趣味の漢詩と日本文学

趣味の漢詩と日本文学

August 10, 2005
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送子婿崔貢甫李穆往揚州

渡口發梅花、山中動泉脉。
蕪城春草生、君作揚州客。
【韻字】脉・客(入声、陌韻)。
【訓読文】
子婿崔貢甫・李穆の揚州に往くを送る。
渡口梅花発(ひら)き、山中泉脈動く。
蕪城春草生じ、君は揚州の客と作(な)る。
【注】

○崔貢甫 劉長卿のむすめむこ。
○李穆 劉長卿のむすめむこ。建中年間から貞元年間(780-805)のころ揚州にいた。
○揚州 江蘇省江都県。蘇州と並ぶ観光地。
○渡口 渡し場。
○發 花が咲く。花が開く。
○泉脉 地中の水の流れ。
○蕪城 荒れ果てた都市。とくに漢代から栄えた広陵城が南朝の宋の時代に荒廃したのをいう。いまの江蘇省揚州市の東北の地。
【訳】
むすめむこの崔貢甫と李穆が揚州に行くのを見送る。
出発の今日、渡し場のほとりでは梅が咲き、山では地下水が滾々とながれる。
あなたがたは揚州へ旅立つわけだが、蕪城でも春の草が生い茂っていることであろう。





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Last updated  August 10, 2005 10:12:28 AM
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