南風一の世界

南風一の世界

2024/01/04
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  正月の夢幻    南風一

元旦を過ぎると
一日毎に日が長くなり
太陽の光も心なしか強くなっていく

人里の家々には
すっかり表が痛んだ雨戸がかかったまま
玄関は人が暫く通った跡がない空き家があったり
抜けた歯のようにその場所だけが空き地になっていて
「売地」という看板が立っている処もある

同じ時代に分譲された家々なら

結構転売できるなと良からぬ商売のことも
考えたりする

息子や娘さんが大きくなって
孫とともに帰省する家では
祖父母が亡くなり
爺婆になった父母が祖父母に変わって
子どもや孫を迎えなければならない

そうやって若かった夫婦は
いつしか父母や爺婆になり
やがて祖父母がそうであったように
家を残して


人生は誠に夢幻のごとし


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Last updated  2024/01/04 03:25:51 PM
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