2006.11.16
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カテゴリ: 本馬鹿
単行本が出た時に気になっていたけど、結局買わなかった本。



「セックスボランティア」
「障害者の性」についてのドキュメンタリー。

タブー視されてる部分の話題なので、
様々な問題を抱えてるんだろうと思いながらも
やはり「興味本位」で手に取った。

「障害者にも性欲がある」
そんな当たり前だけど、当たり前と捉えられていない事実からスタートする。

しかし障害者はパートナーを見つけづらい

(タイトルの「セックスボランティア」という人は、
いないわけではないが、ほとんど登場しません)

大雑把にいってしまうと
そこで感じた疑問から作者の取材は
障害者の恋愛は?
障害者の結婚は?・・・と広がっていく

そして様々な壁を乗り越え結婚した障害者の夫婦。
結婚から数年後に取材すると
仕事が忙しかったり、恋愛から夫婦愛に変わったりなどで
セックスレスになっていく・・・

「・・・なんだ健常者と一緒じゃん」


それがある意味「結論」なのかも。

障害者にとって、障害そのものより
「障害者がセックスなんて・・・」
「障害者が結婚なんて・・・」
という周囲の考え方の方が「障害」なのかなと思った。




結局スタート地点の「当たり前の事」を当たり前だと言ってるだけだ。
でも、それを声を大にして言った人を見たことないし。
ここまで入り込んで取材した人も見たことない。
そこにこの本の意味がある。

「興味本位」で手にした事がやや恥ずかしくもあるが
人は誰だって他人のセックスに興味があるものだ、
ましてや「周りがタブー視してるのが問題」だと突きつけられた後だと
「興味本位」で見ることこそ正しい姿勢だったりしないだろうか。
・・・などと思ってしまうが、詭弁だろうか?





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Last updated  2006.11.19 01:27:38
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