ブログ版 南堀江法律事務所

ブログ版 南堀江法律事務所

PR

Profile

やまうち27

やまうち27

Calendar

Archives

2024/07
2024/06
2024/05
2024/04
2024/03

Favorite Blog

Bar UKからのお知ら… うらんかんろさん

2008/04/20
XML
カテゴリ: 雑感
前回、後期高齢者医療制度のことについての私ごとを書かせていただきました。

「孫のお菓子が買えなくなる」だの、「現代の姥捨て山」だの、報道ではそんなセンセーショナルな取り上げ方ばかりされていますが、この制度の仕組み自体については、あまり触れられていません。

制度開始にあたって色々ごたごたしているのは事実のようですが、この法律自体はずいぶん前に成立していたはずで、新聞やテレビはどうしてその時この制度についてもっときちんと報じてくれなかったのだろうと思いますが、それはさて措くとして。

昔、3%の消費税が導入されたときにも、似たようなことがありました。
ある野党の国会議員はこう言ったとか。
「スーパーで子供が100円玉を持ってお菓子を買いに行ったら、103円になったからと言われて買うことができず、子供は泣いていた。だから消費税はやめさせないといけない」と。

しかしあのとき消費税を導入していなければ、国の財政は今ごろ破綻していたでしょう。
目の前の子供が泣いていたから消費税をやめさせるなど、そんな「町内の優しいオジサン」のレベルで国家の財政を論じてほしくないと思います。

もちろん、そういう暖かい心は必要です。

泣いている人を救ってあげたいという「暖かいハート」が全ての出発点であるべきだとは思いますが、それ一辺倒ではダメなのです。

ここで以前にも引用したことがある、私の座右の書「ジャン・クリストフ」(ロマン・ロラン著)で、主人公クリストフが「いつも目に涙を浮かべてる人気取りの人道主義」の連中を嗤いとばすくだりがあります。そんなことよりは「血をたらして」生きる道を選べと。

涙を流しながら「人に優しい政治を!」とか叫んでいる連中には、私はどうしても鼻白む思いがしてしまうのです。
本当に必要な政策なら、涙を捨てて、血を流す覚悟で断固遂行していけばいい。それができる人であってこそ、政治を司る資格があると思う。

と、そんなことを思っていたら、福田総理が先日、民主党の小沢さんとの党首討論で半ベソ状態になっていました。
オイオイと思っていたら今度は地元大阪で、橋下府知事が市長との意見交換会で本当に泣いてしまいました。

このあたりの感想は人それぞれでしょうけど、私自身は「嫌な感じ」を受けました。
せめてあの人たちの流したものが、「涙」ではなくて「血」であったことを望みます。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2008/04/20 07:41:21 AM


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: