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Sep 25, 2008
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カテゴリ: たわごと
蒸し暑い。。。
もうすぐ10月目前ですがね。
本日はむぅぅっとするような暑さでございます。
ニュースでは今週末あたりから、一気に涼しくなるとか。
本当か???
だとしたら・・・風邪っぴき続出でしょうねぇ。
皆様、体調管理には十分お気をつけて!

タロちゃんソーリダイジンに。
やっとなれたねぇ・・・タロちゃん。
しかしなんとも、品のない(失礼)ソーリダイジンですわい。
ソーリの器じゃないわよね。。。
嫌いじゃないけど、日本の顔となるとちょっとな。
まあ・・・せっかくなったので、頑張ってほしいもんです。
せめて3年ぐらいは。。。

←本日のお薦め~~。 コレ
アップしたばかりですが、反響の大きいこちら。
ラップワンピースでございます。
とにかく形がきれいです。
ウエスト位置で、切り替えを入れました。
柄は3柄。
どれも好みでございます。
ぜひチェックしてくださいね。
詳しくはJasmine.HPで。http://www.maomaojasmine.jp




つい最近・・・と思っていたけれど、カバーの裏表紙の説明によるともう3年?
亡くなってもうそんなに経つのか。

彼女の訃報は突然で、私はかなり驚いたんでしたわ。

江戸文化の達人・・・杉浦日向子さん。
享年46歳。
漫画もですが、彼女の文章が好きです。

秋の夜長の不眠の友に、昨夜は彼女著の『ごくらくちんみ』を読んでおりました。

珍味に関するエトセトラ。

ちんみ。
酒の肴。


考えてみたら、私は小さな頃から酒の肴が好きでした。
甘いプリンより綺麗なジェリービーンズより、地味な見た目の癖のつよい酒の肴。

祖父も父も毎日、晩酌をかかさない家。

小さな頃からお馴染みの風景でございます。

隣にそっと座って、父の手元にある小皿を覗き込むと・・・
酒にあうらしい「しょっぱめ」の味付けのツマミを口に入れてくれたりして。
私は、小さな頃からそんな大人びた食べ物が割と好きでしたわ。

杉浦日向子『ごくらくちんみ』。

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珍味に関するエトセトラ。
ちんみと酒から広がる短編小説集。

酒好きだった杉浦さんらしい一冊です。
なんか重い本の気分じゃないし・・・
もっと軽いのを・・・
と・・・何気なく手にとり読みはじめましたが面白いっ。


全部で68種類。
日本全国のちんみに止まらず世界のちんみがあれこれでてまいります。

珍味を肴に、お話が展開いたします。
食べたことがないものがいっぱいですし・・・何より話が面白いざます。

素敵に粋な女子がたくさんでてまいる。

日々、色んなことがこざいます。

イレギュラーなことだったり、思いがけないことだったり、
避けられない不幸だったり、平等に訪れる老いだったり、死だったり・・・
ちょっとした幸せもまた。

そんな普通の普通のごく普通の日常。
誰にでも起こりそうな等身大の日々が舞台です。

そして、そこに登場するのが、女と男と珍味と酒ですわ。(そんな歌あったっけかな?)

登場する女子が皆…ポジティブで粋で素敵なのよね。


シングルマザーの決意をしたタマヨは、最後の晩餐に『たたみいわし』が食べたいと申すのです。
「あれ鰯の赤ちゃんでしょ。べつべつに生まれてさ、なんでか縁あって、網にかかって、一枚にびっしりくっついて干物んなってさ。
地球の生き物も、なんかの縁でつながって運命共同体なんだ。
死なばもろとも。生きてるはてんでんだけど」

『たたみいわし』より


関係が終わった男女がクサヤを喰らいながら、島焼酎の古酒を飲む。
まだその恋に未練のある男子と、未練なんぞさらさらない女子。
「くさやって、恋人同士なら食わないだろうな。できちゃった間でなきゃな」
「別れた仲でも、けっこう変だよ。そう。こんど、鍵変えるから。ね」

『青ムロくさや』

失恋した女子が、ざる豆腐にのせた塩納豆をつまみに、テキーラをあおる。
もちろん、レモンもそえて。
口の中をかけめぐる…甘い、しょっぱい、辛い、酸っぱい、苦いの循環に
「人生も似たようなもんだ。いろいろあるさ。」と己に言い聞かせ
「でもドルチェは甘納豆でしめくくりたい」なんて呟く。
『しおなっとう』

どの小説にでてくる女子も前向きで強く、粋で、胸がすく。

そして何より、食べ物と酒好きだった杉浦さんの「酒」の描写がすばらしいんですわ!
本当にそれもこれも美味しそう!!!

「黒豆」とシャンパン。
「いぶりがっこ」と日本酒。
「このこ」とプロセッコ。


それぞれの珍味に合う酒を、それぞれに「いちばん美味しい」飲み方で飲む登場人物たち。
とにか、とにかく。
美味しいお酒が飲みたくなる本です。

そんでもって・・・

肝臓に「アルコール分解酵素」を持って生まれてきたことに思わず感謝したくなっちゃう本です。
飲めてよかった。

でも。
飲めないあなたにもおすすめ。
飲めないけど、きっと飲みたい気持ちになること請け合い。

う~~~ん。
久々に飲みに行っちゃうかな。


ちなみに、小説の冒頭にそれぞれ添えられて杉浦さんの『ちんみスケッチ』もなかなかよろしい。





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最終更新日  Sep 25, 2008 02:03:04 PM
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