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モモンガ2006さんのコメントへのレスポンスが、制限字数1600文字を軽くオーバーしてしまったので、ブログ本文でお応えすることにしますね>健康づくりの秋!ですね。>ウォーキングは1万歩/日、楽勝なのですが、>ジョギングはぜいぜい・・・で、20分足らずが、はっきりいって続きません?!>目指せ、ホノルル・マラソン、と>密かに思っています。モモンガさん、1日1万歩、楽勝なんですか??・・・軽くおっしゃいますけど、それ、すごいことですよね~。1歩80cmとして、8km歩いてるわけですから、相当な運動量です。8kmって、最寄の地域の地図を見てみれば分かりますが、ビックリするぐらいの距離です。・・・心肺機能の鍛錬には、それで十分じゃないですか?(笑)ウオーキングとジョギング(ランニング)は、別物ですよね。何しろ、足にかかる衝撃がやっぱりキツイですよ。無理することないんじゃないですか?高橋尚子や土佐礼子みたいな一流マラソンランナーも、よく足を傷めていますが、当然ですよね。僕らしろうとでも、つまるところ同じことで、その対策は、筋力の強化と減量かな~。要するに「走る」という行為というか状態に、自分の身体を「適応(フィットネス)」させるってことに尽きるんでしょうかね。なかなか言うは易し、行うは難し、ですけどね~。僕は、10代の頃は軟派系文化部で体育会系の部活はやってなかったので、本格的なランニング歴は20代の頃からですが、それでもけっこうベテランの域になりました。・・・が、未だに、よく言われる法悦状態、「ランナーズ・ハイ」になったことが一度もないと思うんですよね~。たぶん、それほどの距離・時間を走ってないからだと思うんですが、いつまで経っても苦しさは消えません。継続的にやって慣れてきますと、苦しさはかなり薄れてきますが、せいぜいそこまでで、楽しいというところまでは行きません。今も、水泳、自転車、ランニングの中では、ランが一番嫌いです。・・・スピード感はないし、カッタルくてね~(笑)その代わり、水泳ではしょっちゅう「スイマーズ・ハイ」(という言葉があるのかどうかは分かりませんが)は経験してまして、この種の境地がどういうものかはだいたい知ってます。確かに、けっこう飛ばして、最低2000m(僕の場合、40分ぐらい)は泳がないと、「ハイ」は現れてきませんね。ある種自虐的ともいえる比較的ハードな運動をしていると突如現れる、永久にやめたくないほどの、ものすごくいい気持ちです。神経伝達物質(脳内麻薬)ベータ・エンドルフィンなどの分泌によるもので、これは苦痛に対する体の(脳の)最終的に近い防衛メカニズムだとも言われており、僕の経験でも体調が悪いときや疲れている時に入りやすいように思います。従って、耽りすぎるのは危険という説もあります。とりあえず、10kmマラソンはお奨めですね。僕も今後やってみたいです。トライアスロンの経験で言いますと、僕はランニング10kmを1時間強のペースです(1km6分強)。長距離競走世界記録のちょうど半分ぐらいのペースで、水泳も自転車もみんな同様です。このぐらいが僕の、それほど無理しない範囲での限界なんだと思ってます。ホノルルマラソン?・・・正直申し上げて、無謀じゃないですか?!?
2007.10.08
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Inspired by Mrs.choco's blogMission:Impossibleダイエット大作戦絶賛実行中!!・・・というわけで、昨夜は、9時10分から正味40分間、軽いランニング(ジョギング)を交え、ウォーキング・エクササイズをしっかりやった。涼しい宵だったが、汗だくになり、なかなかの充実感があった。普段忘れかけている、自分がヒトという名の直立二足歩行の動物であることを思い出す、と言ってもいいだろう。本当はもう少しやりたかったのだが、右足の薬指が汗で擦れて痛み出し、どうにも堪えがたかったたので、大事を取って無理せず、やめておいた。以前、トライアスロンをやっていた頃のトレーニングでも、水泳の場合、1回に4000m~5000mは平気で泳いだりしていたのだが(1分50mのゆるめのペースで、1時間20分~40分ぐらい泳ぎっぱなし)、体(心肺機能や持久力)の方はまだ全然大丈夫なのに、脇の下が擦れて、ひりひり痛くてたまらなくなり、やめることが多かった。ランニングでも、汗をかくとおっぱい(乳首)がTシャツに擦れて痛くて痛くて、・・・なんてことも多い。やってみた人でないと分からない、思わぬ陥穽(おとしあな)だよ~ん。結局、筋力・持久力に、皮膚の強度がついてこないんだろうね。よく豪腕のボクサーが、コブシを傷めるなんてことも聞く。自分の腕力に、掌の骨や皮膚組織などが負けてしまうわけだね。さて、食事の方は、なるべく糖質(炭水化物のうち、食物繊維を除いたもの)をカットしており、ご飯やパンも少なめにしているが、折しも食欲・味覚の秋であり、タイミングは最悪かも知れないおまけに、妻は放っておくと肉・魚・卵類は全然食べなくても平気なぐらいの大の炭水化物狂いで、確かに、おいしいパンだのケーキだのの情報には異常に詳しい。菜食主義者(ベジタリアン)かよ!!!・・・とツッコミを入れたいぐらいだ。いろいろと、炭水化物(カーボハイドレート)系の美味そうなものを買ってきては、子供たちと一緒にニコニコ笑って食べている。「よっちゃん(我が家における僕の正式呼称)も食べる~?」という誘惑には、なかなか抗しがたいものがある。苦渋の日々である。本人は、牛乳を飲んでるからダイジョウブイだとかノタマっているが、極度の冷え性は、その偏食が原因じゃないの~?・・・とツッコミたい。たぶん、僕と(子供たちとも)5℃ぐらい感じ方が違うらしいと、長い付き合いの中で判明している。ところで、僕はサプリメント(健康補助食品)に対する先入観はなく、むしろ健康ヲタク、サプリ・マニアの傾向すらある。効能は、はっきりあると感じている。年よりかなり若く見られることは、しばしばある。使用しているサプリメントの一部・・・何しろ、最後の大物であったワタクシめは、崖っぷちをすべり落ちた41歳になってやっとの思いで結婚し、年いってから生まれたカワユイ娘3人は、まだ3歳。この子たちが成人し、一人前に育つまでは、絶対に死ねないのだ(悲壮)あと、少なくとも25年は元気でいたいというのは、僕の悲願である。そのためには、言うまでもなくまず健康。QOL(クォリティ・オブ・ライフ)に有効であると信じうるサプリメントは、末永く飲みつづけたいと思っている現在は、普通のマルチビタミン・ミネラルのサプリメントは日常的に摂っている。また、薬剤師でボクサーあがり(本当です)の川崎(お前だよ)という友人の薦めで、補酵素(コエンザイム)Q10も時々摂取している。玄米黒酢もいいらしいので、欠かさず飲んでいる。非常に美味しいとは言えないが、けっこうイケる。なんか効きそうな感じはする。皮膚のためには、コラーゲンやヒアルロン酸、スクワレンのサプリメントも有効かな~。これは、妻のお肌の曲がり角を心配して、大量に買い込んだストックがあるので、それを流用することにするあいかわらず話がそれまくりであるが、ともあれ10月2日(日)の本格開始から、これで4回目。これで、「三日坊主」の轍(てつ)は克服した!?!なお、もう少し痩せたら、僕の写真も載せたいと思うが、まだまだ、とてもお見せできるようなシロモノではない・・・トドです現在、90kg。目標:70kg。夜明けは遠い(目標値70kgは、僕の身長178cmの標準的体格指数、ボディ・マス・インデクス、BMI:22に相当。)
2007.10.07
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昨夜8時45分からぴったし60分間、秋の夜のジョギング/ウォーキングにいそしんでみた。自覚的な、きちんとまとまった形のトレーニングとしては、10月2日(火)、3日(水)に続いてこれで3回目。きのうの4日(木)あたりは、かなりの筋肉痛と疲れだるさを覚えたが、同時に、急速に体が適応(フィット)しつつあるのも感じている。もともと体を動かすのは大好きで、ランナーズ・ハイに取り憑かれた運動中毒 addicted to exercise めいたところもあるので、心身がエクササイズ・モードに入るのに、体内の稟議・根回しはけっこうスムーズに行われた感じがする。妻が三つ子の赤ちゃんを妊娠してから2004年の出産を経て丸4年、運動をするどころではない子育て地獄天国の日々だったが、ここへきてようやくある程度の余裕が生まれ、自己身体ルネサンスの秋を迎えることとなった。厳粛な遊戯として、「走る」という言葉との契り engagement を結んでみる。走るべきだ、という義務感めいたものではなく、走りたいという内発的欲求に導かれつつ、早足で秋の夜の街を駆け抜ける。決して無理はせずに、ちょっと走ってキツくなったら、すぐ速歩に戻す。無理は絶対続かない。これ、中年男の人生訓。無理を通せば道理が引っ込み、どこかに皺寄せが出る。安倍前首相のような、思わぬ悲劇の誕生になったりする。秋の白い風が強くて、肌寒い陽気だったが、すぐに全身汗ばむほどに温まってくる。走るには、ちょうどいいぐらいの気温だ。JR駅前大通りから、宇都宮大明神の二荒山神社の階段を上って降りて、足先は、ついつい勝手知ったる歓楽街の方へ小夜更けて、爛熟した金曜日の夜、酔歩蹣跚の男女の群れの中を突き抜ける。中にはなかなかの美女の酔客もいて、千鳥足のミニスカートが目に心地よい裏道に入ると、星空が美しい。ある種の、爽やかな孤独感とでもいうべきか、宇宙の中の絶対的な相対の感覚が蘇ってくる。それは、言うなれば、根源的な天動説への魂の回帰であろうか。深い意味で、自己が中心であり、その周りを宇宙が回っているという、統御(インテグレート)された静かな、しかし確かな自己感覚とイメージが、ふつふつと湧き上がってくるのを感じる。走る、歩くという、人間に生来備わった能力の行使は、このようなありうべき感覚の再生をもたらすもののように思えた。これは、もしかすると、軽い永劫回帰?・・・ちょっと、理屈っぽかったかな?
2007.10.06
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けさは、「ダイエット大作戦」開始のための足慣らしも兼ねて、最寄のJR宇都宮駅ビルまで散歩してきた。・・・といっても、正味、ものの30分。最初はこのぐらいでいいと思う。僕は、本来は体を動かすのは大好きな方で、8年前ぐらいまでは鉄人レース・トライアスロンもやってたこともある。ただ、これはさすがにキツかったし、齢とともに反射神経・瞬発力と動体視力(スポーツ・アイ)の衰えは否(いな)むべくもなく、自転車の競り合いなどで、周回進みのトップグループのアスリートに、万が一引っ掛けたりして迷惑をかけては悪いので、やめた。運転免許更新の際や眼鏡店にある視力検査表で測る静止視力とは別に、スポーツ視力にはこういう落とし穴もある。ましてや、パソコン三昧の日々では、動体視力は落ちる一方だろうな~。以前なら、ストレス解消法はと問われれば、ためらいなく運動(走る、泳ぐ、転がす=自転車を)だと答えていたのだが、妻が三つ子三人娘ちゃんを妊娠してこのかた丸々4年(長っ!)、24時間かかりっきり態勢の子育てに忙殺され、全く運動らしい運動をしてこなかった。完全に体はナマリ切っている。人後に落ちない酒好きながら、子供の相手をしているときはもちろん絶対禁酒禁煙、シラフは守っているので、寝る前にここぞとばかり呷(あお)るように飲む晩酌(日本酒とワイン)も、どう考えても体に悪いよね体重15kg前後になった愛娘三姉妹を、代わる代わる抱っこしたり、ヒンズースクワットよろしくおんぶ・肩車したりするという“ハードトレーニング”を夜な夜な続けているせいか、腕の筋肉は健在だが、足腰の筋力・持久力、心肺機能は完全に退化してしまったのを感じる。膝がガクガク。階段の昇り降りぐらいでも「救心」がほしいほどの今日この頃である。もはや、執行猶予(モラトリアム)・延滞(ポストポーンメント)はありえないざんす。なるべく早くダイエット&フィットネスに取り掛かりたい。もちろん写真も載せますが、けっこう面倒くさいんだよね~これがもうちょっとお待ち下され。ただし、これまでの長い運動経験から見て、無理は禁物であると、自分を戒めてあげたい。長年月にわたって運動をしていない場合、戻すには最低でも7~8回の運動が必要である。週3~4回のウォーキング、ジョギングをする場合、十分なストレッチング(筋肉伸ばし)や準備運動をするとともに、最初の2~3週間は、物足りないと思うぐらいの運動量が望ましい。その物足りなさが、持続への意欲になる。運動に挫折するのは、その多くが、自分の現状の力量を超えたハードな運動をして、コリゴリ嫌気がさすことが原因と思われる。アマチュアにとって、一回一回の運動量、パフォーマンスに意味はない。持続することが、当面の目標である。目的とさえ言ってもいいかもしれない。なお、厳密にいえば、本来「ダイエット」とは食餌療法の「献立」のことであるが、最近では本場・英語圏でも、「フィットネス(身体的適応)」や「シェイプアップ(体の輪郭を整えること)」、「リデュース(減量)」、「スリミング(スリムになること)」などと混同されているみたいなので、まあ要するに「(健康に)やせる」ことを「ダイエット」と呼んでかまわなさそうだね。言葉にうるさい歌詠みとしては多少引っかかるが、ま、いいか。なお、ダイエットの本来の意味である栄養面では、とりあえず糖質(炭水化物のうち、食物繊維《ダイエタリーファイバー》を除いたもの)と脂質のできる限りのカットを考えている。・・・というか、すでに始めている。運動を組み合わせるので、微量栄養素のビタミン・ミネラル(鉱物質)不足が懸念される。ためらわずサプリメント(栄養補助食品)を用いることとする。こういうのを「薬」と同一視して嫌う人も世間には多いように感じるが、微量栄養素の必要性に関しては十分に医学的・生理学的に合理的な根拠のあることであり、嫌うのは勝手だが、僕としては理解できない。「ネイチャーメイド」(大塚製薬)の「マルチビタミンミネラル」辺りでいいかなと思う。さて、ひと頃よりかなり涼しくなったが、けさの当地・栃木はかすかな霧雨が降りしきっており、軽い運動でも、やはりかなりの蒸し暑さを感じた。駅ビルの華やかな店舗群は、大都市の匂いを持ち込みつつ午前8時台から活気に満ちており、小泉政権以来の地方切り捨て政策で疲弊し果て、シャッター通りと化した市内の路面の商店街とは雲泥の差があるように思えた。(以下、話はそれるが・・・)もう、どう足掻いても、さほど特色のない地方都市の「街づくり」なんてことは無理だろう。その点では、僕は全く楽天的ではない。悲観的な未来像を確信している。最近では、ビジネスマンの友人たちも、こういった僕の意見を真剣に聞くようになった。危機感が共有されている。大都市を除く日本の大部分が、生き馬の目を抜く東京資本、あるいは先進国の外資に占領される日は着々と近づいている。国際経済競争におけるアジア地域の猛追も、ご覧の通りだ。すでに国と地方自治体の財政は破綻している。お上に頼る時代は、20世紀とともに過ぎ去った。無駄なことに税金を使わないほうがいい。そんな金が(もし)あるなら、セイフティネットや福祉に使ったらどうだろうか。地方の中小零細企業は、それぞれが個別に、才覚と努力の限りを尽くして頑張るしか道はない。地方都市は、コンビニエンスストアと住宅だけが残って、いわゆる小売店なんてものは、ほとんどなくなっちゃうんだろうな。大都市地域、および郊外型の大規模商業ビル(ショッピング・モール)と、インターネット上の仮想商店(バーチャルショップ)しかサバイバルできないんじゃないだろうか。それはそれで、そこにフィット(適応)できるものには面白い時代とも言える。・・・ビジネスパーソンの端くれとしては、いろいろと考えさせられた。歩くと、いろいろ思いつく。犬も歩けば棒に当たる。東京の文化懐かしJR宇都宮駅にそを見にゆけり
2007.08.31
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Inspired by Mrs.choco's blogMission:Impossibleダイエット大作戦Coming Soon!現在、筆者くまんパパ:178cm/93kg内臓脂肪型肥満。忍び寄るメタボリック・シンドローム。生活習慣病発症の危機。まあ、健康のためとか体が重いとかいろいろ理由は付けられるけど、とにもかくにも、醜く突き出た腹がメチャカッコ悪い!!!この際、赤裸々に告白する!ウェスト98cm!!!1メートルまで、あと2cm!!も~僕は自分を許さない!ダイエット&フィットネス発動に踏み切る!・・・ただし、もう少し涼しくなってからね~ ・・・ここんとこちょっと忙しいので、とりあえずこれだけ。詳しくは追々書きまする。
2007.08.29
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ここまで、ちょっと堅い文章が続いたが、けっこう高度に学問的な内容なので、そうそうガセネタを書くわけにも行かず、専門書を真面目に読んで要約した結果です。・・・緊張感が伝わりました?さて、運動による「正攻法」ウェイトトレーニングのまとめに入るが、皆さんも僕も何といっても気になるのは、日常生活時や運動時における、糖質と脂質の代謝比であろう。憎っくき脂肪が、どういう条件でどのぐらいの割合で燃えるのか、ということであるが、これは研究者によって多少のバラツキはあるが、おおよその最大公約数的な数値は出ている(上の図表)。 このグラフは、http://sugar.lin.go.jp/japan/view/jv_0508a.htmからの無断引用なので、著作権法違反に当たる可能性がある。が、まさか、いきなり逮捕もされないだろうが、警告なりを受けた場合は、即座に謝罪の上削除しますので、ご了承下さい。なお、このウェブサイト、運動と代謝の要点が非常に良く書かれていて、これまで僕が書いてきたことの意味がなかった?かも知んない(笑)。この図は運動の強度と、糖質・脂質の代謝の割合を示したものである。時系列的な分析は入っていない。左側縦軸のRは、呼吸交換比(レシオ)のRで、測定時の専門的概念なので、無視していい。重要なのは右側縦軸の%で、上にいけばいくほど糖質(炭水化物)の燃焼が多くなり、脂肪の燃焼が少なくなる。つまり、運動の強度が強い(速く走る、泳ぐなど)ほど、燃料として使われる脂肪の率は減り、糖質(炭水化物から食物繊維を除いた部分)に依存する度合いが強まる。特に運動強度60%付近に、「無酸素性作業閾値」という限界点があり、それを超えると無酸素運動になり、脂肪の燃焼は急激に減る。体感的には、「かなりきつい」と感じられ、呼吸が苦しくなるレベルである。ラグビーなどでも、大体の動作は有酸素性なのだが、ゴールに向かって全力疾走する時などは無酸素性になって、見ている方まで息苦しい思いをする。40%~50%の、楽に呼吸ができて楽な、あるいは「やや楽な(それほどきつくない)」比較的弱い運動を長く続けることが、ダイエットの秘訣である。ただ、あまり弱すぎても消費エネルギー総量が少なくなり、効果が薄くなる。スポーツ医学の進展で、一昔前のトレーニング理論がひっくり返っている例が多いが、持続的運動の長距離走の上級アマチュアレベルでは、LSDという、いかにもアメリカ人が好みそうなやや柄の悪い語呂合せのトレーニングが重視されている。もちろんこれは、薬物のLSD(リゼルグ酸ジエチルアミド)の方ではなく、Long, slow & distant(長く、ゆっくり、長距離の)トレーニングをいう。むろん、世界レベルともなると、さらにそれを突き抜けた(スパートの際などの)スピードが要求されるのだが、それは我々には関係ない。僕自身の目安でいうと、ジョギングで時速8~9kmぐらいか。水泳で50mを1分ちょうどぐらい。世界記録の半分弱ってところが、普段のトレーニングでの適度な強度と感じられる。・・・もっとも、普段運動していない人、またしばらく運動していない僕自身にとっても、これでも結構きついとは思うけれども。この時、おおよそ1時間につき350kcal前後が消費されるといわれているので、やや多めに200kcalが脂肪の燃焼として、皮下脂肪・内臓脂肪は1g当たり7calなので、30g弱ぐらいが燃焼する。たったそれっぽっち?という人も多いだろうが、バターやラードの30g分というと、なかなかの量である。これが確実に雲散霧消するのだから、大したものである。しかも運動の効果は、こうした直接のエネルギーの消費に留まらず、筋肉量が増えることで、普段の生活での基礎代謝量が増えることが挙げられ、最近ではむしろこちらの方が注目されていることは、ご存知だろう。運動嫌いの人は多いだろう。学校を卒業した後まで苦しい思いをしたくないという人の方が、社会のマジョリティだと思われる。僕は相当な運動マニアであり、マイノリティに属する。特に持続的な運動、トライアスロン3種目には目がない。運動嫌いの人から見れば気が知れないだろうが、その僕から見ても、例えばヒマラヤの高峰に登るとかキリマンジャロだとか、登山をする人の気は知れない。蓼食う虫も好き好きだ。いずれにせよ、今は子育てに追われ、全く出来ない日々が続いている。しかしまあ、以上のように、運動それ自体の減量(脂肪燃焼)効果はそれほど顕著ではなく、食餌療法(ダイエット)を考えるべきは当然といえる。
2006.04.07
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III)有酸素運動(エアロビック・エクササイズ)乳酸系の過程で生ずるピルビン酸が二酸化炭素(CO2)と水に酸化分解される過程(TCAサイクル)で得られるエネルギーを利用するのが、有酸素(好気性)過程である。また、代謝産物(残りかす)は二酸化炭素と水だけのクリーンエネルギーである。我々の日常生活の動作のほとんどはこれによってまかなわれている。持続的運動の際の代謝メカニズムであり、きわめて長く続けることが出来る。典型であるマラソン競技の場合、この過程が99%を占める。その他、自転車(ロードレース)、遠泳、トライアスロン、サッカー・ラグビーで走っている状態(瞬発的なシュートなどは無酸素運動)やテニスのラリーの部分などもこれに当たる。ただ、大量の酸素を必要とするので、立ちあがりが遅く、緊急事態には間に合わない。僕のパソコンのようなものである。ヒトは、走る動物ではなく歩く動物である、という言い方もある通り、人体は比較的ゆるやかで持続的な有酸素運動に適応している。ネコ科の動物と比べると分かりやすい。ネコ類は、例外なく普段は「まったり」、ゴロニャンしていて、カッタルそうにしている。歩くのさえ大儀そうである。だが、ネズミ、またはネコじゃらし、さらにネコまっしぐらのカリカリ餌を見つけると、猛然とダッシュして飛びかかる。時速100kmに達するというチータを始め、ライオン、虎、そしてイエネコと、その祖先といわれるリビアヤマネコ→アビシニアン、いずれも習性はおおむね似ている。特に、NHKの動物ドキュメンタリーで見たアメリカ大陸・ロッキー山脈のプーマ(ピューマ、現地では「マウンテン・キャット」と呼ぶらしい)に至っては、体こそ大きいが、細かい仕草、鳴き声、母子の情愛までイエネコとそっくりで、驚くと同時に大好きになった。これらネコ科動物は、典型的に瞬発性の、激しい(しばしば闘争的な)無酸素運動に適応している。これらに対応して、性質が異なる筋肉があることは、最近ではご存知の方も多いだろう。I型筋線維は、遅筋線維 Low-twitch fibers(LT)ともいわれ、攣縮(れんしゅく)は遅く、大きな力は出せないが、疲れにくい。酸化に関与するミオグロビンとシトクロムという物質が多く、酸素摂取に関わる細胞内の小器官ミトコンドリアの数が多い。一見して赤い色をしており、赤筋・マグロ筋とも呼ばれる。マグロの赤身がまさにそれである。有酸素運動に適しており、広大な海洋を回遊し続けるマグロの生態に相応しい。また高い酸化能力(TCA回路、脂肪酸の酸化・消費)を有し、有酸素過程で出力を出す。また比較的高い中性脂肪の含量を持つ。「中トロ」がそれである。II型筋線維は、速筋繊維 Fast-twitch fibers(FT)と呼ばれ、攣縮は速く、瞬間的に大きな力が出せるが、疲れやすい。酸化系回路・酵素の活性は低く、ミトコンドリアの数もほんの僅かしかない。燃料は内在性のグリコーゲンの解糖により行われ、ATP-CP系と乳酸系で出力を出す。脂肪は使われない。一見して白いので、白筋、またヒラメ筋と呼ばれる。ヒラメは普段は海の底でじっとしており、獲物が近づくとガバっと起き上がって一気に捕食する。待ち伏せ型の習性はネコ類と同様である。アメリカザリガニの腹筋(瞬時に尻尾を打って「いざる」=後ろに逃げる)、ニワトリの胸筋(翼を動かす)、ウサギの腰筋(ジャンプする)にも顕著である。いずれも逃走時など、咄嗟の瞬発的な動きが目に浮かぶようである。このI型とII型の比率は、動物により、また個体において先天的・生得的・遺伝的におおむね決まっているとされている。例えば、一流マラソンランナーの筋線維にI型が多いことは言うまでもない。往年の名ランナー・瀬古利彦氏の筋肉細胞中のミトコンドリアは一般人より50%も多かったという報告もある。また、根拠はないが、大相撲の花田家(初代若乃花・初代貴ノ花・三代目若乃花・二代目貴乃花)や寺尾家(鶴ヶ嶺・逆鉾・寺尾)が、II型筋線維優位の血筋であることは明らかだと思う。ただ、最新の知見によると、この比率はトレーニングによってある程度変えられるという説もある。ただし、増えるのは主としてI型筋線維であって、II型→I型への移行は出来るが、その逆はほとんど出来ないという。持続的・長距離運動は努力が実る可能性があるが、短距離・瞬発力系の運動(野球のピッチング・バッティング、相撲、100m走、剣道・柔道・テニスの、勝負に関わるような重要動作など)はまず素質が重要であることが示唆されている。川崎のぼる「いなかっぺ大将」の「ニャンコ先生」ではないが、古来柔術・柔道家はネコを敬愛し、ネコの動きを研究し、多くを学んできたといわれている。無酸素運動の共通性のしからしむるところである。なお、TVアニメ化された同作品のテーマソング「大ちゃん数え唄」を歌っていた吉田よしみとは、少女時代の天童よしみであった。「天童」の芸名が示す通り、天才少女だったのだろう。さて、自動車などの内燃機関(エンジン)の仕組みも、基本的には有酸素運動の仕組みに似ているのだが、ガソリンの不純物由来の有害物質や、エンジンで理想的には完全燃焼しないことによる一酸化炭素(CO)が排出されることは、ご存知の通りである。燃料として、主に肝臓グリコーゲンの分解によるグルコース(葡萄糖)、筋肉グリコーゲン、そして特筆大書すべきなのが、皮下脂肪・内臓脂肪の脂肪細胞の中性脂肪(トリアシルグリセロール)から血中に放出された遊離脂肪酸が用いられ、消費されることである。=減量である。一流マラソン選手(体脂肪率10%未満)の場合で、血糖(葡萄糖)のみで約4分間、肝臓グリコーゲンで18分間、筋肉グリコーゲンで71分間、そして遊離脂肪酸経由の中性脂肪で4018分間エネルギーを供給することができるという。ただ、グリコーゲンが枯渇する際には強い疲労を感じるという。これは別の研究でも、運動を始めて約80分後という結果が出ている。もちろん一流選手ではないが、これは僕もしばしば体感している。遠泳をしていると、1時間15分ぐらいでかなりの疲労を感じる。グリコーゲンが尽きるのだろう。さらに続けていると、その後ハイな状態に入ることがある。また、これはいわゆる「カーボ・ローディング」をしない場合である。(これは、マラソンランナー・トライアスリートなどが競技の直前に行う、一定期間の絶食後に、大量の糖質の補給により体内グリコーゲン貯蔵量を高める食餌摂取法。バナナやスパゲッティなどがよく知られている。最近ではアマチュアでも気の利いた人なら行う)グリコーゲンが燃え尽きる前から、徐々に脂肪酸の消費率が高まることが測定されている。グリコーゲンが枯渇した段階以降は、誤解を恐れずに言ってしまえば、体内環境は飢餓状態に近くなる。体に貯め込まれた脂肪だけが頼りであり、減量には願ってもない状態である。ただ、病的な飢餓に伴う痩せ(るい痩)の場合には、ケトン体という緊急的な物質が肝臓で作られて燃料にされる点が異なる。この物質はそれなりの役割を果たしていると考えられているが、徐々に血中濃度が上がってくると、ケトアシドーシスという重篤な昏睡状態に陥ることがあるという。話はそれるが、ここでどうしても想起されるのは、宗教的苦行とこういった状態との連関である。――新約聖書マタイ伝福音書によれば、ナザレのイエスは俗世から隔絶した山中の荒野で、40日40夜の断食と祈りを行い(水分を摂らなければ死んでしまうから、水は飲んだのであろうが)、その果てに悪魔と問答した。「人はパンのみにて生くるにあらず」、「汝の神を試みることなかれ」(文語訳)などの、あまりにも有名な名文句を含む一節である。話半分としても、それに近いことはあったのであろう。弘法大師空海にも、酷似したエピソードが伝えられている。小田晋・筑波大名誉教授の著書「キリスト教も幻覚から始まった!?」によれば、彼らはここで「幻覚」を見たわけである。これらは、「感覚遮断」を伴う状況での「飢餓幻覚」と見られるという。幻覚には幻視(ラテン語visio、英語vision)や幻聴、幻嗅、幻触、幻味など、感覚全てに亘る種類があり、幻嗅なども「自分が臭い」と気にする神経症など、ありふれて存在するという。幻味なんてのも、「おふくろの味」を、ある時突然ありありと思い出すとか、普通人でもそういう目で見れば、けっこうそれに近い経験はしているという。入眠・出眠時幻覚(金縛りの類い)は誰でも体験する。これも、体を非常に酷使した直後に多い。徹夜明けのハイな状態というのもよくあることである。マルセル・プルーストによる、20世紀文学の最高傑作の一つ、あの電話帳数冊分にも見紛う長大な巨編「失われた時を求めて」も、冒頭、手に取った一片のプチマドレーヌの香りから、忽然として華麗なフランス上流社会の全半生を思い出すという体裁を取っている。執筆当時の実人生のプルーストは虚弱体質であり、今で言う引きこもりのような状態で、コルク材で完全密封したパリの高級アパルトマンの一室から一歩も出ない生活をしていた。図らずも、瞑想修行みたいな環境に自らを置いていたと言える。とりわけ幻聴は、言語化された幻覚という意味で、最も高度なものだという。旧約聖書のエゼキエル書は典型的な幻聴、新約のヨハネ黙示録は幻視に基づくものと見られるという。この時、やはり、というべきか、脳内には麻薬様物質β(ベータ)エンドルフィンが分泌されているという。いわゆるハイな状態になっているわけである。委曲を省いて誤解を恐れずに言えば、宗教の秘教的(エソテリック)な核心部分ともいえる「神秘体験」や一定の境地(三昧境など)とは、こういった幻覚ないし幻想のイメージ操作であるということも出来よう。金剛界・胎蔵界曼荼羅や、西方浄土、阿弥陀仏の救済のイメージ、闘う女神ヴァジュラ・ヨーギニーの瞑想、はたまた十字架上の磔刑のキリスト、聖母マリアの受胎のイメージなどなど、枚挙に遑(いとま)がない。例えば、一般人でも臨死体験はよく知られているが、古く人々は死に臨んで浄土への往生のイメージを見ることに最も執心し、修行をした。僧侶もそれを指導し、熱心に手助けした。憎むべき松本智津夫(麻原彰晃)によって著しく歪曲され、おぞましいニュアンスに捻じ曲げられてしまった「ポア」の概念も、チベット仏教における死に臨んでの意識の転移・彼岸(あちら側)への導きの作法である。これは名著「虹の階梯(かいでい)」(中沢新一訳)に詳しい。道元の言う、禅における「心身脱落」というのもやはり一種の神秘体験と思われるが、ヴェールに包まれているのがもどかしくも、興味は尽きない。この話題はここでは敷衍しないが、このように身体的な条件が、大きな影響力のある宗教を生み出し、あるいは芸術分野で人類の歴史を変える場合もあるということである。これらについては、そのうちに続きを書くかも知れない。むろん、断食ノススメではありませんから。念のため。
2006.04.02
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早咲きの桜が開花(菩提寺である、近所の浄土宗清巖寺にて。3月28日撮影)この桜の木の根元には、歌聖・藤原定家の子息に自分の娘を娶(めあわ)せたほどの親友で和歌の弟子で、「小倉百人一首」を定家に「発注」した大パトロンでもあった宇都宮頼綱(出家して蓮生法師。宇都宮第5代城主で鎌倉幕府の有力御家人であったが、政変で失脚)の墓(供養塔)がある。 白木蓮と桜が開花――近所(宇都宮市大通り5丁目・旧清水町)の清巖寺(せいがんじ)にて、28日撮影ハタと気付いてみると、このブログの初心はビジネスブログのつもりだった。テーマをもう少しお仕事・本業の方にシフトしようかな、などと考えてる今日この頃であります。「ダイエット理論」については、有酸素運動(エアロビック・エクササイズ)と中性脂肪の消費の関連について、今改めて勉強し直しているところです。E.A.ニューズホーム(オックスフォード大教授)、A.R.リーチ(グレシャム・スクール教諭)共著の「医科生化学 Biochemistry for the Medical Sciences」(野口知雄・城戸亮監訳、講談社)という、1万円もした本など読み直してます。これは確か業界の所用と東京見物がてら、日本橋・丸善で買ってきたのだった。そのほかにも関連書籍を何冊か。ウェブサイトも渉猟中。上の本は、さすがに詳しくて納得の記述だが、クソ忙しい中、読むだけでも大変だ。骨子の要約はもっと大変だ。誰に頼まれたわけでもない「ダイエット理論」の連載、少し後悔し始めております(笑)。10~15年前にブログってものがあったらよかったんだけどね。その頃は僕自身も運動オタクの最盛期で、ホントに詳しかったと思う。歳月は残酷なもので、ほとんど忘れてしまった。・・・我ながらボヤキが多いな。良く言えば「ダイハード」の刑事の美学か(?)。結論だけ、簡単に書いときましょうか?ダイエット(食餌)を伴わない場合、1時間の軽い有酸素運動(ジョギング・水泳など)→約350kcalの消費で、(個人差が大きく、ハッキリとした数値のデータは見当たらないが)たぶん30~40gぐらいの皮下・内臓脂肪(1g当たり約7kcal)が消費される。なんだ、丸1時間も運動してそんなものか、と思うだろうが、理論的には確かにこんなものである。運動をすればすぐ脂肪が燃やせます、みたいに書いてあるウェブが多いが、これはちょっと調子が良すぎる。グリコーゲンの燃焼が優先されるのだし。仮に1回33gとすると、3回の運動で100g、30回で1Kgということになる。これはちょっとしたものである、とも言える。いずれにせよ、もう少し勉強しますだ。しばらくお待ち下さいまし。あ~忙しい。
2006.03.28
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さて、運動のメカニズムについて、筆者自身の頭の整理を兼ねて、要点を簡単にまとめておく。ちょっと堅くなるが、しばしお許し願いたい。日常生活での挙措動作やシェイプアップにも関係があることである。運動・動作をするということは、つまるところ各種の筋肉を収縮させることであるが、(随意筋も不随意筋も)全ての筋肉は、ATP(アデノシン三燐酸)がADP(アデノシン二燐酸)とP(燐)に分解される化学反応(ケミストリー)によってそのためのエネルギーを得ている。このエネルギーは、神経細胞の励起(エキサイト)、肝臓などでの各種合成・分解にも用いられる。この過程はそれぞれの器官の細胞の細胞質および小器官ミトコンドリア内で行われる。今話題のコエンザイム(補酵素)Q10は、もともとここに作用するものらしい。このATPの分解のためにもエネルギーが要るのだが、そのために3種類の供給路が用意されている。I)まず第1は、ATP-CP(クレアチン燐酸)系と呼ばれるメカニズム。無酸素過程(アネロビック・プロセス)。CPという物質はある程度体内に蓄積できるので、これがクレアチンと燐酸に分解する化学変化でエネルギーを産み出す。ただ、ストックできる量は少なく(100g程度)、全力運動で使った場合、約8~10秒で枯渇する。スポーツ種目でいうと、エリート・アスリートの100m走、一般ピープルの50m走、ジャンプ・投擲系スポーツ、相撲・空手の主要な動作、野球の主要な動作(投げる、打つ、走塁)、マリア・シャラポワのスマッシュなどに当たる。(スポーツショップに行くと、クレアチン類似物質を商品化したものを売っており、高度な競技スポーツ選手などが使っているようである。最大20%の補給ができるそうだが、われわれ凡夫には縁なきものである。)II)次に、乳酸系。これも無酸素過程。筋肉や肝臓の細胞に蓄えられた多糖類の一種・グリコーゲン(約400g程度)が乳酸に分解する過程で発生するエネルギーを利用する。これは、いわば糖質がアルコールになり、さらに酢酸(酢・ビネガー)になるのと似ている化学変化である。これは全力運動で1~2分間続けられるが、その過程で大量の乳酸が発生し、乳酸は酸であるから、通常弱アルカリ性の血液のpH値が低下し(酸性に傾き)、痙攣したり呼吸困難に陥ったりしてそれ以上の運動を妨げる。乳酸菌飲料といえば、ブルガリアヨーグルトとかヤクルトとかカルピスとかでお馴染みであるが、血液の中では悪玉である。ただ、乳酸自体は疲労物質でなく、身体の一種の自己防御的指標(メルクマール)に過ぎないという、難しい学問的議論もあるが、省く。トップレベルで見ると、陸上の400~800m走、水泳の100~200mに当たる。競技レベルであればどのスポーツも苦しいが、体感的に最も苦しいのがこの乳酸系(中距離)運動とされる。以上のI)、II)とも、中性脂肪(その多くは皮下脂肪)は全く消費されない。シェイプアップに直接には役立たないが、筋肉量を増やす適切なウェイトトレーニングとして用いれば、基礎代謝量を大きく増やす効果がある。これについては後ほど改めて書くことにする。----------------------------------------------------------------話は逸(そ)れるが、市販のカレールーでなく、S&Bのカレーパウダー赤缶とか、ガラムマサラ・スパイスを調合して使うとかの本格カレーレシピ教本レベルになると、玉ねぎをキツネ色になるまで、最低でも30分、フツーに1時間炒めて甘味を出すとか、恐ろしいことが書いてあるのが常であるが、これは揮発性の辛味成分・硫化アリルを飛ばすとともに、植物細胞特有の堅固な細胞壁を破壊して、来るべき発芽に備えて細胞質内に蓄えられた糖質を取り出すための作業である。このように植物も動物も細胞内にエネルギー源として糖質を蓄え、さらにそれでも不安なので、脂肪細胞に中性脂肪を貯め込むのである。人間の皮下脂肪の場合、熱量は普通1g当たり7kcal程度で計算する(学者によって多少見解が違う)。グリコーゲンといえば江崎グリコの社名にもなっており、「グリコのおまけ」育ちの世代には懐かしい響きである。ちなみにロッテは、世界文学の最高傑作の一つともいわれるゲーテの自伝的スキャンダラス書簡体小説「若きウェルテルの悩み」のプロタゴニスト(主人公)・ウェルテルが思いを寄せる高貴で美しい人妻の名前。シャルロッテという実在のモデルがいた。この作品の中でゲーテは、懊悩の果てに自己を処刑することになる。カルビーは「カルシウムとビタミンB」から名付けられた。韓国語カルビとは無関係。「かっぱえびせん」にカルシウムが多いことは分かるが、ビタミンBがそれほど多く含まれているかどうかは不明。話はますます逸脱するが、「3分間で消耗する」ウルトラマンの戦闘エネルギーは、たぶん基本的に I)、II)の過程で得られるのであろう。また、「太陽エネルギー」がどーたらこーたらと、ナレーターだった若き日の石坂浩二が言っていたから、「光合成」による糖質(葡萄糖、グリコーゲンなど)の合成も関与しているのであろう。――それで思い出したが、光合成の解明は、今どうなっているんだろうか?光合成は、ヨーロッパ諸語で photosynthesis。 photo- は photograph(写真)の語幹にもなっており、「光」の意。synthesis はヘーゲル弁証法哲学でいう、「正、反、合」すなわち「措定(テーゼ)、反措定(アンチテーゼ)、総合(ジンテーゼ)」の総合。PSEなし中古家電販売禁止問題の核心となった、ムーグ・シンセサイザーのシンセサイズ、である。だからどうした?と言われても、別にどうもしないのであるが。太陽光のエネルギーで、水と炭酸ガス(二酸化炭素)から有機化合物(糖質・でん粉質など)を作りだし、酸素を吐き出す、大自然の、または神の、偉大なる恩恵である。僕らが夢見る科学少年だったころ、桜色舞うころ、光合成(緑色植物における、光による炭酸同化作用)のしくみを解明できたら、ノーベル賞の2つや3つは軽く当確だと言われていた。今関連のウェブサイトを調べてみると、やはり、未だに解明されていないらしい。しろうと目にも相当複雑なのだろうとは想像に難くない上に、人類の歴史に一大変革をもたらす可能性があることだけに、研究者が二の足を踏んでいるということも考えられる。なにしろ、もし光合成の全過程が解明され、「人工光合成」が実用化できれば、地球環境保護問題の大きな部分・一酸化炭素の削減がなんなく可能になるかも知れない、といった話である。京都議定書も反故になるかも知れない。また、発展途上国の飢餓問題が一挙に解決できるかも知れない。下手をすると、大部分の農業の必要性がなくなってしまうかも知れない。・・・しかしまあ、人工光合成で作られた糖質(でん粉質)というのも、イマイチぞっとしない代物ではある。遺伝子組み替え作物以上に議論を呼ぶことになるだろう。尊厳死の問題がマスメディアを賑わしているが、科学技術の倫理がますます問われることになるだろう。----------------------------------------------------------------そしていよいよ、大トリの有酸素系(エアロビック)過程。運動をはじめて2~3分で発動する。シェイプアップの本論、本筋、ご本尊の登場である。
2006.03.26
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有酸素運動(エアロビック・エクササイズ)による減量が可能であることは、マラソン・水泳選手などの体型を見れば一目瞭然であるが、一般人にとってはなかなか困難であることも事実である。特に、若い女性などが早朝や夜にジョギングしたり、スポーツクラブに通ったりするのは心理的その他の抵抗があるかも知れない。また働き盛りの中年男性には、あまりにも時間がない。したがって、運動抜きのシェイプアップ、すなわちダイエットについて若干の雑学を開陳していく所存だが、その前に、やはり運動の楽しみについて僕なりに簡単に総括しておきたい衝動を禁じえない。持久的な運動による減量が種々の理由から困難であることは理解できるが、これが正攻法であり、爽やかで楽しく、快感であることも確かな事実である。僕、くまんパパ自身は体を動かすのが大好きで、この三月でめでたく満2歳を閲(けみ)した三つ子の3人娘が生まれる前は、暇さえあればガンガン運動していた。特に、持久的有酸素運動の典型・トライアスロン3種目(水泳・自転車・ランニング)が大好きで、平日はスポーツクラブで毎回2500m前後の水泳三昧。休日ともなれば、朝から4時間ぐらいレース用自転車を漕ぎっぱなしで、地元の田川という川沿いのサイクリングコースを、隣の隣町ぐらいまで往復するのが日課になっていた。距離にして40~50kmになる。トライアスロン大会にも何度か参加した。ちなみにスポーツクラブは、ソウル・オリンピック水泳金メダリストの鈴木大地と同じセントラルで、さしずめ仲間うちと言える(・・・言えないか)。接客業の商売柄あまり日焼けしたくないし、「万病の元」活性酸素(フリーラジカル・オキシジェン)の害も恐いので、それを発生させる紫外線・UVカットの乳液を肌の露出部分に入念に塗りたくるのも、面倒ではあるが、また楽しからずや、である。そうしてハードに運動していると、時たま訪れるハイな状態も楽しい。まさに運動中毒の典型的症状である。このランナーズ・ハイやスイマーズ・ハイと呼ばれるものは、脳内のモルヒネ様物質・β(ベータ)エンドルフィンの分泌によるものと言われ、僕の経験では、ハードな運動を一定時間続けてヘトへト・ヘロヘロになった後にややペースを緩めると入ることが多い。一種のコツである。例えば水泳では、2000m(25m短水路40往復)ぐらいを全力に近いハイペースで泳いで、フっと力を抜くと、よくこの状態に入る。ものすごく気持ちよくて、永久にやめたくない。そのまま5000mぐらい泳いで、腋毛が擦れて痛い時もある、いやホント。おそらくさまざまな「宗教的法悦(エクスタシー)」、特に仏教、修験道、禅などの修行と各種の境地にも関与しているといわれる、半醒半睡の夢心地である。明らかに「脳内麻薬」の仕業であることが実感できる、淫靡ともいえる愉楽である。科学的エピステーメがない時代には、これは「他力」的至福感と捉えられたであろう。ただ、これは終末医療のペイン・クリニックにおけるモルヒネ注射と同じようなものだともいわれており、断末魔の苦痛に対する身体の最終防御メカニズムであるという説もあり、濫用は危険だとも言われている。ぶっちゃけた話、ちょっとマゾっ気のある快楽であることは否定できない(笑)。さて、妻の“ご懐妊”以来2年半というもの、子供に掛かりっきりでスポーツクラブもやめざるを得ず、完全に運動をやめて久しい。マイベストの178cm71~72kg(ほぼ標準体重)のスリムだった体型も、今や石塚英彦(石ちゃん)化は進む一方で、現在身長は178cmと変わらないものの(当たり前か)、体重は、書きたくないが、93kgもある。BMI(ボディ・マス・インデックス、体格指数)、すなわち体重÷身長(m)÷身長(m)は、・・・レッドゾーン・デブである。若いころ祭り男で、神輿(みこし)をかつぎまくってガタガタになった膝に、容赦なくのしかかる自重(じちょう、ではなく、じじゅう)。階段の上り下りもつらいこと。最近では呼吸も苦しく、睡眠時無呼吸症候群の兆しすらある。この運動できない状況は、子供が幼稚園に入るまであと1年間は変わらない見込みである。僕にとって、運動抜きのダイエットの要請は、喫緊の課題なのである。
2006.03.24
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フィットネス(適応)/ウェイトコントロール(体重管理・減量)の原理は、けっこう単純なものであって、数学、というより算数の問題といえる。通称ダイエットと言われているのは、もちろん不正確な表現であり、これはフィットネスの一方法である食餌(療法)を指す、・・・が、まあ、うるさいことは言わないことにして、主としてダイエットと言う。全ては皮下脂肪の問題であり、その他の体組織に極力ダメージを与えずに脂肪のみ減殺する(燃焼させる)方途を探り、これを実現可能性 feasibility のあるものとして整理、記述、実行すればいい。・・・とか何とか軽く言いつつ、これが実際は難しいんだな~、僕にもよく分かってます。“Mission Impossible(不可能な使命・「スパイ大作戦」原題)”に近いものがある。ともあれ、要するにこれはエネルギー(カロリー)代謝のバランスシートの問題であり、その結果が資産の形成(立派な皮下脂肪)となる。それを阻止するには、生理学(医学の基礎部門)・栄養学的原則としては、大別して以下の2つしか方法がないことは自明である。I)エネルギーの摂取を抑える。――ダイエット(食餌療法)。II)エネルギーの消費を増やす。――運動する(日常生活の中の運動、エクササイズ・トレーニングなど)。――基礎代謝量を増やす(筋肉量を増やす、体熱産生・サーモジェネシスを増す、体熱放散――エネルギーの無駄遣いを図るなど)。この外、重度の肥満症には、緊急避難的に皮下脂肪の吸引やら、胃を縛るなんてのもあるそうだが、そういう医学的奇手は僕の関知するところではない。ただ、いずれにせよ、減量していく段階というのは、生理学的には、「空腹・飢餓状態」とほとんど同じことであり、こういっては身も蓋もないが、その本能的苦痛の存在は不可避である。ただ、外因的に強いられた飢餓、病的な痩せ(るい痩)と違うのは、栄養学的に健康を維持しながらコントロールできるということである。生理学、栄養学的には、と書いたが、もちろん理由のあることである。ダイエットは、こういうフィジカル(物質的)な側面とともに、メンタル(精神的)な側面がきわめて大きい比重を占める。モティヴェーション(動機)や、向目的的なエンデュアランス(忍耐)は必須である。さらに、苦しさを、出来れば楽しさにさえすりかえてしまうような自己催眠的心理技術も欠かせない。大口を叩いてしまった感じで、先が思いやられるが、次回から具体的な話に入っていこう。
2006.03.21
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