* | ||
* | 前日夕方に大阪を出て、ひとつ手前の吉備サービスエリアで車中泊した。道はどこも混んでなくて、のんびりと走った。 ランニングを始めて様々な恩恵をこうむっている。健康を中心とする直接的なものだけでなく間接的といえるものもあり、車の運転がゆっくりになったことはそのひとつだ。 以前は車を運転する時、事故やスピード違反になるリスクを無用に増やさない範囲で、急ぐ必要がなくても常に急いた運転をしていた。電車であれば特急料金を追加して早さを買うのであるから、走らせる車も特急であれば価値が高まる、という感覚でいた。つまり、飛ばして悦に入るタイプだった。 それがランニングによって変わった。速さとは己の二本足で測るもの。市道を走る車の速さで悦に入るなど、よくそんな気分になれたもんだなと、いまは思う。走行車線をゆっくり走る車の後ろに車間距離をたっぷり取って付くのが、私の運転の基本スタイルとなっている。半分の車はせかせか走り、半分の車はのんびり走っている。私はせかせか組からのんびり組に移籍した。よいことだと思う。これはランニングのおかげだ。 しかし、なんだな、車を使うときは目的をもった移動であるのに、移動時間を気にすることはほとんどなく、ランニングという確たる目的のない移動をするときに、移動時間をひどく気にするという、考えてみればおかしい行動をとる人になっている。 サービスエリアでの一晩。降る雨が夜通し車の屋根を叩いた。明け方近くまで本降りで、寝ぼけながら天気予報のハズレを恨み、雨のなかを走る覚悟をした。それが朝7時も過ぎたころには雨はすっかりあがり、空いっぱい明るい日差しが満ち満ちていた。 2010年2月28日(sun)、 2010そうじゃ吉備路マラソン が岡山県総社市で開催された。種目はフル・ハーフ・4.6kmの3種。参加者はフル・ハーフともに約2000人。4.6km参加者を合わせると今年の申込者は計7,925人で、これは過去最高だそうだ。大会案内によると本大会は1994年から始まり、10回開催後5年休んで2009年から再び開催された。 総社市と山陽新聞を筆頭に、公私含めて地元の組織がたくさん集まって、この8,000人が集うビッグ大会を支えている。あまりあちこちのフルに参加していない私なので、この手の大会をみる目がないのは自覚しているが、参加してよい大会だなと感じた。そのよいところを、このレポートでお伝えできれば嬉しい。 一番魅力を感じたのはフルで\3,500というエントリー費の安さもさることながら、コースがぐるっと周回する点である。(以下コース図は大会公式HPより拝借) 一部2周回して重複するものの、一度しか通らない所が大半である。ランナーは変化にとんだ景観を楽しめてよいが、運営はしんどいコースだ。たとえば福知山マラソンのように折り返しコースだったらエイドは後半は対面に移動すればよい。それができない。また福知山マラソンのように、川沿いのコースなら交差点はない。こちらは交差点に係員がつきっきりで、車とランナーの交通整理に務めてくれる。(本当にご苦労さま) で、その景観だが、ありのままの総社市、すべてを巡ったという印象を受けた。 こんな見難い図ではなく、こちら 大会公式HPのコース図 を見てほしい。どういう眺めか、写真入りで詳しく紹介してくれてある。(おかげで私の仕事はなくなった。^^;) 上の写真は、今回参加記念品だったウエストポーチ。ミズノ製で、百均にて\315で買える粗悪品のように、経年劣化で生地から黒い粉がポロポロ剥がれおちることはなさそうなしっかりした造りだ。内側はメッシュでベルトは太く、まだ使っていないがホールド感もよさそう。エントリー費が安いので、記念品に期待していなかっただけに、これはちょっぴりサプライズで嬉しい。 サービスとしては他に、そうじゃのオリジナル茶500ml1本。ワッペン。ゴール後の豚汁、甘酒、コーヒー。チップ計測(グロスタイムと順位)、ゴール後の完走証。食事は、会場内の売店コーナーが安い。 協賛する市内飲食店の当日のみ有効の大会応援特別クーポン もある(お得度は並)。会場にシャワー施設有り。混雑を感じさせない広い会場だった。無料駐車場(ただし少々遠い)。 「ここがいまひとつ」な点といえば、公認コースではないのと、エイドの食べ物系がやや寂しかったぐらいで、それ以外はこれといったストレスを感じなかった。福知山のように、男の立ちしょんがスタート後あちこちで、というような光景も見なかった。運営のとても上手な大会という印象を受けた。 |
* |
* |
2014-02-02 紀州口熊野マラソン 2014.02.08
続^3・菊花マラソン (福井県 越前市 武生… 2012.11.09
続^2・菊花マラソン『いっしょに走ろっ!』… 2012.11.08
PR
Calendar
Keyword Search