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Jun 16, 2014
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カテゴリ: NBA
NBA Finals Game5
San Antonio wins series 4-1
6/15/2014 1 2 3 4 total
Miami Heat 29 11 18 29 87
San Antonio Spurs 22 25 30 27 104
AT&T Center, San Antonio, TX

 マイアミでは、レブロン・ジェームズが31点10リバウンド5アシスト2ブロック、クリス・ボッシュが13点7リバウンド、ドウェイン・ウェイドが11点。負けられない戦いで、不調のマリオ・チャルマーズスターターから外し、レイ・アレンをスターターとして起用した。そして、レブロンが最初からダッシュをかけた。試合開始3分強でレブロンを中心に8-0と、今までにない好スタートを切った。レブロンは6点でチームを引っ張った。そして、1Qで、17点6リバウンドとレブロンに引っ張られ、マイアミがリードをした。しかし、レブロンが17点も上げながら、7点しかマイアミはリードできなかった。レブロンがあれだけ攻めたからには最低でも2桁の得点差は欲しかっただろう。試合の流れをしっかり掴むことができず、2Qからは全くマイアミの試合ができなかった。そうなると、あとは選手層の厚いサンアントニオに完全にやられてしまう。試合全体で、マイアミは、FGが40%、3PFGが28%、FTが74.1%、アシストが14と、サンアントニオより圧倒的に低かった。特に、アシストは半分くらいしかなく、ボールが回っていなかったことが数字に如実に表れていた。レブロンが攻めることで、ディフェンスがレブロンに集中し、レブロン以外の選手が空くようにならなかった。ただレブロンが得点を上げたという形になってしまった。そうなると、レブロンとはいえ、1Qから最後まで得点を上げ続けることは不可能に近い。このシリーズ、個のマイアミvsチーム力のサンアントニオという構図であったが、圧倒的な個の力が出ず、あっさり負けてしまった。マイアミの個のBIG3が爆発しなければ、サンアントニオには勝てない。さらに、エースのレブロンが圧倒的なプレーをすることができず、マイアミの良さが全くと言っていいほど出なかった。これでは勝ちようがない。1勝しかできなかったことは、ある意味、当然の結果であろう。パット・ライリーが、80年代後半、レイカーズのヘッドコーチ時代に、3連覇を目指して、スリーピートという言葉は生みだしたが達成できず、ここでもまた達成できなかった。マイアミは、BIG3のFAオプションも含め、再び王者に返り咲くためにもチーム編成を行うだろう。来シーズンもファイナルという舞台に立つことができるだろうか。
 サンアントニオでは、カワイ・レナードが22点10リバウンド1スティール1ブロック、エマニュエル・ジノビリが19点4アシスト、パティ・ミルズが17点、トニー・パーカーが16点、ティム・ダンカンが14点8リバウンド2ブロック。見事な勝利であった。圧倒的なシリーズであった。王者マイアミ相手に、これだけの勝利をすることができたのは称賛に値する。これだけのチームの総合力は素晴らしいの一言である。この試合でも、2Qはジノビリの活躍で一気に逆転し、差を広げ、3Qはミルズの3ポイントでさらに差を広げ、そして、試合を通して、レナードが活躍した。しかも、BIG3の中心であるパーカーが3Q終盤まで10本のFGを外し、無得点の状況で、しっかり勝つ試合をした。もちろん、パーカーがパスに専念していたならまだ分かるが、パーカーのアシストは試合全体で2しかなく、パーカーが単に外していた状況である。その状況で試合を圧倒できるのだから、サンアントニオのチーム力が高いことが証明されただろう。マイアミとは対照的である。この試合でも、チーム全体のアシストは25で、よくパスが回っていた。これだけ攻め手があり、パスが回っていれば、マイアミ・ディフェンスを崩壊に追い込むことができる。この試合に限らず、完全にシリーズを試合を支配していた。ファイナルという舞台で、これだけパスが回り、ショットが決まり、いろいろな選手が活躍するチームはなかなかないだろう。それはディフェンスでも言える。サンアントニオは、各選手がディフェンスの意識も非常に高く、チームとしてしっかりディフェンスができていた。レブロンには数字を残されたが、自由にはさせなかった。もちろん、個のディフェンスも素晴らしいが、チームとしてディフェンスができたからである。昨シーズンのファイナルで、GAME6の試合時間30秒には優勝が確定的であったが、そこから負けてしまった。その意識がしっかり1年間くやしさとして残り、いくら大きなリードをしても、気が緩むことなく、ブザーが鳴るまでプレーしていた。ベテランがいるからということもあるが、あの昨シーズンの負けがあったからであろう。そして、気の緩みをさせなかったのが、ポポビッチHCの指揮もあった。シリーズを優位に進めても、20点差を付けても、最後まで声を出し、ダメ出しをし、選手たちにしっかりプレーするようにさせていた。まさに、チーム全体で、チーム一丸で、優勝をするために、プレーをしていた。
 そして、ファイナルMVPは、カワイ・レナード。現役最高のレブロンとマッチアップしながらも、チーム最高のプレーをした。攻守ともに素晴らしいプレーであった。GAME1、GAME2は目立たなかったが、GAME3以降はまさにMVPの活躍であった。FG、3PFGの確率は高く、リバウンドは2桁取り、ディフェンスでもレブロンを抑えた。何度となくレブロンはレナードの手を払ったり、嫌な表情をしたり、レナードのディフェンスはレブロンを苦しめた。レブロンをあそこまで苦しめることができる選手は皆無に近い。しかも、それが22歳の若手であるのだから信じられない。22歳でのファイナルMVPは、ダンカン、マジック・ジョンソンに並び、史上3人目である。しかも、ダンカンがサンアントニオが最初に優勝した時は、レナードは小学校1年生であった。そんなベテランとプレーできたこともレナードの成長に大きく寄与しただろう。何よりもレナードがダンカンをはじめ、ベテランの話をしっかり聞き、努力をし、コートでちゃんとプレーをした。22歳という若さながら、個人の結果に興味がなく、ビック・マウスをたたくこともなく、ベテランのように淡々とプレーをし、ディフェンスもしっかり意識してプレーできる。こんな若手プレーヤーはなかなかいない。だからこそ、サンアントニオというチームで、ファイナルMVPを獲得できるプレーをできたのであろう。ポポビッチHCが将来のエースだと言っていたが、すでにエースとしてのプレーである。試合の途中でのFTで、会場からはMVPコールが起こっていて、ファイナルMVPのトロフィーを受ける時も、あんなに他の選手から祝福される選手も珍しい。若く、年上の選手からも愛されている証拠であろう。これからどれだけの活躍をするのか楽しみな選手である。

 サンアントニオは、バスケットボールというスポーツがチームスポーツであることを証明した。個人の能力がレブロンのように素晴らしくなくとも、チームとしてプレーすることで、しっかり結果を残した。サンアントニオ、本当に素晴らしいチームである。歴史に残るチームである。5回目の優勝、サンアントニオに関わる全ての方々に、ありがとう、そして、おめでとうと言いたい。本当に素晴らしいチームである。





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Last updated  Jun 16, 2014 03:21:33 PM
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