メートル・ド・テル徒然草

PR

Profile

エルネスト1969

エルネスト1969

Calendar

Jul 1, 2005
XML
 と、いうわけで、今週は毎日ランチの時間は生ハムと格闘している。
大体、お客様一人につき平均2~3枚を付ける。1脚あたり90名様分として、250枚程度をスライスする計算になる。
 ここ2年で8本ほどカットしたのですでに通算実に2000枚。このあたりくらいまでスライスをくり返していれば、その熟練度は関西のメートル・ド・テルの中では5本の指に入るだろう。

…ただし、足の指である。ちょっとクサイかも。

~骨付生ハムを切る~

使用するナイフは2本、ハムをスライスする為の牛刀。比較的幅が細いものが使われる。あるいはしっかりしたサーモンナイフ。もう1本はデゾッセと呼ばれる筋引き包丁である。

生ハムはお客様に提供する1時間位前には冷蔵庫から出しておいて常温に近づけておいた方が良い。スライスする際に脂がスムーズに切れるからだ。

蹄を上向き足首の位置を左側にしてハモネラ(ハムホルダー)に固定。上部の膨らんだ部分の皮を剥く。牛刀で脂を水平に切り落としておく。後にこの脂を切り進んだ後にカバーの役割をさせる。

赤身が見えてきたら、側面の皮部分をその日に使用しそうな予定の所まで剥く。側面の脂は全て落とさずに。脂の旨味、甘味が共に食せるようにするためである。



前方にある斜めに入った骨(骨盤の骨)が現われてくるようになったら、骨の周りをデゾッセで切り込みを入れて、骨を避けて水平になるよう切り進める。

横向きの骨(大腿骨)が出てくるようになる。骨は膝の所を折り目にスネの骨と太腿の骨が「へ」の字形に入っている。骨の所までのスライスを進めていく事になるので、一枚の長さがとれるのは徐々に短くなる。
大腿骨がほぼ露出すれば、片面は終了。

ひっくり返して、ハモネラに固定。今度はお尻の側である。皮を取り除き、最初と同じ要領でスライスしていく。

両面を切り終わったら、骨の側面に残る肉の部分になるが、この辺りまでくれば骨から外して肉の塊にし、キッチンに戻してカットする事となる。ダイス状にカットしてサラダに散らすなどの使い方もできる。


上手くできたでしょうか?上出来だったら、ハムだけに、、、


  ↓ブヒサイン!(00)

スペイン産生ハム 骨付きハモンセラーノ





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  Jul 11, 2005 01:04:05 AM
コメント(0) | コメントを書く
[フランス料理食材探訪] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

Comments

背番号のないエースG @ チョコレート 「風の子サッちゃん」 ~ Tiny Poem ~…
坂東太郎G @ 「辛味調味料」そして考察(01/16) 「石垣の塩」に、上記の内容について記載…
エルネスト1969@ Re[1]:ホスピタリティは「人」ありき(10/04) はな。さんへ コメントありがとうございま…

Favorite Blog

ホテルルートイン博… 四方よし通信さん

DE10-1118 工9393レ… musigny0209さん

湘南フレンチ奮闘記 rannboさん
健康になるレストラン ローズシェフさん
Cool Style piyopiyoyoさん

Keyword Search

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
X

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: