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* | 夏の大三角形 といえば、こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブ、3つの星を結んだ三角だ。 冬の大三角形 は、こいぬ座のプロキオン、おおいぬ座のシリウス、オリオン座のベテルギウスだ。 そして、あまり知られていないが、 春の大三角形 と 秋の大三角形 というのもある。 そして、さらに知られていないのが、大峯の大三角形。 山上ヶ岳、八経ヶ岳、天川川合を結んだ三角で、日没までにこの大三角を走り抜けた者は地上の星になる。 ―― というのは、私の妄想だが、 この大会「 トレイルラン大峯早駈 」で走るコースを山地図でみると(いつもより少し引いて眺める必要がある)、目一杯欲張りなトレランコースが三角の形をして浮かび上がってくる。 世界遺産となった奥駈の一部であるから歴史は言うに及ばず、自然も特筆もので山道としても魅力に満ち満ちている。国内でこれ以上に贅沢なトレランコースを引けるところが他にあるだろうか……。 ただ、コースの魅力とサポートの充実はトレードオフの関係になるのが、トレイル大会の宿命だ。最初からサポートしないことを前提に大会企画する funrunde(ファンランド) さんだからこそ実現できたトレイル大会なのであろう。 ▲am3:30 参加者が方々から集まってきた。 洞川のプチホテル兼中華屋「 彰武 」前に置かれた白いバンfunrunde号(写真)横がスタート&ゴール地点だ。 ライトの点検、ストレッチ、道迷いの不安の交換をしながら、4時のスタートを待つ参加者は31名。女人禁制の山上ヶ岳を通り抜けるから男性限定である。 奥駈のあちこちでシャクナゲのまだ咲いていた六月の半ば、私は 大峰をぐるっと周った 。それは、富士登山のトレーニングと、もうひとつ、この大会の試走を兼ねてだった。 試走したおかげで、洞川から大普賢岳までの不安はなくなった。大普賢岳から八経ヶ岳までは、すでに何度も歩いているから不安は全くない。 なお残った不安は2点。 1点は、試走のとき弥山から狼平に行くのがコースだと思っていたから、八経ヶ岳から明星ヶ岳に降りてレンゲ道で栃尾辻へと合流する個所は、まだ歩いたことがないので少し不安があった。ここはコースが2つあり各自選択式になっていた。狼平をまわるのはBコースで、近畿最高峰の八経ヶ岳をまわるのがAコース。最終的には弥山で調子と相談ということになるが、Aコースを選びたい。迷うような所ではないと思われたけど、このレンゲ道は初めてになる。 もう1点は、川合からゴールまで。試走のとき、みたらい渓谷から洞川へと戻るつもりでいたのに、川合に下りて「よし、もう終わり!」にしてしまった。よって「吊橋手前から右」に折れ、みたらい渓谷の「泣きそうな階段」から、洞川へと続く分断された「みたらい渓谷遊歩道」も未知の個所だ。まぁこの辺りなら、迷っても大事にはいたらないだろうという期待が持てたからでもあるが。 試走のときは洞川温泉センターから川合までBコースで10時間かかった。それで大会申込時に伝える目標タイムを12時間半とした。ちなみにトップレベルは7時間切り。 この大会、制限時間は設けられていないが、暗くなるまでに帰ってきてください、というのが条件だ。4時スタートなので14時間といったところか。 ▲[MAP] スタートから山上ヶ岳まで 深夜ということもあり「ビー」という小さなブザーの音でスタートした。 最初の2.5kmほどは車道。清浄大橋を渡り女人結界をくぐれば山道となる。まだ暗いのでライトがないと歩けない。ただし歩きやすい道なので、ライトの明るさは弱くてもなんとかなる。 登りが一番きついのは、やはり最初のこの山上ヶ岳までの登りだろう。次にきついのは弥山への登りだ。 ほぼ集団が崩れないままにハイペースで洞辻茶屋まで登った。メンバーはいずれもつわもの揃いのようである。 洞辻茶屋を5:10に通過した。 すでに周囲は明るくなっていた。ライトをしまう。夕方もう一度使うことのないように、と祈りながら。 ▲途中、修験の方には会わなかった。 |
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