の学生が絡んでいると睨んで聞き込みを行った結果、山口容疑者が浮上したことから、自宅を尋ね身柄を確保したそうだ。それにしても親が目を離した僅かな隙を狙っての犯行は、容疑者の今後の供述次第だが女児を狙って店内を物色していた可能性も否定出来ない。更に、山口容疑者の動機解明も急がれる。
2011.03.04
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逮捕の予備校生「合格したかった」京大や早大など4大学の入試問題が「ヤフー知恵袋」に投稿された事件で、京都府警は、大手予備校「河合塾」仙台校に通う男子予備校生(19)(仙台市)を偽計業務妨害容疑で逮捕した。府警によると、予備校生は先月25、26日に行われた京大の入試で、「aicezuki」のハンドルネームを使って携帯電話から試験時間中に同掲示板に投稿。発覚した26日以降、京大の教職員らを事実確認などにあたらせ、業務を妨害した疑い。宮城県警関係者によると、行方が分からなくなっていた予備校生は昼前、1人でJR仙台駅構内にいるところを県警の捜査員が発見。家族から家出人捜索願が出されていたため保護した。当初は都内の男子高校生説と、仙台の男子予備校生説が飛び交っていたが逮捕されたのは後者だった。都内の男子高校生についても警察は捜査対象にしていたとの報道もあるが、この高校生は事件と無関係と判明。京大側も独自に答案用紙を分析するなどして犯人の特定を急いでいたが、ヤフー側からの情報提供を受けた結果、携帯の持ち主が山形県内の40代の女性と判明し、息子が仙台の大手予備校(河合塾)に通っていることまで分かり、家族から家出人捜索願が出ていたところ、身柄が確保された。予備校生の身柄は直ちに仙台空港から伊丹空港へと移送され、京都府警の取り調べを受けることになる。果たして、その手口は?共犯者は?動機は?解明が急がれる。
2011.03.03
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大石2回2安打無失点、菊地は1回無失点2011プロ野球観戦記NO.1@東京ドーム ×埼玉西武 2-3X 読売○チ ー ム 123456789計埼玉西武0000010012読売000002001x3【投手-捕手】(西)大石、菊池、牧田、シコースキー、星野、藤田-岳野、上本(読)沢村、西村、高木、野間口、金刃-阿部、加藤【観戦感想】昨年の10月10日で、余りにも早く終わってしまったシーズンから約5カ月弱、もやもやとしたオフを過ごし、今年始めての観戦は東京ドームでした。例年、この時期は神宮球場でオープン戦が組まれるので、対東京ヤクルト戦が初の観戦試合なのだが、今年はこの時期組まれることが無い(対読売戦は春分の日前後に組まれる)のですが、会社を早退して東京ドームに駆けつけました。入場券売り場でB指定席を買って入場ゲートに向かう途中、フジTV系列「めざましテレビ」のスポーツコーナーの取材を受けました。今日は東京ドームで大石、沢村が、札幌ドームでは斎藤らの新人が登板することに関すること。私は、大石は10~12勝だけど、その勝星は先発起用された場合と答え、沢村は10勝位、斎藤は4~5勝と回答。今日の注目はとの質問には、大石のストレートがYG打線にどこまで通じるのかは観たいと答え、この間、5分程度でした。(翌朝、放送を楽しみにしていましたがカットされ放送されませんでした...。)試合はオープン戦ながら34,722人の観衆で埋まった東京ドーム。試合は西武が6,9回に得点を挙げたが、YGも6,9回に2点と1点を奪い、最後は、藤田が代打谷に押し出し四球を与えてサヨナラ負けでした。【新戦力分析】大石:先発で2回を無失点だったけど内容的には良くなかった。自慢の球速も殆どが130キロ台後半で、140キロ台は僅かでコースも高かった。変化球はフォーク、スライダー、カーブも投げていた。菊池:大石の次2番手として登板。1回だけだったがテンポよく投げていて球にキレがあった。長野をレフトフライでアウトにしたのだが、フェンス手前で失速したのは昨年なら本塁打?牧田:社会人ルーキーの下手投げ投手。下手投げといえば渡辺俊を思い出すが、90キロ台のカーブと120キロ後半の直球との球速差は30キロ近い。YGの打者も戸惑い気味で、中継ぎでも先発でもいけそうだ。沢村(YG):YG期待のドラ1投手。4回を1安打と無難なデビューだった。大石同様に速球が魅力の投手との前評判で、149キロを計時したが全体的には変化球が多かった。カーブ、スライダー、フォーク(多分)を投げていた。1安打されたのはスライダーで打ったのは中島。制球は非常に良かったので、大崩れはしない感じがするが、次回はセットからの投球でどうなるかがチェックポイントか?秋山:2番ライト、でスタメン出場。3打席目に先制タイムリー、4打席目には無死2塁で犠打を成功させた。守備範囲も広く外野の定位置争いに加わりそうだ。高校の先輩、坂田もウカウカ出来ない?打者ではルーキー熊代が代打出場でセンターの守備に、林崎は代走から遊撃の守備についた。YGは新外国人のライアルが7番3塁で出場したが、ほぼ開幕スタメンが予想される選手ばかりが出場した。投手では3番手の野間口がサイドハンドで投げていたのには驚いたが、気の弱さは相変わらずでシーズン通しての1軍定着は困難ではないか?栂野(現、東北楽天)と同じ運命を辿るか?
2011.03.02
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入試問題ネット投稿、複数が関与か京大などの試験問題がyahooの質問サイトに投稿された問題。投稿した人物についてさまざまな臆測が飛び交う中、インターネット掲示板「2ちゃんねる」や「ツイッター」などで実名をあげられ「犯人」と指摘されている人物について、京都府警が事実確認をしていることが、分かった。府警は業務妨害罪を所管する刑事部に加え、生活安全部のハイテク犯罪対策室も捜査に当たる態勢。高度な技術を使って投稿者の突き止めを進めている。HNは「aicezuki」で投稿されているが、このHNに関しては様々な憶測が飛び交っている。都内の現役男子高校生説や東北地方の若者説などがそうだが、複数の人物が同一のHNを使っている可能性も指摘されており、京都府警は果たしてどこまで捜査をしているのか?逆読みすると「行くぜCIA」とも読めるし、「鈴木愛?」「アイス好き?」まあ、兎に角、真面目に勉強に励んでいる他の受験生の為にも捕まえないと!今後、大学入試が全国で次々に行われるので、早々に解明しないと再犯の可能性もある。今回の入試問題については、確かに前代未聞の出来事であるが、大学側もまさかこんな事件が日本で発生するとは考えていなかっただろう?確かに、試験監督員は配置しているのだろうが、携帯の持ち込みを黙認?している現状では、この手の事件がいつ起きても不思議では無かった。それにしても、時間内にこのような姑息な手段で正答を得て得点を稼ぎ、仮に入学出来たとしても、そいつの人生って、社会人になって何をする積りなのか?韓国や中国で横行しているという、ハイテク機を使用したジェームズ・ボンド顔負けの不正行為が日本でも発生したとは本当に情けない。警察の捜査が一日も早く終了し犯人を特定してもらいたい。
2011.03.01
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「英国王のスピーチ」作品賞を受賞!ロサンゼルスのコダック・シアターにて第83回アカデミー賞の授賞式が行われ、作品賞を『英国王のスピーチ』が受賞。渡辺謙が出演した映画『インセプション』が『英国王のスピーチ』に並び、4部門を受賞する快挙を成し遂げた。作品賞を受賞した『英国王のスピーチ』は日本では公開直後で、私も先週末観る予定だったものの、映画館に着いた時には既に前方席のみで諦めて他の作品を観た。そのほか脚本賞、監督賞、主演男優賞の主要部門を受賞し、4冠に輝いた。結果を覆したのが、日本の渡辺謙が出演した映画『インセプション』で、クリストファー・ノーラン監督が、監督賞のノミネートから外れたため、アカデミー賞での活躍は期待されていなかったにもかかわらず、ふたを開けてみれば、撮影賞、音響賞、音響編集賞、視覚効果賞での4部門受賞。俳優や作品らの主要部門は外したが、作品賞を受賞した『英国王のスピーチ』に並ぶ4部門での受賞に輝いた。俳優部門は、主演男優賞に『英国王のスピーチ』のコリン・ファースがゴールデングローブ賞に続いて本命視された中での受賞を果たした。主演女優賞には『ブラック・スワン』のナタリー・ポートマン、助演男優賞に『ザ・ファイター』のクリスチャン・ベイル、助演女優賞に同じく『ザ・ファイター』のメリッサ・レオが受賞を果たし、受賞者全員が“初オスカー” という結果になった。現在公開中の『ソーシャル・ネットワーク』は「脚色賞」「編集賞」「作曲賞」の3部門で受賞した。「英国王のスピーチ」は予想通り強かったがそれでも最多タイの4部門であり決して突出していた訳では無かった。主演女優賞に輝いたナタリー・ポートマンの「ブラック・スワン」は春先の公開で、「ザ・ファイター」もまだ。早く観た~いね。■第82回アカデミー賞全受賞結果【作品賞】『英国王のスピーチ』【監督賞】トム・フーパー『英国王のスピーチ』【主演男優賞】コリン・ファース『英国王のスピーチ』【主演女優賞】ナタリー・ポートマン『ブラック・スワン』【助演男優賞】クリスチャン・ベイル『ザ・ファイター』【助演女優賞】メリッサ・レオ『ザ・ファイター』【脚本賞】『英国王のスピーチ』【脚色賞】『ソーシャル・ネットワーク』【撮影賞】『インセプション』【編集賞】『ソーシャル・ネットワーク』【美術賞】『アリス・イン・ワンダーランド』【衣装デザイン賞】『アリス・イン・ワンダーランド』【メイクアップ賞】『ウルフマン』【視覚効果賞】『インセプション』【録音賞】『インセプション』【音響編集賞】『インセプション』【作曲賞】トレント・レズナー&アッティカス・ロス『ソーシャル・ネットワーク』【歌曲賞】“We Belong Together”『トイ・ストーリー3』【長編アニメ映画賞】『トイ・ストーリー3』【外国語映画賞】『イン・ア・ベター・ワールド』(デンマーク)【長編ドキュメンタリー賞】『Inside Job(原題)』【短編ドキュメンタリー賞】『Strangers No More(原題)』【短編実写映画賞】『God of Love(原題)』【短編アニメ賞】『The Lost Thing(原題)』
2011.02.28
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11-17.アンチクライスト■原題:Anchchrist■製作年・国:2009年、デンマーク・ドイツ・スウェーデン・イタリア・ポーランド■上映時間:104分■字幕:齋藤敦子■鑑賞日:2月26日、シアターN渋谷(渋谷)■料金:1,800円スタッフ・キャスト(役名)□監督・脚本:ラース・フォン・トリアー□製作:ミタ・ルイーズ・フォルデイガー□編集:アンソニー・ドッド・マルトル□撮影:アナス・レフン、アサ・モスベルグ◆ウィレム・デフォー(彼)◆シャルロット・ゲンズブール(彼女)◆ストルム・アヘシェ・サルストロム(ニック)【この映画について】『奇跡の海』『ダンサー・イン・ザ・ダーク』で、それぞれカンヌ国際映画祭のグランプリとパルムドールを制したラース・フォン・トリアー監督。本作はキャリア初期の『キングダム』などにも通じる、アンダーグラウンドなホラー趣味全開の異色作だ。幼い息子を亡くした夫婦が心の傷を癒す映画かと思っていると、不意打ちを食らうだろう。映画に流れる低音のノイズといい、その不可解さのテイストはデビッド・リンチ作品に通じる。常軌を逸した妻(シャルロット・ゲンズブール熱演)の激しいセックスシーンと、血まみれのバイオレンスとオカルトが一体となり、見ていて“痛い”描写は、私たちの神経を逆なでするだろう。好き嫌いは分かれるが、強烈なインパクトを残す作品だ。出演は、本作で第62回カンヌ国際映画祭主演女優賞を受賞した「アイム・ノット・ゼア」のシャルロット・ゲンズブール、「デイブレイカー」のウィレム・デフォーなど。(この項、gooより転載しました)【ストーリー&感想】(ネタバレあり)愛し合っている最中に、息子がマンションの窓から転落し亡くなってしまった夫婦。妻は葬儀の最中に気を失ってから、一ヶ月近い入院を余儀なくされる。深い悲しみと自責の念から次第に神経を病んでいく妻。セラピストの夫は自ら妻を治療しようと、病院を強引に退院させ自宅に連れて帰る。催眠療法から、妻の恐怖は彼らが「エデン」と呼ぶ森の中の山小屋からきていると判断した夫は、救いを求めて楽園であるはずのエデンにふたりで向かう。夫は心理療法によって妻の恐怖を取り除こうと努力するが、エデンの周りの自然の現象は彼らに恐怖を与え、それも影響してか妻の精神状態は更に悪化していく。現代のアダムとイブが、愛憎渦巻く葛藤の果てにたどりついた驚愕の結末とは……。ラース・フォン・トリアー監督作品は「ドッグヴィル」以来2作目の観賞だったが、元々今回の作品は観る予定は無かった。予告編をみた時から難解な作品なのは明らかだと思えたのと、観た日はタマタマ別の場所で別の作品を観る予定だったが、私のうっかりミスで時間を間違えてしまい、時間的に間に合うのがこの作品だったので、急遽移動して観たという訳です。そんなこんなで、映像に拘るトリアー監督の世界が冒頭から繰り広げられる。雨の日に自宅アパートで幼い我子の存在を忘れて夫婦で愛し合う二人。そんな時に、息子は自宅アパートの窓から転落死してしまう。それが全ての始まりなのだが、妻の憔悴は激しく精神的に追い詰められていく。この難しい役をシャルロット・ゲンズブールが従来の自分のイメージの殻を破らんばかりに熱演している。相手役のウィレム・デフォーと激しく愛し合うシーンなど、今までの彼女なら無かったシーンでしょう。カンヌ国際映画祭主演女優賞を受賞したそうですが、彼女のキャリアでも異色の作品である。作品のジャンル的にはトリアー監督作品は分類が難しく、特にこの作品は宗教的な要素をふんだんに取り入れており、日本人にはその背景等が理解されていないとこの作品もチンプンカンプンな場面が多々ある。精神を病んだ妻が夫が寝入っている隙に、足にドリルで穴を開け、石臼の様なものでねじ止めしてしまうというシーンは、観ている方にまで痛さが伝わって来る。また、ラスト近くで映し出される、妻が自らのものを切り取るシーンなどは目を背けてしまう。これらのシーンは、残念ながら?ぼかし処理がされているのだが、ある意味、ぼかし処理がなければもっと不快に感じる客もいるはずだが、その賛否については私は論じません。愛し合う行為の最中に幼子を失い自らの精神を病みながらも夫との行為を止められない妻を演じたシャルロット・ゲンズブール、同じ行為の最中に息子を失った点では同罪?でありながらも妻を催眠療法で治療する方法を選んだ夫役のウィレム・デフォー。映画では殆どがこの二人だけのシーンで成り立っているのだが、ウィレム・デフォーの抑えた演技よりは、どうしても感情の起伏を、しかも突如として発狂したかのような表情を見せるシャルロット・ゲンズブールの新境地と言える作品だった。途中で睡魔に襲われてしまったのは不覚だったが、もう一度観る機会があったら、その時はどういう印象を自分が持つだろうか?とふと考えた。
2011.02.27
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11-16.ナルニア物語、第3章アスラン王と魔法の島 3D■原題:The Chronicles Of Narnia,The Voyage Of The Dawn Treader■製作年・国:2010年、アメリカ■上映時間:112分■字幕:松浦美奈■鑑賞日:2月26日、TOHOシネマズ六本木ヒルズ(六本木)■料金:400円(3D料金)スタッフ・キャスト(役名)□監督:マイケル・アプテッド□原作:C.S.ルイス□脚本:クリスオファー・マルクス、スティーヴン・マクフィーリー、マイケル・ペトローニ□衣装デザイナー:アイシス・マッセンデン□撮影監督:ダンテ・スピノッティ◆ベン・バーンズ(カスピアン王子)◆ジョージー・ヘンリー(ルーシー・ペヴェンシー)◆スキャンダー・ケインズ(エドマンド・ペヴェンシー)◆アナ・ポップルウェル(スーザン・ペヴェンシー)◆ウィリアム・モーズリー(ピーター・ペヴェンシー)◆ウィル・ポルター(ユースチス・スクラブ)◆ティルダ・スウィントン(白い魔女)◆ゲーリー・スウィート(ドリニアン)◆ビル・ブラウン(コリアキン)◆ローラ・ブレント(リリアンディル)【この映画について】夢と魔法と冒険に満ちたファンタジー映画の最高峰、「ナルニア国物語」シリーズ。C.S.ルイスの原作の中でも特に高い人気を誇る第3章は、冒険の舞台を大海原に移し、前2作とはガラリと違う雰囲気に。アスランの国があると言われる、ナルニアの東の果てを目指す一行の前に立ちはだかるのは、魔法と伝説に彩られた神秘の島々。独創的でファンタジックな映像は、3Dで体験するのがオススメ。前作から3年を経て、すっかり頼もしい王となったカスピアン、勇敢なネズミの戦士リーピチープら、おなじみのキャラクターはもちろんのこと、初登場のひねくれ者のいとこ・ユースチスにも注目だ。現実主義で、魔法に満ちたナルニアのすべてを受け入れられない少年が、荒々しい航海の中で、どう変化していくのか…。壮大なファンタジーのなかで、成長していく子どもたちを描く同シリーズの醍醐味が味わえる一本だ。(この項、gooより転載しました)【この映画について】(ネタバレあり)兄ピーターと姉スーザンがアメリカ滞在中、エドマンドとルーシーのペベンシー兄妹は、理屈っぽく意地悪な、いとこのユースチスの家に預けられていた。兄妹はこんな性格のユースチスとはそりが合わない。そんなある日、3人は家の壁にかけてあった船の絵画を見ているうちに、ルーシーの「この絵、ナルニアっぽい!」の一言が合図になったかのように、ユースチスの制止を振り切って3人共々、絵の中に吸い込まれ、ナルニアの海へと導かれ、大海原に出た三人は振り返ると彼らは、懐かしいカスピアン王子やもの言うネズミの騎士、リーピチープたちと共に帆船朝びらき丸に乗っていた。そして、朝びらき丸は神秘の島々をめぐる旅へと漕ぎ出す。旅の目的は、カスピアンの亡き父王の友人で、邪悪なミラースから逃れる為にナルニアを離れた7人の貴族を見つけ出すこと。光を奪われたナルニアを救うためには、散り散りになった魔法の剣を集め、アスランのテーブルに並べなくてはならない。だが脅威の源は、心の奥底に抱える恐怖や不安を現実にする邪悪な霧だった。その魔力によって、エドマンドたちは訪れた島々で数々の危機に遭遇、「金水島」では欲に駆られたユースチスが一行から勝手に離れて行動し挙句の果てにドラゴンに姿を変えられてしまう。我ままな行動で孤立していたユースチスだったが、ドラゴンに姿を変身させられてからは、彼が目の仇にしていたリーピチーブが親身になって慰めてくれた。一行は、ラマンドゥ島で7本目の剣を発見し、リリアンディルの導きにより急がないと悪を止められないと警告される。ところが、次の、「くらやみの島」へ向かうがエドマンドの恐怖心から生まれた大ウミヘビに船を攻撃させられ大ピンチに。このピンチを救ったのはドラゴンに姿を変えられているユースチスだった。事情を知らないループ卿が投げつけた剣を刺したまま空の彼方へ飛び去って行く。瀕死の重傷を負ったドラゴンは、やがてアスランによって救われ元の姿に戻された。そして突き刺さっていた剣をラマンドゥ島の残りの6本をアスランのテーブルへ並べ、エドマンドはピーターの剣で大蛇にトドメを刺したところ魔法は消えナルニアに再び平静が戻ってきた。ペヴェンシー兄妹とユースチスは航海途中で様々な困難に直面するが、一致団結して乗り越えていき、また、ユースチスは今までの性格を悔い改め、少年少女達は大人への階段を一歩ずつ歩んでいくのだった。全7作中の3作目だった今回の作品、ペヴェンシー一家も上の二人が冒頭でチラッと出てきただけで、エドマンドとルーシーの年少の兄妹の2人と初登場のユースチスが今回は主役。ラストではそのユースチスが次作では主役に躍り出そうな(原作では4作目は彼が主役らしい)感じ。エドマンドとルーシー兄妹の次回の立場は微妙かな?ユースチスを演じた子役の上手さはきらりと光るものがあった。ラストで、アスランが子供達の労をねぎらい、(CGによる)大波の中を潜って現実の世界へと戻る。ラストシーンはなかなかの感動物で、ここではリーピチーブとの別れもあり、あの独特のキャラは3作目で終わるのか?それとも、どこかで再び登場するのかも気になった。1作目から観てきたけど、個人的には本作が一番分かり易かった。4作目以降はユースチスが主役らしいけど、ハリポタみたいに常に同じキャラと子役たちが演じているとマンネリ感を感じるけど、こちらは主役が少しずつ?替わるらしいので、新たな魅力を次に残すやり方は賛成です。その辺は英国人監督のマイケル・アプテッドの上手さが活かされていた。蛇足ながら最後に、現実の世界からナルニアへと誘う冒頭のシーンのCGは子供にも大人にも楽しめる。海の中をさまよって海中に顔を出すと、帆船がバーンと登場する。このツカミは、今後のスピーディな展開を予感させるには充分だし、ラストのアスランやカスピアン達に見送られて、再び現実の世界に戻る構成のキレの良さには感心した。欲を言えば、もう少しヴェテラン俳優で脇を固めてもらいたかった。その点はハリポタの方が上だったかな?
2011.02.26
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小向容疑者 質問にガンつける 覚せい剤取締法違反(譲り受け)容疑で逮捕状が出ていたタレントでストリッパーの小向美奈子容疑者が、午後7時42分、成田空港着の日航機で滞在先のフィリピン・マニラから帰国。2009年の逮捕時とは明らかに太った小向容疑者は、「Fカップ」の豊満な胸の谷間を強調するような白いタンクトップに黒い上着を羽織り、黒いパンツルック。報道陣約100人から「なぜ、フィリピンに行ってたのか?」「覚せい剤は買ったのか?」「容疑者と呼ばれ、どんな気持ちなのか?」などの質問が飛ぶと、にらむような視線を向け何も答えなかった。 警視庁の捜査員や空港職員ら約15人に取り囲まれながら入国審査に向かった。警視庁は入国手続きを待って逮捕。空港の施設内で逮捕状を示すと、小向容疑者は「違います。知りません」と話した。逮捕後も「事実と違います」と容疑を否認している。その後、空港内の地下から警察車両に乗り込んだ。身柄は午後10時9分、女性用の留置施設がある警視庁武蔵野署に移された。2009年2月に同法違反(使用)罪で有罪判決を受けて執行猶予中だった。逮捕状が出ていたことが今月8日に公になってから17日。小向容疑者は1月21日にフィリピンに入国し、観光目的の査証が失効する前に査証の延長申請を行い、3月21日までの滞在延長が認められていた。直接の逮捕容疑は、昨年5月14日午前0時半ごろ、品川区のホテルの一室で、イラン人の売人の指示を受けた日本人から覚せい剤約0・9グラムを4万円で購入した疑い。組対5課などは昨年秋、都内のホテルで覚せい剤を売買したなどとして、イラン人と日本人の薬物密売グループを摘発。売人の供述や携帯電話の通話記録、ホテルに出入りする小向容疑者の行動から、売人と接触していた疑いが浮上した。先月17日に逮捕状を取り、3回更新していた。執行猶予中の身であり、裁判後は涙の謝罪会見を行い、まさに「裸一貫」での出直しを図り、ストリッパーとして芸能活動を再開していた小向容疑者、だが、薬物からの誘惑を完全に断ち切ることは出来なかった。最近は以前とは見違えるように太り始め、所属事務所との契約も切れ、今年に入ってからは仕事も殆ど無く、捜査が進み逮捕状が出た直後に逃亡するかのようにフィリピン入り。連日のようにマスコミの取材に追われ、滞在期間も延長するなどしていたが、警視庁は外務省を通じて旅券返納命令を発し、フィリピン当局側にも小向容疑者の身柄確保に協力を要請するなど、包囲網を狭めていた。周囲の忠告に対して、一切、聞く耳を持たない性格と言われる小向容疑者。覚醒剤譲渡だけでは有罪に持ち込むことは困難とも言われているが、警視庁は何かしらの隠し玉を用意しているのかも知れない。少なくとも執行猶予中での逮捕劇だったので、執行猶予は取り下げられ収監は免れないだろう。短期間に2度にも渡る覚醒剤絡みの逮捕劇で、小向容疑者の芸能界復帰は当面(芸能界では麻薬絡みでの復帰は過去にもある)は遠ざかった。「裸一貫」での復帰はこうして失敗に終わった。
2011.02.25
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NZ首相「死者はさらに増える見通し」強い地震に見舞われたニュージーランド南島のクライストチャーチは被災後2日目の夜に入り、救助活動が継続された。余震が続いているのに加え、2次災害も懸念されることから、約300人とされる不明者の捜索作業は難航しているもようだ。富山市立富山外国語専門学校の学生ら日本人の安否不明者は、その後、奈良女子大の学生1人の安否も依然分かっておらず、日本時間23時現在、TVでは27人の安否が不明と伝えている。日本政府は66人で編成された災害援助隊の派遣を決め、成田空港を飛び立った。現地では、多くの日本人が閉じ込められた語学学校「キングズ・エデュケーション」の入居ビルの倒壊現場で救助に当たる。
2011.02.23
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リビア反政府デモ、首都で多数の死者中東の衛星テレビ、アルジャジーラによると、反政府デモが拡大したリビアの首都トリポリや近郊都市で、戦闘機などが一斉にデモ隊や市民に対する空爆を始めた。最高指導者カダフィ大佐の安否については、イギリスのヘイグ外相がベネズエラへ向けての国外逃亡を示唆する発言をしたが、カダフィ大佐自身が現地のTVに登場し、辞任や国外出国を明確に否定した。デモについては21日だけでトリポリで約250人が殺害されたとの情報もあり、15日夜にデモが始まって以来、初の無差別虐殺が行われた模様。一連の武力弾圧による死者は計500人近くに上った。この武力弾圧に関しては、既に軍部の一部が市民への発砲や爆撃を拒否しているとの報道もあり、外国人の傭兵が市民に発砲をしているとの証言がある。カダフィ大佐は1969年にクーデターを主導し、当時は大尉で27歳の若さで実権を掌握。それ以来、約41年間、最高権力者の座にあるが、後継者を誰にするかについては明言を避けてきた。リビアには憲法はなく野党もなく議会もなく、まさにカダフィ大佐による独裁指導体制が41年も続いていた。この41年は君主制の国家以外では最長の長期政権であり、強権政治により国民の不満は封じ込められていたが、隣国のチュニジアとエジプトの長期政権が崩壊し、その原動力となった反政府デモはリビアにも飛び火し、遂に、カダフィ政権も崩壊の危機を迎えた。かつてはテロ支援国家としてアメリカを仮想敵国として対立し、国際社会で孤立していたリビア。カダフィ大佐は国民の不満をそらす意味でもアメリカとの対決姿勢を明確にしていたが、結局は21世紀に入って二男の薦めもあり対米関係を見直し、一転して米国と和解した。しかし、和解したことで仮想敵国は無くなり、国民の不満をそらす相手がなくなり、そして遂に国民の不満はピークを越えた。
2011.02.22
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11-15.リセット■原題:Vanishing On 7th Street■製作年・国:2010年、アメリカ■上映時間:91分■鑑賞日:2月19日、シアターN渋谷(渋谷)■料金:1,800円スタッフ・キャスト(役名)□監督:ジョン・アンダーソン□脚本:アンソニー・ジャソウィンスキー□衣装デザイナー:ダニエル・ホロウェル□音楽:ルーカス・ヴィダル◆ヘイデン・クリステンセン(ルーク)◆タンディ・ニュートン(ローズマリー)◆ジョン・レグイザモ(ポール)◆ジェイコブ・ラティモア(ジェームズ)◆テイラー・グルーサイス(ブリアナ)【この映画について】『マシニスト』の鬼才ブラッド・アンダーソン監督と、『スター・ウォーズ』シリーズで「ダース・ベイダー」役を演じたヘイデン・クリステンセンが手を組んだ心理サスペンス。世界中で起きた大停電を機に、人々がこつ然と闇に消えていく中で、生き残った4名の男女が自らの消失を必死に食い止めようとする姿を描く。共演は『クラッシュ』のタンディ・ニュートンや、『3人のエンジェル』のジョン・レグイザモ。まったく先の見えないストーリー展開や、じわじわと迫り来る闇の恐怖に戦慄する。(この項、シネマトゥデイより転載しました)【この映画について】(ネタバレあり)映画技師のポールはショッピングセンター内の映画館で普段通り仕事をしていた。ポールは上映が終わったので、廊下に出て見るとつい先程まで人が居たのに、廊下にはそこにいたであろう人たちの衣服がその主を失い散乱していて誰も居ない。ルークは起床した時にいつもと状況が違っていた。自宅マンションから一歩外に出ると、そこにはいつもの喧騒は無く自分以外の人間は見当たらない。そして彼の背後で大型旅客機がきりもみ状態で墜落した。ある夜、世界規模の大停電が発生し、地球上の人間が服や靴を残して消失してしまう。電気は復旧する気配もなく、夜の時間が長くなっていく。そのとき、偶然光を身につけていたルーク、ローズマリー、ポール、そしてバーで働く女性の息子のジェームスら4人の男女は、ネオンが灯っていたとあるバーにで過ごすことに。そこにはガソリンエンジン式の発電機で、かろうじて明かりがともっていた。しかし、発電機は普段は使用していないことから長時間の使用は難しく、時間の経過と共に彼らの背後で蠢く黒い影の魔の手は伸びている。外には、1587年に起きていまだ謎に包まれている“ロアノーク島集団失踪”と同じく、“CROATOAN”という謎の文字が教会の壁に見つかる。じわじわと迫りくる闇の恐怖のなかで、ルークたちは生き残りをかけ、人類消失の謎の核心に近づいていく。そこには、戦慄の真実が待ち受けていた。序盤はいきなり人間が謎の黒い影に呑み込まれて消えていき、パニック状態になる前に忽然と姿を消した。黒い影は明かりが灯っている場所では安全だが、この時の気象状況が悪く何故か町からは明かりが消えた。ポールが冒頭、映写室内で「ロアノーク島集団失踪事件」に関する文献を読んでいたり、町の中で「クロアトアン」なる謎の文字を目撃したりと、今後の展開がスリリングになると想像させられた。所が、4人が避難したバーだけに自家発電機があって一種の安全地帯になっているのは不自然。そんな中でルークが一旦原因を探りにTV局へと向かうのも不自然な展開。結局、最後は悪天候が回復して教会に向かいながらそこでルークが影に呑み込まれたりと、そして、町を脱出するのだが。このエンディングも不自然。前半のスリリングな展開も、結局、脚本が拙いので「ロアノーク島集団失踪事件」と黒い影の関係も不明。4人の先祖がロアノーク島出身だったら面白かったのだけど、町が真っ暗になったのは悪天候の影響?でおしまい。監督と脚本家を変えて物語を再構築すれば、少しはましなストーリーになると思う。俳優も折角、ヘイデン・クリステンセンを主役に据えジョン・レクイザモのような個性的な俳優を配しても、それが活かされていないのは残念でした。
2011.02.21
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小沢氏「私も知らなかった」と、関与を否定民主党の渡辺浩一郎衆院議員ら小沢元代表に近い比例代表選出の衆院議員16人は、執行部が決めた小沢元代表への処分方針に抗議し、民主党会派の離脱届を岡田幹事長に提出した。同じ党内に二つの会派が存在する異常事態であるが、新会派結成には岡田幹事長の証人が必要であり、実際には「党内グループ」の一つとしての存在にしかなり得ない。衆院事務局に新会派「民主党政権交代に責任を持つ会」の結成届を出したが、執行部は予算関連法案の衆院での再可決が可能な3分の2以上の議席確保を目指しているが、離脱を表明した議員が関連法案に賛成しない事態となれば菅政権には大きな打撃になる。遂に小沢一派が動いた!と思ったが、16人の顔触れを見るといずれもが選挙区を持たない比例代表選出の議員であり、渡辺議員と豊田議員を除く14人が当選1回の議員である。ということは次回の選挙で果たして自分の身分が保証されていない訳で、小沢元代表が幹事長として選挙を取り仕切っていた時に公認され名簿掲載順位が下位ながらも勢いで当選した人たちの集まりだ。選挙区を持たないことから地元や後援者への義理も少なく動きやすかったのだろう。小沢チルドレンであっても露出度の低い議員達の反乱ではあるものの、予算関連法案での採決で造反にまわると可決が出来なくなり、執行部はその動向を注視せざるを得ない。 ◇会派離脱届を提出した比例選出議員◇渡辺浩一郎(東京 <2>)豊田潤多郎(近畿 <2>)高松 和夫(東北 <1>)菊池長右エ門( 同 )石井 章(北関東<1>)川口 浩( 同 )水野 智彦(南関東<1>)石田 三示( 同 )相原 史乃( 同 )川島智太郎(東京 <1>)笠原多見子(東海 <1>)三輪 信昭( 同 )小林 正枝( 同 )大山 昌宏( 同 )熊谷 貞俊(近畿 <1>)渡辺 義彦( 同 )岡田幹事長の会見要旨:「(16人の議員から)会派の離脱の届け出をきょういただきました。同じ民主党に属しながら会派を離脱するということは、これはできません。できないことはおわかりの上でやっておられることだと思いますが、それはありえないということであります。従って、わたしは会って、そういったことをお話ししたいと思いましたが、単に離脱届を置いていかれたということであります。こういう非常に重要な問題について、単に置いていくというのは理解に苦しむことでもありますが、今の規約上、そういうことは想定されていないということは申し上げておきたいと思います」「もちろん、従って、これは(衆議院)議長のところにも行かれたと聞いておりますが、当然、届け出はなされていないと。党にも、それから衆議院にも届け出はなされていないということであります。で、いろいろご意見おありだと思いますが、わたしは意見交換することにやぶさかではございません。ただ、それぞれ民主党公認で出て当選をされた議員のみなさんですから、やっぱり責任ある行動ということは求めたいというふうに思っております」「届け出が成り立たないのは議員ならわかっているわけであり、パフォーマンスといわれても仕方がない」
2011.02.17
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社民・福島氏「私は方便で罷免に?」鳩山前首相が、沖縄県の米軍普天間飛行場の「県外移設」を断念した理由として海兵隊の抑止力を挙げたのは「方便だった」と発言したと報じられ、波紋を広げている。インタビューしたのは共同通信と、琉球新報など地元紙、インタビューで鳩山氏は「辺野古しか残らなくなった時に理屈付けしなければならず『抑止力』という言葉を使った。方便と言われれば方便だった」と述べ、「後付け」の説明だったと明かした。自民党の町村元官房長官が鳩山前首相の発言を「これほど沖縄県民を愚弄(ぐろう)し、日本国民や米国をばかにした発言はない」と追及すると、菅首相は「在日米軍はある意味で公共財的な役割を果たしている」と釈明に追われた。鳩山氏の発言には、野党ばかりか政権内からも批判の声があがった。北沢防衛相は「なかなか理解できない。私の長い人生の中でも一、二を争う衝撃的なこと」と異例の表現で不快感を示し、藤井官房副長官も記者会見で「今は(鳩山氏は)無職の方」と切り捨てた。「方便」発言を受け、社民党の福島瑞穂党首は「方便で私は閣僚を首になったのか。本当にひどい」と語り、閣議決定の見直しを迫る考えを表明した。そもそも民主党のマニフェストそのものが方便ではないのか?選挙で票を集めたいがために、有権者の関心を引くことばかり書いても、いざ与党となって分かったことは、やはり裏付けがなく、実現のための方法は持ち合わせていなかった。鳩山前首相の発言も、野党党首時に政策を研究する時間があったのに怠ったまま首相になったから、結局は官僚に従うしかなかった。そもそも鳩山なんか首相の器じゃなかったという事だけは、この発言でも充分に証明されていますね!社民党の福島氏、方便で罷免とは...
2011.02.16
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11-14.レッド■原題:Red■製作年・国:2010年、アメリカ■上映時間:111分■字幕:菊地浩司■鑑賞日:2月14日、TOHOシネマズ六本木ヒルズ(六本木)■料金:1,000円スタッフ・キャスト(役名)□監督:ロベルト・シュヴェンケ□脚本:ジョン・ホーバー、エリック・ホーバー□編集:トム・ノーブル□音楽:クリストフ・ベック◆ブルース・ウィリス(フランク・モーゼス)◆モーガン・フリーマン(ジョー・マシスン)◆ジョン・マルコヴィッチ(マーヴィン・ボッグス)◆ヘレン・ミレン(ヴィクトリア)◆カール・アーバン(ウィリアム・クーパー)◆メアリー=ルイーズ・パーカー(サラ・ロス)◆ブライアン・コックス(イヴァン・シモノフ)◆レベッカ・ピジョン(シンシア・ウィルクス)◆ジュリアン・マクマホン(ロバート・スタントン米副大統領)◆アーネスト・ボーグナイン(ヘンリー)◆ジェームズ・レマー(ガブリエル・シンガー)◆リチャード・ドレイファス(アレクサンダー・ダニング)【この映画について】ブルース・ウィリスにモーガン・フリーマン、ジョン・マルコヴィッチら大物俳優たちが集結したスパイ・アクション・ムービー。今や規則正しい引退生活を送る元CIAのエージェントが、ある襲撃事件をきっかけにかつての仲間たちと伝説のチームを再結成する様子を生き生きと描く。メガホンを取るのは、『フライトプラン』のロベルト・シュヴェンケ。リタイアしたものの、かつてはすご腕のスパイだった彼らの華麗な技に見ほれる。(この項、シネマトゥデイより転載しました)【この映画について】(ネタバレあり)フランクは、かつて腕利きのCIAエージェントだったが、今は引退、田舎町で一人穏やかに暮らしている。そんな彼の唯一の楽しみは、役所に勤めるOLサラと電話でおしゃべりをすることだった。ある夜更け、フランクは家の中に3人の侵入者を察知。最新銃火器で武装したコマンドを一人ずつ倒した彼は、さらに家の外から容赦ない銃弾を浴びせかけてきた敵もあっさり葬り去り、サラの家へと車を走らせた。フランクは、自分はついさっき暗殺されかけ、政府監視下にあって電話も盗聴されていたので救いに来た、とサラに話すが彼女は信じない。だが二人が言い争う中、アパート前に新たな暗殺者たちが現れる。フランクはその目を逃れ、裏口から抜け出て嫌がるサラを車に押し込んだ。モーテルのベッドにサラを縛りつけて、フランクはかつての上司、ジョーが住む老人介護施設を訪れる。ジョーは80歳を過ぎ、末期の肝臓がんを患っていた。CIAの知人に裏から手を廻したジョーは、フランクの襲撃者たちの指紋から身元を調べさせ、同じグループがつい最近NYタイムズ紙の女性記者を密殺した疑いがあることを知る。一方、モーテルでは、若きCIAエージェントのクーパーが、上司ウィルクスの密命を受け、サラを連れ去ろうとしていた。ちょうど戻ってきたフランクは、サラを奪い返し、銃撃戦とカーチェイスを繰り広げた末、その場から脱出する。殺されたNYタイムズ記者の実家を訪ねた二人は、彼女が母親に宛てた一枚の絵はがきを見せられる。フランクはそこに記された暗号を解き、コロンビア大学の膨大な蔵書の中の一冊から一枚のメモを発見。それはフランク他9人の名が記された暗殺リストだった。二人はリストに名前があったフランクのかつての同僚かつ宿敵、マーヴィンを訪ね,リストの名前の謎を解くが……。そもそもリタイアした連中が何故暗殺リストに載っているのか?この辺からはCIAらしさを前面に出した陰謀を思わせる展開に。そこには現政権の副大統領が就任前にかつてCIAと関わった事件があり、それは闇に葬られていた筈なのに何故かNYタイムズに察知されたことが事の発端。フランクらかつての仲間達は、今ではリタイアして普通の市民生活?を送っているが、常に武器は携帯しておりフランクのように精鋭部隊に不意打ちを食らっても生き延びるだけのしぶとさは相変わらず。この映画の良さはかつての仲間と再開するという設定でロードムービー風の展開を終始見せている点。全米各地に散らばった仲間が一つにまとまる過程なので無理のない設定。更に、フランクがCIA本部に旧ソ連のスパイを通じて暗号を入手して潜入するシーンはユニークだ。そのCIA本部でクーパーとまるでプロレスのような格闘シーンは迫力満点だったのだが、振付士はプロレスラー出身なのかな?バックドロップや腕ひしぎ十字固めとか試合そのものでした。最初から最後まで、オールスター級の俳優陣の見事なアンサンブル演技が光っていた。登場シーンは僅かだったが、CIAの記録保管室に勤務するヘンリー役のアーネスト・ボーグナインは失礼ながらもう亡くなっていたと思ったら93歳で健在なのには恐れ入った。政界と癒着し懐を肥やす政商ダニング役のリチャード・ドレイファスなど、かつての主役級や現在でも主役を張れる俳優陣をこれだけ揃えたらギャラ大変だったでしょうね。この映画、シリーズ化しても面白いと思いますが、元々はコミックスだそうで。
2011.02.15
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日本勢、史上最多の4冠!第53回グラミー賞で、最多受賞に輝いたのは主要部門の最優秀楽曲賞、最優秀レコード賞を含む5部門を獲得したカントリー畑のレディ・アンテベラムだった。エミネムは最多10部門でノミネートされたものの、ラップ部門での2冠で終わった。レディ・アンテベラムの受賞は、シングル「Need You Now」での●最優秀レコード賞、●最優秀楽曲賞、●ベスト・カントリー・ソング、●ベスト・カントリー・パフォーマンス・バイ・ア・デュオ・オア・グループ、そしてアルバムにて●ベスト・カントリー・アルバムという5部門である。個人的にはポール・マッカートニーが「へルター・スケルター」で「最優秀ソロ・ロック・ヴォーカル賞」を受賞したことが嬉しい。ここ最近、毎年のようにノミネートされライヴ・パフォーマンスまで披露しながら受賞を逸していただけに、エリック・クラプトンやニール・ヤングやロバート・プラントらを押しのけての受賞は凄いの一言に尽きる。今年のグラミー賞は日本人が4部門で受賞するなど過去にない快挙を演じた。B’z松本孝弘が「Tak Matsumoto」名義で、ジャズ・フュージョン界の名プレイヤーでギターアイコンの、ラリー・カールトンと共演したアルバム「TAKE YOUR PICK」で最優秀インストゥルメンタル・ポップ・アルバムを受賞した。ラリー・カールトンはこの部門ではリー・リトナーと並んで知らない人は居ない位のカリスマ的人気を日本でも誇るギタリスト。私もラリーのアルバムはソロ名義と、「フォープレイ」名義でのアルバムも含めて多数所有しているが、受賞対象作は持っていない。洋楽一辺倒の私からすればB’z松本孝弘はどういう音を奏でているのか全く知りませんし、当然ながらアルバムも曲に関しても知識は無い。ラリーからの誘いがあって共演が実現したそうだが、ラリーの知名度と受賞歴が松本孝弘の受賞に繋がった要因でもあることは否定できないでしょう。他には、日本人ピアニストの内田光子が「内田光子/モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番・第24番」で、最優秀インストゥルメンタル・ソロリスト・パフォーマンス(ウィズ・オーケストラ)を受賞。さらに松山夕貴子が琴奏者として参加し、日本でレコーディングされた「ポール・ウィンター・コンソート」のアルバム「ミホ:ジャーニー・トゥー・ザ・マウンテン」が最優秀ニュー・エイジ・アルバム賞を受賞することになった。尚、この部門ではノミネートの常連である喜多郎はまたもや受賞を逸した。ジャズ・ピアニスト上原ひろみが参加したスタンリー・クラーク・バンドがアルバム「スタンリー・クラーク・バンドfeat.上原ひろみ」で『最優秀コンテンポラリー・ジャズ・アルバム』を受賞している。スタンリー・クラークはラリー・カールトン同様に、ジャズ・フュージョン界のNo.1ベーシストとして余りにも有名である。従来の日本人受賞者は坂本龍一を始め4人しかいなかったのに、今回だけで4冠達成とは驚いた。但し、クラシック部門の内田光子はソロ部門(オーケストラの一員として)での受賞だが、他の3人はグループのメンバーとしてや共演者としての受賞だった。出来れば単独で受賞出来れば文句なしだが、これをきっかけに知名度が上昇し何時の日か単独で受賞出来る日が来れば良いですね。
2011.02.14
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11-13.ザ・タウン■原題:The Town■製作年・国:2010年、アメリカ■上映時間:125分■字幕:松浦美奈■鑑賞日:2月13日、新宿ミラノ(歌舞伎町)■料金:1,800円スタッフ・キャスト(役名)□監督・脚本:ベン・アフレック□脚本:ピーター・クレイグ□撮影監督:ロバート・エルスウィット□衣装デザイン:スーザン・マシソン◆ベン・アフレック(ダグ)◆レベッカ・ホール(クレア)◆ジョン・ハム(FBI特別捜査官フローリー)◆ジェレミー・レナー(ジェム)◆ブレイク・ライヴリー(クリスタ)◆タイタス・ウェリヴァー(ディノ)◆ピート・ポスルスウェイト(ファーギー)◆クリス・クーパー(ビッグ・マック)【この映画について】ボストンの一角にある強盗犯罪多発地区を舞台に、彼の地をこよなく愛すベン・アフレックがメガホンをとった監督第二作である。初監督作『ゴーン・ベイビー・ゴーン』に続いてタッグを組むアーロン・ストッカードと共同脚本も手がけ、地元でのロケーションやエキストラ起用など徹底的にリアルな街を描くことで、緊張感みなぎるクライム・ドラマを完成させた。過去の失敗やしがらみに決別し、生き方を変えようとする主人公ダグをアフレック自身が、凶暴な親友ジェムを『ハート・ロッカー』のジェレミー・レナーが好演。花屋を隠れ蓑に“タウン”を仕切る黒幕ファーギー役の名優ピート・ポスルスウェイトにとってはこれが遺作となった。(この項、gooより転載しました)【この映画について】(ネタバレあり)広大なアメリカのどこよりも強盗が多発する街。それが、ボストンの北東部に位置するチャールズタウン。そこに暮らす者たちは、愛と憎しみを込めて、その街を“タウン”と呼んでいた。タグは、アイスホッケーのプロチームにドラフトされ地元のヒーローだったがチームメイトとトラブルを起こし解雇されてしまう。そんなダグは自分の父がそうであったように、強盗を親から子へと家業のように引き継がれてゆくこの街から抜け出そうとしていた。しかし、その思いとは裏腹に、今では強盗一味のリーダーに収まり、狭い街角で家族のように血と骨を分け合って育った3人の仲間たちと、ひとつの証拠も残さない完全犯罪に命を張っていた。その日も綿密な計画に従って銀行を襲撃。だが、逃走するまでの間、ダグの指示に従わなかった仲間が予定外の人質を取る。人質となった支店長のクレアがタウンの住民だと知ったダグは、何を見たのかを確認するため、コインラウンドリーで初対面を装い、正体を隠して彼女に近づく。決して交わるはずのなかった2人の出会いは、やがてタウンの人々の運命をも変えてゆく。激しい恋に落ちたクレアとの新しい人生を願うダグ。だが、FBI捜査官フローリーは、聞き込みから一人の男を割り出し、そこから一味を特定することに成功し尾行を始める。一方、タウンを出ていこうとするダグを許さない仲間のジェムと黒幕で一味の司令官的存在で、ダグの父とも面識がある花屋のファーギー。そして、クレアに忍び寄る裏社会の掟。仲間を裏切るか、愛という名の希望を失うのか……。ダグはファーギーと「最後の仕事」と割り切って、地元大リーグのRソックスの本拠地球場であるフェンウェイ・パークの多大な売店収入を奪う目的で、看板カードのヤンキース戦に警察官を装って襲撃するという最も危険な最後の仕事へと向かう。ここで、当然ながら情報を察知していたFBIと銃撃戦になり、仲間を次々と失うダグ。ジェムと共に、制服姿で警察の包囲網の中を逃走を図るがジェムは銃撃戦の末に射殺される。ダグも制服を脱ぎ棄て必死の逃走を図るが、警察はダグがクレアと連絡を取るとみてクレアの身柄を拘束しおびき出そうと試みるが、慎重なダグはクレアの誘惑には乗らなかった。最後は、列車でダグだけが逃走に成功し、黒幕のファーギーとその助手もダグは射殺しチャールズタウンと決別する。ダグはクレアと二人でやり直したかったのだが、ダグは一人での逃走を決意し、クレアにはダグから密かにあるものが二人の思い出の場所に隠されていた。それを偶然、発見したクレアだったが...。ベン・アフレックが監督と脚本を兼ねて自らも主役を演じた。舞台がボストンでロケも実際にボストンで行われ、ラストのフェンウェイ・パークでのシーンも実際に現場で撮影を行ったそうだ。銀行強盗が親子間で引き継がれる家業という設定だったが、ダグ自身も父のそうした家業を継がずにプロスポーツ選手として名を上げるはずだったのに失敗。結局は、仲間との繋がりを断つことは難しく、ジェムは強盗稼業から足を洗おうとするダグを「過去の出来事」をネタに引き留める。そんな仲間を裏切る訳には行かず、ダグはクレアとの交際を通じて街を出て足を洗う覚悟を決める。それを告げに黒幕のファーギーに相談するが彼は良い返事をしない。そのファーギーを演じたピート・ポスルスウェイトは英国出身の名脇役で、最近では「インセプション」にも出演していた。独特の味のある演技で個人的にも好きな脇役だったのだが、最近、亡くなってしまいこれが遺作になってしまった。残念である。ラストは主役であるベン・アフレックだけが生き残り「普通に逃亡に成功」したのは、まあ、流れとしては違和感は特になかった。そして、ラストシーン...あれは泣かせるね。
2011.02.13
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ムバラク政権が遂に崩壊エジプトのスレイマン副大統領は、国営テレビで声明を発表し、ホスニ・ムバラク大統領が大統領職を辞任し、全権限を軍に移譲したと明らかにした。これに先立ち、ムバラク氏は、家族とともに首都カイロの大統領宮殿を離れ、同国東部の紅海のリゾート地シャルムエルシェイクに移った。ムバラク氏は10日深夜に国営テレビで演説し、即時辞任を拒否する考えを示していたが、これに反発して激化した反政府デモの圧力に抗しきれず、30年に及んだ長期強権体制はアルジェリアのベンアリ政権に続いて崩壊した。タハリール広場を埋め尽くした市民は、大統領辞任の知らせを聞くと同時に、歓喜で沸き返り、18日間の戦いをかみしめるように、喜びに浸っていた。市民は、「国民はムバラクをクビにしたぞ!」、「ムバラク去って、エジプトは自由になった」などと話した。オバマ米大統領は11日、エジプトのムバラク大統領の辞任を受けてホワイトハウスで声明を読み上げ、「エジプト国民は声を上げ、それは聞き届けられた。エジプトは、2度と同じにはならない」と述べ、平和的なデモを続けてきたエジプト国民を称賛した。昨年末の時点で誰がこのような事態を想像しただろうか?そもそもはアルジェリアのベンアリ政権が民衆のデモで大統領が辞任に追い込まれサウジアラビアへ脱出したことがきっかけになった。この事態を知ったエジプト国民を始めとして、ヨルダンやイエメンにまで飛び火し、アラブ世界の独裁長期政権はアルジェリアに続いてエジプトでも崩壊した。また、前述のイエメンでも現大統領が次期大統領選への出馬を断念する声明を発表したが、未だに国は騒乱状態が続いているとのことだ。アルジェリアもエジプトも、どちらも若い世代が蜂起して政権を追い込んだように、その原動力はやはりネットだった。ネットで社会に不満を持つ若い世代の声があっと言う間に国内に広がり、デモを組織し政権崩壊へと追い込んだ。ただし、現政権を打倒したまでは筋書き通りだが、野党側にカリスマ的指導者は見当たらないのはアルジェリアもエジプトも共通している。更に、独裁者を追い出しても次の政権運営プランは無く、結局は軍による一時的な統治を許すことになる。エジプトの背後にあるアメリカのオバマ政権は、表向きは民衆の力による政権交代を評価しているが、ムバラク政権崩壊後に原理主義政党である「ムスリム同胞団」が台頭するとの懸念もあり、ムバラク政権の崩壊は痛しかゆしだ。そして、このアラブ2国での政権崩壊を警戒しているのがアジアの中国と北朝鮮だ。両国では厳しい言論統制で、エジプトの件は殆ど報道されていないそうだ。アラブ世界とは政権の運営スタイルが異なるものの、特に、中国はウイグル族などイスラム教徒の少数民族を国内に抱えているだけに気になることでしょうね。
2011.02.12
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井岡、7戦目初挑戦で世界王者にプロボクシング・WBC世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦は神戸で行われ、元世界2階級王者、井岡弘樹氏のおいで挑戦者の井岡一翔(井岡ジム)が、王者のオーレドン・シッサマーチャイ(タイ)に5回1分7秒、TKO勝ちし、国内最短となる7戦目での王座奪取に成功した。1回はお互い相手との距離を測り手数が少なかったが、相手に主導権を与えず攻め続けた2回には左フックでダウンさせ、5回にはロープ際でがら空きになっていたボディに、左ボディーブローを炸裂させレフェリーストップによるTKOで仕留めた。井岡は2階級制覇を成し遂げた偉大なおじさんの背中を追ってボクサーとして、そのおじが戴冠した同じクラスで世界初挑戦で王者に輝いた。本来は一つ上の階級で戦う予定だったが、対戦相手が決まらず、9キロにも及ぶ減量に耐えて国内最速の7戦目で掴んだチャンスを一発でものにした。試合後のTVインタビューでは、4階級制覇を会場に詰めかけたファンの前で宣言した。減量が苦しいのは、今回の対戦相手の前王者となったオーレドンも同様であるが、若さに勝る井岡にオーレドンはプロ初黒星を喫してしまった。井岡一翔の話:「このベルトはお世話になった人に巻かせてもらったもの。7戦目と8戦目とでは全然違う。記録を更新できてよかった。しっかり足を使ってアウトボクシングをしようと思った。作戦通り。」オーレドンの話:「負けた時は何も考えられなかった。(2回目のダウン)は内臓に当たった感じで息ができなかった。ボディーブローを食って負けたのは悔しい。井岡は足腰が強い選手だと思った。」
2011.02.11
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11-12.ウォール・ストリート■原題:Wall Street,Money Never Sleeps■製作年・国:2010年、アメリカ■上映時間:133分■字幕:戸田奈津子■鑑賞日:2月5日、TOHOシネマズ・六本木ヒルズ(六本木)■料金:1,800円スタッフ・キャスト(役名)□監督:オリヴァー・ストーン□脚本:アラン・ローブ、スティーヴン・シフ□撮影監督:ロドリゴ・プリート□衣装デザイン:エレン・マイロニック□音楽:クレイグ・アームストロング◆マイケル・ダグラス(ゴードン・ゲッコー)◆シャイア・ラブーフ(ジェイコブ・ムーア)◆ジョシュ・ブローリン(ブレトン・ジェームズ)◆キャリー・マリガン(ウィニー・ゲッコー)◆イーライ・ウォラック(ジュリー・スタインハルト)◆スーザン・サランドン(シルヴィア・ムーア)◆フランク・ランジェラ(ルイス・ゼイベル)◆オースティン・ペンドルトン(マスターズ博士)◆ジョン・ベッドフォード・ロイド(財務長官)◆ヴァネッサ・フェルリト(オードリー)◆ジョン・バッファロー・メイヤー(ロビー)◆ジェイソン・クラーク(ニューヨーク連邦準備銀行議長)【この映画について】『プラトーン』『7月4日に生まれて』で2度のアカデミー賞に輝くオリバー・ストーン監督が、87年に発表した『ウォール街』の続編としてメガホンをとった本作。23年ぶりにゴードン・ゲッコーというカリスマ的キャラが復活、演じるのはもちろんマイケル・ダグラスだ。若手注目株のシャイア・ラブーフが若く有能なトレーダーを演じ、息詰まる駆け引きをスリリングに描き出している。社会の裏側と人間の深層心理をあぶり出す演出は、オリヴァー・ストーンの真骨頂。人間の強欲が招いた最悪の金融パニックによって、価値観が問い直される今の現代性に鋭く迫っていて見応え充分だ。思いがけない俳優のワンシーンのゲスト出演にも注目。出演者は「トランスフォーマー リベンジ」のシャイア・ラブーフ、「ブッシュ」のジョシュ・ブローリン、「17歳の肖像」のキャリー・マリガンなど。(この項、gooより転載しました)【この映画について】(ネタバレあり)ウォール街の若き金融マン、ジェイコブ・ムーアは社長のルイスから突如、呼び出されて大金とも言える退職金の小切手を渡され辞めるように申し渡され戸惑う。そしてその直後、会社が突然破綻した。心の師である経営者ルイスはNYの地下鉄のホームで投身自殺、ジェイコブ自身も資産を失ってしまう。それが金融業界の黒幕ブレトンの陰謀だと知ったジェイコブは復讐を誓い、刑務所を出た元大物投資家ゴードン・ゲッコーに助言を求める。しかしゲッコーはジェイコブの最愛の恋人ウィニーの父親でもあった。ゲッコーは絶縁状態のウィニーとの仲を取り持つことを条件にジェイコブと手を組むことに同意する。本能の赴くままに“欲望”を追及し、卓越した頭脳とあらゆる手段で虎視眈々と復活を目論むゲッコー。そんなひと筋縄ではいかないゲッコーとの駆け引きによって、愛の強さを試されるジェイコブとウィニー。そして。ジェイコブはルイスが投身自殺する原因を作ったブレトンへの復讐を心に誓うのだが、逆にブレトンはジェイコブを気に入り、自分の会社に勤めないかと勧誘し敵の懐にジェイコブは入ることに。ブレトンの信頼を得る一方で、ジェイコブには前の会社時代から熱心に関わっていた先端の環境事業への投資が資金不足で行き詰まっていた。そこで狙われたのがゲッコーがウィニー名義でスイス銀行に預けていた1億ドルもの資産。ここからストーリーはドンドン進んでいく。すっかり自信を取り戻したゲッコーは、ジェイコブの考えを見透かしたかのように、次々に行動をエスカレートさせていく。そして、一旦はウィニーと破綻したジェイコブだったが、行方知れずとなったゲッコーをイギリスまで飛んで探し当て、彼は、ゲッコーに対して切り札を持っていた。金、カネ、金で金が全てと言わんばかりのゲッコーだったが、やはり唯一の肉親であるウィニーに子供が出来たと知ると、流石に情が動いた。金が全てを優先させる存在だったが、やはり金だけでは買えないものもあることを身を持って知ったラストシーン。それこそがストーン監督の意図だった?それとジェイコブが尊敬していたルイスの存在。ルイスが自殺するきっかけとなったブレトンへの復讐も彼は成功させる。そして、一度は破局したウィニーとの関係も修復して終わる。シャイア・ラブーフの若さあふれる演技よりも、やはり貫録十分のマイケル・ダグラスの存在感は流石である。更に、脇を固めるルイス役のフランク・ランジェラは最近話題作への出演が続いている。スーザン・サランドン、ジョシュ・ブローリン、それと金融界の長老を演じるイーライ・ウォラックは何と95歳だが、台詞には力強さが残っている。こうしたヴェテラン俳優陣に囲まれて、キャリー・マリガンやシャイア・ラブーフも光ることが出来る。絶妙な配役とそれを演出するストーン監督に脱帽!!
2011.02.10
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相撲協会、苦渋の決断!大相撲の八百長問題に揺れる日本相撲協会は両国国技館で臨時理事会を開き、大阪府立体育会館で3月13日に初日を迎える予定だった春場所の開催中止を決めた。大相撲の本場所が中止となるのは、1946年に国技館の修復のために中止となった時以来、65年ぶり2回目となり、不祥事による中止は史上初めてのケースとなる。昨年7月には、野球賭博で十両以上に10人の謹慎休場者を出しながらもNHKのTV中継も無いながらも名古屋場所を開催した。疑惑を調べる特別調査委員会は、疑惑を持たれている(と言うか実行犯!!)14人については再度の面接や携帯電話のメールの解析を進める一方、7日には新たに全関取の面接調査を開始するが、実態解明は長期化する見通しを示している。関与を認めた3人以外は、「予想通り」八百長を否定しており調査委員会が新事実を突き止めるとは思えないので、調査は難航が予想される。現役力士からすれば、協会幹部や親方衆が現役時代に八百長をしていたことは熟知しており、ここで告白して解雇されては不利益をこうむるだけであり、親方衆が過去を告白しない限り現役力士が告白するとは到底思えません。放駒理事長や芝田山親方や貴乃花親方は、現役時代には「ガチンコ」力士として知られていたが、国民栄誉賞受賞の九重親方にも過去に疑惑が指摘されており、理事達も対応に苦慮しそうだ。対象者(14人)の中には調査に対して非協力的な者もおり、「妻が踏んで壊したという力士もいる」(山本浩委員)。これは、八百長を認めれば、厳しい処分が適用されるとみられるからだ。そもそも調査委員会のアンケートでは、誰もが関与を否定するのは目に見えている。協会は過去にも八百長問題が指摘された際にも、臭いものにはふたをする対応で乗り切っていたが、今回だけは、そのような対応では世間が許さない雰囲気になってきた。年一回の地方場所開催を楽しみにしている地元ファンも多い筈だが、現状では大阪場所開催中止は当然であり、一部で模索されていた両国での無観客開催も断念したようだ。既に八百長問題は国会の委員会でも取り上げられており、所管の高木文科相も国会での答弁で厳しい対応を取るように話しており、場合によっては放駒理事長の委員会招致も現実味を帯びてきそうだ。【日本相撲協会・放駒理事長の記者会見での主なやり取り】(読売新聞より転載しました) ――協会として、故意による無気力相撲があったと判断したか? そういうことも若干聞いているので、そういう判断だ。 ――疑惑が持たれている14人の力士以外に、対象が広がる可能性は? 今のところ、新しい人はまだ出てきていないということだ。 ――関与を認めた3人の力士について、理事会独自に処分を下す考えはないか? 今、即処分することは考えていない。全容が見えてくるまでは処分は保留ということにしておく。 ――除名処分もあり得るか? 厳しい処分になると思うが、除名かどうかについては答えることができない。 ――理事長以下、理事や役員の責任の取り方は? 今のところ考えていない。責任があることは自覚しているが、今は問題解決に向けて力を注ぐだけだ。 ――理事長は、過去には八百長はないと言っていたが、本当になかったか?_ 過去にいろんなうわさはあり、裁判沙汰になったこともある。しかし、判決も出ているので、私はなかったと理解している。 ――本場所はいつまで見合わせるか? 調査が終わり、きちんと処分ができるまでは本場所は厳しいと思っている。それをきちんとしないと、ファンや国民の皆様から理解を得られないだろうと考えている。 ――文科省とはどういうやりとりがあって中止となったのか? 文科省も今回の問題をゆゆしき問題として関心を寄せていた。公益法人認定の問題などもあるが、「そんな問題よりも、まず解明してください」と指導を受けている。我々はまず、この問題を解決するということに傾注している。 ――本場所がないとなると、力士への手当は? 場所がないから飯が食べられなくなるというのもおかしな話。まだそこまでは検討していないが、そういう心配も当然。理事会で前向きに議論したい。
2011.02.06
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11-11.グリーン・ホーネット 3D■原題:The Green Hornet In 3D■製作年・国:2011年、アメリカ■上映時間:119分■字幕:松崎広幸■鑑賞日:2月1日、TOHOシネマズ・六本木ヒルズ(六本木)■料金:1,400円スタッフ・キャスト(役名)□監督:ミシェル・ゴンドリー□脚本・製作総指揮:セス・ローゲン、エヴァン・ゴールドバーグ□撮影監督:ジョン・シュワルツマン□編集:マイケル・トロニック□音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード◆セス・ローゲン(ブリット・リード/グリーン・ホーネット)◆ジェイ・チョウ(カトー)※劇中では「ケイトー」と発音◆キャメロン・ディアス(レノア)◆クリストフ・ヴァルツ(チュドノフスキー)◆エドワード・ジェームズ・オルモス(アックスフォード)◆デヴィッド・ハーパー(スカンロン)◆トム・ウィルキンソン(ジェームズ・リード)【この映画について】往年の全米大ヒットTVドラマシリーズを、『エターナル・サンシャイン』『僕らのミライへ逆回転』など、唯一無二の世界観で常にファンを魅了し続けるミシェル・ゴンドリー監督が3D映画化。主演のブリッド・リードを、『スーパーバッド 童貞ウォーズ』『40歳の童貞男』など、アメリカで国民的人気を誇るコメディアン、セス・ローゲンが務める。主演のみならずプロデューサー、脚本も兼ね、才気あふれるクリエイターぶりをいかんなく発揮しているのも、ファンには嬉しいところ。かつてTVシリーズでブルース・リーが演じた相棒カトーには、台湾出身の俳優ジェイ・チョウ。そして、秘書ケイス役としてキャメロン・ディアスが華を添える。(この項、gooより転載しました)【この映画について】(ネタバレあり)ブリット・リードはロサンゼルスの大新聞社「デイリー・センチネル」の御曹司。幼くして母を亡くし、新聞社の創業者である父には親としての愛情を受けられないまま厳格に育てられた反動から、絵に描いたような放蕩息子に成長。金持ちでプレイボーイ、人から指図されることを嫌う、自由奔放な青年だった。だがある日、彼の父ジェームズ・リードが蜂に刺されたことが元でこの世を去ったことを専用車内でニュースをみて知り、ブリットは突然、社長の座に就く。そして出会ったのが、完璧な仕事ぶりを見せる父の運転手カトー。カトーは父の急死に伴い一度は会社を去ったが、ブリットの希望により直ちに復帰し、カトーはブリットに、ジェームズが他人には見せない、もう一つの顔を持っていたことを告げる。ブリットとカトーは偶然芽生えた使用人と雇い主という関係を超え、自分の人生で人の為に役に立つことをやり遂げようとし、正義に目覚め、ロスの街の悪党を一掃する決心を固める。単なる運転手だけでなく、天才発明家としての顔も持つカトーは、どんな武器もどんな攻撃も通用しないハイテク装置満載の自動車“ブラック・ビューティー”を完成させる。全身をグリーンのスーツとマスクに包んだブリットとカトーは、自分たちを“グリーン・ホーネット”と命名。そしてブリットは、悪党に近づくには悪党を装う方が有利と考え、自社の発行部数の落ち込みを救う目的もあって、新聞記事でグリーン・ホーネットを新たな悪党と書き立てながら、悪党たちを倒してゆくことになる。そこには、ブリットの美人で有能な秘書レノア・ケースの協力もあった。そんなとき、父の急死に暗黒街の王ベンジャミン・チュドノフスキーが絡んでいることを知ったブリットとカトーは、警察、検察、新聞社、暗黒街すべてを欺く決戦に立ち上がる……。ずっこけコンビの二人がカトーの最新機器?を駆使しての活躍でグリーン・ホーネットの名前はロスに知れ渡り、センチネル社が取り上げた記事も好調で発行部数も増えてきた。最後は、チュドノフスキーとの対決になり、お互いのメンツをかけた戦いは本社ビルが破壊寸前の被害を受けながらも退治するのだった。グリーン・ホーネットを私はTVシリーズとして観ており、カトーはまだ無名時代のブルース・リーが演じていたのだが、カトーは日本人を想定しているのに日本人ではないブルース・リーが配役されていた。今回の映画化は3D上映で、監督も個性的な映像作りに定評があるミシェル・ゴンドリーだっただけにそちらの方での期待感は大きかったのだが、3Dにした意味合いは殆ど感じず。所々、遊び心のある映像があるが3D化公開した意味は理解出来ず。ストーリーとしては主役のブリットを演じるセス・ローゲンのコミカルな演技と対照的にアジア人の特徴である小柄で武道に優れていて無表情なジェイ・チョウも良かった。キャメロン・ディアスは脇役的な役回りだったが、もし、続編化されれば彼女の存在が前面に出てくるような気もする。最後に、アカデミー賞を「イングロリアス・バスターズ」で受賞した直後のクリストフ・ヴァルツが東欧出身の悪役として、訛りの強い英語を強調する役柄で出演。ここでも存在感を発揮していたので、今後、ハリウッド映画への出演は増えそうだ。
2011.02.04
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懲りない相撲協会、消滅危機!大相撲に八百長疑惑が発覚した。昨年の野球賭博事件に絡み警視庁が家宅捜索で押収した現役十両力士と親方の携帯電話に、八百長の取引とみられるメールの記録が残っていたことが判明。【疑惑を持たれた13人】谷川親方(37)(元小結・海鵬、八角部屋)竹縄親方(35)(元幕内・春日錦、春日山親方)千代白鵬(27)(十両、九重部屋)霜鳳(32)(前頭、時津風部屋)翔天狼(29)(前頭、藤島部屋)光龍(26)(前頭、花籠部屋)豊桜(36)(前頭、陸奥部屋)旭南海(33)(十両、大島部屋)若天狼(33)(十両、間垣部屋)清瀬海(26)(十両、北の湖部屋)白乃波(29)(幕下、尾上部屋)山本山(26)(幕下、尾上部屋)※元前頭恵那司(31)(三段目、入間川部屋) 携帯電話は竹縄親方(元幕内春日錦)と現役十両の千代白鵬のもので、メールは2人が昨年3~6月、十両の清瀬海、三段目の恵那司力士との間で送受信した46通。発覚した13人の中には引退して親方を襲名した元関取も含まれている。13人の顔触れからは、主に十両の力士が関わっていたのだが、中でも千代白鵬は野球賭博やその前の薬物調査でも名前が取りざたされていた関取だ。今回のメールで分かったことだが、本場所の二日目に早くも注射相撲をしているようでは話にならない。熱心に応援しているファンや、TV中継を楽しみにしているお年寄りへの裏切り行為に等しい。竹縄親方が昨年3月17日、恵那司に送ったメールには「俺は誰に借りているかな? 貸しは光龍と山本山だけだよね」との記述があったほか、4月16日には清瀬海に「後20で利権を譲りますがどうですか?」と送信。5月23日には清瀬海が竹縄親方に「来場所のことなんですがもらえるならくれませんか? ダメなら20万は返してもらいたいです」と送っていた。今回、八百長が発覚したきっかけは、野球賭博問題である。警視庁が押収した携帯電話のメールを再現したところ、八百長を匂わすメールが続々と出てきたそうだ。相撲協会は以前にも八百長騒動があった際に、裁判で「証拠不十分」で勝訴していたが、決して「八百長が否定」された訳では無く、ただ単に八百長を特定する決定的証拠が無かっただけで、今回は「メール」という証拠が発見されたことで、言い逃れは難しい。それでも当人たちは否定を繰り返すだろうが、相撲協会の対応が注目を浴びそうだ。八百長に関しては、以前から繰り返し週刊誌などで報じられてきたので「またか」という感じだ。公益法人の資格はく奪だけではなく、今後の展開次第では「協会消滅」までにも発展しかねない。折角、TV中継が復活した矢先の不祥事で、NHKはどう対応するのか。そのNHKは会長選出を巡ってゴタゴタがあり、新会長を選出した直後の八百長騒動で、どのような対応を検討するのか?相撲協会とNHKはお互い持ちつ持たれつ?の関係で、現場の中継アナウンサーだって薄々八百長を知っていたはずだ。そういう意味では八百長相撲を全国中継していたNHKにも責任の一端はあると言える。
2011.02.03
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11-10.ソーシャル・ネットワーク■原題:The Social Network■製作年・国:2010年、アメリカ■上映時間:120分■字幕:松浦美奈■鑑賞日:2月1日、TOHOシネマズ・六本木ヒルズ(六本木)■料金:1,000円スタッフ・キャスト(役名)□監督:デヴィッド・フィンチャー□脚本:アーロン・ソーキン□原作:ベン・メズリック□編集:アンガス・ウォール、カーク・バクスター□音楽:トレント・レズナー、アッティカス・ロス◆ジェシー・アイゼンバーグ(マーク・ザッカーバーグ)◆アンドリュー・ガーフィールド(エドゥアルド・サヴェリン)◆ジャスティン・ティンバーレイク(ショーン・パーカー)◆アーミー・ハマー(キャメロン&タイラー・ウィンクルヴォス)◆マックス・ミンゲラ(ディビヤ・ナレンドラ)◆ジョシュ・ペンス(タイラー・ウィンクルヴォス)◆ブレンダ・ソング(クリスティ)◆ラシダ・ジョーンズ(マリリン・デルピー)◆ジョン・ゲッツ(サイ)◆デヴィッド・セルビー(ゲイジ)◆デニース・グレイソン(グレッチェン)◆ダグラス・アーバンスキー(ラリー・サマーズ)◆ルーニー・マーラ(エリカ)【この映画について】フェイスブックの創業者、マーク・ザッカーバーグがフェイスブックを作りだす過程を描く。プログラマやハッカーとして天才的な能力を持つマークが、凡人離れした情熱を傾けてサイトを作っていく様子を、ジェシー・アイゼンバーグは独特のマシンガントークや不審な挙動などで、見事に表現している。フェイスブックの共同創始者でもあり、マークの友人として、フェイスブックを愛していたはずが、最終的にマークを訴えるエドゥアルドを演じたアンドリュー・ガーフィールドの抑えた演技も素晴らしい。監督は「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」のデヴィッド・フィンチャー。出演は「ゾンビランド」のジェシー・アイゼンバーグ、「Dr.パルナサスの鏡」のアンドリュー・ガーフィールド、「ブラック・スネーク・モーン」のジャスティン・ティンバーレイク、「エルム街の悪夢」のルーニー・マーラなど。尚、この作品はアカデミー賞の「脚色賞」「編集賞」「作曲賞」の3部門で受賞した。(この項、gooより転載しました)【この映画について】(ネタバレあり)2003年。ハーバード大学2年生のマーク・ザッカーバーグは、高校時代から腕利きのハッカーだったが、人付き合いに関してはおくてで、今もガールフレンドのエリカをバーで飲んでいたところ、ふとしたことで相手を怒らせ別れてきたところだ。寮の自室に戻り、やけでビールを飲みブログに彼女の悪口を書いていたが、やがてハーバード中の寮の名簿をハッキング、女子学生たちの写真を並べてランク付けするサイト作りに没頭していた。このサイト“フェイスマッシュ”はたった2時間で22,000アクセスに達し、マークの名前はハーバード中に知れ渡る。これが利用者全世界5億人以上のSNS“フェイスブック”の始まりであった……。2004年。資産家の家に育ち、次期オリンピックにも出場が期待されるボート部のトップ、双子のウィンクルヴォス兄弟は憤慨していた。自分たちが企画した学内男女のインターネット上の出会いの場“ハーバードコネクション” 立ち上げのためマークに協力を要請していた。しかし、彼は、兄弟からの再三のメールにも返事は殆どよこさず曖昧な態度を取り続け、やがて、彼は兄弟のアイデアから発展させた“フェイスブック”を立ち上げてしまったのだ。彼らは、早速、父の知名度と財力を背景に学長に面会を申し込み、被害を訴えるが敢え無く却下されてしまう。それでも諦めきらない兄弟は、自分の父親の会社の弁護士を介し知的財産の盗用だ、として停止警告を送る……。一方、“フェイスブック”の共同創業者&CFO、エドゥアルド・サベリンとマークはNYへ広告スポンサー候補との会合に出かけ、19歳で“ナップスター”を作ったショーン・パーカーに出会う。ショーンとの出会いがマークのそれからの進路に大きな影響を与えた。ショーンは“フェイスブック”が目標にすべき評価額は10億ドルだとアドバイス、そこまで成長させるためカリフォルニアに来るように持ちかける。マークはスタッフを増やしサーバーを増設、ショーンは次々に投資家とのミーティングを設定するが、それに怒ったエドゥアルドは会社の口座を凍結する……。やがてウィンクルヴォス兄弟はアイデアを盗用されたと言い、エドゥアルドは創業者としての権利を主張、マークを告訴した……。エドゥアルドはアイデアは無いが、金の無いマークの構想を実現するために金策に奔走するのだが、元々二人の感性は全く違う事から、やがて組織を立ち上げ会社が急成長を遂げる過程でエドゥアルドはマークが自分から離反するのを恐れていた。マークはエドゥアルド無しでもやっていけるが、エドゥアルドは会社が大きくなることが自分の利益になると信じていただけに、NYに営業で留守にしていた間にマークが次々と側近を雇い入れて行くことに不快感を示す。結局、マークはエドゥアルドを会社を立ち上げるまでの財布代わりとして利用し、ウィンクルヴォス兄弟のアイデアを盗用し、そこに自らのハッカーとして飛び抜けた能力を加えて、フェイスブックを立ち上げた。こうして最年少の富豪とまで称されるようになったマークだが、彼が突っ走った原動力は、意外にも冒頭で自分を振ったエリカへの未練や悔しさだったような気がする。現に、彼がフェイスブックを立ち上げてからも、馴染みの店で大勢の中で楽しむ彼女に会いに行くシーンがそれを物語っているようである。マークを演じるジェシー・アイゼンバーグの機関銃トーク、如何にもお宅っぽい服装はホリエモンもこんな感じだったのかな?って想像させられた。最後に余談だが、エンドロールではザ・ビートルズの「Baby You're Richman」が挿入歌として流れていた。彼らのオリジナル曲が映画に使用されるのは「ノルウェーの森」などであるが珍しい。そしてこの曲は彼らが1967年にTV用映画「マジカル・ミステリー・ツアー」で使用されているのだが、タイトルにあるように「お前は今では金持ちだ!」と言う意味でまさにこの映画にピッタリ。更に、この曲はザ・ビートルズのマネージャーだったユダヤ系英国人のブライアン・エプスタインを皮肉っているとも言われている。マーク・ザッカーバーグはユダヤ系米国人であるのだが...。
2011.02.02
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11-9.完全なる報復■原題:Law Abiding Citizen■製作年・国:2009年、アメリカ■上映時間:108分■字幕:松浦美奈■鑑賞日:1月29日、TOHOシネマズ・みゆき座(日比谷)■料金:1,600円スタッフ・キャスト(役名)□監督:F・ゲイリー・グレイ□脚本:カ-ト・ウィマー□編集:タリク・アンウォー□音楽:ブライアン・タイラー◆ジェラルド・バトラー(クライド・シェルトン)◆ジェイミー・フォックス(ニック・ライス)◆コルム・ミーニイ(ダニガン捜査官)◆マイケル・アービー(ガーザ捜査官)◆ブルース・マッギル(ジョナス・カントレル)◆レスリー・ビブ(サラ・ローウェル)◆グレゴリー・イッツェン(ウォーデン・アイガー)◆レジーナ・ホール(ケリー・ライス)◆ヴィオラ・デイヴィス(フィラデルフィア市長)【この映画について】かつて独立宣言が採択され、合衆国誕生の地と呼ばれる都市フィラデルフィアを舞台に、復讐のために法を破る男と検事として法を守る男、この互いが持つ“正義”のぶつかり合いを先の読めないストーリー展開と圧倒的な緊迫感で描く。監督は『交渉人』のF・ゲイリー・グレイ。脚本は『ソルト』を手掛けたカート・ウィマー。司法にも裏切られて復讐に燃える男・クライドを、『オペラ座の怪人』『300<スリーハンドレッド>』のジェラルド・バトラーが演じる。また『Ray/レイ』でアカデミー賞主演男優賞を受賞したジェイミー・フォックスが、上昇志向の強い検事・ニックを演じる。(この項、gooより転載しました)【この映画について】(ネタバレあり)かつて独立宣言が採択され、合衆国誕生の地と呼ばれる北米の都市フィラデルフィア。幸せな毎日を過ごしていたクライドの眼前で妻子が無残な手口で殺された。犯人は逮捕されるが、上昇志向が強く、有罪率のアップを狙う担当検事ニックの独断によって司法取引が行われ、クライドは司法取引を行わないように懇願するがニックは聞き入れずに、主犯格の犯人は極刑を免れ共犯者が極刑となる。10年後。共犯者エイムスの死刑執行を見届けるためにニックは刑務所に赴く。しかし、そこでは前代未聞の事件が発生する。何と、本来は無痛の薬物を注入するはずのエイムスが、拘束された体をのたうち回らせ断末魔の叫びを放って絶命した。本来の罪から逃れ、短い刑期を終えていた犯人ダービーが今度は何者かに惨殺される。クライドは自分が殺したことをあっさりと認め、家族を貶めた司法制度の不備と整備を訴える。そしてそれが出来なければ、裁判に関わった全ての人間の命はないと殺害を予告するのだった。クライドは収監されるが、ニックの取り調べに対して、ニックがかつてクライドの家族殺害犯に対してしたように「司法取引」を求める。曰く、供述してもらいたければ要求を呑めと強要し、あらゆる理不尽な要求を突き付け、遂に、独房へと収容されるが、これこそがクライドの狙いだったとは最後に判明する。妻子を殺した犯人の弁護士、裁判を担当した判事が次々に暗殺され始めた。ニックは、死にゆく仲間のためにも懸命に食い止めようとするが、共謀者の有無、独房からの凶行の謎さえ解けないでいた。その間にもクライドの正義の名の下に行われる復讐は続くが、クライドは刑務所にいるはずなのに、何故か人が死んでいく。共犯者が外部にいるのか?ニックにはどうしてもその謎が解けなかった。そもそもクライドは暗殺にプロ中のプロだった訳で、刑務所にいながら暗殺をするのも朝飯前?と思いきや、彼が10年間の間に不自然に廃屋などを買いあさっていた事実が発覚し、ニックはそれをしらみつぶしにしていき、遂に、刑務所のすぐ傍の倉庫にヒントを発見。そこにこの映画のオチがあるのだが、このオチ「アルカトラズからの脱出」の逆バージョン?とも言える。アルカトラズは島から脱出するために独房から工夫を凝らすのだが、こちらはその逆と言えば良いだろうか?ニックがそのカラクリに気が付いたのは余りにも遅すぎた。女性市長からも檄を飛ばされ警察の威信が懸っていたのだが、何とかクライドの悪事を最後は断ち切ることに成功した。この作品はジェイミー・フォックスとジェラルド・バトラーの絡みがウリなのだが、再三に渡って「司法取引」が話題に出てくる。日本では馴染みのない制度だが、この制度の良し悪しはさておき、クライドは司法取引によって犯人の一人が重罪を免れたことから、今度は自分がその制度を逆利用する形で、報復をするというのが全体の流れ。犯人二人の暗殺は見事だったが、刑務所に入ってからの暗殺も市に恐怖感を与えるには十分だったが、オチを知ってしまうと「何~んだ、そういう事か」って思ってしまうけど、二人の対決と黒人であるニックが検察官としてトップを目指すには、有罪率を限りなく100%にすることが大事と言わんばかりに司法取引を行う。アメリカの司法制度の矛盾と、黒人が出世する苦労、家族愛の強さ、家族を失った男の執念深さ、黒人女性市長が見せる威厳などが上手く表現され一つの作品としては見事だった。
2011.01.30
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3月23日に開幕する第83回センバツ高校野球大会(甲子園)の出場32校を決める選考委員会が開かれ、21世紀枠には佐渡(新潟)、城南(徳島)、大館鳳鳴(秋田)の3校が選出された。いずれも春夏通じて初の甲子園。昨年に続く連続出場は6校。4年連続の天理高を筆頭に、東海大相模高(神奈川)、日大三高、大垣日大高(岐阜)、智弁和歌山高(和歌山)、関西高(岡山)が2年連続の出場が決まった。なお、夏の甲子園を含めた連続出場は天理高が5季連続で最多となっており、智弁和歌山高が4季、東海大相模高が3季、水城高、履正社高(大阪)、報徳学園高、明徳義塾高(高知)、鹿児島実高(鹿児島)、九州学院高(熊本)の計6校が2季連続の出場だ。尚、春夏通じての初出場は6校。今大会注目が集まるのは、2010年4月創部で選抜出場を決めた創志学園高。史上最速での甲子園出場となる。1年生のみのメンバー(大会時には新2年生)でまずは甲子園初勝利を目指す。私の住む東京からは、昨秋の神宮大会を制し「秋の日本一」に輝いた、昨春の準優秀校でもある日大三に優勝の期待が集まる。その日大三が神宮大会で優勝したことで、東京から2校目として国学院久我山が選ばれた。国学院久我山は井口(千葉ロッテ)の母校でもありラグビーの強豪校としても有名だ。私の住む杉並区からの出場で、自宅からも比較的近い高校なので是非頑張ってもらいたいです。ライオンズのおひざ元の埼玉県からは、秋季関東大会王者の浦和学院が出場。浦和学院は石井義、坂元がOB、東海大相模は原、山本がOB、国学院久我山は秋元コーチがOB、横浜は涌井がOB、静清はルーキー牧田がOB、松下は明徳義塾OB、九州学院は高山がOB。意外とライオンズ選手の出身高校の出場は少ないですね。[出場校]▽北海道北海(北海道) 16年ぶり12回目▽東北東北(宮城) 3年ぶり19回目 光星学院(岩手) 2年ぶり5回目 ▼21世紀枠大館鳳鳴(秋田) 初出場 ▽東京+神宮大会枠1日大三(東京) 2年連続18回目国学院久我山(東京)26年ぶり3回目 ▽関東浦和学院(埼玉)6年ぶり7回目東海大相模(神奈川) 2年連続9回目横浜(神奈川) 3年ぶり13回目水城(茨城) 初出場 前橋育英(群馬) 初出場▽東海大垣日大(岐阜) 2年連続3回目静清(静岡)初出場▽北信越金沢(石川) 7年ぶり9回目 日本文理(新潟) 2年ぶり4回目▼21世紀枠佐渡(新潟) 初出場▽近畿天理(奈良)4年連続21度目履正社(大阪)3年ぶり3回目智弁和歌山(和歌山) 2年連続10回目報徳学園(兵庫)2年ぶり18回目京都成章(京都)13年ぶり2回目加古川北(兵庫) 初出場▽中国関西(岡山) 2年連続11回目創志学園(岡山)初出場総合技術(広島)初出場 ▽四国明徳義塾(高知)3年ぶり14回目香川西(香川)初出場▼21世紀枠城南(徳島) 初出場▽九州鹿児島実(鹿児島) 15年ぶり8回目九州国際大附(福岡) 19年ぶり2回目 九州学院(熊本)9年ぶり4回目波佐見(長崎) 初出場
2011.01.28
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11-8.愛する人■原題:Mother And Child■製作年・国:2009年、アメリカ・スペイン■上映時間:126分■字幕:松浦美奈■鑑賞日:1月22日、TOHOシネマズ・シャンテ(日比谷)■料金:1,800円スタッフ・キャスト(役名)□監督・脚本:ロドリゴ・ガルシア□製作総指揮:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ□編集:スティーヴン・ワイズバーグ□音楽:エドワード・シェアマー◆アネット・ベニング(カレン)◆アイリーン・ライアン(カレンの母ノラ)◆サミュエル・L・ジャクソン(ポール)◆ナオミ・ワッツ(エリザベス)◆ケリー・ワシントン(ルーシー)◆チェリー・ジョーンズ(シスター・ジョアン)◆デイヴィッド・ラムゼー(ジョセフ)◆ジミー・スミッツ(パコ)◆エリペィディア・カリーロ(家政婦ソフィア)【この映画について】この作品は『Mother & Child』という原題の通り、“母と子ども(娘)”の物語だ。劇中には、多くの母と娘が登場する。娘を手放した事を悔やみ、常に悔恨に苛まれて生きる母親。母に捨てられ、刹那的に生きる娘。子どもが欲しいと願い、なんとかして養子を貰い受けようとする女性。ロドリゴ・ガルシア監督は、何が正しく、何が間違っているのかと言った主張を述べる事はなく、彼女らの選択を淡々と映し出す。娘を捨てた母親を演じたアネット・ベニング、母親に捨てられた娘を演じるナオミ・ワッツが、心境の変化によって顔つきや表情まで変化していく演技も素晴らしい。様々な選択が可能になったこの時代だからこそ、多くの女性に観て欲しい一作だ。監督は「彼女を見ればわかること」のロドリゴ・ガルシア。第39回ドーヴィル映画祭でグランプリを受賞。(この項、gooより転載しました)【この映画について】(ネタバレあり)14歳の時、カレンは恋人の子供を身籠るが、母親の反対で娘を手放すことになる。36年後。周囲との深いかかわりを避けてきた彼女は、介護をしながら一緒に暮らす年老いた母に対して、素直に接することができないでいた。職場で出会ったパコはそんな彼女を理解してくれるが、関係はうまくいかない。だた、名前も顔も知らぬわが娘を密かに想い、届く事のない手紙を書き続ける日々。一方、母親の愛情を知らずに育ったエリザベスは、弁護士として成功。孤児であることを否定するように、物事に執着せずキャリアアップの人生を歩んでいた。だが、彼女に予想外の出来事が起こる。同じ会社のボスの子供を妊娠してしまったのだ。この出来事が彼女を変える。今までのキャリアを捨て、産むことを決意したのだ。これにより、彼女はずっと閉ざしていた母の存在を意識し始める。その頃、カレンの母親が亡くなる。生前、母に対して本当の気持ちを伝えられなかったことを悔やむかのように、カレンは娘を探し始める。同じ頃、黒人女性のルーシーは、愛する夫と家庭を築きながらも、子供を産めない体であるため、養子縁組を決意。教会に登録し、ある妊婦と巡り会う。不意の妊娠で生まれてくる子供を養子に出そうとしていた女性だったが、実際に生まれると子供を手放せなくなってしまう。失意のルーシー。そこへ、登録していた教会から連絡が入る。それが、見知らぬ母と娘を結びつけることになる。若くして産んだ娘を手放したことを後悔しながら生きてきたカレン。母の愛を知らずに、拒絶することが当たり前になっていたエリザベス。母と娘の空白の36年間。決して重なるはずのない2人の人生を、一つの小さな命が引き寄せようとしていた。ここには原題通り、何組かの「母」と「子」が登場する。邦題より原題の方がストーリー的にはしっくりと来る。中でもやはりその中心は、「ノラ」「カレン」「エリザベス」の三人の「母」と「娘」の関係で、更には、「カレン」とエリザベスが命懸けで産んだ「娘」(カレンからみると孫)との今後の関係までもが暗示されながら終わる。エリザベスは自らの生まれ育った環境から、自分一人でキャリアを積んで生き抜く決意を胸に秘めている。にも関わらず、引っ越してきた隣家の若夫婦の夫をベランダ越しに誘惑したり、上司のポールを部屋に招き入れ、激しく行為に及んだりと、仕事だけでは無く私生活もどこか「他人とは違う」雰囲気が漂っている。そして、ポールには家庭があるのだがエリザベスはポールの子を妊娠し迷った末に一人で出産することを決意し、ポールの前から忽然と姿を消す。一度は、ポールの娘に偶然にも転職先を知られてしまい、ポールに優しい言葉をかけてもらうが再度ポールの視界から消えてゆく。エリザベスとカレンの母娘の行方探しも、タイミング良く挿入されるのだが、カレンは教会の仲介で娘を探すために手紙を書くのだが、これは教会の事務側の単純ミスで会えそうで会えなくなるのがミソ。そのエリザベスはポールの子を難産の末に産むのだが、医師の忠告を振り切っての出産で死んでしまうのは気の毒だった。それでもその子が、実は、カレンの自宅の傍でエリザベスと同じようにある親子に引き取られ再開を果たすのは感動的でした。このストーリーは、アメリカならではの社会的そして宗教的な背景もある。そもそも産んだ女性は不倫の子だったり、初体験時に避妊をしなかったのが原因で14歳で彼氏の子を身籠ったりと、そうして子供を養子として育ててくれる(たとえ子供がいても)寛容な土壌がある。その反面、一度養子に出すと二度と会えないのが原則で、探すのは困難を極める。今回のストーリーでもそうした要素が全て反映されていたのだが、脚本が良いので、ジメジメとした暗さは感じないし、むしろ最後は希望を感じさせるエンディングだった。ナオミ・ワッツの妊婦姿はCGでは無く実際に彼女が妊娠している時に撮影したそうだ。そのワッツは難しい役柄だったと思うが、それぞれ異なる状況を巧みに演じ分けていた。カレン役のアネット・ベニングは、若気の至りで失った娘の行方を気にかけながら、家政婦との関係も母との関係もギクシャクしながらも、最後は、「孫」と対面出来て何だか晴れ晴れとした表情で終わったのが印象的。彼女はアカデミー協会の理事でもあり、この演技で助演女優賞候補にノミネートされた。果たして職権で?受賞はなるか?他ではサミュエル・L・ジャクソンは登場シーンこそ多くは無いが存在感あり。脇を固める俳優達の配役も見事でした。
2011.01.24
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11-7.白いリボン■原題:Das Weisse Band(The White Ribbon)■製作年・国:2009年、ドイツ・オーストリア・フランス・イタリア■上映時間:144分■字幕:齋藤敦子■鑑賞日:1月15日、新宿武蔵野館(新宿)■料金:1,800円スタッフ・キャスト(役名)□監督・脚本:ミヒャエル・ハネケ□撮影:クリスティアン・ベルガー□衣装:モイデル・ビッケル◆クリステイアン・フリーデル(教師)◆レオニー・ベネシュ(エヴァ)◆ウルリッヒ・トクゥール(男爵)◆ウルシナ・ラルディ(男爵夫人)◆ミヒャエル・クランツ(家庭教師)◆ブルクハルト・クラウスナー(牧師)◆ヨーゼフ・ビアビヒラー(家令ゲオルク)◆ライナー・ボック(ドクター)◆スザンヌ・ロタール(助産婦)【この映画について】第一次世界大戦前夜の北ドイツの村で起きた奇妙な事件。ひとつひとつは小さな事件かもしれないが、その奥には不気味な通低音が流れている。それは何かの“罰”なのだろうか。だとしたら、誰が、何のためにしているのか。ハネケ監督は『隠された記憶』でも、小さな事件が重なる事によって不気味なうねりを作っていたが、今回も“謎解き”ではなく、事件の背後にあるものを私たちに考えさせる。事件の裏には子供たちが関係していることは察しがつくが、その理由も行為も明らかにしていないからだ。観た人それぞれに解答はあるだろう。ヒントは、この映画の舞台となった時代のドイツの子供たちは、1930年代にナチズムが台頭したときに、それを支える世代になったという事だ。出演は、映画初出演のクリスティアン・フリーデル、「セラフィーヌの庭」のウルリッヒ・トゥクール。カンヌ国際映画祭パルムドール、ゴールデン・グローブ賞外国語映画賞を受賞したクライム・ミステリー。(この項、gooより転載しました)【この映画について】(ネタバレあり)1913年7月、北ドイツの小さな村。ドクターが自宅前に張られた針金のせいで落馬し、入院する。隣に住む助産婦が、彼の子供たちの面倒をみる。牧師の娘と弟マルティンは帰りが遅くなり、牧師から“白いリボン”の儀式を言い渡される。翌日、男爵の家の納屋の床が抜け、小作人の妻が亡くなる。教師は、男爵家の乳母エヴァと初めて言葉を交わす。秋、男爵家で収穫祭の宴が行われている頃、小作人の長男マックスは、男爵家のキャベツ畑を荒らしていた。その夜、男爵家の長男ジギが行方不明になり、杖でぶたれ逆さ吊りの状態で見つかる。後日、男爵夫人は子供たちを連れ、実家のあるイタリアに向かう。退院したドクターは、診察室で助産婦と情事に耽る。冬、次々起こった事件は一向に解決しない。さらに、部屋の窓が開いていたため家令の赤ん坊が風邪をひくという出来事も起こる。エヴァが町で働くことになり、教師は求婚に行くが、父親から1年待つよう言われる。ある夜、男爵家の納屋が火事になり、小作人が首を吊って死んでいるのが見つかる。ドクターは隣家に住み家の面倒を見てきた助産婦に、一方的に罵詈雑言を浴びせ別れを告げる。春、男爵夫人は実家のあるイタリアから子供と新しい乳母を連れ、戻ってくる。教師は家令の娘から、助産婦の息子カーリが酷い目に遭う夢を見たと聞かされる。その後、カーリが失明するほどの大怪我を負って発見される。自分の息子たちがジギを川に突き落としたことを知った家令は、杖で体罰を加える。カーリの事件の犯人が分かったと聞いた教師は、子供たちの関与を疑う。ドクターと助産婦と子供たちの姿が消え、一連の事件は彼らの仕業だと噂が広がる。その後、教師はエヴァと結婚し、徴兵される。終戦後は町で仕立屋を開き、村人たちとは2度と会うことはなかった。ハネケ作品には独特の「間」と「構成」があり、私は、ジュリエット・ビノシュが出演した「隠された記憶」に続いて今回のは2作目の観賞だが、正直言って良く分からなかった(今回も途中で睡魔に襲われてしまい...)。「隠された記憶」でもそうだったのだが、結末が示されないので、観客は自分で結末を想像するしかない。今回のは、舞台が1910年代の北ドイツの田舎町での出来事という設定であり、閉鎖的な町は男爵一家が大地主であり、地元民は何らかの形でこの一家の恩恵を受けるか小作人として働いている世界で、警察の介入も原則としてない。そんな閉鎖的な社会で起こった不可解な事件が連続して発生するものの、誰もが犯人探しには協力をしないしそんな雰囲気も無い。物語の中心は基本的には教師の回想で終始し、その教師が内気な17歳のエヴァとの交際が唯一の明るい話題である。そんな作品なので展開は終始重く、しかもモノクロ映像なので余計に重く感じる。エンディングは突然に訪れる。内容は宗教的でもあり、階級社会への警鐘でもあり、異なる倫理観への皮肉でもあるが、この子供たちがやがて訪れるヒトラー時代の大人になることから、こういう子供時代を過ごした子供がドイツを破滅に追い込んだという事を、一つの村での出来事をモデルにして訴えたかったのだろうか?それはあくまでも管理人である私の感想であり、ハネケ監督の意図と一致するかは分かりません。
2011.01.21
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