趣味の漢詩と日本文学

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January 15, 2007
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カテゴリ: 漢詩・漢文
尋盛禪師蘭若 
秋草黄花覆古阡、隔林何處起人煙。
山僧獨在山中老、唯有寒松見少年。
【韻字】阡・煙・年(平声、先韻)。
【訓読文】
盛禅師の蘭若を尋ぬ。
秋草黄花古阡を覆ひ、林を隔てて何れの処にか人煙起くる。
山僧独り山中に在つて老い、唯だ寒松の少年を見る有り。
【注】

○蘭若 山中などの閑静な地にある庵。
○阡 あぜみち。
○人煙 人家のかまどのけむり。
○少年 若者。日本でいう「少年」よりもやや年齢層が高く三十歳代も含む。
【訳】
盛禅師の庵室をたずねたおりの詩。
秋の花さく古き道、林のむこう煙たつ。
山のひじりは年老いて、若者見下ろす松の枝。







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Last updated  January 15, 2007 03:35:36 PM
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