趣味の漢詩と日本文学

趣味の漢詩と日本文学

August 14, 2005
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其四
狎鳥携稚子、釣魚終老身。
殷勤囑歸客、莫話桃源人。
【韻字】身・人(平声、真韻)。
【訓読文】
其の四。
鳥に狎れ稚子を携へ、魚を釣つて老身を終ふ。
殷勤として帰客に嘱望す、話す莫かれ桃源の人を。
【注】

○稚子 おさなご。
○釣魚 これも隠居生活をいう。
○殷勤 ねんごろ。慇懃。
○囑 いいつける。たのむ。
○歸客 故郷に帰る旅人。
○老身 老年。
○莫話桃源人 陶淵明の《桃花源記》「外人の為に道(い)ふに足らざるなり」。俗世間と無縁の理想郷に迷い込んだ漁師が元の世界に帰るときに、理想郷の人が、ここのことは口外しないように口止めしたことをいう。
【訳】
その四。
鳥と遊んだり、おさなごを連れて散歩したり、釣りをしたりして老後を送っている。
あなたがたは故郷へ帰られるが、くれぐれも私がこんな隠居じみた生活をしているとは他人に口外なさるな。





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Last updated  August 14, 2005 08:07:34 PM
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