趣味の漢詩と日本文学

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December 29, 2006
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カテゴリ: 漢詩・漢文
尋張逸人山居 劉長卿
危石纔通鳥道、空山更有人家。
桃源定在深處、澗水浮來落花。
【韻字】家・花(平声、麻韻)。
【訓読文】
張逸人が山居を尋ぬ。
危石纔かに鳥道を通じ、空山更に人家有り。
桃源定めて深き処に在らん、澗水落花を浮かべ来たる。
【注】

○山居 山中の住居。
○危石 高くそそりたつ石。
○纔 やっと。かろうじて。
○鳥道 鳥だけが行き交うことができるような険しい道。山の尾根。
○空山 ひとけ無いひっそりとした山。
○桃源 俗世間と隔絶した別天地。
○定 きっと。
○澗水浮来落花 『陶淵明集』巻五《桃花源記》「忽ち桃花の林に逢う、岸を夾めること数百歩、中に雑樹無く、芳草鮮美、落英繽紛たり」。
【訳】
張逸人の山居を尋ねた時の詩。
高き巌はきりたちて鳥のみかよう道通じ、静まりかえる山奥に人すむ家ぞなお見ゆる。








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Last updated  December 29, 2006 09:15:57 AM
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