趣味の漢詩と日本文学

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August 14, 2005
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其三

雁還空渚在、人去落潮翻。
臨水獨揮手、殘陽歸掩門。
【韻字】翻・門(平声、元韻)。
【訓読文】
其の三。
雁還り空渚在り、人去つて落潮翻へる。
水に臨んで独り手を揮(ふ)り、残陽帰つて門を掩(おほ)ふ。
【注】

○ひと気のない水際。
○落潮 引き潮。
○揮手 手をふって別れを惜しむ。
○殘陽 夕陽。
○掩門 門をとじる。
【訳】
其の三。
ガンは去って何もない水辺、あなたがたが立ち去ったあとは引き潮が打ち寄せるばかり。
川べりで独りとりのこされる私は別れを惜しんで手を振り、夕陽のなかしょんぼり帰宅して門を閉じる。





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Last updated  August 14, 2005 08:06:39 PM
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