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張りぼての飛行機の前で敬礼する空軍兵士観客の度肝を抜く賑やかな「軍事パレード」はまだまだ続きます。陸・海・空軍に続いて登場したのは、警察官たちです。軍人たちに負けず劣らず足並みの揃った行進を披露していました。そして、次に現れたのが……。お祈りするお坊さんたち……。衆人環視の中で瞑想されていらっしゃるご様子です。素晴らしいです。でも、なぜこの方々がパレードに参加されているのか、さっぱりわかりません。ディズニーランドもびっくりするような色彩豊かな張りぼてが続きます。ここまできて、どうやらインド各地の歴史や文化を紹介していることがわかってきました。インド??????巨大な食虫植物まで登場です。 誰が考えたのでしょうか。この後も奇想天外な出し物が延々と続きました。そして、最後にお披露目されたのがこちら。オートバイの曲芸乗り!横一列に10何台もオートバイを並べて、その上に人がこれでもか!と積み重なっています。写真に撮れなかったのですが、別バージョンとして1台のオートバイに10人ほどが積み重なり、手に手にライフルを構えているというのもありました。この日のためにきっと1年間かけて練習してきたのでしょう。でも、軍人なのか警察官なのかわかりませんが、「こんなことをしている暇があったらもっと仕事しなさい」と言いたいですね。かくして、インド人の英知を結集した壮大な「軍事パレード」は幕を閉じたのでした。立ち去るフランスのサルコジ大統領の顔にホッとしたような表情が浮かんでいるのを読み取ったのは、私だけでしょうか……。この2時間のパレードをご覧になって、サルコジ大統領もすっかりインド通になられたことでしょう。
2008.01.31

1月26日はインドの祝日「共和国記念日」です。この日は大規模な軍事パレードがニューデリーで行われ、インド中に生中継されます。(昨年の記事は、こちら>>)パレードに招待された今年のVIPはフランスのサルコジ大統領でした。訪印前からこちらのマスコミでは連日のように大統領の話題を取り上げていました。”大統領はお付き合いをしている女性を連れてくるらしい。 そして、どうやら二人はパレードの後にタージ・マハルを見物しに出かけるらしい。 結婚しているわけではないから「ファーストレディ」ではないし、 インド政府はどう対応するのだろうか?……”でも、この話はマスコミの取り越し苦労だったようで、大統領お一人での訪印となったようです。インドの軍事パレードをテレビで見るのは二度目ですが、今年のは派手でしたよ~。(@_@;)インド政府が気合を入れて準備したのはわかるのですが、頑張りすぎてちょっとおかしな雰囲気になってしまいました。まずは、騎馬隊に護衛されてインドとフランスの両大統領が車で到着。ガラスで覆われたVIP席に着席したところで、いよいよパレードの開始。(昨年のロシアのプーチン大統領の時はたしかガラスなんてなかったような……。)まずは陸・海・空軍の軍人たちが行進します。所属している部隊ごとに制服が違うんですね。帽子がお洒落のポイントです♪観客が最も喜んだのがこのラクダ隊の行進です。不鮮明な画像でわかりにくいのですが、煌びやかな布を身にまとったラクダたちがお行儀良く歩く姿がなんともユーモラスでした。パレードの様子がおかしくなったのはこの後。張りぼての戦闘機や軍艦が登場してからです!まさか本物の船を持ってくるわけにもいかなかった「事情」はわかりますが、なにも軍事パレードに張りぼてを登場させずともすんだのではないでしょうか?これでは強いインドをアピールするどころか、○○○なインドを内外にさらけ出してしまったのではないかと心配です。(○○○に入る言葉はみなさんでご自由にお考えください)。もちろん本物の戦車なんかも走ってはいるのですが、この張りぼての存在のせいで何もかもが偽物のように思えてしまうのです。< つづく >
2008.01.27

デリーにはイスラム系の遺跡が数多く残されています。その中でも絶対に見逃せないのが、今日ご紹介する「クトゥブ・ミナール」です。インド最古のイスラム遺跡群として、世界遺産にも指定されています。広大な敷地の中に様々な遺跡が点在していて、独特の雰囲気を味わうことができます。最も目を引くのがこちらの塔です。Qutab Minar(クトゥブ・ミナール)高さ72.5m、大理石と赤砂岩で造られています。奴隷王朝のスルタンがヒンドゥー教徒に対する勝利を記念して1119年から建設を開始して、何代か後の王の時代に完成しました。かつてはもっと高かったのに、飛行機がぶつかって現在の高さになってしまったそうです。塔の外壁にはコーランを図案化した模様が刻まれています。Alai Minar(アラーイ・ミナール)こちらは、まるで旧約聖書に登場する「バベルの塔」を思わせる姿をしています。天に届く高さの塔を建てようとして神の怒りをかって壊されてしまった──、ブリューゲルの絵で有名ですね。このアラーイ・ミナールは、クトゥブ・ミナールよりも2倍の高さの塔を建設しようとして、未完成に終わってしまったものの残骸だそうです。美しいクトゥブ・ミナールとは対照的に荒々しい雰囲気に満ち溢れています。敷地内にはインド最古のモスクが残されています。ヒンドゥー教の寺院を破壊した上に建てられました。その際、柱は破壊したヒンドゥー寺院のものを利用したそうです。装飾的な柱がそうです。それだけでは足りなかったので、イスラム人が作った柱も付け加えられました。右端のシンプルな柱がそうです。Iron Pillar(鉄柱)モスクの中庭に立つこの柱は高さ約7mあります。純度の高い鉄でできています。モスクが建てられるはるか昔からここにあったとのことで、2000年近くもたつのに錆びないんですって! この謎は未だ解明されていないそうです。様々な表情を持つ遺跡です。もしデリーにいらっしゃる時には、ぜひ訪ねてみてくださいね。ただし、陽を遮るものがない広大な敷地を歩かなければなりませんので、寒いくらいの今の時季が一番観光しやすいです。ご留意ください。
2008.01.23

待ちに待ったあのお方の新作映画がもうすぐ公開されようとしています。あのお方とは?そう、私の大好きなインド人俳優のHrithik Roshan(リティク・ローシャン)のことです。前回の「Dhoom 2」から待たさせること1年以上。やっと彼の姿を映画館で見られるのです! こんなに嬉しいことはありません。今回の映画はHrithikにとって初めての時代物。タイトルは「Jodhaa Akbar」といって、インドの歴史上、偉大な王として有名なアクバル大帝を演じます。(ちなみに世界遺産に指定されているタージ・マハルを建てたのは孫のシャー・ジャハーン。)相手役は「Dhoom 2」で初共演したAishwarya Rai Bachchan(アイシュワリア・ラーイ・バッチャン)。彼女はアクバルが最も愛したお妃Jodhaaを演じます。 *昨年結婚してBachchanを名乗るようになりました。 最も愛した……。なんだかひっかかる言葉ですよね。ちょっと調べたら、アクバルはムガール王朝の皇帝で、イスラム教徒です。一説によると、5000人もの妻がいたとか!美しい二人が演じる絢爛豪華な世界。ご興味がある方はこちらのサイトで予告編を見られますので、どうぞご覧ください。(サイトの中の「TRAILERS」をクリックしてください)
2008.01.20

成田~デリー間は、いつも日本航空の直行便を利用しています。昨年の10月から週7便に増便されたので、大変便利になりました。成田→デリーは昼間のフライト、デリー→成田は夜間のフライトになります。ジェット気流の影響で、飛行時間が往路と復路で違います。行きは約9時間、帰りは約7時間です。デリー行きのフライトで最大のお楽しみは、ヒマラヤ山脈を見ること!ただし、いつでも見られるわけではありません。季節と天候に大きく左右されます。見られる確率が高いのは、なんといっても冬です。しかもクリアで美しい姿を眺めることができます。ヒマラヤ山脈わかりにくい画像ですみません。客室乗務員さんによると、赤い線で囲まれている中央部分がエベレストだそうです。他の山々が雪に白く被われている中で、エベレストだけが黒い山肌をさらしています。いかに険しい山であるかがよくわかります。実際の姿はこんなものではなく、山々の稜線がくっきりと見えてそれは神秘的な眺めです。はるか上空を飛ぶ飛行機とほぼ同じ高さでそびえる神々しい姿に、いつまでも目が離せません。
2008.01.16

ニューデリーで行われているモーターショーにおいて、世界で最も価格が安い四輪車が発表されました。日本でもテレビや新聞等で報道されたようですね。NANO(ナノ)こちらがその車です。夫がモーターショーに行って写真を撮ってきました。世界中から押し寄せた報道陣や入場者をかき分けてなんとかカメラに収めることができたそうです。その価格、なんと1lakhルピー(1ラクルピー → 約30万円)! *1lakh=10万インドではいつこの車の製造が実現されるのかと、以前から噂されていました。やっとこのモーターショーでお披露目されたわけです。販売は今年の秋を予定しているそうです。そもそもこんな無謀とも思えるプロジェクトは、この方のひと言から始まりました。Ratan Tata(ラタン・タタ)インドの大財閥タタ・グループのトップに君臨する会長です。2003年に、インドの一般庶民が気軽に乗れる車を作ることを彼が宣言したのです。目指すのは「1lakhカー(ワン・ラク・カー)」。以来、巷では本当にそんな低コストで車が作れるのかと囁かれていました。それがどうにかこうにか出来てしまったんですね~。この車、無駄を極力省いてあるんです。新聞記事によると、ワイパーは1本だけ、ドアミラーは右側だけ、エアコンなし、ラジオなし……、とないないづくしなんですよね。夏が長い、しかも気温が50℃近くにも達するこの国で、エアコンなしは非常に辛いと思うのですが。また、昨日テレビを見ていたら、インドの環境保護団体の人がインタビューされていて、「今でさえ、インドの大都市は交通渋滞が深刻な問題になっている。大気汚染も大問題である。 それなのに、今まで車に手が届かなかった人々がいっせいにワン・ラク・カーに飛びついたら、 どんなひどいことになるか」ということを、切々と訴えていました。確かに心配です。それにこれだけの低価格ということは、車の性能や強度に関しても不安があります。世界で2番目に交通事故死が多いこの国で、さらなる悲劇が起きないことを祈るのみです。 「THE TIMES OF INDIA」から引用
2008.01.14
2週間ほどのつもりが、気がついたら1ヶ月近くもブログをお休みしてしまいました。今年も細々とではありますが、インドで見たり聞いたりしたことを中心に、ブログを更新していきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。* * * * *1年前のデリーは最低気温が1℃まで下がり大変寒かったのですが、この冬は暖かくてすごしやすいです。朝晩は3℃くらいにまで下がるものの、日中の気温が23℃前後まで上がるので、体が楽です。こちらの建物はもちろん断熱材など使われていないので、暑い時は建物が燃えるように熱くなり、寒い時は冷蔵庫のように冷たくなります。真冬のシャワーだけの入浴は、まるで滝に打たれる修行僧のような心地なんです。その点でも今年は本当に助かります。でも、冬がこれだけ暖かくすごせるということは、その分夏の訪れが早いのかもしれません。またあの強烈な暑さを経験するのはちょっと憂鬱ではありますが、今からしっかりと心構えをして乗り切りたいと思います。
2008.01.13
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