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Bar UKからのお知ら… うらんかんろさん

2008/04/19
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カテゴリ: 雑感
後期高齢者医療制度が施行されました。

細かい話は省略しますが、社会の高齢化に伴い今後増大する医療費に対応するために必要な制度だと思っています。
ご存じのとおり、病院にかかったときの医療費は、私たちが窓口で支払う分以外は、国が医者に払っています。国民が支払う保険料は確実に国が徴収できるようにしないと、国庫がパンクしてしまうのです。

すべての高齢者にとっての負担増となるわけでもなさそうなのですが、年金から保険料を天引きするインパクトが強いのか、報道ではそこばかり強調されています。

「これでは孫にお菓子も買ってやれない」という高齢者の発言がどこかの新聞で紹介されていましたが、コトは日本の医療制度が持ちこたえられるかどうかの話であって、孫の菓子などこの際どうでもいいじゃないか、と思ってしまいます。

また私ごとの話になりますが、
ここでも過去に書いたように、ウチの父親は一昨年、62歳で亡くなりました。元気だったのがある日突然、大動脈乖離(加藤茶が死にかけたやつ)で倒れて、そのまま亡くなりました。「手の施しようがなかった」ということで(だから治療行為を受けていない)、父は国庫の医療費に何らの負担をかけることなく逝きました。

どうもウチの父方の家計には、そういう死に方(突然倒れてすぐ亡くなる)をする人が多いみたいで、父方の祖父も祖母も、似たような経路で亡くなりました。

ついでに母方の祖父母もあまり長く生きませんでしたが、母方の祖母はたまに病気をしたときにも、「病院は元気な人がいっぱい来ていて待ち時間が長いから行きたくない」と言っていました。



しかし、言ってる私自身はそんな死に方はイヤだと思っており、病院で適切な治療を受けつつ、末期には妻や子供(子供はまだいませんけど)に看取られつつ死にたいです。
そしてそのためには、私自身の医療費負担もさることながら、国庫にかける負担もかなり多かろうと思います。

多くの人が幸せに看取られながら死ぬ道をたどるのだとすれば、高齢化社会において国庫の医療費負担は膨大になるでしょう。
そんな社会の中で、人はどう生きどう死ぬか、自分が死ぬときには「望みの死に方」ができる社会になっているのか、これは我々一人ひとりが直面していく問題です。

だから孫のお菓子など大した問題じゃないでしょ、と思ってしまうのです。





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Last updated  2008/04/19 12:15:07 PM


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